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2010年9月 2日

■わが逃走[71]「あぜ道を撮りたい」その2 の巻/齋藤 浩

暑い。暑いなあ。
前回もこんなこと言ってたけど、まだまだ暑い今日この頃です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

巷では熱中症で百何十人も死んじゃったり、非実在高齢者が次々と発見されたりと、いつになく異常な夏です。

21世紀の1/10が終わってしまう訳なので、その節目として思い出に残る演出を考えてくれているのであれば、もう少しまともなのがよいです、神様。

そう、節目っていえば、少し前にライカが「フィルムカメラはすでに製造してないよ宣言」をしちゃいました。カメラの祖ともいうべきライカカメラ社自身がそういうことを言っちゃった。ということは、もうホントになくなっちゃうかもしれないな、フィルム。私のいる業界を振り返っても、写植や版下が消滅したのはあっという間だった。

そもそもレコードジャケットに憧れてデザイナーになったらすでに30センチ×30センチの世界は過去のものとなっていた、と思ったら今や12センチ×12センチまでもが消滅しようとしている。何事も消えるときは早いなあ。

とはいえ、アナログレコード用の針も、プレイヤーも今なお販売されていることもまた事実。そんなことを心の支えにしつつ、フィルムのあるうちにフィルムカメラを使おうキャンペーンがオレの中で絶賛開催中なのだ。

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■電網悠語:日々の想い[164]脳内構築力とリアル化力/三井英樹

「カミーユ・クローデル」という映画がある。ロダンの愛人:カミーユの、愛するほどに隔たりが深まるという哀しい実話と、イザベル・アジャーニの熱演が生々しく痛々しい物語。もう何年も前に観たのに、銀幕なのに降りしきる雨の冷たさが、未だに思い出せる。

  ▼mitmix@Amazon - カミーユ・クローデル[DVD]
  < http://astore.amazon.co.jp/milkage-22/detail/B00005B3LB >

全体的に哀しいストーリーだが、幾つか心休まるシーンがある。主人公カミーユが小さな女の子の前で、ウサギを彫るシーン。石を彫り進むうちに、徐々にウサギが姿を現す。その見事さに、女の子は「どうして中にウサギがいるって分かったの?」と声を上げる。その質問に戸惑うようなイザベル・アジャーニの顔が見事だった。


この問答が時折頭に浮かんでくる。それは、脳内に構築されたものと、リアルの対比が分かり易いからだろうと思う。

大した作品は作れなかったけれど、大学の頃に絵や彫刻に耽った時期がある。絵が好きというよりも、絵を描いている生活に惹かれていたレベルの話である。そうではあったけれど、時たま気に入った作品が生まれることがある。別に誰に褒められる訳でもないのだけれど、何だか気に入った作品達。それらは、間違いなく、当初(あるいは直前)に脳内にイメージしたものが、ドンピシャで目の前に構築できたと思える作品達だった。

いつもは描きながら様々なことを試行錯誤する。でも、気に入った作品では、その過程は実は少なくて、一直線に「思い描いたもの」に向かって進めていたと記憶している。そんなことが稀だからこそ、記憶に残っているし、「どうしてウサギが中にいるって......」と質問されるような確信的に進めて行けたように思えている。

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■私症説[19]読書作法の衰退を憂える/永吉克之

iPadもKindleも、使うことはおろか肉眼で見たことすらない人間の言うことだから、その辺りは差し引いて読んでいただきたい。

読書をしている間は、ソファにふんぞり返って両脚をテーブルの上にのせ、本を左手〈ゆんで〉に持ち、右手〈めて〉を背もたれの後ろに投げ出した姿勢をとっているのが、私にとって最も安楽で、かつ精神的充実を得られるのである。その際、右手の薬指は、背もたれの裏に空いた穴につっこんで、内容物を掻き回していなければならない。これが「千曲玉楼〈ちくまぎょくろう〉」という読書作法である。

さて。端末で読書をする場合、私が長年かかって身につけたこの読書作法を捨て去らなければならない。当然だ。例えばiPadは何十キロあるのか知らないが、写真で見た限りでは、およそ片手で持てる代物ではないからである。

そうなると、端末用にまた新たな読書作法を考案し、改良し、洗練し、身につけなければならない。千曲玉楼を自家薬籠中のものにするのに15年以上を費やしたのだ。このうえさらに同じ年月を作法の習得にかける気力はない。さしあたり、腹這いの体勢で新聞を読むときの作法「たまゆら」、コンビニで立ち読みをするときの作法「DEMMAN」などで対応しようと考えている。

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[2908] 読書作法の衰退を憂える

《フィルムのあるうちにフィルムカメラを使おうキャンペーン》

■わが逃走[71]
 「あぜ道を撮りたい」その2 の巻
 齋藤 浩

■電網悠語:日々の想い[164]
 脳内構築力とリアル化力
 三井英樹

■私症説[19]
 読書作法の衰退を憂える
 永吉克之

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2010年9月 1日

■MKチャット対談 ときめきメモりある/笠居トシヒロ&まつむらまきお


かさい: まいどー、笠居です。夏休みも終わりっちゅーのに、もうなんか毎日暑くて暑くてたまりませんねー

まきお: どもども、まつむらですぅ。いやもう、今年の暑さは異常! いったいなにやってんだ気象庁はっ!

かさい: 別に気象庁が天気を決めてるわけじゃないだろ(^_^; しかしこう暑いと人死にが出るのも頷けるほどですよね、まったく(´д`)

まきお: さすがに日が暮れるとちょっとはマシになった気はするが... 出歩くのは相当覚悟がいるよなぁ、日中は


かさい: ここんとこ、出かけるときには必ずハンカチじゃなくてタオル持っていきますが。。。持ち歩く物がかさばってしゃーないわホンマ

まきお: この夏、何度か出張があったんだが、まぁ、たまらんかったね。しかしiPhoneになったおかげで、Mac持って行かなくていい機会が増えたのはありがたい。

かさい: タオルでかさばった分、Macを持ち歩かない事でダイエットか。でもiPhoneだけだとメール一つ書くのもおっくうなのよね、入力が。ツイッターくらいならいいけどさ


まきお: そうそう、買いましたよ、以前言ってた、iPhone用のキーボード。入力もだけど、ソフトキーボードで半分面積とられると、長文が見れない→文章がつくれないので
< http://www.reudo.co.jp/rboardk/index.html >

かさい: リュウドのヤツでしょ。実はオレも買いましたw これ、ええねんけど、肝心の打ち合わせとかでメモ取るときに出すのがちょっとためらわれるね

まきお: ネゴシエーション瞬時だし、フル画面テキスト見れるし、スパイみたいでかっこいい(笑)んでいいんだけど、これ、ヨドバシで買って帰ってきた日に、9月にMacキーボード配列のが出るのを知ったのがショックで...
< http://www.google.co.jp/search?q=RBK-2200BTI >

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■展覧会案内/Push Pin Paradigm プッシュピン・パラダイム

会期:2010年9月2日(木)〜9月28日(火)11:00〜19:00 土18時 日祝休
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206)

内容:プッシュピン・スタジオ(Push Pin Studio)は20世紀において、もっとも影響力のあったデザイングループの一つです。音楽の流れを変えたのがビートルズなら、デザインやイラストレーションの流れを変えたのはプッシュピン・スタジオといっても過言ではありません。1950年代、シーモア・クワスト、ミルトン・グレイザー等、クーパー・ユニオン・アート・スクールの学生たちが設立したデザイン会社は、瞬く間に世界にその名を轟かせ、世界中に「プッシュピン現象」を巻き起こしました。

今回の展覧会は、「Paradigm=パラダイム(ある一時代の物の見方、考え方を規定している理論的枠組)」がキーワードです。プッシュピン・スタジオの主要メンバーの4人が、どのようにプッシュピンから影響を受け、そこから「核分裂」してどのように各々の道へと邁進していったかを、厳選されたポスター、原画、雑誌、書籍など約200点でご紹介します。

展示の「核」となる作品群は、ニューヨーク・デザインの黄金時代、1960年代とその前後。世界的な広がりで変革の嵐が吹き荒れ、近代という概念や既成の文化などが激しく問われた時代でもありました。あれから約半世紀、時代を超えて今なお輝き続けている不朽の遺産に出会える展覧会となります。(サイトより)

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■展覧会案内/TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY PRESENTS 182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語

会期:2010年8月23日(月)〜9月17日(金)11:00〜19:00 日祝休
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F TEL.03-3575-6918)
内容:恒例の東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)の展覧会は、今年で16回目を迎えます。毎年様々なテーマで開催しておりますが、今年は「イソップ物語」をテーマに182人の作家が出品いたします。イソップ寓話は皮肉に満ち、エスプリに富み、時には教訓的です。この混沌とした現代の世情をあぶり出すには最適なテキストかもしれません。それをイラストレーターがどのように絵解きしたのか、是非ご覧ください。会場では、各作家の作品と併せて物語も紹介し、展示作品の販売も行います。(サイトより)

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[2907] ときめきメモりある

《35度以上になったら仕事したらあかんって法律で決めたらええねん》

■MKチャット対談
 ときめきメモりある
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■展覧会案内
 Push Pin Paradigm プッシュピン・パラダイム
 182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語

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2010年8月31日

■音喰らう脳髄[93]TOKYO NEW WAVE 2010/モモヨ

デジクリ夏休み前の原稿で、脚が悪い中ライブをやることを書いた。7月30日の亀戸ハードコア、ゲタカルビのアルバムリリース記念ギグのゲストとしてのライブだ。デジクリを読んで、東京以外から駆けつけてくれたファンが幾人かいた。その方々にまずお礼を申し上げる。

当日は、椅子にすわってリハーサルを行った。が、どこか調子がでなかったので本番は立って行った。ライブそのものは何とかこなしたものの、その後がいけなかった。

翌朝、激痛に見舞われて整骨院で見てもらったところ、破壊されていた膝は悪化し、足首、脛、腿の全ての骨にねじれがでていた。以来、一ヶ月近く、筋トレやストレッチをしては骨のねじれを戻す日々が続いて今に至っている。

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■アナログステージ[40]アプリコンビネーションの活用/べちおサマンサ

発注依頼を出しておきながら、すっかり存在を忘れていたiPadのことを、前回の後記で少し触れましたが、その後も誰も使う様子がないので、ワタクシが超個人的に使わせていただくことにし、いま現在、一番の「お友達」としてワタクシの傍におります。

使い始めた途端に手放せないアイテムのひとつになってしまい、買い換えたばかりのMacBook Proが色褪せている状態。酷い、なんて現金なんだ。記事というかコラムに書き綴るのも今更感バッチリなんですが、iPadで光るAppに「i文庫HD」と「GoodReader」、この2つのウエイトが非常に大きい。

GoodReaderにいたっては、ほかのAppとのコンビネーションが充実しているのも強みのひとつですが、GoodReader単体での完成度がとにかく高い。仕事にしてもプライベートにしても抜群の威力を発揮している。とくにPDF魔人は必須のAppといえるでしょう。

・GoodReader for iPad
< http://itunes.apple.com/jp/app/id363448914?mt=8 >

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■Webディレクター養成ギブス[04]目的と手段の取り違え/蓮井慎也


●WEBディレクターのポジションとは

WEBサイトの役割は、ブランドイメージを定着させることができたとか、資料請求や問い合わせが増えたとか、申し込み数や売上が増えたという結果で計られます。クライアントがWEBサイトに求めるものはこの結果であり、これが企業のWEBサイトを作る目的です。そしてWEBデザインをしたり、WEBプログラムを設計したり構築することが、WEB制作の目的を達成するための手段です。

もはや釈迦に説法のように基本的なことですが、いざプロジェクトが始まると、クライアントも含めたプロジェクトの関係者が、手段で仕事をするケースを散見します。この目的と手段の取り違えは、WEB制作に限った話ではありませんが、WEB制作の現場においても同様にこの基本的なことが実践できていません。

ある人にとっては手段であるものが、ある人にとっては目的だったりと、プロジェクトの規模が大きくなるにつれてプロジェクトに参加する人間が多くなり、目的と手段が細分化されるからです。目的達成のための手段が目的となって、その目的達成のための手段が目的になるがゆえに、現在業務の目的と手段に区別がつかなくなって、本来の目的を見失いがちになるからです。

最も身近なところでこのケースを探してみると、営業側とWEB制作側の相容れない部分が近いと思います。営業側は「売りたい」と思っており、制作側は「(良いWEBサイトを)作りたい」と思っているはずです。一見、目的は違っているように思えますが、同じ会社の場合には、例えば「利益の最大化」が目的となり、その目的達成のための「売る」「作る」といった一連の行為が手段となるはずです。頭では分かっていても、実際に...となったときには、目的と手段を取り違えているケースは本当に多いものです。

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■セミナー案内/CSS Nite redux, Vol.1「Google Analyticsでサイトの課題を解決〜指標の基礎からセグメント分析まで」

Google Analyticsのアクセス解析を基礎から、セグメント分析まで一通り行います。実在するサイト・データをもとに、アクセス解析をどのように進めていくか、改善策をどう導くかに取り組みます。

「基礎編」は「セッション」や「直帰率」などの指標の意味や取り扱い方に触れていきます。「設定編」ではユーザー分析を行うための設定について、「分析編」でサイトの課題を解決するアクセス分析を実習をまじえて取り組みます。(主催者情報)

日時:2010年9月4日(土)14:00〜17:00
会場:梅田センタービル31F ホワイトホール(大阪市北区中崎西2丁目4番12号)
講師:大内範行(アユダンテ株式会社)
参加費:6,300円
申し込み:サイト参照
< http://cssnite.jp/redux/vol01/ >

[2906] 目的と手段の取り違え

《あのー、あなたたち、ここにiPadが転がっているんですけどね...》

■音喰らう脳髄[93]
 TOKYO NEW WAVE 2010
 モモヨ

■アナログステージ[40]
 アプリコンビネーションの活用
 べちおサマンサ

■Webディレクター養成ギブス[04]
 目的と手段の取り違え
 蓮井慎也

■セミナー案内
 CSS Nite redux, Vol.1「Google Analyticsでサイトの課題を解決〜指標の
 基礎からセグメント分析まで」

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2010年8月30日

■子だくさんIT社長のFileMaker日記[23]Ustream社がそらのさんのオススメ番組設定をはずした件で/茂田カツノリ

「FileMaker Go」について書きたいこと溜まっているのだが、今回は最近のUstream/Twitterがらみの状況の話で。

●Ustreamは素晴らしい!

Ustreamでの生中継っていうのは、本当に面白い。特に業界内のセミナーなど価値の高いものがリアルタイムで見られることはとてもありがたい。たまに「Ustream中継してしまうと会場に来てもらえなくなるのでは?」という意見も聞くが、実感としてはそれはまったく逆で、見ていると行きたくなる。

特に地方在住の人こそ、しっかりUstream番組をチェックしてほしいと思う。

UstreamはTVとは質の異なるメディアだが、仮にTVの進化系としてとらえると、金銭的バックグラウンドなどなくても、誰でも放映できるという点がなにより素晴らしい。まさに言論の自由を支える、民主主義にとって大切な存在になりうるのだ。

日本のTVは、地上波各局が強大な力を持っている。'90年代の始めに「スカイポートTV」という衛星放送が開始されたとき、僕は「これでCNNやMTVが思い切り見られる」と喜んだのもつかの間、当時の郵政省から「通信は認めるが放送はダメ」とのアホな横やりが入ってサービスがなかなか開始できず、やっとこ放送開始したものの数年で頓挫したという例がある。

電波法上の問題もなく誰にも迷惑かけないのに、放送はダメとは、まるで封建制国家だ(実際そうか...)。WOWOWは認められるのはなんでだろと、当時いろいろ邪推したのを覚えている。

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■クリエイター手抜きプロジェクト[249]Adobe Illustrator CS3/CS4/CS5編 リンク画像を埋め込み画像にする/古籏一浩

今回は、リンク画像を埋め込み画像にするスクリプトと、埋め込み画像をリンク画像に戻すスクリプトです。

最初は選択した画像がリンク画像の場合、埋め込み画像にするものです。これは、リンクパネルで複数の項目を選択してから、埋め込みのメニューを選択するのと同じです。

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