[0101] 鶴ケ丘荘 花号室物語

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0101 1998/08/08発行
http://www.towers-inc.com/mag/daily/
情報提供・投稿はこちらまで mailto:ringo@knn.com
登録・変更 http://www.towers-inc.com/mag/daily/regist.html
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●コラム「鶴ケ丘荘 花号室物語」/ 出淵亮一朗

●ディジタルアート展日誌 「8月6日(水)晴れのち夕立」

●デジクリ大予想!NEW G3マシンはこうなる!!...はず
●PowerBookG3は?

●ニュース
 ◎マルチメディア作家の為の音素材集発売
●イベント・情報
 ◎第3回デジタル・コンテンツ・プラザ



●【日刊・デジタルクリエイターズ】御盆休みのお知らせ
来週、8月10日(月)~8月15日(土)の期間、一週間夏休みに入ります。
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●コラム「鶴ケ丘荘 花号室物語」/ 出淵亮一朗

~若きデジタルクリエイターにおくる~ <貧乏自慢編>

これは私の貧乏自慢です。
鶴ケ丘荘は私が25才で福岡から上京してきてから、約3年間住んでいた下北沢
にあったアパートです。とうの昔に取り壊されて今はもうありません。あの
「常盤荘」にちょっと向こうをはっちゃおうかなあ。

家賃はたしか当時で月1万3千円だったと思う。木造長屋2階建て、四畳半、
風呂なし、共同トイレ、流しは部屋の外、引き戸の入り口という古典的ボロア
パートだった。部屋のネーミングは、「松」「竹」「梅」「雪」「月」
「花」....という素晴しいもので、一階の奥の私の部屋は「花号室」だったわ
けです。

当時(から?)清貧であった私は、家具といえるものはほとんど持たず、ある
ものはすべて貰いものか拾ってきたものでした。ガスコンロももっていません
でした。だから、お湯は有一の調理用具、電気ポットで沸かしていました。ま
ともな暖房、冷房のたぐいは一切なし!(いや、もらった電気こたつはあった
かな? 扇風機はあったかな?)電話なし。パソコンは今もなし。

持っていたもの:布団、電気釜。
拾ってきたもの:テレビ、いろいろ拾ったけど決め手がなかった。
貰ったもの:冷蔵庫。ステレオアンプ/スピーカー。カセットデッキ。机替り
にもなる電気こたつ。電気掃除機はあったかな?

■ブルースベイリー来日

ある日、アメリカからその道では有名な個人映画作家ブルースベイリーさんが
来日しました。西武池袋デパートに当時あった studio 200 で個展があったの
です。彼は見た感じただのおじいさんでしたが、変な人でした(今考えるとウ
イリアム=バロウズとかあのたぐいのひとだったんだろうなあ)。向こうでも
キャンピングカーにひとりで暮らしておられたようです。その彼が西武から用
意されたホテルが気に食わん、といってなぜか鶴ケ丘荘に転がり込んできたの
です。知り合いを通じて彼を私のアパートに連れてきて、自分の8mm映画作品を
見せたのがきっかけでした。ちょうど隣の部屋「月号室」が空いていたので、
2週間だけ住まわせて貰えるよう大家さんに頼んでほしいということでした。彼
は私の暮らしぶりを「禅の生活」とか言って感動し(そんなつもりでは~)、
自分の部屋を「禅の間」とか呼んでました。

ベイリーさんは一日を倍に使えるようにとかいって、12時間ごとに4時間眠る
という規則正しい?生活をされていました。正午から4時間、夜零時から4時
間くらい眠るのです。でもベイリーさんはやっぱり、畳よりベッドが恋しかっ
たようです。私はベッドが道端に捨ててあるのを見つけてチェックしました。
つたない英語で「ベッドが落ちてる」とか彼に話すと、「フイー?」とか聞く
ので良くわかりませんでしたが、そうだと答えました。あれは「free?(だれの
ものでもない?)」と聞いてたんですね。で、出かけて行ったのですが、ベッ
ドはすでにだれかが持ち去り、そのかわりクッションがいくつかころがってい
ました。彼はそれを持ち帰りました。後にベイリーさんは大家の奥さんと縁側
でおしゃべりしながら、そのクッションを「お礼に」とかいって彼女にあげよ
うとしていました。奥さんはけげんな顔をして受け取りませ
んでした。

そのベイリーさんも東京の冬の寒さにはかなわなかったようで、いつのまにか
小さな電気ストーブを買って使っていました。そのストーブは彼がアパートを
去るとき私にプレゼントしてくれました。"for my friend -- Ryoichiro
Debuchi, Bruce Bally"とサインされたストーブは長らく私の冬の戦力になって
いました。

■鶴が丘荘の住人達

そんな感じで、そもそもそんな地震が来たらまっさきに倒壊しそうなアパート
に住んでいる人達は、はっきり言って変なひとたちばかりでした。

となりの「月号室」にある日また、超若い女性が越して来たこともありました。
どうも複雑な家庭事情の人らしく、高校を中退して仕事をしているようで、家
族ともはなれてひとりでこんなアパートにころがりこんできていたのでした。
すぐに男友達ができて、同棲みたいに暮らし始めたのでうるさくて迷惑でした
ね(へんな意味ではなくて)。彼女は数ヵ月後には荷物を置いたままどこかに
行ってしまい、大家さんが困っていました。

入り口の「松号室」にはここを紹介してくれた大学時代からの友人K君が、ころ
がりこんできました。彼はペヨトル工房で仕事を始めたのです。買ったばかり
の製版カメラを自宅に置きたいのでここしかないとかいうのです。当時はマッ
クやDTPはまだまだだったので、巨大な重たいカメラで版下を作っていました。

「雪号室」の人も行方不明になっていました。何か月も帰ってこないので大家
さんが鍵を開けて入ってみると、コーヒーのカップが出ていたりして、さっき
までいたような感じだったそうです。親にも連絡がなく、本当にいなくなって
しまったようでした。二階も変な人ばかりだったらしいです。売れない画家が
いて、流しを油絵の具でつまらせるから困るとか大家さんが言ってました。

私は大家さんからは「唯一のちゃんとした人」だったらしいのですが、評価は
あっというまに逆転してしまいました。当時私はオブジェ作品もいろいろ作っ
ていました。ペヨトル工房企画の演劇の小道具なんかもたのまれて制作してい
ました。そういったことができるアトリエが欲しかったのです。つごうよくと
なりの「月号室」が空室なのと、家賃が安いので二部屋借りてそちらを工房に
することにしました。畳をはがして板の間にして、FRP造形や半田づけなんか
やっていたのです。FRPのビンなどのゴミを捨てるとき、私は「危険物」とダン
ボールに表示して捨てたのです。実は私の田舎では「燃えないゴミ」のことを
「危険物」と呼んだのです(たぶん、ガラスやあきカンがあるため)。大家の
奥さんはそれを本当に「危険物」だと思い込んだようです。私が過激派かなん
かで、部屋で爆弾でも作っているのだと考えたのでしょうか? それから口を
聞いてくれなくなりました。

 
そんなわけで、あまりに変な人達ばかりだということで、ついに大家さんが寝
込んでしまいました。もうアパートを経営するのが嫌になったとかいうことで
、潰されることになりました。私とKは最後の最後までアパートに居ました(引っ
越し先がなかなか見つからなかったので)。

そのアパートをまるまる会場にして、個展をするという企画を考えていたので
すが、ついに実現しませんでしたね(大家さんはすてばちになっていたのか、
いいと言ってくれていたのですが)。のちにいろんな人が同様のことを試みた
という話をあちこちから聞きます。

(なお、大きな声では言えないのですが、暮らしぶりは今でも当時とさほど変
わっていません)

【プロフィール】
でぶち・りょういちろう 1958年鳥取県生まれ。九州芸術工科大学画像設計学
科卒。
(株)アスキー、(株)ハイテックラボを経て、現在(株)アトムで仕事。学
生時代からプログラムから始めるコンピューターアニメーション作品を制作
発表。SIGGRAPH、ART FUTURA(イタリア)、ORF(オーストリア)など、海外で
の受賞が多い。現在はVRML作品の研究と制作に力を入れている。サイバースペー
スにおける人工生命や人工知能といったものに興味がある。1997年はBiota org
主催のデジタルバージェスコンテストでWinnerをもらったり、マルチメディア
グランプリでネット部門エンターテインメント賞をもらったり、VRML作品でた
くさん受賞した年でした。
mailto:debuchi@atom.co.jp
http://www.atom.co.jp/

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■ディジタルアート展 日誌

「8月4日(火)晴れ」

今日も大阪は暑いですなぁ~、と会場近くの淀屋橋駅の改札を出ようとしたら、
なんと!ここにもデジタルイメージのポスターが貼ってあった…。本当に今回
はいつもにも増して、力が入っているのだなぁー。

力が入っているといえば今回の作品もそうである。今までになく新作が多い!!
いつもだと、東京展の作品がそのまま移動という作品も多かったのだが、今回
は新作を出す作家がとても多い。ちなみにかわいい子すきすきな花山にとっては、
叶さん、ラジカルさん、所さん、ソネオカさんの新作がたまらなくうれしいー!
のであった。(こらこら…)

動画群も例年になく多い!!やっぱり、これからは、アニメーションもできな
きゃならんのか?と、わたしにとっては、ちょっと恐怖なのだが、とにかく、
おもしろい。

東京展で大人気を誇った、森野さんの「Runner」、ただいまアンケート人気絶
好調のササハラさん、猫と鳥のかわいいったらない!松浦さんをはじめ、合計
9個所の動画作品のオンパレード!!とにかく、これらの作品は、もう大阪で
しか見られないのであろう…。大阪展から初参加の作家もかなりいて、これま
た新鮮!&迫力なのでした!(これについてはまた後日…)

そのせいか、アンケートによる来客の反応も去年とはおおいに変わった。まず、
展覧会全体に関する反応が去年のくらべてとてもよく、「もっと、やってほし
い」とか、「これが無料だなんて…」というものから、「デジタルイメージに
参加したい」というものまででてきてしまっている。

受付販売もとても順調!!小柴田さんのうちわから、大人気!のふじわらさん
のバッチ、石川浩二さん、鈴木守さん、福間晴耕さん、ふじわらかずえさん、
ムラマツルイさん、ラジカル鈴木さん、ロボットメガストアさん、そして、小
柴田さん。おかげで、精算の締めが大変!!現代美術センターの小口さんを巻
き込んでの大人数による、精算。やっっっっっっっと終了する。が…8/4には、
いきおいあまって、せっかく描いた仕事のデータもえいやぁ!と精算ならぬ、
消去をいたしてしまった。わたしってばおバカ、よよよ…。

本日は、作家の真悟さんが、ふらりといらっしゃった。いつでも受付にくれば、
作家がいる…これも、デジタルイメージ展の醍醐味である。いつでも、声をか
けましょう!!

さて、8/8は、セミナーだ!!このあとはパーティーだ!!無料参加なので、
どしどし当日きてくださいね!!定員200名。お早めに!!!セミナーだめ
だったとしてもパーティーで作家を捕まえてお話してみましょう。きっと親切
に聞いてくれますよ!

それでは、会場でお会いしましょう。

Yuri Hanayama
home page* <http://www2.rainbow.co.jp/~hana/>

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●デジクリ大予想!NEW G3マシンはこうなる!!...はず

ライター希望の先陣を切って、フライング(?)掲載のMark Ananさん。少し長い
ですが、読んでみてくださいね。・・えーと、これってアップルさんもお読み
いただいているのですが・・(笑)。裏かかれるかもしれないですね。あ、か
えってこの案いただきっ! とか(笑)。(濱村)
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さて、今回デスクトップモデルを中心にかなり値下げが行われた、AppleのG3
マシンですが、その背景には、今後の新製品展開をかなり睨んだものがある様
です。そこで、様々なソースから集めた情報を元に、新ラインアップを大胆に
も予想してみましょう。

●伏線その1
 6月から7月にかけてG3マシンの販促キャンペーンが行われました。

米国ではAppleStoreにてG3DeskTopの購入者に対してメモリあるいはPC/
AT互換機エミュレータアプリケーションであるVirtualPCのいずれかをプレゼ
ント。

日本国内では233DTとPowerBookG3を除くデスクトップタイプG3マシン+追
加メモリ購入者に対して「メモリ代」として1万円のキャッシュバック。

●伏線その2
 前記キャンペーン終了後、日米共にAppleより各流通担当者に対して価格改
 定の通達。

#関東・関西複数店舗の平均額
PowerMac G3 DT233      \19万円台→ \18万円台
PowerMac G3 DT266      \27万円台→ \22万円台
PowerMac G3 MT266      \29万円台→ \26万円台
PowerMac G3 MT300 Standard \47万円台→ \29万円台

(注:PowerBookG3とサーバモデルについては今回は触れません)

 と、かなり安くなっており、前記キャンペーンで1万円のキャッシュバック
 に喜んだヒトが一気に消沈してしまうような値下げ幅です。特にキャンペー
 ン終了と価格改定の狭間に購入してしまったヒトはタイミングが悪かったと
 しか言いようがありません。300Mhzモデルを購入された方は輪をかけて憤
 慨モノですね。とは言え、これはしょうがないことではあります。 いつの時
 代もあったことですし、なんと言っても「欲しい時が買い時」というのが真
 理だと私は考える様に...いや、強く思っています。(こういう経験したこと
 ある人は少なくないはず。)#負け惜しみは更に続く。

●伏線その3
 大幅な値下げが行われたG3シリーズですが、現行の300MhzGraphics-Cモ
 デルは既に生産・出荷共に終了しているという話があり、今回の大幅な値下
 げでStandardモデルもあっと言う間に市場在庫が無くなる可能性が充分あ
 ります。また、今月米国発売が予定されているiMacが233Mhzのプロセッサ
 を採用している関係上、同クラスに当たるMT/DT233(MTは米国のみで販
 売されています)は拡張性の違い等はあるモノの、消費者にとっては購入対
 象としてバッティングする部分が多くあり、需要や生産量は減るのでは無い
 かという見解もあります。ある流通関係者は、DT233の国内現行販売価格が
 20万円を大きく割っていることに対して、「従来のパターンで行くと20万
 円切ったモデルは先が長くない」とコメントしていました。 これは利益率的
 な側面からの話だと思われます。

以上のような伏線に更に情報を追加して今後をまとめてみると、

○過去にAppleは新商品の発表前にこうしたキャンペーンや値下げをよく行う。
 もちろんAppleに限らず、コンピュータメーカーでは日常茶飯事。
 
○現行MT300Graphics-Cモデルは既に生産・出荷完了している。
(という噂)また、iMacの登場によりDT/MT233がバッティングする。

○7月、PowerPCの製造元であるモトローラとIBMより、それぞれ別のアプ
 ローチによる、300Mhzを越えるプロセッサの発表。

そう、勘のいい方なら既におわかりのように、今月中旬に現行デスクトップG3
シリーズは新ラインアップが発表されるだろうという予想が導き出されるわけ
です。#もしかしたら9月のSeybold SFかもしれませんが(弱気)

●発表!新G3シリーズはこうなる!!...はず。
既に、8/12に発表されると言う新ラインアップのスクープが行われていたり
(海外News系サイトでの複数報道。)しますが、いくつかの情報を元にした
私の予想(あくまで予想ですよ。)を書きます。

新デスクトップラインアップ
(8/12~17に発表(日本発表はお盆明けか、iMacが日本で出荷発表されると
言われる8月下旬に同時発表の可能性も)販売は8月末~9月上旬からと予想)

○DT266 22万円台  (価格改定後の現行のまま)
○DT300 20万円台後半(新商品)
○MT300 29万円台~30万円台前半
(現在2つあるコンフィギュレーションの内、Standardが残留、あるいは...)
○MT333 30万円台後半~40万円台
○MT366 40万円台
(以上2機種は新プロセッサ採用の新製品。ただ、366Mhzはチップ供給が間
 に合うのか、やや疑わしいのですが...)

#5ラインアップというのは最近のAppleの考え方(種類の多さが消費者に混
 乱を与える・コスト削減等の理由から、かつての様にラインアップをむやみ
 に増やさない、というもの)にそぐわない為、MT366が本当にリリースされ
 るのであれば、MT300は終了となる可能性もあります。また、DT233、MT
 266、MT300Graphics-Cモデルは流通在庫プラスアルファ程度で徐々に市
 場から消えていくと思われます。(MT300Graphics-Cモデルは既にかなり
 の品薄です)なお、BTO販売が行われている米国では、「MT」266は残るか
 もしれません。

●噂される驚異の性能
注目の上位2機種。まず333Mhzですが、一部ではレンダリングスピード等の
パフォーマンスが、WindowsNT用プロセッサ最強と言われるAlphaの
500Mhzモデルと同等(!)という評価も聞かれます。

#じゃあ、366Mhzって...ホントかよ、おい。(笑)

また、この333Mhz、低消費電力タイプ(従来の半分!)の為、当然と言えば
当然ですが、PowerBookG3にも搭載されるという噂があります。ついにモバ
イルレンダリングの時代がやってくるのでしょうか。

#モバイルで日本縦断レンダリングツアーとか(笑)

閑話休題。
現場レベルで考えると、Alphaマシンとの競争を実務的に行えるアプリケー
ションとしてよく知られているモノに、Lightwave3Dがあるわけですが、長
きに渡って業務用レンダリングエンジンとして君臨してきたAlphaマシンから、
ついにG3Macがその王座を奪い取るのでしょうか?また、それ以外の運用に
於いても、Pentium II のマルチプロセッサマシン(現状ではG3=PPC750は
その設計上、マルチプロセッサ化が出来ない)とのコストパフォーマンス対
決の行方は?と、個人的にはかなり興味があります。

●ハイエンド市場における604eマシンの終焉?(負け惜しみの終焉かも)
また、これらの新ラインアップではAppleで初めて256MBRAMの使用を公式に
認めると思われ、現行G3デスクトップの最大メモリ搭載量384MBから一気に
768MBまで可能ということになると思われます。

#「G3?ああ、メモリ積めない(スロットが少ない)からダメダメ。」
 という、いいわけは通用しなくなります。(笑)

さらに、4スロット以上のPCIバスが必要なパワーユーザーの為に、サードパー
ティ製の拡張PCIボックス(なんと9スロット!)のサポートも行われると言う
話もあります。かつてNu-Bus時代にも業務用向けにありましたから、それの
PCI版の様なものだと思われます。(AVID/Digidesign製品等)

#「G3?ああ、PCIカード3枚しか入らねーからダメダメ。」
 という、いいわけもダメですね。(笑)

その他、やれディスクがIDEだ(最近のIDEは早いし、CP高いです。念の為)、
内蔵SCSIがFastじゃないだの(高速なHD欲しければ、フツーはULTRA Wide SCSI
カード付けます)と、色々と難癖をつけて自己を正当化してきた、
85/86/95/9600系のユーザー(私の事です(笑))をも唸らせる仕上がりと
なってきそうです。#負け惜しみもここまで。

真面目な話、PCIスロット数や最大メモリ搭載量などからG3マシンの採用を見
送ってきた、プロフェッショナル・ハイエンド市場での世代交代が本格化する
かもしれません。

●最後に
以上、ざっと(って、かなり長文)予想を行ってきましたが、皆さんの考えは
いかがでしょうか?

現在、クリエイターの皆さんの環境でも高速なWindowsマシンの普及は進ん
できていると思います。一方で、SGIのハードウエア部門撤退等のNewsもある
中(これで蒼いコンピュータと言えば、Intergraphのことになってしまうので
しょうか)、Appleの新G3マシンシリーズはどうなっていくのでしょうか?
さぁ、予想の結果は如何に?

Mark Anan

注意!
以上の記事内容は「噂」レベルのモノも一部含まれており、特に新機種につい
てはAppleの公式発表ではありません。あくまで「予想」です。ご注意下さい。
また、執筆に当たって以下の情報源を参考にしました。ご自分の目で確かめた
い方は是非どうぞ。

参考サイトURL(全て英語サイトです):
●macosrumors http://www.macosrumors.com/
●Reality - Apple Insider News http://www.macnn.com/reality/
●O'Grady's PowerPage http://ogrady.com/
●maccentral http://www.maccentral.com/
●thessasource http://www.thessasource.com/thessacom/
●macintouch http://www.macintouch.com/index.shtml
●Macintosh News Network http://www.macnn.com/
その他の情報は独自取材によるものです。

#次はいよいよ神田編集長期待(たぶん)の、On Board Firewireですかね?(笑)

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●PowerBookG3は?

8/5分の日刊デジクリにおいて、G3マシン値下げの投稿が読者の方から寄せられ
ており、それに対するコメントとしてPowerBookG3の値下げは?というのがあり
ました。

これについて少しフォローさせていただきます。
まず、問題のPowerBookG3の値下げですが、ローエンドの233/12"モデルのみ行
われ、値下げ額は、関東のある販売店で旧価格29万円台→25万円台となってい
ます。

なぜローエンドモデルのみ値下げなのかという理由については、上位3機種は
その高価格にも関わらず販売が好調で依然品薄気味であり、現状であえて値下
げをする必要がないことと、その逆に233/12"は割と市場にだぶついており、値
下げによるテコ入れを行うのが目的の一つの様に思われます。

なお、今回値下げが行われなかったハイエンドモデルについては、モトローラ
より低消費電力タイプの高速CPUが発表された事に伴い、現行の292Mhzモデル
(これでも鬼のよーに早いんですが)が333Mhzモデルに変更される噂も出てい
ます。世界最速のノートブックパソコンの座は、まだ当分誰にも譲らないよう
です。

Mark Anan

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■ニュース

●マルチメディア作家の為の音素材集発売
http://www.spin.co.jp/whatnew.html

マルチメディア作家の為の音素材集『ミュージックカクテル』は不足しがちな
上質な音楽素材を安価に提供しようという目的で制作された。内容は、ユー
ザー登録者フリーの音素材集。
ファンファーレ、ループ、タイトル曲をAIFF形式ファイルにて103曲収録。

お試しファイルが上記URLにてダウンロード出来る。

価格:9,800円 今なら8月末日まで7,800円にて発売中。

有限会社 スピンネーカ
mailto:webmaster@spin.co.jp
電話番号 03-3413-6366
住所 〒155-0031東京都世田谷区北沢2-23-12下北沢デントビル2E
担当者 矢野 比呂美
電話での連絡可能時間帯10:00~18:00

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■イベント・情報

●ディジタルアート展開催中! 14日まで。
http://www.towers-inc.com/mag/daily/9807/27.html#2
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●第3回デジタル・コンテンツ・プラザ
http://web.infoweb.ne.jp/mmca/

虎視眈々「才能とビジネスの出会う場所」幕張メッセにブースが持てる!!
「めざせコンテンツビジネスベンチャー」

参加者募集に先立ちDCPメインビジュアルの募集をしていたが、この日刊デジク
リで紹介したところ、 http://www.towers-inc.com/mag/daily/9804/21.html
読者である、濱田有弘さんが日刊デジクリの記事をみて応募され採用された。

以下は濱田さんのコメント。
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この混沌とした時代にクリエーターは鬼のような鋭く厳しい目で何が必要で何
が必要でないかをしっかり見つめていくことが必要という思いを、コンセプト
にデザインしました。

私はDTP業界の人間で、マルチメディアは得意としておりませんが、そんな
人間のアイディア・デザインが選ばれたという事の意味は重大です。現在の
ハードやソフトの業界に振り回されるクリエーターが多いのに少々行く先不安
を抱いている者の一人です。私のHPは軽く、見やすく、探しやすくをモッ
トーに余計なものは一切省き、あくまで読者優先に作ってあります。

我々プロがこの混沌とした時代の指針になれるようこれからも頑張ります。

mailto:sanden@osaka.xaxon-net.or.jp
(株)ジックランド 波動パワーデザイン研究所
「パワーデザインって知ってる?ギャラリー電脳アート」
http://www.osaka.xaxon-net.or.jp/~sanden/
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財団法人マルチメディアコンテンツ振興協会(会長 山本卓眞)ではデジタル
コンテンツビジネスの振興を図るためのインキュベーション・プログラム「第
3回デジタル・コンテンツ・プラザ」を開催します。この催しは才能はあるが未
だ確固たるポジションを業界に築いていないデジタル・コンテンツのクリエー
ター、アーティスト、プロデューサー、起業家などの個人および企業を発掘し、
ビジネスチャンスを掴めるよう支援するものです。

広く活躍の場を求めるクリエーター,起業家とコンテンツを求めるマルチメディ
ア関連企業との出会いの場として、11月25日から27日の3日間幕張メッセで開催
されるContentCreation + NICOGRAPH98展示会場内に「デジタル・コンテンツ・
プラザ」を開設し、デジタルコンテンツビジネスの活性化を推進します。本年
はブースの数を昨年より大幅に増やし「出会い」の頻度を高めビジネスへの展
開の可能性を高めます。会場内には昨年の倍の約80ブースを設け、あわせて
プレゼンテーションステージ、コンサルテーションコーナー、コミュニケー
ションボードなどを設置し、マルチメディア・コンテンツの作品、技術、人材
を発掘しマーケットへ紹介することにより、商品化前のコンテンツ流通を促し
マーケットを活力あるものにしていきます。第1次締切が8月20日、第2次(最
終)締切が9月18日。

応募要項の詳細、お問い合わせ、応募登録は下記まで
(財)マルチメディアコンテンツ振興協会 産業振興第一部 DCP事務局
電話: 03-3506-1703
ファクシミリ: 03-3506-1739
mailto:amtec@hq.mmca.or.jp
http://web.infoweb.ne.jp/mmca/
Web上で応募登録ができ、また応募要項がダウンロードできます。

1) 開催趣旨
マルチメディア・コンテンツ・ビジネスの振興およびクリエーター、ベン
チャー企業の育成のため、広く活躍の場を求めるクリエーター、ベンチャー企
業とそれを求めるマルチメディア関連企業との出会いの場として、「デジタ
ル・コンテンツ・プラザ」を提供し、ビジネス活性化を推進する。本事業はマ
ルチメディア・コンテンツ・ビジネスの振興を図るためのインキュベーション
プログラムである。

2) 開催目的
(1) マルチメディア・コンテンツの作品、技術、人材の発掘
(2) 発掘した作品、技術、人材を紹介し、市場に送り出す
(3) 商品化前のコンテンツ流通を促し、市場を活性化

3) 日時・場所
1998年11月25日~27日(3日間)
幕張メッセ ContentCreation+NICOGRAPH98展示会場内

4) 運営
主催:(財)マルチメディアコンテンツ振興協会 
後援: 通商産業省(予定)
協賛: 協賛協力企業各社および団体

5) 開催形式(イベント構成)
DMW展示会場内にDCPコーナー (約1,000) を設置
ミニブース展示(約80コマ)
プレゼン・コーナー(センター・ステージ) 
コンサルテーションコーナー
コミュニケーション・ボード
インターネット上での紹介(通年継続)

6) 参加者募集
募集対象:業界において未だ確固たるポジションを築いていないマル
チメディア・コンテンツのクリエーター、アーティスト、プロデュー
サーなどの個人および、企業、団体など

応募受け付け期間: 6月1日~9月18日
ブース展示 約80組
プレゼンステージ 約20組
参加者募集に先立ちDCPメインビジュアルを一般から募集(実施済み)

7)実行委員会
当イベントを準備実行する機関として、当イベント開催趣旨に賛同する方々よ
る実行委員会を組織し運営にあたる。実行委員会の事務局は(財)マルチメ
ディアコンテンツ振興協会内に置く。(事務局担当:産業振興第一部)
  実行委員会のミッションと特典ミッション
・イベントの実行計画の策定
・イベントの運営執行支援
・出展者、プレゼンテーターの選定審査
・ボランティアワーク、ご協賛金、機材・サービス・ノベルティーなどの
   提供ご協力特典
  ・出展者、プレゼンテーターとの優先交渉
・全応募企画内容の詳細情報入手
・協賛企業名の告知(新聞雑誌・チラシ・ポスター等)
・実行委員内情報交換

  H10年度特別実行委員(敬称略)
  浜野保樹 メディア教育開発センター助教授(実行委員長)
鈴木雄介 小学館 インターメディア部次長
高城剛   フューチャー・パイレーツ(株)代表取締役
大原伸一  京都造形芸術大学主任研究員
福富忠和 マルチメディアプロデューサー
伊藤穣一 (株)デジタルガレージ 代表取締役社長
天野昭  (株)ニューメディア 代表取締役社長
長田智行 (株)シフカ 代表取締役社長
伊藤淳子 (株)エイガアル 代表取締役社長
黒川文雄  カルチュア・パブリシャーズ(株)代表取締役社長
栗山榮治 (財)マルチメディアコンテンツ振興協会専務理事

特別顧問 振角秀行  通商産業省情報処理システム開発課長

H10年度協賛・協力企業(5月29日現在)実行委員会参加協賛企業:
NECインターチャネル(株) (株)OMCクリエイティブ
(株)大阪有線放送社 (株)カジマビジョン 第一企画(株)大日本印刷(株)
デジタルハリウッド(株) (株)電脳商会 デジタルデザインスタジオ(株)
(株)電通 (株)東芝 凸版印刷(株) 日本経済新聞社
(株)日本債券信用銀行 (株)日本コンピュータ・アーツ 富士通(株)
(株)ミディシティ (株)メディアビジョン
協賛企業: (株)サンモアテック (株)ティー・シー・ワークス

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0101 1998/08/08発行
発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.towers-inc.com/mag/daily/index.html>

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
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