[0326] MKチャット対談(ギャラの相場:後編)

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0326 1999/05/19.Wed.発行
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     1998/04/13創刊
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前号の発行部数 12447部
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●MKチャット対談(ギャラの相場:後編)
 水曜日担当:笠居トシヒロ&まつむらまきお

●えむのHot Space! 最も醜いWebサイト賞
 山口 壮/ えむ

●柴田のこねた
 デジクリさんは何を使っているか?全調査?

●カラーマネージメントQアンドAについて
 笠井 享



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■MKチャット対談(ギャラの相場:後編)
水曜日担当:笠居トシヒロ&まつむらまきお
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かさい タダの仕事ってした?
まきお タダの仕事はプロになってからはしてない..あたりまえか(^_^;)
かさい おかねもらって仕事するからプロなんだよね(笑)
    アマチュアでもアルバイト的にやってる人いるけど
まきお だからね、はじめて「いくらですか?」って聞かれたら
かさい お、核心
まきお 「いくら出してくれますか?」でいいわけよ。
    それがあなたの相場です
かさい (笑)
まきお だってさぁ、内職で書くDMの宛名書きと、デザインやイラストやマン
    ガやアニメが同じように1枚ナンボって考えるのがおかしいやんか    
かさい それはおかしいね
まきお さっきのカツさんの話(注1)にもどるけど
かさい うん
まきお あの「^_^」の絵は カツさんが今まで描いてきたすべてを経て、あの
    絵に至るわけよ
かさい 昔の絵からは想像できんかったもんな、最初
まきお せやから、それだけの説得力もあるしキリンオレンジ1年分ではすま
    んわけや。 それを「^_^」マークの相場はキリンオレンジ1年分とい
    うのはおかしな話なわけよ
かさい キリンオレンジから離れられんのか(^^;)
まきお いや、別にキリンの仕事をしたがっているとか、そういうわけではあ
    るけどね(^_^;)
かさい したいんかい(⌒▽⌒;…(いやしたいやろな、わしもしたい)
まきお (^_^;)
かさい ギャラはラガー1年分がええな
まきお 一年分って何本やろ(^_^;)
かさい 1日大瓶3本
まきお おいおい(^_^;)
かさい 金に換算したら安いな(⌒▽⌒;
まきお 相場の話やったけど、要はプロになるにはどうすればいいでしょうっ
    てのと同じでさ
かさい 結局はそこやろね
まきお 手塚治虫さんが言ってたんだけど、持ち込みなんかせずコンテストも
    出さず、ひたすら描きなさいって、そうすれば、仕事は向こうからや
    ってくるって
かさい ほう、しかしだれにも知られないのでは....
まきお まぁ、絶対にするなって話じゃなくてね
かさい そのくらいの気持ちで描けと
まきお ぼく自身、その話を読んだときにんなアホなって思ったワケよ
かさい おもうやろなあ
まきお でもね、ぼく自身がそれに近い体験を経てプロになったんだから、や
    っぱ手塚先生の言うことはすごい!と思うわけ。
かさい うーむ、そうかー
まきお ぼく、営業とか売り込みとか、したことないねん
かさい ワシもあんまりないなあ
まきお クリエイターの強いところは自分が作ったモノが営業してくれるねん
かさい そうならなあかんということやろねぇ
まきお そうそう。ちゃんと、自分しかでけへんモンをつくってたらね
かさい その点今の人は恵まれてるよねえ、Webがあるから発表の場がちゃんと
    自分で用意できる
まきお 恵まれてるのか、恵まれてないのかわからんけど、発表しやすいのは
    確かやね
かさい その意味でも、きちんとしたものを作った方がええと思うな、そうい
    う方向を目指す人は
まきお お気楽すぎるねん。Webは
かさい そうそう
まきお ぼくも笠居さんも、もともと印刷やん?
かさい うん
まきお 印刷の入稿の緊張感が、Webにはないやん?
かさい うーん、ホンマに仕事でプレゼン出すときなんかは緊張するけどねえ
まきお いや、個人のページの話よ
かさい それはアマチュアやからってのもあるでしょ、お金絡んでないからな
まきお いや、アマチュアでもさ、何十万かけて、印刷物、同人誌とか作って
    たから
かさい そうだねえ、そういうのと比べると気楽にできるねえ
まきお 昔は同人誌印刷もいいかげんで乱丁とか、縮小率まちがいとか平気や
    ったなぁ。でね、できあがった本を重いの持って売りに行くワケよ
かさい コミケとか?
まきお まぁ、そんなヤツね。で、お客と向き合って、お客がそれをパラパラ
    と見るのを見てるわけじゃん
かさい ああ、そこでは緊張感かなりあるやろなあ
まきお 気に入ってもらえれば買ってもらえるし、気に入らなければ素通り
かさい うん
まきお 雑誌とかでもさ、近所の本屋に置かれるわけで同じ様な緊張感がある
    わけよ
かさい 自分の描いたものが立ちよみされてるとか
まきお ところが、 Webは、だれがいつ、どこで見てるのか、本当に見てるの
    か、わかんないじゃない
かさい そういう感覚はないね
まきお もちろん、直接メールもらったりといった、より親密なコミュニケー   
    ションというのはあるけど
かさい だから発信先が「知り合い」「お友達」になっちゃう
まきお そうそう
かさい 開かれたページになりにくいね、日本の国民性にも結構からんでるよ
    うに思うけど
まきお もちろん、なにを目指すのかによって、どっちがいいのかは変わって
    来るんだけど。クリエイターがそういった緊張感を体験せずにプロに
    なっていくというのは、どうかなぁ。不幸な気がするよ    
かさい HTMLが書けます=クリエーターというのはちょっとね
まきお プロになるとさ、編集とか、プロダクションとか、代理店とか、そう
    いう人たちの中だけで仕事してて、だれが見てくれているのかっての
    が希薄になっていくんだよね
かさい なるほど
まきお もちろん、メールやアンケートハガキはもらうけどさ
かさい だからそうなる過程で体験しておけと
まきお さっき言ったような緊張感を体験してないとクライアントが気に入る
    仕事しかできなくなっちゃう。そういうクリエイターは弱いよ
かさい うん、そうだね(自戒の意味も込めて(^^;))
まきお ホントのところさ、クライアントが気に入ってくれるのと消費者が気
    に入ってくれるのとでは、その場ではクライアントに気に入ってもら
    わなきゃって思っちゃうけど、ホントは消費者が気に入ってくれるモ
    ノが生き残るんだよ
かさい クライアントの注文を活かしながら自分流に料理できるのがホントの
    プロなんやろうなぁ
まきお ふふふ、そうそう。いかにクライアントをだましながら、自分のメッ
    セージを込めるか
かさい なかなか道は険しそうだな(^^;)
まきお そりゃ、そう簡単になってもろたら、わしら立場あらへんがな(^_^;)
かさい わははは

   (おしまい)

注1:イラストレーター吉田カツ氏が描いたキリン一番絞りCMイラストの話。
   先週コラム参照

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■えむのHot Space! 最も醜いWebサイト賞 No.22
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◇最も醜いWebサイト賞

インターネットソフトの開発企業NetStudio が「最低最悪のサイト」に贈られ
るMud Brick Awardsの受賞サイトを発表しました。受賞サイトのいくつかを見
てみましたが、「これなら素人でもできる」というレベルのものや「どんなセ
ンスしてんのや?!」と思わず憤ってしまいそうになるもの、美的感覚を疑い
たくなるものなど、どれもなかなかスゴイです。

素人の作る個人サイトならいざ知らず、企業や役所のサイトで延々と文字が並
んでいるだけ、なんていうのは見る気をなくしますね。

こういう企画を日本のサイトを対象にして、どこか実行してくれないでしょう
か。きっと面白いと思います。ただし、優れたものを見ることはセンスを磨く
ことにつながりますけど、醜悪なものはあまり目にしないほうがいいかもしれ
ませんね。

<これぞ最悪の美! 「最も醜いWebサイト賞」発表>
http://www.zdnet.co.jp/news/9905/06/muddy.html

<Mud Brick Awards>
http://www.netstudio.com/mudbrick/


◇パソコン関連書籍が送料無料

「パソコン関連書籍宅配便」にて、1999年6月末まで送料無料キャンペーンを
やってます。期間中の注文については、金額、数量、発送回数を問わず、すべ
て送料無料で発送するとのことです。CD-ROMやゲーム関連書籍も取り扱ってい
ます。各書籍の詳細情報には、基本的な情報の他、目次が掲載してありますか
ら、実物を見なくてもある程度は参考になります。

<パソコン関連書籍宅配便>
http://emall.justnet.ne.jp/shop/pbk/index.html



◇制服はあったほうがいい?

男性サラリーマンにとっての制服と言えばスーツにネクタイ姿ですよね。OL
の場合は会社の制服が決められている場合が多いでしょう。この制服を廃止し
ようという動きが進んでいるそうですが、けっこう不評の声が多いようです。
曰く「汚れる」あるいは「服選びに時間がかかる」と。

企業側にとっては、制服貸与に関わる費用もばかになりませんから、経費削減
につながっていいんでしょうけど、面倒が増える社員の側はうれしくないとい
うわけですね。

しかし、今までと同じように、いつまでも会社から言われるままでいいんでし
ょうかねぇ。制服に限ったことじゃありませんよね。1人1人がもっといろん
なことを自分自身で判断して行動するべき時代に突入していると思うんです。
「めんどうなことは会社がやってくれる」っていう意識を、早く拭い去るべき
だと思います。

何ごとも自由にできるというのはいいことです。ただし、その自由を維持する
には努力が必要だったり責任を伴ったりしますから、そこのところは忘れない
ようにしていかないといけませんね。

<女性社員の制服廃止、意外な不評>
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/biz/57623


【山口 壮/ えむ】 mailto:PXX06120@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/yamaguchi/


「スタートレック−叛乱−」を公開初日に観に行った。夜9時半過ぎからのナ
イト・ショーだったが、田舎町であるにもかかわらず満席状態だったのでびっ
くりした。この町のどこにこんなにファンがいるの?って感じ(笑)。あっと
いう間の充実した2時間(^^)。

ところで、[#323]で柴田編集長が書かれていた、平井和正氏の「月光魔術團」
僕は新書で読んでます。確かに、平井作品が持つ”疾走感”みたいなものは薄
められているかも。ま、狼女だからということで納得しておこう(笑)。小学
生の頃からのファンだけど、さすがに「平井和正全集」まではそろえてません
(^^ゞ。
<Star Trek:Insurrection>
http://insurrection.startrek.com/

<平井和正 Moonlight Campus!>
http://www.wolfguy.com/

http://wolfguy.lunatech.co.jp/(ミラーサイト)


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■柴田のこねた
デジクリさんは何を使っているか?全調査?
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ディジタル・イメージの作品集「デジタルアートギャラリー1999」(インプレ
ス刊)の編集を担当した。この作品集は、ディジタル・イメージ1999東京展で
初お目見えしてから、全国で販売されている。

個人データベースを校正するついでに、いくつか統計をとってみた。ただ、こ
れは153 人の作家が記載したデータの集計である。所有するハード、ソフトの
すべてを正確に書く書かないのは自由、自己申告制なのだ。厳密な数字ではな
いが、デジタルクリエイターのおおまかな姿が見えるだろう。ただし、今年1
月現在の数字である。

・使用ハード
マッキントッシュ(128)、WINDOWS (38)、WINDOWS/NT(6)、UNIX (34)
・使用ソフト
Photoshop(132)、Illustration(62)、Painter(34)、STRATA STUDIO(30)、
Shade(26)、LightWave(16)、AfterEffect(14)、SOFTIMAGE(12)、
3D STUDIO MAX(10)、Poser(10)、STRATA VISION(9)、Director(9)、
MAYA(8)、Bryce/3D(8)、PowerAnimator(6)、Premire(6)、Flash(5)、
自作ソフト(5)、LivePicture(4)、QuaekXPress(4)、FreeHand(4)、
PageMaker(3)、ReyDream Designer(3)、Dreamweaver(3)

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■カラーマネージメントQアンドAについて
笠井享
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先日来、いろいろなメッセージをいただいています。みなさんの関心の高さに
あらためて、この問題の大切さを痛感しています。カラーマネージメント関連
については、何なりと笠井あてメール(CMS@infoarts.co.jp)下さい。

ただし、基本的には個人さんへのお答えではなく、できるだけ公開してお答え
するスタンスとさせていただきます(内容によっては個人的にコミュニケート
します)。もし、匿名ご希望の方は、その旨お知らせ下さい。匿名になるよう
にメッセージを編集して日刊デジクリ・他(公開メディア)に転載させていた
だきます。

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■現在募集中
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デジクリClassifieds など、クリエイターに有益なもの全般!!

■編集後記(5/19)
・昨日はいい天気で、仕事も一段落したので、浦和の須原屋に行って「サイゾ
ー」創刊号を買う。ついでに買ったのが「神社ふしぎ探検」(外山晴彦著・さ
きたま出版会)、「Y2K 最新最終事情」(三五館)、「鬼」(高橋克彦著・ハ
ルキ文庫)の3冊、たちまち5000円札が(泣)。趣味がバレバレ。これで、今
夜も早くからベットに入って、ゴクラクゴクラク。笑えるのは、「サイゾー」
は「ラジコン技術臨時増刊 通巻546号」なんだって!(柴田)
・ねむい。着物の着付けを習いたいなぁ。着物で日常生活したいなぁ。したい
ことばかりで、体が追いつかない。ストレスになるから考えない方がいいんだ
けど、徹夜が続くとこういうことばかり考えてしまうな。(ハマムラ)
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@ppp.bekkoame.ne.jp >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >
        森川眞行 < mailto:morikawa@siliconcafe.com >

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