[0540] ファーストクライアントゲット!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0540   2000/02/25.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 15307部
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 <そのころ僕ガラパゴスあたりじゃなかったっか?(汗)>

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 00028 (2/25)
 ファーストクライアントゲット!
 川井拓也

■デジクリトーク
 VAIOではじめるホームページ教室開催中?
 須貝 弦

■デジクリトーク
 「緑色の坂の道」-甘く苦い島- 2.
 北澤浩一
 
■デジクリトーク 「眠ル繭」制作楽屋落ちシリーズ 
 こねこ日記-上
 こねこ
 




■デジクリトーク
VAIOではじめるホームページ教室開催中?

須貝 弦
───────────────────────────────────
知り合いのバイクショップのWeb を作っている。メーカー系の看板は掲げてい
るが、個人経営の小さなバイクショップだ。お買得車や中古車の情報、カスタ
ムバイクの情報、メカニックの人が趣味で扱っているミリタリーウェアの紹介
など、内容は盛り沢山だ。まずはテンプレートとなるものを作り、そこに情報
を後から入れ込むという手順をとっていて、まずはテンプレートが完成したと
ころだ。

バイクショップの店長は、パソコンやインターネットについての知識はほとん
どない、まったくの素人だ。しかし、Web への要求は高い。事前にいくつかの
バイクショップのサイトを見て「いかにもバイク屋って感じでダメだな」と言
い放ち、「ここみたいのが作りたいな」といって見せられたのは、化粧品メー
カーのコーセーだった。「じゃぁ、最初はコーセーのをパクッちゃうくらいの
つもりで、どんなイメージで、どんな内容にしたいかを考えて、来週までに考
えてください」と言うと、トップページのイメージから各ページの内容まで、
結構考えられたラフを作ってきた。ムムッ、これはやる気らしい。

ラフを参考にしつつ自分の提案も込めて、さっそく我が家の(なんちゃって)
主力Web オーサリングソフト「クラリスホームページ」と向かい合う。本制作
ではなくてちょっとした見本程度、のつもりで始めたが、やり始めると案外ア
イディアが出てくるもので、一気に基本となるパーツ画像まで作ってしまった。
これも、店長がそれなりのラフを考えてくれたのだが。そのデータを、Power
Bookに入れて店長に見せたら、しばらくしてOKが出た。

翌日には,より細かいラフ(内容の文字などは入っていない、レイアウト指定
の状態)がFAX で届いたので、ダミーのテキストなどを使って実制作の段階に
入っていく。ひとつだけ問題なのは、最初の構想よりもボリュームが増えてし
まったので、コンテンツを整理するために、本当は使いたくなかったフレーム
を使うことになったということだ。しかし、人様のWeb を参考にしつつ、フレ
ームレイアウトもなんとかクリア。DTP に例えれば、文字ボックスと画像ボッ
クスが配置されて、後は素材を流し込むという段階まで持ってきた。

問題は、この先だ。実際にWeb サイトを開設した後の運用方法として、「少々
の変更はバイクショップ側で行う」という大前提がある。しかし、売り上げ管
理用にリースの数年前のパソコンが1 台あるものの、それすらめったに使わな
いという状態。インターネットも、自分のアカウントは持っていない。そんな
人に、新たなパソコン選びからインターネットの基本、Web オーサリングなど
を教えなければいけない。biglobe の資料を郵送で取り寄せて、必要事項の書
き方から教えるのである。

とにかく、無事biglobe の入会は済んで、パソコンも他の人の入れ知恵でVAIO
J-10がやってきた。ネット接続の設定も、勢いでやり遂げたようだ。キヤノン
のスキャナも鎮座している。Web オーサリングソフトとしては、PageMillを買
うように「なんとなく」すすめておいたのだが、本当に買ってあった。まぁ、
イチから始める人にとってはいちばん妥当な選択だろう。

さぁ! イチからはじめるパソコンの使い方&ホームページの作り方教室の開
催です。しかし、せっかちな店長は、いきなり「(私が作った)テンプレート
を開いて、文字や画像を入れるのを教えてほしい!」と言う。うーん、ワープ
ロも使えないのに……。とりあえず、PageMillを起動して、文字単位で修正す
るといったところから始める。

「当店ならではの乗り出し価格!」の「!」を消しましょう。消すには[back
space]キーですよ。次に「当店」の部分をお店の名前に入れ替えましょう。
まずは「当店」を[backspace]で消して、キーボード入力はローマ字でね。
そうそう、そんな感じ。そしたら、表の中の文字も直しちゃいましょうか。マ
ウスをグィーっと引っぱって文字を選んで、画面の上の「B」ってボタンを押
すと、文字が太字になりますよ、ね。色も変えましょうか――。

表の行や列を増やすには、このボタンですね。幅は、このあたりをビミョーに
選んで、右や左にグィーって。そうそう。広がったでしょ。あ、このへんで
[ファイル]メニューから[保存]を選んで保存しましょう。パソコンってと
きどき止まっちゃうから。

万事がこんな感じである。こんな感じのママで、CANOSCANの使い方から画像デ
ータの保存形式、サイズの変更なんかもやってのける。4 時間かけて、ふたつ
のページの文字を入れ替え、写真をスキャンして貼り込み、PageMillを使った
ファイル転送のやり方までを一気に教えた。実を言うと、スレームレイアウト
の仕組みも強引に説明している。時間にして4 時間、缶コーヒー1 本で、お客
さんやメカニックそっちのけでVAIO と店長相手に格闘したら、マジで腰が痛
くなった。

これから先しばらくの間、週に1 度の出張サポートと、いつでもどこでもOKの
電話サポートが続けられることになる。その間私は店長から、400cc のバイク
の車検や、250cc のオフロードバイクのメンテナンスのサービスを無償で受け
ることができるのだ。

【すがい・げん】
先週iBook のことを書いたけど、その後EXPOで新型が出た。グラファイトのス
ペシャルエディションも魅力だが、価格が下がった旧モデルも十分魅力的。し
かし、私が仕事でノート型Mac を使う上で重大な欠点が、iBook にはある。そ
こで候補に上がる新PowerBook――Webサイト「マッカー」は、しばらくこんな
ネタでやっていく予定。
mailto:gsugai@hh.iij4u.or.jp
http://www.dgcr.com/mac/

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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 00028 (2/25)
ファーストクライアントゲット!

川井拓也
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2/22
23:00-2:00-----------■情報収集■
10くらいのメーリング情報配信と4 つくらいのメーリングリストで1 日合計80
通くらいのメールが届くが、深夜にこれに目を通し斜め読みする。メーリング
はタイトルで気になるものだけを読んでみる。そこから現在必要と思われる情
報をメールにコピーして、社内の人間に転送。これはなんとか1 年近く続いて
いる。デジクリと違って落ちることもあるが、送信簿を(情報)でソートする
とだいたい自分が注目してきたものが並び、簡単なデータベースとなっている。
斜め読みするときにVAIO はページダウンが独立したキーではなく、ファンク
ションキーを押さなければならないので効率が悪い。ThinkPad のキーはその
点配置もキータッチも最高だった・・。

2:00-6:00------------■仮眠■
椅子で寝たら「泡を吹いて倒れる夢」を見てびびる。

2/23(水曜日)
6:00-9:00------------■インビテーションメール送信■
▲メール▲
来週の月曜のDAP の案内をメールにまとめる。DAP のWEB はフレームが入り組
んで、さらにスクロールが長く、リンクだけではすぐに情報に行きつかないの
で、必要な部分をコピー&ペーストしてまとめる。今までは自分をTOとしつつ、
知合いの名前をBCC にぶちこんでいただけであるが「パーミッションマーケテ
ィング」的に今回は前回のメールで返答があった人を中心に、個別に送ること

にした。その際に、サブジェクトに相手の名前を記し、さらに1 行目にも相手
の名前と問いかけを2 行くらい書き、興味を示すように注意した。基本的には
コピー&ペーストであるが、これらの配慮をするためすべてのメールは1 通づ
つとなり83通に及んだ。同じ会社の複数連名もあるので、実質140 人程度とい
うことになる。これらの発信作業が2 時間足らずで行える時代というのは、隔
世の感がある。これらの返答頻度とコメントをデータベースに落しこみ、管理
する必要があるなと痛感。めくらめっぽうではいかん。ひとり代理店マーケの
気分。しかし、得意なファイルメーカーのフィールド定義を、今からする体力
はちょっとない。課題として残しておく。孫悟空の毛みたいに自分が増えると
楽だよなあ~。それで分散した分「個体」の処理能力が落ちても困るが・・・。

9:00-10:00------------■朝食&本屋リサーチ■
▲本屋リサーチ▲
久しぶりに吉野家の納豆定食。そして近くの本屋に。クルーズ系の雑誌を見る。
これらの雑誌から世界一周の通常のクルーズの相場が、相部屋で400 万程度で
あることが分った。何冊か買いこんだ。さっそくその金額は、今日のいたると
ころのプレゼンに使った。

10:00-13:30------------■リサーチ■
▲本▲
仕事の本含め、例のピンクポストイット作戦に出る。「アイデア」にキャラク
タービジネスに関する特集が出ていたので注目した。また「フォーブス」にお
いては、HPを立てなおした女性のカールトンフィオリーナに注目している。こ
れに限らず、iMODE を成功させた松永真理氏などに注目している。このプロジ
ェクトも、女性の「想像力」と「実行力」をうまく引出していきたいと思って
いる。

13:30-15:00------------■VaioNet打合せ■
番組やweb 運営を担当しているVaioNet の母体である、デジタルメディアエン
ターテインメントに打合せに行く。ある商品とweb の連動機能についての提案
と、今後の展開について。

▲布夢活動▲
本題と共に、メールで何回か相談していたこのプロジェクトについて進行を報
告。現在の編成表を元に、デジタル系番組として本当に民生機だけで手のひら
で作ってしまうというコンセプトを多いに気に入ってくれ、15分の枠をもらえ
ることに!!! と、その時うしろからやってきた別の担当の人が、私に「こ
れ知っている? 川井さん」と持ってきたものはMDディスカムだった!「もち
ろん!10baseT でMPEG2 を転送できる画期的なカメラ内編集可能なMDビデオカ
メラですよね!」「そうそう、これペンでこうやってさ・・・・」「めちゃく
ちゃ注目してたんですよ!」「おっ、さすが知っているね?」「ええ!よく商
品化したもんだと」「いや、ほんと。よくしたよね」
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/VD/DCM-M1/

(おいおいSONY の人だろ! とつっこみつつ)「これサンプルでとりよせて
いるんで、今度川井さんに渡すから使ってみたら」「これと川井さんいれば番
組できるよね」「できるできる!」と盛り上がり話しつづける。製作費は15分
番組ということで、少ないのではあるが6 月から6 ヶ月2 本づつ作ることによ
り12本のシリーズとすることに。
企画書をつめていきながら、いろいろと折衝を進める。これらのユニークなデ
バイスを使いながら、撮影とその場での編集をしてどのくらいのクオリティに
できるかが、プロとしての手腕を問われることになるだろう。プロとは「時間
がない。もしくは制約の中で高度な表現ができる」ことだと思うからだ。デバ
イスの絡め方としてもMDディスカムをメインに使うなら、広告的なタイアップ
も考えられる。「ビデオサロン」などの雑誌との記事提携も考えられる。小さ
な第一歩だが、まずは2 人くらいは乗せられる算段がついた。今日の大きな一
歩だった。

15:00-15:30------------■某代理店営業■
デジタルBSに関する営業に行く。ip2000のことも話すが「興味深いがネゴの時
間がなさすぎる」との反応。通常考えれば当然の反応。

▲シンキング▲
でかい媒体からこのプロジェクトを想像していたが、現実的なスタッフの問題
などを考えると、VaioNet のようなデジタルツールの利用を前提とした番組な
どより「インタネット放送局」的な色を強調して「耐久ロードレース」で各方
面の情報を発信していく方針にしたほうがいいかなとも思い出した。例えば5
分程度のストリーミング番組(解像度160/120)のものを作る工程をNTSC(720/
486)のDVフォーマットで撮影して、番組で流しその成果物である5 分の作品は
ネットでしか見られないという「ネット中心」の考え方もあるかなと・・。

15:30-16:00------------■文房具と音楽■
銀座の伊東屋に行き、このプロジェクトのためのノートを購入。なにか通常の
ノートだとテンションが上がらなくて悩んでいたが、すばらしくかわいいノー
トを発見。ひとめぼれして買いこむ。A5の実務ノートとA4のスケッチブック風
のアイデアノートを。さらに山野楽器に足を伸ばし、イメージが沸きそうなイ
ンスト系のCDを4 枚買いこむ。環境を整えると、とたんにイマジネーションが
沸くことがある。

16:00-17:30------------■シャワー&仮眠■
近くのカプセルホテルの大浴場でシャワー。家のふろ釜と違って、足が伸ばせ
てひじょうに気持がよい。しばし放心。

17:30-18:30------------■メール処理■
▲タイトル▲
友人のデザイナー兼VJの人から「デザイナー足りないなあ~と連載で書いてあ
ったけど水臭いなあ~。相談してくださいよ」といううれしいメール! 彼と
は自分のやっているVJユニット「光学姉妹」と名前が似ているということで親
しくなった間柄。「光学迷彩」という。早速自分で間に合せで作った「ip2000」
のロゴをお願いすることに。それからメールで数通やりとりして方針が決って
いった。人が参加してくれると、とたんに「進んでいる」感覚が出てきてうれ
しい!

▲布夢活動▲
国際交流基金の情報をひとつフロア上の女性がメールでくれた。
> 川井さん
> 情報提供です。
> 以下の出版映像交流のところをご覧下さい。
> ip2000の成功祈ってます。本当にいいもの創って下さい。また、協力できる
> ことがあればやりますよ。
> 強固なコンセプト・ディベロッピングとか?? 私じゃだめか・・・。
> では。

いい情報だ!早速明日アポをとってみよう。
http://www.jpf.go.jp/j/media_j/film_j/index.html

18:30-20:00------------■某代理店へのプレゼンテーション■
自分が配線から什器まで完全に設計した、会社の施設である「WORKSHOP」にて、
プロジェクターとプラズマとマスモニを使いながらの「デジタル系業務」に関
するプレゼンテーション。大阪の代理店の方に向けて、過去一年の「CS番組」
「WEB」「データ放送」などの取組みを一気にプレゼンした。かなりの早口で
のプレゼン。当初はルーチンのプレゼンと思ってやりはじめたものの、相手の
興味を引いているという雰囲気を察知すると、燃えてくるのが私の性格。熱く
なってしまった。と、終ると「すぐに相談してもいいですか? なっ、相談し
ようよ」と隣の同僚に声をかけるその人。「へっ?」名刺交換&プレゼンと思
っていた私はちょっとびっくり。で3 月6 日プレのBSデジタル番組企画のプラ
ンニングを受注。かなり大きいクライアントで、こんな状況なのに「やる気」
が出てしまった。

▲布夢活動▲
「ip2000」も当然プレゼンする。資料作成中につき身振り手振でのプレ。興味
は示してくれた。「協賛」的な考え方で、某大手クライアントに相談してくれ
る可能性はある。そのためにも、今回の受注する仕事を完璧に応えなければ!

20:00-21:00------------■プレゼン対策緊急会議■
CMのプロデューサーで今回のお客を連れて来た当人は「うーん、ほとんど話し
ていることがわからん!」という反応。とはいいながら4 日でプランを作る必
要があるので、人のキャスティングを話して、別の建物からサポートしてくれ
そうなプロデューサーを呼んで緊急対策会議。川井も28日のプレのために休暇
をとっているので、頭が使えるのはラスト2 日。かなりの瞬発力のいる仕事だ。
しかし今日のプレがうまくいきすぎて、抱いている相手の過剰な期待「この人
たちスゴク進んでいる。メディアを理解しているからいい企画になるかもしれ
ない!」というものに答えなくてはならない。誰もが試行錯誤でフォーマット
さえまだ確定していないBSデジタルは受信機の性能、搭載メモリ、機能、BML
の言語の拡張性などと、実行通信速度や各メーカーのチューナーの互換性、リ
モコンのインターフェイスと、画面インターフェイスの問題などを解決しなが
ら進めなければいけない。Webの初期以上に難しい。なぜなら「放送事故」と
いうのは、基本的に公共の電波ではあってはならないからだ。文字化けすると
か、プログラムがおかしいというのは、基本的にはテレビではあってはななら
ない。実制作になると、秋が修羅場になるのは目に見えている。

あれ? そのころ僕ガラパゴスあたりじゃなかったっか?(汗)

21:00-23:00------------■夕食■
近くの寿司屋に。久しぶりに話すCMのベテランプロデューサーとの話はおもし
ろかった。昔仕事はしたことのある人なだが、物事を客観的に見ることが非常
に得意な人なので、分らないなりに「時代が激変しつつある」ことを皮膚感覚
で理解できているから、話していて安心。一番まずいタイプは、今CMでもっと
も脂の乗っている30代前半から40前のプロデ・[サー。売上が高いだけに「実
感」がない。もはや、地上波CMの15秒、30秒という文化が滅び行く形態である
ことは知るよしもない。

23:00-24:00------------■資料整理■
さきの企画をオリエン用に整える。受注伝票などの作成。
会社的事務はとても嫌い。

24:00-2:00------------■仮眠■
飛行機用のエアピローとアイマスクでしばし休息。

2:00-4:00------------■プレ資料作成■
明日の昼からある某政党のWeb サイトの企画案作成。ストリーミングがある企
画なのでこれも楽しみだ。明日はなんと政治家相手にプレをしなければいけな
い。代理店からは「先生は多忙なので15分で5 つのパターンを説明してくださ
いね」とかなり難しいオーダー。クリエーターの性か「無理難題」にはアドレ
ナリンが出る。「無理難題」と「傍若無人」は紙一重なので難しい。相手に渡
された課題に対して「切れ」モノでいけるか「切れる」かは相手への信頼感が
決める。

ところで、ここまで書いていて今日は昼飯を食べていないことに気付き、アタ
マが少し空腹に。損した気分だ。今ごろ気付いても、夕食あとに昼食を押しこ
めないのが人間だな(意味不明)。

と、大幅に締めきりを過ぎてしまった・・(汗)3:25
(続く)

▼玄光社「ビデオサロン」の村田拓さん、この企画、興味大ありでしょう、編
集部にプレゼンしてくださいな。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク
「緑色の坂の道」-甘く苦い島- 2.

北澤浩一
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THE WAY
PDF
ADVERTISING
LOOKS.

「緑色の坂の道」-甘く苦い島- 2.




■ 今回の「MAGPRESS」作品集 <「緑色の坂の道」-甘く苦い島-> では両
面印刷が可能な紙を使用している。
 いわゆるマット紙の系統だが、表面の光沢がない変わりに、やや沈んだ
色合いで出力は統一されていた。
 あえてその紙用にカラーマッチングした訳でもない画像であるが、ここ
まで色が出るのか、と私は軽く驚いていた。今ではそういうひとも少ない
だろうが、インクジェットプリンターの性能を侮ってはいけない。



■ ちなみに、土屋氏が編集した作品のコピーを順に書き写してみる。

「ghost of a chance」
「ghost of a chance a'」
「ill wind」
「そこにいるだけのあいだ」
「after the gold rush」
「みんな歌いながら通り過ぎる」
「家へ帰らないか」
「使われた鏡の国」
「from this moment on」
「コール・ポーターを一度も聴かなかった」
「震えて眠れ」
「きのう、夢をみたよ」
「甘く苦い島」
「新しい石鹸」
「彼女は英語を話さない」
「毎日橋を渡った。むこう側には住めなかった」
「夜はそろそろ」
「薔薇の原価」
「これから、どこへゆこう」
「ブルックリンで、真夜中には色があった」テイク2
「ブルックリンで、真夜中には色があった」テイク1
「あなたなしで」
「for heaven's sake」
「競争と効率」
「野球と株価」
「アフター・ザ・ブラック・マンディ。履歴書をグロスで書いた」
「彼らの場所」
「pride」
「男だけの晩餐」
「冬までに彼女と別れていた」
「そういってやったの」
「これでいいのね」
「gold」
「壁に住むひと」
「公園の南」
「バーでスープを飲んだ」
「four」
「恋の終わりは青い袖をしている」
「君のことを」
「サイトには、殉職者の氏名が載っている」
「塩だ」


■ どんな画像が付いているか、漠然と想像できるだろうか。
「ghost of a chance」で始まり、「塩だ」で終わる。
 つまり、編集によって物語性が付与されているのである。

___

【きたざわ・こういち】lane2526@yominet.ne.jp
コピーライター/デザイナー
http://www.yominet.ne.jp/forum/lane/
「緑色の坂の道」(id/pass: guest で閲覧可)

「MAGPRESS」セイコーエプソン株式会社メディア推進グループ
TEL: 0263-39-2281 FAX: 0263-39-2285 FREE: 0120-17-2283
http://www.magpress.ne.jp
●本作品集がWWW上で特集されています。
ならびにカタログPDFのダウンロードが可能。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク 「眠ル繭」制作楽屋落ちシリーズ 
こねこ日記-上

こねこ tacomi@wta.att.ne.jp
───────────────────────────────────
「呪われた魔書」をのぞいてしまったこねこがみた「眠ル繭」の現場日記

1996.5 某ゲ-ム会社にて、制作会議に参加。所さんの意見通らず。もと大手
S 社ゲームデザイナー、「所さんはすごいゲーム好きで、イメージをしっかり
持ってるんだから、自分でゲームつくればいいんじゃないですか、絶対つくれ
ますよ」とアドバイスされる。偶然にも「SPA!」から「この人にゲームをつく
ってもらいたい」の取材をうける。もしかして神の啓示? 即、小説家兼ゲー
ムシナリオライターの新城さんに電話。なんか二人でもりあがっている。

1996.6 出来上がった企画書をもってゲーム会社にプレゼン。いろいろな条件
からアスミックエース・エンタテインメントに決まる。「はやく自分のつくっ
たゲームがやりたい!」その日から所さん、あまりゲームをしなくなる。前は
やりすぎて目の上を痛くしたり、親指の付け根がこったりしてマッサージさせ
られたり、、。ちょっとは健康になるかも。

1996.8 制作スタート。ダンジョンのマップ書きやゲーム画面、敵キャラなど
決めなくちゃいけないことやまもり! 『妥協を許さないゲーム』をスローガ
ンにつきすすんでいく所さんと新城さん。

1997.5 うちにO2がくる。本格的なCG制作のスタート。今回のゲームはパワー
アニメーターを中心に制作が進められていくので、いやでも使えるようになら
なくちゃいけない。所さんのいつものやり方「まず仕事に使って覚える。その
ほうがはやい」という具合で、吉川ひなのの写真集のお仕事でパワーアニメー
ターを所さんと特訓。先生のつきっきりで3 日間、びっちりと勉強。同時に巨
大なストレスをお互い抱え込むことに。

1997.11 『いろいろなこと』があってスタッフ総入れ替え。 、、、だいじょ
うぶかな? プログラムはゲーム制作会社デュアルの方々。CGの演出、アニメ
ーションにPHスタジオの方々。知り合いの北田シンメイさん、3Dスタッフにな
る。おもにアイテム系が得意。あと物知り。博学。ゲーム画面のデザイン係な
ど、こねこの仕事もぐんと増える。

1997.12  新メンバー梅地浩太郎さんが入る。多摩美の講師も勤めているとか
で頼りになりそうな人。初めてあった日に、みんなの前でエイリアスの実演を
してくれて、そのマウスさばきに一同拍手のあらし。腕は確か。あと新婚。

1998.4 「SPA!」の誌面で繭のモデルを募集。多数の御応募ありがとうござい
ました。厳選の結果、所さん好みのピチピチギャルたちが決定。即、撮影に入
る。こねこもあと10歳、若かったらと悔しい。

1998.5 東京都写真美術館で所さんのグル-プ展。その時同時に「眠ル繭」の
制作発表会が行なわれる。所さん、新城さん、記者たちに囲まれてなんか芸能
人みたい。写真展も大好評、ここで精霊のキャラたちを初お披露目。雑誌に多
く取り上げられる。ちょっと先が見えてきた感じで胸をなでおろす。黒精霊の
プリクラもあって面白かった。(つづく)

「眠ル繭」サイト
http://www.porcu-pine.com/mayu/

【特報! 眠ル繭キャンペーン企画第二弾】
僕のゲーム「眠ル繭」購入者の中から先着300 名様に、素敵な特製ポストカー
ド10枚セットか、所幸則豪華ミニ写真集「天使に至る系譜」(非売品)を差し
上げます。発売日の5 日前にHP上にて詳細を告知!
ゲーム中イベントシーンでこういう人がなんといったか! といった問題をだ
します。アンケートハガキに解答を書いて送ってください。先着300 名という
ことになると思うので、みんな頑張って予約できるお店、もしくは間違いなく
入荷するお店を確認や問い合わせをするなど用意しておいてください。大手の
ソフトではないから、予約が間違いないぞ。さあ、電話だ!(笑)--ところ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(2/25)
・「パラサイト・シングル」が増殖中だと朝日新聞にあった。働いて経済力が
あるのに親元に寄生してはなれない連中を、山田昌弘東京学芸大学助教授が名
付けた言葉だ。いいことはない、と教授は断言する。けしからんのは、若い人
でなくそれを許す親だ、ト。我が家にもそのような生物が2 匹いる。経済力は
ないけど。娘は仲間から「カリスマプー」と呼ばれる、ト威張っていた。なん
のこっちゃい。絶対にわれわれは「超ばか親である」ト断言する。(柴田)

・「ハリー・ポッターと賢者の石」を読んだ。めちゃくちゃ楽しい。時間がな
い~、とトイレに置いたのが失敗。この本が読みたくてトイレに篭もったり、
キリのいいところまで出られずに足が痺れたりすることも。全七巻と聞き、続
きが読みたくてたまらない。本国では三巻目まで発刊しているそうだ。頑張っ
て原文で読むか?と調べたらUKとUSAとではタイトルが違うのね。
「Philosopher's Stone」を「Sorcerer's Stone」にしているUSA。意味が全然
違うじゃん。映画版はちゃんとしてよね。         (hammer.mule)
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99050883
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/0747532699/026-7079601-1827018
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0590353403/103-9206556-7540650
http://www.harrypotterfans.net/

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
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編集長     柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
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