[0542] 今度のDVビデオカメラはCanon陣営へ!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0542   2000/02/28.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 15424部
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 <どう説明したもんかな? 永田町の人に?>

■デジクリトーク
 今度のDVビデオカメラはCanon 陣営へ!
 神田敏晶

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 00029 (2/28)
 理想より遅く予想より早い「現実」
 川井拓也

■デジクリトーク 「眠ル繭」制作楽屋落ちシリーズ 
 ああ・・日々是悶々-1
 平野崇之

■新刊情報
 インクナブラ、「Acrobat 4.0 フォント埋め込み講座」発売
 
■不定期連載 / SatoRichmanの手が向いたら vol.002
 SatoRichman 

■展覧会案内
 「一点」ONE PERSON ONE BOOK
 日本図書設計家協会





■デジクリトーク
今度のDVビデオカメラはCanon 陣営へ!

神田敏晶
───────────────────────────────────
長年、連れ添ってきたパートナーのビデオカメラ SONY PC-7 がついに長期ド
ッグ入りとなってしまいました。思えばこのPC-7は、ボクの仕事をずっとサポ
ートしてくれてきたパートナーでもあります。当初は、グリップ感が悪い、肝
心な所で、マイク端子キットがスルッと抜ける、などいろいろ不平不満だらけ
だったのですが、身体の方が自然にそれらの欠点をリカバーするようになって
きました。

それらにも増して強力だったのが、ダビングしてもほとんど劣化がないという
DVフォーマットと、片手でスッポリおさまるあのサイズでありました。しかし、
長年にわたる連戦にレンズがグラグラゆらぎ、シューアダプターがもげる、4
回目のドッグ入りとなりました(いつも不死鳥のように蘇ってきますが…)。

当初、上位機器であったVX1000と悩みに悩んだのですが、ボクの場合は3CCDよ
りも液晶モニタの有無が一番選択のポイントになりました。やはりあのビュー
ファインダーをのぞきながらのインタビューというのは難しいからです。液晶
モニタが登場したからこそ、相手と視線をかわしながらの取材が可能となりま
した。広角レンズがあれば、被写体に自分もはいっての2 ショットによる「疑
似カメラマン」撮影ができるのも小型の高性能なカメラだからでしょう。

コンピュータを買うという行為は、出発地点であってこれからも一生にわたり
投資し続けていくという、まるで「契約」を交わしてしまったようなものでも
あります。ボクにとってのビデオカメラも、まったくそれと同じ状況に陥って
います…。

今までの投資額は8mm 時代から考えると、気が遠くなりそうです…とはいって
も業務用ではなく民生品だからそれほどではありませんが…。DVコーディック
の登場によって、そのリプレースの期間が少しだけ長くなってきた事も事実で
す。今までの8mm Hi-8 のビデオ時代は少しでも画質の劣化をふせぐために、
コンピュータ側にン十万円のボードをはさみ、環境を整備し、HDのスピードが
おいつかなければ、RAIDのシステムを組むなどをしてリカバーしてきていまし
たがDV端子さえあれば、低速なHDでもなんとかなってしまう時代になりました。

しかし、今やDVカメラとiMac DV があれば、そんな事も考えずに「お茶の子サ
イサイDTV 時代」をむかえました。今度、中学生になるぐらいの子供のはじめ
てのコンピュータに、KNN の機材のすべてが負けてしまうというジレンマをも
生んでいます。ボクのすべてのノンリニア編集システムが、iMac DV たった一
台に負けてしまうというこの情けなさ…。

しかし、これは、とってもイイ事! なのです。初めて買ったコンピュータと
DVさえあれば簡単な20分くらいのカット編集とクレジット程度はiMac に付属
のiMovie の方が簡単にできてしまうからです。さらに、Adobe AfterEffects
などで、モーショングラフィックス系のアクセントとサウンドを加えると、も
うまさに鬼に金棒! 状態かもしれません。

もはや、ハードや装置産業の時代ではありません。「金と装置」よりも「時間
とセンス」のある人間が良質な作品を生み出していく環境にあると思います。

アップルもプロシューマー(プロとコンシューマーの中間層)ターゲットで
http://www.apple.co.jp/mediaarts/

のプロモーションを展開しています。コンスーマー向けですが、Pro にも通じ
るSONY のサイトの方が一歩上のようです。
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Style/Creation/

Adobe のサイトよりも上手にAdobe 製品をプロモーションしています。結果と
して、SONY製品よりもAdobe 製品を購入することになりそうですが(^^)

特にこのトレイルは、秀逸のデモでしょう。ボクのお気に入りのデモです。
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Style/Creation/trial002/index.html

要は機材やソフトではなく「センス」にあることを十分わからせてくれるデモ
でした(^^)

しかし、家庭でもこのような「プロモ」が物理的に作れるのですから、本当に
コワイコワイ時代になりました。小さな子供が大人になった時には、ウエブサ
イトを持っていることや、ビデオによるプレゼンテーションがすでに当たり前
になり、どのように表現するかに注目されることでしょう。いちいち展示会の
時に外注するのではなく、担当者が土日で作ってしまえるような、DTP の時と
同じで何でも「ヤル気になればできてしまう現象」が再度現れてきています。

さて、その後、デジタルビデオですが、数年たっても、SONY VX1000 を超える
ライバルが登場していませんでした。今だにどのオークションサイトでも13万
円程度していますから、毎日使っている人であれば、4 年間たっぷり使って月
に5000円程度の原価消却ですからほとんどおトクですね。

同時期にでたPanasonic の3CCDカメラは5 万~8 万という可哀想なオークショ
ン価格ですからVX1000 の秀逸さを物語っています。

その後、Sony 陣営のPC-7 は、PC-1、PC-10 PC-100などとサイズが小さくなり、
SONY ブランド製の「カール・ツァイス」などが搭載されたりしますが、どう
も触手が動きません。やはり気になったのが昨年暮れに登場のCANON のXL-1
の姉妹機であるCanon のXV1 です。
http://www.canon-sales.co.jp/Product/video/xv-1.html

キヤノンのカメラレンズ群の「L」シリーズの血統を引くかのようなデザイン
には、心がとても動いてしまいます。蛍石レンズ、20倍光学ズーム、XL1 の時
は価格でのけぞって引いてしまいましたが(50万円もしました)、定価34万円
は、もはや店頭では、10万円引きに限り無く近づいています。う~ん、魅力的!

しかし先週には、何とついに液晶付のSONY VX2000 が発表されてしまいました。
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200002/00-0221B/

発売日はナント、5 月10日ではないですかあ…。ああ、そこまで待てない…。
他社が絶対的なライバル機種を出すまで、新製品を出さないSONY の出荷戦略
でしょう。しかし、5 月まではとても待てません。

気がついたときには、いつもの星電社さんで、「ラビングカードで夏のボーナ
ス一括で!」とXV1 を買ってしまっていました。支払い日までに稼げばいいん
だと自分を説得しながら…PC-7 から比べると、体感的な重さは2 倍近くの重
量です…。重量面でPC-100 でもよかったのではと脳裏をかすめるのですが…。
いやいや、絞りが優先できるし、マニュアル昨日も充実…。いざとなればオー
クションサイトで今なら高値ですぐに売れるし…(^^)。

気になるMacintosh とのFireWire の相性も無事にクリアです。FinalCutProで
もデバイスコントロールが可能でした。このあたりの情報はメーカーよりもユ
ーザー同志の方が圧倒的に早いですね。しばらく慣れるまでに時間がかかりそ
うですが、それもまた、新しいオモチャに出会った事でワクワクしています。

このXV1 を片手に、アメリカでの取材活動ですが、体力的にどうなのか少し不
安です。もちろんサブにはPC-7 を持っていくつもりです。ビデオでは初めて
のキヤノンユーザー、果たしてどうなることやら…。

The smallest digital TV station in the world
KandaNewsNetwork http://www.knn.com
Toshi Kanda mailto:knn@rr.iij4u.or.jp

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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 00029 (2/28)
理想より遅く予想より早い「現実」

川井拓也
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「ip2000」とは5 月に出航して世界を一周するピースボートという船を移動デ
バイスとして使い、そこに映像、WEB、出版、デザイン、音楽を作るデジタル
ツールを満載して、「BSデジタル放送」「CSデジタル放送」「WEB」「雑誌」
「CD」などのソフトウェアコンテンツを制作していこうという壮大なプロジェ
クトです。ソフトウェア業界の「WILL」プロジェクトと解釈していただくとよ
り理解しやすいかもしれませんね。いよいよ28日月曜は、CGARTS協会の主催す
る「プレゼンテーション競演会」の「DAP」が開催! エントリーナンバー13
の私は、準備におおわらわの週末でした。

このとろこあまりに多くのことが同時多発で起るので、それが今日のことだっ
たか昨日のことだったか? それとも1 週間前のことだったか分らなくなって
きています。このプロジェクトが理想に近いカタチで実現するためには、この
速度でも遅いくらいなのですが、しかし私の許容量を超えた速度で回りが動き
始めました。

理想より遅いのですが、予想よりも早い「現実」といったところです。

「ドッグイヤー」のネット業界とはよくいったもので、さながら「マウスイヤ
ー」とでもいいたい今日この頃です。おっと、ねずみと言えば船、船といえば
「ip2000」ですな! などと無駄口している暇はないので、週末の進行といき
ましょう。

●24日(木)
10:30-12:30
徹夜のまま政治家へのWEB のプレゼン。なんとか成功。このプロジェクトの話
を代理店の人が先方にしてくれたようで「おもしろいこと川井さん考えている
んですよ!」なんて先方の人に雑談。どう説明したもんかな? 永田町の人に?
さすがにびびる。

13:00-14:00
会社へ戻りメールチェック。ロゴが友人から上がってきて感激! さすがデザ
イナー! しかも情熱的なデザイン。うまく要素をまとめてくれた。しかしフ
ォントのP のカタチがイマイチなのでメールでレス。本人も気にしていたポイ
ントらしく修正に。なんか学生時代の卒業制作の映画をやっていたころを思い
出した。ボランティアでやってくれているスタッフに向って注文するのは、ク
リエイティブと人間の感情の板ばさみになり複雑な気持だ。多くの自主映画は
この壁が乗越えられず「クズ」になっていくのだ。

14:00-14:30
4 月から入る東北の新入社員が、東京に住居を探しにきていて専務室にいると
のこと。ちょっと挨拶しにいく。自分が面接した人間が入るのは今年がはじめ
てだ。面接のときより小柄な印象の彼。プログラムも書けるということで期待
の新星だ。あまり時間がないので挨拶だけして出ようとすると
「川井さん、デジクリ読んでいますよ!」「!!!・・・じゃあ、僕の仕事は
すべて分っているね? 4 月から君もこんな生活になるよ」(全員がこうなっ
たら大変だ!)
専務「・・・?」「まあ、とにかく4 月に会おう!」うれしい一瞬だった。彼
とはすれ違いになるのか? ならずにきっちりと新入社員の教育をしているの
か? すべては月曜のプレゼンにかかっている。

14:30-14:45
デザインロゴが修正されてもう戻ってきた! 仕事が速い! しかしMAC の解
凍形式で悪戦苦闘。

14:45-15:00
移動

15:00-15:30
恵比寿ガーデンプレイス。
シリコンスタジオ主催のセミナーに顔を出す。2 時間のセミナーだが30分しか
見られない。しかしこういうは「行く」ことに意味がある。そこには多くの出
会いの可能性があるからだ。案の定、BML を扱えるNTT のソフトのデモを見ら
れた。さらにちょっと注目していたイスラエルのソフト。それにニュースステ
ーションのモーショングラフィックについて、テレビ朝日の人からじかに話が
聞けた。30分にしてはもうけものだ。さらにシリコンスタジオの人にip2000の
話をしてプレゼンさせてほしい旨伝えた。

15:30-15:50
急ぎのタクシー移動中にWEBのプラン案をチェック。電話で指示。
&次の打合せの前打ちあわせを電話で済ます。

16:00-17:00
社内打ちあわせ
キャラクター開発のアニメーション手法ついて、3D系のソフトのトゥィーンで
動かすかセルアニメ系の手法でいくかを、取締役のアニメーションディレクタ
ーまじえて5 人でけんけんがくがく。予算はないが手間暇かけてキャラをなん
とかブレイクさせたい。そのための最適な手法とは? かなりじりじりとした
打合せとなる。

17:00-18:00
食欲。なんか最近変な時間に腹が減る。しかもちょっと前に間食したのにまた
食べたくなる。おかしいのは、口は食物を入れると喜ぶのだが、胃は「いらな
い」と言う。のどのあたりに飲みこんだものを途中で取出すフタが欲しいと思
った。食物に釣糸をつけて、のどを満足させたら引出すといのはどうか?(ゲ
ロー)

18:00-19:30
書類作業

20:00-23:00
デザイン会社社長さんと飲む。友人の紹介でip2000のことに興味を持ってくれ
た人だ。50すぎのたたずまいのいいダンディな人で、パッケージ系のデザイン
事務所をやっている。西麻布の洒落た事務所で、ハンディカムを使ってプレゼ
ンテーション。しばし話し込んでから近くのBAR へ。常連客でにぎわうそこは
不思議と居心地が良かった。仕事と関係なく大人の「飲み先輩」を作るのはな
かなか難しいことだが、この人とはいつでも飲みたいと思った。ip2000も非常
におもしろがってくれた。会社と関係なく動いていることにいたく関心してい
た。きっと若い頃の自分にだぶる部分があったのではないかと、浅い頭で考え
てみたりする。

23:00-24:00
自宅にて風呂・着替え後会社で作業

●25日(金)
会社は休みだが、朝までインターネットを使ってリサーチ。プレゼンの資料を
集めた。朝、メンバーが出社するころにそそくさと家に帰り仮眠。昼に女性ス
タッフと合流して食事。買ったばかりのノートに「ターゲットクライアント」
や「乗せたい人」をリストアップしていった。MXTVの人を紹介してもらうこと
にした。その場でTEL&アポ。

自宅に戻り企画書をパワーポイントで制作。会社でないとこんなにもはかどる
のか! と驚きながら一気に60枚仕上げた。すべてを英語とグラフィックで表
現したものにした。うんちくは口で言うとして、誰でも一目でコンセプトやや
りたいことが分るように・・。CSであらゆるチャンネルをリサーチしながら進
めた。気になる番組はテープに録画しつつだが、特にディスカバリーチャンネ
ルの「ロンリープラネット」と「トラベラーズ」は注目であった。特に前者は
バックパッカー風の若者が1 人しゃべりながら60分で4 箇所くらい回る、割と
ハードな旅行記。しかしカメラのアングルなどを見ていると、かなり丁寧に取
材しており、スタッフも4 人以上いることが分る。独特のテンポ感がディスカ
バリーっぽく、ほぼ途切れない選曲もよい。その他シネフィルイマジカの短編
映画祭も、かなりレアでユニークな編成であることに気付いた。そのまま深夜
までリサーチ&プレゼン資料の作成。

●26日(土)
会社に行き1 日ぶりのメールチェック。現在モデムの調子が悪く、自宅でネッ
トにアクセスできていない。おっと190通! ip2000のイメージサントラ聞き
ながら読んで行くと通産省の人がDAP 行きます・・・やら九州のデジクリ読者
から「夢に冒されそう・・」というメールやら、友人から「熱い!俺も乗る!」
というメールやら、政治関係の人からDAP 行きますちうメールやら、ネット系
の人からプロジェクトについてのアドバイスやら、かなり興奮してきてものす
ごい勢いでレスを書くのだが、もう「間に合わない!!!」
なにがまに合わないって、脳で考えたことをキーボードに伝える指の速度が間
に合わない!!! 私もかなり早いと自負しているがまったく追いつかない。
特にイライラするのは、アドレス帳から送りたい人の名前を選んでいる瞬間。
その操作もたもたとPCが処理している間に、送りたいと思っていた人の名前を
次の発想が上書していってしまう~! なんで、脳みそにコネクトしてそれを
形にできるOSがないんだ!

夜は、ロゴを作ってくれた友人のデザイナーの事務所にお礼がてら行った。渋
谷のホテル街にあるその事務所で、ip2000についていくつかのアイデアを語り
合う。話しの理解が早くて、もう船にふたりで乗っているような気分になった。
Web はきちんと立ち上げようという話になり別れる。その後2時間でメールの
やりとりが繰広げられ、ドメインを ip2000.net としてサーバーをレンタルす
ることにした。さらにWeb 系の企画もバシバシ届く! うーん、打てば響くと
はこういうことね。ベンチャーやっている同世代の人のスsード感は、社員と
はまったく違って気持がいい。時間の使い方が上手。

その後プレゼン資料の続きを作成

●27日(日)
会社で目覚めて思いのほか寝てしまった! あせりながらプレゼン資料の続き
とモーションロゴを作成。夕方のDAP のリハーサルに間に合わせる・・・。
DAP のリハは無事終了。しかし接続系でいくつか注文をした。SXGAのプロジェ
クターにビデオ端子からパソコン出しているんだもの。他の人よく文句言わな
かったなあ~。小さい文字があるのでRGB じか差しにしてもらう。音のスピー
カーは思ったほどいいものではなかったので、プレゼンの選曲をメリハリのつ
いたものに変更することにした。

応援にきてくれた友人と食事へ。そのまま近くの温泉銭湯に行きリラックス。
パワポ作業に自宅に帰ると階段でハトが死んでいる。うーむ、ここ数日で2 羽
目だ。なんか不吉。英語に詳しい友人にプレゼン資料の英語部分(といっても
全部英語だ!)をチェックして修正してひと安心。パワポは100 枚を超えFAQ
用のBGV 系パワポも合わせると140 枚を超した。15分で説明できるかちょっと
心配。マシンのスワップへの入り方もちょっと気になってきた。いろいろテス
トしてみる。で、午前2 時。会社に行き映像の編集に入る。

おっとロゴのデザイナーからFLASH が届いている! なるほど! こういう動
きをイメージしていたのか! 自分の作ったプレミアとは印象が違ったがこれ
もおもしろい。

さらに膨大なピースボートの映像から、映像コラージュとして使えそうな部分
をデジタイズ。これから音楽に合わせて編集となる。今日も会社は休んでいる
ので、物理的には邪魔は入らないはず。しかしパワポを仕上て、リハーサルを
して、CD-R に営業用に焼いて名刺にip2000のシールを150 枚貼り、映像を編
集したらテープにおとして、さらに縮小してMPEG4 にしてCD-R に焼きこみ、
BGV の音楽をCDとMDで編集してDVに落し自分のプレゼンのカウントダウンタイ
トルをいれて・・・・・・・・あ、あと9 時間で1 人しかいないんだった・・
・・・(脂汗)

はたして今日の17時からのプレゼンに間に合うんだろうか?
05:15

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■デジクリトーク 「眠ル繭」制作楽屋落ちシリーズ 
ああ・・日々是悶々-1

平野崇之 h-tak@pc.highway.ne.jp
───────────────────────────────────
ああ・・・やっぱり、まだあった・・・
そんな絶望感とも恍惚感ともしれない感情を、この仕事中何度味わった事かし
れません。もうとっくにマスターCDができあがっていたと思っていた私は、こ
の気持ちを今年の年明けしばらくした頃に味わったのでした。

SCE(ソニー・コンピューター・エンタテイメント)の倫理チェックに私の担
当したキャラが、結構な量引っかかったのでした・・・まあ作っている時から
ちょっとまずいかもな・・と思っていたのですが、何しろ所さんが気に入って
いたので、まあいいかと。そして他の仕事の締め切りが迫るなか、平行してこ
の修正を進めるという、睡眠時間3 時間の生活が戻ってきたのでした。

みなさんどうも初めまして、所さんの元でモンスター等のグラフィックを担当
した3 人の中の最後の1 人、平野崇之と言います。

この仕事に私が参加したのは一昨年の6 月、まだフリーとして独立して3 ヶ月
しか経っていませんでした。独立して初めての大きな仕事をやっと終わらして
少しぼーっとしていた頃、元同じ会社(ホントはちょっと違うんだけど)だっ
た梅地さんからお誘いを受けたのでした。

所さん・・・その時私は所さんの作品はちょっと見たことがある程度。きれい
な作品だなーくらいの印象でした。正直言ってよく知らなかったのです(笑)。
その後一緒に仕事するようになって「世の中には決定的に才能を持つ人がいる
ものだな・・」と思い知らされることになるわけですが、その時はよく分かり
ませんでした。

梅地さんに連れられて渋谷の所さんの事務所に行くと、そこは事務所とは名ば
かりのかっこいい空間が・・まあアトリエですモンね、当たり前か。そして私
が担当する予定のモンスターが30~40体くらいの一覧となって待っていたので
した。ちょっと多いけど、まあ3 ~4 ヶ月位で何とかなるだろうと思って、引
き受けた瞬間がそこから延々と始まる無限地獄(ウソ)の始まりなのでした。
(でもこれ書いてるんだから、まだ終わってないってことですよね..く~。)

「眠ル繭」サイト
http://www.porcu-pine.com/mayu/

【特報! 眠ル繭キャンペーン企画第二弾】
僕のゲーム「眠ル繭」購入者の中から先着300 名様に、素敵な特製ポストカー
ド10枚セットか、所幸則豪華ミニ写真集「天使に至る系譜」(非売品)を差し
上げます。発売日の5 日前にHP上にて詳細を告知!
ゲーム中イベントシーンでこういう人がなんといったか! といった問題をだ
します。アンケートハガキに解答を書いて送ってください。先着300 名という
ことになると思うので、みんな頑張って予約できるお店、もしくは間違いなく
入荷するお店を確認や問い合わせをするなど用意しておいてください。大手の
ソフトではないから、予約が間違いないぞ。さあ、電話だ!(笑)--ところ

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■新刊情報
インクナブラ、「Acrobat 4.0 フォント埋め込み講座」発売
http://www.incunabula.co.jp/
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インクナブラでは、「Acrobat 4.0 フォント埋め込み講座(上高地仁著)」を
発売する。「Acrobat 4.0 フォント埋め込み講座」はA5版116 ページの書籍で、
Mac OS環境下でのAcrobat 4.0 でのフォントの埋め込みについて詳細に述べた
もの。
Acrobat 4.0 では、埋め込み許可されたCID フォントがDistiller で埋め込む
ことができるようになったが、方法によっては日本語TrueTypeフォントも埋め
込める。

本書では埋め込みにさいしてのプリンタドライバの振舞いの違いや、アプリケ
ーションごとでの実際の埋め込み方、そして埋め込んだ後のTouchUp ツールで
の文字を差し換えたり編集したりするときの注意点を整理した。またフォント
を埋め込んだPDF を出力するときの方法と注意点についても述べてある。

本書を理解することで、確実にPDF にフォントを埋め込み、プリンタフォント
レスでのPDF の出力が容易に行なえる。なお「Acrobat 4.0 フォント埋め込み
講座」では埋め込んだCID フォントに、明朝系ではタイプバンクのTB明朝ファ
ミリーを、ゴシック系ではフォトンワークスジャパンのFW-ロダンCID を使用
し、日本アグフア・ゲバルトのApogee システムからPDF 出力している。

「Acrobat 4.0 フォント埋め込み講座」は定価2,200円(税別)で、インクナ
ブラのWeb サイトから申込める。

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■不定期連載 / SatoRichmanの手が向いたら vol.002 + + + + + + +
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
「 SatoRichmanの手が向いたら」では、気が向いたときに絵を描かせていただ
きます。日夜ブラウン管を駆けめぐるデジタルクリエーターの皆様の目休めに
なれば幸いです。ついでに、私の近況などをお伝えできればと考えています。
+ + + + + + + + + + + + + + + + by SatoRichman FEB.2000

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+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
インターネットの普及に伴い、私の回りでもビジネスモデル特許の話しがたく
さん生まれています。インターネットで、旧来の枠組みが崩れ始め、パラダイ
ムシフトが起きているから、当然、仕事の仕組みも変わるのです。
日常的なことや常識だと考えていたことが、インターネットによってどんどん
組み替えられています。元来、デザイナーってやつは、現状や常識を疑うこと
から制作コンセプトなどを思いつく人種だし、この状況には違和感がない訳で
す。私もいくつかのプロジェクトにアドバイザーとして関わり、新たな仕事を
楽しんでいます。(@。@)

SatoRichman(日本名/佐藤豊彦)
イラストレーター + アートディレクター + webクリエイティブディレクター+
デザイン制作会社 studio super,inc. オーナー + 某女子美術短大非常勤講師
+ 短編小説家 + PowerBookG3ユーザー + 外見→小太りおやじ(減量中です!)
サリダ表紙毎週連載中、マイカルサティTVCF制作中 3月 ONAIR予定、もうすぐ
デジタル素材を制作する新会社設立します。デジカメ撮影に興味のある方、CG
制作に実力を発揮したい方求人してます。
sato@studiosuper.co.jp http://www.studiosuper.co.jp注:HPは万年工事中
----------------------------------------------------------------------
▼SatoRichmanさんのレイアウトそのまんま貼ってあります。

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■展覧会案内
「一点」ONE PERSON ONE BOOK
日本図書設計家協会
───────────────────────────────────
会員全員による1999~2000年の最新ブックデザインの展望
会期 2月28日(月)~3月10日(金)11時~19時 入場無料
会場 王子ペーパーギャラリー銀座 03-3567-7790
主催 日本図書設計家協会 03-3261-4925

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■編集後記(2/28)
・川井さんのプロジェクトが燃えている。わたしも事情が許せばぜひ参加した
いところだが。デジクリで精一杯応援したいと思う。デジクリの出版計画は進
んでいて、ちかく掲載予定の人に連絡します。だいたい001 号から300 号くら
いまでのコンテンツから選抜して構成する。なぜなら、第2 号も予定している
からだ(ちゃんと売れて版元もビジネスになればの話)。バックナンバーを読
み返すとかなり面白いが、読みふけっていては仕事にならないのだ。(柴田)

・前号、まぐまぐのシステムトラブルにより発送が遅れたことをお詫びいたし
ます。マッキーシステムリニューアルのため、ご利用の方は3/14~20日まで弊
誌を受領できません。21日以降にまとめてお送りしますのでご了承願います。
・母親がVAIO NOTEを買った。弟なんて先に買ったVAIO NOTEに、母のCD-ROMド
ライブが利用できると喜んでいたりする。そして母。起動と終了はできるよう
になった。ネコに小判状態。こりゃ先は長そうだ。     (hammer.mule)

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
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