[0668] 「透明感」を求めて

投稿:  著者:



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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0668   2000/08/03.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16523部
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お知らせ■日刊デジクリは8/7から8/20までは夏休みになります。夏休み中も
情報や原稿を受け付けますが、その期間は掲載ができませんのでご了承下さい
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 <Stay away from cheese!>

■デジクリトーク
 「対決!現世浮世絵娘」その6
 「透明感」を求めて
 桑島幸男

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0126 8/3
 代筆という職業が私のストレスを癒してくれる
 ------(フェーズ1)航海日誌72目-------
 川井拓也@sea

■イベントレポート
 Creation 2000 [coexistence]7・21 TFT Hall-Ariake
 ちーずかあ・・・
 ひぐらし

■セミナー案内
 「ブロードバンド時代に向けてのネットビジネス戦略」
 関西ソーホー・デジタルコンテンツ事業協同組合京都支部発足記念
 第1回インターネット・ビジネスセミナー

■展覧会案内
 DIGITAL IMAGE 2000 TOKYO
 ディジタル・イメージ2000 東京展(後期)【ディジタルアートの現在】

■展覧会案内
 DIGITAL IMAGE 2000 OSAKA
 ディジタル・イメージ2000 大阪展【ディジタルアート展】





■デジクリトーク
「対決!現世浮世絵娘」その6
透明感を求めて

桑島幸男
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●僕は仮面ライダー、HAL_さんは蜘蛛男

改名したHAL_さんは今回ヒール(悪役)だと、僕は勝手に解釈している。もち
ろん、ぼくはヒーローだ。仮面ライダーで言うならば、僕は仮面ライダー、
HAL_さんは蜘蛛男である。絵の展覧会で善も悪もないのだが、僕の勝手な解釈
なのでご了承ください。

HAL_さんの手にかかると、どんな善良な市民でもHAL_ワールドに取り込まれて、
改造されて世に出ていってしまう。これは、まさしくゲルショッカーと同じ手
法なのだ。

HAL_さんの内面をえぐる改造はとてつもなく強力なので、本人がその絵を見た
ら卒倒しかねない。裁判が起きたら必ずHAL_さんが負けてしまうくらいの絵な
のだ。自分の見知らぬ場所で、自分の内面がとんでもなく大暴れしている。そ
んな感じだ。

もし、ぼくの内面が自分の知らない場所で勝手に暴れ出していたら、とんでも
ないことになっているだろう。そんな事は絶対避けたいのだが、そんな事にな
ってしまっているのだ。もし、7月2日に原宿・渋谷に居た人はそっとHAL_さん
の絵をのぞいてみた方がいい。もしかすると自分の内面が勝手に改造されて大
暴れしているかもしれないからだ。

一方、ヒーロー役のぼくの絵はHAL_さんと正反対の彼女たちのいいところしか
見ていない。表面の可愛さ、綺麗さ、素直さ、その辺を描いている。HAL_さん
に改造された人たちを浄化するのがぼくの今回の役割かも知れない。内面をえ
ぐらないで何がクリエーターだとお怒りの人もいるかも知れないが、ぼくには
彼女たちの内面はえぐることはできないのである。

ぼくは、優柔不断で、なにが正しくて何が悪いのか分からないまま、大人にな
ってしまった。ピーターパンシンドロームとまではいかなくても、大人にはな
りきっていないのだろう。未だに自分の価値をみいだせないでいる。つまり、
自分の内面も判断つかない僕が、彼女たちの憂鬱、喜び、不満を導くことなど
できないのだ。

だから、ぼくにとって、みたままの彼女たちの可愛さ、美しさが本物であって、
その中に隠れているものは隠れたままでいいのだと思っている。彼女たちは女
優やモデルではなく、一般のそこいら辺を歩いている娘なので演技はできない。
「笑って」といってもどこかぎこちない、ぼくはそれでいいと思うし、それが
いとおしい。

中学校の時に好きな女の子からレモンの香りがした。「ああ、女ってのはなん
ていい香りがするんだろう」と勝手に思いこんでいた。結果はエイトフォーや
ら香水だったりするのだが、そんな幻想を未だに持っているのかも知れない。
まったくもってお恥ずかしい限りである。

●ありもしないモノを探し続ける

ぼくが彼女たちに何を求めているかというと、一言でいうなれば透明感である。
若い女性には透明感を感じる時がたまにある。もちろん、ある程度の年齢で既
婚者の女性でもそれを感じることはたま~にある。でも、たまになんだ。この
透明感っていうのは、肌が白くってぬけるような肌のことじゃないんだけど、
それも好きだ。真しっろい肌に青い血管ってのもいい。

いや、けして外見だけじゃないんだけど、外見と内面に透明感を感じたらそれ
はもう最高なのだ。透明感って言葉をもっと分かりやすく言いたいけれど、そ
れは、ある時は清潔感だったり、若さだったり、オーラだったり、目の色だっ
たり、言葉だったり、においだったり、時には白いシャツそれだけだったりす
る。もしかしたら、ぼくの幻想なのかもしれない。幻想なら幻想でもいいのだ。
それが、ぼくに感じられれば、いまのぼくにはリアルな幻想の方がありがたい。

ガラスの十代って歌があったけど、今回ぼくの目指しているのはそんな所かも
しれない。現実の女の子に、透明感を求めているのだから、ぼくの欲求ってい
うのは変なのかもしれない。真夏のうだるような暑さの中、空気の重さ、厚さ
を感じて現実感を無くすときがあるが、そんな中でなにかモノを探しているよ
うな気分にさせられる。ありもしないモノを探し続ける、絵をつくるとは、ぼ
くにとってそんなモノかもしれない。

うれしいことに大阪展も決まった。この夏、大阪にもHAL_さんと取材にいくつ
もりだ。もちろん、透明感を持つ女の子を捜しに。渋谷・原宿は大阪ではアメ
リカ村、心斎橋あたりだろうか? 東京とは違う人たちに会えることだろう。
ぼくの絵がその娘たちに会ったことでどう変わるか、自分でも楽しみである。
もちろん、どんな娘と知り合えたかは報告するつもりなので楽しみにしていた
だきたい。

●展覧会
RE-LATION-S 2ND SEASON 2ND EXHIBITION
「対決!現世浮世絵娘」
飯田HAL_と桑島幸男が描く渋谷・原宿のコギャル達

会期 8月1日(火)―8月31日(木)
会場 ダブルクロック渋谷ギャラリースペース
主催 光陽社/ダブルクロック
入場無料 会期中無休/24時間営業
http://www2.gol.com/users/dnest/

●大阪展開催決定
DIGITAL IMAGE 2000 OSAKA 【ディジタルアート展】パート2
「対決!現世浮世絵娘」
飯田HAL_と桑島幸男が描く渋谷・原宿のコギャル達+大阪娘(?)

会期 9月4日(月)~9月9日(土)午前10時~午後7時 9日(土)午後4時
会場 ギャラリー トノムラ
   大阪市北区西天満4-3-13 河合ビル2階 06-6361-9403
   入場無料
http://www14.freeweb.ne.jp/art/tonom/

▼大阪取材敢行
来る8月9日(水)飯田HAL_(蜘蛛男)と桑島幸男(仮面ライダー)は大阪取材
を予定、思い切って内面を描かれたいひと、とにかくかわいく描かれたいひと
は取材先に待ち伏せして、彼らに写真に撮られましょう! やはり、心斎橋、
アメリカ村、南船場あたりが取材対象らしい。

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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0126 8/3
代筆という職業が私のストレスを癒してくれる
------(フェーズ1)航海日誌72目-------

川井拓也@sea
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【現在の船の位置=凸】
東京>>香港>ベトナム>シンガポール>スリランカ>セイシェル>ケニア>
エリトリア>エジプト>イスラエル>ギリシア>クロアチア>イタリア>カナリア
キューバ>メキシコ>凸>>カナダ>ロシア>東京
Transported by http://www.peaceboat.org/
Planning&Produced by http://www.taiyokikaku.com

【ip2000チームが航海しながら制作・発信中のコンテンツ】
●「ビデオサロン8月号」発売中
カラー4ページip2000奮闘記撮影編掲載!
●「週刊ウルトラ1」
はなこが世界を行く!好評連載中!

【今日のコラム】
□□□□テクニカル度
□□□□旅行シズル度
□□□□おもしろ度
■■■■制作プロセス度

私は船内で代筆屋をやっている。映画の「セントラルステーション」とはちょ
っと違う。人の書いた肉筆の手紙をパソコンでタイプしなおしているのだ。な
ぜこんなことを始めたかと言えば、オリビアで地球一周をしている乗船者と日
本で彼らを見守る家族・友人とのコミュニケーションをサポートする無料サー
ビス「愛ぴ~メール」というものを実験的に始めたからだ。

この仕組みはうちのポータルのBBSを見てもらえば分るように、なんら特殊な
仕掛けを作っているわけではない。BBSを開放して、日本とオリビアで書き込
みをしているだけである。しかし、これは非常にユニークな試みとなってきて
いる。

通常インターネットの掲示板は著名制のものであり、強い言葉、熱い想いが溢
れるような文章にはあまりおめにかからない。メディアの特性からしてそれは
当然である。しかし「愛ぴ~メール」を見ると、そこにはパブリックであるか
らプライバシーをさらけ出す危険性を本人たちが考慮しつつも、ギリギリのラ
インで自分の愛する人に向けて思い思いのメッセージを綴っているのである。

ある人は「送金しろと電話にあったけどうちは貧乏だから無理です。ごめんな
さい」と伝言するし「親戚の洋子夫妻に子供が生まれました。名前は康祐です」
と報告したり、ある人は「悲しいお知らせがあります。隣の佐藤さんが亡くな
りました」と悲報を知らせるために使ったりもするわけだ。

●「愛ぴ~メール」の不思議な感覚

「愛ぴ~メール」とはip2000にひっかけてオヤジ的感覚で私がネーミングした
にすぎず、システム的には「メール」というのはおこがましいものがあるのだ
がそのローテクぶりが逆におもしろい導線を作っている。これがCGIを工夫し
て、名前ですぐに自分の家族等が探せるようにするのはコストさえかければ容
易なことではある。スレッド式の掲示板にすればコストをかけなくとも整理で
きることも分っている。しかし今の形式をとると、利用者は自分の家族を探そ
うと目を皿のようにしてすべての書き込みを見るわけである。

東京ではネットに接続された画面を、船ではカウンター前のファイルをめくり
ながら・・。そこでは他人のプライバシーがいやおうなしに目に入ってくる。
しかし、そこに「癒し」が生まれる。いろんな人がいろんな家族・友人に見守
られてこの船に乗っていることが実感できるからである。その時また「自分も
多くの人に見守られて洋上にいる」ことを思い出す。

それはメールとも掲示板ともつかない不思議な感覚である。電車に乗っていて
自分の前に立った他人の会話を聞いてしまい、その人に感情移入する感覚に近
いといえばいいだろうか?

これらのメッセージは、アナログな手段を通じて船内で公開されている。日本
サイドで最新のテキスト部分が圧縮されFTPされると、そのデータを船内でプ
リントアウトしてファイルに閉じる。それをインフォメーションカウンターと
いう、もっとも人が集まる場所に置いておくのだ。その際に誰宛てにメッセー
ジがきているのか(着信しているのか)を分りやすくするために、マッキーの
油性マジックで名前を大きく書いてあげる。うーん、どこかデジタルなんだか。

船内からの書き込み要望は当然高く、当初は書き込み用紙を限定することで代
筆の負担をコントロールしていた。しかし、日本からの書き込み頻度が上がる
につれ、もっと書きたいという要望が高くなってきたのだ。そこで片手間で行
っていたサービスという発想自体を、全面的に変えることにした。「守」から
「攻」への変更である。2つの方針を作った。

まず、膨大なメッセージの代筆に関して船内でボランティアをつのること、そ
して全乗船者に書き込み用紙を配布する代わりに簡単なアンケート項目に答え
てもらいマーケティングデータにすることだ。ボランティアは船内新聞を利用
して呼びかけたところ、パソコン教室の先生を含め8人もの人が名乗りをあげ
てくれた。アンケート項目に関しては、数字の選択というもっとも記入が容易
な形式で4問ほど設問した。質問内容に関してはピースボートの事務局にもチ
ェックを入れてもらった。

メキシコ前にオリビア号の客船150部屋すべてに用紙を入れた。最大4人部屋の
単位なので、1枚を4つにキリトリ投稿できる形式の用紙を作ったわけである。
すると60枚が戻ってきた。全乗船者は640人強であるから約10%の返答率にな
っているわけである。これらをボランティアのメンバーに均等に配分して、手
持ちのパソコン(デジカメを持参しているユーザーというのは、たいていデー
タの吸い上げのためだけにパソコンも持参することが多い)で打ち込んでフロ
ッピーで持ってきてもらう。フロッピーがない場合は、スマートメディア等で
PCカード経由で吸い上げた。

残す寄港地も2つとなり乗船者が帰国を意識し始めるこの頃、どんなことを考
えているか是非一度「愛ぴ~メール」を覗いていただきたい。「人が人とつな
がっていたいという気持ち」以上に強いアクセスの動機はないというのがよく
分る。

これから船内の書き込みサービス第二弾の準備だ。腰をかがめて150の客室の
ドアのすきまから用紙を滑り込ませる。田植えのようなつらい作業だが、まさ
にこれはip2000の実験の「種まき」にほかならない。

http://www.ip2000.net/

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■イベントレポート
Creation 2000 [coexistence]7・21 TFT Hall-Ariake
ちーずかあ・・・

ひぐらし
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どたばたと仕事を終えて、さあ、ビールでも一杯・・・といきたいところを、
ぐぐうと抑えて、有明のTFTにある会場に駆け込んだのが、そろそろ午前1時。
やはりクラバーの皆さんは、こんな時間でもまだまだお元気です。

まあ、とりあえずうろうろしてみることに。正面のフロアでは、不思議でゆる
やかな音楽が流れています。壁の二方にスクリーンがあり、万華鏡にも似たド
ラッグ系の映像が。そういえば、お香のよい香りもしています。そのフロアの
人々は、丸太のようにころころと、床で眠っていました。クラブのこういう楽
しみ方も、また乙ですな。

よしよし、じゃ次はダンスフロアへゴーゴーだ! 防音扉をぎゅぎゅと開け、
次の空間に突入。天井から吊されたスクリーンには、ビビッドなクールなサイ
ケなワンダホーな映像が繰り広げられ、音楽が響き、人々は正面のステージに
向かって踊るといった具合。こういうと、よくあるクラブみたいですが、なに
かが他より美しい感じがしました。どうしてなんでしょう。うーん。これでは
レポートになりませんな。とにかく、五感に美味しいイベントであったことは、
確かなんですよ。

ほかに何か面白いことないかしらん、と再びうろつき始めた時、このイベント
の音楽をプロデュースしていたMr.CとLayo & Bushwacka!とちょっとだけイン
タビューできるように、スタッフの方が手配してくれたのです。なんとありが
たきシアワセ。ということで以下、しどろもどろの小インタビューです。しか
し英語がところどころわからなかったので、ニュアンスで文章をつなげてあり
ます。ごめんなさい。

●日本でこういったイベントが行われることについて
○すごくいい。設備は最高だし、人も集まってくれる。もちろん、またこんな
イベントがあったら参加したい。
●日本でのクリエイトについて
○設備や技術のレベルが高い。自分の考えたことを、すぐに実現できるのはす
ばらしい。
●ukのクリエイターと日本のクリエイターを比較して気づいたこと
○(「クリエイター」といわれても)音楽のことしかわからないけど、音楽に
限っていうなら、設備にもテクノロジーにも恵まれているのに、それらを使っ
て表現しようとしていない。ぼくたちukのクリエイターは、できることをもっ
と貪欲に駆使して自分をアピールしているんだ。
●日本のクリエイターへのメッセージ
○"Stay away from cheese!" ここでいう "cheese" は食べ物のことじゃない。
悪い、腐った状態のことを指すんだ。日本のクリエイターたちには、"cheese"
を捨て去ってほしいと思ってる。

以上が小インタビューの内容なんですが、ベタな質問に対して返ってくるのは、
なんとも耳の痛いハナシでした。ちーずかあ・・・。

次におじゃましたのは、このイベントの映像をインターネットで配信している
スタッフのブースです。ウインドウズのノートが2台と、ビデオ機器などなど
がつながっています。会場にある2台のカメラで録画したものを、遠隔のサー
バに送り、そこから30分ぐらいのタイムラグでネットに配信しているとのこと。
"Real!" でストリーミング配信している模様です。そういう作業は、アプリケ
ーションの関係でwindowsマシンですることが多いとのこと。世の中やっぱり
winなのかしら。

ブースを出てから、また探検。すみずみ歩きまわるうち、あちこちで違和感が。
おやと思ってよく見てみると、どういう訳か、何かの陰といやあ、かくれんぼ
してるみたいに人がいます。トイレの前、ドアの間、バーの隅、入り口の奥な
ど、イベントの旨みを享受できそうもないよなところに、グループで、カップ
ルでわらわらと。

こんな処になんでまたと思い、話しかけてみました。大方が、要は「友達と一
緒になんとなく来て、しゃべったり寝たりしている」そう。おいおい、そりゃ
コンビニの前とおんなじなのでは? そういえば、このイベント自体を楽しん
で過ごしている人って、どのぐらいいるんだろう。バースペースから出てこな
いひとも多いし。楽しみ方は、人それぞれなんだろうけれど。

そんなことをスタッフの人に問うてみると、「最近はたまり場が少ないからね
え」とのお返事。あれ?「やってる側の思ってることが伝わらないことも多い
んじゃないか」だそうな。そっかあ、そりゃよくあることだけれど、残念だな
あ、と思ったとき、先ほどの "cheese" という言葉がひらりと浮かびました。
もしかしたら、わたしたちが創り手としてだけでなく受け手になっているとき
も、"cheese" であることも、あったりして。

「やってる側のcheese」、「受ける側のcheese」ですな。受け手であるときも、
あんまり受け身では、やっぱり楽しめません。「創り手」としても「受け手」
としても、意識を高く持つってどんなことだろうか、なんて終いには考えこみ
ながら、早朝のゆりかもめに乗っていたのでした。
さてさて、お後がよろしいようで。

【ひぐらし】joly@mail.goo.ne.jp
インダストリアル、グラフィックを経て、現在はWEB畑で働くデザイナー。
座右の銘は"Life is a party"の新宿系。

▼写真はここにあります
http://www.dgcr.com/kiji/creation2000/

Creation 2000 [coexistence]
http://www.cr-2.com/

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■セミナー案内
「ブロードバンド時代に向けてのネットビジネス戦略」
関西ソーホー・デジタルコンテンツ事業協同組合京都支部発足記念
第1回インターネット・ビジネスセミナー
http://www.osaka-soho.or.jp/
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<主催者情報>

テーマ ブロードバンド時代に向けてのネットビジネス戦略
講師 本間 毅(イエルネット株式会社代表取締役)
日時 8月10日(木)13時開場 13:30~16:00
会場 デジタルハリウッド京都校セミナールーム
   京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町106 ヤサカ四条ビル6階
   (一階がスターバックスコーヒーの入っているビル)

内容:
1-1.ブロードバンド時代を迎えると通信環境がどのようになるのか
1-2.携帯電話や双方向TV、情報家電等は?
2.ブロードバンド時代にどのようなネットビジネスが可能となるのか
3.ブロードバンド時代をふまえて現在のネットビジネス戦略で
4.ブロードバンド時代をふまえてのイエルネットの戦略
   
参加費用 3000円(当日精算)

申込方法:お申し込みは、下記必要事項を明記の上、Subject「セミナー申込」
として mailto:sakimoto@tokeidai.net の方までお願いいたします。
(事前申込制、先着順40名とさせていただきます。)
     
申込必要事項:1.お名前、2.ご勤務先名、3.電話番号、4.メールアドレス、
       5.セミナーをお知りになった媒体

お問い合わせ:関西ソーホー・デジタルコンテンツ事業協同組合・京都支部
       担当、咲本 sakimoto@tokeidai.net まで
関連URL http://www.tokeidai.net/kumiai/seminar.html
協力 デジタルハリウッド京都校

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■展覧会案内
DIGITAL IMAGE 2000 TOKYO
ディジタル・イメージ2000 東京展(後期)【ディジタルアートの現在】
http://www.digitalimage.org/
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今年のGWに銀座ワシントンで開催して大好評だった「ディジタル・イメージ東
京展(前期)」の続編。前期とは出展作家が変わって85人の登場だ。

会期 8月18日(金)~8月24日(木)午前10時30分~午後7時(最終日午後6時) 
会場 表参道・新潟館ネスパス
   東京都渋谷区神宮前4-11-7 TEL.03-5771-7711
主催 ディジタル・イメージ
特別協賛 財団法人ニューにいがた振興機構 表参道・新潟館ネスパス
展覧会入場料、セミナー参加費は無料 

・出展予定作家85名
荒木慎司 安藤克昌 飯田HAL 石川浩二 石川治彦 石原博志 伊東宣哉 
井上和洋 岩渕泰治 上畠益雄 内原恭彦 梅地浩太郎 大島宏文 扇原康成
岡部タカノブ 小川アリカ  叶精作 亀井一郎 川口吾妻 川越幸子 
公庄治 國島宣弘 久納ヒロシ 小坂徹 ゴトウヒロシ 後藤宏 小林健三
小松修 こんこん 近馬秀嘉 斎藤浩 笹原和也 真悟 杉谷泰宏 成光雄
ラジカル鈴木 ソネハチ タカセマサヒロ 瀧澤謙司 たにぐちじゅんぺい
田中修一郎 田中浩也 駄場寛 駄場真弓 千野雅則 筒井海砂 津曲浩司 
出渕亮一朗 所幸則 ドルバッキーヨウコ 中林たける 中村浩二 中山嗣朗 
永吉克之 西脇愼介 橋本聡 服部幸平 服部正志 花山由理 羽田宗春 
林ノブ 樋口誠 樋口陽介 一入正記 檜山巽 ふじわらかずえ 星沢順子 
細井真木 松林あつし 三河一郎 三村暢一 ミヤケシゲル 村松ルイ 
森谷信敏 山田ケンジ 山本里士 杠聡 横山弥生 和田貴紀 
映像出品(大場康雄 喜多見康 高橋信雄 富岡聡 森野和馬 山本健介)

●特別セミナー 表参道・新潟館ネスパス3階 定員100名 先着順 

・8月19日(土)13:00~14:30 「お仕事!」大賀葉子×花山由理
イラストレーター大賀葉子と花山由理の対談。「こうすればあなたもイラスト
レーターになれる!」お仕事にまつわる泣き笑いエピソードを公開。また、イ
ラストレーション制作のゼロから完成までの工程を全部見せちゃいます。

・8月19日(土)14:45~16:00 「デザインの力」鈴木守×鷺義勝
ADC、JAGDA会員の社会派正統アートディレクター鈴木守に、暴走する無頼派ク
リエイター鷺義勝がゲリラ的視点から切り込んで、これからのデザインの行方
を探る。目ウロコ対談!

・8月20日(日)13:00~14:30「対決!現世浮世絵娘」飯田HAL×桑島幸男
飯田HALはペイント系で、桑島幸男はドロー系で、渋谷・原宿のコギャル達を
「現世浮世絵娘」としてイラストレーションに表現した。取材から制作までを
比較対照、あわせてふたりが美術論(&人生論)を戦わせる。

・8月20日(日)14:45~16:00 「クリエイターになる!」
独特のイラストで大ヒット中の岡部タカノブ、デジタルフォトの新境地を拓く
亀井一郎、広告賞を次々に受賞しているグラフィックデザイナー斎藤浩の3人
が、いかにしてクリエイターになったのか、どういう努力を重ねたのかなど、
成功のノウハウを語る。

詳しくはディジタル・イメージWebサイトをごらんください
http://www.digitalimage.org/

■問い合わせ先 〒102-0074 東京都千代田区九段南3-7-14 K-BLD.B1
株式会社マルチメディアセンター内 ディジタル・イメージ事務局
TEL:03-5212-1633 FAX:03-3239-3640
info@digitalimage.org

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■展覧会案内
DIGITAL IMAGE 2000 OSAKA
ディジタル・イメージ2000 大阪展【ディジタルアート展】
http://www.digitalimage.org/
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ディジタル・イメージ2000 大阪展
DIGITAL IMAGE 2000 OSAKA 【ディジタルアート展】
会期 9月4日(月)~9月9日(土)午前10時~午後6時 9日(土)午後4時まで
会場 大阪府立現代美術センター 
   大阪市中央区大手前3丁目1-43 大阪府新別館北館・南館
   06-4790-8520
主催 ディジタル・イメージ
入場料無料
  
●同時開催
DIGITAL IMAGE 2000 OSAKA 【ディジタルアート展】パート2
会期 9月4日(月)~9月9日(土)午前10時~午後7時 9日(土)午後4時まで
会場 ギャラリー トノムラ
   大阪市北区西天満4-3-13 河合ビル2階 06-6361-9403
   入場料無料
内容 ディジタル・イメージ会員作家の企画展 入場料無料
9月4日(月)午後6時半よりディジタル・イメージのパーティ(参加無料)
http://www.spoon.co.jp/

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■編集後記(8/3)
・関ヶ原が好き。ダカーポの「関ヶ原の真実」は要領よくまとまっていたが、
関連本厳選21冊とやらには、史料ばっかでつまらん津本陽の本が2冊も入って
いるのに、堺屋太一の「巨いなる企て」が入っていないという「巨いなる不満」
な構成。堺屋はきらいだがこの小説は面白かった。ほかの作家のやり方とは違
い、ビジネス的観点でこのビッグ・プロジェクトを描いている。石田三成が描
いたデザインの卓抜さとその実施の拙劣さは、わたしにとってはロマンチック
だ。いつだって負ける方が好き、滅びる方が好き。明智光秀も。で、ダカーポ、
読んでみたらたいして面白くなかった。この雑誌、いつもこうだ。 (柴田)

・鷺さんからメールをいただいた。そこにある文章から、甘えが出まくってい
る自分を再認識する。こういうのを後記に書くのも良くないよな。楽しい話を
したいのに、自分の頭の中にあるものはコレだから、別のものを書くのは気持
ち悪い。書くと自己チューな文章でこれもまた気持ち悪い。火曜日に大きな虹
が出ていて、今日はもくもくした入道雲がのさばっていて、日差しが強くて、
でもなんかイイ。爪を切る。バイバイ、数週間分の老廃物。 (hammer.mule)

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >
        森川眞行 < mailto:morikawa@siliconcafe.com >

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< mailto:info@dgcr.com > 担当:濱村和恵
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