[0671] 携帯電話は持たない主義だったが…

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0671   2000/08/21.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16557部
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 《休み明けはチョット軽めに……》

■デジクリトーク
 携帯電話は持たない主義だったが…
 神田敏晶

■セミナー案内
 JPC 8月定例セミナー「動き始めた?オンラインマガジン・ビジネス」

■展覧会案内
 2000年CG ART 6

■展覧会案内
 DIGITAL IMAGE 2000 TOKYO
 ディジタル・イメージ2000 東京展(後期)24日(木)まで



■デジクリトーク
携帯電話は持たない主義だったが…

神田敏晶
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KNN神田です。

いつでもどこでも話が割り込んではいってくる、携帯電話は持たない主義だっ
たのですが、ついに携帯電話を持たざるを得ない状況になってきました。いや、
携帯電話というよりも、インターネット端末としてのi-modeといった方がいい
でしょう。インターネット関連の仕事をしていても、i-modeに関する話題がチ
ンプンカンプンという状況では、だんだん仕事がしずらくなってきたからなの
です。

携帯電話に興味がないのに、209とか502とか821とか言われても、それが何を
あらわす数字なのかが、まったくピンときません。とある飲み会で誰かの携帯
に電話があったのですが…その時に彼が何やら最新型の携帯を持っており、そ
の場はその最新型の携帯に対する話題でモチキリなのです。イルミネーション
が綺麗だとか、4和音に対応しているとか、スタイリングが…とか。みんな目
をキラキラさせてその携帯に見入っていました(そんなのどうでもいい事なの
にと思ってました)。

最新型の携帯の話題よりも、その話題の意味がわからない自分の方が悔しいの
です。とりあえず、意味がわからないよりは、わかった方がいいし、携帯のひ
とつやふたつ持っていても使わなきゃ、いいじゃないかという事で、どの携帯
がいいの? と知り合いに聞き回っているうちに、それぞれが502のPだとかN
だとかDだとか…何? 502にもいろいろ種類がある事を初めて理解でき、性能
も違う事、その頭文字がメーカーである事もわかってきました。

やはり興味を抱きはじめるとおもしろいもので、街中で使っている人の携帯電
話の機種がわかるようになってくるのです。また、バス停や電車の中でも、メ
ールをしているのかi-modeを使っているのかがそのビヘイビアにより、推測で
きるようになりました。また、見知らぬ人でもi-mode初心者であることを告げ、
マイメニューに何がはいっているのかを聞き込み調査をはじめました(笑)。

携帯電話の好き嫌いは別として、人が一体何をやっているのか、また年代別に
何を好む傾向があるのかがわかるというのは、ボクにとって精神衛生上とても
好ましいことです。

i-modeによってかなりの人の暇つぶし需要が満たされていることが、この数日
で確認できました。暇だから人に電話するのではなく(かけられた方も迷惑)、
自分でメールを打ったり、野球の結果を見たりして楽しんでいただくのは社会
のためでもあるでしょう。夕刊の売れ行きに影響するかどうかはわかりません
が…。

確かに手のひらでニュースが読めるのは画期的なのですが、ボクはi-modeが搭
載されたノートパソコンが、今度は非常に欲しくなってきました。メールはi-
modeで送ればいいし、Webもi-modeメニューを見ることができればいいのです。
やはりノートパソコンで処理した方が楽そうです。もしかしてカード型で、そ
んな事はもう簡単に実現できるのでしょうか?

さて、i-modeの登場は1999年1月25日でした。当時、「2002年には1000万台!」
の信じられない目標が、たったの1年半で1000万台に到達してしまったのです…。
しかも今年度中にはi-mode人口が、1700万台となり、そのうち日本のインター
ネット人口を抜き去ってしまうことでしょう。もしくは、i-modeインターネッ
ト人口として、日本特有のピュアインターネット人口+i-modeインターネット
人口という市場をつくり出すのでしょうか?
 
i-modeもパケットであり、HTMLで稼働しているのでインターネットなのですが、
かなりコンピュータのインターネット文化が違うことでしょう。i-modeインタ
ーネットは、本体は携帯、プロバイダーは不要。ソフトも不要。ブラウザも不
要。操作感は若干の学習期間があれば問題なし。課金制度もOK! パソコンで
実現できなかったことをi-modeはすべてのソリューションをオールインワンで
提供しているからです。

さらに、現在の課金のされる公式サイトは1000サイト以上。勝手サイト(どう
して勝手かわからないけど…)と呼ばれる1万7000ものi-modeサイトもあり、
一日あたりのi-mode加盟者は4万人~5万人(月に120~150万人)の増加という
ことです。その初期費用だけでもすごいですね。

電話が嫌いという事だけで、このi-modeというテクノロジーを避けてきました
が、むしろ、電話機能のないi-modeが欲しいくらいです。どうして「エクシー
レ」にはi-mode機能がついていないんでしょうねぇ…。i-modeにもFM&AMラジ
オはつけて欲しいし、MP3を見たり、テキストリード&ライターとしてiボード
とフラッシュメモリの接続キットやPalmからOEMを受けるなど、もっといろい
ろできるはずですよね。

さらに最近では「カルレ」
http://www.calle.ne.jp/
によって公式サイトでなくても課金できるサービスが開始されています。しか
し、このカルレも仕組みがややこしく、非常に官僚的なのです。いちいち訪問
説明などしていては1700万人のニーズは救えませんよ! カルレはやっぱりi-
mode時代になってもダメですねぇ。

しかし、今後はJava対応の「503i」の登場や、2001年5月からのIMT-2000まで、
もしかするとi-modeで日本は世界のインターネットを塗り替える可能性まで持
ちはじめています。11月には、イスラエルのテレコムにNTT DoCoMoの立川社長
と一緒にいってきます。また、このあたりのお話もレポートしますね。

とにかく、携帯電話持たない主義ポリシーはそのまま維持しつつ、i-modeユー
ザーとして再度、携帯電話を持ちました。

The smallest digital TV station in the world
KandaNewsNetwork http://www.knn.com/
Toshi Kanda mailto:knn@rr.iij4u.or.jp

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■セミナー案内
JPC 8月定例セミナー「動き始めた?オンラインマガジン・ビジネス」
http://www.jpc.gr.jp
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<主催者情報>

テーマ 「動き始めた?オンラインマガジン・ビジネス」
日時 2000年8月28日(月)13:30~17:1500 ※13:00より受付開始
場所 東京オペラシティタワー48階 アップルコンピュータ(株)本社セミナ
   ールーム京王新線・都営地下鉄新宿線「初台駅」前
参加費 JPC会員¥5,000 JPC団体会員¥7,000 非会員¥10,000

内容:インターネットを舞台に、いわゆる「オンライン・マガジン」というも
のが登場して、もう数年になります。当初は大手出版社や新聞社の「実験」プ
ロジェクトであったり、新事業領域としての「コンテンツビジネス」への参入
を目指すものだった「オンライン・マガジン」ですが、ここへきて「出版サイ
ドの目的」ではなく、「ユーザー側のニーズ」の上に立脚するようなポジショ
ンを獲得し、サイバーライフに不可欠な一個のメディアとして支持される機運
が高まってきました。

今回のセミナーでは、オンラインマガジンの老舗であり、中田英寿選手のホー
ムページであるwww.nakata.netやファッション誌「ELLE」のオンラインマガジ
ン、ELLE ONLINEなどへのサポートで知られる「teleparc」と、コンセプトの
明快さと内容の充実度で最近とみに注目されている「cafeglobe.com」両社の
代表から、オンラインパブリッシングビジネス最前線のお話を伺います。

また、オンライン・パブリッシングのビジネスとして、急激に成長したプラッ
トフォームに携帯電話におけるコンテンツサービス事業があります。今回はイ
ンターネットに留まらず、この分野にも注目しました。i-modeにおけるコンテ
ンツサービスで成功をおさめている「サイバード」のお話をうかがいます。

・13:30~13:45
 ディレクターズスピーチ
 「オンラインマガジンの現況と携帯電話のコンテンツ市場」
 JPC オンラインパブリッシングセミナーディレクター 内山光司
・13:45~14:45
 「携帯電話におけるコンテンツ出版ビジネス」
 株式会社サイバード エヴァンジェリスト
 千葉功太郎 
・15:00~16:00
 「オンラインパブリッシングの現在(1)」
 「teleparc」編集長 村木泉
・16:00~17:00
 「オンラインパブリッシングの現在(2)」
 「cafeglobe.com」代表取締役  矢野貴久子

※上記内容は、一部変更になる場合もございます。
お問い合わせは、JPC事務局までお願いいたします。
TEL:03-3403-7780

お申込み方法:参加希望の方は、サイトの"参加申込"からお申し込みください。
メールでのお申し込みも受付けております。info@jpc.gr.jp
ファックスでのお申込みも受付けております。FAX:03-3403-7712 JPC事務局
定例セミナー申込係
*メール/ファックスでのお申し込みの場合、会社名/部署名/名前/電話番
号/ FAX番号/メールアドレスを必ずご記入ください。
Japan Publishing Consortium JPC事務局
107-0052東京都港区赤坂9-1-7 542株式会社 エイミス内
TEL:03-3403-7780 FAX:03-3403-7712

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■展覧会案内
2000年CG ART 6
http://www.graphic-art.gr.jp/cgart6/
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『2000年CG ART 6』

期間 8月26日(土)-11月22日(水)18:00-24:00 (日・祝日休)
会場 E.O.BRUNO 新宿区新宿5-17-1 モトイビル2F TEL 03-5291-6799     
詳細(地図など)は下記をご覧ください。
http://www.graphic-art.gr.jp/cgart6/

来る8月26日よりCGアーティスト6人によるリレー形式の個展を開催致します。
場所は「E.O.BRUNO」というアットホームなバーですので、仕事帰りに軽く一
杯…という感じで気軽におこしください。

●参加アーティストと日程
小笠原たけし 8月26日-9月6日
藤井啓誌   9月11日-9月21日
福間晴耕   9月30日-10月12日
加藤俊明   10月14日-10月25日
小澤貴也   10月28日-11月9日
鷺 義勝   11月11日-11月22日

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■展覧会案内
DIGITAL IMAGE 2000 TOKYO
ディジタル・イメージ2000 東京展(後期)24日(木)まで
http://www.digitalimage.org/
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今年のGWに銀座ワシントンで開催して大好評だった「ディジタル・イメージ東
京展(前期)」の続編。前期とは出展作家が変わって78人の登場だ。

会期 8月24日(木)まで 午前10時30分~午後7時(最終日午後6時) 
会場 表参道・新潟館ネスパス 展覧会入場料無料
   東京都渋谷区神宮前4-11-7 TEL.03-5771-7711
主催 ディジタル・イメージ
特別協賛 財団法人ニューにいがた振興機構 表参道・新潟館ネスパス
 
・出展作家
荒木慎司 安藤克昌 飯田HAL 石川浩二 石川治彦 石原博志 伊東宣哉 
井上和洋 岩渕泰治 上畠益雄 梅地浩太郎 大島宏文 扇原康成
岡部タカノブ 小川アリカ 叶精作 亀井一郎 川口吾妻 川越幸子 
公庄治 國島宣弘 久納ヒロシ 小坂徹 ゴトウヒロシ 後藤宏 小林健三
こんこん 近馬秀嘉 斎藤浩 笹原和也 杉谷泰宏 成光雄 ラジカル鈴木
ソネハチ タカセマサヒロ 瀧澤謙司 田中修一郎 田中浩也 ダバカン 
駄場真弓 千野雅則 筒井海砂 津曲浩司 出渕亮一朗 所幸則 
ドルバッキーヨウコ 中林たける 中村浩二 中山嗣朗 永吉克之 橋本聡
服部幸平 服部正志 花山由理 羽田宗春 林ノブ 樋口誠 樋口陽介 
一入正記 檜山巽  星沢順子 細井真木 松林あつし 三河一郎 
みむらよういち ミヤケシゲル 森谷信敏 山田ケンジ 山本里士 杠聡
横山弥生 和田貴紀 
映像出品(大場康雄 喜多見康 高橋信雄 富岡聡 森野和馬 山本健介)

詳しくはディジタル・イメージWebサイトをごらんください
http://www.digitalimage.org/

■問い合わせ先 〒102-0074 東京都千代田区九段南3-7-14 K-BLD.B1
株式会社マルチメディアセンター内 ディジタル・イメージ事務局
TEL:03-5212-1633 FAX:03-3239-3640
info@digitalimage.org

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■編集後記(8/21)
・あっけなく夏休みは終わってしまった。JPC理事会、JPC情報交換会、マンシ
ョン問題委員会、看板かき、草むしり、墓参り、実家に帰る、松永真さんの本
制作着手、叶精作さん事務所に行く、デジイメ展のタイトル制作、デジイメの
セミナー4本に参加、けっこう外出も多かった。なんにもせずにグターッとし
ている時間はなかった。ということは充実していたのかも。マンション問題は
いよいよ敗戦処理に入る。われながら善戦したと思う。この運動を始めたとき
マンション問題に実績のある桶川市の女性市議から、人生観が変わりますよト
言われたことを思う。エゴイズムのかたまりみたいな住民もいて、味方の方が
話が通じないンだから呆れる。我慢強く彼らに接してきた自分を誉めてやりた
い(アリモリ風)。もちろん、ペアを組んだ浦和市の女性市議からは教わるこ
とが多かった。いい人生勉強になったなあ。トハいうものの、実はまだまだ終
わってはいない。明日の晩は敵と全面対決だ。ああユウウツ。  (柴田)

・髪を切った。といっても肩よりは長いので、まだロングヘアのままだ。願か
けみたいなものをしていたが、叶ったので切ったという意味もある。さっぱり。
休み中は仕事ばかりしていたが、お盆に二日休みをとり、ネットも何もしない
で遊びほうけた。インディーズながら評価の高い「DAS BOOT」、市川染五郎を
主役に迎えた「劇団☆新感線」の「阿修羅城の瞳」、ベストメンバーで熟した
ライブを見せてくれた「ends」を観てきた。どれも満足のいくクオリティ。染
五郎があんなにかっこいいとは思わなかった。ストーリーも好き。クル。エン
ズもやっぱ好きだな。あのライブは生で観ないとな。会場では、ひさしぶりに
会う人もいて嬉しい。原稿依頼までしてしまうという遊びなのに仕事してるや
ん、偉いぞわし、みたいなノリもあったりして。後半は再開した仕事に根をつ
めすぎて倒れる。精神的な辛さのないのが救い。     (hammer.mule)
http://www.barnhomes.com/CD131.html ←DAS BOOT
http://www.shochiku.co.jp/play/others/shinkansen/ashurajho/index.html
↑阿修羅城の瞳。東京ではまだやってます!
http://www.jvcmusic.co.jp/a_list/artist_j/ends/new.html ←エンズ試聴

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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