[0679] ソフトに虫は付き物…か?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0679   2000/08/30.Wed発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16722部
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 <「IT」という魔法のタームに翻弄されとる人々のこと?>

■デジクリトーク
 MKチャット対談
 ソフトに虫は付き物…か?
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■えむの Hot Space! No.68
 PC管理者日記(7)~ファイルサーバー準備完了
 山口 壮/えむ

■デジクリトーク
 京都駅ビルの巨大アートを制作
 古岡ひふみ





■デジクリトーク
MKチャット対談
ソフトに虫は付き物…か?

笠居トシヒロ&まつむらまきお
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かさい: まいどですー、先週はお手数かけてすいませんでしたねー(^^;)
まきお: どもですー。先週あの原稿書いた後風邪で一週間ダウンしてましたー
かさい: あらまあ、夏風邪? ひどかったみたいでお気の毒でした(^^;)
まきお: 寒気のなか「ホワイトアウト」読んでたら、ホント遭難するかと思っ
    た(^_^;)
かさい: ベッドで遭難するか(笑)ところで今日の話題は何にします?
まきお: 最近やたらおおい、「食品に異物混入、回収騒ぎ」の話じゃっ
かさい: ワシラが食品の話するの? 似合わないのでは(^^;)
まきお: いやね、ほら、食品に虫が入ってると、大騒ぎで回収さわぎになるの
    に、なぜ、アプリケーションに虫が入ってても回収されないのかとい
    う、ソボクな疑問がフツフツと...(^_^;)

●不具合とバグとどう違う

かさい: あははは、いわゆる「バグ」ってヤツですねー、なるほど。
まきお: ちなみにですね、ソフトハウスに「バグやん!」って言うと「それは
    不具合です」とかいいおるねん
かさい: 不具合とバグとどう違うの?(^^;)
まきお: わからん(^_^;)
かさい: OSとか他のソフトとかのコンフリクトのことかなあ?<不具合
まきお: でも、どこのソフトハウスでも、おもてだって「バグ」という言葉は
    つかわないよね
かさい: まあ、禁句でしょう<バグ(笑)
まきお: その体質が三菱自動車や雪印の不祥事を招いたんじゃああああっ!
かさい: それ関係あるのか?(^^;)
まきお: あるある、ソフトハウスって、そういう、不具合をですね、隠そうと
    する体質がですね、あるのではと 
かさい: ま、バグが入ってる、って明言しちゃうって事は「ワタシらちゃんと
    仕事してません」って言ってるようなもんだからなあ(^^; なかなか
    そういうことは言いづらいだろう(笑)
まきお: でしょ? でもってご丁寧に使用承諾書とかいって、どんな損害が発
    生しても責任もたないとか書いてある。こんな商品がなぜ世間で通用
    するねん? ソフトとタバコくらいやぞ、こんなん(笑)
かさい: うーん、そうだなあ(^^;) 
まきお: おかしいとおもわへん? たとえばソフトのバグで、何時間もかけた
    データが一瞬でパーってこと、あるよね、現実として
かさい: あるねえ
まきお: 2000年問題だってそうでしょ? たしかMSとか訴訟おこされてたっけ
    忘れたけど....自動車搭載のコンピュータにバグがあったら、即リコ
    ールだよね? なのに、なぜPCのアプリはそうならない?
かさい: そうなん? ま2000年問題自体はMSだけの責任でもないだろうけど、
    「対応しました!」って何度もアップデータだしてるようではアカン
    よなあ。狼少年か(笑)
まきお: アップデータを送ってくるソフトハウスがどんだけある? ぼくが知
    る限り、ジャストシステムくらいやぞ
かさい: システムソフトも前はこまめに送ってきてたけどなあ… でもごく少
    数ではあるな
まきお: 果ては「新バージョンでその問題は解決しました。でもアップグレー
    ドは有償です」ってふざけとんかあああああああっ(-"-)
かさい: あ、そういえばさ、Mac版のExcelはひどかったよ。
まきお: どうひどかったん?
かさい: Ver5.0がでたときバグバグで使い物にならなかったのな、そんでバグ
    フィックス・アップデータ有償
まきお: ひでぇ
かさい: ふざけてんのか! と思ったよ
まきお: 思っただけ(^_^;)?
かさい: そう、アップデートするのやめて、4.0使い続けたから(笑)
まきお: でもさぁ、金はらってんだから、バグは無償で修理してもらう権利は
    ユーザーには当然あるはずだよな
かさい: 確かになあ。普通に考えたら、初期不良品扱いになるべきだよなあ
まきお: で、騒ぐとね、「じゃあ、返品には応じます」ってことになるんよ。
    そこが問題
かさい: 使うから買ってるっちゅうねん!(^^;)
まきお: そうそう(笑)自動車や牛乳なら、他のメーカーでもいいわけだけど
かさい: そうはいかんもんなあ、ソフトの場合
まきお: Illustratorがバグで使えないから返品してFreehand というのはまぁ
    あるかもしれんが(笑)
かさい: わはははははは

●新機能よりも「安定」

まきお: リプレイスが効かない場合ってのが多いわけよ。なぜかというと、過
    去のデータやワークフローにかかわってくるからね。ソフトハウスは
    そこにあぐらをかいて、製造者としての責任から逃げてるのではない
    のかっ! とわたしは常々考えてきたわけですが、いかがなものか
かさい: いかがなものかなあ(^^;)
まきお: リプレイスされないように、独自の機能、独自のフォーマットにして
    囲い込んでおいて、バグには責任持たないって、どういうことよ?
    なんでそれが社会的に許されるわけ??
かさい: まあ、全部の会社が責任を持たないって言ってるわけじゃないだろう
    けどねー
まきお: でも、たとえばぼくがよくつかってる、某ソフトなんかは、ひとつの
    バグが治るのに、2バージョンまたされるぞ(笑)2バージョンってい
    えば、2年以上だよ。その間 そのバグによって強いられた実害、精神
    的苦痛はどう補償されるの(;_;)
かさい: 最近 Webのせいだろうけど、ソフトウェアの進歩の速度が以上に速い
    じゃない?
まきお: バージョンアップが速いだけ。進歩は確実に遅くなってると思うよ
かさい: そか(^^;、まあとにかく追いつくために、多少の不具合は目をつむっ
    て出しちゃって、あとでアップデートしていく、ってスタンスが目立
    つんだけど、結局、さらに新機能も付けなきゃ、ってんで新たな不具
    合が生まれていくような…どんどん増殖する不具合(笑)
まきお: 大多数のユーザーがまず望むのは、新機能よりも、バグのない、安定
    した製品だとおもわん?
かさい: そうなんだけどさ、「新機能はありませんけど、すごーく安定しまし
    た」っつってもセールストークにならんでしょ?(^^;)
まきお: ならんことはないだろうけど、言ってて情けないだろうな(笑)
かさい: やっぱユーザーのほうも「新機能」を求めてるんだよな(笑)
まきお: 求めてないってー(^_^;)。金はらうなら、求めるけど。それとこれは
    別問題。いっしょにするから、ソフトハウスがつけあがる(笑)
かさい: いやいや、それを「道具」として使いこなそうとするプロシューマー
    はそうだけど、コンシューマーはやっぱ「新機能はこんなに便利!」
    で買っちゃうんだって 
まきお: いや、コンシューマの方が、自腹なだけに、バージョンアップには慎
    重だと思うよ。もちろん「夢を買う」ってのはあるかもしれんが、で
    もソフトハウスが夢を売る時代ってのはもう、遠い昔の話でしょ?
かさい: どうなんだろう? 最近、また「夢を見てる」人たちが増えてきてる
    ような気がするんだけど
まきお: どういう意味で?
かさい: うーん、なんていうのかなあ「~~がしたいからPCを使う」っていう
    んじゃなくて、PCを使ったら何かできる、みたいな…PC黎明期によく
    見かけたような
まきお: 「IT」という魔法のタームに翻弄されとる人々のこと? あんなもん
    ほっとけ。そのうち、目がさめる(笑)
かさい: うーむ、厳しいお言葉(笑)ただ、ソフトハウスのスタンスの変化も
    このあたりと無縁ではないような気がするんだよなあ…

●特許関係もホドホドに

まきお: 今まではさぁ、パソコンやパソコンソフトって、いわば社会的責任を
    免除されてきたと思うのよね。発展途上の隙間産業として 
かさい: うむ
まきお: でも今は違う。なのに、いまだ社会的責任から逃れようとしているよ
    うに、ぼくには思える。それじゃ、未成年犯罪者と同じやんけぇええ
    ええっ!
かさい: ちょ、ちょっと過激でわ(^^;)
まきお: 酔っぱらいやから(笑)で、ソフトハウスのスタンスの変化って、ど
    ういう風に?
かさい: うんつまりね、昔はプロとかマニアとかを主に相手にしてたでしょ?
まきお: うむ
かさい: それがいまでは一般ピーポーもPC当たり前に使う時代な訳じゃない
まきお: うむうむ
かさい: そこんとこで、「売らんかな」だけで突っ走っちゃってるのがまずい
    わけよ
まきお: そらそーよな
かさい: 家電品みたいに「わかりやすく使いやすい」がキーワードにならない
    とね
まきお: わかりやすい、使いやすい以前の問題だよ、バグは
かさい: ま、そうだけどさ(^^; ところがさ、PCはまだ家電品ではなくて『魔
    法の箱』なんだな、一般の認識の中では
まきお: みんな懲りてないのね(^_^;)
かさい: だから、こんなに便利! を求めちゃうし、その言葉に惑わされちゃ
    うし、惑わすつもりでメーカー側も自分の言葉に惑わされちゃってる
まきお: 自分で惑わされたらあかんがなー
かさい: (笑)まあ、惑わすってのは言葉のアヤだけどさ(^^;) 結果、安定よ
    りも新機能、に走っちゃってるのではないか、と推測するわけですよ
    私としては
まきお: だから、そんなスタンスにですね、惑わされるユーザーではいかんと
    もっとユーザーは声を上げなければっ。共に闘おう!
かさい: (笑)
まきお: と思っても、さっきのように、リプレイスできない弱みをにぎられて
    んだよなぁ(笑)で、そこにつけ込んで新興ソフトハウスが似たソフ
    トだすと、特許関係で訴えられるしぃ
かさい: それは痛いよなあ(^^;)
まきお: 消費者の利益というのを考えれば、特許関係もホドホドにしてもらわ
    んと 
かさい: なんかね、最近のビジネス特許とかにしてもね、独占禁止法とかなり
    矛盾してるような気がするのはワシだけ?
まきお: 専門家ではないから、よーわからんけど....
    たとえばほら、MacromediaがAdobeに訴えられたでしょ? タブ付き
    パレットのインターフェイスの特許侵害で
かさい: うんうん
まきお: Adobe の言う「うちは他の会社の開発研究機関ではないっ」という言
    い分はすっごーく納得できるけど(^_^;)
かさい: たしかに(笑)
まきお: いちユーザーとしては Adobeのインターフェイスは非常に優れている
    から、あのインターフェイスがMacromediaのにも乗ればいいなぁと思
    うよね
かさい: 思うね(笑)まるでAppleとMSの一昔前の騒ぎのようではある(笑)
まきお: でさ、 Adobeの言い分はもっともだと思うんだけど、「使うな」じゃ
    なくて「金払え」でいいんとちゃうん? ちゃんと「パレット一枚い
    くら」って値段つけてさ(笑)そうすれば、Macromediaも苦手なイン
    ターフェイス設計に無駄な労力を割く必要ないから(笑)結果安くつ
    くでしょう(笑)
かさい: そらないよ(笑) だってさ Adobeの目的はパレットそのものじゃな
    いもん(笑)
まきお: いや、だから、消費者の利益という観点からたてば、ということです
    よ。「使うな」という言葉には、ユーザーが不在であると
かさい: そうそう。ユーザーはみんな仲良くいいものはみんなで共有してもら
    うのが一番ありがたい(笑)
まきお: 家電メーカーの基礎特許なんてのは、かなりそうなってるはずだよ。
    それが健全なんじゃないかなぁと思うのだが 
かさい: なんでもそうだよなー、ブラウザひとつとっても規格がみんな違うし
    さー
まきお: 結局、「独占欲」ってのが諸悪の根元の様な気がしてきたぞ(笑)
かさい: やっぱ、それは「ソフトウェア」だからかな?
まきお: 「知的所有権」というほど、人類がまだまだ「知的」になってないと
    いうことでしょう(笑)
かさい: ていうか結局「知的生産物」っていう無形のものだから、ひとつのパ
    イを分け合うっていう不文律が通用しないんじゃないのか?って思っ
    たんだけど
まきお: うん、だからほら、人の考えたアイデアにちゃんと対価をはらおうと
    せずに、ちょっと変えたバッタもんですまそうと(笑)
かさい: でもまあ、正直言ってさ「大人じゃないな」とは思いますね(笑)
まきお: 作ったモノには責任をもつ。自分のことだけじゃなくて、相手のこ
    とも考える。みんな、おとなになろうよぉ
かさい: ねえ


【笠居 トシヒロ/グラフィックデザイナー】
ようやく夏休みシーズンも終わり。今年の夏もどこにも遊びに行けなかったな
あ…。でも、朝っぱらから聞こえてた子供の嬌声がなくなるだけでもタイヘン
ありがたい(笑)。
<http://www.mad-c.com/> < mailto:kasai@mad-c.com >

【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
先週紹介した「ウォレスとグルミット」の監督の新作についての情報を読者の
熊膳さんからいただいた。「チキン・ラン」
<http://www.apple.com/trailers/dreamworks/chicken_run.html>
クレイアニメなのに、ちゃんとブレてます(笑)
<http://www.asahi-net.or.jp/~GU5M-MTMR/>
< mailto:makio@luna.email.ne.jp >

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■えむの Hot Space! No.68
PC管理者日記(7)~ファイルサーバー準備完了

山口 壮/えむ
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●前置き

ほぼ1カ月ぶりのこのコーナーです。皆さん、いかがお過ごしですか。土日を
合わせて5日間の盆休みもバタバタと過ごし、慌ただしい社会人生活に戻って
いるえむです。

さて、この「PC管理者日記」、お楽しみいただいてますでしょうか。「デジタ
ルクリエイターズ」の名に適切とはお世辞にも言えない、こんな話題でも期待
して待って下さっている方がおられるかと思うと、本当に、猛烈に頭の下がる
思いです。ご自分に関係ない話なら、どうぞ読み飛ばして下さいね。一生の間
に与えられた時間は限られてますから、同じ読むならより面白くて役に立つも
のを選ぶべきですもんね。(ってわざわざ言われなくてもとっくに皆さんそう
してますよねー(笑)。)

そういえば僕の勤める会社にも、回覧で回ってきたいろんな雑誌や単なる参考
程度の書類を全部読まないと気のすまない人がいます。普段からかなり多忙な
立場にある方なんですが、ソフトのマニュアルを隅から隅まで「読書する」よ
うな人です。ある意味、スゴイです。でもそんなことやってたら時間が足りな
くなるのは目に見えてます。情報過多の現代、自分に必要な情報を取捨選択す
る能力をもっと鍛えなきゃいけませんぜ、旦那。って誰に向かって言ってるん
だか......。いや、自戒の意味もこめて書いてるんですよー。

僕も活字を読むのが全然苦にならないタイプでして、例えば手元にある雑誌は
無意識のうちに最初から最後まで、すべて目を通そうとするんです。マンガは
めったに読みませんけど、毎月読んでる雑誌を挙げてみると、日経バイト、日
経Network、Professional DTP、PRINTERS CIRCLE、MACPOWER(MACPOWERと言え
ば、最新号(9月号)に濱村デスクが登場してますね)。これらに加えて時々
アスキーNetwork PROと日経MAC。当然勤務中には読めませんから、たいていは
自宅の居間で寝転がって、ってことになります。これだけ読んでいれば他のこ
とをする時間がないのも当たり前ですねぇ。

自分で書いていて、実感とかけ離れた多さに今気づきました(^^;)。 読まずに
たまっていくメルマガが山ほどあるのもうなずけます(決して大きな声では言
えませんが、実は「日刊デジクリ」も溜め込んでしまってまして......。なん
とかせんとあかん......)。とりあえず、僕にとって今ひとつ読みごたえのな
い日経Networkから外していこうかなぁ、なんて思う盆休み明けの今日この頃
です。

●NTからのコピーの結果は

ふと振り返ってみると、「PC管理者日記」と題して最初に書いたのが今年の1
月。僕の勤める会社でのサーバーにまつわる話として、Windows NTやApple
Share IPのことをこれまで6回にわたって話題にしてきました。8か月の間にた
ったの6回しか書いてないんですから、話が進まないのも当然ですね(苦笑)。
社内の様々な出来事と、数多くのトラブルに足を引っ張られて前に進まない僕
の仕事の状況そっくりですわ。あっ、「いらんこと書かずに、さっさと先へ進
めんかいっ!」という声なき声が聞こえてくるようですので(笑)さっそく前
回の続きに参りましょう。

AppleShare IPを動かしているMacのデスクトップにWindows NTのドライブをマ
ウントし、Retrospectのスクリプトで自動コピーを始めたところまで書きまし
たね(実は当時の記憶がだんだんぼやけてきてます。ほんの数カ月前のことな
んですけど。人様にお見せする文章なのにこれはまずいです(笑)。ところど
ころ事実と異なる記述も出てきますが、本筋に影響を与えない範囲に留めます
ので、どうかご了承下さい)。

夜中のうちにコピーさせておいて、翌日はファイルサーバーのテスト運用を開
始しようと計画していました。ところが、翌朝出社して早速Retrospectのログ
を見ると、「”○○○○”は見つかりません。この項目”○○○○”はコピー
できませんでした」という無情なエラーメッセージが多数...。ためしにエ
ラーの出たファイルのひとつを選び、ドラッグ&ドロップでコピーしてみると
「”○○○○”は見つかりません」とのエラーメッセージが。目の前に見えて
いるファイルなのに見つからないからコピーできないという、なんとも訳の分
からない現象にぶつかってしまいました。

やはり一筋縄ではいかない、MacとWindowsの混在環境。こんな時こそシステム
管理者の腕の見せ所、といきたいところです。

今回のようなケースだと、ファイル名の問題が考えられますよね。Macでファ
イル名として使えない「:」などが使われているか、あるいは半角32文字(32
バイト)以上の長いファイル名が付いているかのどちらかです。Retrospectが
残したエラーログを参考にしてWindows上でファイルを探したところ、ファイ
ルの在りかはどうやらWindows PCで作業しているユーザーが使っているディレ
クトリ内に限られている様子。エラーを起こしたファイル名はと言うと、予想
通りかなり長いです。数十個のファイルの名前をひとつずつ修正した後、Mac
に戻ってドラッグ&ドロップ。見事コピー完了と相成りました。

さぁ、これで AppleShare IPファイルサーバーの準備ができました。早速オペ
レーター、デザイナーにファイルサーバー変更の旨を告げて、テスト運用開始
です。念のためWindows NT Serverの共有設定とMacintoshボリュームの設定を
解除しておきます。それぞれのMacではセレクタでファイルサーバーを選び直
し、Windows PCでは共有ディレクトリにネットワークドライブを割り当てまし
た。Power Macintosh 8500/150が本格的なファイルサーバーとして生まれ変わ
った瞬間です。

【山口 壮/えむ】 mailto:PXX06120@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/yamaguchi/
生後3カ月の娘の世話で自由時間にえらく乏しい毎日なんですねー、これがと
っても(晩酌しながら雑誌を読む時間はあるようですけど(笑)。今以上の余
暇時間を求めるのは贅沢でしょうかねぇ)。どうやらお父さんっ子らしく、僕
が視界に入ると「だっこしてーっ」という目でじっと見つめてきます。彼女の
中で抱っこしてほしい相手の優先順位があるようで、昼間は仕方なしに妻にだ
っこされてるんですが、かなり不満ありげな雰囲気だとか。生まれてからたっ
たの3カ月でこんなにも感情を表して自己主張するものなんでしょうか。信じ
られません。

▼どうやらお父さんっ子らしく、ってもー。その気持ち完璧にわかりますケド。

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■デジクリトーク
京都駅ビルの巨大アートを制作

古岡ひふみ
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ははッ!(^_^; 最初、ご依頼いただいたときは目が眩む思いでした。1997年
に新築された京都駅ビルをご存じでしょうか? 鉄骨とガラスでできた高さ45
メートルの壮大な空間。京都駅ビルは全体をアートと捉えているので、広告看
板も商品名などを直接出さない「アート広告」というものが掲示されています。
そのアート広告群の中でも、いちばん大きいのを制作することになりました。
ん~はたして、僕の「iMacちゃん」で作れるのだろーか…。

●約2.6×11メートルの画像データ?

一抹の不安を抱えながらもプレゼンテーションに望み、巨大なアートスペース
を水槽に見立て、魚を泳がせる案に決定! うじゃうじゃといっぱい、いろん
な種類の魚を泳がせるんですよーははッ!…あ~なんてこと言っちまったんだ
~後悔先に立たずぅ?「先送り」今年これが僕のテーマですッ! 

そう自分に言い聞かせ、高さ6,942×幅30,430ピクセルの画像データを制作し
始めました。ん~半泣きぃ! (>_<;) このような画像データを作成すると、
Photoshopの「新規レイヤーの追加」には限りがあると知らされます。その結
末をぜひご覧ください。

アート広告のご紹介ページ
http://members.tripod.co.jp/mac_k/topics/topics0801.html
▼制作プロセスも掲載されていておもしろい

【ふるおか・ひふみ】グラフィックデザイナー。1958年京都府出身。1980年
嵯峨美術短期大学卒。印刷広告等の制作会社を経て1988年よりフリー。1999年
第3回「東レDCA」入選。ディジタル・イメージ会員。ションズ・グラフィカ主
宰。大阪市在住。

http://www06.u-page.so-net.ne.jp/rf6/hifumi/
▼アートギャラリー「月の神殿」の中に件の絵があります

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■編集後記(8/30)
・藤沢周平「漆の実のみのる国」をやっと読み終える。超貧乏な米沢藩の藩政
建て直し物語。名君といわれる上杉鷹山の50年。ドラマチックな場面は重臣た
ちの起こした騒動ただ一カ所、たんたんと静かに進む物語である。鷹山が、リ
ストラの先達としてもてはやされ始めたとき、それに反抗して藤沢さんは鷹山
伝説の実情をあきらかにするためこの物語を書き始めたト関川夏央(この人の
解説は天下一品である)の解説にある。読んでいて気が滅入る。改革は成功し
たのか? 収穫の時期の訪れをあらわす前に、筆者は病のために亡くなり、未
完で終わる(筆者は「これでいい」と言ったそうだが)。いささかもやもやし
た読後感。口直しに、全巻書き下ろしのハルキ・ホラー文庫を買いに走る。山
田正紀「ナース」は、この世界を救うために未知の化け物に立ち向かう7人の
看護婦の物語。「秩序」の最後の砦、というのがニッポンの看護婦たちの無意
識の自覚であり、極限状況でこそ彼女たちは「本能的に」奮い立つ、という設
定だ。個性豊かに書き分けられた7人は魅力的で、シリーズ化を期待してしま
った。壮絶ノンストップホラーアクション!?てほどでもなかったが。(柴田)

・MacPower? MacLifeじゃなくて? ああ~っ! そうです。買いに行かな
くっちゃだわ。/や~っと、「早く修理に出せよ、一年以上故障してるやんか
ステレオ」を修理に出した。技術者の人が来られて中身を開けたあと、お持ち
帰りなさいました。早く戻ってこいよ~。/高いところが好きな柴田さん家の
ハニーちゃんの画像をアップ。犬好きの方に。       (hammer.mule)
http://www.dgcr.com/shibata/honey.html

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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編集長     柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >
        森川眞行 < mailto:morikawa@siliconcafe.com >

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