[0685] ML繁盛記(若者にはタイトルわからん?(^^;))

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0685   2000/09/06.Wed発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16799部
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 <まつむらさんはオフラインでもスタンス一緒じゃん(笑)>

■デジクリトーク
 MKチャット対談
 ML繁盛記(若者にはわからんだろうな、このタイトル(^^;))
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■連載「ip2000」プロジェクト・サンドイッチコラム 139 9/6
 フェーズ1検証「ドリームキャッチャー」
 川井拓也@land

■新刊案内
 本づくりの常識・非常識(野村保惠著 印刷学会出版部刊)
 柴田忠男

■イベント案内
 DH年間最大のイベント『DH2000』大阪

■展覧会情報
ディジタル・イメージ2000大阪展 3本立てで開催中



■デジクリトーク
MKチャット対談
ML繁盛記(若者にはわからんだろうな、このタイトル(^^;))

笠居トシヒロ&まつむらまきお
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かさい: まいどまいどー、一週間のご無沙汰でしたー
まきお: はい、こばわー。めっきり涼しくなってきましたな
かさい: いやー、今日なんか寒いくらいだよねーパンツ一丁だと(笑)
まきお: ズボンはけ(笑)SOHO原人と呼んであげよう(笑)
かさい: わはははは。あー、それいいねえ(って喜んでどうする(^^;))
まきお: なんか、語呂いいなぁ。登録商標とかとってみよう_〆(。。)メモメ
    モ…
かさい: おいおい(^^;) で、今日はなにやるかね
まきお: Flash5?(^_^;)
かさい: まだちーと早かろう(^^; 発表があったばっかりだしねー<日本語版
まきお: なんでもいいっすよー

●Flash-ML

かさい: 月曜の神田さんの記事があったじゃない? ネットストーカーのさ
まきお: あー、MLを閉鎖に追い込むって話ね
かさい: あれ、読んでるとML運営してる我が身としては、心中穏やかじゃない
    わけですよ
まきお: 笠居さんはFlash-MLの主宰だもんねぇ。今Flash-MLって何人くらい?
かさい: えーとね、5000弱ってとこかな、今
まきお: かなりデカイ方だよね。
かさい: まあ、単一のソフトについてのMLとしては、そこそこ大きいほうかな
まきお: そもそも、Flash-MLをはじめたきっかけって?
かさい: ML(てかまだBBSだったけど)開設した当初はまだFlashになってなか
    ったのよ
まきお: あー。FutureSplashの頃? スマスケまで遡る?
かさい: FutureSplashの頃だね、MMに吸収される直前くらいかな
まきお: じゃあ、まだ日本では情報が全然なくて、みんな直輸入で使ってた頃
    だねー
かさい: そうそう、マイナーなソフトだったし、とりあえず距離的に離れた人
    たちとも情報交換できるといいなーと思って始めたのね
まきお: その頃って nifの絵風蔵(@niftyのグラフィックフォーラムのこと)
    もまだ活発だったでしょ? なぜ会議室ではなく、ML?
かさい: うーん、やっぱマイナーなソフトだったし、当時まだ Webって絵風蔵
    内ではあまり流行らなかったのよね
まきお: あ、そかそか。まつむらはFutureSplashって Webツールじゃなくて、
    まるちめでぃあ(死語)ツールとして捉えてたけど、笠居さんは最初
    から Webにフォーカスしてハマったわけね
かさい: そうそう。それとね、やっぱ「今から先頭切っとけばイニシアチブと
    れるかも」っていう期待はあったよね(笑)だから、自分が主導のコ
    ミュニティを作ろうと思ったの
まきお: あー、邪念で動いたワケね、やっぱり(笑)
かさい: わはははは(^^;) そらー人間ですから、邪念の10や20は(笑)
まきお: いつぞや、たしか笠居さんは「みんなに知ってもらいたい一心で」と
    か言ってたよーな記憶が....(笑)
かさい: いやーははははは(^^;) いや、その気持ちも嘘ではないよ、ホント
まきお: (笑)でまぁ、Flashがブレイクするのといっしょに ML人口もブクブ
    クとふくれあがったと
かさい: そうね、F3あたりでガバッと増えた気がするな。それに人数だけじゃ
    なくて、Flash-MLってのはすっごい活発なんだよね<投稿

●ネット人格

まきお: ぼくも、昔 NIFでアクティブだったこともあるけど、MLみたいなコミ
    ュニティってのは、どうしても神田さんが書いてたようなトラブルっ
    てあるよね。人数の多い少ないと関係なく
かさい: そうそう、Flash-MLも活発な分、そういうトラブルはある。でもみん
    な結構マジメだよ。トラブルの内容ってのも含めてね。MLつぶして回
    って面白がってるやつとかホントにいるのかね?
まきお: 僕が知るかぎり、悪意があってひっかきまわしてるってパターンは見
    たことないなぁ。まぁ、人の揚げ足とって喜んでる、ってのは、すっ
    ごくよく見るけど(笑)
かさい: 引っかき回した揚げ句、収拾つかなくなって出ていっちゃうってパタ
    ーンもよく見るけどね(笑)
まきお: ひっこみがつかなくなるとか、どんどん些末な方にいっちゃうとかっ
    てのは、ままある。でも、端から見てると悪意の不在というか、不幸
    な事故というか、がほとんど
かさい: だねえ(^^; でも、ネットバトル(ネットでの口論)が大好き、って
    輩はいるよね、たしかに
まきお: わし、基本的には好きよ(笑)最近体力ないから控えてるけど(^_^;)
かさい: わははは、そうだな。 つーかまつむらさんはオフラインでもスタン
    ス一緒じゃん(笑)
まきお: 不器用っすから。表裏のない、人間っすから(笑)
かさい: ええんかわるいんか(笑)
まきお: では、笠居さんはMLなどでは善人に見えるが、実際はすごい悪人であ
    ると_〆(。。)メモメモ…
かさい: こらこら~~(^^; でもほとんどのネットバトラー(造語)ってのは
    「ネット人格」ってのがあるよね。実際会ってみたら、すげー気弱そ
    うなにーちゃんだったりとか
まきお: そうなんか。でもnifと違って、MLの場合、本名が基本だよね?
かさい: うーん、そうなんかな? 結構みんなハンドル名(MLでこういう言い
    方するのかな?)使ってるんじゃないの?
まきお: 併用してる場合はゆるす。でも自分で「ちゃん」付けはやめてくり(^_^;)
かさい: わはははは
まきお: マキちゃんって呼んでねっ(*^.^*)/
かさい: ぐえ、かわいくない(笑)
まきお: ホントはマキちゃん17の女の子なのー(^.^)
かさい: そら、ネカマってやつだろー(^^;) 何が面白いのやらわからんが
まきお: たのしいわよー。ほらほら、かわい~(^.^)
かさい: やめやめ~~~い!(^^;) 人格疑われるぞー
まきお: へーい(笑)

●トラブルにはどう対処する?

かさい: でまあ NIFにはIDがあるけど、メールだとフリーアカウントとかいっ
    ぱいあるから、本人の証明ってのはなんにもないんだよな
まきお: そういう人格を隠している風の人物の言うことって、あんまり真剣に
    とっても意味ないじゃん
かさい: そういうのって神田さんが書いてたように、自分が誰かわからないか
    ら安心してやってるってだけじゃなくて、基本的にネットの中っての
    がホントにバーチャルだって勘違いしてるんだと思うよ。ゲームの中
    みたいにリセットが効くとでも思ってるんじゃないかな
まきお: うーむ。確かに、そんな気になるってのはわかるけど、それほどバカ
    じゃあないでしょう
かさい: ううん、ホントにそう考えてるって訳でもないんだろうけどね、なん
    となく、そんな逃げ道があるように感じてるんじゃなかろうかーとね
まきお: あー、それはそうだろね。少なくとも、殴られることはないだろうと
    思って書く(笑)
かさい: それそれ(笑) メールからゲンコツ出てくることはないしね(笑)
まきお: で、ML主宰としては、そういうトラブルが発生したときには、どう対
    処する?
かさい: 実際Flash-MLでは、それほど深刻なトラブルが起こったことってない
    んだよね。こないだもちょっとしたモメ事はあったんだけど、どっち
    もふざけてとか悪意でとかじゃなかったから、ほったらかし(笑)
まきお: 基本的に、笠居さんはほったらかしだもんねぇ(笑)それが長続きの
    秘訣か(笑)
かさい: おいおい(^^; いやよく「管理人」とか言われるんだけどさ、オイラ
    人を管理できるほど偉くないしね(笑) 自分が「管理人」だとは思
    ってないのよ
まきお: いや、みんな単にシステムの管理人だと思ってるとおもうぞ(笑)
かさい: そういう意味の管理人ならオッケーなんだけどね(^^; 仲裁してくだ
    さい、とかいわれても「おらー、おめたちの親でも先生でもねーぞ」
    と思っちゃう(笑)
まきお: (笑)たしかに、その場の雰囲気とかを自分の思うとおりにしようと
    すると、結果、ややこしいことになっちゃうよね。場ってのは社会な
    んだから、民主主義の原理にまかせてほったらかしにするか、独裁者
    として君臨するかどっちかなわけだよな
かさい: でしょ? ボクは基本的に「同じ趣旨の不特定多数の人たちに、庭先
    を貸してる」という意識しかないから、独裁者にはなれないわけよ。
    遊びのルールは自分たちで作ってください、ってことだな
まきお: 逆にいえば、参加してくる人たちは、「教えてもらう」とか「管理し
    てもらう」とかいう受動的な態度ではダメということだね
かさい: そらそうでしょう、Flash-MLに限らずね。でも最近そういう態度の人
    って、あちこちでよく目につくけどさ(笑)
まきお: だれでもクーデター起こしてのっとることができる、と_〆(。。)メ
    モメモ…
かさい: あ、それはそうよ。気に入らなきゃ自分でMLつくるなんて事は、いま
    や誰にだってできるんだもん。どうぞドンドンやってください(笑)
まきお: いや、みんな自分でやるのは面倒なのよー(笑)
かさい: だろうなー(^^;)

●常識はネットの中でも常識

まきお: あと、さっきの話にちょっと戻るけど、トラブルのモトって、大半が
    マナーの問題だと思うのよ
かさい: そうだね、言葉がぞんざいとか、神経逆撫でるような書き方とか…
まきお: たとえば、喫茶店の隣の席で、だれかがなんかしゃべってたとして、
    その隣の席の人がそれに対して「ばーか」とか言ったら、当然ケンカ
    になるよね(^_^;)?
かさい: なるねえ(笑)実際にそんなことする奴あんまり居ないと思うけど
まきお: 「ばーか」って思うのはいいのよ。でも、デジタルなコミューンって
    それをつい、言っちゃうってコワイとこがある。さっきの「仮想と思
    っちゃう」って意味ね
かさい: だねえ、ずっと前に話したダイレクト質問メールなんてのも、通じる
    ところがあるなあ
まきお: もひとつ、原因としてあるのが、日本人がディベート慣れしてないっ
    てことね。ちょっと反論が出るとケンカ売られたと思っちゃう(^_^;)
かさい: あー、そうだね。基本的に「話合ってわかろう」じゃなくて「話さな
    くてもわかる」を望む民族だから
まきお: 注意すると、すっごく萎縮しちゃうとか、あるよね。ところがビット
    コミューンって、言葉しかないんだからねぇ。やっぱ語る訓練をもっ
    とすべきだと思うよ
かさい: これは逆にマジメに参加してる人の方のことだよね。ちょっとそうい
    う場をシリアスに考えすぎって思うこと、よくあるね。さっきのいた
    ずらして殴られる、の話じゃないけど、注意されたら「もう発言しま
    せん」とか、それに対してまわりがまるでその人がこの世から居なく
    なっちゃうとでも思ってるような過敏な反応とか…
まきお: どっちもどっち(^_^;)。あやまるべきときはあやまる。それで許すべ
    き時は許す。それでいーじゃん。
かさい: だよなー、(^^;) 常識ってのはネットの中でも常識なんだもんねー
まきお: ま、みんなで楽しくやろうという気持ちが大切ということですね
かさい: そうそう。そのためには管理者が作るルールに頼るんじゃなくて、個
    人々々のマナーが基本だよ、とね

【笠居 トシヒロ/グラフィックデザイナー】
マナーってのは文章の書き方だけの話じゃないよ。最低限、自分でできること
をやってから質問する(常識で考えりゃ当然)ってのもひとつのマナー。ほん
のちょっと自分で試すこともせずにMLに質問投げちゃうのも「どうだかなあ」
って思うけど、そういうのにまた、ちゃんと確かめもしないで知ったかぶって
回答してるのがいるってのもかなり滑稽だ。まあどっちもどっちだから本人同
士はそれでいいのかも(笑)(これはFlash-MLの話じゃないからね、念のため)
<http://www.mad-c.com/>

【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
この冬、ご近所にシネコンがでオープンするっ(^_^)/めちゃうれしーっす
<http://www.asahi-net.or.jp/~GU5M-MTMR/>


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■連載「ip2000」プロジェクト・サンドイッチコラム 139 9/6
フェーズ1検証「ドリームキャッチャー」

川井拓也@land
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上のパン●USB接続型FAXの提案

デザインのいいFAX機を探せという話題だが、家のデザイン本などを再度見て
いたら今年の春ごろの本に新しい電話機の情報をみつけた。B&Oの26000円も
する電話だ。これは特殊なスピーカーを使っていて、とにかく音がいいという
ものなのだがデザインもまた秀逸だ。受話器部分が本体に刺さるように立って
いて、ダイヤルボタン部分は最小の面積で処理されており机面にへばりつくよ
うに湾曲している。
http://www.bang-olufsen.com/default.asp?id=324

思うに、携帯電話の普及により家庭の電話をワイヤレスのように使うことの利
便性は薄れてきている。しかし携帯電話にはしにくいことを、家庭の電話は便
利にできるようにするといいのではないだろうか? 

このB&Oの電話を見ると、昭和初期のスピーカーとマイクがセパレートの立っ
ている電話を思い出す。耳につけてマイクに口を近づけるあれである。ハンズ
フリーをするのに、携帯だとイヤホンをしなければいけなかったり、本体でで
きるとしてもスピーカー等が小さくて難があるのだから、家庭用の電話はその
あたりを強化して、さらにフォルムも床設置面積を極限まで小さくしてマイク
スタンドのものにしてしまってもいいのかもしれない。

FAXなどは、なおさら見えて欲しい部分は紙の排出口だけであるから。巷にあ
るプリンターを、プリントサーバーのようなボックスを介して電話機とUSBと
を接続できるようにすれば、なにもあんなに無骨なFAX群から選んで無理して
買わなくても済む。

うちの会社も複合機には躊躇して、FAXとプリンターが仲良く並んでいるが、
まるでCRTとテレビが並んでいるように、最終的にひとつのアウトプットで済
めばいいものが並びすぎているのが過渡期の今と言えよう。それらをつなぐ技
術としてHAVIなどの動向に期待していきたい。

今日の具●フェーズ1・ドリームキャッチャーについて

今回のメインプロジェクトであったVaioNetの「ドリームキャッチャー」につ
いての検証を行おう。4分の衛星放送番組を10本とそれに連動するプレゼント
サイトの運営である。

プレゼントサイトは、アクセス増加のためにisizeのトラベルにもプレゼント
コンテンツを無償提供して、VaioNetのバナーを設置させてもらう。プロデュ
ーサー兼カメラとして川井、撮影と編集で鈴木、企画・演出とカメラで山本、
スクリプトで吉澤、モーショングラフィックで清水が、撮影サポートとして村
上が一部、メイキング撮影に森が、日本サイドのサポートとして制作・音楽で
森田、本編集として仲沢がついた。合計で9人。

それに通訳は洋上でピースボートの通訳チームが、現地でのコーディネーショ
ンをピースボートのオンランドオペレーションチームが担当してくれた。やは
り番組・・総勢では10人以上の人が動いてサポートした。少数でやっているつ
もりだが、テレビレベルの映像ではどうしてもこれだけの人間が結果的には携
わってしまう。洋上で仮編集まで行ない、日本で最終の編集をした。

撮影当日までどんな人にインタビューできるか分らないという、かなりリスキ
ーな撮影体制に神経を使い果たし、プラスアルファの撮影素材をほとんどキー
プできなかったことがのちの編集で鈴木を大いに苦しめることになった。

最終形として各地のお国柄が出てユニークな仕上がりとはなったが、放送局サ
イドからは「思っていたより平板な出来ですね」という厳しい評価となった。
各地での言葉の問題と、数時間の帰港時間で4人以上の人間に取材するのに手
一杯で、深みのあるコメントを引き出すためのやりとりに時間をかけられなか
ったのが痛い。

ただし一本あたりの制作費はパソコン一台程度しかなかったのだが、それでで
きたのはピースボートの全面協力と、太陽企画の設備を全面的に投入すること
ができたおかげである。世界10カ国のロケを、常識的にはこの金額ではこなせ
ない。現在はイスラエル版まで完成しておりオンエアーされている。この番組
は予算の関係から放送局と太陽企画の共同制作の契約をとっており、ピースボ
ートの宣伝材料としても使えるような契約書を事前に交わしている。番組内や
キャンペーンサイトにも「ピースボートのクルーズ」を使用していることをタ
イトルで入れている。

・「ドリームキャッチャー/プレゼントキャンペーンサイト」
(現在は結果のみ表示中)
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/

キャンペーンサイトはディレクション・デザイン・FLASHを村上、コーディン
グサポートを森、デジカメ撮影は鈴木・川井で行なった。応募者はトータルで
377人。サイトのアクセスは集計中だが、それにしてもこの応募者は予想をは
るかに下回る数である。

原因はいくつかあると思われる。まずユーザー登録してユーザーIDを発行して
から毎回の答えを入れていくという形式なので、そのユーザー登録自体がまど
ろしく感じられたという部分。プレゼントとして各国の「好きなおみやげをオ
ーダーする権利」としてキャンペーン前半行なっていたが、具体的にプレゼン
トの中身を想像できないので、応募への動機につながらかなったという点。こ
れは後半で、賞品を事前に買って見せる方式に変更した。

各回にFLASHによるアニメーションの番組予告編を作成した。これらは毎回ロ
ケ終了後に作成してアップしていった。この予告編はよくできているのだが、
毎回違うタイプを作成していると思われなかったクリックボタンの設計等にも
反省が残る。

・10カ国のインタビューの結果がFLASHで表現される番組予告編
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/sing/sing_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/danan/danang_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/sing/sing_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/sril/sril_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/kenya/mombassa_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/egypt/portsaid_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/israel/ashu_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/greece/gree_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/croatia/croatia_fla.html
http://www.vaionet749.ch/dreamcatcher/main/itaria/civita_fla.html

以上「ドリームキャッチャー」に関しては反省材料が多い。特にサイトキャン
ペーンに太い導線を作れなかったことが一番大きな点。雑誌等への露出も積極
的に試みて合計5誌以上にURLを露出したが、やはり紙媒体からサイトへ誘導す
るのは難しい。実際ログを見ると、ほとんど雑誌の発売はアクセスに影響して
いない。自分が雑誌を読んで興味あるサイトへアクセスする確率を想像すれば
容易に理解できるが、よっぽどの「興味」が喚起されない限り雑誌からURLを
タイプしてブラウザで見ることはない。

今回のプロジェクトが実現したのはVaioNetとピースボートの大きなサポート
があったからだが、そのVaioNetに数字的な貢献ができていないことは私のプ
ロデューサーとしての力量がなかったからだ。「実現」ができたが「成果」を
上げられなかったのだ。

しかし、その原因もまた分っている。「ドリームキャッチャー」に関するすべ
てのキャンペーン導線とクリエイティブディレクションを自分でコントロール
したがそれが「川井拓也というクリエーターの限界」でもあったということ。
いいものを作るためにはもっと他人の力を利用できないとだめだ。

VaioNetでこの企画を承認してくださった編成プロデューサーの方がこんなコ
ラムをVaioNetのサイトに書いてくれている。私はそれを読みさらに「自責の
念」に駆られる。
http://www.vaionet.com/voice/0822.html

サイトのアクセス結果がでたあとにクライアントとも報告及び反省打ち合わ
せを行なう予定である。

下のパン●レッドツェッペリンの名曲

自宅に上る5階の階段がビニール階段になっていた。古いマンションなので、
エレベーターがなく踊り場もほとんどないので、一気に5階まで上がるとかな
り息が切れる。初めて人を連れてくると、この階段を登り切った段階で体力年
齢が分ってしまうのである。

で、このビニールの階段だが、階段の壁の塗装工事のためのものだった。どう
やら昼間に塗ったばかりらしく猛烈なシンナーの匂い。息を切らせながら登っ
ていく・・・2階・・・3階・・・4階・・・ああっ、だんだん気持ちよくなっ
てきた。5階の自宅の前でカギを探しながらぼおっとした脳でつぶやいた。
「これは天国への階段か?」

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■新刊案内
本づくりの常識・非常識(野村保惠著 印刷学会出版部刊)

柴田忠男
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わたしは最近の本がきたなくなってきたトしょっちゅう言いちらかしているが、
その理由ははっきりしている。DTPの普及により、素人が本作りしているから
だ。従来プロがやってきたことを、編集や製版、印刷などの経験も知識もない
アマチュアが、DTPのアプリケーションの力を借りてやっている。

数年前になるが、「日本語の文字と組版を考える会」で何度も主張してきたわ
たしの「素人はすっこんで、プロに任せろ」論は敗退してしまったようだ。今
はあきらめの感が深い。

しかし、50数年もの長きにわたり編集や印刷に携わってきた野村保惠さんは違
う。野村さんは文字組版の将来に大きな危機感を抱いており、最近のDTP組版
に対して警鐘を鳴らすとともに、豊富な編集経験によるノウハウと資料を掲げ、
デジタル時代にこそ本当に必要な「正しい本作り」とはなにかを提唱する。そ
れが印刷学会出版部から今年7月に刊行された「本づくりの常識・非常識」で
ある。

・内容解説 DTPやデジタル化により本づくりの工程は様変わりし、より簡便
に印刷物が作成できるようになった。しかし残念ながらコンピュータの導入に
より、本づくりの現場は混乱の極みに達している。最先端の技術だけに目先を
奪われ、従来の技術を顧みることをしなかった結果として、基準を無視し何が
正しいのかわからない出版・印刷人を生んでしまった現実がある。本づくりの
常識とされてきたことと非常識なことは、何でなぜなのかを解説することによ
り「本づくり」と「印刷技術」の結びつきを再考する。

野村さんは言う。
「書いていることはあくまで基本で、恰好をつけていえば『クラシック』であ
ります。有り体申せば『超保守』とでも批判されるようなものです」
だが、その超保守があったことを知らないと本づくりはできない。

・内容目次
1・本づくりの基礎知識 2・原稿の作成と原稿整理 3・造本設計と文字組版
4・原稿指定 5・組版ルール 6・組版ルール(横組) 7・文字校正 8・校
了後の作業と製版 9・カラー製版と印刷の作業 10・用紙の知識 11・製本
様式と装幀 12・定価計算と原価管理 

書名:本づくりの常識・非常識 著者:野村保惠 体裁:四六判 288ページ
定価:2000円+税 発行:(株)印刷学会出版部 03-3555-7911

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■イベント案内
DH年間最大のイベント『DH2000』大阪
「デジタルハリウッドストリーム ~それは未来を動かすチカラ~」
http://www.dh2000.net/
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<主催者情報>

当日の模様は、東京・大阪・京都の各拠点校を繋いで、渋谷のe-styleからイ
ンタ-ネット中継で全世界へ! 大阪校では、無料公開セミナーや、半年間コ
ース『総合Proコース』の優秀作品を選出する『総Proグランプリ』、在校生・
卒業生の懇談会『NEXUS Fes』などを企画! 参加は全て無料!是非、のぞき
に来て下さい!

DH2000タイムスケジュール(9月9日DH大阪校デジタルエイトスタジオにて)

●第1部 スペシャル講演豪華2本立て!

PART1:GITセミナー
「ON LINE Web & モバイルビジネス戦略のこれから」(14:00~)
関東地区で、企業のWeb担当者・システム技術者などにIT技術研修を実施して
いる「GLOBAL IT SEMINAR」が特別に大阪にもやってきます。通常は有料で行
われる講座を『DH2000』の日だけは無料で開放! デジタル/インターネット
を戦略としてどう使うか、その秘密を盗める一回きりのチャンスです。
当日は、TSUTAYAグループ戦略室の宮部長を講師にお迎えし、ネット利用者を
実店舗へ来店させる事業を精力的に実践しているTSUTAYAのネット&モバイル
戦略についてご講演頂きます。

PART2:「リアルモデリング徹底講座」(15:30~)
3DCGソフトShadeの神様と呼ばれている園田浩ニ氏による、3DCGの面白さを体
験できる講座です。特に即興によるShdeデモは必見! 

●第2部 総Proグランプリ(17:00~)

2000年度総合Proコースの全受講生作品から、Webデザイン部門、サイトプラン
ニング部門、グラフィックデザイン部門、インタラクティブ部門、CGアニメー
ション部門の優秀作品を発表します。

●第3部 NEXUS Fes 9月9日(土)19:00~ (無料)B1Fセミナールーム

DH2000の"NEXUS Fes"では、渋谷とのネットゲーム対戦や豪華商品の当たるゲ
ーム、DJ・VJ Timeなどイベント盛りだくさんの内容です。業界で活躍中の卒
業生が集終し、近況報告や名刺交換、情報交換が行われます。

予約・問い合せは TEL:06-6316-8633  
mailto:osaka@dhw.co.jp
※e-mailにて予約の場合は、エントリーシートあり

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■展覧会情報
ディジタル・イメージ2000大阪展 3本立てで開催中
http://www.digitalimage.org/di00_osk/index.html
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上記ディジタル・イメージサイトに3会場の案内と地図があります。また、会
期中は毎日、展覧会参加作家の柴田敏明さんのサイトで日報が掲載されます。
マビカのスナップにコメントが添えられて楽しく見られます。
http://www1.kcn.ne.jp/~ko-shiba/

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■編集後記(9/6)
・ここ数日の夜はだいぶ涼しかった。タオルケット1枚では寒い時間もあった。
完全にかけてしまうとうっとおしい、かけないと寒い、みょうな気温だった。
おかげで、ヒマラヤのことばかり考えていた。ビール飲み過ぎて頭がぼーっと
しているのを高山病に見立てて、タオルケットをしっかりかぶって羽毛シュラ
フにもぐりこんだ気分。蜂蜜をたっぷり溶かした熱い紅茶をもうれつに飲みた
くなったりして。そう、夢枕獏「神々の山嶺」を読んでいるから、夢うつつで
出てくるのだ。これは変化球なしの山岳小説だ。妖怪も超能力者も出てこない。
シンプルだ。もちろんマロリーのカメラとか、小悪党の登場とか、ミステリー
や冒険小説みたいな味つけはあるものの、ひたすらエヴェレスト南西壁冬期無
酸素単独登頂をめざす男の話で、狂言回しは山岳カメラマンだ。このふたりが
テント内で語る場面など涙が出てくる。谷口ジローにより劇画化されていると
聞く。これは最高の相棒である。楽しみだ。引き続き「涅槃の王」にとりかか
らなければならない。まてよ、奥本大三郎の「楽しき熱帯」を先にしようか。
ハルキ・ホラー文庫「家康入紳伝」は超トンデモだった。時間を返せ。(柴田)

・昨日の後記に誤字あり。「ガダラの豚」を「ガラダの豚」としていた。今野
さんご指摘ありがとうございます。/perlスクリプトでずっと悩んでいた。フ
ォームからのメール送信で、長文のものが文字化けするのだ。jcode.plのせい
なのか、nkfのせいなのか。いやその前に私のスクリプトが悪いという可能性
もあるのだが、短いものなら文字化けしないということから、困ってしまって
いた。csvに落としたものは大丈夫なのだから余計に気持ち悪い。そうしてふ
と思い当たる。sendmail? まさか? 今日テスト予定。 (hammer.mule)


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