[0703] サーバーを買おう!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0703   2000/09/29.Fri発行
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 <実は、まだ何も買っていない>

■デジクリトーク
 物欲班長その2:サーバーを買おう!
 須貝 弦

■デジクリトーク EXIT EXHIBITION 2000 MOVIE5(その1)
 EXIT EXHIBITION活動
 喜多見 康

■展覧会案内
 福間晴耕作品展



■デジクリトーク
物欲班長その2:サーバーを買おう!

須貝 弦
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●サーバーマシンが欲しい

須貝が買いもしない欲しいものに対して、あーだこーだお話しする「物欲班長」
が、どういうワケか2回目となった。でも今、本当に欲しい&必要としている
モノがあるのだ。それは――。

サーバーマシンだ!

デジクリの読者のみなさんもそうだと思うけど、日々増えていくデータのバッ
クアップをどうやって取るか、どうやって管理するかでアタマを悩ませている。
私なんかはしがないモノ書きなので、管理するといっても、たまりにたまって
いくメールのデータとか、取材のときに撮影したデジカメの画像程度なのだが、
それでもかなりの容量になる。DTPとかグラフィックをやっている人、とくに
「非Web系」の人はかなりのデータがHDDの中にあるはずだ。

会社なら、それらデータの管理やらバックアップやら、ちゃんと考えてサーバ
ーなどを導入しているだろう。でも個人事業者でなおかつプアな作業環境で仕
事をしている僕の場合は、お金と時間と場所の問題でそう簡単には導入できな
い。サーバーを導入するまで至らなくても、バックアップ用のメディア&ドラ
イブを購入するだけでためらってしまうのだ。しかもむかし、SyQuestの「EZ
135」というリムーバブルHDDを買って失敗した経験があるし…。そうはいって
も、貴重なデータが飛んでしまっては困る。

●HDDが回転してない!?

別に、バックアップをいっさい取っていないというわけではない。むかしデジ
クリで書いたように、大事な仕事のデータやOutlook Expressのデータはほと
んど全部残している。ただ、今ファイルサーバーとして使っているPower Mac
8100/80AVのHDD容量が限界なのだ。

いま8100には、内蔵で1GBと500MBのHDDが入っている。合計1.5GB。対して、メ
インマシンのiBookは3GB。まだiBookのHDDは1GBしか使っていないとはいえ、
メインマシンの半分の容量のファイルサーバーではいかにも心もとない。現に、
本当は残しておきたかったけれど「1.5GBしかないしなぁ」と言いながら、あ
きらめて捨ててしまった過去のデータも多いのだ。

そこで、せめてメインのiBookのHDDを丸ごとバックアップできるだけのファイ
ルサーバーを用意しよう、というのがそもそものキッカケだ。ただ、考え出す
と欲が出るもので、永久保存用にCD-Rを買おうかとか、男ならやっぱり(?)
MO持ってないとマズイだろうとか、少し余計なことも考えはじめる。

そうはいいつつも、現実的にはファイルサーバーのHDD容量を増やさなければ
いけないなーなんて考えていたら、8100の内蔵1GBが回転しなくなった。マウ
ントしないとかじゃなくて、金属板が回っていない。思いっきり青ざめたが、
冷静になってマシンのケースを取り外し、中のHDDに耳を当ててみると、電気
は来ているみたいで、かすかに音がする。また、5秒に1回くらい「カリッ」
と音がする。そこで、指でHDDを「パチンッ」とはじいてみたら、「ふごぉぉ
ぉぉぉ~」とHDDが回りはじめた。やった~って、喜んでいる場合でもない。
内蔵HDDを交換しなきゃ。

●第1候補:SCSIの外付けHDD

でも、ご存じのとおりナローSCSIの内蔵HDDってずいぶんと少なくなってきた
し、かなりお値段がするんだな。中古の8100本体よりもずっと高い。じゃぁ外
付けか、ということでSCSIの外付けHDDを見ると、17GBで2万円しないものもチ
ラホラ。2万円台中盤で、20GBがゲットできるという状況。SCSIのHDDケースの
中で、SCSI to ATAの変換をしていて、実はATAのディスクが内蔵されているか
ら安い。手っ取り早いという意味では、コレがいいちばんだ。

サーバーに使っているマシンが8100じゃなくて7300とか8500とかだったら、
ATA-66のPCIカードを買ってきて、中に安いHDDを内蔵できるんだけどなぁ。あ
あ、最初にPerforma 5210じゃなくてPower Mac 7500を買っておけば、今頃G3
にもなってATAもUSBも入ってただろうに。

が、そこでふと思い出す。うちにIDE接続のHDDを内蔵するMacがあったではな
いか。Performaは人に貸してしまって手元にないが、そのかわりにLC 630があ
る! と思って新宿のソフマップでHDDを物色したらなんと! ATA-66のHDDで
はLC 630やPerformaなどのIDE接続マシンでは使わない方がいい、と書いてあ
る。使えないことはないのだが、使えなくなる可能性も高いらしい。うーん、
僕はギャンブラーじゃないしなぁ。それに、データのバックアップが主目的な
んだし。

●第2候補:USBの外付けHDD

iMacやiBookが出てからというもの、USB周辺機器の充実は目を見張るものがあ
る。外部記憶に関しても同様だ。ソフマップで見ると、確かにUSBの外付けHDD
は多くなった。USBだから、もちろん抜き差し自由。ドライブの場合はさすが
にACが必要だけどね。価格は3万円強が多いようだ。これもひとつの選択枝。

だが冷静に考えると我が家にはiBook以外にUSB搭載マシンがないから、iBook
本体がシャカッってしまったらどうしようもない。8100もLC 630もUSBインタ
ーフェイスはないし、バックアップをしている意味がないじゃないか、という
ことになってしまった。

それと、USB/SCSIに関わらず、外付けのHDDっていうのがどうもスマートでは
ない。またACに接続する周辺機器が増えるのか、ALPSのプリンタとデイジーチ
ェーンか、と考えるとナニゲに憂鬱だったりして。あと、iBookに外付けHDDを
接続するとなると、机の上も片付けないとな~。

そんなワケで、外付けHDD自体がなんとなく「却下モード」へと突入したのだ
が、予算がぜんぜん見込めないようだったら、SCSIのほうはアリ線。

●第3の候補:別途サーバーマシンを購入

まったく新しく、サーバー用のマシンを購入することも考えた。ひとつは、新
型が出たことで新品が安くなったiMac 350。8万円しないで新品が購入できる
のだから、これはちょっと惹かれてしまう。Mac OS Xも動くから、将来への投
資としても悪くない。が、8万円をポンと出せれば苦労はないはず。また、出
せるようになったころには在庫がなくなっている可能性が高い。

そこで比較対象として挙がってくるのが、中古のiMac。デビューから2年が経
ったiMacも、初代なら中古で6万円程度。8万円よりはグッと安い。HDDもiBook
より容量が大きい。ただ、これについては周囲が「もう中古はヤメときなよ」
とウルサイ。確かに、中古のコンピュータを買って、あまりいい思いをしたこ
とはないのであった。

が、新宿のソフマップで16,800円のPowerBook 520を見たときは、ちょっと揺
らいだ。これに前出のSCSI外付けHDDを接続すれば(PowerBook用のSCSIケーブ
ルは持っている)、デスクトップマシンよりは遥かに省スペースで低騒音型の
ファイルサーバーができる……と思った矢先、聞いた話だとPowerBook 500シ
リーズはもう修理パーツが生産中止なんだと。壊れたらオシマイじゃん。

●そして結論、外付けHDDとCD-Rが欲しい!

実は、まだ何も買っていない。相変わらずだなぁと思われるかもしれないだろ
うが、でも買う決心はほぼついている。

結局は「使えるものは使おう!」という考えだ。つまり、サーバーには手持ち
のデスクトップマシン2台のうちのどちらかを使う。それにSCSI外付けHDDを接
続する。LC 630にはLANカードがなく別途購入する必要があるから、8100がサ
ーバーに採用される可能性が高い。ただし、あの内蔵HDDに関してはいっさい
アテにはしないこととする。ああ、結局ACコンセントを必要とするハードが増
えてしまうのかと思うと自分でも少しガッカリだが、予算もあまりないので仕
方がない。

また、ヘンに新しいマシンを購入せずに済んだ分、データの永久保存用にCD-R
を購入しようと思う。これをSCSI接続にするかUSB接続にするかは悩みどころ
だが、デイジーチェーンは大嫌いなので、USB接続にする可能性が高い。USB接
続ならiBookにドライバだけを突っ込んでおいて、必要なときだけハード引っ
ぱり出してくればいい。それも、iBookの側面のUSBポートに接続するだけ。デ
スクトップマシンの背面に回り込んで、SCSI周りをゴソゴソといじるよりはス
マートでよいハズ。そこはやっぱりUSBのいいところだ。

たとえば雑誌の連載のテキストと画像、そのサムネールなどがずっと保存して
あるワケだけど、こういうものはある程度時間が過ぎたらCD-Rに焼いてしまえ
ばいい。予備も含めて2枚焼いてしまえば、そのデータはサーバーからも削除
できるだろう。

さて、あとは買うだけだ(どうだかな~)。

【すがい・げん】gsugai@hh.iij4u.or.jp
自称:Webマガジンの「マッカー」は、リニュアル作業のために10月はお休み
する。「ネタ切れですね」なんてメールも何通か来ているが、ネタはあっても
実行する時間がない。でもやりたいことはたくさんあるし、応援してくれる人
もいるので、11月リスタート目指して作業中。リスタート時には名前が変わる
ので、このデジクリが配信される頃までにアップされているであろう原稿が、
マッカーとしては最後になる。あ、はやくドメイン取得しなきゃ。

マッカー
http://www.dgcr.com/mac/

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■デジクリトーク EXIT EXHIBITION 2000 MOVIE5(その1)
EXIT EXHIBITION活動

喜多見 康
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●EXIT EXHIBITION活動開始の理由

CG制作を生業としております。喜多見康と申します。私と仲間の作家5人で、
一緒に企画、運営を行なっている、展覧会 EXIT EXHIBITIONについてお話しさ
せていただきます。

振り返れば私ももう15年もコンピュータで絵を描いて来てしまいました。曲が
りなりにもイラストレーターとして他人様からお金をもらい、絵を描かせても
らって生きて来ました。

でも待てよ、果たしてオレは、この15年で絵がうまくなったろうか? 作家と
して向上しただろうか? このままイラストレーターをやってれば将来もっと
うまくなれるんだろうか? 世紀末を目前にした昨年4月、中年イラストレー
ターの喜多見康はノストラダムスの予言の期日を目前にして、はたと考えこみ
ました。

いいかげんな絵ばかり描いて、一向に上達せず、安逸を貪ってきた自分には、
きっとこの世の終わりに恐怖の大王が罰を当てるに違いない。それだけは何と
かして避けたい。何より作家として自分自身このままでは、やっていけなくな
る。死ぬまでに自分が描かねばならない絵をちゃんと描けるだけの力をつけ、
環境を作らねばならない。と決意しました。

そこで、作家仲間の岡部タカノブ、扇原康成に声をかけ EXIT EXHIBITION 活
動を行うことに決めたのです。この活動の目的は、新しい未来への出口(EXIT)
を見つけ未だ見ぬ、新しい創作の世界へと出ていくために展覧会(EXHIBITION)
を自分たちの手で開催、運営して行くということです。

このEXIT EXHIBITION活動は3年間行なうことと決め昨年 KO2 EXIT EXHIBITION
1999 を開催しました。KO2とはそれぞれイラストレーターであり、画家である
岡部タカノブ、喜多見康、扇原康成の3人が新世紀に向け、自分たちの新しい
表現の場と、スタイルを創造するために結成したユニットです。

●公募展「NEXT」を同時に開催

作家同士で一緒に活動するに当たって基準にしたのは、年齢や立場など無関係
に、作品について敬意を持てる者同士で活動を共にしようということです。そ
してEXIT EXHIBITION 2年目の今年は、さらに参加作家が増えました。ドルバ
ッキー・ヨウコと富岡聡です。
 
2人の若い作家を迎え、昨年の展覧会とは比較にならないほど今年は盛り上が
っています。新しい表現スタイルを目指しての EXIT ですので、今年のテーマ
を「ムービー5」とし、5人全員でフルCGムービーを出品します。

新作の静止画に加え、新作のムービーから今まで作りためたムービーまで、作
家ごとに一度にご覧いただけるように展示するつもりです。

また、今年から若い作家のための公募展「NEXT」を同時に開催します。この公
募展は、従来の企業や団体主催の大型公募展とは違って作家自身によって審査
選考されるもので、権威も賞金もありません。ただ現場で活躍するプロの作家
の目が選びますので、プロ志望の若い作家のためには、少しは役に立つかもし
れません。

さらに参加作家の一人で、潜水夫の3Dムービーでおなじみの富岡聡さんによる
「富岡聡の3Dアニメーション・セミナー(無料)」が開催されます。「キャラ
クターアニメーションの基礎から応用まで」と題して富岡聡さんが時間のゆる
す限り、全ての基礎技術を披露します。

「NEXT」も「富岡聡の3Dアニメーション・セミナー」も以下のサイトから申し
込みを受け付けます。奮ってご応募ください。

http://www.info-g.co.jp/ko2/

岡部タカノブ
http://okabe.info-g.co.jp/

喜多見康
http://www.toray.co.jp/art/kitami/index.html

扇原康成(Oやすなり)
ogikumi@ta2.so-net.ne.jp

ドルバッキー・ヨウコ
http://www1.odn.ne.jp/~cah02800/yoko/index.html

富岡聡
http://www.tt.rim.or.jp/~tomioka

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■展覧会案内
福間晴耕作品展
http://www.graphic-art.gr.jp/cgart6/
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<作家からのメッセージ>

みなさんこんにちは福間です。季節柄みなさんの展覧会案内が多くなってきま
したが、僕も今月末より個展を行なうことになりました。場所は15人も入れば
いっぱいになってしまう新宿のダイニングバー「ブルーノ」です。お酒を飲め
ない方や女性にはちょっと入りづらいかもしれませんが、主に餃子を中心に食
べ物も充実していますので、近くに寄った折りにでもおいでください。会期中
はなるべくお店にいるつもりですが、確実いる時間を知りたい方は連絡してく
ださい。

福間晴耕作品展
期間 9月30日(土)~10月12日(木)18時~24時(日・祝日休)
場所 E.O.BRUNO 新宿区新宿 5-17-1 モトイビル2F 花園神社そば
   *木・金曜日は割と込みますので他の曜日がお勧めです

福間晴耕サイト
http://www.netlaputa.ne.jp/~fukuma/

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■編集後記(9/29)
・米が変わったらメシがうまくなった。とはいえ、かつてのように炊きたての
メシがあれば満足、というほどのうまさはない。電気釜の買い換えは却下され
たが、そのうち勝手に買ってしまうつもりだ。次は水か。松下電工の整水機、
活水機、清水機というのがある。なんじゃこりゃ~。どう違うのだ。水道水を
清水機で濾過して浄水とする。それを電気分解するのが整水機、ミネラル成分
を添加するのが活水機なのだ。7000円から28万円まで。わからん。もっとわか
らないのが磁場式活水機「蝶々」なるもの。中に強力な小型磁石と遠赤外線吸
収放射体がはいっていて、水道管の外から水道水に働きかけ瞬間的に水を活性
化するという。新聞広告にもしょっちゅう出てくるけど、ホンマかいなと思わ
せる怪しさ満点の製品だ。でも、アイデア商品とか便利グッズとか、時々小冊
子で送られてくるが、本当にばかばかしくなんとも楽しめます。  (柴田)

・隣の家のおばさんが、生死の境をさまよっていた。彼女が手術をしている、
ちょうどその時、飼っていた犬が逃げ出した。おばさんは命をとりとめたが、
犬は帰ってこない。リキちゃんどうしてるんだろう。    (hammer.mule)

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http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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デスク     濱村和恵 
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