[0710] 人間の本性は「誠実」なのか?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0710   2000/10/07.Sat発行
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 <ナスターシャ・フィリッポブナのどこが凄いのか>

■デジクリトーク
 人間の本性は「誠実」なのか?
 十河 進

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 今度は福岡で! 「対決!現世浮世絵娘」今日から

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■デジクリトーク
人間の本性は「誠実」なのか?

十河 進
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●底意地の悪い奴にも嫌な奴にも出くわした

──誠実でありたい
そんなねがいをどこから手に入れた

未だに時々口にする吉野弘の詩「雪の日に」の一節だ。覚えたのは高校生の頃
である。恥ずかしながら僕は誠実な人間でありたいと思って生きてはいるのだ
が、実行するのはなかなかに難しい。改めて、この詩の持つニュアンス、その
深さを、時々、噛みしめている。

これだけのフレーズから、誠実であったって何も報われないよ、という囁きが
聞こえる気もするし、誠実であることの何と困難なことよ、という嘆きも聞こ
えてくる。誠実でありたいなんて欺瞞的で偽善だ、と挑発する声も聞こえてく
る。それでも、誠実でありたいと思っている人を力づけようとする詩人の意志
も感じられる。

人間は「誠実でありたい」と心がけなければ、誠実であることが維持できない
のかもしれない。人間の本性が誠実であれば、「誠実でありたい」などと願う
必要はない。だが、「誠実でありたい」と願い続けることを放棄してはいけな
いのではないか。そんなことも、このフレーズは考えさせてくれる。

吉野弘という詩人は、誠実な詩を書く人である。ある時、僕が若い頃に感動し
た詩だと「I was born」を息子に教えたら、「教科書で読んだ」と言う。えー、
吉野弘の詩が教科書に載るのかと思ったが、考えてみれば最も教科書的な詩人
ではある。

人間は深く付き合わなければわからないのかもしれないけれど、僕が今まで個
人的に知り合った多くの人々は、基本的に誠実だった。時には、癖の強い人に
も出会ったし、嫌な奴にも出くわした。底意地の悪い人間にも出会った。しか
し、現実の世界で出会う多くの人は、普通の誠実な人々だった。

人間は本来「誠実」なのではないか、とそんな人々の顔を思い浮かべて思うこ
ともあるが、日々のニュースを見たり聞いたりするたびに、人間の残酷さや愚
かさを思い知らされる。突然の怒りと暴力、他人への嫉妬、背信と裏切り、嘘
と欺瞞……、一体、人間はどうなっている、と思わないではいられない。

そんな時、美しく誠実で純な魂を持つ人間像としてドストエフスキーが創造し
たムイシュキン公爵のことが思い浮かぶ。しかし、ムイシュキン公爵は、あま
りの誠実さと人を疑うことを知らないことから「白痴」と呼ばれた。いや、最
後には本当の白痴になってしまうのだ。

ムイシュキン公爵が存在したから、クリスチャンの遠藤周作は「おバカさん」
という小説を書いた。ムイシュキンも「おバカさん」の主人公も、元をたどれ
ば、皆、イエス・キリストに行き着く。究極の誠実な人間とは、神の子である
か、白痴であるのかもしれない。

───ここで、僕は一応の断りを入れておきたい。僕はATOK12で日本語変換を
行なっているのだが、先ほどから「白痴」という言葉が出てこない。白痴は差
別用語なのかもしれない。知的障害者と書くべきなのだろうか。しかし、僕は
白痴という言葉で通したいと思う。

●最も印象的なヒロイン・ナスターシャ

「白痴」(1951)は、黒澤明が名作と評価の高い「羅生門」(1950)と「生きる」
(1952)の間に作った映画である。もちろん原作はドストエフスキー。善の権
化である美しい亀田青年(ムイシュキン)を森雅之、那須妙子(ナスターシャ
・フィリッポブナ)を原節子、妙子をほとばしる情熱のままに愛する赤間伝吉
(ラゴージン)を三船俊郎が演じた。舞台は札幌へ移し替えられた。

当初4時間25分の長さで前後編に分けて上映されるはずだったが、試写を見た
映画会社の重役たちは「こんなに長くて誰が見るんだ」と言い出し、大幅にカ
ットすることになった。激怒した黒澤監督は「切りたければ縦に切れ!」と怒
鳴った。これは伝説になった。現在見られる2時間46分のバージョンは、一般
公開時のものだという。

僕は黒澤版「白痴」は見ていない。三船俊郎のラゴージンは、想像しただけで
辟易する。きっと目を剥いて、大仰に怒鳴りまくっているのだろう。それに黒
澤流の映像でドストエフスキーは見たくない。だから、レンタルビデオ屋の棚
の前で二の足を踏んでしまうのだ。

この映画は僕が生まれた年の制作だから、もちろんビデオで見るしかないのだ
が、本音を言うと映画会社の重役の気持ちはよくわかる。それに、僕は黒澤の
シリアス映画はあまり好きではないのだ。へそ曲がりの僕としては、説教臭い
ところも単純にヒューマニズムを謳うところにも偽善を感じてしまう。

ところで、僕は今まで小説や映画や芝居などで多くのヒロインを見たり読んだ
りしてきたが、「最も印象的なヒロインは誰だ」と問われれば、躊躇なく「ナ
スターシャ・フィリッポブナ」と答える。だから、原節子のナスターシャ・フ
ィリッポブナだけは見てみたい。原節子は、自立し自由で誇り高く生きるナス
ターシャ・フィリッポブナにぴったりのイメージなのだ。

もうずいぶん以前に亡くなったが、石川淳という文学者がいた。岩波版の選集
を揃えるくらい僕にとっては敬愛する作家なのだが、彼もある雑誌のインタビ
ューに「文学史上で最も印象深いヒロインはナスターシャ・フィリッポブナ」
と答えていた。

「ナスターシャ・フィリッポブナのどこが凄いのか」と問われると、「とにか
く原作を読んでください」と答えるしかない。僕がこの小説を読んだのは20歳
くらいの頃である。女性が読んでも共感できるヒロインだと思う。

ムイシュキンを慕う清楚で控えめで、それでいて芯の強い、まるで男が理想と
する女性そのもののような令嬢も登場するのだが、彼女の名前は覚えていない。
読んでから30年近く経っても、ナスターシャ・フィリッポブナという舌を噛み
そうな名前は一度も忘れたことはないのに、だ。

ちなみにムイシュキンを慕う令嬢は、黒澤版「白痴」では久我美子が演じてい
るようだ。「また逢う日まで」(1950)で戦後青年の胸を掻き立て、文春文庫
「大アンケートによる女優ベスト150」で堂々一位を獲得した、本物の華族出
身の清純派女優である。

●繊細で傷つきやすいガラスの心を持つ青年

小説「白痴」を読んでから数年して、劇団四季の「白痴」を見たことがある。
当時、劇団四季はミュージカルではなくリアルな新劇を中心に活動していた。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」がヒットする以前の話である。滝
田栄も鹿賀丈史も市村正親もいなかった。

当時の劇団四季はドストエフスキーをよく上演した。あの重厚で長大な「カラ
マーゾフの兄弟」でさえ上演したのだ。日下武史、浜畑賢吉、荻島真一なんか
が出ていた記憶がある。

「白痴」では、ムイシュキンを松橋登が演じた。ラゴージンは辻萬長である。
そして、ナスターシャ・フィリッポブナは、若き日の三田和代だった。もうひ
とりの令嬢は誰が演じたのだろう、まったく記憶にない。

最後に、ラゴージンと対決したムイシュキンが発作を起こし本当の白痴になる
ほど衝撃的な場面があり、今でも舞台のセリフや動きが浮かんでくるのに、3
人以外の顔はまったく覚えていない。

一時期、女性に人気がありテレビドラマや映画にも出ていた松橋登だが、僕は
「白痴」の舞台しか覚えていない。ここでは、繊細で傷つきやすいガラスの心
を持つ聖者のような人物を演じた。

彼は「誠実でありたい」などと願う必要のない人間だ。彼自身が「誠実」その
ものだからである。そこには偽善も欺瞞も打算もない。人を疑うことなど考え
たこともないし、人を裏切ったこともない。そんな彼につけ込む人々もいるが、
彼は許す。

いや、許すという行為は、相手の不正を認めたうえで許すことだから、許すこ
とさえ彼には必要ない。彼は、騙されたとしても、騙されたとは思わない。そ
う、まさに彼は人間として生まれてきたイエス・キリストなのである。

彼に対して配置される人物であるラゴージンは、情熱に溢れ妄執に囚われるリ
アリストである。言い換えれば、人間的な、あまりに人間的な存在である。己
の欲望に忠実で、ナスターシャ・フィリッポブナを野獣の情熱で愛し、自分の
自由になる女ではないことを悟り、永遠に自分のものにするためについには彼
女を殺してしまう。

ラゴージンとムイシュキンは友人でもある。彼らはナスターシャを挟んで三角
関係のような状況になる。しかし、ナスターシャ・フィリッポブナは自由に生
きる女であり、誰かに束縛されるような女ではない。そんな彼らの愛憎関係が
メインストーリーとして語られる。最終的には悲劇的結末を迎えるのだが、し
かし、そこには名作だけによって得られる魂の浄化が待っている。

ムイシュキンは聖なる「白痴」なのである。聖者は、現実の人間世界に現れた
時、往々にして愚者としか映らない。しかし、本当に愚かなのは我々であり、
愚かな我々には人間の真実の姿が見えないのだ。

●愛想良く対応する自分の欺瞞的な態度

ロケに出かけた千葉の牧場で、ダウン症児たちの集団に遭遇したことがある。
何人かのボランティアの人たちが引率していたが、一見してダウン症とわかる
特徴的な彼らの顔を見ながら、その数の多さに驚き、正直に告白すると僕は一
種の怖さを感じた。

僕とカメラマンの加藤孝、モデルの碇さんに、アシスタントのカモシダくんの
4人だった。前にも書いたが、僕は2日前に発令された人事異動に反発し、会社
にはまったく顔を出していなかった。しかし、ロケのおかげで気持ちが落ち着
き始めていた。そんな時、午前中のロケを終え場所を移動したところで、ダウ
ン症児たちの集団に遭遇したのだ。

彼らには物珍しかったのだろうか、我々が少し離れた場所へ移動して撮影を始
めると、最初は遠巻きにして見ていたが、やがてどんどん近寄ってきた。しか
し、撮影のセッティングに時間がかかっているのを見ると、飽きてしまったら
しく近くで遊び始めた。

カメラマンから少し下がって撮影を見ていた僕に、12~13歳くらいの女の子が
人なつっこく話しかけてきた。最初は何を言っているのか、わからなかった。
しかし、僕は真摯に彼女の言葉を聞き取ろうとした。何度かの繰り返しの後、
彼女が僕に「何をしているのか」を聞いているのだと理解した。

僕は持っていた見本誌を取り出した。言葉で説明するよりわかりやすいんじゃ
ないかと思ったのだ。「この雑誌のための撮影だよ」と言いながら、自分が作
っている雑誌を見せた。彼女は単純に興味を示し、その本を貸せという感じで
引っ張った。僕は、彼女に本を渡した。

僕には、さっき怖れを感じた自分を責める気持ちがあったのだろう、彼女に愛
想良く対応している自分の態度が欺瞞的だと思えて仕方がなかった。

しかし、その女の子は人を疑わない視線で見つめてくる。ダウン症の子供と話
をするのは初めてだった。まったく警戒心のない対応に戸惑いながら、その時、
僕はある種の感動をしていたのだと思う。だが、「それは最初のおまえの怖れ
を帳消しにするための、計算した感動ではないのか!」と責める声もした。

その後、1カット撮影したところで、さっきの女の子が僕のところへきて腕を
引っ張った。少し離れたところで何人かが木を囲んで円くなっていた。凧揚げ
をしていて木の枝に凧を引っかけてしまったのだ。

僕は一瞬、対応に迷った。しかし、カメラマンの加藤孝という男は性格のいい
奴で動きも素早い。すぐに撮影を中断して、木に登り始めた。枝が彼の体重で
しなった。凧を無傷で降ろすために、なるべく上まで登ろうとした。モデルの
碇さんも心配そうに見上げていた。カモシダくんはどうしていたか、覚えてい
ない。

奮闘のあげく、加藤くんが無事に凧を枝から降ろすと、いつの間にか周りを取
り囲んでいたダウン症児たちが拍手をした。みんな、本当にうれしそうな顔を
して、一所懸命に手を叩いていた。みんな心の底から喜んでいた。彼らにとっ
て加藤孝は英雄だった。

嬉しそうな多くの顔を見渡して、その素直さと邪心のない拍手に、僕は一瞬涙
ぐんだ。本当に感動していたのだと思う。今度の感動には、後ろめたさはなか
った。

もちろん、僕の流した涙には木に登って奮闘する加藤孝の誠意と、心配そうに
見上げる碇さんへの共感も含まれている。そして、僕はその時に知人の死んで
しまったダウン症の子のことを思い出してもいた。

ダウン症の子供は心臓に障害があることが多いという。知人の次男はその心臓
の手術がうまくいかず亡くなってしまった。まだ、3、4歳だったはずだ。ダウ
ン症の人たちは穏やかな性格で人を疑わず素直で愛嬌があり人なつっこい。さ
らに、暴力的な性行は先天的に欠如しているのだという。

だとしたら、彼らは僕らの進化した姿、あるいは理想の姿なのではないか。こ
の暴力に充ちた世界を救える人たちなのではないのか。彼らは「誠実でありた
い」などと願う必要のない「誠実」そのものの人々ではないのか。

彼らこそ、ドストエフスキーが夢想した理想の人間ムイシュキンの子孫たちな
のではないだろうか。


【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
自称「流れ編集者」または「編集流れ者」。パワーブックを買った時のポイン
トが3万5千円分ついていたのでMOドライブを買いにいった。USBよりファイヤ
ーワイヤー接続がいいなと思い、オリンパスの機種にしたら6万5千円近くかか
った。また、ポイントがついたので、もう少しためて、そろそろ駄目になりつ
つあるMDプレイヤーなど買おうかと考えている。完全に店側の思うつぼだなあ。
物欲は果てしない。

昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/

詩人たちの小径──「雪の日に」
http://www.i-kochi.or.jp/prv/kaz/poet%60s_path.html

ドストエフスキー読み日記
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/4968/Russia.html

石川淳を読む
http://www.horagai.com/www/jun/

日本ダウン症協会
http://www.jah.ne.jp/~jds97/

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■展覧会案内
ディジタル・イメージ2000 上田展 今日から
http://www.umic.ueda.nagano.jp/di2000/di2000.html
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日本最大のCGアーティスト団体「ディジタル・イメージ」の展覧会を開催。雑
誌やテレビで活躍中のCG作家の作品約80点を一挙公開します! 今回はテーマ
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れぞれのイメージの世界をお楽しみください。

会期 第一期 10月7日(土)~17日(火)9時半~17時
   第二期 10月20日(金)~29日(日)9時半~17時
会場 上田市マルチメディア情報センター Tel:0268-39-1000
休館日 10月10日(火)および水曜日。19日(木)は展示替日
主催 上田市マルチメディア情報センター 
協力 ディジタル・イメージ

同時開催特別セミナー 大賀葉子のPainter講座

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お申込は上田市マルチメディア情報センターまで。 0268-39-1000

メディアランド上田
http://www.umic.ueda.nagano.jp/index.html

ディジタル・イメージ
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大賀葉子
http://www.questions.gr.jp/ogre/

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■展覧会&セミナー案内
今度は福岡で! 「対決!現世浮世絵娘」今日から
http://www.dh2000.net/fuk/index.html
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年記念イベントの中で展示とセミナーがおこなわれます。

会場 福岡イムズ
1)10月7日(土)~9日(月) B2Fの吹き抜け広場
  ここでは現世浮世絵娘Tシャツによる「対決!」がメインになります。
2)10月10日(火)~11日(水)9Fイムズホールのロビー
  B1のパネルが24枚(今までで最大の展示になります)見物です。
3)10月11 日(水)デジタルアート トークバトル
桑島対決HAL_のトークショーが行われます、必見です!!
トークショー予約  fukuoka@dhw.co.jp 0120-357-679

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■セミナー、イベント案内  
DH2000 デジタルハリウッドFUKUOKA 2周年記念イベント イムズ全館で展開
10月7日(土)~11日(水) 入場無料
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CG最前線![SIGGRAPH2000レポート]
杉山知之が解説 [The Story of Comuputer Graphics ‐CGの歴史 -]
「横山博人の映像ディレクター入門」ゲスト笹原和也

その他たくさんの催しがあります。
書ききれないので以下のサイトで確認!
http://www.dh2000.net/fuk/index.html

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■新刊案内
「AGOSTOデザイングラフィックス06」アゴスト刊 1400円 10/6発売
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今、Webデザインに求められるもの 江口響子
GoLive 5.0はスゴかった! モーリー・ロバートソン
海外のアーティストに学ぶWebデザインのアイデア  ビンセント・マーコーン
Web制作に素材を使おう! 峯 啓真
Adobe GoLIve 5.0 最新レビュー
dreamのHPをキミの手で作り上げろ!

2D Art & Design
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Illustrator9.0」
吉井宏のPainterアスレティクス「不器用矯正機能を使おう」
所幸則のデイドリームダイアリー「北イタリアにて・・・」
桑島幸男&HAL_の「対決!現世浮世絵娘」
フォントのほんと? 落合 進
ハードウェアレビュー「Flextight Photo」桜雷玲二
ソフトウェアレビュー「IrisFilter」早川廣行

3DCG Modeling &Animation
踊る!キャラクターアニメーション  アメリカントラディショナル・アニメ
ーション講座 山岸宏一
LightWave 3D シェーダー オクムラユウコ
Shadeを使った多彩な表現手法・・・番外編 成 光雄
植物のモデリングをCarraraで 上田和浩
3d studio max の思想的背景を探求 GOTA
サーフェイステクスチャの設定  鈴木輝也
HAIRジェネレーターとフリーソフト・Drop Maker GOTA

Move & Multimedia
Final Cut Pro/After Effects 静止画をもとに音楽ビデオを制作する D-Fise
After Effects 映像のイヤリング 大沢ツトム

【CD-ROM連載】GURI GURI美少女データ 早坂光平
Mac用プラグイン(Live Picture)
バーチャルキャラクターYUMI画像データ×5枚
Flashpixを用いて美少女YUMIをグリグリ動かしたり拡大ができます

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■訂正

みなさんこんにちは。中嶋です。
読者の宇佐美様からご指摘をいただきましたが、先日のコラム内で間違いがあ
りまし た。うろ覚えのまま書いた私がいけないのであります。
「シセイドーの春先小紅キャンペーン」は間違いで、
「カネボウの春咲小紅キャンペ-ン」が正しいのであります!
宇佐美さん、ありがとうございました。

中嶋かをり bizarre@ss.iij4u.or.jp

▼編集長が悪いのです。編集長はかつてCMの専門家だったのです。このCMも現
役時代に扱った記憶があります。ついうっかり(が、多いなあ)しました。

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■編集後記(10/7)
・数学が大の苦手。高校の時は進級が危ぶまれるほど。毎度お情けの追試でな
んとか救ってもらっていたのだ。中学校まではまあ理解できて成績はよかった
のだが、高校で因数分解が出てきてから、坂道を転がり落ち続けた。だから、
数学関係はできれば遠ざけておきたかったが、永井義男「算学奇人伝」は数学
嫌いにも楽しめた本格ミステリーだった。数学を利用したコン・ゲーム、数学
を利用した宝探しなのだ。幾何や確率(かな?)の解答はあえて理解しようと
せず、ストーリーだけを追っていくという筆者には申し訳ない読み方をしてし
まったが、面白いのなんのようこ(また)。江戸時代の和算は世界最高水準だ
ったという。それがいまや世界ランクでは下の方(だったと思う)の我が国は、
円周率を「ほぼ3」と教えるようになるトカで、いったいどうなっておるのだ。
「算学奇人伝」は祥伝社文庫で495円、文字のポイントが大きく一ページあた
りの文字量が少ないのですぐ読めます。数学嫌いな人におすすめ。(柴田)

・先週の十河さんのプロフのお返事をしようと思っているうちに今日になって
しまった。人間が誠実かどうかはわからないが、「欲」がなければ、犯罪なん
てないんじゃないかなぁ、ト思う。「顕示欲」がなければ、目立たないからな
んて理由で刺したりしないだろうし、「物欲」がなければ盗みはしないだろう。
「出世欲」がなければ同僚を妬んだり、陥れたりしないし、「独占欲」がなけ
れば、嫉妬したり相手をしばったり三角関係のもつれからくるものもない。で
もその「欲」がまったくない人だと、強い魅力を感じないかもしれない。そし
てその「欲」の度合いが難しくて、「欲」の活かし方が難しくて、一生かかっ
ても悟りきれないんじゃないかぁ、と。悟れないからといって、教祖の判断や
指示を仰いだりするような生き方はしたくないけど。そして私は少しでも誠実
に生きようとして、本気でたくさんの人に対して誠実に対応しようとして、自
分の限界もわからず不誠実な結果を残すことがしばしばありますな。やればで
きるのよ、カラダが五つくらいあったら。一日が1000時間くらいあったら。あ
あ修行が足らん。駆け引きできないなんて言ってないで、少しは計算できるよ
うにならないと。わはは‥‥‥はぁ(ため息)。      (hammer.mule)

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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