[0822] 世界観が変わる時

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0822    2001/03/16.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17770部
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 <「ただでもいいから私の絵を使って」なんて言っている人も悪い!>

■デジクリトーク
 世界観が変わる時
 十河 進

■デジクリトーク OHチャット対談(そにょ4)
 担当者がボケか、確信犯か~
 大賀葉子&花山由理
 
■イベント案内&デジクリ読者ご招待
 「3・24関西ブロードバンド宣言」



■デジクリトーク
世界観が変わる時

十河 進
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●呼吸しながら水面を見上げる

広末涼子がスキューバダイビング協会のキャラクターに決まったとかで、テレ
ビで「世界観が変わりますから。自分の呼吸の音しか聞こえませんし」と話し
ていた。そうだったなあ、世界観は変わるよなあと、それを聞いて僕も18年ほ
ど前のことを思い出した。

水中で呼吸しながら水面を見上げた時の感動を、僕も味わったことがある。頭
上2メートルのところにキラキラときらめいている水面があった。あの時、確
かに世界観は変わった。体験しなければわからない鮮烈な瞬間だった。

僕にはミーハー的に自慢する事柄がいくつかある。スタジオに入ってきた人気
絶頂の頃の薬師丸ひろ子に「おはようございます」と挨拶された(そこにいる
人全員に挨拶していた)のもそのひとつだが、今や海洋写真・水中写真の泰斗
になった中村征夫さんの弟子だった(一日だけだが)ことも自慢なのである。

カメラ雑誌の若手編集者だった時、僕は体験取材シリーズをやっていた。その
ひとつとして、水中撮影を体験することになった。当時はまだ木村伊兵衛賞を
受賞することになるドキュメント「東京湾」を出版する前だった中村さんだが、
水中写真の世界では第一人者になりつつあった。

よく作品を借りていた関係もあって、僕は中村さんの弟子にさせてもらうこと
になった。しかし、正直言うと、かなりびびっていた。海の近くで育ったわり
には泳ぎはあまり得意ではない。まあ、何とか沈まない程度ならやっていられ
るが、クロールも息継ぎがうまくできなかった。

「海でやりますか」と中村さんは意地悪く聞いてくる。「でも、下手したら死
にますね」と、その後に続ける。怖がらせて面白がっているのである。優しい
けれど、悪戯っぽいところがある人なのだ。

中村さんは初めて椎名誠さんと組んで仕事を始めた頃で、椎名さんのエピソー
ドなどもよく話してくれた。中村さんを「半漁人」と命名したのは椎名さんで
ある。その後、中村さんは椎名さんに勧められて「海も天才である」というエ
ッセイ集を出すのだが、そんな文才があることなど僕は全然知らなかった。

結局、新宿のドゥ・スポーツ・プラザにある10メートルの潜水プールで水中モ
デルの撮影をすることになった。当日、やってきた女性モデルの豊満な胸が強
調される水着姿にちょっとドキドキした。

中村さんは「水中に入ると水圧で腰なんかがくびれて、さらにスタイルがよく
なり、なぜか胸はより大きくなるんだなあ」などと言っていた。当時、中村さ
んは、雑誌「ブルータス」に水中ヌード作品を発表したばかりだった。

僕はスキューバ・ダイビングの基本を即席で習った。まず、ビート板を持って
シュノーケルだけを付けて顔を水に浸けたままプールを往復する。プールの半
分までは5メートルの深さだが、途中から絶壁のように深くなり10メートルの
水深になる。

水中に顔を浸けたままプールの底を見ながらビート板を持ってバタアシをして
いた僕は、その境目で驚き脚をバタつかせた。シュノーケルから水が入ってく
る。思わず溺れそうになるほど、10メートルは恐怖を感じる深さだった。

●人魚のように水中を疾走する女性

30分ほどしてプールに浸かったままの僕のところにインストラクターがボンベ
を運んでくれて、水中でそれを背負った。スキューバ・ダイビングはファッシ
ョナブルなスポーツに思われているが、実はかなりハードなスポーツである。

ダイビングスーツを着て装備を付け、ボンベを背負ったまま階段を何往復もす
る練習を重ねたり、立ち泳ぎで2時間水中にいたりという訓練をするという。
間違えば命に関わるから、いかにパニックに陥らないかという精神的な訓練も
必要だ。

人間は水中では極端に思考力が低下するらしい。ダイビングスクールの訓練の
カリキュラムとして、水中で簡単な計算をさせることがある。しかし、水中で
は簡単な一桁の足し算を間違うことがあるという。

そんな基礎訓練はまったく受けず、僕はレギュレーターをくわえて水中に入る
ことになった。耳抜きのことも教わった。空気を吸い込み吐き出すという行為
だけしか意識になくなる。当たり前のことだが、人間にとって普通に呼吸がで
きることが、どれだけ重要かよくわかった。

潜った。見上げる。水中から見る水面があんなにきれいなものだとは想像はで
きなかった。そこは、空気のある現実の世界であり、水中は異次元の非現実的
な世界だった。それはきらめく水面で厳然と分けられている。現実と非現実の
境界が目で確認できるのだ。

その時、確かに世界観は変わった。精神的な高揚があった。

しかし、子供の頃に中耳炎を長く患った後遺症のせいか、少し風邪気味だった
ためか、僕は耳抜きがうまくいかず、結局、2メートルほどしか潜れなかった。
無理して潜れば、血管が切れて鼻血を出していただろう。

僕が初めてのダイビングであたふたしている間、中村さんはモデルの女性を撮
影していた。半漁人と命名される中村さんである。ニコノスを片手に人魚のよ
うに水中を疾走する女性を撮影していた。モデルの女性は、中村さんのよく知
っている人だったが、その人も半漁人だと思った。

彼女は水中メガネとシュノーケルだけの素潜りである。しなやかな白い肢体が
すーっと10メートルプールの底まで潜ったかと思うと、もの凄い速さで水面近
くまで上がってくる。僕は見とれるだけだった。

自分の身体ひとつで水中を自由に泳ぎ回る素潜りの素晴らしさを、その時に教
えてもらった。

●水に包まれる幸福感

数年後、改めて素潜りの素晴らしさを見せてくれたのは、リュック・ベッソン
監督の「グレート・ブルー/LE GRAND BLEU」(1988/120分)である。僕は素
潜りの世界コンテストがあるのを初めて知った。一挙に数十メートルを潜り、
そのまま浮上する。命をかけて人間の限界を極める世界である。

「グレート・ブルー」はジャック(ジャン・マルク・バール)とエンゾ(ジャ
ン・レノ)の素潜りの名人たちの物語で、海面をカメラが疾走するシーンで始
まり、陽光に溢れた美しい地中海の描写に続く。

その素晴らしい映像を追うだけで気持ちがよくなる映画だ。ギリシャの透明な
海に潜るシーン、アンデスの氷の下を潜るシーン、競技会の潜り、盛装のまま
プールに潜るシーンなど、美しく喚起的な映像の連なりに身を浸せばいい。き
っと、水に包まれていたいと思うだろう。

「グレート・ブルー」を見ながら、僕はもう一本の映画を思い出した。ヒロイ
ン(ロザンナ・アークェット)の名前がジョアンナというのも暗示的だったか
らだ。

男二人とひとりのヒロイン。素晴らしい水中シーンにジョアンナという名が出
てくれば、僕が思い出す映画は「冒険者たち/LES AVENTURIERS」(1967/110
分)の他にない。ヒロインのレティシィアはジョアンナ・シムカスが演じた。

レティシィアに潜水服を着せ、コンゴの海に沈める水葬シーンほど美しい映像
を僕は知らない。死者を送る最も相応しいやり方であったし、そのレティシィ
アを愛おしむように二人の男は、優しく静かに水中を潜り続けた。

実は、中村征夫さんと二人でモデルの女性をニコノスで撮影している時も、僕
は「冒険者たち」の水中シーンを思い出していた。ローラン(リノ・ヴァンチ
ュラ)とマニュー(アラン・ドロン)とレティシィア(ジョアンナ・シムカス)
の物語は僕にとっては単なる映画ではない。

水の中で息をして水面を見上げた時に世界観が変わったように、15歳で「冒険
者たち」という映画に出会った時にも世界観は変わった。映画を見るという経
験も世界観を変えるのだ。肉体的経験と共に精神的経験が人間を創り出す。

僕はどちらかと言えば、精神的経験が多くて現実的な経験は少ない方だと思っ
ていた。それだけに経験主義を否定する部分があったのだが、スキューバダイ
ビングを体験してみて確かに何かが変わった。

立花隆の「宇宙からの帰還」を読んだ時に、最も印象に残ったのは月面から地
球を見た宇宙飛行士が「神の存在」を信じたという話である。その副操縦士は
地球に帰還して以降、宗教の世界に入ってしまう。

結局のところ、肉体と精神が分離できないように、肉体的経験は精神的反芻に
よって、より意味を持つ経験へと昇華するのだろう。

水中で呼吸ができ、その世界が自分に親しいものに感じられた時、僕は穏やか
な気持ちになった。このまま水中にとどまりたいと感じていたのかもしれない。
水に包まれた安心感があった。

水は不思議だ。レティシィアの水葬シーンは清められた美しいイメージを放っ
ているし、「グレート・ブルー」の水中シーンも崇高で聖なるイメージを感じ
させてくれる。

海中に葬られたレティシィアは、永遠に水に包まれて眠っているのだ、と僕は
実感できた。あの時のダイビングの経験が僕に何かを悟らせたのだろう。

カトリックでは聖水を使うし、古来、日本では滝に打たれて修行する。水中で
は、どんな人でも優しくなれるような気がする……。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
雑誌編集者。先日の北澤浩一さんのコラムで「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
を振られ、さっそく書こうと思ったのですが間に合いませんでした。現在、鋭
意、挑戦中です。

昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/

中村征夫私的応援サイト
http://www1.harenet.ne.jp/~mimjun/ikuo/INDEX.html#NEW

リュック・ベッソン プロフィール
http://www.asahi-net.or.jp/~NS8M-HGC/Besson.htm

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■デジクリトーク OHチャット対談(そにょ4)
担当者がボケか、確信犯か~

大賀葉子&花山由理
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●知人の知人の仕事って……

大賀: ところで、売り込みってどうやってる? フリーになってからすぐっ
    て、仕事なかったよね~。あ、花山さまは違うんだっけ。
花山: 嬉しいことに、インターネットが普及しはじめた頃からフリーになっ
    たから、そんなに売り込みしていなくて、ネットで絵を見たって人か
    ら、仕事がきて、なんだか、とんとんときています~。
大賀: 実は私もろくろく営業をしたことがないのですわ。
花山: これでいいのかしらん?....え? 大賀さんも???
大賀: 私はそろそろちょっと営業でもしようかと思ってます。以前、知人の
    知人というところに営業してたら、変な仕事ばっかりきて、それで営
    業に嫌気がさしていたんだけど、これからはもうちょっと頑張って営
    業もしないといかんかと。あ、もちろん作品づくりも大事だけど。
花山: う...、痛いとこつかれちゃった! 私も「受注型生活」をやめて、
    そろそろ、「売り込み生活」しようかと思ってマフ。    
大賀: 知人の知人というようなところに行くと、その会社の余った仕事をま
    わされたりして、おまけに、営業しに行っているから断れなくて、そ
    の仕事をやっちゃったりして、さらにまた同じような仕事を頼まれて
    ・・・と、どんどん流されてしまったりしたことがあって。ちょっと
    前の話ですが。受注型生活って相手にあわせすぎる気がして。といい
    つつ、10年もこれでやってきてしまったので、そろそろいいかも・・
    ・・と。    
花山: う...たしかに、知人の仕事ってえ? っていう条件のものが多いで
    すよね! 知人だからゆるせても、知人の知人はとっても微妙...。
大賀: そうそう! 条件的にも、知人の知人あたりっていうのが一番きな臭
    い! だからって、売り込みやってもうまくいくかどうかはわからな
    いんだけど。とりあえず、repみたいなところに入るのも手かと思っ
    てるところ。まあ、マージンとられちゃうけど、大きな仕事をとって
    くれるかもしれないし、そんな仕事って自分がチマチマ営業している
    だけじゃ入らないし。    
花山: 知人の紹介だからとか、いろいろからみが面倒ですよね! でも、た
    しかに、売り込みの場合、これで食べるつもりっていう作品がニーズ
    にあわなければ、ずっとアルバイト生活ですものね! 日本にある
    repって営業力あるのかな~? repといっても...アメリカでは、む
    しろ、repに入っていない方が、あやしいイラストレータだっていわ
    れるくらいらしいですけど。    
大賀: アメリカとかみたいな感じで、本当にその作家の方向性と実力をよく
    考えてくれて、ひとつのrepに20人くらいまで、っていうようなとこ
    ろがあればいいんだけど・・・・。日本にはまだない気がする。知ら
    ないだけ?
花山: 仕事があっても、その人のオリジナルを要求した仕事じゃなかったり
    してますものね。...の割に、6割もとったりとか...。
大賀: え! 6割!・・・・・・6割はひどいじょ。私が契約しているところ
    は4割だよん。
花山: 海外では、まだいい方っていってましたよね? 誰かが。でも、その
    人のオリジナルの仕事はちゃんともってきてほしい...。
大賀: そうそう、デジイメ会員のパメラちゃん(パメラホッブス)とかが言
    っていたよ。5割6割はあたりまえ! って。
花山: 向こうでは、仕事のギャラ自体が高いのかひら?
大賀: それもあるかも。でもこの間、NYでイラストレーターをやっているフ
    ランス人からメールが来て、日本のrep紹介してくれ~、って。私は
    正直に「日本にはアンタの考えているようなrepはないけど、ここに
    行ってみたら?」なんて返事したの。(^◇^;;)
花山: あらま。
大賀: ちょっと冷たかったかしら? だって日本ってきっとNYに比べるとギ
    ャラは安いでしょ?
花山: やすい! で、締めきりがタイト!! で、紹介したそれって..どこ?
大賀: あ、一応C×Sとか玄×社とかM×NのURLをね。(実名はカットかしら)
花山: ほほほ...悪い例じゃないから、いいのでは?

●お金よりも人を選ぶ時だってある

大賀: そうそう、締め切りがタイトなのって、その人の仕事をリスペクト
    (尊敬・尊重)してない気がするよね。「こんな絵くらいこのぐらい
    の時間で描けるっしょ!」みたいな。    
花山: うん! もちろん、こちらも、できるだけ、いいものがつくれるよう
    に、締め切りやぶるけど(^o^;;)。どっちもどっちか...。
大賀: そのくせ、なぜか絵のよさの基準を計るのに、「この絵は何時間かか
    りましたか?」っていう人が多い。何時間もかければ良い絵になるの
    か!?? と私は聞きたい。
花山: え? そうなんですか? ふっざけてるー!!
大賀: くだらない絵に10日かけてもしょうがないっしょ!! 2時間でもい
    い絵になることだってある!!(と信じたい)それを判断する眼を持
    って欲しいよね、担当者に。
花山: そうです! そのくせ、変な注文が多い! たとえば、「企業のクー
    ルな部分を出しつつ、優しくて地味で目立たない感じのページ...な
    んだけど、かっこいいデザイン...」とか。
大賀: 抽象的すぎ・・・・。
花山: 「可愛いとかっこいいの中間」とか。
大賀: それに、かなり完成に近いものを見ないと判断できない担当も多い! 
    完成間近までやって、「ダメ!」とか「ここにこれ入れて!」とか、
    わがまますぎ~~!
花山: ....で、描いてもっていくと、「う~ん、可愛いってゆーか、今どき
    な感じでさー、こう」って、下手なラフを今さら描きやがる...。も
    っとひどいと、提出した次の日に担当者が私の描いた絵を勝手に加工
    してしまった絵をjpgで送ってきて、「これで、上司の確認をとって
    います」だって! しかも、その直した絵がサイテーー!!!!
大賀: おいおい!!(ー_ーメ)
花山: さすがに、その時はきれました。
大賀: 勝手に加工って・・・・さすがコンピュータになってからはそうゆう
    事が起こるのね・・・(まっさお)。キレて当然でしょう。
花山: 直しがあるなら、私に言うべきでしょう! って説教したら、「今ま
    でこっちがなんとかしないと描けない人ばかりしか使った事がなくて
    ...」だって!某大手出版社ですよ、そこ。
大賀: ひ~~~!!
花山: いつも、えらそうに命令調子だし。最近、いやだから、仕事していな
    いとこだけど。お金よりも、人を選ぶ時だってありますよねー。
大賀: んだ! そういえば、私もあったわ! 一回描いた絵をよその支社で
    も使うとか、他国(アジア)でも使うとか、CD-ROMで配布するとか、
    言って結局その言い訳が「ただでもいいから絵を使ってくれ、という
    人とばかり仕事してきたもんで・・・」だって。
花山: HPの仕事ですね?
大賀: そうそう。
花山: HPの仕事では、その手のもめは、よくあります。
大賀: 「ただでもいいから私の絵を使って」なんて言っている人も悪い! 
    と思う。

●ほぼタダ同然で作らせておいて……

花山: たとえば、メジャーなのが、仕事が一通り終わったところで、「..で、
    今回の仕事のPhotoshopレイヤー付データを下さい」っていってくる
    やつ、どうして? って聞くと、「今後、リニューアルとかが発生し
    た時にこちらで対応できるように」だって。つまり...、「リニュー
    アル料金はこっちが100%もらいたいから、Photoshopデータをかって
    に加工して、ぼったくりたい」という事なんです!
大賀: いるいるいるいるいるいるぅ~~~~~~~!!!
花山: はっきりいって、もろに著作権侵害を堂々とお願いしているわけです。
    しかも、最近、主婦とか、素人の人材派遣による「にわかデザイナー」
    がどんどんこれを認可しているものだから、私達、ちゃんとしたデザ
    イナーやイラストレーターにまでこれを要求されちゃう。
大賀: 私のその時のやつも、一枚の絵の中に何個も絵がはいっていて、あと
    でそれをばらばらにして、一枚で9個のカットを切り出してたんだよ~
    ~!! もちろん、データはレイヤー別で提出、とか言って。半端な
    バイトくんたちも悪い!!
花山: もちろん、HPを依頼してくる企業自体が、webにとんちんかんなやつ
    が多くて。
大賀: ってゆーか、それをなんとも思わないっていうのが既にすごすぎる。
花山: そういう基礎知識すらないから、にわかバイトの仕事のやり方が普通
    にかんじてしまうんですが...。
花山: 企業自体もにわかWEB野郎がおおいんですよ、まだ。
大賀: やっぱし・・・・。それはなんとなく解るような気が・・・。まあ、
    確かに難しいといえば難しいよね。紙の上の印刷なら、そこに刷るだ
    けで終わりだし、また別のものに載せるなら二次使用という形になっ
    ていたのに、限りなくコピーや変形しても変わらない「データ」とい
    う形になっちゃうと・・・。
花山: 元紙媒体のデザイン会社がWEBもって、注文ばかりがくるようになって、
    私達外注に頼るパターンにこういう著作権むちゃくちゃ事件が多いん
    ですよね~。家庭の主婦バイトとレベルがちゃうっつーの!
大賀: そうか~。やっぱデータってコワイのう。しかし、印刷の時って絶対
    高解像度データを渡すことになるじゃない? それをちゃんと管理・
    処分してくれるという信頼関係がないとデータって渡せないよね。で
    も、いちいち疑っているとキリがないし・・・・。多いのよね、大き
    な会社でもに、そうゆうボケが。確信犯か?
    (やっぱ匿名っしょ・・・)(^-^;)    
花山: 少しでも、自分でぼったくろうっていうやつがね~!!! 私もあっ
    たんですけど、数ページで原稿が1万....てきた日には・・・・・金
    もっとだせー!!    
大賀: そうそう、ほぼタダ同然で作らせて、それを売って儲かってしまうこ
    とに対しては何とも思わないのか!と。
花山: 1冊の本を作るのは、そんなに安かないだろ!って...。
大賀: しかし、ギャラっていうのも、ほんとうに読めないよね~。バブル前
    とかバブルまっ盛りとかには、「え?そんなにもらっていいの?」っ
    ていうのもたまにあったけど、今ははっきり言って「ここまでしてこ
    れだけ?」のオンパレード!!
花山: まったく。原稿については、どこも一緒ですけど。カットとか、広告
    は、ピンキリ激しいですよね!
花山: 私も徹夜オンパレードでえ? って感じ。
大賀: 年金や将来のことを考えたらやってられないって!(妙にシビアな発
    言)
花山: ....ほんとに!いや、その前にお嫁にもらってくれる男すら探す暇が
    ない、この現状...!!!
大賀: わははははは!(^◇^;;)いや、そんなに真面目に仕事していれば、い
    いことあるって! 鞄も取られて厄払いしたことだし!
花山: う~む....かえって運気がさがり調子だったりして(^o^;;)でも、
    おかげで、出会いサイトの使い方には、詳しくなったじょ!!
大賀: わはははは!今度は、ぜひ出会い系サイトの奇妙な人々について突撃
    レポートを!(をいをい)
花山: いいっすよ~! でも、今回は、出し惜しみしとこっ!
大賀: いや、花山さまが奇妙という意味じゃなくて、サイトに来る奇妙な人
    がいるでしょ? その人のことよ。誤解しちゃイヤン。
花山: あら、イヤン! では、奇妙な人について・・・(それは、私か...)、
大賀: 次号に期待! ってことで今日はこのへんで・・・おあとがよろしい
    ようで・・・。

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■イベント案内&デジクリ読者ご招待
 「3・24関西ブロードバンド宣言」
http://www.kandefo.org/0324.html
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<主催者情報>

かんでふぉがやると、ITショーはこうなる。
3・24関西ブロードバンド宣言

 さてと、ブロードバンド時代です。
 その到来が、人の暮らしをどう変えるだろう。
 仕事の仕方は、どう変わるだろう。
 関西らしさは、いったい、どこに行くのだろう。
 と、ぐるぐる思いめぐらすうちに、
 その正体に、ちょっと触れたくなりました。

 やります! みなさん、ぜひ来てください。

日時 3月24日(土)
   11:00~18:00 セミナーとデモ(2000円・先着400名様)
   18:30~    懇親会    (5000円・先着100名様)

場所 丸紅大阪本社 1F&2F
参考 http://www.mapion.co.jp/here/www707009010.html
内容 ニューヨーク発のインターネット中継による「最新シリコンアレーレポ
   ート」あり、実地視察「韓国ブロードバンド事情」あり、講演「ブロー
   ドバンドとITビジネスのこれから」あり。今、期待が高まるブロードバ
ンドの技術やソリューションを紹介します。1200倍の拡大までOKなベク
トル情報を持った画像圧縮技術「VFZ」。目玉はブロードバンド対応新
プラットフォーム「ICML」によるコンテンツデモ。WEB上の動画の再生
とレイアウト表現の自由度が高く、動画の流れにそった詳細情報をタイ
ミングよく表示することもできる技術です。パソコンメーカーや機器の
展示ブースも併設します。
進行:11:00~ 開場
   11:30~ シリコンアレー最新レポート/NYからのインターネット中継
         #ファーストライトコミュニケーションズ
   13:00~ ブロードバンドとITビジネスのこれから
         #日経新聞web担当部長 冨田 賢
   14:00~ シリコンアレー最新レポート/NYからのインターネット中継
         #ファーストライトコミュニケーションズ
   15:30~ 実地視察・韓国ブロードバンド事情
         #関西ソーホーデジタルコンテンツ事業共同
         組合大阪支部長 岩城達夫
   16:30~ ブロードバンド新プラットフォーム・デモ
         #ロペ
   17:30~ ブロードバンド時代のネット社会と市民構造
         #神戸大学教授 吉田順一
   18:30~ 懇親会

主催 かんでふぉ(関西デジタルフォーラム)

協賛 関西電力、ファーストライトコミュニケーションズ、丸紅、博報堂
後援 大阪産業創造館
協力 関西ソーホーデジタルコンテンツ事業協同組合、
   関西DTP協会、神戸ファッションマート、
   ソフト産業プラザiMedio、日刊デジタルクリエイターズ
参加申込 http://www.kandefo.org/0324.html

●デジクリ読者5名をセミナーにご招待します。希望者は、info@dgcr.com宛て
に、サブジェクト(件名)「3・24関西ブロードバンド宣言」で、郵便番号、
住所、氏名、緊急用電話番号、デジクリ感想を記載の上、お申し込みください。
月曜日19日12時締切。ご応募待ってます。

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■編集後記(03/16)
・「先日、MdNの藤岡さんと会った」ト知人が言うので「白か、黒か」と聞い
た。「白だった」と応える。なんのことかというと頭髪の色なのだ。だいぶ前
に会ったときは黒だった。その次は白だったのでびっくり。前から染めていた
のだけどアメリカに行ってるとき、もうイイヤ~とふっきれて以降は白いまま、
トなにかで読んだか人の噂か。バーチャル・アイドルの審査会で会って「あ、
染めてる~」と言われて、その話題になった。なんでも若い頃から白かったの
で一時は染めていたが、若僧に見られてしまうので、もうなにもしないトカ。
たしかに顔は若いし、黒髪だったら社長にはみえないかも。わたしが「人はみ
かけによる」という法則(?)を理解したのはわずか数年前である。みかけナ
ンゾと軽視して何10年も恥をかいていたことに気がつき愕然。   (柴田)

・読者の方より、マンソンは音パクですよ、との指摘あり(後記って書くもん
だなぁ。恥はかくけどいろいろ教えてもらえる、え、あかん? すんまへん)。
音が良すぎると思ったんだよ、やっぱな。うー。キーボードほんまに弾いてい
るんか、と思っていたし。いいんす。ライブアレンジきけたし、マンソン生で
見られたし(人垣の隙間から、ちらっとだけね、ああ首が痛ひ)。それより、
この世界約70箇所ツアー、大楽は名古屋なんですよ。ああ行きたいっ! 行き
たいといえば、ゆらゆら帝国の神戸公演。チケットの発売日がお葬式と重なっ
てしまったために、泣く泣く諦めました。行くつもりでスケジュール帳に記入
していたのが悲しい。その悲しい欄を、たまたま見られたお仕事先の方が、い
きなり握手を求めてこられました。「めっちゃ好きなんですよ、凄い確率やわ、
周りに話しても誰も知らないですよね!」ほんまにびっくりですわ。/次に音
源が欲しいのはヌードルス。               (hammer.mule)
http://members.jcom.home.ne.jp/noodles/ ヌードルス、ファンの方のサイト
http://www.rr.iij4u.or.jp/~miyama/noodles/ こっちも

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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Macky!<http://macky.nifty.com/>、カプライト<http://kapu.cplaza.ne.jp/>、
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許可なく転載することを禁じます。
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