[0826] 悪女に溺れる

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0826    2001/03/23.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17681部
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 <破滅したくなるほど魅惑的で美しい女に出会いたい>

■デジクリトーク
 悪女に溺れる
 十河 進

■デジクリトーク
 インターネットの紆余曲折(1)
 8月サンタ

■サイト案内
 デジタルカメラ/ビデオのポータルサイト「デジタルAV@nifty」オープン

■イベント案内
 デジタルハリウッドが「SOFTIMAGE | XSI」のセミナーを開催
 


■デジクリトーク
悪女に溺れる

十河 進
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●美しく蠱惑的な女はみんな悪女?

子供の頃、僕は「女の人はみんな優しくて清潔好きで整理整頓がきちんとでき
る」ものだと思っていた。その幻想がいつ壊れたか、あまり記憶にはないのだ
が、中学生の頃にミステリを愛読し始め、世の中には「悪い女」がいるのだと
知ることになったのがきっかけだったと思う。

悪女ものというジャンルがミステリにはある。僕が初めて読んでショックを受
けた悪女ミステリは、ジェームズ・ハドリー・チェイスの「ダブル・ショック」
(田中小実昌・訳)だった。

ヒロインの名前はギルダ。リタ・ヘイワースを一躍有名にした「ギルダ/
GILDA」(1946/109分)も男を狂わす魅惑的な女の話だったけれど、おそらく
チェイスはリタ・ヘイワースの「ギルダ」のイメージを借りたかったから、ギ
ルダと名付けたのだろう。

リタ・ヘイワースには有名なセリフがある。
──男たちはギルダと寝て、私と目覚める。

「ダブル・ショック」の主人公はセールスマン。富豪の家で若く魅惑的な妻ギ
ルダに会い、のめり込んでいく。やがて二人は下半身不随の夫を共謀して殺し
保険金も手にするのだが、主人公はギルダに騙されていたことに気付く。

何だか、聞いたことがある話だと思いませんか。同じようなストーリーとして
はビリー・ワイルダー監督の「深夜の告白/DOUBLE INDEMNITY」(1944/103
分)やローレンス・カスダンが監督デビューした「白いドレスの女/BODY
HEAT」(1981/113分)などがある。

「ダブル・ショック」で何がショックだったかというと、それまで僕は「この
世の中には本当の悪人はいなくて、つい罪を犯してしまった人だけなのだ」と
思っていたのだが、「この世の中には本当の悪人がいて、それがしかも女」で
あることも有り得るのだと知らされたからだ。

女性の中にも「だらしがなくて、すぐに男を誘惑し金のためなら何でもする」
人がいるということが、僕には衝撃的だったのである。こういう人生の真実は、
早くに知っておく方がいいのだが、僕がそれを認識した13歳という年は果たし
て早かったのか、遅かったのか、その後の人生を振り返ってみても、よくわか
らない。その人生の真実を知ったことは、現実の人生ではあまり役に立たなか
った。

しかし、中学生の頃の僕は悪女たちに惚れ込んでしまったようなのだ。なぜか
というと、彼女たちはみんな魅惑的で美しく、そして、男を手玉に取るハード
ボイルドな存在だったからである。映画や小説の中で出会う分には、彼女たち
は危険な存在ではなかった。

彼女たちはファム・ファタール(妖婦)─男を破滅させる運命の女─である。
こうしたヒロインはミステリによく登場するが、文学作品では「カルメン」や
「マノン・レスコオ」のヒロインたちが有名だ。

これだけ繰り返し、男を破滅させる魅惑的な女の話が小説に書かれたり映画に
なったりしているのは、男たちが「破滅したくなるほど魅惑的で美しい女に出
会いたい」と願っているからに違いない。

●ファム・ファタールを演じる銀幕の悪女たち

映画評論家の山田宏一さんがミステリマガジンに連載していた「映画的な あ
まりに映画的な美女と犯罪」は一冊にまとまるのを待ちかねて購入した。ファ
ム・ファタール列伝とでも言いたくなるほど銀幕の悪女たちが次々と登場する
本である。

その本の中でも再三触れられているのがジェームス・M・ケインの「郵便配達
は二度ベルを鳴らす」である。「郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす/THE
POSTMAN ALWAYS RINGS TWICE」と、きちんと原題のalwaysを訳したタイトルの
文庫も出ていたと思うが、一般的には「郵便配達は二度ベルを鳴らす」で通っ
ている。

僕が初めて「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を読んだのは、中学生でハードボ
イルドの古典を読み漁っていた時のことだ。新潮文庫だったと思う。薄い本で、
中編小説のジャンルに入るだろう。この本はミステリとしての扱いではなく、
犯罪を描いた文学作品として昔から評価されている。

確か、この小説にはどこにも郵便配達は出てこなかったはずだ。読み終わった
僕は「????」という感じだった。そのタイトルの比喩に気付かなかったのだろ
う。もっとも、そのタイトルが何を表しているか、昔、何かの解説で読んだこ
とがあるが、忘れてしまったので未だによくわからない。

原作が出たのは1934年だ。1929年の大恐慌以来、アメリカは不況のまっただ中
にあり、失業者や浮浪者が溢れていた。ホーボーがいっぱいいた頃の話だ。主
人公も失業者の流れ者である。

この小説は4度、映画化されている。僕が見たのは1946年のハリウッド版(ラ
ナ・ターナー主演)と1981年版(ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラング主
演/ボブ・ラフェルソン監督)の2本だ。

その他に、かのイタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティがファシスト政権下の
北イタリアでオールロケを敢行した処女作「郵便配達は二度ベルを鳴らす/
OSSESSIONE」(1942/117分)があり、もう一本はフランスのピエール・シュ
ナルという人が映画化しているらしい。

流れ者がハイウェイを歩いてやってくる。ドライブインのような食堂があり、
ギリシャ人のニックと若い女房コーラがふたりでやっている店だ。流れ者は店
で働くことになり、やがてコーラといい仲になる。そして、ふたりは邪魔なニ
ックを殺害しようとする……。

現在から見れば使い古されたストーリーかもしれないが、このストーリーパタ
ーンを作ったのが「郵便配達は二度ベルを鳴らす」なのである。

僕はモノクロームの映像が印象的なラナ・ターナー版の方をよく覚えている。
コーラが登場するシーンでラナ・ターナーは真っ白なショートパンツをはき、
太股を大胆に晒していた。主人公がひと目で魅惑されてしまうシーンだから、
それだけの説得力がある女優が必要だ。

ラナ・ターナーの危険な美しさは特筆ものだった。原作者のケインはラナ・タ
ーナーをコーラを演じる理想的な女優と見なしていたという。

●官能の罠とでも言いたいジェシカ・ラング

ボブ・ラフェルソンが監督したジェシカ・ラング版では、コーラがどんな風に
登場したのかは、まったく覚えていない。ただ、全編に漂う官能の匂いが印象
に残っている。

僕が強烈に覚えているシーンはふたつだけだ。ひとつは、食堂に近づいていく
ジャック・ニコルソンのシーン。運命の扉に近づく主人公なのだが、そのこと
をまだ彼自身は気付いてはいない。しかし、観客にはこれから起こる運命的な
ドラマを予感させる印象的なシーンだった。

もうひとつは、主人公が初めてコーラとセックスをするシーン。ラナ・ターナ
ーと違って、ジェシカ・ラングはエプロンを付け、胸がはだけ気味の姿で登場
し、生活の匂いを漂わせるコーラだった。年上の夫との生活に疲れ、町から離
れたハイウェイ沿いの食堂の生活に飽き、夫との性生活に不満を持っている雰
囲気が見事に出ていた。

ある日、主人公はキッチンの調理台の上で、無理矢理コーラを抱く。ただ、そ
れを待っていたかのように調理台の上に押さえ込まれながらコーラは身悶えし、
ナイフやスプーンなどが金属音をたてて落ちていく。

ジェシカ・ラングの演技があまりにうまかったのか、まるでニンフォマニアの
ように見えた。男を待ちかねている女、性的に飢えているという強烈な印象を
与える女だった。山田宏一さんは「絶望的なまでにエロチックな人妻」と形容
している。

男が殺人を犯すほど溺れる女、破滅してもいいと思わせる女を観客が納得する
ように描くのはむずかしい。ボブ・ラフェルソン監督は、官能の罠とでも言い
たくなるほどのエロティシズムをヒロインに与え、それを間接的な表現で全編
に漂わせた。

だから、ヒロインの罠に落ちた主人公は次第にニック殺しへ傾いていく。もち
ろん、怪優ニコルソンの演技力があってのことだが、男を自分の肉体で絡め取
るような蠱惑に充ちた美しくエロチックなジェシカ・ラングの人妻ぶりが殺人
に至るドラマを納得させてくれる。

ちなみに、前述のビリー・ワイルダー監督「深夜の告白/DOUBLE INDEMNITY」
(1944/103分)の原作「倍額保険」もジェームス・M・ケインの小説である。
保険勧誘員が知り合った人妻と共謀し保険金殺人を計画し夫を殺害するストー
リーだ。脚本をレイモンド・チャンドラーが書いている。

ジェームス・M・ケインは、妻と愛人が夫を殺すストーリーパターンに固執す
る理由でもあったのだろうか。今でもよく起こっている典型的な事件だが、実
を言うと僕はこういったストーリーが苦手だ。

少年の頃に知った小説や映画の中の悪女は大人の魅力に溢れ「いいな」と思っ
ていたのだが、現実に長い時間を生きてきて女性に対する思い込みや幻想がな
くなった現在、小説や映画の中でも魅力的な悪女に出会わなくなった。

それに、愛人と妻が共謀する夫殺しなどのストーリーを読むと、どうしても妻
に裏切られる夫に同情してしまう。夫なんて結婚という現実に耐えて生きてい
て、たまにミステリの悪女ものを読みながら「こんな女に溺れてみたい」など
と叶わぬ夢を見ている存在なのである。

小説や映画には殺されても仕方のないような夫も登場するけれど、愛人と共謀
して殺すなんて可哀想じゃありませんか。それに、妻と愛人に殺された夫は、
世間からはあまり同情されない。むしろ間抜けだなぁ、なんて思われてしまう。
昔から寝取られ男(コキュ)は間抜けな役だしね。

そう言えば、コキュの悲しみ、というのは昔から日本文学の重要なテーマだっ
たけれど、最近、そんなものをテーマにする作家もいなくなってしまった。あ
れは、貞操と姦通という対立概念が存在していた時代の話だから、現代では意
味がなくなってしまったのだろう。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
雑誌編集者。最近、時たま「いつも読んでいます」という人に会う。そういう
時は恥ずかしくて困るのだが、訳もなく弁解している自分がいる。隠していた
趣味を知られたみたいで、やっぱり恥ずかしい。

昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/

ジャック・ニコルソン出演作一覧
http://www.ne.jp/asahi/gari/cinema-page/html/tirasi/hito/jackn.html

リタ・ヘイワース・バイオグラフィ
http://www.wnn.or.jp/eiga/004-01/star/w_0035.html

1960年代~1970年代を彩った女優たち ラナ・ターナー
http://www.asahi-net.or.jp/~hj7h-tkhs/jap_actress.htm


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■デジクリトーク
インターネットの紆余曲折(1)

8月サンタ
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皆さんこんにちは。デジクリ・スターバックス友の会のsanta8です。またまた
柴田編集長にご依頼いただき、ちょっとばかり私的なインターネットの「紆余
曲折」を書かせていただくことになりました。芸名も改めて、普段使用の、8
月サンタで行かせていただきます。以後よろしくお願い申し上げます。

●インターネットとの出会いから・・・

1998年2月、例のワールドカップ・フランスの数ヶ月前の話。普通の会社で仕
事をしていた私の所に、突然親父から国際電話がかかってきた。

私の親父は特許関係の仕事をしているが、理由あって93年からシリコンバレー
にいる。というと格好良く聞こえるが、未だに英語がほとんど話せない、50代
のおっさんだ。

その親父は若い頃、70年代に自分で開発した精肉用の機械を持って、一年間全
米を売って歩いたことがある。その時も英語はほとんど喋れないレベルだった。
今は製紙関係の機械技術のセールスとして、週一回飛行機に乗って全米を回る
毎日だということだ。いろんな人に助けてもらいながら、きちんとした判断と
決断が出来さえすれば、言葉は出来なくとも何とかなる、というものらしい。

電話の内容は、「4月に一週間ほど、通訳をやってくれないか」というもの。
日本の静岡にある紙加工用の機械メーカーと、フィンランドの紙加工会社との
取引が進んでいて、日本へ呼んで合意契約したい。ところが半年に渡って交渉
がまとまらず、来日予定も何度も延期、通訳も何度も押さえたが毎回キャンセ
ル、もう無駄な出費はしたくない、ということで身内を頼って来たのだった。

結構いい報酬だったし、何よりその後フィンランドに同行することになるかも
知れない、という面白そうな話だったので、とりあえず「やる」、と答えた。
すると親父のパートナーが毎日e-mailでフィンランドと交渉のやりとりをして
いるので、それをまず読むところから始めて欲しい、と言うリクエストが来た。

FAXで親父の会社のウェブサイトアドレスとメールアドレスが届いた。そこで
インターネットに接続しなくてはならなくなった。

当時の私は91年式のMacintosh IICiを縦型のモノクロモニタとともに後生大事
に愛用して、Flashの前身であるSmartSketchというソフトでがりがりイラスト
を描いていた。そこでインターネット・スターターキット1.0というアップル
純正のソフトを買ってきて、電話もISDNにして、本屋で「e-mail英語」の本を
買ってきて横に置いて、おもむろに接続した。

クラリスメールの受信ボタンをクリックすると、親父のパートナーのH氏から
の挨拶メールと、転送されてきた英文メールが山のように届いた。それがイン
ターネットと私との出会いだった。

●アメリカ、フィンランド、そして日本

メールのやりとりのほとんどはアメリカのHとフィンランドの工場主のGとのメ
ールだった。(1)日本の機械メーカーS社の製品を、(2)アメリカの親父の会社
を通じ(3)フィンランドに売る、というのが基本的な流れだ。その日本のメー
カーの機械はライバルより数パーセント高価だが、能力も精度も高く、何より
1978年生産の第一号機が未だに稼働しているという群を抜いた丈夫さが売りだ
った。そして韓国とアメリカへ数台輸出されたのみで、会社はこれから本格的
な海外展開を希望していた。ちなみにその機械は1台、3,000万円程度だ。

フィンランド側も、最初の一台を自社購入したあとは、ヨーロッパでの(正確
には輸出障壁の無くなったEU内での)機械の販売を希望していた。7月にはヘ
ルシンキで業界のショーがあり、それに何とか間に合わせたい、と皆考えてい
た。しかし交渉は止まっていた。それはフィンランド側の銀行のためだった。

実は半年前に、フィンランドの会社とアメリカの親父の会社と日本の機械メー
カーの三者が、フィンランドの銀行の中に集まり、その場できちんと契約を交
わしていたのだ。ところが購入資金となる融資がその銀行から一向に下りず、
執拗な頭取との交渉と、他の融資の道を探る交渉が、現地とアメリカで続いて
いたのだった。

鍵を握るのはフィンランドの会社のGと、フィンランドの銀行だった。Gがそも
そも「この機械をヨーロッパで売りたい」と言ってきたのだ。そして自分の銀
行と掛け合い、機械を入れるための工場も手配、話を引っ張ってきた。

メールを読むと、すべてはフィンランドの銀行の一方的な裏切りのようにGが
述べ立てている。最初に話が決まったときには、その会社があるフィンランド
のスエナユキという小さな街の新聞にも記事が出た。「町起こし」的なニュー
スだった。それが全部止まっている。Gは新聞などにも働きかけて、話を動か
そうとしているらしい。

●フィンランドという国

話が始まってから、私はあわてて図書館にこもり、フィンランドについて調べ
た。一番最初に分かったのは「森と水の国」だということ、そして国の半分か
ら北には人よりトナカイが多く住んでいる、サンタのふるさと、北極圏の国だ
ということだった。

なお調べると、大自然の中にありながら教育度の高い非常に洗練された国であ
り、素朴で感情表現が下手だが、非常に約束を大切にする国民性であり、ノキ
アというヨーロッパ有数のハイテク会社を抱えていて、なおかつムーミンのふ
るさとだということが分かってきた。寒いことを除けば、非常に好ましい国の
ようだった。

それにしてもフィンランドのGは饒舌だった。対して親父の会社のH氏は非常に
粘り強く、進展を求めていた。メールの内容のほとんどは、Gの機械購入後の
バラ色の計画と、フィンランドの銀行のJukka Mという頭取の裏切りについて
だった。この種の加工機械はアメリカの某社が絶対的なシェアを持っているの
で、銀行に圧力をかけているに違いない、など、など。

フィンランドとつながりが出来るとJukka(ユッカと発音)など、独特の名前
が頻繁に出てくる。それにしても本に書かれている国民性とえらく雰囲気が違
っている。GのミドルネームはShinで、H氏に「フィン人らしくない名前ですね」
と尋ねると、返事のメールが返ってきた。

「ああ、彼はフィンランド国籍だけど、インド出身なんだ」

ようやく私にも事態が飲み込めかけてきた。(つづく)

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する32歳
そのうちデジクリ的なものににょきにょきとつながっていきますので宜しく。
またデジクリ・スタバ友の会Webも第三弾ももうすぐ!
santa@londontown.to
ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/
どこかのスタバでお会いしましょう!

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■サイト案内
デジタルカメラ/ビデオのポータルサイト「デジタルAV@nifty」オープン
http://dav.nifty.com/
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ニフティは、同社の運営するインターネットサービス「@nifty(アット・ニフ
ティ)」 (会員数450万人/2月末現在)において、デジタルカメラ/ビデオ
の情報ポータルサイト「デジタルAV@nifty(デジタルエーブイ・アット・ニフ
ティ)」を3月22日(木)から開始した。サービス利用料金は無料。

●主なサービス内容
・デジタルカメラ/ビデオの新製品レビュー
話題の新製品の機能、使いこなしをレビュー
・画像の編集から補正についての情報を網羅、紹介。
パソコン操作を含めた画像編集等のテクニック・情報を提供。
・毎月の特集
季節、シーンに応じたデジタルカメラ/ビデオの新しい活用法を紹介。
・新製品ニュース
デジタルAVに関連する周辺機器、業界動向をいち早く紹介。
・画像・映像の編集、活用に役立つフリー、シェアウエアの紹介とレビュー
国内外の無料、または安価で利用できるソフトウエアを網羅、紹介。
・ユーザー掲示板
ハードウエアの高度な使いこなし方から、ビギナーの質問までを広くカバーす
るコミュニティ(掲示板)を提供。

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■イベント案内
デジタルハリウッドが「SOFTIMAGE | XSI」のセミナーを開催
http://www.dhw.co.jp/
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<主催者情報>

国内屈指のCGクリエイターの講演決定!
「渡辺伸次のSOFTIMAGE|XSI 真価論」~次世代CGアニメーションの真髄~

完全なる次世代アニメーションシステムとして誕生した「SOFTIMAGE|XSI」。
映像、ゲーム、 Webなどのあらゆるコンテンツに対応し、そのパフォーマンス
はアニメーションの世界を一変させ各業界を席巻しつつあります。今回のイベ
ントでは、国内屈指のCGクリエイター渡辺伸次氏が、その「SOFTIMAGE|XSI」
を徹底解説。機能・映像紹介から、SOFTIMAGE|3Dとの比較、実際の作品紹介を
からめ、今後のCGアニメーションの在り方とともに業界動向を探ります。3DCG
経験者はもちろん、これからCGを始めようと思っている方も是非ご参加下さい。

講演:渡辺伸次氏(有限会社 ディースリーディー代表取締役)
  http://www.3dcg.ne.jp/~d3d/

日時 3月28日(水)19:00~21:30
会場 デジタルハリウッド東京校
千代田区神田駿河台2-3 DH2001 bldg.
http://www.dhw.co.jp/school/tokyo/map.html
定員 100名/予約制
費用 無料
申込 mailto:tokyo@dhw.co.jp 又はお電話 03-5281-9221

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■編集後記(03/23)
・外環ができたときからテレビの難視聴ゾーンに入ってしまったので、ケーブ
ルテレビと契約した。ずいぶん前のことだ。それで、いまごろようやっとその
ケーブルテレビがインターネットに対応し始めて、先日案内書が送られてきた
が、しょぼいのなんのようこ。絵はへた、デザイン最低、情報量はほとんどゼ
ロにちかい。ブロードバンドなんて言葉は一箇所も出てこない。そのかわり、
wwwとは? 電子メールとは? なんていうへたな用語解説がある。どうみて
も素人だよ、このパンフ作った人も、それを配布する会社も。こんなとこに新
世代のインフラを任せるのは危険だなあ。一気にCATVブロードバンドの夢はし
ぼんだ。OCNエコノミー+ADSLという方法について、MLでちらりと話題になっ
たが、もう少し盛り上がって欲しい。はやく超速の世界に入りたい。(柴田)

・落とした襟巻きを探すべく、仕事帰りに訪ね歩く。電車の落とし物センター
には届いていない。思いきって派出所に行くと、警察官が4人ほどたむろって
いる。「あのー、物を落としたんですが」「はい、何ですか」と全員が一斉に
こっちを向く。げっ。お金や鍵じゃないの。単なる襟巻きなの。「え、襟巻き
を落としてしまって。」襟巻きを探し歩く姿って、変と言えば変だよな、無く
なったからといって死ぬわけじゃないし、と思ってしまい小声になる。でも向
こうの対応はにこやか。「とにかくこっちに来て、届けを書いてくださいね」
と4人の輪の中央に入るように言われる。げっ。襟巻きのために書くってのも
何だよな。「お店に落としたかもしれないので、そこで聞いてからにします。」
「そうですか」「いやとにかく届けを」「え」「はいはい」などの返事を聞き
つつも、とにかく寄った無印やロフトで聞いてみようと挨拶をして出る。さぁ、
と意気込んだがビルは休館日。スタバだけが元気に営業中。(hammer.mule)
・スタバといえば、デジクリスタバ友の会サイトが密かにオープン。増殖中。
http://www.dgcr.com/kiji/starbucks/

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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