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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1031 2002/02/20.Wed発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 20241部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
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<名前が出なくても絵をみりゃバレる(^_^;)>
■デジクリトーク MKチャット対談
うそつきはでざいなーのはじまり(ウソ)
笠居トシヒロ&まつむらまきお
■デジクリトーク デジクリWeb研究室
音声ブラウザってなに?
松崎郁江
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1031 2002/02/20.Wed発行
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<名前が出なくても絵をみりゃバレる(^_^;)>
■デジクリトーク MKチャット対談
うそつきはでざいなーのはじまり(ウソ)
笠居トシヒロ&まつむらまきお
■デジクリトーク デジクリWeb研究室
音声ブラウザってなに?
松崎郁江
■デジクリトーク MKチャット対談
うそつきはでざいなーのはじまり(ウソ)
笠居トシヒロ&まつむらまきお
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かさい: こんにちは、笠居です。まだまだ寒いですねー、皆さん風邪ひいてま
せんか?
まきお: こんばんわ、あなたのまつむらです(笑)
かさい: うわ、どないしたん(^^;) ちょっときもちわるいぞ(笑)
まきお: ちょっとな、ムーディーにせまってみました(笑)
かさい: (笑)似合わないからやめときなさい(^^;) あ、そうそう、先々週だ
ったかな? AirMacカードが壊れた話をしたじゃないですか
まきお: はいはい、厄年だからモノがどんどん壊れるんでしたっけ? あたし
もこの1週間で財布とイスこわしましたよ
かさい: え、椅子ってReapチェア? 壊したの?
まきお: いや、違う違う。んとね、バランスチェアのバッタモンを買ってみた
んですよ。通販で
かさい: なんや、びっくりした(^^;) 高い椅子壊してヘーゼンとしてるのかと
思った
まきお: 厄年迎えてから、ビシバシ壊れ続けているので、もう慣れた(笑)
かさい: (笑)で、AirMacカードですが、あれね、AirMacソフトウェアのアッ
プデートをしたらね、復活したんですよ(笑)
まきお: お、それはよかったねぇ。アップデートもマメにやらんとね
かさい: それまでうんともすんともいわなかったのに、アップデートであっさ
り復活ですわ(^^;) なんやったんやろ?
まきお: 厄年(笑)
かさい: ねえ(笑)うかつに身の回りのことデジクリにかかれへんなあ、公に
ウソついてるみたいやし(^^;)
もちろん、ウソつこうと思って書いてるわけではないけどね(笑)
後で、ウソになっちゃったというケースですね、このばあい。まあ、
ちゃんと報告してるから嘘つき呼ばわりされることはないだろうけど
まきお: 読者のみなさまのご指摘あっての松笠でございますぅ(^_^;)
●どのあたりに線引きがあるの?
かさい: あー、でもさ、方便でウソつくってことは時々あるかもー(^^;)
まきお: たとえば?
かさい: えーと、自分の作ったもののコンセプトを後付けしたりとかー(^^;)
いかにも最初から考えてやってましたー、みたいな(笑)
まきお: それはウソではないのではー? まぁ、さも最初から考えていたかの
ようなフリをする、というのはあるかもしれんが(^_^;)
かさい: んー、そうなのよ。ま、許されるかなーと(^^;)
まきお: ウソっつーのはですな、自分がこんなもんクソだと思っている商品を
だな、さも素晴らしいかのように宣伝するとかだな(^_^;)そういうの
でしょう
かさい: それは明らかにウソですなあ(笑)
まきお: でも、やるでしょう?(^_^;)
かさい: やっちゃうよねえ、というよりやらざるを得ない商売ですよねえ、デ
ザイナーって(^^;)
まきお: あたしゃ、やらんよ(笑)
かさい: うらやましいですな。それは(^^;)
まきお: 仕事なら、ウソついていい、というのは、おかしいですよねぇ。牛肉
の偽装とかもそうなわけでさぁ
かさい: おいおい、そんな明らかに犯罪になるウソと一緒にしないでよ(^^;)
まきお: いや、でもよ、スーパーでの表記なんかだと、法的に罰則がちゃんと
してないって話もあるじゃないですか
かさい: 「こんなものクソだ」と思ってる自分の気持ちにはウソついてるかも
しれないけど
まきお: 自分の気持ちは、大切ですねぇ
かさい: まあそうなんだけどさー、でもね、このばーいはイッショクタにされ
るのは困るぞ
まきお: そうかぁ? どのあたりに線引きがあるの?
かさい: 例えばさ、商品としてとある時計があったとしてだな、全く違う商品
なのに、有名メーカー製のものだと偽って売った、というのが先の牛
肉の例だろ?
まきお: うんうん
かさい: デザイナーとしては、(自分ではつまんない商品だと思っても)それ
でもその商品の優位性を強調するということをして、消費者に買う気
を起こさせるのが役目なわけじゃない
まきお: ふむふむ
かさい: だからさ、情報を誇張することはあっても、詐称することはしてない
と思うんだよ。そこを一緒にされるとヒジョーに困る
まきお: その誇張ってのが問題になる場合、あるよね。たとえば、オモチャの
CMってあるでしょう? 飛行機とか。
かさい: ふむ
まきお: あれ、日本だとよく、合成で飛んでる絵をつくるけど、アメリカでは
絶対に手で持ってる絵でないと許されないの。日本でも最近は「実際
には飛びません」みたいな注釈が入る
かさい: いわゆる誇大広告ってやつだね
まきお: そうそう。さっき笠居さんが言った「誇張」ってのがさ、許されるか
許されないかってのは、実際は微妙だと思うよ
かさい: 誇張が大になると、その粋を超えてしまって、詐称になっちゃうって
ことか
まきお: ではなくてですな
かさい: ん? ちゃうのん?
まきお: 作り手側は「単なる誇張、イメージですよ、イメージ!」って言って
も、受け取る方がどう受け取るか、が問題なわけでしょう?
かさい: 詐称したつもりがなくても、そう捉えられてしまうってことでしょ?
まきお: そうそう。相手がどう受けとるかが問題で、自分がどういうつもりだ
ったかは問題ではない
かさい: この辺は確かに注意しなくちゃいけないと思うよ。前に話題にしたこ
とがあるけど、日本人の気質も絡んでるよね
まきお: ビジュアルリテラシーが低いからねぇ
かさい: 「言わなくても判る」をよしとする民族だからね。作り手側も「おも
ちゃが本当には飛ばないことくらい常識じゃん」で済ませてしまう
まきお: というか、飛ぶオモチャもあるから....
かさい: いや(^^;) 「この形で飛ぶわけないでしょ」的なおもちゃの場合の話
ですよ。って、この文脈もちょっとソレ系入ってるか?(^^;)
まきお: しかし、それが飛ぶから、商品価値があったりする世の中なのであっ
てだな(笑)ケータイでムービー見るなんてだな、一昔前ならSFっす
よ(笑)
かさい: まぜっかえすなよー(^^;) それだったらでっかく「飛びます!!」っ
てコピー入れるわい(笑)
まきお: ウソかもしれんでぇえ(-_-)
かさい: どっちやねーん!(笑)
●「演出」というコトバがキーワード
まきお: わははは。まぁ、このようにですな、そうカンタンに線引きできる話
ではなかろうと、そう言いたかっただけです(^_^;)
かさい: まあ、牛肉に国産のシール貼った人(作業を担当しただけの人ね)も
本当に中身がそうなのかは分からなかったかもしれないしな。わしら
も、知らないうちにウソをつかされているかもしれないわけだ。あく
まで可能性の話だけどね
まきお: それはまぁ、ありますねぇ
かさい: まつむらさんは、仕事の上でウソをついたことは一度もないのかな?
まきお: なるべくつかないようにしてるが(^_^;)
かさい: ないわけではない、と?(笑)
まきお: 以前、某誌で某製品レビューをやった時に、★ひとつだって言ったら、
それだけは勘弁してくれといわれたことがある(^_^;)
かさい: わははははは(笑)
まきお: まぁ、その某誌も某製品も今はもうない。正義は勝つのだ(笑)
かさい: 僕は正直に書いて、そのまま載って、後日メーカーの人にイヤミをい
われたことがある(笑)
まきお: しょっちゅうです(笑)
かさい: その製品も今はないが(笑)
まきお: Flashはまだあるなぁ....
かさい: さんざん悪口言ってるのにねえ(笑)言ってる本人が Flashメインで
使ってるんだからしゃーないか(^^;)
まきお: ぼくの場合は、名前が出なくても絵をみりゃバレる(^_^;)みたいなと
ころがあるんで、ウソつくと自分のクビしめることになるから、やら
ないですよ。
かさい: 絵の中でのウソってのはあるでしょ? テクニック的な話になっちゃ
うかもしれないけど
まきお: そりゃああるよ。ぼくが描く人物は鼻も耳の穴も白目もない(^_^;)
かさい: デフォルメ=誇張だよね(笑)でもこれが許されない場合もある、と
まきお: あるよ。スポンサーによっては鼻をかかなくちゃいけないケースとか
かさい: 他にはない? ウソの方が本当っぽく見えるテクニックとかさ
まきお: 昔デジクリに書いたことがあるけど、映画ってのがそうだね。リアル
に見せるためにウソで成立する。キューブリックのシャイニングって
映画は全部セットなんだよな。逆にセットっぽく見えるオレンジは全
部ロケ
かさい: ふむふむ
まきお: たとえば雨のシーンを雨の日にとっても、よい結果が得られないとか
ね。屋内で背景に窓があると、役者の顔に相当照明をあてないといけ
ないので、セットにして窓の外は書き割りとかね。みたままの世界で
はゼッタイにないのが映画の世界
かさい: 当然、こういったウソは許されるものだね。
まきお: フィクションであるか、ノンフィクションであるかの違いでしょう。
映画はフィクションであるのが前提。CMは本来ノンフィクションな
のだが、映像的にフィクションになるので微妙な線になってくるわけ
だね
かさい: なるほどね。同じ映像でもノンフィクションでそういったテクニック
を使ってしまうと「やらせ」になっちゃうもんな。デザインって、本
当に正直にそのままでは伝わらないし、かといってウソじゃあ通らな
いし、やっぱその辺りの線引きって難しい
まきお: んとー、「演出」というコトバがキーワードな気がする。商品を際だ
たせたり、製品性能を際だたせる演出、というのはアリなんすよ。
それが「演出」だという認識が作り手側、受け手側双方にあるかどう
かだと思うなぁ、ウソが許されるのかどうかって
かさい: 何となく分る。僕は最近、翻訳する場合の「意訳」ってのが、性質的
に近いんじゃないか、って思ってるんだが
まきお: 意訳も演出だね。ただ意訳の場合は、その言葉のバックボーンをどれ
だけ翻訳する人が理解しているかにかかってくるので、難しいところ
だが。んとね、デザインやイラストは、演出の手段だと思うんですよ、
あたしゃ
かさい: テクニックの一つってこと?
まきお: そうそう、ひとつ。どういうキャスティングにするとか、どういう
音楽にするとか、そいういうのと同列のね。だから、演出意図なし
のデザインやイラストっていうは、あかんでしょう?
かさい: うん、目的のないデザインやイラストってのは、少なくとも商業的な
意味ではあり得ないと思うよ
まきお: ところがまぁ、演出意図がはっきりしてないデザインとかね、多いわ
けですよ。いわゆる「デザインの独りよがり」ってヤツね。そういう
のはすぐに底が割れるというか、ウソがバレルというか。一人でやっ
てるとつい、思考の迷宮に入り込んでしまうんだけど、演出と、それ
を伝えるデザインと、はっきり意識を分けた方がいいんじゃないかと
かさい: 演出という目的と、その手段であるデザインをイッショクタにするな
ということか…
まきお: デザインレベルで演出まで考えてしまうと演出過多になりがちかと。
全体を見失っちゃうわけですよ
かさい: 今までも同じようなことを何度か書いたことがあるけど、今日はより
明文化された感じがするねー
まきお: アニメだと、自分ひとりでやってるとね、演出の立場で計画するとき、
つい、作る手間を考えて手を抜いちゃうとオワリなわけですよ。で、
いつも過去の自分に呪いのコトバを吐きながら作画するのじゃ(^_^;)
「まったく誰が作業すると思ってこんなややこしいこと考えたんじゃ、
ボケー」とか(笑)
かさい: なるほど(^^;) 確かに手を抜きたくなるというか、効率を考えてしま
うことはあるな。逆に目的を見失ってデコレーションに走ってしまう
ことも…(^^;)
まきお: そうそう、それそれ。いろんなサイトのオープニング Flashムービー
とかさぁ(^_^;)そもそもなんでサイトにオープニングムービーがいる
のかあたしゃ理解でけんよ(^_^;)
かさい: 最近減ってきたけどね<オープニングムービー。ただ、以前「いらん
やろーこれ」と思いながらも作ったところのオープニングがはずされ
てたりすると、それはそれで物悲しいものがある(^^;)
まきお: 正義は勝つということですな(^_^;)
かさい: 衆意は無視できないということかと(笑)まあユーザー主導であると
いうのは、健全だと思うけどね
まきお: それもなぁ。程度の問題であるよ
かさい: かねえ
まきお: 演出ってのはね、観客の一歩先、ひとつ上にいないと成立しないのよ
客がよろこぶだろうという考えでしか作っていない映画なんてつまん
ないぜ
かさい: ああ、そういう意味か。ユーザーの心理を把握しつつ、その半歩先を
考えろ、って誰かが言ってたなあ
まきお: そうそう。ユーザー心理をつかむというのは、すごく大切。ぼくはね
常に「ど素人」でもあるべきだと思っているのよ
かさい: 自分の作るものを客観視しろってことだよね。素人の目で
まきお: うん。常にその目をもっていないと、独りよがりになっちゃう。それ
は演出の域を越えて、ウソと取られてしまうんじゃないかな
かさい: しかし、これがなかなか難しいのよなー(^^;) 自分の作品を否定する
って凄く勇気がいる
まきお: あー、慣れですよ、慣れ(笑)
かさい: 勇気と手間を惜しまない努力ね、一度作ったものを壊すのに慣れるこ
と(笑)
まきお: そうそう。この年になって、陶芸家がツボを割るキモチがよくわかる
(^_^;)
かさい: 年のせいなのか?(^^;) ま、よく落ちるアプリに慣らされた部分もあ
るかもですが(笑)
まきお: わはははは(^_^;)
【笠居 トシヒロ/WEB&グラフィックデザイナー】
子供がつくウソって大人から見るとすぐにばれるようなモノが多いっすね。自
分が経験してるからなんだろうけど、そう考えると自分も子供のころそんなウ
ソをついてたわけで、子供のウソを叱りながらも自分が恥ずかしかったりする
今日この頃です(笑)
<http://www.mad-c.com/>
【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
ウソといえば、「サトラレ」というマンガの中で「ウソくらいつくでしょう。
大人になった証拠よ」というセリフがあって感動しました。オススメ。
<http://www.makion.net/>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク デジクリWeb研究室
音声ブラウザってなに?
松崎郁江
───────────────────────────────────
姉が手話通訳をしている関係もあって、聴覚障害や視覚障害を持つお友達が最
近増えたのだが、先日、わたしがWeb制作の仕事をしていると言ったら、彼女
(彼)達と“音声ブラウザ”の話になった。
その時わたしは“音声ブラウザ”のことを良く知らず、イメージ画像の場合は、
ALT属性(代替テキスト)をIMGタグに書いておけばいいんでしょ? くらいの
知識しかなかったのである。当然、彼女(彼)達からは叱られた。……という
より笑われた。
恥ずかしいのと悔しいのとで、ちょっとばかり調べてみた次第。もしもわたし
と同じく“音声ブラウザ”についてあまり御存じない方は、ほんの“基礎の基
礎”程度だけど、以下を読んでみて欲しい。
●聞きやすいWeb制作をするためには
音声ブラウザとは、目の不自由な方など、音声でWebを閲覧したい方々のため
に開発されたホームページ読み上げソフトのこと。日本では、Internet
ExplorerやNetscape Navigator等のブラウザーをエンジンにして動作するもの
が主流で、様々な特徴を持ったソフトがリリースされている。
わたしは、インターネットという情報網を自分と同じ条件では見ることのでき
ない人たちもいるのだということを、頭のどこかでは意識しつつも、実際の
Web制作上ではつい忘れがちであった。せっかく発信している貴重な情報も、
音声化ソフトで読み上げた時に内容が伝わらなければ、全盲の方にとってはま
ったく意味のないものになりかねない。まったくもって反省することしきりで
ある。
音声ブラウザを考慮した聞きやすいWeb制作をする場合に気をつけることを、
お友達の使用率ナンバーワンだったIBMホームページ・リーダーを例に、少し
だけですがご紹介したい。
●まずはじめに「ページタイトル」を読み上げるので、何のページなのかをわ
かりやすく記述する。
●画像の場合は、必ずALT属性(代替テキスト)を記述する。(指定されてい
なければ、何も読み上げない)
*ページを装飾するためだけの画像やケイ線などには、あえて値を指定せず、
ALT="" にしておく方が良いと思われる。
●ハイパーリンク画像の場合も上記と同じで、ALT属性(代替テキスト)で
「リンク先の内容」を記述する。(指定されていなければ、リンク先のファ
イル名を読み上げてしまう)
*手が不自由な方への配慮も考えると、リンク画像が小さい場合、クリックす
る範囲も小さくなるので、適度な大きさを持たせるようにする方が良いと思わ
れる。
●英単語の表記は全て小文字か、もしくは先頭の一文字のみ大文字記述にする。
読み上げ例)
・記述:menu → 読み上げ:メニュー
・記述:Menu → 読み上げ:メニュー
・記述:MENU → 読み上げ:エムイーエヌユー(なんのこっちゃ?
となる)
●テーブルの読み上げは、セル単位でソースに記述された順番に読み上げられ
るということを念頭に置き、あまり複雑な構造にしないようにする。
この他にもたくさん気をつけることはある。もっと詳しい情報をお知りになり
たい方は、W3Cにも、視覚障害だけでなく様々なタイプの感覚障害のある人に
とって利用しやすいWeb制作方法のガイドラインが載っているので、こちらを
どうぞ。
W3C
http://www.w3.org/
いま何かと取り沙汰されている小泉内閣だけど、首相官邸のホームページや官
公庁のページなどはさすがにキチンと配慮され、制作されていた(音声サービ
スのことをサイト内に明記しているわけではない)。
首相官邸
http://www.kantei.go.jp/
こういった配慮というのは、簡単にできそうで実際の作業となるとついつい面
倒臭いと考えがち。でも、情報を伝える=デザインをすることを生業としてい
る者のはしくれとして、インターネットにアクセスするすべてのユーザーとコ
ミュニケートできる、クリエイティブかつ柔軟なデザインができるようになり
たいと思う。今回のことはユニバーサルデザインを考える良いきっかけになっ
た。自戒の念を込めて。
●主な音声ブラウザ
「ホームページ・リーダー」日本アイ・ビー・エム(株)
http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/hpr.html
「眼の助(がんのすけ)」(株)富士通東北海道システムエンジニアリング
http://www.netbeet.ne.jp/~feh001/package/gannosuke/index.htm
「ボイス・サーフィン」(株)アメディア
http://www.amedia.co.jp/vs/index.htm
など
音声ブラウザ製品をPCにインストールしておかないと、実際に体験はできない。
IBMのホームページリーダーのお試し版は下記URLにある。30日間しかと使えな
いが、読み上げる感覚はおわかりになるだろう。ただしWindowsにのみ対応。
http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/hpr-down.html
【まつざき・いくえ】info@stimy.net
Webデザイナー。神奈川県茅ヶ崎市在。住疲れ目を癒しに海を見に行く毎日。
今回は鷺義勝研究員のピンチヒッターに指名されたが、さていかがだったでし
ょう、、、
▼01年11月、ZDNet:Macチャンネルがリニューアルし【MacWIRE-D】がスタート。
毎週火曜日は「デジクリWEBデザイン研究室」の担当で、鷺義勝研究員をはじ
め4人の研究員がWEBデザイン関係のコラムを書く。原則としてデジクリと同
時掲載。
http://www.zdnet.co.jp/macwire-d/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(2/20)
・「節約生活のススメ」(山崎えり子、祥伝社黄金文庫)を読んだ。3年前の
ベストセラーに新しい情報を書き足して文庫化したもの。節約の基本は、健康
環境、倹約の3Kだといい、さまざまな実例を楽しげに紹介している。むだをな
くす生活をこころがけるようになったら、空間を含めた自由や満足感を得られ
るようになったうえ、住宅ローンの繰り上げ返済もできたことを素直にまとめ
た本である。おばあちゃんの知恵袋みたいなアイデアがいっぱい。貧乏くさく
もなく、暗くもなく、意気込みさえもない。マイペースぶりが気持ちいい。な
るほどなあ、やってみようかと思うこともあるが、もはややってもむだ、みた
いな。この本は若い新婚さんが読むといいだろう。というわけで、娘に読ませ
るつもりだが、結婚したら予想大外れの意外なしっかり者だった娘は、たぶん
おもしろがって読むと思う。わたしの妻は? 読むわけないです。(柴田)
・アイスクリームを作った。井上絵美さんの「いい女がつくるパパッとかっこ
いい料理」に書かれてあったもの。評判を信じ立ち読みしてみたら、結構いい
っす。タイトルにだまされちゃいけません。ええ、買うの恥ずかしかったです。
誰やねん、こんなタイトルつけたのは。牛乳とキャンディ、生クリームで簡単
アイス。アイスクリームって、内包する空気が足りないと歯が立たない、文字
通り、ってことで結構難しいし時間がかかる。でも固まったものを、フードプ
ロセッサーにかければ簡単に作れちゃう。ジューサーでも可。ミントやいちご
など、味はキャンディ次第。作り方は本を見てね。はまる! (hammer.mule)
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/Scripts/bookclub/intro/intro.idc?id=28507
http://www.icecream.or.jp/ アイスクリーム協会 ↑井上絵美さんの本
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発行 デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
担当:濱村和恵
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★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。携帯対応メルマガもあります。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://rap.tegami.com/mag2/>、
Macky!<http://macky.nifty.com/>、カプライト<http://kapu.cplaza.ne.jp/>、
Pubzine<http://www.pubzine.com/>、E-Magazine<http://www.emaga.com/>、
melma!<http://www.melma.com/>のシステムを利用して配信しています。
Copyright(C), 1998-2002 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
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うそつきはでざいなーのはじまり(ウソ)
笠居トシヒロ&まつむらまきお
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かさい: こんにちは、笠居です。まだまだ寒いですねー、皆さん風邪ひいてま
せんか?
まきお: こんばんわ、あなたのまつむらです(笑)
かさい: うわ、どないしたん(^^;) ちょっときもちわるいぞ(笑)
まきお: ちょっとな、ムーディーにせまってみました(笑)
かさい: (笑)似合わないからやめときなさい(^^;) あ、そうそう、先々週だ
ったかな? AirMacカードが壊れた話をしたじゃないですか
まきお: はいはい、厄年だからモノがどんどん壊れるんでしたっけ? あたし
もこの1週間で財布とイスこわしましたよ
かさい: え、椅子ってReapチェア? 壊したの?
まきお: いや、違う違う。んとね、バランスチェアのバッタモンを買ってみた
んですよ。通販で
かさい: なんや、びっくりした(^^;) 高い椅子壊してヘーゼンとしてるのかと
思った
まきお: 厄年迎えてから、ビシバシ壊れ続けているので、もう慣れた(笑)
かさい: (笑)で、AirMacカードですが、あれね、AirMacソフトウェアのアッ
プデートをしたらね、復活したんですよ(笑)
まきお: お、それはよかったねぇ。アップデートもマメにやらんとね
かさい: それまでうんともすんともいわなかったのに、アップデートであっさ
り復活ですわ(^^;) なんやったんやろ?
まきお: 厄年(笑)
かさい: ねえ(笑)うかつに身の回りのことデジクリにかかれへんなあ、公に
ウソついてるみたいやし(^^;)
もちろん、ウソつこうと思って書いてるわけではないけどね(笑)
後で、ウソになっちゃったというケースですね、このばあい。まあ、
ちゃんと報告してるから嘘つき呼ばわりされることはないだろうけど
まきお: 読者のみなさまのご指摘あっての松笠でございますぅ(^_^;)
●どのあたりに線引きがあるの?
かさい: あー、でもさ、方便でウソつくってことは時々あるかもー(^^;)
まきお: たとえば?
かさい: えーと、自分の作ったもののコンセプトを後付けしたりとかー(^^;)
いかにも最初から考えてやってましたー、みたいな(笑)
まきお: それはウソではないのではー? まぁ、さも最初から考えていたかの
ようなフリをする、というのはあるかもしれんが(^_^;)
かさい: んー、そうなのよ。ま、許されるかなーと(^^;)
まきお: ウソっつーのはですな、自分がこんなもんクソだと思っている商品を
だな、さも素晴らしいかのように宣伝するとかだな(^_^;)そういうの
でしょう
かさい: それは明らかにウソですなあ(笑)
まきお: でも、やるでしょう?(^_^;)
かさい: やっちゃうよねえ、というよりやらざるを得ない商売ですよねえ、デ
ザイナーって(^^;)
まきお: あたしゃ、やらんよ(笑)
かさい: うらやましいですな。それは(^^;)
まきお: 仕事なら、ウソついていい、というのは、おかしいですよねぇ。牛肉
の偽装とかもそうなわけでさぁ
かさい: おいおい、そんな明らかに犯罪になるウソと一緒にしないでよ(^^;)
まきお: いや、でもよ、スーパーでの表記なんかだと、法的に罰則がちゃんと
してないって話もあるじゃないですか
かさい: 「こんなものクソだ」と思ってる自分の気持ちにはウソついてるかも
しれないけど
まきお: 自分の気持ちは、大切ですねぇ
かさい: まあそうなんだけどさー、でもね、このばーいはイッショクタにされ
るのは困るぞ
まきお: そうかぁ? どのあたりに線引きがあるの?
かさい: 例えばさ、商品としてとある時計があったとしてだな、全く違う商品
なのに、有名メーカー製のものだと偽って売った、というのが先の牛
肉の例だろ?
まきお: うんうん
かさい: デザイナーとしては、(自分ではつまんない商品だと思っても)それ
でもその商品の優位性を強調するということをして、消費者に買う気
を起こさせるのが役目なわけじゃない
まきお: ふむふむ
かさい: だからさ、情報を誇張することはあっても、詐称することはしてない
と思うんだよ。そこを一緒にされるとヒジョーに困る
まきお: その誇張ってのが問題になる場合、あるよね。たとえば、オモチャの
CMってあるでしょう? 飛行機とか。
かさい: ふむ
まきお: あれ、日本だとよく、合成で飛んでる絵をつくるけど、アメリカでは
絶対に手で持ってる絵でないと許されないの。日本でも最近は「実際
には飛びません」みたいな注釈が入る
かさい: いわゆる誇大広告ってやつだね
まきお: そうそう。さっき笠居さんが言った「誇張」ってのがさ、許されるか
許されないかってのは、実際は微妙だと思うよ
かさい: 誇張が大になると、その粋を超えてしまって、詐称になっちゃうって
ことか
まきお: ではなくてですな
かさい: ん? ちゃうのん?
まきお: 作り手側は「単なる誇張、イメージですよ、イメージ!」って言って
も、受け取る方がどう受け取るか、が問題なわけでしょう?
かさい: 詐称したつもりがなくても、そう捉えられてしまうってことでしょ?
まきお: そうそう。相手がどう受けとるかが問題で、自分がどういうつもりだ
ったかは問題ではない
かさい: この辺は確かに注意しなくちゃいけないと思うよ。前に話題にしたこ
とがあるけど、日本人の気質も絡んでるよね
まきお: ビジュアルリテラシーが低いからねぇ
かさい: 「言わなくても判る」をよしとする民族だからね。作り手側も「おも
ちゃが本当には飛ばないことくらい常識じゃん」で済ませてしまう
まきお: というか、飛ぶオモチャもあるから....
かさい: いや(^^;) 「この形で飛ぶわけないでしょ」的なおもちゃの場合の話
ですよ。って、この文脈もちょっとソレ系入ってるか?(^^;)
まきお: しかし、それが飛ぶから、商品価値があったりする世の中なのであっ
てだな(笑)ケータイでムービー見るなんてだな、一昔前ならSFっす
よ(笑)
かさい: まぜっかえすなよー(^^;) それだったらでっかく「飛びます!!」っ
てコピー入れるわい(笑)
まきお: ウソかもしれんでぇえ(-_-)
かさい: どっちやねーん!(笑)
●「演出」というコトバがキーワード
まきお: わははは。まぁ、このようにですな、そうカンタンに線引きできる話
ではなかろうと、そう言いたかっただけです(^_^;)
かさい: まあ、牛肉に国産のシール貼った人(作業を担当しただけの人ね)も
本当に中身がそうなのかは分からなかったかもしれないしな。わしら
も、知らないうちにウソをつかされているかもしれないわけだ。あく
まで可能性の話だけどね
まきお: それはまぁ、ありますねぇ
かさい: まつむらさんは、仕事の上でウソをついたことは一度もないのかな?
まきお: なるべくつかないようにしてるが(^_^;)
かさい: ないわけではない、と?(笑)
まきお: 以前、某誌で某製品レビューをやった時に、★ひとつだって言ったら、
それだけは勘弁してくれといわれたことがある(^_^;)
かさい: わははははは(笑)
まきお: まぁ、その某誌も某製品も今はもうない。正義は勝つのだ(笑)
かさい: 僕は正直に書いて、そのまま載って、後日メーカーの人にイヤミをい
われたことがある(笑)
まきお: しょっちゅうです(笑)
かさい: その製品も今はないが(笑)
まきお: Flashはまだあるなぁ....
かさい: さんざん悪口言ってるのにねえ(笑)言ってる本人が Flashメインで
使ってるんだからしゃーないか(^^;)
まきお: ぼくの場合は、名前が出なくても絵をみりゃバレる(^_^;)みたいなと
ころがあるんで、ウソつくと自分のクビしめることになるから、やら
ないですよ。
かさい: 絵の中でのウソってのはあるでしょ? テクニック的な話になっちゃ
うかもしれないけど
まきお: そりゃああるよ。ぼくが描く人物は鼻も耳の穴も白目もない(^_^;)
かさい: デフォルメ=誇張だよね(笑)でもこれが許されない場合もある、と
まきお: あるよ。スポンサーによっては鼻をかかなくちゃいけないケースとか
かさい: 他にはない? ウソの方が本当っぽく見えるテクニックとかさ
まきお: 昔デジクリに書いたことがあるけど、映画ってのがそうだね。リアル
に見せるためにウソで成立する。キューブリックのシャイニングって
映画は全部セットなんだよな。逆にセットっぽく見えるオレンジは全
部ロケ
かさい: ふむふむ
まきお: たとえば雨のシーンを雨の日にとっても、よい結果が得られないとか
ね。屋内で背景に窓があると、役者の顔に相当照明をあてないといけ
ないので、セットにして窓の外は書き割りとかね。みたままの世界で
はゼッタイにないのが映画の世界
かさい: 当然、こういったウソは許されるものだね。
まきお: フィクションであるか、ノンフィクションであるかの違いでしょう。
映画はフィクションであるのが前提。CMは本来ノンフィクションな
のだが、映像的にフィクションになるので微妙な線になってくるわけ
だね
かさい: なるほどね。同じ映像でもノンフィクションでそういったテクニック
を使ってしまうと「やらせ」になっちゃうもんな。デザインって、本
当に正直にそのままでは伝わらないし、かといってウソじゃあ通らな
いし、やっぱその辺りの線引きって難しい
まきお: んとー、「演出」というコトバがキーワードな気がする。商品を際だ
たせたり、製品性能を際だたせる演出、というのはアリなんすよ。
それが「演出」だという認識が作り手側、受け手側双方にあるかどう
かだと思うなぁ、ウソが許されるのかどうかって
かさい: 何となく分る。僕は最近、翻訳する場合の「意訳」ってのが、性質的
に近いんじゃないか、って思ってるんだが
まきお: 意訳も演出だね。ただ意訳の場合は、その言葉のバックボーンをどれ
だけ翻訳する人が理解しているかにかかってくるので、難しいところ
だが。んとね、デザインやイラストは、演出の手段だと思うんですよ、
あたしゃ
かさい: テクニックの一つってこと?
まきお: そうそう、ひとつ。どういうキャスティングにするとか、どういう
音楽にするとか、そいういうのと同列のね。だから、演出意図なし
のデザインやイラストっていうは、あかんでしょう?
かさい: うん、目的のないデザインやイラストってのは、少なくとも商業的な
意味ではあり得ないと思うよ
まきお: ところがまぁ、演出意図がはっきりしてないデザインとかね、多いわ
けですよ。いわゆる「デザインの独りよがり」ってヤツね。そういう
のはすぐに底が割れるというか、ウソがバレルというか。一人でやっ
てるとつい、思考の迷宮に入り込んでしまうんだけど、演出と、それ
を伝えるデザインと、はっきり意識を分けた方がいいんじゃないかと
かさい: 演出という目的と、その手段であるデザインをイッショクタにするな
ということか…
まきお: デザインレベルで演出まで考えてしまうと演出過多になりがちかと。
全体を見失っちゃうわけですよ
かさい: 今までも同じようなことを何度か書いたことがあるけど、今日はより
明文化された感じがするねー
まきお: アニメだと、自分ひとりでやってるとね、演出の立場で計画するとき、
つい、作る手間を考えて手を抜いちゃうとオワリなわけですよ。で、
いつも過去の自分に呪いのコトバを吐きながら作画するのじゃ(^_^;)
「まったく誰が作業すると思ってこんなややこしいこと考えたんじゃ、
ボケー」とか(笑)
かさい: なるほど(^^;) 確かに手を抜きたくなるというか、効率を考えてしま
うことはあるな。逆に目的を見失ってデコレーションに走ってしまう
ことも…(^^;)
まきお: そうそう、それそれ。いろんなサイトのオープニング Flashムービー
とかさぁ(^_^;)そもそもなんでサイトにオープニングムービーがいる
のかあたしゃ理解でけんよ(^_^;)
かさい: 最近減ってきたけどね<オープニングムービー。ただ、以前「いらん
やろーこれ」と思いながらも作ったところのオープニングがはずされ
てたりすると、それはそれで物悲しいものがある(^^;)
まきお: 正義は勝つということですな(^_^;)
かさい: 衆意は無視できないということかと(笑)まあユーザー主導であると
いうのは、健全だと思うけどね
まきお: それもなぁ。程度の問題であるよ
かさい: かねえ
まきお: 演出ってのはね、観客の一歩先、ひとつ上にいないと成立しないのよ
客がよろこぶだろうという考えでしか作っていない映画なんてつまん
ないぜ
かさい: ああ、そういう意味か。ユーザーの心理を把握しつつ、その半歩先を
考えろ、って誰かが言ってたなあ
まきお: そうそう。ユーザー心理をつかむというのは、すごく大切。ぼくはね
常に「ど素人」でもあるべきだと思っているのよ
かさい: 自分の作るものを客観視しろってことだよね。素人の目で
まきお: うん。常にその目をもっていないと、独りよがりになっちゃう。それ
は演出の域を越えて、ウソと取られてしまうんじゃないかな
かさい: しかし、これがなかなか難しいのよなー(^^;) 自分の作品を否定する
って凄く勇気がいる
まきお: あー、慣れですよ、慣れ(笑)
かさい: 勇気と手間を惜しまない努力ね、一度作ったものを壊すのに慣れるこ
と(笑)
まきお: そうそう。この年になって、陶芸家がツボを割るキモチがよくわかる
(^_^;)
かさい: 年のせいなのか?(^^;) ま、よく落ちるアプリに慣らされた部分もあ
るかもですが(笑)
まきお: わはははは(^_^;)
【笠居 トシヒロ/WEB&グラフィックデザイナー】
子供がつくウソって大人から見るとすぐにばれるようなモノが多いっすね。自
分が経験してるからなんだろうけど、そう考えると自分も子供のころそんなウ
ソをついてたわけで、子供のウソを叱りながらも自分が恥ずかしかったりする
今日この頃です(笑)
<http://www.mad-c.com/>
【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
ウソといえば、「サトラレ」というマンガの中で「ウソくらいつくでしょう。
大人になった証拠よ」というセリフがあって感動しました。オススメ。
<http://www.makion.net/>
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■デジクリトーク デジクリWeb研究室
音声ブラウザってなに?
松崎郁江
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姉が手話通訳をしている関係もあって、聴覚障害や視覚障害を持つお友達が最
近増えたのだが、先日、わたしがWeb制作の仕事をしていると言ったら、彼女
(彼)達と“音声ブラウザ”の話になった。
その時わたしは“音声ブラウザ”のことを良く知らず、イメージ画像の場合は、
ALT属性(代替テキスト)をIMGタグに書いておけばいいんでしょ? くらいの
知識しかなかったのである。当然、彼女(彼)達からは叱られた。……という
より笑われた。
恥ずかしいのと悔しいのとで、ちょっとばかり調べてみた次第。もしもわたし
と同じく“音声ブラウザ”についてあまり御存じない方は、ほんの“基礎の基
礎”程度だけど、以下を読んでみて欲しい。
●聞きやすいWeb制作をするためには
音声ブラウザとは、目の不自由な方など、音声でWebを閲覧したい方々のため
に開発されたホームページ読み上げソフトのこと。日本では、Internet
ExplorerやNetscape Navigator等のブラウザーをエンジンにして動作するもの
が主流で、様々な特徴を持ったソフトがリリースされている。
わたしは、インターネットという情報網を自分と同じ条件では見ることのでき
ない人たちもいるのだということを、頭のどこかでは意識しつつも、実際の
Web制作上ではつい忘れがちであった。せっかく発信している貴重な情報も、
音声化ソフトで読み上げた時に内容が伝わらなければ、全盲の方にとってはま
ったく意味のないものになりかねない。まったくもって反省することしきりで
ある。
音声ブラウザを考慮した聞きやすいWeb制作をする場合に気をつけることを、
お友達の使用率ナンバーワンだったIBMホームページ・リーダーを例に、少し
だけですがご紹介したい。
●まずはじめに「ページタイトル」を読み上げるので、何のページなのかをわ
かりやすく記述する。
●画像の場合は、必ずALT属性(代替テキスト)を記述する。(指定されてい
なければ、何も読み上げない)
*ページを装飾するためだけの画像やケイ線などには、あえて値を指定せず、
ALT="" にしておく方が良いと思われる。
●ハイパーリンク画像の場合も上記と同じで、ALT属性(代替テキスト)で
「リンク先の内容」を記述する。(指定されていなければ、リンク先のファ
イル名を読み上げてしまう)
*手が不自由な方への配慮も考えると、リンク画像が小さい場合、クリックす
る範囲も小さくなるので、適度な大きさを持たせるようにする方が良いと思わ
れる。
●英単語の表記は全て小文字か、もしくは先頭の一文字のみ大文字記述にする。
読み上げ例)
・記述:menu → 読み上げ:メニュー
・記述:Menu → 読み上げ:メニュー
・記述:MENU → 読み上げ:エムイーエヌユー(なんのこっちゃ?
となる)
●テーブルの読み上げは、セル単位でソースに記述された順番に読み上げられ
るということを念頭に置き、あまり複雑な構造にしないようにする。
この他にもたくさん気をつけることはある。もっと詳しい情報をお知りになり
たい方は、W3Cにも、視覚障害だけでなく様々なタイプの感覚障害のある人に
とって利用しやすいWeb制作方法のガイドラインが載っているので、こちらを
どうぞ。
W3C
http://www.w3.org/
いま何かと取り沙汰されている小泉内閣だけど、首相官邸のホームページや官
公庁のページなどはさすがにキチンと配慮され、制作されていた(音声サービ
スのことをサイト内に明記しているわけではない)。
首相官邸
http://www.kantei.go.jp/
こういった配慮というのは、簡単にできそうで実際の作業となるとついつい面
倒臭いと考えがち。でも、情報を伝える=デザインをすることを生業としてい
る者のはしくれとして、インターネットにアクセスするすべてのユーザーとコ
ミュニケートできる、クリエイティブかつ柔軟なデザインができるようになり
たいと思う。今回のことはユニバーサルデザインを考える良いきっかけになっ
た。自戒の念を込めて。
●主な音声ブラウザ
「ホームページ・リーダー」日本アイ・ビー・エム(株)
http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/hpr.html
「眼の助(がんのすけ)」(株)富士通東北海道システムエンジニアリング
http://www.netbeet.ne.jp/~feh001/package/gannosuke/index.htm
「ボイス・サーフィン」(株)アメディア
http://www.amedia.co.jp/vs/index.htm
など
音声ブラウザ製品をPCにインストールしておかないと、実際に体験はできない。
IBMのホームページリーダーのお試し版は下記URLにある。30日間しかと使えな
いが、読み上げる感覚はおわかりになるだろう。ただしWindowsにのみ対応。
http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/hpr-down.html
【まつざき・いくえ】info@stimy.net
Webデザイナー。神奈川県茅ヶ崎市在。住疲れ目を癒しに海を見に行く毎日。
今回は鷺義勝研究員のピンチヒッターに指名されたが、さていかがだったでし
ょう、、、
▼01年11月、ZDNet:Macチャンネルがリニューアルし【MacWIRE-D】がスタート。
毎週火曜日は「デジクリWEBデザイン研究室」の担当で、鷺義勝研究員をはじ
め4人の研究員がWEBデザイン関係のコラムを書く。原則としてデジクリと同
時掲載。
http://www.zdnet.co.jp/macwire-d/
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■編集後記(2/20)
・「節約生活のススメ」(山崎えり子、祥伝社黄金文庫)を読んだ。3年前の
ベストセラーに新しい情報を書き足して文庫化したもの。節約の基本は、健康
環境、倹約の3Kだといい、さまざまな実例を楽しげに紹介している。むだをな
くす生活をこころがけるようになったら、空間を含めた自由や満足感を得られ
るようになったうえ、住宅ローンの繰り上げ返済もできたことを素直にまとめ
た本である。おばあちゃんの知恵袋みたいなアイデアがいっぱい。貧乏くさく
もなく、暗くもなく、意気込みさえもない。マイペースぶりが気持ちいい。な
るほどなあ、やってみようかと思うこともあるが、もはややってもむだ、みた
いな。この本は若い新婚さんが読むといいだろう。というわけで、娘に読ませ
るつもりだが、結婚したら予想大外れの意外なしっかり者だった娘は、たぶん
おもしろがって読むと思う。わたしの妻は? 読むわけないです。(柴田)
・アイスクリームを作った。井上絵美さんの「いい女がつくるパパッとかっこ
いい料理」に書かれてあったもの。評判を信じ立ち読みしてみたら、結構いい
っす。タイトルにだまされちゃいけません。ええ、買うの恥ずかしかったです。
誰やねん、こんなタイトルつけたのは。牛乳とキャンディ、生クリームで簡単
アイス。アイスクリームって、内包する空気が足りないと歯が立たない、文字
通り、ってことで結構難しいし時間がかかる。でも固まったものを、フードプ
ロセッサーにかければ簡単に作れちゃう。ジューサーでも可。ミントやいちご
など、味はキャンディ次第。作り方は本を見てね。はまる! (hammer.mule)
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/Scripts/bookclub/intro/intro.idc?id=28507
http://www.icecream.or.jp/ アイスクリーム協会 ↑井上絵美さんの本
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発行 デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
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