[1037] 日本書籍流通権力構造の謎!?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1037   2002/02/28.Thu.発行
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   1998/04/13創刊   前号の発行部数 20289部
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<何故40%もの返品率を許し続けているか>

■デジクリトーク
 Powerbook Publishing Project ~ (6) 日本書籍流通権力構造の謎!?
 8月サンタ

■デジクリトーク
 デジタルクリエーターらしい話
 永吉克之

■イベント案内
 CGcarnival2002 -文化庁メディア芸術祭スペシャルプログラム


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■デジクリトーク
Powerbook Publishing Project ~ (6) 日本書籍流通権力構造の謎!?

8月サンタ
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●引き続き本の話

・2000年の書籍返品率は約40%
・約520,000,000冊の返品があった計算となる。

  だれが「本」を殺すのか/佐野眞一/プレジデント社刊より~

新しい本が段ボール箱5つ、本屋に届いたとすれば2つは返品されるのである。なのに、新刊の発行点数は増え続けている。返品全てがゴミになるわけではなく、流通在庫として再び書店に還流するものもあるが、何より新刊ラッシュが前の月に出た新刊を後ろから責め立てるような状態で、本屋の店頭にも取次の倉庫にもスペースはなく、取次も速やかに版元に返却せざるを得なく、版元は過剰な在庫を断裁せざるを得ない。すなわちゴミである。返品率40%なんて他の不景気に耐えて頑張ってる流通業界の人間に聞かせれば、開いた口がふさがらないだろう。

いま昨年、版元BNNの倒産によって突然廃刊になったMACLIFEのバックナンバーを買い集めている。ここ2年、フリーウェア特集の時しか買っていなかった私だが、手に入る今のうちに読んでおきたい記事もある。版元に売ってくれといってももはや会社が消滅していてはどうしようもなく、頼みは流通在庫だけである。だから、大型の書店など、店頭にバックナンバーを揃えているところへ行って、その場で買うしかない。

店頭からの返品が始まると、MACLIFEは他の雑誌とともに段ボールに詰められ、取次へ送り返され、取次のベルトコンベアの上で事故品として選り分けられ、あとは処分を待つだけである。このとき、タイミング良く書店から取次への注文が返品仕分けとぴたりとマッチすれば、店頭からの注文で入手することが出来る「はず」だが、残念ながら取次のシステムはそこまで効率的に出来ていない。まず手に入れることは出来ないだろう。また出荷の記録は正確にあっても、出荷された本がどこに何冊残っているか、追跡はほとんど不可能な状態だ。

今手に入るMACLIFEを買い集め、ネットで売って少しばかりの小遣い稼ぎをしようという人もいると思うが、その人たちには、出来れば流通在庫を全部買って、出来るだけ多くの人に売って儲けて欲しい。欲しい人・必要な人の手に届かず、断裁・焼却処分されるより、余程その方が社会の役に立つだろう。

しかしそれでは、MACLIFEをつくった著作者の人々に、なんの金銭の還元もされないのではないか、と思ったあなたは一歩前進である。お客が払ったその金が、作り手側に相応分、還流する構造になっていないのだ。作り手も運び手も買い手も幸せになれない今の状態、出版について考えようという人は、まず、最初にそのことについて考えなくてはならない。

●今から本屋で本を売る出版社になるなんて、とても…

出版界というからには、他の人より学歴も高く、一歩秀でた頭の良い人々が集まっているように感じられる。なのに何故40%もの返品率を許し続けているかというと、鍵を握る大手出版社が、この状態を前にしても、余り困ってはいないからだと思われる。

ここでいう大手出版社とは、ただ単にスケールの大きい出版社のことではない。トーハンと日販の二大取次の株を持ち、コントロールしている、10社前後の、特定の出版社のことを言う。講談社、小学館、集英社、角川書店、学習研究社、ポプラ社、新潮社、旺文社などである。簡単に大手、と呼ばれる場合もある。トーハンの返品仕分けのベルトコンベアの脇の柱には、これらの大手出版社をその他大勢の出版社のものと区別するよう、「大手」と名前がでかでかと貼り出されている。

簡単に言えば、取次を通して全国の本屋に本を配るというシステムは、この大手出版社の自前のシステムであって、他の中小の出版社はおまけのようなものだ。取次と本屋は、大手出版社の本を売るために存在しているのである。嘘ではない。大手出版社の本とその他の本とでは、仕入れから出荷まで、カースト制度よろしく、徹底的に差が付く。

まず、支払いが違う。大手出版社の本の代金は、取次に納品された時点でまず支払われ、返品分はあとから返済する形をとる。一方中小出版社の本の代金は納品時点では半額しか支払われず、六ヶ月後に返品を差し引いた金額が振り込まれる。これは条件の一例で、成績の良い老舗の中小出版であればもっと良い条件の場合もあるが、基本は大手は「刷り逃げ」が出来る~最初から刷った分だけ入金のあてがあるので、新刊を次々出して、返品分の支払いに備えることが出来るのだ。

中小出版は納品してから、ひたすら遠い入金を待たねばならない。その間にも印刷代などの支払いが迫ってくる。ここで体力のないときにベストセラーでも出ようものなら、資金繰りのために倒産しかねないのだ。そう、ベストセラー倒産というのは本当にあるのだ。

それだけでなく、大手の場合は手数料が安かったり、新規取引の基準が甘かったり、流通上のあらゆる部分に渡って差が付けられている。何しろ株主なので当たり前なのだが、基本的に既得利権のように扱われていて、昔からの老舗の出版社ほど有利で、新規参入の出版社はとことん冷酷にあしらわれる。

その中小新参いじめの実情は、スーパーエディターこと安原顕さん責任編集の書評誌「リテレール」の創刊号のあとがきに数字を含め、徹底的に書かれている、のだが、今回参照しようとしたのに、自分の部屋から見つけだすことが出来なかった。(大した数の本もないのに…)古書店を回れば必ず見つかるので、興味のある人は探して欲しい。安原顕氏と「リテレール」の存在は、間違いなく「だれが『本』を殺すのか」の誕生に一役買っている。

安原氏は読みたい本が余りに書かれない・売れない・読めないことに腹をたて、自分のメディアを持つべく、「リテレール」を創刊したのだが、面白い本をつくる以前の、本屋さんで自分の本を売ってもらうための、参入障壁のあまりの高さ、中小出版社へのひどい仕打ちに驚くのだ。それから約10年たつが、大手出版社と中小出版社の力関係が変わったという話は聞かない。

とりあえず、大手出版社は、取次との力関係を生かして、とにかく新しい本を出していれば、目先のお金は手にはいる。そのことが新刊ラッシュに直結しているのだ。これは本来の本のクォリティであるとか、面白さであるとか、文化などと何の関係もない、自転車操業そのものである。取次は書店からの売り上げを、中小新参出版社に対しての支払い分は長く寝かせておくことが出来るから、大手の損害を埋め合わせることが出来る。

それにしても、年間1000店の書店が廃業に追い込まれていると言われる、この「本が売れない」状態が続けば、流石に困りそうなものだが、取次はすでに日販が経営危機に陥るなど、全国の赤字書店と不良在庫という「不良債権」を抱えて破綻寸前の状態だ。では大手出版社と言えば… 実は昨日ある席で聞いたのだが、「向こう数十年赤字が続いても大丈夫なだけの内部留保がある」と言う現役大手出版社の社員がいるらしい。(Iさんありがとう)

ちなみに全体的に給与が低いこの業界でも、大手出版社の正社員は別世界の住人である。大学を出たての新人であっても、今時タクシーは使い放題、ボーナスは百万円単位、かなりの部分まで制作は外注が進んでいるため、創作に頭を痛めることもない。確かに全然困っているようには見受けられない。

困っていないのであれば、あえてシステムを改革しようなどという話にならないのも当然なのだ。正直、この構造を俯瞰したとき、馬鹿馬鹿しい気持ちになる。これでは資金力のない新規参入者にはほとんどチャンスはない。本屋さんという場所を通してベストセラーになるような本をつくるというのは、一つのロマンであり夢だけれど、新規の挑戦者にはリスクばかり目立つというのが本音だ。

●新しいマーケットをつくるしかない

この支配的な環境をバイパスして、欲しい人に、欲しい分だけ、本が渡るような仕組みがあれば理想的である。だが結局のところ、従来の取次支配下の委託販売制から逃げられない、既存の本屋さんにあまり将来はない。リスクばかりが増大していく、既存の中小の出版社も、欲しい人に必要なだけ出版して直販出来るような仕組みにしてゆかないと、自分たちが刷りたいだけ刷ったゴミの中で息絶えることになるだろう。

その脱出口は、やはりInformation Technologyの中にあると考える。次回は、「自分で試すオン・デマンド出版」について探求してゆきたい。

●今月の福野礼一郎

「徹底的に気に喰わず一生友達になれそうもない奴が現れたとき、その対処法は四つある。一、片目をつぶって我慢し無視してるふりをする 二、友達を装って近づき相手の腹をさぐる 三、あらゆる手段を講じ叩き潰す 四、いっそカネの力で自分のものにし思い通りコントロールする。一二三四どれを選ぶかは、世間一般にとっての相手の存在感と自分にとっての相手の存在価値に応じて決まる。チューニング屋に対するダイムラー・ベンツ社の態度は長い間一であった。」(AMGについて)

「私は自分がバカではないと秘かに確信しているので乗っている奴がバカにしか見えないようなクルマに乗るのが結構好きだ。265万もあったら中古のアメ車か大中古のベンツを買っていじって直して乗るだろう。私は自動車評論家なので広くて快適で走りが素直で正直で作りのいいまっとうなよい機械に乗るのも大好きだ。265万もあったらプジョーの307かフォード・フォーカスを買うだろう。(メルセデスベンツの)Aクラスは(中略)あまりアタマのいいヒトのためのクルマとは思えない。―

「くるまにあ」誌 2002年4月号 P96、P110より引用

200万円~1700万円のベンツの広報車をとっかえひっかえ約2ヶ月間借り出して、こんなセリフを書いて無事でいられる日本の自動車評論家は福野礼一郎だけである。バックナンバーすら次の月までにほとんど売り切れる「くるまにあ」は一期一会の雑誌である。この580円は安い。福野礼一郎さん、相変わらず凄い。嬉しいことに若いから、あと10年は現役フルパワーで書いてくれるだろう。同時代にいてこれ程幸せに思える人は他にない。

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する33歳 santa@londontown.to
・無視するか、身をゆだねるか。とうとう後者を選んでしまった。MISIAさんのベストアルバムを予約してしまった。結婚して欲しい、とすら思っている。

・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/


・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/


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■デジクリトーク
デジタルクリエーターらしい話

永吉克之
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私の記事は、デジタルとは関係のない内容ものがほとんどである。関西地方の読者なら「どこがデジタルクリエーターズやねん!」と密かにツッコんでいるはずである。九州地方の読者は「CGアーティストとか偉そうな肩書きば付けとるばってん、どこまで知っとっとか怪しかばい」と疑っているかもしれない。またアメリカの読者は"Look,I'm sick with his mumbojumbo" と肩をすくめているだろう。ハトの読者にいたっては「ククル・ク・ク・パロマ」と怒っているに違いない。

信じられないかもしれないが、私は自分のコンピュータを持っているのである。ちゃんと名前もある。本体(G4)が「ヘレン」、モニタが「ヴィヴィアン」、キーボードが「マルガリータ」、マウスが「律子」、OSが「和田」である。てなわけで、自分自身の制作についてデジタリッシュ(造語)に語って行こう。

                 ●

現在、最も頻繁に使っているソフトはADOBE ILLUSTRATOR 9.02で、2Dの静止画を主に描いている。
そもそもコンピュータを始めたきっかけは、建造物のCGパースなどを制作している会社に入ったことだったので、自分の作品を作るようになってからも、3Dがメインで、ソフトはEX-TOOLSのSHADE PRO.を使っていた。コンペで入賞入選した作品はすべて3Dだったので、これからもそれで突っ走るつもりでいたところ、いつの頃からか「慢性3DCGはみんな同じに見えちゃう認識障害」に罹患していることが判明し、2Dで制作するのやむなきに至ったのである。

この「慢性3DCGはみんな同じに見えちゃう認識障害」とは、自分も含めて誰がどのソフトを使って作った作品でも、3DCGである限り、静止画、動画を問わず「どこかで見たことがあるような印象」を抱いてしまう一種の知覚障害で、現在のところ有効な治療法はない。

                 ●

そんなわけでILLUSTRATORを使っているのだが、ver.9.02 を使っているにもかかわらず 8.0でも7.0でも、ひょっとしたら5.5でも充分描けそうなシンプルな絵が多い。ほとんどペンツールによる描線と色面のみで、グラデーションや効果はめったに使わない。というのは、そのソフトだけ、そのバージョンだけが持っている機能はできるだけ使いたくないから、つまり、あまりソフト任せな表現はしたくないからである!

さあ、恐ろしいことを書いてしまった。これを読んだ読者の多くは憤激のあまり、手に持っていたマウスを握りつぶし、ふすまをブチ抜き、本棚を蹴倒し、タンスの抽き出しを全部ひっこ抜き、土間の水瓶を叩き割り、一升瓶をラッパ飲みして大暴れしていることだろう。

「ソフトを使っておいて、ソフト任せな表現はしたくないだと! じゃ、貴様は電車に乗っていながら電車には頼りたくないってんで、車内を自分の足で走っている奴と同じじゃねえか!」

ソフトメーカーの人なら
「おい、お客さま。俺たちゃなあ、お客さまが少しでも使いやすく、他のソフトにはない高度な機能をもったソフトを提供しようと、休みもろくに取らずに必死に働いてんだよ。そんな苦労も知らずに好きなことぬかしやがって、てめえみてえなお客さまがいるから、日本の技術大国としての地位が途上国に脅かされるんだよ!」と吠えたいところだろう。

ソフト任せな表現はしたくないというのは、限られたツールを自分なりに工夫した使い方をすることで、自分だけの作品の相貌を獲得したいからである。3Dで制作していた頃 SHADEを使っていたのは、特殊効果の類いもなく、ライブラリに入っているテクスチャも少なかったからだ。「どうせ使わないモノ」は始めからないほうがいい。(最新のSHADEはかなり機能が増えているようだが)

ただし現在のところ、自分独自の相貌は獲得できていない。

                 ●

ILLUSTRATOR ではオブジェクトの枠線にメリハリをつけるのが難しい。そこでアートブラシなど備え付けの機能を使わずに、表情のある輪郭線をもった絵にしようと思ったら、まず枠線の入ったオブジェクトのパスをアウトライン化する。すると枠線と塗の部分が分離するので、枠線のパスのアンカーポイントをマウスでチマチマ動かしてメリハリをつけることができる。

これは良く使われる手法で、革命的なアイデアでもないし、目も眩むばかりの荘厳な効果もないが、アートブラシや「効果」メニューの中の「パスの変形」などのパラメータを調節するよりもはるかに自由度が高い。

また洋服の模様なども、安易にパターンを流し込んだりせず、ペンツールで丹念に描き込んでいくと、形の微妙な不揃いがいい味を出すことがある。ソフト任せな表現はしたくないとは、そういうことである。

<展覧会寸評>
■O JUN 近作展(絵画、版画)

2/14~3/26 国立国際美術館(大阪)/ http://www.nmao.go.jp

2/23~4/8 ON GALLARY (大阪)/ http://www1.neweb.ne.jp/wa/on-gallery

3/8-4/8 ミズマアートギャラリー(東京)/ http://www.mizuma-art.co.jp


O JUN 氏は生まれも育ちも東京の日本人で、頭はモヒカンだが良識のある人物に見えた(失礼)。運良くこの日(2/23)氏自身が会場で来場者に自作の解説をするのを聞く機会に恵まれた。氏の作品は言語を絶しており、この日常的な非日常とでもいうべき奇妙さをどう解説するのか、興味津々だったが、やはり技法的なことや、何が描かれているのかといったようなことが中心で、作品の「意味」については言及されなかった。それでいい。氏の作品の「意味」を解説するのは不可能だ。その独特の「変な世界」を味わえばいい。ちなみに作品はすべてアナログである。

・O JUN 氏のサイト / http://www.ne.jp/asahi/o/jun/


【永吉克之/CGアーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
コラムなんか書いてるくせに未だにブラインドタッチができない。これが遅筆の一因となっているので、今年になってから少しずつだが、キーボードを見ないで打つように心掛けているが、ぜんぜん進歩がない。試しに「デジクリ」とローマ字入力で打ったら「デコケRP」になった。
URL / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/


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■イベント案内
CGcarnival2002 -文化庁メディア芸術祭スペシャルプログラム
http://www.cgcarnival.com/

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<主催者情報>

文化庁メディア芸術祭の協賛事業プログラム。人気CGクリエイターによるトークショーと最新作の上映、インターネットによるデジタルコンテンツ共同制作プロジェクトのライブプレゼンテーション。

日時 3月3日(日)14:30~17:40
会場 東京都写真美術館1Fホール(定員200名/先着順)
   (恵比寿ガーデンプレイス内)
入場料 無料
主催 LIGHT YEARS PRO./ケイ・コーポレーション 

・1部「CGアーティストへの道」
-CG carnival 2002 招待作家トークショー&ダイジェスト上映会-

今、最も人気のある映像アーティストがCGの将来を現場から熱く語ります。プロへの道のりや、継続していくこと、会社の立ち上げやこれからの活動などを制作秘話を交えながら本音で語っていただきます。

司会   :志茂浩和氏(CGアーティスト・神戸芸術工科大学助教授)
パネリスト:笹原和也氏(有限会社笹原組 代表取締役社長)
     :青山敏之氏(CGディレクター)

・2部「CG carnival 2002への道」
- CG carnival 2002 PROJECT「HOLOS ON」ストリーミングプレゼンテーション-

有機的な方法論でインターネットを利用し世界規模でネットワークを広げる参加型共同制作プロジェクト「HOLOS ON」のLIVEストリーミングによるプレゼンテーション。東京会場である東京都写真美術館と別会場での映像をライブ配信しながらの公開ディスカッションを行います。ブロードバンドという広大な枠組みに果敢に挑戦する若いクリエイターの情熱が結集します。

パネリスト:鈴木 剛治氏(HOLOS ON プロデューサー) 他数名

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■編集後記(2/28)
・ローマのMidoriさんから「(笑)や(汗)は私も嫌いです」というメールをもらった。そして、イタリアの顔文字を教わる。多分アメリカ経由ですとのことで、顔が横になってるやつ。
:)  にこにこ
;)  ういんく
B)  眼鏡かけてる
;p  べーー(おちゃめ)
:))))  おおニコニコ
それと

^_____^

というマヌケ笑顔もお目にかかります。これは大満足のときです。
マンガの専門家であるMidoriさんによれば「日本のこの『標識』や多彩な顔文字は、マンガを国民文化として持つことと関係があると、認識してます」。ひさしぶりにMidoriさんのコラムも近く掲載できそうです。(柴田)

・ただの道具なのだ。道具が良いからって、自分の腕が上がるわけじゃないのだ。そりゃ少しは違うと思うし、こだわっちゃうし、道具がカバーしてくれるってのもあるけど、根本的には関係ないのだ。ト、有元葉子さんが薦めていたペティナイフを衝動買いしてしまった私は思うのだ。えーん。(hammer.mule)
http://www.yoshikin.co.jp/
 メーカーのYOSHIKIN。サイトにレシピが。
http://www.z-enomoto.jp/knife.global.htm
 よく切れるっ。
http://www.dgcr.com/present/index2.html
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アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >

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