[1093] 日本のサッカーの聖地、国立競技場でワールドカップ?!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1093   2002/05/30.Thu.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20905部
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【デジクリは言論出版の自由を脅かす「メディア規制三法案」に反対します】

■デジクリトーク
 日本のサッカーの聖地、国立競技場でワールドカップ?!
 石川淳哉

■デジクリトーク
 ピカソが邪魔になる時
 永吉克之

■青瓶 2426
 ディープな青瓶。
 北澤浩一



■デジクリトーク
日本のサッカーの聖地、国立競技場でワールドカップ?!

石川淳哉
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2002 FIFA ワールドカップの日本の開催地リストに「東京」はない。

これまで数多くの熱狂の舞台になった、国立競技場で行われないのだ。国会の
質問に上がってきても良さそうな、単純なパラドックスがここに存在するのだ。

そして一人の男が立ち上がった。彼は、4年前フランス大会の時にも渋谷で千
人のヴァーチャル観戦イベントを開催した。昨年末、彼は、宇宙でのCM撮影を
世界ではじめて実現した男。高松 聡、奇天烈な電通マンだ。あくまでも「や
りたい、やらないと死ねない」という超個人的な想いを電通やFIFAを相手にプ
ロジェクトに仕立て上げ、菊川 玲ちゃん、田口光久氏、都並敏史氏、中西哲
生氏(これは、ボクがついつい巻き込んでしまった)、アントニオ猪木氏、多
くのサポーター、運営や制作や販売や広報に携わる多くの被害者を巻き込んで
いくことになる。

一ヶ月前に、彼からボクの元に電話がかかってきた。「一生に一回のイベント
を一緒にやらない?」というわけだ。ボクは、小学校3年から18までサッカー
漬けの毎日を送り、当時日本代表の加藤 久(大学の体育の授業を持っていた)
の太い太腿をさわるために大学を選択したバカモノである。彼は、ボクを口説
く術を知っていた。彼がゲイならカラダを許すところだ。アブナイ、アブナイ。

というわけで、日本が勝ち続ける限りボクの徹夜も約束されたのだ。

2002 FIFA ワールドカップ
パブリック・ビューイング・イン東京(以下 2002 PV TOKYO)
http://www.tokyo2002.jp/

これが、そのイベントのタイトル(これも権利の関係で2転3転したなあ)

6/4、6/9、6/14&日本が勝ち続ける限り行なう、世界最大の応援イベントだ。

第3次抽選も結果が出た今、日本はワールドカップを生で観ることができる人と
できない人の二種類に大別されることになった。しかし、TVの前じゃ今ひとつ
盛り上がれない人たちには、もう一つの選択肢が用意されたわけである。

●以下、本イベント、ゼネラルプロデューサー/高松 聡 談

2002 PV TOKYO構想は、前回のフランス大会での体験がもとになっています。
チケットを入手できなかったサポーターたちが、公園に集まって大画面モニタ
ーの前で応援している。そんな光景に出会いました。1000人ほどの人数だった
でしょうか。実際のスタジアムには入れないけれど応援したい。会場は熱い熱
気に包まれていました。サポーターたちの想い、そして一体感は、実際のスタ
ジアム以上だったのではないでしょうか。日本が舞台となる次のワールドカッ
プで、こうしたイベントをもっと大きな規模で実現してみたら……。

そのときは漠然とした構想にすぎませんでした。しかし、2002年のワールドカ
ップの開催が近づくにつれ、その想いは強くなりました。実際のスタジアムで
応援しているような興奮や熱気を、より多くの人に伝えられたら。ひとりでも
多くの人に、ワールドカップを体験してもらえたら。

残念ながら、ワールドカップの試合は東京でおこなわれません。それならば、
東京のサポーターが集まれる大規模な会場でイベントを開催しよう。構想はよ
り具体的に。実行委員会が発足しました。2001年6月、 2002 PV TOKYO のプロ
ジェクトがスタートしました。

2002 PV TOKYOの準備は、手探りの状態で始まりました。もっとも困難だった
のは、会場探しです。東京にある野球ドームやイベントホールなど、すべてを
リサーチしました。映像を映すプロジェクターやLED、音響システム、スタン
ドや施設……。検討するべき要素はたくさんあります。様々な条件を満たした
うえで、ワールドカップにいちばんふさわしい会場は? なによりもサポータ
ーの人たちにサッカースタジアムの雰囲気を感じてもらうには? こうして選
ばれたのが、日本サッカーの聖地でもある国立競技場です。

そのピッチに日本のサッカー史を刻み込んだ国立競技場は、 2002 PV TOKYO
に最適な会場となりました。大画面ビジョンは、いちばん遠い席からでも十分
に選手の動きを追うことができます。イベント当日は音響システムを増強しま
すので、クオリティの高いライブ中継により、試合のおこなわれる競技場さな
がらの臨場感が楽しんでいただけるでしょう。

2002 PV TOKYOならではの魅力が、光やサウンドによる演出です。キックオフ
や日本のゴールシーンでは、ライティングや効果音で会場を盛り上げます。実
際のサッカー場では味わえない興奮や熱狂を感じていただけるはずです。さら
に、当日はオフィシャルグッズの販売もおこないます。豊富なアイテムを用意
する予定ですので、ぜひ日本代表の応援に、そしてワールドカップのメモリア
ルとして活用してください。

2002 PV TOKYOのチケットは、すべて自由席となっています。これはサポータ
ーのみなさんに応援を楽しんでもらうためです。ワールドカップのチケットは、
抽選に当たったとしてもペア席。たくさんの仲間といっしょに応援することは
できません。 2002 PV TOKYOなら10人や20人、たとえば100人でも、同じエリ
アに座り友達や仲間とともに日本を応援することができます。応援のスタイル
も自由ですから、人文字だってできるのです。日本のチャンスに叫び、ピンチ
に泣き、そして勝利の瞬間、抱き合い、その喜びを分かち合ってください。

2002 PV TOKYOは、日本代表を応援するすべての人が一体となり、ワールドカ
ップの感動を共有できるイベントです。日本代表が本当に好きなサポーターの
みなさんによる情熱は、実際のゲームがおこなわれるスタジアムに負けないほ
ど熱いはずです。ジャパンブルー1色に染まった国立競技場のスタンドが、日
本のゴールに揺れる。そんなシーンを楽しみにしています。

というわけで、ではでは、またお会いできる日を楽しみに。
チャオ。

石川淳哉(プロデューサー)junya@ddl.co.jp
digital design laboratory co.,ltd. CEO
http://www.ddl.co.jp/
SOZO inc. CEO
http://www.sozo-inc.com/
JPC 理事
http://www.jpc.gr.jp/

今年でとうとう40歳になるので、カラダ大メンテナンス大会を実行に移した。
鼻と咽の粘膜を除去したのだが、予想以上の効果。いびきはなくなるし、脳へ
の酸素供給は倍加するし、15キロ痩せるしのイイコトダラケ。

知る人ぞ知る有名蕎麦店「一茶庵」で蕎麦修行を重ねる毎日を送る。毎週のよ
うに、被害者は増えていくが、「こんなうまい蕎麦食ったことナイ」という身
内の甘い評価に、ついぞ調子に乗って金曜日の深夜のみ開業の「西麻布・夜泣
き手打ち蕎麦」オープンの準備中。柴田さんも近々被害者になる予定。

・アップルとBEAMSのコラボレーション
http://www.apple.co.jp/creative/desktopmovies/ddl_and_beams/movies.html
・アドビと丸善のコラボレーション
http://www.adobe.co.jp/print/features/maruzen/page2.html

※SOZO所属「奥山友美」avex ioより7/17メジャーデビュー
120万人が心を震わせた、あの本がついにCD化!
「世界がもし100人の村だったら ~little wings~」
5/30日に六本木でデビューお披露目LIVEあります。
http://www.sozo-inc.com/artist/
http://www.avexnet.or.jp/io/

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■デジクリトーク
ピカソが邪魔になる時

永吉克之
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昔からずーっと疑問だったのだが、このまま世界中でアーティスト達が作品を
作り続け、美術館や画廊が作品を買いとったりして収蔵を続けていくと、いず
れ収蔵できるキャパシティがなくなってしまうと考えるのが自然である。

オークションに出して、個人や企業などに放出したとしても、作品自体が消滅
するわけではないので、そのうち個人コレクターもキャパシティがなくなるは
ずだ。そんな近い将来の話ではないだろうが、いずれそんな時が来るだろう。

音楽の場合、楽譜は記号だし、演奏もデジタル録音できるから、保存は広いス
ペースを必要としない。映像も同じくデジタル化できる。また、文学にいたっ
ては文字という記号のみでできているので、もうどうにでもなるではないか。

問題は、絵画や彫刻、工芸といった、宿命的に体積を持っている作品である。
「もう、ウチの美術館の作品保管室は満杯だから、人気のない作品は焼却しろ」
というわけにはいくまい。
しかし、そのうちデジタル化できないタイプの作品は厄介物扱いをされるとき
が来るかもしれない。

「館長、こんどはルーブル美術館からモネ、ピカソなど、あわせて10点、タダ
でいいから引き受けてくれないかと打診してきました。ヨーロッパの美術館は
どこも満杯で、モジリアニやシャガールのように、似たような絵ばかり描いて
いる作家の作品は、半分くらい粗大ゴミに出すとか、大食い競争の賞品にして
もいい、という法律ができた国もあるそうです。どうしましょう」

「うーん、相手がルーブルじゃ仕方ないなあ。よし、それじゃ、ウチにある、
あまり人気のない日本人の作品を20点ほど作者に返してスペースを空けよう。
拒否しやがったら、燃やすぞといって脅せ」ということになるかもしれない。

平面作品ならまだいい。作品によっては、撮影されたものや、スキャナでデジ
タイズされたものでも鑑賞に耐えうるものがあるし、だいたいオリジナルも平
たいから整理しやすい。

腹が立つのは、オブジェや彫刻などの立体造形である。そのうち形状だけでな
く色や質感までデジタイズできるような3Dデジタイザができるかもしれないが、
何メートルもある彫刻をデジタイズして、モニタの中でくるくる回しても、な
んだか、企業サイトで商品サンプルを見せられているようで空しくなるだろう。

そこで提案なのだが、石や、鉄、ブロンズなど、野ざらしになってもダメージ
の少ない作品は、芸術過疎地域に放出すればいいのである。人口18人くらいの
農村の田んぼのまん中にロダンの『考える人』(日本では京都国立博物館と東
京の西洋美術館にある)を設置すれば、村興しの起爆剤となることは確実だ。
近隣の村や町、あるいは国外から見物人が押し寄せ、それをあてこんでコンビ
ニができ、ホテルやカジノが建ち「考える人前」という駅ができるに違いない。
観光客は、ヒザまで田んぼの泥につかって『考える人』を賞賛するのだ。

これを日本各地でおこなえば、日本の経済は絶対に復活する。

<展覧会寸評>
■02 TDC展(グラフィックデザイン)

gggギャラリー(銀座)4/4 ~ 4/27
DDDギャラリー(大阪)5/16 ~ 6/7
両ギャラリー共通のURL / http://www.dnp.co.jp/gallery/contents.html

いわゆるタイポグラフィを集めた展覧会であるが、映像あり、立体あり、イン
タラクティヴありと、タイポグラフィが、単に紙の上に文字をオシャレに並べ
りゃいいってもんじゃねえ、というのを実感させてくれた。それぞれの作家が、
文字による表現というものを自由に解釈しており、「やっぱり、これでもタイ
ポグラフィっていうのかね」と思わせるような作品が目立った。

例えば発泡スチロールで、閉じた状態の分厚い本を作り、表紙に文字を彫り込
んだ作品。ある日の朝日新聞の第一面を、記事だけでなく広告の一言一句に至
まで忠実に毛筆で書き写した作品(新聞記事のオリジナルと見比べたわけでは
ないので、あるいは創作かもしているかもしれないが、それは問題ではない)。

映像で、白人女性がたどたどしい日本語で、おとぎ話のようなものを語り続け
る作品があった。これには一切、文字が出てこない。語りも口から発せられる
文字であるという発想から生まれた作品であろうか。そしてネイティヴでない
語り手を起用することで、逆に日本語というものを意識させた。

また、アメリカのある男性作家は、自らの上半身前面いっぱいに、カミソリで
皮膚に直に広告を彫り込んだところを写真にした作品を出していた。表現行為
というものは法律に触れない限り何をしてもいいのであるが、ここまでやるか
ね、しかしキミ、と思ったのは私だけだろうか。

面白かったのは、インタラクティヴなタイポグラフィで、これは文章で説明す
るより、そのサイトを直に見ていただきたい。まあ、よくある「インタラクテ
ィヴ遊び」で、だからなんなのさ、という気もするが、こういうのもタイポグ
ラフィと認められるようになったということだ。

http://www.art-trax.com/contestT/

【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
北海道に住んでいる、あるいは住んでいたひとに「北海道はどうですか?」と
聞くと、たいてい「いいところですよー。魚は美味しいし。一度旅行してみて
ください」といわれる。住んでいる人が自分のホームグラウンドを誇れるとい
うのは羨ましいことだ。私は大阪は長いが、この汚くてマナーが悪くて犯罪の
多発する街を「大阪はよろしいでー、タコ焼きは日本一や。いっぺんきなはれ」
などと間違っても言う気はない。しかし大阪弁を話すことで、他の大阪人との
一体感を持つことに喜びを覚える。何だろう、このアンビヴァレンスは?
URL / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■青瓶 2426
ディープな青瓶。

北澤浩一
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ディープな青瓶。



■ 青瓶のMMを立ち上げることになった。
http://kitazawa-office.com/aobin/ao_top.html
 ここで使っている画像は、漫画家つげ忠男さんのもの。使用許諾済。
 実兄である、つげ義春さんの画像や文章も予定されている。
 以下は、MM「青い瓶の話」の挨拶部分。

___
本道と脇道。




■ パウル・クレーの作品に、そういった題のものがある。1929年。
 原題を「Hauptweg und Nebenwege」というのだが、手元にある訳本では、
「大通りと脇道」となっていた。
 微妙な差なのだが、前者の方がなにか感じがある。
 クレーは1928年12月から1ヶ月間のエジプト旅行に出かけた。
 翌年からの作品には、すこしだけ魔術的な要素がかたちとなって現れてきた
と評されている。

 油彩で描かれた作品そのものは、震えながらしかも構成的な図柄である。
 地層をなす水平な色彩。不規則な間隔の垂直線や斜めの線。
 いくつか波打っている部分はエジプトの砂丘であろうか。
 画面の上の方にある青と藤色の帯が、他の部分と滲みあい、とりわけ下に置
かれた青い帯と同じところにあるかのように見えたとたん、それは全体として
こちらに近づいてくる。


■ 本MMは、ここから導かれるイメージを編集の基礎にしている。
 つまり、ある書き手の表現では「色とりどりの言葉」という。
 読売新聞社が主催していたインターネット上の文芸フォーラムには、「色の
ちがう足跡」というコンテンツがあったが、ほぼそれに近いところもある。

 本MMで原稿を担当しているのは、主にITの業界でそれぞれに活躍されている
一種のプロである。もちろん見習いもいる。今でも見習う。
 各々立場は違っていても、オンラインで文章を読み・書くということに一定
のこだわりを持っている者どもが軸になって発足した。
 昼間の仕事が本道であるとすれば、わき道とは何か。
 ビルの谷間から月を見上げるかのような、明らかに余白であるような時間。
 そういったものが蓄積されれば、あるとき、何かが近づいて見えるかも知れ
ないと考えている(北澤)。

________________________


■ ITやデジタルというのは今日、ある種当たり前のインフラになりつつある、
という思い上がった気分になることが、ままある。
 PCや各種機材、あるいは特定のソフトを使いこなすこと。それだけでは何の
感動も生まない。伝えたことにはならない。
 インフラの次のこと。消費される情報の基幹、あるいは先にあるもの。
 それを探るのはとても厄介な話なのだが、その媒介、軸のひとつにになって
ゆくのはやはり文章ではないかという気が薄っすらとしている。
 例えばこれを読まれている方は文章を読んでいる訳である。
 MM、あるいは表現のひとつの方向性として、文章とその内容に拘るという手
もあるのではないか。そんな気が、ここ暫くしていた。



■ 読者層は文章そのものに反応される方。
 ある意味で、読み手を選ぶものになるかもしれない。
 デザインからアート、映画論や小説。各種評論。ほとんどジャンルは問わな
い。

 今構想している北澤関係の連載は、
○「ブランド戦略、読売新聞」が10~回程度。
 この6月1日にオープンされる、読売新聞大阪本社Webサイト、ブランド・リニ
ューアル。
 それに先立って行なわれた講演会の模様のフルバージョン。演題は以下。
●「IT社会と新聞社のネットデザイン-関西発ブランドリニューアル試論」
1:「列島いにしえ探訪」のデザインコンセプト。
2:現在の「関西発」の問題点。
3:Webデザインの最近の動向 と ITのビジネス動向。

○「新聞社のWebデザイン - 数奇屋 -」(仮題)
 その後、具体的な仕事の進め方、実装の様子である。
 それを文章としてわかりやすく、デザイナ以外でも楽しめるよう書くつもり。
 ある種の文化論に近づいてゆく可能性もある。

○小説「夜の魚」
 作家・小嵐九八郎先生の手で講談社に推薦していただいた拙小説である。
 当時の講談社では没。それ以来、出版社には出していない。
 描かれた風俗は当時のものであるが、オンラインで読むにふさわしい速度感
のある作品だと自惚れている。
 日経デザインPDF特集記事取材、大日本スクリーンのXML電子書籍ビュアーに
実装。
○「緑色の坂の道」
 yahoo Japan! の文芸サイト特集で、高名な先生方よりも星をひとつ多く戴
いたもの。ITの黎明期とはいえ、五つ星とは誉めすぎだろう。
「上質の退屈、緑坂」という按配で、編集者あるいは妙齢好みだろうか。

○「青い瓶の話」
 デジクリでお馴染みのコラムである。
 もちろん、デジクリの青瓶もやや編集を異にして継続させていただく。



■ 予定されている執筆陣はさまざまである。
 若い頃、文芸関係の賞を取られた勤め人の方もいる。放送作家、CSディレク
ターのある方も、連載の題名を思案中だという。
 妙齢ライターの方もいる。脇道とするには皆さん文章が旨い。
 Webの業界で結構知られた某氏は、謀議段階から参加されているのだが、彼
は今定期的鬱なので復活を待っている。荷風日記の読みすぎだと思う。
 比較的若手の、某・院生などは400~800字っすかあ、と泣いていた。
 論文じゃねえんだから、それくらいで書けと脅した。

 発行は週一回程度。
 口で言うのは簡単なのだが、「印刷に耐えうるもの」「数年後でも読み返せ
るもの」を編集の基盤にしてゆけたらと考えている。
 書き手を募集します。プロアマ問わず。
 没、並びに書き直しもあります。
 じたじたとディープ。
 紫陽花が咲き始めた。


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北澤 浩一:kitazawa@kitazawa-office.com
メールマガジン「青い瓶の話」
http://kitazawa-office.com/aobin/ao_top.html

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■編集後記(5/30)
・小学館のWEBSTAR-Sサイトが今月いっぱいでサーバ閉鎖する。いろいろ問題
があったと人づてで聞いてはいるが。週刊のメルマガ最終号にはこんなメッセ
ージが。「これまでのご愛顧に万感こもごも至るなかであえて一言申しあげれ
ば、小学館=WEBSTAR-S編集部としては、これまでの当サイトのアクティビテ
ィートータルをいささかならず成功したものと認識している一方で、新たな役
割・新たなプランの達成のためには、現状のサービス形態のまま継続すること
を潔しとできない認識があります。したがって、単なるリニューアル型マイナ
ーチェンジ策ではなく、いったん終了のけじめをつけて、さらなるステップア
ップ企画をじっくり熟成する途を選択した次第です」なんかかっこいいけど、
意味不明。「ウェブスター」認定によって、WEBSTAR-Sサイト内で特権的な作
品(創作力)アピールの場を保証するとか、なんかへんてこなコンセプトだっ
たよなあ、要するに失敗撤退であろう。ここを登竜門と思って参加した新人ク
リエーターたちにちゃんとフォローはされているのだろうか。   (柴田)

・連日、自転車通勤話を書いていると、たくさんの方からメールをもらう。心
配してくださる方、便利グッズを紹介してくださる方も。ありがとうございま
す。な~んだ、みんな自転車通勤してるのね。千葉の市川から渋谷まで通勤し
ていた人は、約40kmを1時間余りで走行。ひぇー。ミニバイクより速いのでは?
昨日の帰宅時、車と競争しながら走っていたら、約10kmを50分で帰ってこれた。
裏道や細い道を通るのだが、自動車はスピード出せないらしく、交差点にくる
たび横並び状態。おとといは、スーツ姿でロードレーサーなお兄さんと、ラン
ナー姿でリュックを背負ったおじさんを見かける。モンシロチョウとバーゲン、
珈琲専門店に焼鳥屋、かわいい喫茶店やお葬式。気持ちいい風と汗。信号待ち
でペットボトルのお茶を飲む。上気し、かなり頬が赤くなるらしく、歩いてい
る人がじろじろ見ていく。遠くから自転車に乗って来ているなんて思ってない
んだろうな。坂道多くて、ペダルをこぐのに力いるのよん。 (hammer.mule)

http://www.dgcr.com/fps2001/cgi-bin/video/enq.cgi?id=dgcr  アンケート
「デジタルイメージギャラリー2002」「テクスチャイリュージョン・アンパラ
レルド」が今なら当たります。詳細は1081号、今号を。
http://www.dgcr.com/present/
http://www.dgcr.com/present/index5.html

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
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