[1142] OS X移行大作戦

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1142    2002/08/22.Thu発行
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          <森羅万象をイトーヨーカドーで>

■Powerbook Publishing Project ~ (22)
 OS X移行大作戦
 8月サンタ

■デジクリトーク
 貧乏の世界
 永吉克之



■Powerbook Publishing Project ~ (22)
OS X移行大作戦

8月サンタ
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8月に入って、ついにMacOS Xに移行した。今後、常時接続で、OSが混在する中
でのファイル共有環境が当たり前となる以上、いつかはやらねばならなかった。
今まで余りの使いにくさに、何度も何度も何度も移行に失敗してきた(涙)が、
今回はなんとか二週間以上使い続けた上で、無事に移行できそうである。今週
は、同じ状況で悩んでおられる方々のための、「OS移行大作戦」である。

そして、今週末はいよいよ「Jaguar」ことOS 10.2の発売日である。このパッ
ケージの登場を機に、OS Xへの移行を敢行しようと思っていた人は多いだろう。
現在のバージョン10.1.5をみっちり使ってみて、「Jaguar」は絶対に買い、と
感じた。これはMacintoshの可能性を広げるOSだ。今回ご紹介するのは10.1.5
のお話だが、基本はあまり変わらないので、今回の記事を是非、参考にしてい
ただきたい。

●OS Xへ移行する意味

なんといっても、「本物のマルチタスク」であろう。今までのMacintoshは、
現場の人間が口を揃えて「安定している」といっても、実際には、「必要最小
限のシステム構成で稼働している場合」を意味した。

つまり、導入当初はカンタンなので、夢中になってシステムやアプリケーショ
ンを自分好みにカスタマイズするのだが、いざ仕事に使い出すと、Macを不安
定にする要素とは、多すぎる機能拡張と、バックグラウンドで動作するソフト
ウェアだということが解ってくる。

目先の仕事を安全かつ高速で処理するために、使い込むうちにシステム構成は
目的に応じたシンプルなものになっていく。同時に起動するソフトの数も、相
性を考えた必要最小限のものになり、ヘビーな作業をしたあとは不具合をクリ
アするため、念のために再起動、という動作が自然に体に身に付いてしまう。
このような使い方をしている限りは、Macはとても安定したパソコンだった。

バックグラウンドで動作・処理するものの代表格は、プリント処理とファイル
共有である。特にMacの場合、ファイル共有は非常に簡単な設定でスタート出
来るが、共有中はCPUパワーをかなり取られ、動作に影響するし、共有そのも
のが不安定要因になることも多いので、ヘビーな処理をこなすときには、ネッ
トワークから切り離してしまう人も多かった。

ファイル共有にしろバックグラウンド・プリントにしろ、また背後で動かす他
のソフトウェアにしろ、どれかひとつがコケたら再起動を余儀なくされる。だ
から、可能な限り切っておくのが安全なスタイルだった。

つまり、マルチタスクでネットワークに強いパソコンといいながら、現場では
スタンド・アローンかつシングルタスクの、職人の道具のように使われていた
のが旧Mac OSだったのである。

●やっと「ネットワーク対応」と言えるようになった

ところが、OS Xはひとつひとつのアプリケーションの動作は切り離されている
「本物のマルチタスク」であるため、バックグラウンドで動作している処理が、
他の処理に影響を与えない。これが使ってみたら、もはや異次元の世界だった。

ファイルを共有していても、動作のもたつきがほとんどなく、引きずられてコ
ケる心配もしなくていい。これでやっと、ネットワーク対応、と言う名に恥じ
なくなったのではないか。しかもUNIXのファイル共有ソフト、Samba※が動作
するので、WinとMac互換ののファイル共有サーバを、自分のMacの中に簡単に
構築できる。これが実に便利である。もうDAVEなどを購入しなくてもよいのだ。

※Sambaについては日本Sambaユーザ会にどうぞ。
http://www.samba.gr.jp/
OS X対応のパッケージを配布してます。凄く便利。

アプリケーションをがんがん立ち上げ、平行して使用しても、全体のスピード
は鈍くはなって行くが、基本的に安定している。停まらない。だから、動作の
軽いOSとは言い難いが、足下がぐらつかない、とても頼もしいOSである。まっ
たく物怖じせずに、ソフトを何本も立ち上げて使うことができる、つまり、と
ても「酷使に耐える」OSになったのだ。

●移行作業は、「完全隔離」で進めよう

今、旧OSのMacOS 9を使用中の方は、ハードディスクのスペースを空けるなり、
外付けで新たに追加するなりして、MacOS X用の場所をつくり、テスト的にイ
ンストールされることと思う。このとき可能であれば、専用にパーティション
を切って、もしインストールをやり直すことがあったら、丸ごと初期化してし
まえるような、隔離された環境が望ましい。

というのも、OS Xには不可視ファイルが大量にあって、例えばソフトを入れす
ぎて容量が足りなくなり、全部消去して、OSのインストールからやり直そう、
などというとき、見た目のファイルを削除しただけではハードディスクはきれ
いにならないからだ。いろんなやり方で不可視ファイルは掃除出来るけれど、
一番ラクで早いのは、専用ボリュウムに隔離してしまうことである。

細かい不具合が起きたときに、今までのセオリーは全く使えない。何かのソフ
トを追加したときからおかしくなったとか、体験版をインストールしたが不要
になったので削除したい、という際に、キレイに元に戻すことは、旧OSと違い
大変である。

追加したアプリだけをきれいにアンインストールするのは、非常に面倒くさい、
と思って欲しい。(もっとも、OS Xはアプリケーション同士のコンフリクトと
いうのはほとんど発生しないのだが)だから、やり直すときにはゼロから構築
しなおした方が気分がいい。そのためにも、いつでもきれいにまるごと消去出
来る専用ハードディスクを、旧OSと混在させない形で準備されたい。

●その他準備するもの

あと、メモリは可能な限り多く。512MB以上は必須である。別に重量級のソフ
トを動かしていなくても、512MB程度はらくに使ってしまうので、理想を言え
ば1GB以上、積んでみたい。メモリは増やせば増やすほど、快適なOSである。

そして乗り換えるきっかけのためにも、普段使いのアプリケーションをひとつ
でも、OS X対応のものに換えておきたい。私の場合はATOK14とFilemakerの買
い換えを、その転機とした。

「クラシック環境」という、便利な「OSの上のOS」という機能があって、旧OS
対応のソフトしか持っていなくても、実はたいていのことはOS Xの上に開いた
OS 9の上で作業可能だ。しかしなるべく、この機に普段使いのアプリケーショ
ンは、OS X対応のものを準備したい。

メモリ512MB以上、専用ハードディスク、X用アプリケーション、さらにADSL以
上のインターネット接続環境があれば、もう全く、申し分のないスタートが出
来るはずだ。インストールはいつものMacと変わらないから、特に難しいこと
はない。

●最大の難所… 「引き出しの底が抜けてしまった!」

以前のOSにはない、素晴らしい美点を持ちながら、ヘビーユーザーほど移行を
ためらう理由の一つは、新しい「ファインダ」の使いにくさのためであること
は、間違いない。こればっかりは弁護の余地がないと思う。

とにかく、このインターフェイスとどう付き合っていくか、移行の成功は、こ
の新OSの操作に馴染めるかどうかにかかっている。そこで、使い方のヒントを
提供したい。

★「背景」には意味はない

まず最初に一言。新MacOSの画面の中には、あの私たちが馴染んでいた「机」
はもう、ない。画面の何もないところ、背景が表示されているところは、旧OS
では板状の場所であって、そこにフォルダやファイルを「置く」ことが出来た。

その場所は「ファインダ」という机であって、どのアプリケーションで作業を
していても、画面の、背景が見えている下地の部分をクリックすれば、机に戻
り、その上に置いてあるものを拾ったり並べたり整理したり出来た。

OS Xでは、背景のある場所は、一応フォルダを置いたりファイルを置いたり出
来るけれど、そこを「机」だと思って使わないほうがいい。そこはただの空間
で、特に意味はない場所だと思って欲しい。ファイルやフォルダは、きちんと
した場所に仕舞わねばならない。

★「ファインダ」とは「のぞき窓」

新OSでは、「ファインダ」とは「のぞき窓」のことである。ファインダを選択
すると、常にウィンドウが開く。ここで表示は、常に「カラム表示」を使うこ
とを推奨する。というのも、OS Xでは、ファイルやフォルダは、常に相対的な
位置で確認・操作されるものだからだ。

ファインダには「新規ウィンドウ」というメニューがある。これを選択すると
新しくのぞき窓が開く。この窓は、他の窓で何が表示されているかとは関係な
く、どのファイルでも見えてしまう。同じファイルが、いろんな窓から見えて
しまう。これが、大混乱の根本原因である。

つまり、旧OSでは、ファイルやフォルダは、あるフォルダの中に収納されてい
た場合、そのフォルダを開けないことには操作することが出来なかった。それ
は現実の机の引き出しのごとく、その引き出しの中にしまったものは、その引
き出しの中にのみ、存在したのだ。

ところが、新OSでは、引き出しを開けると別の引き出しに入れておいたはずの
ものまでが全部見えてしまう。それどころか、上の階層にいくと引き出しの中
はおろか、部屋の外、屋根の上まで出られてしまう。「底抜け」状態である。

これは旧OSとは全く別の概念である。使い始めてすぐに気づくのは、この状態
だと、ファイルやフォルダのある位置というのは、物理的にイメージ出来なく
なってしまうということだ。書類をなんとなく「左のほうにある」とか、「あ
のへん」にしまっておいた、と記憶することが、旧OSでは普通のことだった。

ところが新OSでは、ファイルやフォルダの場所は、どこまで行ってもつかみど
ころのない、相対的なものである。旧OSでは、自分は「机の上にいる」と考え
ていれば良かった。机の上から手を伸ばす感覚で、全てが操作できた。新OSは
この感覚は一切通用しないのである。ここが机か、と思うと、下層へと続く引
き出しの一部にいたりする。正直、気分が悪くなるような大混乱である。
しかし…

もう、文句を言ってもしょうがない。これが「仕様」なのだ。体を合わせて付
き合って行く以外、方法はないのである。一番わかりやすいイメージは、ズバ
リ「のぞき窓」であると思う。小舟の上から海中を覗くときに、箱の底にガラ
スを付けた「水中メガネ」を使う。あのイメージである。あるいは水槽に入れ
たアリの巣を、横から覗くイメージ。

そう割り切ってしまうと、ファインダの表示形式の三つの中では、従来のアイ
コン型のものより、左から右へと階層を一覧出来る「カラム方式」が一番合理
的である。「デスクトップ」という概念を捨て、「のぞき窓」の使いこなしに
慣れることが出来たら、移行はほぼ成功したと考えていい。

※これはウィンドウズのエクスプローラとほぼ同じものだから、OS Xはウィン
ドウズの人の方が、実は抵抗なく受け入れられると思う。

●さよならMacintosh

ところで、今まで相棒としてMacを使っていた人は、特に画像処理関係には、
揃わないソフトや環境も多いので、移行しきれるものではないと思う。私も実
際、二通り、きれいに分離したシステムを用意して、必要に応じて切り替えて
作業しているのが現状だ。

双方を使ってみてしみじみ感じるのは、OS Xは「Macではない」ということ。
言い方は悪いが「ラブリーなWindows XP」のようである。酷使に耐えるOS、と
いうメリットは一度味わってみると戻れなくなるから、移行は不可避だとは思
うけれど、やっぱり10年も使ってきたものだから寂しくはあるし、Windows XP
と同じ土俵に立ってしまい、差異化が出来なくなってしまったのでは? とい
う気もする。

あの古馴染みの「Macintosh」はなくなってしまうんだろうか…
と、とても複雑な心境にさせられる新OSなのだった。

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する34歳 santa@londontown.to
・ようやく涼しい夜。一年で一番好きな、初秋~初冬が、もうすぐやってくる。
この季節になるといつも、「生きてて良かった」としみじみ思う。そんな秋を
迎えるにふさわしい名曲シリーズ、まずは映画「アメリカン・グラフィティ」
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▼「MacWIRE Express」もよろしく!
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■デジクリトーク
貧乏の世界

永吉克之
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私は貧乏になるのが怖い。貧乏はいやだ。まだ真の貧乏を経験したことがない
ので貧乏がどのようなものか実態が分らないが、慣れないことはしたくない。
私にとって未知の恐怖、それが貧乏なのだ!

正直な話、来年の今頃、私が失業して職安通いをしているとしても、ちっとも
不思議でない状況なのである。

確かに学生時代は質素な生活を経験した。親元を離れて京都の学生アパートに
住んでいたが、四畳半一間で、炊事場とトイレ、風呂、洗濯機は共同。扇風機
もストーブもテレビも掃除機もなかった。親から送金を受けていたので、月末
になってお金がなくなってくると、レーズンパン一斤で一日をしのいだことが
何度かあるが、いよいよという時は親に泣きつけばいいという安心があったの
で、これは真の貧乏とはいえない。

●貧乏を甘受する

私が貧乏を恐れるのは、物質的享楽を味わえなくなったり、世間体を気にしな
ければならなくなったりするからではない。私は関西人のくせしやがって、銭
のことで細けえことを言うのが、でえ嫌えだからなのである。

例えばウチの母親が食品店から帰ってきて、レシートを見ながら、同じ品目が
ダブって記入してある(レジ係が過ってバーコードを二度読み込んだのだろう)
といって、店に文句言いに行こうとすると、私は「どうせ 200円かそこいらの
もんじゃねえか。ケチなこたぁいわねえで、店に寄付したとでも思っときねえ」
とかなんとか竹を割ったようなことを言って、どうでえこの気風の良さ、これ
が粋ってもんよ、と自己愛に耽溺するのである。

こういう場合、文句をいってレジ係に自分の過ちに気付かせるのが今後のため
だと思うのだが、200円くらいを返金してもらいに、わざわざ店に戻るのも、
どうもセコい感じがして私にはできない。関西人失格である。

しかし貧乏になったら、そんな甘えは許されない。100円であろうが10円であ
ろうが、払う必要のない金を取られたら、その店に乗り込んで、「返答次第で
はコンクリートミキサー車がおたくの店に突っ込む、なんちゅうこともあるか
もしれまへんなあ、大将」と脅してでも金を取りかえさなければならない。そ
して、詫びのしるしにカボチャのひとつでも要求するのだ。
現行法では、貧乏人ならば、その程度の脅迫は罪に問われないはずだ。

そして翌日、何にもなかったような顔をして、その店にまた買い物に行く。
その程度の心臓がなければ、貧乏人になるのは諦めた方がいい。

●なぜ貧乏は苦しいか

貧乏がどれだけ苦痛なものになるかは、本人がどれほど物欲が強いかにも依る。
「四苦八苦」という言葉があるが、これは仏教からきた言葉で、人間を苦しめ
ている要素が八つあるという。そのうちのひとつに「求不得苦」(ぐふとっく)
というものがあり、欲しいのに手に入らないことによる苦しみのことである。

自分でいうのもなんだが、アルコール以外の味覚的享楽に関しては私は淡白で、
美味しいものが食べたいとは、ぜーんぜん思わない。私は牛肉と豚肉の味の違
いすら分らないくらい味音痴で、もし目隠しして食べたら、ウナギとビニール
の違いも分らないかもしれない。

また服装にも無頓着で、ブランド物しか買わないという人間の神経が理解でき
ない。なぜイトーヨーカドーで買わないのだろう。私は、服でも電化製品でも
文房具でも新幹線のキップでもなんでも、森羅万象をイトーヨーカドーで買っ
ている。なぜなら自宅のすぐそばにあるからだ。

また、髪形なんかも気にしないので、仕上げは雑だが今どきカットが 1,500円
という破格の料金でやってくれる散髪屋を使っている。これは安いからではな
く自宅に最も近い散髪屋だからだ。

こういった点では、私は貧乏人になれる素地を持っているといえよう。

●貧乏人の思い出

今と違って、私が小学生のころは周囲にも貧乏人が多かった。友達の家に遊び
に行くと、六畳一間に台所とトイレがついただけの間取りで一家族が住んでい
ることもあった。

子供心にも彼らが貧乏なのは理解できたが、同情は微塵も感じなかった。それ
は私が幼かったからなのか、ヒトデナシだったからなのか、今となっては分ら
ないが、多分、貧乏人が珍しくない時代だったからだろう。

五年生の時、同級生に貧乏人の息子がいて、新聞配達などをして家計を助けて
いた。しかし、そんな感心な少年の雰囲気のまったくない奴で、私は彼とよく
取組み合いのケンカをしたが、ケンカになると必ず相手のノドを怪力で鷲掴み
にして窒息させるという残忍な技を得意としていた。そしていつも穴の開いた
分厚いセーターを着ていたので、貧乏人の息子はセーターを着て、ひとの首を
絞めるものだ、というイメージが定着してしまったのである。

・これが貧乏人の息子だ!
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/poverty.html

●私が推薦する貧乏映画

『自転車泥棒』1948 ヴィットリオ・デ・シーカ
『忘れられた人々』1950 ルイス・ブニュエル
『どん底』1957 『どですかでん』1970 黒澤明
『泥の河』1981 小栗康平

<本日の芸術>
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/006gh.html

【訂正とおわび】

デジクリ #1066のデジクリトーク「VIOLENCE」でNYの芸術家、篠原有司男氏を
彫刻家クマさん(篠原勝之氏)の兄であると書きましたが、これは私の記憶違
いで、血縁関係がないことが明らかになりました。篠原氏の個展会場で画廊の
スタッフに直接確認したので、この情報には絶大なる自信があります。

少しでもあいまいな情報に関しては、必ず確認をとることにしているのですが、
今回の場合どういうわけか確信があって、ウラをとらずに書いてしまいました。
同じ芸術家で苗字も同じというだけで兄弟だと確信してしまうほど私はアホで
はないはずなのですが、ともかく2万人もの読者を過った方向に導き大混乱を
招いたのは事実です。猛省し、情報の正確さには気をつけるようにいたします。

【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
なぜ公立の美術館は動物園のそばにあることが多いのだろう。東京都立美術館
と上野動物園は同じ公園内にある。また京都市立美術館は市立動物園と隣り合
わせ。大阪市立美術館も天王寺動物園と柵を隔てているだけだ。また、旧兵庫
県立近代美術館は王子動物園の向い側にあった。キリンやゴリラ、オットセイ
なくして美は不可能だというのか!
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■編集後記(8/22)
・8月はじめの朝日に、わがさいたま市民から「なぜ消えた? カエルの合唱」
という投稿があった。見沼たんぼを見渡せる家に移り住んで13年、毎年聞こえ
た夜間の圧倒的なカエルの大合唱が、ことしはぱたりとやんだという。心配に
なって朝のあぜ道を歩いたが、一匹も姿がない。今年のサイレントサマーはな
んとも不気味だ。この異変の原因はなにか、識者の究明を望むという内容。た
んにその地域の生態系が変わっただけなのだろうか。なんかとんでもないこと
が起きる兆候ではないのか。厄災のあとで、そういえば例年になく静かな夏で
したなあ、なんてことにならなければいいがト心配症なわたし。(柴田)

・まさかのソフトバレエ復活。活動終了時に、悲しみのあまり泣いてしまった
くらいだったので、複雑な気持ち。先日イベントでのライブがあったそうなの
だが、曲も聴いてないのに行けるかい、と意地をはって行かなかった。シャフ
トはそれで失敗した。いや関係ないが。いくら昔好きでも、現在の音が悪けれ
ば、現在進行形じゃなければ認めないぞ~。ミイラなんて見たくないぞ~。ジ
ューシーなイムホテップ(ハムナプトラ/マミー。但しリターンズは除く。)
じゃないとイヤだ。しかし行った人たちからの感想を聞けば聞くほど、行けば
良かったかなぁ、などと思ってしまう弱いワタクシ。「一曲目があの曲で…」
で、過去のライブ空間にトリップ、疑似体験、鳥肌。うわぁ臭いから音の広が
りから何から何まで出てくるよ。記憶力のない私でも覚えていたか。同時に過
去の「恥ずかしい自分」の記憶も、どば~っと在庫放出セール。ぎゃ~。同じ
ような人は多く、あの頃の恥ずかしい自分をテーマに語ろうかと話していたり
する。あー、過去の自分はとっても恥ずかしい。服装は普通だった気はするけ
ど、若かったですわ、ええ、今でも若いつもりですが。   (hammer.mule)
http://www.softballet.net/  まさかの公式。バナー改竄はあかんで~。
http://www.summersonic.com/  イベントの画像があった。TVもするらしい。

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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