[1147] サーバが日用品になる日

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1147    2002/08/29.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 21331部
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             <転がり続ける>

■Powerbook Publishing Project ~ (23)
 サーバが日用品になる日
 8月サンタ

■笑わない魚
 消極的自殺
 永吉克之

■デジクリWebデザインレビュー
 Web特有の見せ方、ソニー銀行の「MONEYKit」
 小笠原たけし

■展覧会案内
 セバスチャン・サルガド写真展「EXODUS 国境を越えて」

■サイト案内
 「マクロの世界をミクロのジュエリーに凝縮」西澤弘子氏



■Powerbook Publishing Project ~ (23)
サーバが日用品になる日

8月サンタ
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●またまた、サーバを預かることに

七月末で、今の会社に移って事業を立ち上げて、おかげさまで二年目がスター
トした。少しは安定してきたかな? というところで、またサーバを預かるこ
とになった。事務所の一角にラックを組んで、13台の1Uタイプのサーバを入れ
る。サーバの所有者は、関東一円の、法人だったり、個人だったりいろいろだ。
まるでプチ・データ・センターといったところである。

依頼者は長野県某所のプロバイダさんである。お客から預かっているサーバが
数十台あるのだが、そろそろ帯域が切迫してきた(回線スピードを上げたい)。
だが、長野県内では回線の選択に限界がある(速い回線ももちろんあるが、コ
スト、そして導入期間が合わない)。

また、ときにはサーバ本体に直接対面したい、というお客さんのリクエストも
あり、出来れば交通の便がいいところに設置したかった、ということである。

一台当たりの預かり料は、結構いい値段である。当然、先方とシェアだが、現
状でも電気代と回線代がこちらはタダになり、あとン台増えたら、もう一部屋
借りましょうとか、大もうけは出来ないけれど、楽しい相談をしている。

いわゆる「ハウジング」と呼ばれるサービス形態だが、実際の業界では値崩れ
が非常に激しい。半額、十分の一は当たり前の、薄利多売の時代に突入してお
り、「これからのビジネス、データセンター事業」とぶちあげたはいいものの、
苦戦している業者が多いときく。ちなみにデータ・センターとは、堅牢な建物
に高速な回線を引き、安定した電源設備や強力な空調環境を設置して、顧客の
サーバを預かるという商売である。

そりゃそうだ、今なら個人でADSLの環境でも、サーバは格安で立ち上げられる。
Windows XP、MacOS X、どちらでも可能。普段使いのパソコンをサーバにして
しまえばいいのだ。ほとんど無料で、面倒なのは最初の設定だけである。そん
な仕組み自体が、企業の発注者側にも見えてきた。

そうなると、商売でデータ・センターと名乗るからには、余程のサービスを売
りにするか、余程安くしなくてはならない。しかし、客の財布のひもは固くな
る一方である。また、決済システムなど、ある程度の重要なサービスになると、
他社を信用せず、自社でやってしまう企業も増えてきた。

数十台程度の少ない預かり台数でも、ケアを十分にした上で商売になるほどの
値段を付けられるのは、依頼者である長野県のSさんに、営業力があるからだ。
「Sさんのところなら大丈夫」という、信頼を寄せるお客が多い。私も、Sさん
のお話なら、という条件でOKしたのである。

●依頼者、Sさんのパーソナリティ

Sさんは昔横浜の会社員だったが、1995年から生まれ育った信州に戻り、独力
で地域プロバイダ事業を運営してきた人である。まだ30代後半で、長野県某所
の山中で、数十台のサーバと寝食を共にしている。私はこっそり「サーバ仙人」
と呼んでいる。

最近ようやく会社組織になったが、それまではずっと個人だった。従業員はい
ない(ときどき入るのだが、あまりの大変さと見返りの少なさに、長続きしな
いようである)。

しかし小規模プロバイダとして、開業時からずっと回線品質(高速、かつ切れ
ない)を売り物にしてきた。Sさんの地域のNTTのバックボーンは、余りに貧弱
だったので、相当初期の段階から独力で中部電力と交渉し、電力コントロール
用の光回線を借りたりするなどして、「同一地域ではどこにも負けない」クォ
リティのサービスを提供してきた。

結果、全く宣伝していないにも関わらず、安定したユーザを集めて来た。テレ
ビで宣伝しているような、大手のプロバイダのアクセスポイントが近くに出来
たり、某公的機関が格安で組合員向けのプロバイダを始めても、最初は移った
客も、数ヶ月もしないうちに、皆戻ってきたという。Sさんには自分の地域へ
の回線状況が全て見えているので、他社が同程度のクォリティを出せないこと
は、最初から分かりきったことだったそうだ。

お陰で「良く繋がる」ことを知った県下の日系ブラジル人が、インターネット
電話をやるために次から次へと現れたり(97年頃のお話!)、NTTの馬鹿担当
者との長年に渡る死闘など、エピソードは尽きない(イラだっているのすら見
たことがない、本当に温厚な人で、この人がはっきりと「馬鹿」呼ばわりする
のはNTT相手だけである。余程のことがあるのだろう)。

この人の話はほとんど長野県におけるインターネット史を網羅している。とい
うことは、まるまる日本のインターネット史にも繋がっているので、そのうち
詳しくご紹介できたらと思う。農業電話とADSLの実証実験の話や、バックボー
ン回線の卸売り値段と品質の裏話など、興味深いネタが一杯である。

しかし、このケースは典型的な「人で持っている」というケースである。Sさ
んという存在あって現況があるわけで、感心するけれど、なかなか真似のしよ
うがない。知り合いであることを、とにかく幸運に思うのみである。

●サーバが「日用品」になる日(脱CD、DVD!)

ところで、データ・センターが「ビジネスモデル」として成立しなくなっても、
サーバというものの重要性はこれから伸びる一方である。(データ・センター
の重要性は上がると思うが、独立収益事業として競争を勝ち抜くのは、かなり
シビアという意味。こういうことを書くと差し障りのあるベンチャーの人が多
いので… )

サーバというと、UNIXがOSとして採用されるのが一般的だ。理由は長期間にわ
たる連続運転と、複数のクライアントパソコンからの同時接続、という環境に
おいて、なにより安定性・安全性が求められるからである。ハードウェアだっ
て、私たちが普段使うパソコンと大して変わらない部品を使うが、連続運用に
特化した構成になる。二~三年電源を落とさないなど当たり前の、信頼性最優
先の世界だ。

見た目や静粛性などは二の次で、うるさい、熱い。メンテナンスも、UNIXのコ
マンドラインをいじってサーバを管理するというのは、可能な人が限られる。
つまり、サーバとは業務用であり、特殊なものだった。

しかし、最近は一般の人にとって、サーバの利用機会が増えた。個人も企業も、
多くのデータをデジタルデータとして所有、そして共有するようになったので、
その機能を必要とする人が急激に増えているのである。

世界中に見てもらうための、HTMLを収めるWebサーバ、逆にメールを受け取る
ためのメールサーバ。この二つに始まって、音楽データを収めるサーバ、ワー
ドやエクセルのデータを収めるファイルサーバ、もちろん写真の画像サーバ、
テレビ番組やビデオのソースを貯めておく動画用のサーバも必要になってきた。
その他、細かいが重要な働きをするサーバは様々な種類がある。

これらのサーバはローカル(自分の手元)に置いてもいいし、LANでもWANでも、
ネットに繋げば簡単に他人と共有出来る。使ってみて初めて分かる、非常に便
利なものである。

冒頭に述べたとおり、誰もが使うような一般的なOSでも、サーバは構築可能に
なってきたし、データを収めるハードディスクは着実に安く、大容量になって
きた。先週、OS X用にPowerBookに収まる40GBのハードディスクを購入したの
だが、たったの15,000円である。すぐに一杯になってしまうことと思うが、死
蔵させることなくデータを蓄積してゆけるというのは、夢のようである。

●サーバとは「データを死蔵させない」しくみ

「死蔵」、この言葉がキー・ポイントで、データはサーバにある限りは、常に
アクティブなのだ。クラッシュしない限り、なくなりはしないし、引っ張り出
すのは容易だ。うろおぼえの書類でも、検索すればたちどころに呼び出せる。

CDに焼いて保存することを考えて欲しい。CDはサーバと違って、常時アクセス
出来ない(目当てのCDを引っ張り出して、ドライブに装填しなくてはならない)
し、共有(複数の人間の同時アクセス)が出来ない。スピードものろい。これ
は使い勝手において致命的に劣っている。(この欠点はDVDでも変わらない)
CDに入れてしまったばかりに、なくしたり、日の目を見ないデータが発生する
可能性は高まってしまうのである。

CDやDVDは、パッケージ配布などに向いているけれど、サーバとネットワーク
がここまで「安い・速い」今なら、光学ドライブより、ハードディスク内蔵の
サーバを手に入れた方が、よりパソコンの利用には効率的だろう。せっかくの
デジタル・データを、既存のディスクなどのメディアのような、物理的な制約
の中に入れない方がいい。

サーバが日用品化する日はすぐそこだ。今よりももっと効率的に、パソコンに
働かせたいと思っている人なら、是非注目してもらいたい。来年は間違いなく、
ホーム・サーバが大ブレイクする年だ。断言する。

●追伸 OS X、その後

先週の事後報告。それまで使っていた10.1.5も、致命的ではないが、細かな不
具合がたくさんあった。OS Xのいい所は、その不具合が他のアプリケーション
に影響しないところである。ファインダがふっとんだりしても、気にせず仕事
を続けることができたりするので、酷使に向いてるOSだなと、つくづく感じた。

そして待望のJaguar使用感だが… 何故だか、動作が目に見えて遅くなってし
まった。PowerBook G4より、PowerBook G3 Pismoの方が軽快に動作している。
ただいま原因追及中。しかし細かい部分がとても使いやすくなったのは本当で
ある。特にファイル共有。いいですよ。

さて来週は、続けているネタ「データベースの新時代」で、Jaguarのアドレス
ブック機能と、Filemakerの話をやりたいのだが、来週はZDnetと同時掲載の週
なので、恐らく出版関係のネタになると思います。まあ、気長によろしくお付
き合いください~。

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する34歳 santa@londontown.to
・秋の名曲シリーズ。日が落ちるのが早くなり、誰かを誘って街に出たくなる
この季節。今回はとっておきの日本の曲で。スターダスト・レヴューの「トワ
イライト・アベニュー」。(スターダスト・レヴューは「もう一度ハーバーラ
イト」までの古い作品が、とにかくいいよ!)

・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/

・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/

▼「MacWIRE Express」もよろしく!
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0207/23/nj00_digicre.html

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■笑わない魚
消極的自殺

永吉克之
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プロボクシング日本ウェルター級タイトルマッチ10回戦、第8ラウンド開始の
ゴングが鳴った。挑戦者同級9位パラダイス吉田は、第1ラウンドからチャンピ
オンのベサメムーチョ権藤に一方的に打ちまくられ、すでに5度のダウンを喫
しているが、タフなのが幸いして、KOは免れている。

しかしこの相手には絶対に勝てないナ、と本人も自覚しはじめていた。ならば
早いとこ試合が終わらないかナ、などと考えるようになっていた。パンチを当
てられたら、効かなくてもダウンして、そのままテンカウントされてしまおう
か、このラウンドが終わったら、試合続行不能の演技をしてタオルを投げても
らおうか。そんなことを考えながら、リング中央へ向かった。

相変わらず、チャンピオンが一方的に攻める展開になった。挑戦者は、どうや
って試合を終わらせようか悩みながら防戦していたが、とにかく体面を保つた
めに、KO負けと試合放棄はあきらめて、なんとか最終ラウンドまで耐えぬいて、
判定負けを狙うことにした。

そんなわけで、チャンピオンが打ってくるとすぐクリンチして、なかなか離さ
なかったり、ローブローを打たれて苦痛に耐えている演技をして時間稼ぎをし
ながら最終ラウンドを終え、圧倒的大差の判定負けを勝ち取った。

                 ■

こういう姿勢で人生を送ることを「消極的自殺」と呼びたい。 YAHOOでこの語
を検索すると、40件ほど見つかるが、決まった定義はないようだ。私としては、
実際に死を試みなくても「自殺」と考えることにする。

消極的自殺者は、命を断ちたいというより、一刻も早く寿命が尽きて、辛いこ
とや面倒くさいことから解放されたいのだ。勝利も名誉も富もいらないから、
なるべく面倒くさいことは避けつつ「拘束期間」が終るのを待っているのだ。

今死んだら妻子が生活に困る、親は悲しむ、仕事先に迷惑をかける、あるいは
痛い、苦しい、自殺をすると地獄に堕ちるなどの理由で自ら命を断つ踏ん切り
がつかないのだ。つまり進んでKO負けをしたり試合放棄をしたりしてまでコト
を終わらせる決心がつかないのである。

                 ■

それとは逆に、長生きしたいという物好きな人たちもいる。

2200年前、秦の始皇帝が、不老不死の薬を探しに、徐福という男を東方に遣わ
せた。そして徐福一行がたどり着いたのが日本だったらしく、日本のあちこち
に徐福の渡来伝承が残っている。

その霊薬は一粒食べれば千年長生きするそうなのだが、皇帝は人生が楽しくて
楽しくてしかたなかったのだろう。それとも死ぬことで彼の強大な権力を他者
に握られることが我慢できなかったのだろうか。

始皇帝に限らず、不老長寿の薬を探し求めた権力者の話はよく聞く。いずれも
自分のおかれている地位や権力への執着がそうさせるのだろう。千年も万年も
酒池肉林に浸っていたかったのだ。

                 ■

私は今年46歳になった。残った寿命は30数年といったところだが、それを想う
たびに「まだそんなに生きなきゃならないのか」とため息をつくことがある。
まさに消極的自殺者候補であるが、30年というのは、時間稼ぎをしながら生き
るにはあまりに長過ぎる。早く経ってくれと願うほど時間の経過は遅く感じる
ものである。

もちろん私には、権力も酒池肉林も雑木林もないので、長生きを望む具体的な
理由がない。そこで、時間の経過を忘れ「あれ、もう30年経っちゃったの?」
といいながら物故するために、私は後ろを振り向かず、将来のことも考えず、
ひたすら転がり続けなければならない。アーティストとして、自分が現在最も
エキサイトできる表現をし続けなければならない。人生に熱中し、常にエキサ
イトできれば、それだけ早く死ねるのだ。

私が今主張していることが、過去の主張と明らかに矛盾していても、そんなこ
とは気にしない。今現在の主張が真理なのだ。誰かがその矛盾点を指摘したら
「うるさい」というだけだ。過去の自分の発言にこだわっていたら、時間の経
過が遅くなる。

また「大金が出ていくばっかりで、いっこも儲からへんことして生活はどない
すんねん」「嫁はんも子供もおらんのに老後はだれの世話になんねん」という
心の声を「じゃかましワ、あほんだら」とどやしつけて、転がり続ける。

過去はもうない。未来はまだない。現在だけが存在している。

                 ■

とはいえ、生きているということは、それだけで偉業である。実際問題として、
面倒や悩みを避けて生きていくなど不可能だ。「無難な人生を送らせてくれよ。
富も名声もいらないって言ってんじゃん!」と怒っても私は許さない。天が許
しても私が許さない。

ある意味で人は苦しむために生まれてくる。そんな苦しい「人生」という期間
を80年も90年も生きた人たちは、何ら現世的功績を残さなくても、生きたとい
うだけで偉い。お年寄りを見ると、ディープキスをしてさしあげたくなる。と
いうのは、ちょっぴり悪どいジョークさ。フッ。

<本日の芸術>
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/007pf.html

【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
本号より、私のコラムの見出しの「デジクリトーク」を「笑わない魚」と改め
ることにした。何の意味もないが、どんな冗談をいっても、ニコリともしない
無表情な魚がいたとしてもいいではないか。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■デジクリWebデザインレビュー
Web特有の見せ方、ソニー銀行の「MONEYKit」 小笠原たけし
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0208/27/hj00_digicre.html
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一時話題になったソニー銀行のサイトであるが、これを見るとWebサイトのあ
り方を色々と考えさせられる。印刷されたパンフレットの置き換えではなく、
Webサイト特有の見せ方の重要性を、再度考えてみる必要があるかもしれない。

▼ZDNet Macとデジクリの連携企画。本文は上記サイトで。

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■展覧会案内
セバスチャン・サルガド写真展「EXODUS 国境を越えて」
http://www.bunkamura.co.jp/museum/
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Bunkamuraザ・ミュージアムでは、8月31日から10月20日まで、現代を代表する
フォト・ジャーナリストとして最も注目されている写真界のカリスマ、セバス
チャン・サルガドの写真展「EXODUS 国境を越えて」を開催する。

会期 8月31日(土)~10月20日(日)10時~19時(入館は18時半まで)
   金・土は21時まで(入館は20時半まで)
会場 Bunkamuraザ・ミュージアム
   東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F TEL.03-5777-8600
入館料 一般1000円、学生800円、中学生500円、小学生以下は無料

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■サイト案内
「マクロの世界をミクロのジュエリーに凝縮」西澤弘子氏
http://www.too.com/communication/cafe/
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株式会社Tooの企画サイト「クリエイターズ・カフェ」の14回目を、8月22日よ
り公開。日本を代表するジュエリーデザイナー・西澤弘子氏を紹介する。

ジュエリーのデザイン画は、絵として完成していればいいというものでなく、
そのまま職人のための図面となる。1ミリの間隔に描かれる4~5本の線描、ジ
ュエリーの大きさが0.5ミリ違っただけで価格が変わってしまうミクロのデザ
インの世界に迫る。

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■編集後記(8/29)
・困った。「デジクリ」と「写真を楽しむ生活」の編集後記と「CG美少女」の
読書日記で、毎日3本も書かなくてはならない。そんなにネタがあるものか。
ほとんど外出しないで、もっぱらモニタの文字を読んだり書いたりする毎日で
は、ネタになる事件なんかおきようもないのだ。かといって、同じ内容の使い
まわしでいいはずがない。さて、デジクリ向き、、、京都のSさんというやた
ら波長の合う読者さんから「鳥人間の季節でございます」ト、放送日を知らせ
るメールが来た。ありがたい。今年もあやうく見逃すところだった。Sさんは
琵琶湖の現場にまで見にいくというファンである。うらやましい。でも多分テ
レビのほうが全貌が見られていいと思う。有り余るほど金があったら、自分の
チームを持ちたいと夢想したこともあるくらい、わたしも人力ヒコーキ好きだ。
8月31日の日テレ系「スーパースペシャル2002 鳥人間コンテスト選手権大会」
楽しみなことだ。テレビを見るだけ、安上がりな娯楽だ。     (柴田)

・名古屋にいる弟のマンションは、すぐ前の道路がADSLボーダーライン。なの
で仕方なくAir H"を使っている。どこでも繋がるのはいいのだが、やはり遅い。
回線のために引っ越しを考えているくらいだ。実家に戻るたびに、ADSLの速さ
に感動して帰っていく。今日がYahoo!BBの工事日のはずなのだが、昨日試しに
モデムを交換したら、ADSLランプが点灯。ラッキー。ピーガーは半日で終了。
12Mのわりには遅い気がするが、今までの1.5Mに比べたら、雲泥の差。小さな
ケーブルネットよりも速いと思う。次に弟が来たら、このスピードに驚くだろ
うなぁ。早く賠償訴訟請求の決着つけてね。/使わないまま月会費を支払って
いたniftyを解約しようと、サイトに行く。最大3年の休会ができることを初め
て知る。niftyで得た知識や経験は、自分には大きいという思いが強いため、
なかなか解約できない自分には休会制度はありがたい。   (hammer.mule)
http://www.nikkan.co.jp/hln/nkx01.html#KY29010  あら16M?

・新メルマガ「写真を楽しむ生活」昨日創刊しました。http://dgcr.com/photo
・「Web Site Design」vol.5をプレゼント。詳細は1145号。

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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