[1197] マツカサ、再び美術教育を考える:前編

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1197    2002/11/13.Wed発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 21594部
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        <バカ親はウチだけだった(^^;)>

■MKチャット対談
 マツカサ、再び美術教育を考える:前編
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■南国パパイヤ削り
 洋モノ馬ボーン。
 白石 昇



■MKチャット対談
マツカサ、再び美術教育を考える:前編

笠居トシヒロ&まつむらまきお
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かさい: まいどでーす、寒いですねぇ~。三週目にして、ようやく風邪が癒え
    てきた笠居ですー 
まきお: 何週間風邪やっとるんじゃ(^_^;)。年末にむかってバタバタしだした
    まつむらですー
かさい: なかなかしつこかったよ、今年の風邪は。引き始めに病院行って注射
    もしたのにこのざまですわ 
まきお: 健康的な生活なんかするからじゃ(笑)
かさい: いや、11月に入ってからフィットネス行けてないんだよねー(^^;) チ
    ケットの期限が切れる前に行かないとマズイな
まきお: 自業自得じゃ(違)

●全員が同じ、、、

かさい: なんでやねん(^^;) ところで、まつむらさんとこは、子供の作品がど
    こかに展示されて、それを見に行く、てなことはある?
まきお: 幼稚園は展示会があるね。小学校は教室の後ろに貼ってあるのを授業
    参観で見るくらいかな
かさい: 普通はそうだよね。ウチのほうは、なんか市の方針なのか知らないん
    だが、市内の小中学校から、美術や図工の作品を集めて公民館で展示
    する、ということをやってるのよ
まきお: ほうほう、さすが劇場都市宣言
かさい: そういうことなんかな?(^^;) ま、担当の先生とかが選ぶのかはわか
    らないんだけど、その展示作品にウチの長男のが選ばれたと聞いてね
まきお: ほぉ、選抜なんや~
かさい: そうらしいね。で、ヨメと連れ立って、公民館まで見に行ってきたん
    ですよ。あぁバカ親(笑)
まきお: まぁ、めでたいことですわな(^_^;)
かさい: 賞とかがもらえるわけではないんだけどね。で、行って見て、ちょっ
    と驚いた
まきお: オヤバカだらけで(^_^;)?
かさい: 平日の昼間に行ったから、バカ親はウチだけだった(^^;) あとはなん
    か関係者風の男性が2人だけ
まきお: じゃあ、なにを驚いたん?
かさい: うん、まず入口のところに水着の同級生を描いた絵が6枚貼られていた
    のな
まきお: ふむふむ
かさい: その6枚の絵の水着の色が、まったく同じ色だったのだよ
まきお: 学校指定の水着とちゃうの?
かさい: いや、もちろんそうだろう、スクール水着だよ。でもね、だからと言
    って全員が「同じ単色の青」で塗るか?
まきお: チューブの青なんでしょう??
かさい: そうよ、でも紺色で塗る子もいれば、青で塗る子もいるだろうし、二
    色混ぜて塗る子もいるだろう? 普通はさ
まきお: そうなんかな(^_^;) 見てないからなんともいえんが
かさい: 水着だけとちゃうねん。肌の色とか、輪郭線の色とかも、ほとんど同
    じなんよ
まきお: 肌色といえば、最近絵の具は肌色とちゃうんよね
かさい: そうなん?
まきお: なんて言ったっけな~。ほら、民族によって肌の色は違うから
かさい: ああ、「肌色」という表記をしていないってことか
まきお: そそ。まぁ、それはええとして、同じクラスだと、同じ絵がたくさん
    出てきたりすると思うが、そういうことではないのん?
かさい: テーマは決められて描くと思うよ。「水泳のときのお友達を描きまし
    ょう」って感じかな
まきお: いや、隣のヤツがどう描いてるかとかさ、見るじゃない。あと教科書
    に同じテーマのが載ってたら、みんなそれそっくりのを描くとか
かさい: まあそういうこともあるかもしれないんだが、6枚とも同じ構図、同
    じ色使いなのよ。これ偶然?
まきお: 偶然ではないでしょうなぁ。同じクラスか、同じ教科書か....
かさい: 何が言いたいのかと言うと、これは「ある学校の一つの学年全員の中
    から選出された」ものだと言うことなんだ
まきお: ふむふむ
かさい: つまり、このようなことが起こる理由として考えられるのは、「この
    6点を選出した人間が、この構図、色使いを非常に好んだ」か…
まきお: それはないやろ(^_^;)みてないからわからんけど、同じモノは選ばな
    いやろ(^_^;)
かさい: だよね。ということは残る理由としては「ほとんど全部の作品が同じ
    構図、同じ色使いだったので、必然的に選ばれた6点も同じだった」
    しかないんだよ
まきお: 全校ぜんぶ同じ絵なんだろうか(^_^;) ふーむ
かさい: 学年ごとの選出だったから、全校揃ってではないんだろうけど、少な
    くとも一つの学年内はみんな同じ絵を描いていることになるなぁ
まきお: うーむ。まぁ「遠足の絵」とかだと、何パターンかに分類はされるが
    全部同じなのかねぇ
かさい: 何パターンかあるのなら、選ぶほうもパターンごとにいい作品を選ぼ
    うとするだろう?
まきお: 普通はそうだね
かさい: で、ここからさらに推測を推し進めてみると、何の制約もなく「水着
    の友達を描きましょう」というテーマだけだったら、子供たちが進ん
    で同じ構図、同じ色使いの絵を描くだろうか?
まきお: うーん、お手本が存在するんだろうねぇ
かさい: そう、お手本を見せて「このように描きなさい」って指導してるんだ
    ろうなぁ、きっと。でなければ、もっといろんな絵が出てくるはずだ
    よね
まきお: だとすれば、ちょっと問題だなぁ。うちの子の行ってる学校ではそう
    いうことはなさげだが。「模写」の課題だったのかもしれんぞ(^_^;)
かさい: 小学校の課題に模写があるのか?(^^;) 博物館学実習じゃあるまいし
まきお: わからん(^_^;) 先進的な美術教育実施校なのかも(^_^;)
かさい: (笑)まあ、市内の学校全部の作品なので、どの学校のものかはわか
    らなかったんだけど、でも、その絵だけじゃなくてね、とある木版画
    の一群は、これも同級生の顔らしいんだが
まきお: ふんふん
かさい: 目鼻や頬骨なんかの凹凸をなぞるように彫っていくという、彫刻刀の
    「運び」がどれも同じだったし
まきお: なんだか画一化しとると
かさい: 別の木版画の一群は、リトグラフっぽいフラットな彫り面を合わせた
    多色刷りで、モチーフの「顔」に、全部「影」が落としてあった…小
    学生が考え付くテクニックじゃないよ
まきお: なるほどなぁ。あ、そういえばこの前、地元の公民館の文化祭に行っ
    たんだけどね
かさい: ほう
まきお: 中学生の、レタリングの課題かな? 明朝体のレタリングが何枚か張
    り出してあってみんな書体は同じなんだけど、文章が「授業中眠気が
    さそう」とか「根っからの関西人」とかなかなか笑わせてくれた(笑)
かさい: ええやないか。手本のあるべきレタリングでも、そのくらいやってく
    れると嬉しくなるがな
まきお: 内容はなんでもええよ、って課題やったんやろね(笑)
かさい: まぁ、こっちの話も、全部が全部そういうのではなかったんだが、こ
    んな教え方をしている学校もあるんだと思うと、暗澹たる気持ちにな
    ってくるね
まきお: 私立かな~。教育要綱では、多分自由に描かせるというのが主眼だと
    思うが
かさい: うーん、市立の学校ばかりを集めたものだったと思うんだが
まきお: 美術のトレーニングとしてはさ、模写自体は悪くはないよね
かさい: トレーニングならね。でも小学生にテクニック教えてどうするんだよ
    (^^;)
まきお: それはまぁ、一概には言えないと思うがね。ルネッサンス時代から、
    子供の頃から工房で修行するのはあたりまえであって、美術が情操教
    育、自由画中心になったのは戦後からの話だよ
かさい: もちろん、そこまでの「修行」ができる環境があれば、それを選択し
    てもいいと思うけどね
まきお: その学校がどういう美術教育をしているのかは、わかんないから、憶
    測なわけだけど、逆に、「模写なら成績がつけやすい」という理由で
    全部の課題がそうなら、ヤな感じだな。
かさい: 「模写」と呼べるレベルでもないと思うんだがね。成績もあまり関係
    ないんじゃないかなぁ?だって成績に関して言うなら、最近はあまり
    差をつけないようになってきてる気がするし、だとすると「模写なら
    成績に差がつきにくい」なら理由になるけどねぇ
まきお: え? 逆じゃないのかな? たしか成績は従来のそれぞれの能力に応
    じてABCを自由につけれたのが、また、Aは何割とかになったって話を
    聞いたと思ったが
かさい: そうなん?うちの子がもらってくる成績表(とは言わないらしいが)
    には、段階評価なんかどこにも見当たらなかったぞ?
まきお: 「よくできました」「がんばろう」だよね?
かさい: うーんそういうのとも違ったような気がするが、つまりは「表現が違
    うだけで、段階評価は厳然と存在する」わけか?
まきお: 今年からは、してると思うよー
かさい: なるほどな。まあいずれにしても、気持ちのいい話ではないなー

●技術と自由表現と

まきお: まぁ、小学校で一担任が全部教える形で、美術や音楽もやるってのが
    所詮無茶ですわなぁ。当の先生が「自由画教育」しか受けてないんだ
    もんな
かさい: 教えられないから、お手本を与えるしかない。ってことか…
まきお: ただ、この点について、ちょっと前から疑問に思っているコトがあっ
    てね。
かさい: ん? なになに?
まきお: 美術と音楽、どちらも「芸術」としてひとくくりにされるが、音楽は
    もう、最初から「模倣」「訓練」だよね。自由に歌いましょう、って
    音程はずれてもいいって世界ではないでしょう?
かさい: そうやなあ、いきなり作曲せえ、って言われてもでけへんしねえ
まきお: でもそれはそう思いこんでるだけじゃないかしら。いきなり絵を描い
    ているようで、やっぱりそれはマネだったりするし、逆に鼻歌を歌う
    のが好きな子もいるだろうしね
かさい: あぁ、そうか。落書きに対する鼻歌があるからには、作画に対する作
    曲だってできるかもしれんな
まきお: うん。音楽の時間でやる、西洋音階は、絵で言えば、ルネサンスで確
    立された描画法みたいなもんで、基本ではあるけど全てじゃないはず
    だよね。作曲までいかなくても、たとえばナベ釜でリズムをとってみ
    たりさ、いくらでも考えられるでしょう? でも、そういうのじゃな
    いよね
かさい: そうだな。専門外とはいえ、音楽に関してはそこまで考えてなかった
    よ
まきお: 逆に、小学校でさ、ピカソとか、ダビンチの模写やっても、それはま
    た、面白そうじゃない? ピカソと同じ色を工夫して出してみるとか
かさい: うん、面白いだろうな。ただ、実物が見られればいいんだけどねぇ、
    印刷物じゃ色が…
まきお: そこはカラーキャリブレーションがんばってもらって(笑)だから、
    ぼく個人的には、美術はもっと、技術的なことも小学生からやっても
    いいと思うし、逆に音楽はもっと、自由表現を取り入れてもいいんじ
    ゃないかなと思っていたところに、週一時間になったっていうんで、
    以前怒ってたわけよ
かさい: そのためには、どっちを教える先生も、もっと専門的な知識も必要だ
    し、なにより創作を好きな人でないとね
まきお: 多分、音楽の先生は「音程がとれてはじめて、自由に表現ができる」
    って言うと思うんだよね。美術だって、同じような部分はあるよね。
    絵の具がちゃんと扱えてはじめて、楽しく思い通りに描ける。実際ぼ
    くは小学校の時、マット水彩がすっげーキライでね(^_^;)
かさい: ほう、それはなぜ?
まきお: なんでこんなキタナイ色になるんだろうと思ってて、小学校高学年で
    油絵やりはじめて、楽しかった。高校でアクリルに出会って、はじめ
    て自由に扱えるようになった経験がある
かさい: あ、それはあるな。誰も教えてくれなかったけど、あれって不透明水
    彩でしょ
まきお: そそ、基本的にガッシュなんだよねー。淡彩向きではないの。紙の水
    張りとかも「なんで小学校の時におしえてくれなかったんだよ!」っ
    て思った(笑)
かさい: そうそう、まるで透明水彩のように描けるかのごとく言われるんだよ
    ねー(笑)
まきお: 2時間の授業で、不透明水彩ってのがさ、そもそも間違ってない?
かさい: 透明水彩高いからねー(^^;) 油絵の具もしかり
まきお: うーん、でも量はちょっとでいいんだし、全国で使うとなれば、量産
    できるやん?アクリルは絶対あかんけどな(^_^;)すぐかためてしまう
かさい: どうなんだろー? でも描きやすい、ってことで言えば油絵がいちば
    ん簡単だよね。何度でもやり直し効くし
まきお: うん。面白いと思うね。乾くまで時間かかっちゃうけど。日本の気候
    風土だと、ほんとなかなか乾かない
かさい: あ、時間かかるからダメなのか。2時間じゃ無理だな…
まきお: そそ。透明水彩がいいんじゃないかな。塗り重ねてもキレイだしね。
    マット水彩はほんと、やめてほしい(^_^;) ミドリはビリジアンだし
    (^_^;) 今は違うんかな。今度みてみよう
    ※今はビリジアンは24色セット以上のみ
    http://www.craypas.com/seihin/byogazai/emw-p/

かさい: 透明水彩は難しいんだよね、ホントは。一発勝負だから。
まきお: あれやればいいねん、「絵手紙」(笑)
かさい: よけー時間かかるがな、やり取りに(^^;)


【笠居 トシヒロ/WEB&グラフィックデザイナー】
ちなみにこのとき展示されていたウチの子の絵は、色紙やボタンやビーズなど
をやたらめったら貼り付けたコラージュのようなもので、色彩的にもかなり毒
々しく(^^;) なんで選ばれたのかよくわからなかった(笑)
<http://www.mad-c.com/>

【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
iBookを新しいのに買い換えようか。タブレットPCは使いものになるのか。そ
いえばWACOMがワイヤレスのタブレットを出したなぁと、ボーナスもないのに
ボーナス戦線に気もそぞろ(笑)
<http://www.makion.net/>

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■南国パパイヤ削り
洋モノ馬ボーン。

白石 昇
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白石昇です。うちが作ったエロ本が洋モノだ、と言われても、そうそう簡単に
引き下がるわけにはいかないのであります自分は。

だから小一時間問いつめるとはいかないまでもさらにメール出したんでありま
す。メジャーな書店様でのネット販売を実現するために。

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(仮名)様

 白石昇です。いつもお世話になっております。

> いつもお世話になっております。
> Xxxxxx.co.jp(仮名)和書仕入れ係の(仮名)と申します。
> メールを頂き、ありがとうございました。

 素早い対応、有り難うございます。

> 頂戴したデータを拝見させて頂きましたが、いわゆる和書ではないよう
> ですね。

 申し訳ありません当方の勉強不足で。

 和書・洋書の区分はその書籍が書かれている言語におもねられているのでは
ないのですね。

 ISBNを申請する際に使用言語を書く欄があり、当方、てっきりそれを元にカ
テゴライズされるのだと思ってました。

 和書・洋書の区分というものは、いわば原産地証明みたいなものなのですね。

> そうしますと、弊社が仕入れられるルートがありませんと、書
> 誌データを登録しても実質的に販売できないという状態になります。
>
> 日本での流通はどのようにされるのでしょうか?

 当方で輸入して、版元から直接販売、と言う形を取る予定です。

> 少なくとも日本の取次様にお口座をお持ちでないと弊サイトでの取り扱
> いは不可能です。

 日本の書籍販売サイトの中でも、XXXX(仮名)様だけは取次主導ではないデ
ーターの登録を行っておられるので、XXXXドットコム(仮名)の創立の経緯か
ら考えて、てっきり日本独自の取次制度に関係なく書籍を販売されているもの
だとばかり思っておりました。まあ実際に洋書については取次は関係ないので
しょうが。

> ご確認いただければ幸いです。

 区分上、当方の書籍が洋書扱いになっても一向にかまいません。

 流通上は版元として他の取次と同じように対応できると思いますので他社の
書籍よりお手数をかけて申し訳ありませんが、何卒登録をお願いいたします。
----

なんか自分でも多少冷静さを失っているような気もするようなこのメールを、
発射したであります。でも、発射しながらなんかもう既に負け負けな気分の自
分なのであります。

すぐに返事は来たであります。

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> XXxxxxx.co.jp(仮名)の(仮名)です。
> お返事遅くなり恐縮です。
> 白石様からのメールを拝読させて頂きまして、状況はだいたい
> 理解できました。
>
> 現状、弊サイト(=Xxxxxx.co.jp)では、商品の調達を取次
> 経由で行っております。従いまして、和書・洋書を問わず(発
> 行国を問わず)出版社様との直接取引きは行っておりません。
> #米国サイトではアドバンテージプログラム等の形で、出版社
>  様・著者様との直接取引きが可能ですが、日本におきまして
>  はそのサービスは展開しておりませんもので。
>
> 今回のケースですと、取り扱いが少々難しいかと存じます。
> お力になれず誠に心苦しい限りですが、ご理解いただければ幸
> いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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万事休すであります。

だって、書店様がお前の本商うのはリスクが大きいからやだ、とおっしゃって
るのであります。それを自分が、これ以上どうこう言ってもしかたないであり
ます。

ようするに自分のエロ本は本屋さんにとってはどこの馬の骨とも分からないエ
ロ本だと言うことなのであります。

馬の骨なのです馬ボーンなのであります。得体がしれないのでありますからエ
ロ本というよりむしろビニ本とか裏本なのであります。

しかし、とりあえずネット書店サイトで実績を作る事が出来たら、その実績を
持ってして一般の書店さんに置いて貰おうと思っていた自分としては、この洋
モノ馬ボーン扱い万事休す状態はかなり辛いものなのであります。

結局、取次再販制を乗り越えて表舞台で売る、という作戦実現のための扉はす
ぐには開かれそうにもありませんのであります。いやあ、こうなったらどうや
って売ればいいのかさっぱりわからなくなってきたであります。

そうこうしているうちに八月十二日、自分のエロ本は、どうやって目に見える
客観的な販売実績を作ればいいのか分からない、洋モノ馬ボーンのまま三千部
きっちりバンコク都内の大工場で刷りあがったのであります。

つづく。

【しらいしのぼる】hinkaw@chan.ne.jp
語藝人。昭和44年5月5日長崎県西彼杵郡多良見町生まれ。『抜塞』で第12回日
大文芸賞を受賞。訳書にノート=ウドム・テーパニット『エロ本』。現在エロ
本屋仮店舗店長。

発売になりましたがごめんなさい。以前皆様にお伝えした書籍情報が間違って
おりました。正しくは全166頁、カラー53頁でタイ国内120バーツ、日本国内
646円、税を含めて678円です。泰国先行発売の予定も大幅に遅れて十月中旬か
らになりました。よろしくお願いいたします。ご注文と詳しい情報は以下で↓。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA028485/erohonyakaritenpo.html

はやくちゃんと正しい消費税計算が出来る大人になりたいよう。

さて、エロ本屋が東京へ行商に行くことになりました。エロ本の受付番号は
二十八番。詳細は以下↓です。何卒よろしくお願いいたします。
http://www.bungaku.net/furima/
●すいません 掲載が遅くなりました。このイベント終了しています(編)

エロ本が出来るまでの歴史↓(バックナンバー)。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA028485/shiryou.html

●モンダイの「エロ本」をデジクリから読者45名様にプレゼント。
ご希望の方は、プレゼントお知らせコーナーから応募してください。締め切り
は、12月10日14時。発送をもって発表に代えさせていただきます。
http://www.dgcr.com/present/
▼「写真を楽しむ生活」のほうでも同じプレゼントがあります。

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■編集後記(11/13)
・鈴木一誌さんから「ページと力」(青土社)をいただいた。グラフィックデ
ザイン界で最強の論客である鈴木さんの、デジタル時代のデザイン論(ト括っ
てしまっていいのか?)である。見覚えのある表現がいくつかある。1996年12
月から活動を開始した「日本語の文字と組版を考える会」での講演も、手を加
えて編集してあるからだ。思えばあの当時、わたしもあの活動に相当な時間と
エネルギーを費やして参加していたが、じつに楽しかった。あの熱気がなつか
しい。この本を少しずつ大切に読んでいるが、かつては楽々と理解できたこと
がだんだんわからなくなっている。アタマは使わないとどんどん鈍くなってい
くことが体感されるのだ。これじゃいかんなあト思うのだが……… (柴田)

・同じ時、同じ場所、同じものを見ても、皆の感想が違うのって面白い。今日
のコラムに対応して書いているんじゃないんだけど。昨日の後記にしても、あ
のふたりのおばあさんにとって、「世の中」の定義はまったく違うんだろうな
ぁ。「世の中」をどう見られるか、どう接するかで、変わってくるんだろう。
シルバーシートの前でこれ見よがしにしているおばあさんを見て、座っている
人たちは意地でも譲るもんかって思ってたかもしれない。心がささくれだって
いたら、座れるはずの席にも座れなくなっちゃうのね。/お芝居のアンケート
に、5つ星評価での記入欄があった。うーん、3つかな、2つ半かな、とか考え
ていたら、横にいる見知らぬグループの子たちが、きゃあきゃあいいながら記
入しているのが見えた。5つの星の横に手書きで星を10個くらい足していた。
自分って頭固くなったなぁって思った。5つ星だから、5つの中での評価をすべ
きだと思っちゃってたから。まぁ、あんまり出来が良くなかったので、5つ以
上の星は考えつかなかったんだけど。           (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
アシスト    島田敬子 

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