[1284] デジクリ仮想編集部をつくろう(5) 凄い出版社がある!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1284    2003/04/03.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20887部
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            <99%以上の実売率>

■Powerbook Publishing Project ~ (48)
 デジクリ仮想編集部をつくろう(5) 凄い出版社がある!
 8月サンタ

■笑わない魚 63
 HOGAN BEEKY
 永吉克之

■デジクリWebデザイン研究室
 Webデザインのジャンク箱・10

■商品案内&プレゼント
 「素材辞典イメージブック6」「素材辞典イメージブック7」データクラフト



■Powerbook Publishing Project ~ (48)
デジクリ仮想編集部をつくろう(5) 凄い出版社がある!

8月サンタ
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●データベースは便利な容器

前回まで、ファイルメーカーで構築したデータベースを、共同作業のステージ
として使うと書いてきた。ファイルメーカーを使う理由は、専門のプログラマ
ではない、日々パソコンを道具として使うエンドユーザの立場で、人・もの・
カネの三つのメインデータベースを自ら構築可能な、唯一のソフトだからであ
る。

資本を投下すればなんでも出来るのだが、ちょこっと便利にしたいだけのため
の小変更ですら、プログラマやSEに頼まなくてはいけなくて、そのたび時給で
15000円も取られるのはいやでしょう? ということだったりする。間にワン
ステップ、一人人間を介在させるごとに、コストと時間がこぼれ落ちる。自分
で出来ることは自分でやりたい。

すべてのデジタルワーカーは、データベースの構築に一度は挑戦すべきだと思
う。最近やっと気が付いてきたのだが、「データベースリテラシー」という、
データベースへの理解力が必要なのだ。その辺はこの連載で深く掘り下げてゆ
きたい。

ところで、この「仮想編集部」は、ヒントを得るために、現実の出版産業の良
いところを参考にして取り入れようと考えている。今週はかなり興味深い記事
を読んだので、ご紹介する。

●今月の「編集会議」で見つけた凄い会社

業界の究極の馴れ合い雑誌「編集会議」は、今まで横目で見ることはあっても
買うことはなかったが、(だって、「次はもう山本夏彦さんくらいしかいない
よね」と言った次の月に山本夏彦特集。「群ようこいつ出してくると思う?」
と口にしたそばから群ようこ特集。なんか内輪でものを回しているみたいで、
これは馴れ合いと言われても仕方ないと思う)現在、発売中の五月号は思わず
買ってしまった。

・編集会議 2003年 5月号
http://www.sendenkaigi.com/web_pub/2003/2003_05.html

巻頭の筑摩書房・代表取締役社長の菊池明郎さんのインタビューが衝撃的であ
る。これ、出版に関わる人には絶対に読んで欲しい。

筑摩書房の「金持ち父さん貧乏父さん」という本は、同社としては初めて百万
部を超えた書籍で、百三十三万五千部刷っているが、最終的に無駄は一万部も
出ないと言うのだ。「99%以上の実売率ですから、奇跡的です」という。現役
の書店の人、出版社勤務の人、これを読んでどう思います?

あの絶望的な取次と書店という流通システムを使っても、これほど効率的な生
産受注・販売管理は出来るのである。もちろんこれはハイセンスな出版仕掛け
人(笑)としての勘がぴたりぴたりと的中したとか言うことではなくて、イン
タビュー中に触れられている、徹底したシステム化による合理的な決断の結果
である。

日々の実売データと、出荷数、広告効果など、相互に連動したデータベースが
構築されているようで、販売機会を的確にとらえて、確実に顧客に売ってやろ
う! という、至極まっとうな商売人の姿が見えてくる。これを読むと、悪い
けど、他のページに載ってる社長がたの偉そうなお言葉が、便器に付いた糞の
筋みたいに見えてくる。ネクタイ締めて、立派なオフィスの中にいて、いい年
して、何やってるんでしょうね。

筑摩書房は、現役の正社員のうち、60%が中途採用なのだそうだ。なるほど、
と思う。編集一筋、営業一筋の専門馬鹿でなく、いろんなものの見方を知って
いる「常識人」が頑張れる会社なのだろう。かなうかどうかわからないけれど、
この筑摩書房は訪問して、お話をうかがってみたくなった。実は幻冬舎の見城
社長が上場だ! とぶちあげても、業界全然良くなる気がしなかったけど、こ
の筑摩書房には夢をみてしまった。出版関係者の方、是非読んでみて下さい。
実売率99%の裏で何が行われているのか、少しは考えて見て下さい。これはた
だごとじゃないよ!

●ブックオフ社長のインタビュー

今月号の見所はそれだけではない。あのブックオフの坂本社長に花田紀凱さん
がインタビューしている。先日「ブックオフの真実」という本が出たらしい。
まだ手にとっても読んでもいないが、このインタビューを読んでこれはすぐに
買ってこなければと思った。絶対に面白いはずである。

現在の出版界は、出版社側が刷りたいものを刷りたいだけ刷って、顧客にどう
だと売りつける、非効率で前時代的なシステムである。だから本屋の店頭は顧
客のニーズとかいうものとは無関係なのだ。従って改革の余地は目の前にいく
らでもあるのだが、文化の担い手として聖域扱いされてきて、とうとうどうに
もならないところまで来てしまった。

だから、本と客を結びつけようとする試みとして、ブックオフのような存在が
登場するのは当たり前のことだった。インタビューによれば、ブックオフの売
り上げは、2002年で日本の出版物総販売額の1.5%程度だが、出版不況の元凶
にされかねない扱いを受けている。だが小学館も講談社も、面と向かって抗議
してきたことはないという。

この二月、「書籍流通の理想をめざして」というシンポジウムが、この坂本社
長も交え、大手出版社代表、取次の社長などが参加して、新宿紀伊国屋ホール
で行われた。小学館社長と取次の社長と坂本氏が同じ壇の上に立つというのは
面白そうだったが、絶対になんの解決にもならないことは分かり切っていた。
このシンポジウムに対する、坂本社長のひょうひょうたる感想も面白い。

●良くしたいなら現場へ!

本当に流通を良くしたいのなら、このシンポジウムに出席した取次が飯田橋に
持つ、古い大きなビルのなかにある、返品を流れ作業で処理するために、千人
のパートが働く現場でやるべきだった。全国からトラックで、段ボールに詰め
られて届く返品書籍の山を、鼻の穴が真っ黒になるような埃の中、もくもくと
仕分けしていく、日払い・日給五千円の労働者の中に混じってやるべきだった。

この労働者たちはとにかく本が好きで、安くてもきつくても本に触れる現場に
いたいという者もいるが、とにかく日払いの給料で食いつなぎたいという、き
つい生活環境の者が多い。「書籍の仕分け」などの求人を見て応募すると、履
歴書すら求められず、「とにかく明日から現場に入ってくれ」と言われる。

劣悪な環境で一日中ベルトコンベアに載って流れてくる返品本を仕分けるのみ
である。現場は他にいくところのない、居着いてしまった古参が働かずにうろ
うろしている。日払いでもらったカネはすぐその日に酒で使ってしまう、浮浪
者寸前の者もいる。だから、現場はいつも風呂に入らない者特有の体臭と、紙
にくっついてきてもうもうと舞い上がる埃で、むせかえるような空気に満ちて
いる。

そこなら、全国の書店がどんな状態なのか、体でもって知ることが出来る。大
量の荷物が上がってくるときは、書店が店を畳んだときだからだ。90年代後半
から、そういった廃業の返品が、死屍累々、という姿で返ってくるようになっ
た。倒産した出版社の情報も秒速で入ってくる。事故処分品として、ラインか
ら速やかに抜き取らなくてはならないからだ。

もちろんそんな現場にモラルはない。この取次という問屋の先で、売るための
本がいつ届くかと待ちわびている書店が聞けば、総毛立つようなことも一部で
行われているという。この現場を見て話せば、きれいなオフィスで、机に座っ
ていたら一億年経っても分からないことが、体で理解出来るはずだ。だけど、
今のお偉い方々が、それを直視出来るかどうか…

●さよならヤスケンさん

手元に「リテレール」という本の創刊号がある。創刊号なのにその創刊という
文字がどこにも入らず、背表紙に「1」としか書かれていないさっぱりとした
装丁なのは、取次(本の問屋。書店に卸すにはここで受け付けてもらわなくて
はならない)である「日販」が、「創刊号」や「季刊」などと表紙に入ってい
ようものなら、書籍として流通させること、まかりならないと規制したためで
ある。責任編集者のヤスケンこと安原顕さんは、何かの悪い冗談だろうと日販
の担当に食ってかかったが、決定は1ミリと変わることがなかったという。

ヤスケンとは、自称スーパーエディター、歯に衣着せぬ毒舌で知られた本の虫、
名物編集者・評論家である。その著作は山ほどあるので、bk1で検索してみて
欲しい。一冊でも読めば、どんな人だか、即座に理解できるはずだ。

・オンライン書店 bk1 ヤスケンの編集長日記は閉鎖されてしまったが…
http://www.bk1.co.jp/

書籍として売るため、書籍コードを取得した理由は、この本が文芸雑誌として
は売れる見込みがないと取次が判断したためで、雑誌コードの取得は申請一ヶ
月後に却下されたという。その判断を下したのも取次である。その馬鹿馬鹿し
く差別的な小出版社への扱いについて、自由な言論の場であるはずの出版界の
システムがどんなにおかしくなっているかについて、このリテレール創刊号の
編集後記で、安原さんは、筆を尽くして怒りをぶちまけている。

佐野眞一さんが「誰が本を殺すのか」で流通の川上から川下まで取材して本に
した2000年の遙か前、1992年の本で、たった数ページの編集後記だが取次の成
立事情、大手と中小の取引条件の差別の実体など、きっちりとまとめて書かれ
ている。これは一読の価値がある。ネットの古書店で探せば、確実に入手でき
ると思うので、ヤスケンさんが好きだった人なら手に入れて欲しい。

ご存じの通り、ヤスケンこと安原顕さんはこの一月、永眠されてしまった。こ
の人はこの世の全て死んでいくべき者に対して、「死ね」と言ってあげられる、
数少ない父親的な人だったと思う。

ここでご冥福をお祈りいたします。あなたの言葉に、今でも日々動かされてい
るんです。

【8月サンタ】LondonとLyallとLeCarreを愛する34歳 santa@londontown.to
・大好きな曲を、大好きなミュージシャンがカバーすることほど嬉しいことは
ない。久々の私的大ヒット、マット・ビアンコ演ずる"What a fool believes"
もう、一日中聴いてます。日産の新しいセダンのCFに使われているそうな。

・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/

・投稿ロンドン写真館に写真よろしく~
http://www.londontown.to/cgi-local/upppu/upppu.cgi

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▼「MacWIRE Express」もよろしく!
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■笑わない魚 63
HOGAN BEEKY

永吉克之
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ほうがん-びいき【判官贔屓】(goo国語辞典に拠る)
(源義経が兄頼朝に滅ぼされたのに人々が同情したことから)弱者や薄幸の者
に同情し味方すること。また、その気持ち。はんがんびいき。
※源義経は九郎判官義経と称していたことから、判官とは義経を指す(筆者注)

                 ■

今年のプロ野球開幕戦は、慮外にも阪神は横浜のせいで、惜しくも第一戦を勝
利で飾ることができなかったが、巨人も中日の奮闘のおかげでズタボロに負け
て、とりあえずプラスマイナス=ゼロのスタートを切ることができた。

どこがプラスマイナス=ゼロやねん! かというと、阪神の惜敗がマイナスで、
巨人の惨敗がプラスということだ。ほな、なんで巨人の惨敗がプラスやねん!
かというと、私が判官びいきが大好きだからである。判官びいきは実にいい。
判官びいきをしているところを想像するだけで、私の魂は天空を駆け巡るのだ。
そんなわけで最低でも週に一度は判官びいきをすることにしている。

冒頭の定義にあるように、弱者や薄幸の者に同情し味方するということは、強
者や栄華を享受している者を敵と見ることである。従って、オーナーのケチに
もかかわらず、万年最下位を昨年やっと脱出して力をつけてきた阪神は、貧し
いながらも逞しく生きる農奴で、巨人は財力にモノをいわせて奢侈に耽る、肥
え太った荘園領主たちに例えることができる。つまり判官びいきをしたければ
弱者と強者を見つけなければならないのである。

                 ■

素人のど自慢なんか一体なにが面白いのだろう、ちびっこ相撲の次にしょーも
ない催しだと思っていたが、両親が好きだったので見るとはなしに見ていたが、
素人のど自慢は判官びいきの宝庫だということが、見ているうちに判ってきた。

こういう場では、老人や子供は絶対有利である。ましてや当日が百歳の誕生日。
客席には親族一同、ひひ孫までが押しかけてきて「お誕生日おめでとう」と書
いた横断幕を掲げ声援を送っている。そこへもってきて司会者が、場を盛り上
げようと、四歳のひひ孫に「オジイチャンガンバッテー」とかなんとか言わせ
でもしたら、もうこの老人の名人賞は歌う前から決まったようなものである。

いったい何の曲を歌っているのか、さっぱり判らない程ひどい歌でも、審査員
は「キンコンカンコン」(名人と認められた時に鳴らす鐘の音)を出すしかな
いではないか。もし「カーン」(残念でしたの音)を出した時の、会場に充満
する重苦しい空気は、私の想像を絶する。

また、老人や子供でなくても、不幸を背負った人が歌う場合もそうだ。「捨て
子だった私を、実の子と同じように育ててくれた人が末期ガンで、今、病院の
ベッドでこの番組を観てくれています。明日はどうなるかも判らない状態なの
で、出場は辞退して、一緒に過ごそうと言ったのですが、母は、おかあちゃん
はな、あんたの立派な姿を日本中の人に見てもらいたいんや、心配せんと思い
きり歌ってき、と送り出してくれました。おかあちゃん、ありがとう、私歌う
から見ててな・・・」

歌唱力はどうあれ、この人に「カーン」が出せる者は人間ではない。ケダモノ
である。もし人間だとすれば、ヒトラーかネロくらいのものだろう。もっとも
ヒトラーやネロが、素人のど自慢の審査員をしているところは想像しにくいが。

こういう状況では「強者」つまり歌の上手い人は辛い。上手いうえにハンサム
で「世田谷区成城から来ました」などと言おうものなら、聴衆の憎悪の対象に
なり、審査員はなんとか名人になるのを阻止しようと、アラさがしに躍起にな
る。そうなったら世界三大テナーのひとり、プラシド・ドミンゴ並の歌唱力を
見せないと名人賞は獲得できないのである。

そして、これが日本的な美徳であるはずの「判官びいき」の影の部分なのだ。
弱者に対する同情が深ければ深いほど強者に対する憎しみも深くなる。義経
が兄頼朝のイジメに健気に耐えようとすればするほど、われわれの頼朝への反
感も強くなる。同じ手口の犯罪でも、被害者が大人であるか子供であるかによ
って犯人への反感の大きさも違ってくるのと同じ心理だろう。弱い者への同情
は美しいが、強い者への憎しみを増大させるのであれば、美徳とはいえまい。

                 ■

手許にある和英辞典や英語諺辞典で調べても「判官びいき」に相当する慣用句
や諺が見当たらない。ということは英語圏の人間はみな、無慈悲な冷血漢ばか
りなのだろうか。欧米にも素人のど自慢のようなものはあるようだが、その参
加者が会場に向かう途中、交通事故に遭い、両脚骨折、内臓破裂、頭蓋骨陥没
という状態になりながらも車椅子で出場し、薄れゆく意識のなかで最後まで歌
い、曲が終わると同時に失神するという英雄的行動を見せても「ヘタはヘタ」
だからと無情にも「カーン」と鳴らして、ステージからズルズルと引きずり下
ろし、"Get the fuck out of here, man!"と罵るに違いない。ムゴい連中だ。

イタリアやスーダン、ニカラグア、オスマン=トルコ、随といった他の言語圏
にも同様の表現があるのかどうか分らないが、判官びいきというのは、日本人
的なバランス感覚に基づいたセンティメントのように思える。

                 ■

日本人は、強力な指導者や英雄の出現を待望するタイプの国民ではない。少な
くとも近代になってから、ヒトラー、スターリン級のカリスマ的独裁者は現れ
ていない。東条英機ですら、政策上の重要な決定は、御前会議で天皇にお伺い
をたてなければならなかった。

一個人や一組織に権力が集中するのを、形の上だけでも避けようとする傾向が、
日本人にはあるようだ。そのいい例が鎌倉時代で、政治の実権は「執権」が握
っていたものの、その他に「将軍」と「天皇」がいて、形式的には執権よりも
エライ人ということになっていた。

                 ■

例えば総選挙で、自民党が大勝して議席を大幅に増やしたりなんかすると、特
定の支持政党のない人たちは「これは票をやり過ぎたな。ヘタすると、自民の
連中が図にのって、また増税したり、日本も核武装しろとか言い始めるかもし
れない。ひょっとしたら憲法を改正して徴兵制を復活させるかもしれない。そ
うなったら僕らは赤紙で召集されて、古参兵に毎日殴られたり、柱に抱きつい
て、セミの真似をさせられたりするのでは」と警戒して、次の選挙では性格が
正反対の共産党に投票してバランスを保とうとするだろう。

しかし、そういう気運が国民の間に高まって共産党が大躍進すると、こんどは
「ちょっと、まずいかも。共産党が議席を増やし続けて政権政党にでもなった
日にゃ、野党は解散させられ、共産党の一党独裁になり、秘密警察が暗躍し、
政府を批判する者は軽井沢の強制収容所に送られて、重労働と飢えで死んでい
かなければならないかもしれない」と、その次の選挙では当たり障りのないと
ころで社民党に投票するだろう。

しかし、またしても、そういう気運が国民の間に高まっていて社民党が野党第
一党になってしまったら「うわ、困った。社民党は女性議員の割合が多いから、
与党になったら、政府機関のすべての要職から男性は追放され、国家の役に立
たない男は去勢されて宦官になり、要職にある女性の身の回りの世話をさせら
れるにちがいない。去勢されるくらいなら、まだ召集される方がましだ」と、
今度はまた自民党に投票することになるのである。

結局、日本人の心情として最も安心なのは、自民党が大躍進をせずに与党に留
まっていることではないのだろうか。こういうバランス感覚が判官びいきを生
むのかもしれない。

【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
私は貧乏人のくせに、いい作品を見たり、作ったりするためなら金は惜しまな
い方だと思う。先日も MOA美術館での作品鑑賞が目的で、熱海まで行ってきた。
結局、温泉にも入らず、余った時間は海を眺めに行ったり、水彩でスケッチし
たりして過した。趣味人じゃの~。趣味と心中するのも風流かもしれぬて。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■デジクリWebデザイン研究室
Webデザインのジャンク箱・10
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0304/01/cj00_degicri.html
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今回は、およそどんなWebサイトを作る際にも使わずに済むことのない素材、
テキストについての話だ。画像のないサイトはあっても、テキストのないサイ
トというのはないわけで、当然それなりの配慮が必要と考える所以だ。テキス
ト素材について「文章」の観点から考えてみる。(Rey.Hori)
▼Macwire「Webの鉄人」との連携企画。本文は鉄人で。

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■編集後記(4/3)
・昨日、雨の中「ROBODEX 2003」に行ってきた。ロボット、好きなんだもん。
今年はアトムの誕生した年というので、昨年にも増して盛り上がりそうだ。会
場中央にはアトムが仰向けに寝ていたし、関連グッズもたくさんあった。会場
は昨年の1.5倍、エントリーされたロボットは90余。だが、昨年も出ていたぞ
というロボットも少なくなかった。いくらか改善されているんだろうが、昨年
ほどの新鮮さがなかった。感動的なのはやはりアシモだ。ランドセルを背負っ
た小学生みたいなアシモの動きが健気で健気で(泣ける)。試作機の早歩き銀
アシモも登場して人気。プレス発表だったのでそれほど混雑しておらず、約4
時間じっくり見て回れた。最悪だったのが会場外の電話コーナーで、喫煙場所
のそばのためものすごい濃度の煙が。家に帰るまで頭痛で悩んだ。 (柴田)

・昨日紹介したプロレスラー占いiモード版のURLが間違っていました。再度チ
ャレンジしてみてください。J-SKYの方もiモード版から行けます。PCでもアク
セスできます。変な案内ですみませんでした。/TVでドラえもんをやっていた
のだが、ドラえもんが「地球を守れ」、巨大アリが「地球乗っ取り作戦」「勝
手に進化させておいて今更何を言う」、のび太が「地球の未来は僕らが作るん
だ」とか言っているのを聞いて、ぶっ飛んだ。でもドラえもんたちの武器は、
眠らせるビームとジャイアンの歌声(笑)。大量破壊兵器じゃない。ああ、ド
ラえもんが欲しい。「自然をコントロールさせることは人間にはできない、今
の人類にはまだ無理だ」という博士の言葉と、「地球の未来を作るのは人間」
という言葉にはちょっぴり矛盾があるのだが(言いたいことはわかるからちょ
っぴり、ね。地球には人間だけが生きているんじゃないしな~。)、これ見て
楽しんだ子供達はいま何を感じているのかなぁ。      (hammer.mule)
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http://www2u.biglobe.ne.jp/~matuhasi/soft/dora.htm 初回は99年の大晦日
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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>;

編集長     柴田忠男 <mailto:tdo@green.ocn.ne.jp>
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com>
アソシエーツ  神田敏晶 <mailto:kanda@knn.com>
アシスト    島田敬子 <mailto:keiko@days-i.com>
リニューアル  8月サンタ <mailto:santa@londontown.to>

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