[1295] 愛を叫ぶ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1295    2003/04/18.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20933部
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             <正体不明の力>

■映画と本と音楽と… 166
 愛を叫ぶ
 十河 進

■かりん島
 公園フォトグラフティー
 北川かりん

■イベント案内
 デザイン・フェスタ VOL.17
 デザイン建直しスクール

■ブックガイド&プレゼント
 Web Designing 2003年5月号



■映画と本と音楽と… 166
愛を叫ぶ

十河 進
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●世界の中心で愛を叫んだけもの

先日、本屋を覗いたら「世界の中心で、愛をさけぶ」という小説が平積みにな
っていた。もう何年か前に出た本らしく版を重ねている。帯に人気女優の柴咲
コウの「泣きながら一気に読みました。私もこんな恋愛をしてみたい」という
コメントが載っていたから、おそらく恋愛小説なのだろう。

読んだことはないのだが、気になるタイトルの本がある。僕にはずいぶんそう
した本があるのだけれど、ハーラン・エリスンのSF小説「世界の中心で愛を叫
んだけもの」というタイトルは最初に見たときから印象に残っている。しかし、
それから三十年は経つのだが、未だに読んではいない。気にはなるが、読みた
くなるタイトルではない。

読んでいないから、もちろんその小説がどんな内容なのかはまったく知らない。
ただ、そのタイトルを思い出すと、必ず連想するのが清岡卓行の詩だ。僕が暗
記しているのは最初の二行と最後の三行だけだが、以下、その「子守唄のため
の太鼓」という詩の全文を引用する。

   二十世紀なかごろの とある日曜日の午前
   愛されるということは 人生最大の驚愕である
   かれは走る
   かれは走る
   そして皮膚の裏側のような海面のうえに かれは
   かれの死後に流れるであろう音楽をきく
   人類の歴史が 二千年とは
   あまりに 短かすぎる
   あの影は なんという哺乳動物の奇蹟か?
   あの 最後に部屋を出る
   そのあとで 地球が火事になる
   なにげなく 空気の乳首を噛み切る
   動きだした 木乃伊のような恐怖は?
   かれははねあがる
   かれははねあがる
   そして匿された変電所のような雲のなかに かれは
   まどろむ幼児の指をまさぐる
   ああ この平和はどこからくるか?
   かれは 眼をとじて
   誰からどのように愛されているか
   大声でどなった

この手放しの幸福感は素晴らしい、実にストレートだ、と僕は思う。清岡卓行
は、二十世紀半ばに二十代後半だった。後に愛妻と死別したことをきっかけに
小説を書き始めた清岡は、二作目の「アカシアの大連」で芥川賞を受賞するが、
その小説を読んで僕は、この詩にうたわれている相手は彼の最初の妻なのだろ
うと想像した。

「世界の中心で愛を叫んだけもの」というタイトルがこの詩を連想させるのは、
最後の三行のフレーズがあるからだ。僕がこの詩を最初に読んだのは高校生の
時だったけれど、「愛されることの幸福感」をこれほど臆面もなく屈託もなく
書いても詩になるのだと学んだ。

愛されていることを実感した時の気持ちはたとえようもない。あふれるほどの
幸福感に充たされ、大声で叫びたくなる。言葉にしなければ、それが本当のこ
ととは思えないからだ。あるいは、愛されている事実を言葉にして確認したく
なる。

それは、誰かを好きになった時も同じだ。自分の想いを大きな声で叫びたくな
る。そうすることで、自分の気持ちを確認する。自分の中にだけ秘めているも
のを言葉にしておかなければいつか消えてしまうのではないか、そんな不安に
駆られるからだ。言葉にすることで、それは幻想ではなく事実になる。

誰にも言えない気持ちを現実の言葉にすることで、この世に存在させるのだ。
口に出すという行為によって、その気持ちは確実に残る。だから長い長い時間
が経って、かつて自分がそんな気持ちを抱いたことがあることなどすっかり忘
れた頃、ある日、ふっと思い出す。

あの日、叫んだことを……

●半ズボンが穿けた遙かな昔のこと

少年と呼ばれる年頃だった。まだ半ズボンが穿けた、遙かな遙かな昔のことで
ある。僕は初めて同級生を好きになり、その子を見つめるだけで幸せだった時
期がある。そういう風に人を好きになれるのは、もしかしたら子供時代の特権
なのかもしれないけれど、どちらかといえば僕はずっとそんな風に人を好きに
なってきたような気がする。

今だから告白するが、僕は秘かに彼女の家の前に佇んでいたこともあった。現
在ならストーカー扱いされそうだが、その人が存在する場所を見ているだけで、
心が充たされたのだ。そこに彼女がいるというだけで僕は永遠にそこに立って
いられる、そう確信できた。とうになくしてしまったパッションである。

その頃、母は私立の女子校の制服を仕立てる内職をやっていた。僕が学校から
帰ると、毎日、母は制服を縫っていた。その仕上がった制服を内職の元締めの
人の家に納品するのが僕の仕事だった。週に三回ほどだったが、一回につき母
から十円の駄賃が出た。

夕食を終え夜の8時過ぎになると、僕は大きめの風呂敷包みを自転車の荷台に
載せてゴムのロープで固定し納品に出かける。納品した後、僕はいつも遠回り
をして彼女の家の前を自転車で走り抜けていた。彼女の部屋は二階だった。そ
の部屋の窓に明かりがついているだけで胸がときめいた。

そんなある日、僕はいつものように自転車で走り抜けるだけではすまなくなっ
た。なぜか、突然、想いが高まったのだ。訳がわからなかった。自転車のブレ
ーキをかけた。彼女の家を少し通り過ぎた場所だった。僕は自転車に乗ったま
ま電信柱に身を寄せて、彼女の部屋の窓を見つめた。

明かりのついた窓の向こうに彼女がいる。僕は飽かずに窓を見つめた。四十年
も昔の地方都市の夜の9時と言えば深夜である。少し外れた住宅街には、人通
りはまったくなかった。僕は窓が開くことを期待したが、そのことを怖れても
いた。

女の子を好きになるなんて沽券に関わる(そんなむずかしい言葉は、まだ知ら
なかったけれど)と僕は思っていた。しかし、僕はなぜかそんな場所に立って
彼女の部屋の窓を見つめているのだった。誰かに知られたら恥ずかしくて死ん
でしまいたくなるだろう、と思いながら窓を見上げた。

それでも何かの想いに導かれるまま佇んでいた。正体不明の力が僕をその場所
から立ち去らせなかった。この気持ちは一体何だ? 経験したことのない深い
想いだった。彼女は僕にとって特別な存在になっていた。それがどういうこと
なのか、僕は理解不能だったのだ。

遙かな後、「二ユー・シネマ・パラダイス」(1989年)という映画を見た時、
主人公のトトが青年になり恋をし彼女の部屋の下に毎晩佇むシーンを見て、僕
はかつての自分を思い出した。僕はトトのように彼女の部屋の窓が開くのを待
っていたわけではないし、佇んだのはほんの一日だけのことだったが、トトの
気持ちに感情移入していた。

●離陸する飛行機の轟音がかき消した叫び

大森一樹監督が1986年に作った「恋する女たち」では、「見つめること」が軽
快な映像とセリフの中で様々に考察される。大森監督自身の口から「名作、作
っちゃったなあ」と聞いたことがあるが、確かに名作だと思う。何度も見させ
る力を持っている映画だ。

高校生のヒロイン(斉藤由貴)は、クラスメイトの野球部員(柳葉敏郎)の姿
を追っている。いつの間にか見つめている。その斉藤由貴と原田貴和子の姉妹
が住む部屋の窓を、電信柱の陰からそっと見つめている少年(菅原薫)がいる。
また、留年して今はヒロインの後輩になってしまった美術部の女生徒(小林聡
美)もヒロインを見つめているひとりだ。

ある日、気が付くと自分の視線が誰かを追っている。見つめている。見つめる
とはどういうことか、なぜなのか、「恋する女たち」では思春期の少女たちの
心のひだが語られていく。解き明かされる。少し少女趣味ではあるけれど、そ
こには男や女に関係なく人を好きになるという普遍的な何かが描かれていた。

あの夜、僕も訳のわからない想いで何かを見つめた。だが、自分の気持ちを持
て余した。翌日、僕は学校で彼女の方に目がいこうとするのを押しとどめた。
気が付けば、自分の視線が彼女を探している。授業中も休み時間もそうだった。
誰かに話しかけられても上の空で返事をしていることがあった。

そんな態度は気持ちを顕わにする。ある日、級友が僕に言った。
──おまえ、……が好きやろ

その瞬間、恥ずかしさに全身を包まれた。あまりの恥辱に僕はしばらく口が利
けなかった。やがて自分の顔が真っ赤に染まるのがわかった。真っ赤な顔にな
りながら、僕は「絶対、違うで。なんでそんなこと、言うんや」とムキになっ
て否定した。

その夜、僕はいつものように納品した後、彼女の家ではなく自転車で空港へ向
かった。空港へ向かうまっすぐな道を力の限りこぎ続け、もの凄いスピードで
走った。自転車をどれだけ速く走らせられるか、そのことだけに集中すれば、
昼間の恥辱が消えていく気がしたのだ。

空港の滑走路脇の金網に自転車に乗ったまま凭れて、離陸する飛行機を見つめ
た。YS11のプロペラが轟音をたてて回り始める。機首をゆっくりと滑走路に向
ける。東京行きの最終便が飛び立つのだ。窓から乗客の姿が見えた。空港の建
物の屋上の手すりに見送りの人たちが数人立っている。

飛行機が滑走路に入りプロペラの回転が速くなったのか、一段と轟音が増した。
キーンという耳を刺す音が混じる。飛行機が走り出す。車輪が浮き上がる。ま
っすぐに飛び立つ。離陸する飛行機に向かって、僕は叫んだ。想いを解き放っ
た。そうすれば、諦められるはずだった。

叫びは轟音にかき消された。僕はYS11の赤い灯を見つめた。それはどんどん小
さくなり、暗い夜空に溶け込んでいった。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
出版社勤務。金曜日、久しぶりに午前3時過ぎまで飲み、深夜喫茶(?)で時
間を潰して始発で帰った。翌日は夕方まで死んでいた。歳を考えなければいけ
ませんね。回復力は全然ない。

旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■かりん島
公園フォトグラフティー

北川かりん
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ここ最近、作品の撮影をしている。立体作品を風景と絡めて撮影するのが、私
の制作スタイルとなって来ていて、でっかい作品を担いであっちこっちに出か
けて行っては撮影している。

私は撮影があんまり好きじゃない。正しく言うなら撮影の準備が好きじゃない。
撮影している瞬間は、おおぉーーっこんな顔も見せるのね、君、と作品が見せ
る別の顔に感動したりするのだが、ここに至るまでの準備が嫌いなのだ。

これは、昔からの事で、商品撮影にスタジオで立ち会うと、照明の熱ですっか
り温かくなって、よく眠くなり、レイアウトなんかどうでもいいやーてな具合
になってしまう。

しかし、自分の作品の準備は他人はやってくれない。バイトでも雇いたいが、
もちろんそんな金はない。今回公園で撮影するにあたり、覚悟を決めて、入念
に準備をする事にした。

……の筈だったが、前日テレビで「もののけ姫」をやっていて、すっかり最後
まで見てしまい、「いい映画だねー」なんて感動して♪もののーけー♪なんて
歌ってたら、もう12時だったので、慌てて寝た。

翌日の予定では、朝の4時に起きてバッグの中身をチェックして颯爽と家を出
る姿を思い描いていたのだが、実際は5時半過ぎに起きて慌てて道具を鞄に放
り込み、ヨダレのスジが瑞々しく光る顔で家を出た。歩きながらも完全に脳ミ
ソは寝ていて、寒さと眠気で何度も倒れそうになりながら、やっとの思いで公
園に着いた。

事前に下見して決めていた撮影場所に着くと、早速作品の設置にとりかかる。
木の高いところから吊るしたりもするので、パートナーの北川兼次に肩車をし
てもらい、テグスを巻きつけようとするのだが、木を傷つけないように慎重に
すると、中々うまくいかない。2月の冷たい突風が吹く朝靄の中、ゆらゆら揺
れるトーテンポールのような私達はかなり奇妙だったに違いない。

やっとセッティングも終わって撮影に入る。朝の濁りのない光が被写体を照ら
し出し、澄んだ空気が画面にまで伝わってくる。陽光が数分単位で刻々と変化
し、シャッターを切るごとに違う絵を見せてくれる。シャッターを押すこの瞬
間、今までの苦労が全部報われる思いがする。

撮影をしていると、必ずギャラリーが寄ってくる。今回も遠くから私達を熱く
見つめる視線を感じ、初老の紳士が一人近付いてきた。デザイン事務所の社長
によくいそうな面長の痩せた顔にフチ無しメガネ、頭にはキャップをかぶって
いる。ラフな格好をしているがその辺のオヤジとは一味違う風だ。

「君達何やってんの?」と、聞かれたので事情を説明をすると、大層気に入っ
たらしく何度も作品の周りをぐるぐるとまわって見つめていた。昔写真をやっ
ていたらしく、作品のコンセプトなどを聞かれ、作品について色々しゃべった
りした。

さて、そろそろ撮影の続きに戻ろうかと思っても、中々彼は離れようとしない。
この角度とかいいんじゃない? といって、私達に撮影ポイントを教えてくれ
る。う、うれしいんだけど…集中できないよ!! しばらくすると、やっと分
かってくれたのか、がんばってね! といって彼は立ち去っていった。

そのうち、又更に熱い視線を感じた。しかも、ズンズンとこっちにせまってく
る。また来たなと思って振り返ると、公園の清掃のおじさんだった。

「君達、木にゴミを吊るしたりしちゃダメだよ!! ちゃんと持って帰りなさ
いよ!!」

といって、怒られた。ゴミだなんて、ひ、ひどい。事情を説明したが、おじさ
んにとっては持って帰るか帰らないかがポイントであって、ゴミだか作品だか
そんな事どっちでもいいようである。フィルムもちょうどなくなったので、私
達は片付けて帰る事にした。

毎日普通に歩いて横切る公園だけど、そこを行き交う人と喋ったりした事はな
い。でも、作品と一緒だと、色んな人がやってきて一瞬だけど話したり、笑っ
たり、時には怒られたり……。名前も知らない人との一瞬のコミュニケーショ
ンが生まれて何だか不思議だな。外で撮影するとこういう事があるからおもし
ろい。さて次はどこで撮影しようかな?

【北川かりん】
●TASU ART WORK
http://www.h3.dion.ne.jp/~tasu/
Tシャツプレゼント無事終了。抽選で3名様にプレゼントに対し、応募総数なん
と3名! 全プレ状態でした。勇気ある応募者の皆さんありがとう。感謝の気
持ちでいっぱいです。(^^)

▼その写真。う~ん、「木にゴミを吊るすな」とはひどいけど。?????
http://www.dgcr.com/kiji/kalin/

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■イベント案内
デザイン・フェスタ VOL.17
http://designfesta.com/
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会期:4月19日(土)20日(日)11:00~19:00
入場料:1,000円(前売800円)小学生以下無料
会場:東京ビッグサイト 西1、2ホール&アトリウム TEL.03-3479-1433
内容:4,500人以上のクリエイターがビッグサイトに集い、作品の展示・発表・
販売などを自由に行なう日本最大級のアートイベント。アート、デザイン、フ
ァッション、インテリア、ライブ、パフォーマンスなど、オールジャンルの鋭
い感性を一挙に体験。
※デザイン・フェスタ参加記をデジクリに連載している武田みさ+山下三由希
のサイト。彼女らの制作は間に合うのか?
【Ya・Mi・Sa】http://www.ramelia.com/yamisa/

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■イベント案内
デザイン建直しスクール
http://www.c-channel.com/workshop/
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4月19日(土)から5月5日(祝)まで桑沢デザイン研究所の旧校舎を舞台に開
校する「デザイン建直しスクール」。様々なジャンルのワークショップ講師
クリエイターによる豪華プログラム。

以下はスペシャルワークショップ
001 キヤノン×青木克憲(アートディレクター)
022 スワロフスキー×及川尚輔(ビューティープロデューサー)
033 チュッパチャプス×加藤 茂樹(イラストレーター)
109 タカラ×井波優子(アートディレクター)
048 ディックカラー&デザイン×左合ひとみ(アートディレクター)
035 日本ロレアル×金井豊(ヘアスタイリスト)
040 日本ロレアル×木村文一(ヘアスタイリスト)
040 BOMBAY SAPPHIRE×納谷学+新(建築家)
083 三菱自動車×原耕一(アートディレクター)眞木準(コピーライター)
021 ヤマハ発動機×及川尚輔(ビューティープロデューサー)
130 山芳製菓×中谷典久(コピーライター)×青木康子(アートディレクター)

日程・内容など詳しくはこちらで
 http://www.c-channel.co.jp/ja/workshop/company/

▼いままでなかった本当に画期的なプログラムだが、サイトがいまひとつ使い
勝手が悪いのが残念。

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■ブックガイド&プレゼント
Web Designing 2003年5月号 毎日コミュニケーションズ刊
http://book.mycom.co.jp/wd/
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<編集部より>

編集部の山下です。今年も早いもので、もう5月号発売の時期となりました。
今回の表紙は白地にオレンジ色の回転するイメージです。シンプルなデザイン
で発色も鮮やかで、見ていると明るい気分になります。また、今月は付録小冊
子を綴じ込んであります。「XHTML 1.0リファレンス」と題して、W3Cの勧告に
添ったタグリファレンスを中心に、XHTMLの成り立ちや、HTML 4.01との具体的
な記述内容の違いなどを解説しています。モニタの横に常備していただけると
嬉しいですね。

・特集1「サイトリニューアル成功への道」
前半ではユーザビリティ向上の視点からWebサイトをリニューアルする場合の
手順を詳しく解説。後半では読者のみなさんから募集した「リニューアルして
ほしいサイト」4件について、プロのWebデザイナーさんに実際にリニューアル
後のサンプルを制作していただき、どういった視点でリニューアルしたかを解
説してもらいました。

・特集2「パワー・オブ・カラー」
色にはそれぞれ力や個性があります。白・赤・青・黄・緑・紫・黒の各色の持
つ歴史や特徴、色の意味など、配色を考える前に知っておきたい「色のプロフ
ァイル」を辿りました。また、鮮やかな色彩によってパワー溢れる作品を作り
つづける現代画家、“色を選ぶ達人”絹谷幸二氏へのインタビューも掲載。

その他、小特集として、Macromedia Contributeでのワークフローを詳しく紹
介。人気連載「ツクルヒト」では、アカデミー賞にノミネートされた『頭山』
などで知られる短編アニメーション作家、山村浩二氏をフィーチャー。新連載
「Webアクセシビリティの考えかた」では、アクセシビリティについて基本か
ら解説しています。

Webサイト上で記事サンプルデータの公開を始めました。一部は圧縮データの
ダウンロードも可能です。また、1冊分お得な定期購読キャンペーンでは抽選
でiPodをプレゼント。本誌連載陣のコラムを掲載したメルマガもよろしく。
(1,280円 特別小冊子付属)
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●この「Web Designing 2003年5月号」を毎日コミュニケーションズから、デ
ジクリ読者2名さまにプレゼント。応募フォームをつかってください。発送を
もって発表に代えます。応募締切は4月25日(金)14時。
http://www.dgcr.com/present/p_wd05.html

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■編集後記(4/18)
・あと一週間がんばれば、GW休みに突入することになっている。ここんとこ、
毎日が追われっぱなしだった。とくに「写真を楽しむ生活」のほうは当日にな
って作るので、遅いときは午後3時くらいになってしまう。簡易な時系列デー
タベース的なものをエディターで作ってあり、そこから引き出してこれた時期
は比較的楽だった。だが、そのデータベースも底をつき、新たにデータを入れ
る時間がないまま、いまは未整理なデータを整理しながら引き出しているから
時間を食う。早いとこ本格的なデータベースを構築しなければ。ようやく来週、
運営メンバーが集まり、リニューアル対策会議を開くことになった。GW休みで
は新体制の基礎つくりに集中しなければなるまい。さてどうなるか。(柴田)

・少し前から事務所を移転すると書いている。自分の仕事関連事務所も扇町に
完全移転することに決めた。ただし、いま借りている事務所の契約は7月半ば
まで。その頃まで家賃や通信費は二重払い。聞くと、入所する企業の中には、
他にも同じような状況の方々がいて、いますぐ移転したくないというところも
あるそうだ。うちもがらんどうの事務所のために経費使うのは、なんだかなぁ
と。他に使いたいよなぁ、このお金。それでなくても貧乏なのになぁ。なので、
がらんどうになった事務所の有効利用方法を考えている。  (hammer.mule)
http://www.builbank.co.jp/html/iten_point.html  移転のためのポイント
http://www.the0123.com/moving/houjin/office.html  ここも詳しい
http://www.pro-exp.ne.jp/  首都圏ならここで頼んでみたかったな
http://www.5959.co.jp/  自分の仕事PRの参考になったりして
http://www.2626.co.jp/  アリ。ここも数字だね
http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/cm/cm.html  サカイのCM

<応募受付中のプレゼント>
 Web Designing 2003年5月号 本日号。

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編集長     柴田忠男 <mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
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