[1327] 他人の幸福はところてんの味か

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1327    2003/06/12.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 21215部
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          <すぐタイガースの話をする>

■笑わない魚 72
 他人の幸福はところてんの味か
 永吉克之

■デジクリトーク
 写真力
 まつばらあつし

■展覧会・イベント・セミナー案内
 六本木ヒルズオープニング展覧会 世界都市展
 WebObjectsデモDAY in 大阪
 イメディオ スペシャルセッション

■インフォメーション
 「Adobe Reader 6.0 日本語版」無償ダウンロード開始

■サイト案内
 沖縄デジタルアーカイブ「Wonder沖縄」



■笑わない魚 72
他人の幸福はところてんの味か

永吉克之
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私は血液型がAで、申年生まれの牡羊座。福岡生まれの大阪育ちで、アメリカ
がイラク油田の支配権を握ることには反対だが、スポーツ観戦は好きだ。特に、
野球、そしてボクシング、柔道、K-1、PRIDE、相撲などの格闘技をよく観る。

これらのスポーツは、体操競技や陸上競技のように、美しさや記録を競うスポ
ーツと違って、人間同士が正面衝突をするから闘争本能がムキ出しなる。野球
は球技だが、時に両チーム全員参加の乱闘に発展するほどエキサイトしやすい
スポーツである。

一方、ゴルフのようなスポーツで、プレイヤー同士が興奮して殴り合いになり、
ギャラリーもそれに加わって、両陣営に分かれて乱闘になったところにフーリ
ガンが乗じて、破壊や略奪を行い、警官隊が催涙弾や放水で暴動を鎮圧したと
いう話は聞いたことがない。

そもそもゴルフ場で何が略奪できるというのだ。芝生を根こそぎ持ってかえっ
て庭に植え、花壇を造り、春にはチョウチョウとミツバチが飛び交うステキな
空間を演出するのが関の山ではないか。

                 ■

スポーツ観戦は、血も涙もない人非人でなければ心底楽しむことはできない。
ひいきのチームや選手がなく、純粋にスポーツを楽しみたい、スポーツマンの
ひたむきな姿に、かつての血気盛んだったころの自分を投影し追慕したい、と
いう感動的な人もいるだろうが、たいていは、ごひいきがある。

私は野球では阪神をひいきしているが、特に「阪神巨人戦」になると一体自分
のどこに、こんな獣性が潜んでいたのかと、我身が恐ろしくなるほどの復讐鬼
に変貌するのだ。

復讐といっても、巨人が何か悪事を働いたとか、非道をおこなったとかいうわ
けではないのだが、過去38回も優勝し、 9年連続して優勝したことがあるとい
う非常識な態度が赦せないのである。彼らがその強欲さを反省するためにも、
徹底的に叩き潰さなければならない。最低でも10年間は最下位の屈辱に甘んじ
ないと、自分達の罪業を自覚することはないだろう。だから、巨人が一敗地に
まみれるのを見るのは、阪神が勝つのを見るより楽しい。

ところが現在、最下位独走中の横浜ベイスターズとの対戦では、阪神が10-3で
リードしているのに満足しつつも「こんだけ大差つけとんねんから、ちょっと
は手加減したれや。わざとフォアボール出して出塁させたってもええやんけ」
と、独りごちたりすることもある。ましてや阪神の選手が、この点差で満塁ホ
ームランなんか打とうものなら「お前らには温かい人間の血が通ってへんのか、
浪花の人情はどこいってしもたんや!」と、他人の悲しみや苦しみに無頓着に
なってしまった現代人の心の荒廃を嘆くこともある。

どうも私は正常なスポーツ観戦ができない人間のような気がする。

                 ■

記事の半分を、前口上に使ってしまった。これから本題に入る。

「勝負に勝って嬉しいのは、勝った本人とその支持者だけである」(永吉克之)

べつに格言を気取るほどの言葉ではないが、これがなかなか本人には実感でき
ないのである。以前、あるコンテストで始めて優秀賞をもらったことがある。
嬉しかった。なにしろ審査員が、アート界では屈指のクリエーターで、その人
たちが優秀賞に推挙してくれたのだから、悶絶するほど嬉しかった。

私は奥ゆかしい人間なので、知人に電話をかけまくって受賞報告をするような
押つけがましいマネはしなかったが、会う人ごとに、それとなくその話題を持
ちだしては、相手が感動してくれるのを密かに期待した。

「ええっ! そうなんですか、やりましたねえ、永吉さん。いやー嬉しいなあ。
 それを聞いて私も誇らしい気分ですよ。そうかー、そうなんですか・・・・
 あ、いや、お恥ずかしい。感激してつい涙が。どうです週末あたり一杯」

と言ってくれるのを期待したばかりか、その人が満面に歓喜をたたえて帰宅し、

「おい君枝(妻)、喜べ。永吉さんが優秀賞をもらったぞ。やっぱりあの人は
 何か違うと思ってたんだ」
「きゃー凄い! さすがね永吉さん。誰なのか知らないけど尊敬しちゃうわ」
「よーし、じゃあ今日は永吉さんの栄誉を祝して寿司食いに行くぞ。進(息子)、
 カオル(娘)、遠慮しないで好きなもの注文しなさい」
「わーい、ぼくカッパ巻!」
「わーい、あたしタマゴ! 何だかよくわかんないけど、永吉さんてすごーい」

と一家をあげて祝福してくれるだろうと思っていたのだが、結局、本当に喜ん
でくれたのは私の母親だけであった。他の人たちは、せいぜい「ほお、そうで
すか、そりゃよかったですね。で、賞金なんか出るんですか?」と、いかにも
義理で言ってくれるくらいのものだった。他人ごとなのだ。それでいい。

他人の不幸が蜜の味なら、他人の幸福はところてんの味だ。要するに無味だ。
ただ、妬み深い人にとっては味噌汁にコーヒーを入れたような味かもしれない。

他人の幸福が蜜の味になれば、この世から争いなどなくなるのだろうが、人間
にとって、世界で最も関心のある人間は自分自身である。自分のことが大嫌い
という人もいるが、自分に関心がなければ嫌いにもなれないはずだ。

「栄誉は、それに浴する者以外の者にとっては世間話でしかない」(永吉克之)

                 ■

スポーツ観戦の話に戻る。阪神タイガースが今、首位を独走していて、ファン
はいい気分になっているが、考えてみれば、それを喜んでいるのはチーム関係
者とファン、それとファンではないが、優勝がもたらす経済効果を期待してい
る一部の関西人だけで、多くの国民は無関心か、阪神の独走を望んでいないか
のどちらかだろう。

関西のテレビ番組で、東京人から見て、大阪人の嫌いな点はどこかというアン
ケートをとった結果、上位に「すぐタイガースの話をする」というのがあった。
今回の記事で私のいいたいことが、このひとことに凝縮されているようだ。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
前々回、このコラムで、大学教授の職を紹介してほしいと書いたが、今に至る
もオファーがいただけない。そこで百歩譲って、助教授で我慢するから口はな
いものだろうか。もちろん学部は選ばない。文学部でも医学部でも理工学部で
もなんでもいい。仕事の内容も贅沢は言わない。営業、経理、用心棒、タイコ
持ち、ドジョウすくい。なんでもやるから助教授に。時給900円でどうだろう。
▼EPIGONE
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■デジクリトーク
写真力

まつばらあつし
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机の中から旧い写真が出てきた。
前に飼っていた雑種のイヌのモノクロ写真だ。
確かビーグルと何だっかの雑種で、あまり大きくならない種類らしい。耳がテ
リヤのように半分から折れていて、毛並みは短く茶色と黒と白の三色刷りだっ
た。その彼が(飼っていたイヌは雄なのだ)真っ直ぐカメラの方を向き、半分
折れ曲がった耳をぴんと伸ばして、自分が「写されている」ことをまるで意識
しているようにも見える。

彼がウチに来たのは生まれて2カ月ほど経ったある日。友人の家で生まれた6匹
の子犬達。ほかの兄弟はみんなもらわれて行って、友人が1匹だけ残った彼の
行き先に困っていた頃、ボクが彼の面倒を見ようと名乗り出て、夜遅くにその
頃乗っていた小さな黄色いクルマで彼を迎えに行ったのだ。

そんな彼がウチに来てしばらく経ったある日、彼は階段の途中からまるで「戦
艦ポチョムキン」の・・・・いや、旧かったか。まるで「蒲田行進曲」の(や
っぱ旧い?)ように、階段を転げ落ちてきて派手に頭を打った。

それから彼は少々神経質になってしまったようで、ボク以外の誰も、外から来
る宅配の人や新聞配達の人だけでなく、家にいる家族でさえも猛烈に吠えまく
るようになってしまった。自分のテリトリーに入るモノは誰も許せないという
勢いで吠えるのだ。

隣のコバヤシさんのおばさんは「でも、番犬としては役立つわよね」ってフォ
ローしてくれたけど、残念ながら「いつでも誰にでも吠える」ので、周りの人
が「またか・・」と言う感じで気にしなくなっちゃって、実は「番犬」として
全然役に立たなかったりした。

彼はクルマに乗ってドライブするのが大好きという、ちょっと変わった趣味を
持っており、ボクがクルマで出かけるときに助手席を開けてあげると、走って
きてチョコンとシートに座り、クルマが動き出すのをじっと待っている。窓を
少しだけ開けてあげると、走っているときにそこから顔を出して、折れた耳を
風にぱたぱたさせるのが大好きだった。

信号待ちで止まると顔を引っ込めてボクの方を向き、早く動かせっていうよう
な顔で「わん」と吠える。信号が変わって動き出すと、あわててまた顔を出し、
耳をぱたぱたさせていた。

また、いつもの散歩の途中には懇意にしている肉屋さんがあり、そこでいつも
骨を数本もらってくることもあった。骨はちゃんと硬い牛の骨で、1週間ぐら
いは飽きずに骨をかじって過ごしていることができたのだ。

ある雨の降る夜に、繋いでいたヒモが切れて、彼が外に出ていったまま帰って
来なかったときがある。どうも心配で近所を探したのだけれど見つからなくて、
あきらめて家に帰った次の朝早く。

未だ雨は止まずに静かに降っていた。ボクが朝刊を取りに玄関に出ると、家の
前で彼が丸くなってぶるぶる震えているのが見えた。ボクを見ると弱々しく首
を上げて、耳を思いっきり低くしてしっぽを2~3回振ってくれた。

「どうしたんだ!」って近づくと、前脚の片方が変な風に曲がっていて、なん
か白いのが見える。よく見ると体のあちこちから血が流れている。

大変だ! と、朝早くだけど慌ててクルマの助手席に彼を乗せて、注射でお世
話になっている獣医さんに向かってボクは飛ばした。助手席にいるのに、いつ
もと違って外も眺めないで丸くなっている彼を見ていると、なんだかすごく重
大なコトのような気がして、落ち着かない。

ともあれ獣医さんに診てもらったら、どうやら交通事故のようで、全身打撲と
骨折という重傷で、しばらく入院することが決定した。まあ、命に別状はない
とのことでほっと一安心。入院中は時々お見舞いに出かけて、肉屋さんで特別
にもらった柔らかな生肉をあげたりしてのだ。

そうしてひと月。彼が退院する日にわざわざクルマで迎えに行き、直接家に戻
らないでわざわざ遠回りして帰ってきた。彼はちゃんと窓から顔を出し、耳を
ぱたぱたさせ、信号待ちではこちらを向いて「わん」と吠えたのだ。まったく
イイ子である。

しかし、その時の傷が元かどうかは分らないけれど、事故から一年程経った頃
に、病気で彼は死んでしまった。出てきたモノクロの写真は、彼が亡くなる少
し前に撮った写真だ。少し古ぼけた感じの写真はしかし、ボクが手にしただけ
で本当にいろいろなことを、自分でも忘れていたような細かなことまで思い出
させてくれるのだ。

夢を見た。

夢の中で彼とボクはなんか広いところで一緒に遊んでて、ボクが疲れたから休
もうよ、って言うのに、服の裾に噛みついて引っ張り、もっと走れと催促する。
ああ、わかったよって腰を上げると、彼は耳を垂らして、しっぽを振り、うれ
しそうにボクの前を勢いよく駆けてゆく。

ハッと目が覚めると、ボクの手の中には彼の暖かみや重みや、短かな毛の感触
までも残っている。ああ、そうだ、あの時ボクの言うこときかなくて、強くぶ
っちゃったよなあ。肉屋さんに行きたいのに、今日はだめだってヒモを強引に
引いて、違う道に行っちゃったよなあ。君はそんなボクと一緒にいて幸せだっ
たんだろうか。なんか悪いことしちゃったかもしれない。あの時はごめんよ。

夢から覚めたボクは、何か後悔するような気持ちになって、ごめんよごめんよ
って何回も繰り返して、今度夢の中で会ったら、たくさん頭をなでてあげよう
って涙をためて思う。

小さな紙焼きの、たった一枚の写真がどれだけのチカラを持っているのか、改
めて感心する。ほかの人から見たら、ただの旧い一枚の写真だけれども、ボク
にとってはすごい力を持つ一枚なのだ。

ボクはその写真を、壁に掛かるコルクボードに、ほかのメモやカードと一緒に
ピンで留めた。いつでも観ることができるような場所に。

【まつばらあつし】フリーライター&イラストレーター
前に取材に出かけた「安原製作所」という小さなカメラメーカーのレポートを
「Vividcar.com」内のコンテンツで公開中。また、近いうちに「HOLGA II」の
レポートも。結構要望が多いのでこちらも乞うご期待プリーズ。

http://www.asahi-net.or.jp/~tz9a-mtbr/
http://www.vividcar.com/

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■展覧会案内
六本木ヒルズオープニング展覧会 世界都市展
http://www.theglobalcity.jp/
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会期:4月25日(金)~9月21日(日)9:00~22:00 チケット発売21時まで
会場:六本木ヒルズ 森タワー森アーツセンター内 52Fギャラリー
入場料:一般1500円、学生1000円、4歳以上中学生500円
内容:話題の六本木ヒルズ、地上52Fギャラリーで「世界都市」展を開催中。
模型で見るロンドン、パリ、フランクフルト、ベルリン、シカゴ、N.Y、上海、
東京。東京模型は8×10m、山手線内およそ2/3エリアを詳細に再現する。

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■セミナー案内
WebObjectsデモDAY in 大阪
http://www.techpit.co.jp/WO/
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この度、大阪市北区の「オーラボ」にて6月19日に、日本初のWebObjects解説
書を執筆された倉橋浩一氏を招いて「WebObjectsデモDAY」を開催したします。
気軽にWebObjectsとはどんなツールなのかを知っていただきたいということで、
デモを中心としたセミナーとしました。あまり WebObjects に慣れていない
方はもちろん、ある程度開発経験のある方にも役立つ内容になっております。
Xserveとヤノ電器製のラックなど、普段あまり店頭などで見ることのない製品
も展示していますので、皆さまお誘い合わせの上、というか事前登録の上、お
越しくださいませ。(主催者から)

日時:6月19日(木)10:00~12:00(開場9:45)
WebObjectsデモDAY 無償セッション
WebObjectsによるアプリ開発デモ、OpenBase 最新版デモ、ヤノ電器サーバ製
品デモおよび展示
受講料無料(事前登録が必要)

日時:6月19日(木)13:00~18:00(開場12:45)
WebObjectsデモDAY  有償セッション
WebObjects 5.2概要、データベースアプリケーション開発デモ、WebService関
連、開発事例・製品紹介
受講料:5,000円(消費税込)
定員:20名(満席になり次第締切)
会場:大阪市北区 オーラボ

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■イベント案内
イメディオ スペシャルセッション 
http://www.imedio.or.jp/ssff/special.html
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「Short Shorts Film Festival」が、6月19日(木)~22日(日)の4日間、大
阪アメリカ村ビッグステップ4F BIG CAT で開催されますが、第3日目の6月21
日(土)に『イメディオ スペシャルセッション』を行います。

各国のショートフィルム上映の他、映画「RED SHADOW 赤影」やMr.Children、
今井美樹のミュージッククリップを手がけている事でも有名な中野裕之監督の
ショートフィルム上映とショートトークセッションも行います。

事前申込みにてお受付しておりますので、ご希望の方はお早めにお願い致しま
す。(締切り:6月19日)
日時:6月21日(土)10:10~11:50(開場10:00)
場所:アメリカ村ビッグステップ4F BIG CAT
費用:【特別価格】1000円(お一人様・税込み)
問合せ:<mailto:welcome@imedio.or.jp >

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■インフォメーション
「Adobe Reader 6.0 日本語版」無償ダウンロード開始
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readermain.html
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「Adobe Reader 6.0 日本語版」は、アドビ システムズのウェブサイトより無
償でダウンロードを開始した。旧名称「Acrobat Reader」は、Adobe PDFの閲
覧ソフトとして配布されてきたが、PDFは現在Acrobatだけでなく、Photoshop、
Illustrator、InDesignや、デジタル写真の管理ソフトPhotoshop Albumといっ
たアドビ製品で作成できるようになったためAdobe Readerとして名称変更した。
最新版のAdobe Reader 6.0ではFlashムービー、QuickTime、MP3、WMF
(Windows Meta File)などのマルチメディアコンテンツを埋め込んだPDF(最
新版PDF1.5)を閲覧できるようになった。また、eBook閲覧や電子カードの表
示などもできるようになった。これにより、ムービーを埋め込んだAdobe
Photoshop Albumのスライドショーや新聞記事など見栄えのいいコンテンツを
PDFで配信、閲覧が可能になる。
・ダウンロードサイト
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readermain.html

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■サイト案内
沖縄デジタルアーカイブ「Wonder沖縄」
http://www.wonder-okinawa.jp/
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「Wonder沖縄」とは、日本最大の地域デジタルアーカイブである。総Webペー
ジ数1万ページ以上、高精細デジタル映像10時間以上。動画、音声なども多数
掲載。制作者総数500名以上。総合プロデューサーは高城剛。

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■編集後記(6/12)
・ギンザ・グラフィック・ギャラリーに「空山基展」を見に行く。一階会場は
メタルフレームで整然と作品が展示されている。大きなインクジェット出力も
天井から垂れ下がっている。一見して冷静な展示会場の印象だが、そばに近寄
って作品を見れば、えっ、こんなの展示しちゃっていいの? という過激なエ
ロティックなのだ。しげしげと見ているのがちょっと恥ずかしい。だが、地下
会場はさらにエスカレート。びっしりとはりめぐらされたエロティック・ファ
ンタジー、ピンナップの壁面、多くのクリエイターからのメッセージ、たぶん
空山さんの仕事場に置かれていたのであろうエロティックなイメージをかきた
てる大小さまざまな物品。「あらゆるフィールドからイメージを引用してエロ
ティックな身体を創作する万能のマニュピュレイターである」とチラシにある。
まさしくバーチャル・ビューティの創造主(真の意味のクリエイター)だ。重
ねて言うが「えっ、こんなの展示しちゃっていいの?」イイ時代だ。(柴田)

・中野裕之監督の作品上映会とご本人登場のトークセッションがあるらしい。
インタビューの機会をもらいお会いしたことがあるが、夢を持ち、その夢を実
現するために突き進む人という印象を持った。その反面、厳しい予算をクリア
させるために模索したり、伝えたいテーマだとスポンサーがつかないからとTV
ではなく映画で発表していたりする。なんていうか現実と夢の折衝ができてい
て、なおかつ成功していく人だなぁと。新人に対してもチャンスをくれる人だ
と思った。/役者の良い映画がいいものになるのはわかる。素人使ったミュー
ジッククリップで魅せるには技術が必要になるし、音とその素人の個性を出し、
なおかつ他と違うアプローチしないといけなかったり、カット数多かったり。
/都会的なイメージを持っていたが、監督は最初営業に配置されてしまい、位
置を自分で変えていった人だった。くさらず仕事以外でも映像を作り続けてい
た人だった。どんな名監督の作品でも、10代20代にとったものにそのルーツが
見える、と。だから個性を早めに認識して迷わず進めと。で、監督のルーツっ
て何だろと思って過去を調べたら、なんと「なげやり倶楽部」!! いやまぁ
これは関西の敏感な人ならわかると思うが、司会が中島らもで、なんとも微妙
な空気の流れる番組だった。下記のリンク先には「どんぶり5656」の名前まで。
これ以上何を言う必要が?                (hammer.mule)
http://www.imedio.or.jp/ssff/special.html  参加できる時に参加を!
http://www002.upp.so-net.ne.jp/off/archives/coramn/SF.html  中野監督
http://www.canon.co.jp/cdcc/interview/08/  インタビュー
http://www.broadstar.jp/interview/psi03.html  これも
このふたつの番組名で検索かけてみて。ビデオないかなぁ。ディープです↓
http://www.246.ne.jp/~poplife/tv6.html BOOWYも出たらしい。ビデオぉ!
http://www.st.rim.or.jp/~uratani/local.htm#5656  どんぶり5656
http://www.ytv.co.jp/tv-mikata/0001-0100/0050.html 例にあがるくらい

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