[1359] 猫は三味線音楽を楽しめるか?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1359    2003/07/29.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20071部
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          <ポケモンは誤解されやすい>

■デジタルサウンズ研究室
 猫は三味線音楽を楽しめるか?
 モモヨ(リザード)

■電網悠語:Ridual開発記編(49)
 理解し合えぬ人たち
 三井英樹

■ライフスライス研究所
 オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年7月29日火曜日)
 第5回「そこには人生が写ります」
 ユビキタスマン

■キャンペーン案内
 ファイルメーカーPro 6 デジタルキャンパス・キャンペーンパック期間延長

■公募案内
 ニフティ、賞金100万円のホームページコンテストを開催
 第4回「BIGLOBEクリエイターズアワード」

■イベント案内
 PIX VOL.6 Visual Lounge





■デジタルサウンズ研究室
猫は三味線音楽を楽しめるか?

モモヨ(リザード)
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社会現象になるまで爆発的に普及したポケモン。これまで幾度も教育評論家な
どの標的にされてきた。なにしろ、癲癇発作を大量発生させた悪名高い作品で
ある。……点滅する光が見る者に癲癇発作を引き起こす、書物を通じてその事
実を知っていた私達だが、まさか、テレビというメディアを媒介に家庭の茶の
間で引き起こされるとは思わなかった。ポケモンそしてオウム事件がなければ、
こうした知覚テロリズムに対して、私たちはいまだに無防備だったろう。

画期的な現象を発生させただけに、ポケモンは誤解されやすい。前回、ゲーム
音楽に関する部分でポケモンを引き合いに出してしまったが、これは、何も、
ポケモンの音楽そのものに問題があるわけではない。原稿にも書いたが、ゲー
ム機ハードウェア、発音チップの問題である。メロディは複雑なスケールで作
られており、発音チップの性能がそれに追いついていない。そういうことであ
る。

本来、ポケモンの世界は多層的構造になっている。ポケモンといっても多種多
様だ。本家ゲームにおけるポケモン。テレビアニメの御馴染みのポケモン。映
画館のスクリーンに繰り広げられるCGを目一杯に使ったハイグレードなポケモ
ン。カードの類を加えるとまさに星の数ほどある。

大人たちがポケモンと一言で呼ぶものは、限定されたイメージ、ある種のキャ
ラクターの集合体でしかないが、子供達の頭の中では、こうした多種類のイメ
ージに物語世界が複雑に絡み合った心理的ポリグラフ、亜空間とでもいう宇宙
全体を意味しているようだ。

であるから、偏った知識しか持たない大人である私としては、時に、思いもし
ないポケモンを発見することになる。これまでコラムで俎上にあげ、したり顔
をしてきたポケモン音楽にしても、映画館のそれは複雑なスケールをシンフォ
ニックに織り込んだ交響曲の域に達している。

実は、私も、先日、ジラーチなる新ポケモンが登場する最新作を見てきたが
(もちろん、子供の同伴者として、だけれど)映画館のサラウンドサウンドシ
ステムで聴くポケモン音楽はまさにシンフォニー。ポケモンといえどもあなど
れない。

ポケモン映画は、いつもシリアスな物語とかわいらしい短編映画の組み合わせ
で公開される。今回の短編映画は『おどるポケモン秘密基地』だ。こちらが実
は私には興味深かった。

全編を通じて、テレビアニメのエンディングテーマ『ポルカ・オ・ドルカ』を
主題に、その変奏もふくめて繰り広げられるダンシングムービー。この『ポル
カ・オ・ドルカ』は、一聴、ディスコ系のよくあるポルカアレンジだが、それ
では面白くない。しかし、映画館で聴くとよくわかるが、各パートは和楽器で
演奏している。ベースやエレキ、あるいはバラライカ系のリフを弾くのは三味
線。ドラムには、和太鼓系を使っているのだ。それが面白い。メインボーカル
は猫ポケモンのニャース。額に小判をはりつけた人語を喋る猫である。そのニ
ャースが、三味線音楽にのって歌いまくるのだから皮肉が利いている。

以前、このコラムで三味線をただ使うだけでは邦楽の楽器に聞こえない、と書
いた。そのことを考察する一つの好サンプルでもある。もし、あなたが子供の
お供で映画館に行かねばならないとしたら、ぜひ、この三味線ポルカとその大
変奏曲、とことん味わうことをお薦めする。

まじな話、創作のヒントを得られるかもしれない。

モモヨ(リザード) 管原保雄
http://www.babylonic.com/

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■電網悠語:Ridual開発記編(49)
理解し合えぬ人たち

三井英樹 / ※Ridual=XMLベースのWebサイト構築ツール
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Webの世界に入った時から、理解し合えぬ人たちとの出会いが増えた。1つのサ
イトを作り上げようという共通のゴールを持ちながら、気が付くと何故か互い
の足を引っ張り合うことを重ねる。良きサイトのためのアイデア出しを目的と
する話し合いでも、自分で何ら新しいアイデアを持参せず、相手のアイデアを
批評し批判するだけの方々にお目にかかれる。

当初、そうした人たちのそうした価値観を正すのが自分の仕事だと思い込んだ
時期があった。自分が何が何でも正しいという自惚れもあったかもしれないが、
関わった人の中にある「変な」感覚を正常するというお節介な作業も仕事の一
部だと思い込んでいた。

最近は違ってきた。結論から言うと、分かり合えぬ人たちはいるのだし、いて
も良い。自分が伝えるべき事柄を精一杯伝えたならば、それで良い。後のこと
は自分の責任ではない。そんな風に思えてきた。

そんな変化は、端的に言ってしまえば、そんなのに付き合っているとキリがな
いし、やるべき事が他にあるからだ。他人との意見交換は、それが合意であろ
うと反発であろうと、時間のかけようは無限大である。互いが話す気力がある
ならば、いつまででも話し続けられる。建設的な反論であるならば、聞く耳は
持つ。いや、面白くて喰らい付くと言った方が正しい。同じゴールを見据えた、
異なる意見との出会いには心がときめく。けれど、ゴールを見失った反論には
もはや付き合いたくない。

人の意見に文句をつけることは簡単だ。多分一番低レベルの会話の一つだろう、
文句をつけることだけならば。でもそれをすることが如何にも偉そうな雰囲気
をかもし出す場合がある。反論できるほど俺は賢いんだ、反論されるほどこの
案はチープなんだ。そこにはアイデアや新しい発想に対する敬意がない。自己
能力を誇示したいという欲求だけがある気がする。もちろん、その議論の目的
への理解もない。ただ文句を言うだけの時間。その議論の時間が終了したとき、
何を手元に残せばよいかを考えていない。そんな輩を相手にした話し合いの時
間は長く空しい。

反論されること、ケチを付けられることは気持ちのよいことではない。それも
あって補足説明を試みたくなる。それは誤解です、これはこういう意味です。
それで真意を汲み取ってくれる人もいる。でも最初からケチをつけることを目
的に参加している人には届かない。何を言ってもつけ入る隙を与えるだけだ。
そう思えたとき、説明責任をある程度果たした後は、もう良いと思うことにし
た。ケチ付け人を見ていても、次の餌食を探しに離れていく傾向があるようだ。
逆に言えば、執念深くケチをつける人は建設的にそのアイデアを見つめてくれ
ている可能性が高い。

アイデアを実装していく現場では、アイデアメーカとアイデアキラーの両方が
必要だ。浮き足立ったアイデアをそのまま現場に投げ込んだ場合、必ずしも良
いものが生れるとは限らない。キチンと精査される必要がある。それを担うの
がアイデアキラー達だ。メーカにとって、評価を受けることがドキドキする、
緊張する、しかし楽しみでもある。キラーにとってどんなアイデアを精査させ
てもらえるのかワクワクする。そんな両者の関係がアイデアを強固なものにし
ていく。

Webサイト構築という絡み合うアイデアを出し合う場で、この建設的雰囲気を
構築していくことは難しい。同じく世界に一つしかない優れたサイトを作ろう
とするのに、違うところを見つめてしまう。

●発売まであと約1か月

さて、Ridualである。実はこのプロジェクトは約3年ものだ。当初、XMLとWeb
というキーワードだけを与えられてスタートした。順風満帆の旅ではなかった。
何を言っても分かってもらえない状態といった方が正しい。技術論を戦わせて
も、概念論で戦っても話にならない。かみ合わない。全然本質的でない部分で
揚げ足を取られる。悔しくてたまらない。

もちろん、そういっても実装できるところまでやらせてもらえているのは、こ
こに何かしらの可能性を感じてくれて後押ししてくれる方々がいればこそだ。
そして恐らく、私が無理解の中で苦しんだ以上に、そのパトロンはもっと逆境
に立ってくれている。

今更静的ページを中心としたツールに何の価値があるのか、このユーザインタ
ーフェース(UI)では使う気にならない。有償で評価を依頼した人たちからも、
改善要求ではなく根本否定の意見が届く。辛かった。アイデアを育てようとし
ない。最初から世界中から絶賛される品質で持ってこなければ評価してやらな
い、そんな態度、いや「壁」だった。良い点を探そうと努力もしない。一緒に
育む気など毛頭ない。

でも、今手元にある最新版(Build#40)で最終テストを行っていて、誇らしい。
当時の否定派に見せれば同じようにケチョンケチョンになじられるだろうが、
多分意に介すことはない。多分動じないだろう。見ず知らずのサイトのURLを
打ち込むだけで、きれいなサイトツリーが生成される。解析速度も、従来1800
ページのサイトに3時間かかっていたのが30分で完了するところまで来た
(PenIII/1.4GHz)。

懸念していた動的サイトの解析についても、動的に生成される多量な画面をツ
リーとして表示することの意味を感じなくなってきた。動的に生成される多く
のケースでは、開発されるのはテンプレートとして使いまわされる極々少数の
ページと、後はDB廻りの部分である。ならば、そのテンプレートだけを拾えれ
ば良いと思えている。記事サイトの一万記事分の一万ページをツリー状に視覚
化されても嬉しくはないだろう。分かっていたと思っていたWebの世界を、私
自身再整理して理解し直している。

まだまだ全ての点で整合性の取れた形にはなっていない。まだまだ我々が想定
していないケースが存在する。でも世に出せる品質になったと思える。テスト
を進めるたびに、Webの応用範囲の広さを学んでいる。Ridualに解析させた結
果を見つめ、おかしい点に気付く、そのページのソースを見つめ何故Ridualが
そう考えたのか考える。別にRidualはAIではない、判定ロジックはシンプルだ。
でも、もはや開発陣の中でRidualは擬人化している。人格を持っているかのよ
うに、チームの中でその解析結果は話される。「彼はこう考えた、正しいと思
うか?」。

へこたれないで良かったと思っている。変に否定論と付き合わず、孤軍奮闘の
道を歩んでよかったと思っている。生成されたツリー図も見ながら、Tableを
GUIで書けた時のPageMill開発陣の喜びを、DBとの連携をGUIで設定できたとき
のGoLive開発陣の嬉しさを、DB連携のライブチェックを可能にしたときの
Dreamweaver開発陣の誇らしさを、垣間見たような気がした。「凄いもん作っ
ちまった」、笑われるのを覚悟で書くとこれが本音だ。本当に「凄い」かどう
かは市場が判断するのだが。

最近元気の良い朝日新聞土曜日朝刊付録「be」に、陳大済(チン・デジェ)氏
の言葉が載っていた。前サムスン電子社長にして、現韓国情報通信相。「頑張
った対価は5年のうちには戻ってきた」。5年と読んだとき、長いと感じた。5
年後を見据えて活動することは難しいと感じた。しかし、ドッグイヤー(1年
=7年)説に立つならば、従来35年待たないと結果が見れないモノが、5年で結
果を知ることができるのだ。これは早い。生涯に幾つかチャレンジしても損は
ないかもしれない。

自惚れと独りよがりと謙遜さの合間で、何人もの理解し合えぬ人たちとの出会
いが、自分たちを鍛錬してくれている。Ridualは開発期間の最終局面に入って
いる。さて今までの鍛錬を我々は活かしてきたのか。発売まであと約一ヶ月。
「答え」が見え始めるまであと約一ヶ月。

ref.
・朝日新聞:be
http://www.be.asahi.com/

・陳大済(チン・デジェ)氏(韓国情報通信相)
http://www.be.asahi.com/20030712/W11/0021.html

・佐藤慶太氏(タカラ社長):アイデアジェネレーター&キラー
http://www.be.asahi.com/20030503/W11/0020.html

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
自分で買った製品のも読まないのに、使用許諾契約書なるものと格闘中。高ビ
ーになりそう。昔、DILBERTの中で、こんなのがあった。主人公が荷物をまと
めている。犬が何をしているのかと尋ねる。「この封を開けると、この契約書
に合意したことになるんだ」と主人公。「だからこれからビル・○イツの所に
奴隷になりに行かなくちゃ」(台詞はちょっと不確か)。
・本家(英語) http://www.unitedmedia.com/comics/dilbert/

下記セミナーで"生Ridual"見れます。良かったら、お越し下さい。
1)RIAソリューションセミナー
 ~RIAが切り開く次世代のWebアプリケーション~
・7月29日(火)18:00~20:00
・明治記念館
・主催:(株)アイ・ティ・フロンティア、マクロメディア(株)
http://sirius.itfrontier.co.jp/event/seminar_detail.cfm?e_cd=RIA072901
FlashConferenceで話した内容+αで話します。で、何故かRidualも少し。

2)DHオープンカレッジ「Webサイト開発の新常識と新非常識」@横浜
 ・7月31日(木)18:30~19:30
 ・横浜市西公会堂
http://www.zdnet.co.jp/products/0307/09/nj00_dhw.html

・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
http://www.ridual.jp/

・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
http://member.nifty.ne.jp/mit/MilkAge/

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■ライフスライス研究所
オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年7月29日火曜日)
第5回「そこには人生が写ります」

ユビキタスマン
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ライフスライスが捉えるものはなにか?

もし、あなたがライフスライスを使ったらどんなものがそこに写ると思います
か? 朝起きて、会社に行って、仕事をして、同僚と昼食を食べて、取引先と
打ち合わせをして、夜になって先輩と飲みに行って、家に帰り子供の顔を見て
奥さんと一緒に寝る、という感じでしょうか?

では、もしあなたがライフスライスを10年前からしていたとしたらどうですか、
かなり違う生活をしていたと思います。でも、今の自分につながる要素が必ず
ありますね。もしくは今の自分に至るきっかけを与えてくれた人物の登場など
が必ずあるはずです。そして生活の色が変わっていくポイントがどこであるか
はっきりと見えるはずです。

人間が自分の人生を客観的に見ることは非常に困難です。ライフスライスは当
人の意識と関係なく記録を続けます。それはまるでメトロノームのようにあな
たの人生をスライスしていくのです。1日で100枚以上になるその画像をつなげ
るとまるで映画のフィルムのようになります。そう、これは他人が見てもまっ
たく理解不能な、しかし世界で唯一の「あなたの人生」なのです。

あなたは、自分の人生を客観的に見てみたいと思いますか?
もし、少しでも興味があればこの連載にこれからもおつきあいください。

ユビキタスマン(川井拓也)
http://www.lifeslice.net/
jp_kawai@lifeslice.net

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■キャンペーン案内
ファイルメーカーPro 6 デジタルキャンパス・キャンペーンパック期間延長
http://www.filemaker.co.jp/promos/digital_campus.html
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ファイルメーカーPro 6とファイルメーカー Mobile for i-modeの両方の製品
が含まれる、デジタルキャンパス・キャンペーンパックが好評につき期間延長。
購入対象者は以下のとおり。
a)文部科学省や厚生労働省認可の教育機関(*)の生徒・学生・教職員
(*幼稚園、小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、短期大学、大学、専
 修学校、盲学校、聾学校、養護学校、各種学校)
b)学習塾、予備校、職業訓練学校、パソコン/セミナー教室の生徒・学生・教
 職員
c)企業や団体にて教育・研修を施したり受けたりする社員・職員

Windows版、Mac版共に35,000円。期間は12月31日まで。本年7月28日以降にデ
ジタルキャンパス・キャンペーンパックを購入しオンライン・ユーザ登録した
ユーザーに、ファイルメーカー特製のオリジナルTシャツをプレゼント。

・ファイルメーカー特製オリジナルTシャツがもらえる、「Summer 2003さわや
かお仕事」キャンペーンも実施中
http://www.filemaker.co.jp/promos/summer2003_t-shirt.html

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■公募案内
ニフティ、賞金100万円のホームページコンテストを開催
http://homepage.nifty.com/gp2003/
http://www.nifty.com/corp/release/20030723.htm
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「@niftyホームページグランプリ2003」は、1998年の開催以来今年で6回目と
なる個人ホームページのコンテスト。昨年は約5千件もの応募があった。グラ
ンプリ(1名)には賞金100万円、準グランプリ(3名)には賞金各20万円、Web
デザイン賞(1名)には賞金20万円、特別賞(2名)には賞金各10万円を贈呈す
る。今回はこれらの賞に加えて、主婦、子ども、シニアが運営しているサイト、
インパクトのあるサイトの4つのカテゴリーから1作品ずつ選出する「明日のグ
ランプリ部門」(4名、賞金各5万円)を新設した。

審査は「インターネットマガジン」編集長・中島由弘氏、「日経ネットナビ」
編集長・渡辺和博氏、「ヤフー・インターネット・ガイド」編集長・樋口義則
氏と、ビジネス・アーキテクツ代表・福井信蔵氏、クリエイティブプロデュー
サー・佐々木博氏の5名で行なう。

@nifty会員以外でも応募でき、応募者本人が作成した日本語のホームページが
対象となる。1人で複数の作品を応募可能で、グループで作成したホームペー
ジも応募できる。8月4日(月)から9月30日(火)までホームページ上の窓口
で受け付ける。

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■公募案内
第4回「BIGLOBEクリエイターズアワード」
http://bb.biglobe.ne.jp/contest/3rd/
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BIGLOBEでは、マクロメディアおよびワイノットの協賛で、クリエイター作品
コンテスト「第4回「BIGLOBEクリエイターズアワード」を開催する。
応募テーマ: バースデーカード(お誕生日グリーティングカード)
応募期間:7月22日(火)~9月7日(日)
最優秀賞1名賞金30万円、優秀賞3名賞金3万円、マクロメディア賞1名
Macromedia Studio MX、ワイノット賞1名Apple iPod 10GB、特別賞1名Sony
CLIE PEG-SJ33。なお、入賞作品は「BIGLOBEグリーティングカード」
http://card.biglobe.ne.jp/)のオリジナルバースデーカードとして採用さ
れる。

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■イベント案内
PIX VOL.6 Visual Lounge
http://www.pixdisc.com/ja/vj/event/event.html
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<主催者情報>

ピクセルクラフト社は、VJイベント"PIX"の第6弾を8月8日に開催します。
"PIX"はVJカルチャーの発展と普及を目的に行われているイベントです。今回
のテーマは「映像ラウンジ」。VJは、映像の即興表現という側面の他に、空間
の一部を演出するという側面も持っています。VJにとってはクラブ空間のみが
活動場所ではありません。今回のPIXでは、クラブ=VJといったイメージを払
拭し、空間演出としてのVJを見直すイベントにしたいと考えています。VJがレ
ストランという空間でどう映像演出するのか。真夏の暑い夜、都会の洒落たレ
ストランで、ゆったり、まったり、心地よい音と映像に囲まれて過ごしてみま
せんか?

日時:8月8日(金)19:00~23:00
料金:2000円/1drink
場所:ラ・フェンテ代官山B1F omamori TEL.03-5728-2739
http://www.mfs11.com/omamori/omamori.html
ライブ:bossa dubit
DJ:Hiro KURETANI、Gettyou
VJ:ecran、TomoGrapher、portasounds、Clink! Clank!
主催:ピクセルクラフト有限会社 運営:R.G.B

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■編集後記(7/29)
・また、コンテストの応募要項の注意事項で、すごい表記を見つけてしまった。
そのコンテストは2回目で、泣く子も黙るIT大手企業が主催し、朝日新聞社や
読売新聞社、日経ホーム出版社などが後援している。コンテンツアイデアを募
集するコンテストだが、「注意事項」に「応募作品のアイデア及び提出された
企画書、資料などに関する著作権を含む一切の権利は主催者側に帰属します」
とある。応募したが最後、一切合切の権利は主催者のものになるというのだ。
すごいねえ、本気だったら、これってコンテストの名を借りた「アイデア狩り」
じゃないのか。応募者は規約同意書を出さねばならないのだから、この件、承
知の上での応募になるので、それはその人の勝手だが、自分のアイデアをただ
で差し上げちゃっていいの? と心配になる。2回目というから、1回目もこの
「注意事項」で実行したのだと思うが、いやはやなんとも。    (柴田)

・ごっつい大手の仕事をしている。間には代理店が3つ。しかしお客さんのコ
ントロールをしてくれないために、下のほうの代理店や私は泣かされっぱなし。
何度修正しても終わらないし、データ用意しないのに納期だけ守れと言われ、
一番下の代理店がこまごまと動いている状態。いまごろ当初企画書を楯にとっ
て、あれはどうなった? やっぱりあっちにしたい、などと言ってきている。
もちろん追加料金なし。いやいやもうこっちは何度納品しているか。ツールう
んぬんより最終ゴールでしょ。

最初は言うことを聞いているが、だんだんと腹が立ってきて、下りるという話
もした。だって一番下であるこっちは想像がついている。こんな経験がないわ
けじゃない。回避策も知っている。だけど一番上の代理店には伝わらない。次
はこう言われて、その次にこうも言われて、で、ああなるんだ。そしてまた一
ヶ月ひきずられるだろう。だから下りたほうがいい。こっちは徹夜してでも納
期も守っているし、話し合いの上で動いたしサービス修正もいっぱいしている。
大赤字だ。代理店さんにも下りたほうがいいですよ、とすすめている。

どうしてお客さんにデータを用意してもらえないのか? 何故、きちんと仕様
書を用意しないのか? 話をきちんと詰めてからゴーしないとだめだ。納品し
たものをたたき台として、それを元に話し合いをし、クライアントは上司で、
なんとなく違うで修正なんて、大手企業なのに無駄な時間を費やしている。そ
の時間を別のものに使えば生産性が上がるんじゃないのかい? だらだら時間
かけたらいいものができると思ったら間違い。いいものを作るためには、コン
セプトをぐっと煮詰めて、ワークフロー固めて、一気に作ったほうがいい。作
ってからコンセプトを変えるなら、次のフェーズにしてくれ。いまやどの代理
店も私も志気さがっていて、いいものを新たに作り上げていこうなんて思わな
いもん。

予算がきちんととられていたら、こちらもスケジュール組めるけど、中小以下
の予算で作り始めているから、頭痛い。よく「お金ない」ってクライアントさ
んたちは言うけど、お金なかったら作るの我慢するか、効率よく作るか、その
予算なりのもので納得しないとね。お金ないのにフェラーリ買ったりはしない
でしょう? 本当に必要なら借金してでも買うでしょう? 絶対担当者のほう
が私より年収多いと思うわ。なのに、どうして私が自分の時間と労力を、他人
様の企業に貢いでいるのかわからない。

ビジネスライクに考えたくはないし、いいものを作っていきたい。クライアン
トに損はさせたくない。喜んでもらいたい。いいものを作っていけるよう技能
を上げ、要望を吸い上げ、反映させていけるようになりたい。その気持ちは変
わらない。でも限度はある。こっちが潰れる。この仕事はうちに来て半年。

たぶんいまビジネスの難しい時期に来ているんだと思う。まだ25Pしか読めて
ないけど、「はじめの一歩を踏み出そう」を読みながらうなずきまくり。サラ
が泣く状況とまったく同じ。起業したくてフリーになったわけじゃないので、
起業家の野心や気持ちまではわからないけど、経営者としての考え方は身につ
ける必要はあると考えていて試行錯誤中ナリ。       (hammer.mule)
http://www.sekaibunka.com/book/4418036016/ 500社のCEOがNo.1に選んだ本

<応募受付中のプレゼント>
 最新DVDレコーダー パーフェクトガイド 1351号。
 おしえて!! Macromedia Dreamweaver MX 1352号。
 ロジクール CK-87MX 1356号。
 ファイルメーカーProによるシステム構築 1356号。
 3DCGテクスチャ スーパーテクニック  1358号。

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デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 <mailto:kanda@knn.com >
アシスト    島田敬子 <mailto:keiko@days-i.com >
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