[1418] 否(ノン)と言い続ける

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1418    2003/11/07.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20324部
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<僕は、自分がヨコハマで育たなかったことを恨んだ。>

■映画と本と音楽と… 191
 否(ノン)と言い続ける
 十河 進

■金曜ノラネコ便
 幕内10年
 須貝 弦

■ライフスライス研究所
 オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年11月07日金曜日)
 第48回「研究ソフトウェア、LSウォールペーパー」
 ユビキタスマン

■イベント案内
 Digital InterConnection
 『デジタル・インターコネクション』展



■映画と本と音楽と… 191
否(ノン)と言い続ける

十河 進
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●鉄腕アトムは科學の子だったのか

久しぶりに矢作俊彦の小説を読了した。「ららら科學の子」である。表紙には
中国語版「鉄腕アトム」のコマが使われている。奥付のクレジットを見たら純
文学専門誌の「文學界」に連載されたとある。「矢作俊彦が文學界?」と驚い
たが、まあ、今はそういう位置づけで評価されているのだろう。

この駄文を長く読んでいる人はわかるだろうが、僕は矢作俊彦の愛読者だった。
彼が最初の本を出す前からの愛読者だった。早川書房のミステリマガジンに二
村永爾シリーズの最初の長篇「真夜中へもう一歩」を連載していたのが1977~
1978年にかけてのことだから、その時に初めて彼の文章を読んだことになる。

僕は単行本にまとまるのを待ちかねていたのだが、その長篇が出版されたのは
1985年の秋だった。作者の簡単な後書きによれば、かなり加筆訂正を重ねてい
たらしい。版元も早川書房ではなく光文社になった。1978年に矢作俊彦の最初
の単行本である「マイク・ハマーへ伝言」を出した関係だと思う。

最初に出版された「マイク・ハマーへ伝言」は、26歳だった僕のバイブルにな
った。何度読み返したかわからない。カバー裏に印刷された著者近影は、まる
でアル・パチーノのようだったし、僕と一歳しか違わないのにこんな文章を書
ける人間がいるのかと驚いた。僕は、自分がヨコハマで育たなかったことを恨
んだ。

「マイク・ハマーへ伝言」が少しは売れたせいか、同じ年の秋に早川書房から
「リンゴォ・キッドの休日」が出版された。ミステリマガジンに発表された二
村永爾シリーズの中編をまとめたものだった。神奈川県警の刑事である二村永
爾は、いつも非番の日に個人的な興味で私立探偵のように事件を追う。

二村永爾はひねった言い回しでしか会話をせず、フィリップ・マーロウのよう
に気の利いた暗喩を用いようとしていた。作者はレイモンド・チャンドラーに
オマージュを捧げているのだった。また、日活映画への偏愛は処女作からも明
らかで、「リンゴォ・キッドの休日」では主要な人物の名にフェリーノ・バル
ガスという名が使われる。

フェリーノ・バルガスとは「二人の世界」で石原裕次郎が演じた主人公の偽名
である。だいたい、リンゴォ・キッド自体がジョン・フォードの「駅馬車」の
中で若きジョン・ウェインが演じたアウトローの名前だった。矢作俊彦は処女
作から映画好きであることを標榜していたのだ。

矢作俊彦がダディグースという名前でマンガを描いていたのを知ったのはいつ
の頃だったろうか。早熟な矢作は十代でそんなことをやっていたらしい。ミス
テリマガジンにチャンドラーの「長いお別れ」がマンガで連載されていたが、
それを描いていたのがダディグースだった。フィリップ・マーロウの顔はリチ
ャード・キンブルことデビッド・ジャンセンだった。

それより以前、1970年に宮谷一彦が月刊誌COMに連載していた作品の中にダデ
ィグースは登場する。宮谷の作品なのに、突然、他のマンガ家(上村一夫、ダ
ディグース、真崎守)たちの絵が出てくるという前衛的な実験マンガだった。
そんな矢作だから大友克洋との協作「気分はもう戦争」が可能だったのだろう。

ちなみに僕は矢作が大友克洋と組んだマンガも谷口ジローと組んだ「マンハッ
タン・オプ」シリーズも、司城志朗と共作した角川ノヴェルズのシリーズもす
べて初版で買った。漫画アクションに連載した「ハード・オン」も持っていた
が、人に貸したままなくなってしまった。

●三十年の時間を一気に超える設定

矢作俊彦が純文学的に評価され始めた頃から、つまり一般の読書界で話題にな
るようになってから(象徴的には新聞の書評欄に取り上げられるようになって
から)、僕は彼の本を買うのをやめた。具体的に言うと「スズキさんの休息と
遍歴」までの本はすべて持っているが、それ以降の本は買っていない。

そう思って「スズキさんの休息と遍歴」の奥付を見たら、何と1990年の秋の出
版である。もう僕は十年以上、矢作俊彦の本を買っていないのだと思うとかな
り衝撃だった。上下二巻の「あ・じゃ・ぱん」も読んでいないし、その他にど
んな本が出ていたのかさえ僕は知らなかった。

久しぶりに「ららら科學の子」を読もうと思ったのは、殺人未遂に問われ中国
に密航し、三十年間、中国の奥地の村で暮らしていた主人公が現代の日本に戻
ってくるという話だったからだ。いかにも矢作俊彦が書きそうなテーマである。
どんな風に書いているのか、読みたくなったのである。

主人公が知る日本は1968年が最後である。東大駒場のバリケードが機動隊に襲
われた時、階段上から金庫を蹴落とし機動隊に怪我をさせたために殺人未遂で
指名手配になった主人公は、当時、文化大革命という夢に充ちていた中国に渡
る。しかし、下放され奥地の文化果つるところのような村に追いやられ、三十
年間を農民として生きる。

その主人公は蛇頭の船で帰ってくる。蛇頭から逃亡し、2000年の渋谷に現れる。
主人公にとっては1968年が今であり、2000年の東京は未来なのだ。まるで浦島
太郎だが、過ぎていった時間に合わせられる玉手箱を持っていない。どちらか
というと、リップ・ヴァン・ウィンクルである。

純文学誌「文學界」に連載されていたわりには、相変わらず裏の世界を舞台に
しているのは矢作俊彦らしい。主人公は昔の友人に連絡するのだが、友人はバ
ブル時期の地上げ屋で今はブロードバンド事業で羽振りがいい。しかし、裏の
世界とのつながりは密接で、ヤクザや蛇頭を始めとする中国人組織などがスト
ーリーにからんでくる。

友人の手配で渋谷のホテルに落ち着いた主人公のところに友人の指示でやって
くる若い男は、中国系でヴェトナム育ち、アメリカの兵隊の養子になりハワイ
で育ったという。彼は切れるビジネスマンでもあり、裏社会にも通じている凄
みも感じさせる。

主人公の友人の名は志垣、友人の腹心で主人公の案内人となる男の名はジェイ、
その恋人らしき女は礼子である。「ハード・オン」という矢作俊彦原作の漫画
の主人公は志垣皓平、そのパートナーになる中国系で美女と間違われるほどの
若い男はジェイ、「マイク・ハマーへ伝言」の主人公たちの憧れの女は礼子、
矢作俊彦の小説は固有名詞への思い入れを見逃せない。

●日活映画のテーマが通底する

「ららら科學の子」は、1966年の日活映画「二人の世界」を下敷きにしている
ことを矢作俊彦は固有名詞を出すことでメッセージしていた。1960年代後半に
公開された映画、あるいは当時の青年たちが読んでいた本など、様々な具体的
な名前が挙げられている中で「二人の世界」だけは慎重にタイトルを隠されて
いる。主人公の名前が一度も記されないのと同じように……。

だが、主人公はジェイに「身分証明書くらいすぐ手に入れられます。パスポー
トも用意しましょうか」と言われて、「フェリーノ・バルガス、駄目なら北条
修一にしてくれ」と答える。「リンゴォ・キッドの休日」で使ったのと同じ名
前である。

北条修一は「二人の世界」で石原裕次郎が演じた主人公の名前だ。彼は無実の
罪で殺人罪に問われ、恩人だった男の指示で国外に逃亡する。そして15年、時
効目前になってフィリピンから帰途の船旅につく。フィリピン人、フェリーノ・
バルガスとして。

彼は船中、九州のある組長の娘である浅丘ルリ子と知り合い、彼女の助けを借
りて自分の無罪を証明し、本当の自分を取り戻そうとする。こむずかしく言え
ばアイデンティティの回復である。フェリーノ・バルガスと名乗ったが故に、
彼は自分の過去を失ってしまった。

彼は、自分が北条修一に戻ることで自己を回復しようとする。単に無実を晴ら
すことが目的なのではない。北条修一という名を取り戻さない限り、彼のアイ
デンティティは分裂したままなのだ。日活映画お得意の自己回復のテーマがそ
こには隠されていた。

「ららら科學の子」のテーマは「二人の世界」と通底する。それは、あの時代
以降の日本の三十年間は何だったのか、という問いかけで明らかにされる。60
年代末のあの時代、東大駒場の寮は学生たちによって占拠され、「造反有理」
というスローガンに共鳴し中国の文化大革命と紅衛兵に憧れたあの時代……

文化大革命が生み出したもの、全共闘運動が生み出したもの、何にも増して共
産主義が生み出したもの、それらの帰結をあれから三十年間生きてきた僕らは
見てきた。中国の四人組の裁判は世界中にニュース配信され、連合赤軍事件で
妙義山の地中から掘り出された妊婦の死体を目撃し、何よりベルリンの壁が崩
壊する様を見た。ソ連は崩壊し、アメリカは冷戦に勝利した。

だが、現在の進化した高度資本主義社会は本当に正しいのか、アメリカの流儀
がすべてなのか、そう問いかけられれば「否(ノン)」と答えるしかない。そ
れは、物質の豊かさが人の精神を豊かにしないということを証明したに過ぎな
い。金を得たか得られなかったかという価値観だけで「勝ち組・負け組」を選
別する世界観には「否(ノン)」と言い続けるしかないのだ。

「ららら科學の子」のジェイは「世界中がアメリカになってしまえばいい」と
言う。それはジェイという現代青年の本音であり、もちろんアイロニーでもあ
る。だが、それを主人公は受け入れられない。現代の日本の姿を見るたびに、
そして自分が知らなかった三十年間の出来事を知るたびに、主人公は違和感を
抱くだけである。

現代の日本は自らのアイデンティティを放棄しているのではないのか、この三
十年間をナシにして自己回復すべきなのではないのか、「ららら科學の子」を
読みながら、僕はそんなことを考えた。矢作は単に「失われた時代」を懐かし
んでいるだけではないはずだ。

矢作俊彦は懐かしむ存在として主人公を設定したのではなく、現代の状況に身
をもって「否(ノン」と答える存在として生み出したものに違いない。違和感
を抱きながら、それでも現代日本で生きていかなければならない同世代の人々
に向けての鎮魂歌なのだろう。

だが、果たして我々の魂は鎮まるのか?

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
緑の多い所に住んでいるので、11月ともなると窓から見える木々が紅や黄に美
しく染まる。街路樹も染まり、なかなか風情がある。ぶらぶらと家の周辺を徘
徊する。老後の練習みたい?

旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■金曜ノラネコ便
幕内10年

須貝 弦
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夢の中で、ダークダックスとすれ違った。場所は、東京都町田市金井の鶴見川
沿いのサイクリングロードで、左手が斜面にへばりついたマンション、右側に
は川が流れている。空はもう暗くなっていたと思うのだが、そこには確かに
「小さい秋」の世界が広がっていた。しかし現実の季節は気まぐれだ、なんて
コトはまぁいいんだけど。

先日ポストに届いていた見本誌を手にして、私が肩を落としてしまった。自分
の書いた原稿が、編集的な「弱さ」でガッカリな仕上がりになってしまってい
たのだ。それは全体の構成の問題だったりデザインの問題だったり、そして校
正の問題だったりするのだけど、見本誌を開いてガッカリするのは結構精神的
なダメージがあることがわかった。

自分も、ライターではなく「編集」として仕事をすることがある。名刺には
「ライター」書いているが、今でも受注する仕事の半分くらいは「編集」とい
う役割を期待されている。他のライターさんをたてて、自分が編集をしている
ようなページもかなりあるのだ。そして、私もどこかでライターさんに対して
ガッカリさせているんじゃないかと思うと、ちょっと怖くなってきた。いや、
きっとガッカリさせているのだと思う。

怖くなってきた一方で、むしろ編集という仕事に対して飢えてきたような気も
する。実は今年の夏頃は「俺は編集もライターも向いていない」と真剣に思っ
ていて、もうこんな業界からはお別れさっ! くらいの気持ちだったのだ。だ
けど、見本誌を開いたときの「ガッカリ感」が少し私を前向きにしてくれたみ
たいだ。ガッカリしたくないからこそ、自分がその分野で頑張ろうと思えるよ
うになってきた。

最近、広告のタイアップの仕事が増えてきている。近年はなかなかシビアな業
界なだけに、クライアントは広告の効果に対してたいへん気にしている。効果
を確実にするために、さまざまな仕掛けを考えだすわけだが、それを「タイア
ップ記事」というスペースの中に落とし込むのも、編集者モードの私にとって
大事な仕事だ。もちろん面倒な仕事で、面倒がゆえに先ほどの「もうお別れさ
っ!」と思うに至る原因になったりもするのだが、「媒体社も代理店もクライ
アントもガッカリさせないぞ」と、今は気合いを入れて仕事に臨めている。

きっとこれからも、ガッカリしたり喜んだり、落ち込んだり盛り上がったり、
強気になったり弱気になったりしながらこの仕事をしているのだろう。10年先
のことはわからないけれど、少なくとも5年先はそうだ。そういうふうに思う
ことが以前は不安の原因だったのだが、それを少しでも確信に変えていきたい
と思う。

ああ、このとりとめのなさはなんだろう。つまりどういうことかというと、高
校を卒業後の数か月は何にもしないでプラプラしていた私が、ちゃんと働くよ
うになってから今月でちょうど10年経ったのだ。「10年ひと昔」とか言うけれ
ど、私がむしろ気になるのは「幕内10年」というコトバ。相撲取りが10年も幕
内を張ってれば、疲れてダメになっちゃう……みたいな意味なんだけど。
そうはならないように、後段のロケットを点火させて踏ん張りたいもので。

【すがい・げん】http://www.macforest.com/
部屋の中に自転車が5台になった。自分のが4台でメーカーから借りたのが1台。
仕事部屋じゃなくて、ただの自転車置き場だ。そんな自転車置き場にも、とき
どき友人が飲みにきたりするのだが。自分の4台のうちの1台は、誰かに譲るな
りしないとな。大切にしてくれる人がいいんだけど。

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■ライフスライス研究所
オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年11月07日金曜日)
第48回「研究ソフトウェア、LSウォールペーパー」

ユビキタスマン
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2004年3月3日に独自仕様のコミュニケーションツールカメラを発売することを
目標に、それまでの道のりをレポートする本連載。今日は、ライフスライス研
究所とLNsoft Entertainmentによる実験ソフトの状況です。

「昨日の今頃なにしてたっけ?」

人は意外に近い記憶を呼び覚ませないものです。このソフトはパソコンの現在
時刻と一番近いライフスライス画像を、壁紙として自動的に更新していくソフ
です。つまり、デスクトップが記憶のディスプレイになるのです。

三面鏡を合わせ鏡にすると、無限の空間が出現します。このソフトは、地味な
ようでデジタルにしかできない「記憶の合わせ鏡」なのです。なにか、これを
ネタにサスペンスでも書いてみたくなります。

「記憶にない記憶が現われる・・」時々あるのでびっくりします。自分が食事
もしたことがない他人が写っていたり「こ、これはオレの記憶じゃないっ!」
と冷や汗が。しかし、よく見れば他人のスライスのホルダーを指定していただ
けだったりします(笑)

※ライフスライスウォールペーパー
 http://www.vector.co.jp/soft/win95/amuse/se303856.html
 LNsoft Entertainment
 http://www.lnsoft.net/

ライフスライスブランドカメラ発売まであと120日!

~「情報伝達」から「体験伝達」の時代へ ~
L I F E S L I C E . N E T
ライフスライス研究所 主任研究員 川井拓也
jp_kawai@lifeslice.net

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■イベント案内
Digital InterConnection
『デジタル・インターコネクション』展
http://www.netarts.org/autumn2003/
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第二部『第一回学生メディア・アート展』
11月11日(火)~30日(日)10:00~16:30
参加予定大学:桜美林大学、九州大学、尚美学園大学、女子美術大学、多摩美
術大学、東京工科大学、東京工芸大学、東京造形大学、東北芸術工科大学、名
古屋造形芸術大学、武蔵野美術大学

「第一回学生メディア・アート展」記念シンポジウム
日時:11月22日(土)13:00~16:00
※展示はお休みです

主催・会場:町田市立国際版画美術館 東京都町田市原町田4-28-1
TEL.042-726-2771
後援:CGARTS協会、「学生メディア・アート展」実行委員会
協賛:エクサ、日本SGI、エイリアスシステムズ、マックレイ、ワコム

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■編集後記(11/7)
・また新選組関係の新書を買ってしまった。松浦玲「新選組」岩波新書と、中
村彰彦「新選組紀行」文春新書だ。角川文庫の「新選組興亡録」と「新選組烈
士伝」は、今日のところは勘弁してやった。「新選組紀行」では、新選組に強
い写真家・神長文夫のモノクロ写真が美しい。「新選組」は61もの注が入って
いて、研究書みたいにまじめなスタイルだが読みやすい。新選組関連の本はま
さにラッシュ状態だが、やはり来年のNHK大河ドラマになるからという便乗組
が多いのだろう。新選組も、もはやドラマとして様式化してしまい、お約束通
りのストーリーでもいい、誰が誰を演ずるかだけが興味の対象になっている。
でも、近藤勇に香取慎吾、沖田総司に藤原竜也、土方歳三に山本耕史、芹沢鴨
に佐藤浩市という配役はどんなもんだろう。山本耕史ってどういう人か知らな
いけど。三谷幸喜は「未来に期する若者たちの熱い思いを描く」というが、そ
れを聞いただけでもうダメってかんじもする。とんでもなく恥ずかしい青春コ
メディができあがるのかもしれない。もちろん、まったく、期待していない。
やはり、栗塚旭の土方、島田順司の沖田で青春を過ごしたものにとっては、だ
れが演じても気に入らないだろう。もちろん、まったく、気に入らない。
(柴田)

・極真世界大会見逃した……。/曙K-1に。大晦日に格闘技ばかりってのはど
うなんでしょうか。/いい、もう、いい、睡眠時間削ってもいい。マンハッタ
ンラブストーリー見る! 船越登場で大爆笑。そうきたか。ネットでやってい
る軽井沢~見てますこと? 次に増えるメニューは何?   (hammer.mule)
http://www.tbs.co.jp/manhattan/cbs/karuizawa.htm  軽井沢まで迎えに
http://www.tbs.co.jp/manhattan/cbs/  中央テレビ

<応募受付中のプレゼント>
 Windows 2000/XPコマンドプロンプト コンパクトリファレンス 1409号
 マッキントッシュ伝説1・2 1409号
 Adobe Acrobat 6.0 PDF テクニカルマニュアル 1413号
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編集長     柴田忠男 <mailto:shibata@dgcr.com >
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