[1495] 昔の名前で出ています

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1495    2004/03/26.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19309部
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<若い頃に思い残したことは、いつか決着を求めるものらしい>

■映画と夜と音楽と… 番外
 昔の名前で出ています
 十河 進

■金曜ノラネコ便
 ビミョーに気になるシグマブック
 須貝 弦

■展覧会案内
 ルリユール工房生徒作品展 2004
 イノウエ教授のピエゾグラフ特別講座展

■特報・セミナー案内
 デジクリ主催「デジタルクリエーション大学院セミナー」開催!



■映画と夜と音楽と… 番外
昔の名前で出ています

十河 進
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●前口上

ついにやってしまいました。原稿落ち、です。作者急病でも急用でもありませ
んが、多忙です。時間がなくて、気に入った原稿が書けません(といって、い
つも気に入った原稿かと問われると困りますけれど…)。ということで、旧作
三本立てにさせてもらいました。

この三編は、北澤浩一さんが主宰するメールマガジン「青い瓶の話」4号、8号、
12号に掲載させてもらったものです。北澤さんに「映画のセリフをタイトルに
してピリッと斬れ味のいい短文を…」と言われ、少し気取って書きました。

青い瓶の話
http://www.kitazawa-office.com/aobin/ao_top.html

デジクリの原稿は一時期、5000字を越えたこともあり「長すぎる」という批判
を聞きつつ「書きたい長さで書く」という姿勢できましたが、基本は週刊誌見
開きの文章量(400字×8枚)にしています。

メールマガジンであんな長いの誰も読まないよ、と言われたこともありますが、
まあ、そういう人はそういう人でいいから、と思って書いてきました。でも、
800字~1000字くらいでまとめるのは、とても好きです。

すでに読まれた方もいるとは思いますが、封切りから2年後、場末の映画館に
流れて三本立てで上映されている映画だと思って再読いただければ幸いです。

━━━━━●「決着(オトシマエ)には時効はねぇ!」

ポスターに刷り込まれたキャッチ・コピーの書体さえ、今でも鮮やかに甦る。
しかし、そのフレーズが劇中で語られた記憶がない。惹句師のオリジナルの仕
事なのだろうか。

語られたとすれば、佐藤慶の印象的な声が記憶の隅にでも残っているはずだ。
ワシ鼻の三白眼、悪党面の会津人の俳優は、低予算のモノクロームのスクリー
ンで着流し姿を披露した。

「日本の悪霊」──ドストエフスキーに対抗した題名の小説は、当時の学生た
ちに熱狂的に支持された<苦悩教教祖 >高橋和巳によって書かれた。それを映画
化した黒木和雄は、インテリの苦悩をヤクザ・ヒーローに置き換えて佐藤慶に
演じさせた。

18歳だった僕は「決着」という字に「オトシマエ」とルビを振るセンスに文学
的感性を刺激された。以来、人生の様々な局面で「オトシマエには時効はねぇ」
とつぶやき続けている。

だが、かつて一度も局面が打開されたことはなく、かえって事態は複雑になる
ばかりだった。仕方なく「ヤクザな男さ」と気取っている。ヤクザな男っての
はな、決着のつかない人生のいろんな尻尾を引きずって生きている奴のことだ。

いつか、いつかきっと……決着をつけるんだ! そう念じ続けていることがい
つの間にか抱えきれないほど増えてしまい、それでもやせ我慢を張っているバ
カな男のことなのさ。

もっとも、今はオトシマエをつける相手もいなくなった。

考えてもみろ。誰にオトシマエをつけるというのか。かつての敵はいなくなっ
た。いたとしてもすでに関係のない存在だ。そのくせ、現在の敵は手に余る。
結局、オトシマエをつける相手は自分しかいない。

そうさ。いつだって、その言葉は己を挑発するために、内なる敵に向かって放
たれたのだ。生きていくのに精一杯で、ともすれば忘れがちな拘りや蟠りを、
異物のように自分の中に抱え込み続けるために……

【日本の悪霊】(1970年・中島正幸プロ=ATG・96分)監督:黒木和雄 原作
:高橋和巳 音楽:岡林信康 主演:佐藤慶

━━━━━●「ねっ、お茶漬け食べてかない」

男は、ままならない自分の人生にさじを投げたのか、実家の電気屋を妻に任せ
たまま姿を消した。かつて彼が愛した幼なじみの女は、同じ商店街で喫茶店を
継ぎ夫を亡くしひとりで生きてきた。

数年後、男は当然のように実家に戻り、行方不明になる前と同じように家長と
しての生活を営み始める。いや、以前に増して家業に力を入れる。商店街の旦
那連中と一緒に、女が営む喫茶店に入り浸る。その時、ふたりは同じ商店街の
自営業者同士でしかない。

ある夜、女は店をしまい、最後まで残っていた男にこの言葉を投げかける。彼
女の言葉には、その後のことが含まれていたのかどうか。だが、男の思い残し
た何かが、そのひと言で燃え上がる。

そんな風に言われたら、男はきっと腰を落ち着ける。心の底から馴染んでしま
う。たとえ別に帰るべき家があったとしても、だ。相手は昔なじみ。様々ない
きさつで結ばれなかったとはいえ、一度は共に歳をとろうと決めた相手だ。

結局、この言葉は女が放った究極の口説き文句になった。

人の心の中には思い残したことが、日々、澱のように溜まっていく。永く生き
れば生きるほど、それは重なり層を成し増え続ける。だが、次第に遠い過去の
記憶は薄れ、いつの間にか忘れ去られていくのだ。

しかし、強く想い続けた気持ちは、決して消えることがないのではないか。そ
れは幾重にも重なった想いの厚さを感じながら記憶の底に埋もれ眠っているだ
けで、いつでも目覚めることは可、なのだ。

ある時、ほんのささいな情景が、あるいは誰かのたったひと言が、忘れ去った
と思っていた何かを記憶の底から甦らせる。それは、完遂できなかった夢、叶
わなかった想い、悔恨、そして言葉では表現できない何か……

若い頃に思い残したことは、いつか決着を求めるものらしい。だから、何年経
っても突然炎のように燃え上がる。そんな経験のひとつやふたつ、中年と呼ば
れるまで生きた男なら、ない方がおかしい。

【東京夜曲】(1997/衛星劇場=近代映画協会/87分)監督:市川準 出演:
長塚京三/桃井かおり/倍賞美津子

━━━━━●「遊びだよ、単なる。何も起こりはしない」

狭い意味での日活映画は昭和31年の「太陽の季節」に始まり、昭和46年の「八
月の濡れた砂」によって終わった。共に湘南の海を舞台にした不良少年たちの
映画である。

しかし、たった15年の違いとはいえ「もはや戦後ではない」と言われ高度成長
に向かってひた走る時代に現れたブルジョアの不良少年たちの脳天気さに比べ、
1970年代の不良少年はなぜか楽しそうには見えなかった。

高揚の後のシラケ世代と言われ始めた若者たちは、不良少年にも影響を与えた
のだ。昭和46年つまり1971年の夏の終わりに「八月の濡れた砂」はひっそりと
公開された。

苛立たしい毎日、突き抜けられない日常の壁、そんな抑圧するものたちに囲ま
れて生きている中に、突然、何かを突き破るようなことが起こる。だが、高揚
を忘れた不良少年たちは「遊びだよ、単なる。何も起こりはしない」とクール
に言い放つだけだった。

もちろん僕も不良少年に憧れたクチだった。非行はしたくなかったが、不良と
見られることを願った。しかし、僕にできたのは、せいぜい高校の授業をさぼ
って喫茶店でタバコをふかすくらいのものだった。

不良とは、反体制の代名詞だったのだ。反抗に、理由なんて必要なかった。体
制に迎合するな、反抗しろ、大人の言うことを信じるな、教師なんて最も堕落
した存在だ、とアジれば万雷の拍手が起こるような時代だった。

そんな時代を今では妙に懐かしむ。その後の長い長い人生を振り返れば、何も
起こりはしなかったのだが、何かが起こるかもしれないと期待できていただけ、
あの頃は幸せだったのかもしれない。

遊びの時間は、いつか終わる。

遊びではなくなった時からが、なぜか(あるいは不当にも)長い人生である。
その長い時間に倦み、様々なしがらみに縛り付けられ、遊ぶことさえ忘れて
「高揚もときめきもいらない。今更、何も起こらない方がいい」などと思うよ
うになっちゃオシマイだろう。

【八月の濡れた砂】(1971年8月25日公開 日活) 監督:藤田敏八 出演:
広瀬昌助/村野武範/テレサ野田

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
ということで、今回は、ごめんなさい。映画の話を書くために映画見てる暇も
ないなんて…、メシ喰うために働いているのに仕事が忙しくてメシが喰えない
と言ってる奴みたいでヤなんだけど、ホントに時間がなくて、やれやれです。

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■金曜ノラネコ便
ビミョーに気になるシグマブック

須貝 弦
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今、シグマブックがビミョーに気になっている。どちらかというと、否定的な
意見が多いようにも聞こえる、あの電子書籍端末「シグマブック」である。シ
グマと聞くと「ギャラン・シグマ」を連想してしまい、なんだかなぁって感じ
でもあるが、それはともかくとして、37,800円(パナセンス価格、税別)とい
う価格と、基本的に電子書籍コンテンツの再生にしか使い道がないという2点
において、多くの人が「う~ん……」と感じているのだと思う。

確かに、ザウルスやクリエが1万円台で購入できる世の中において、シグマブ
ックは液晶が2つあるという点を含んでも「高いなぁ」と思わせる。第一世代
だからしかたがないが、分が悪いのは確かだ。更に「本という体裁に全くこだ
わらない人たち」の存在が、追い打ちをかける。

1482号の編集後記で柴田さんが以下のように書いているわけだが、

――(前略)携帯電話も本も両方持ち歩くのは普通だ。むしろ携帯電話やPDA
で本を読もうとするほうが異常だ。それは文字が読めるというだけで、すでに
本ではない。わたしは本が読みたいのだ。携帯電話やPDAが小さくて格納しや
すいのはわかるが、本の価値とは関係ない。(後略)――

ケータイやPDAでコンテンツを読んでいる人たちも、その点は百も承知な訳だ。
ケータイに配信される小説を読んでいる人は、本を読んでいるなんてちっとも
思っていない。だってケータイなんだもの。

「ケータイやPDAでいいっすよ、文字が読めれば」という人は、確実に増えて
いる。これはもう、厳然たる事実。クリエで縦書き表示の小説を読んでいる人
も、数は少ないかもしれないが確実に存在する。そして一方では「ケータイや
PDAで文字を読むなんて、辛抱ならん!」という人も存在する。シグマブック
(やSD-book)は、その「辛抱ならん」という人に向けた端末と言えるだろう。
潜在的には、決して小さな市場ではない(と思いたい)。

もうひとつ忘れてはならないのがコミックで、コミックは文章じゃないのね、
当たり前だけど。ケータイに1コマずつ送られても、パケ代困るし。電子書籍
の端末について新聞やテレビが触れるとき、画面に表示されているのがコミッ
クであることが多いことからも、いかにコミックが重要視されているかがわか
る。電子書籍端末は「ちゃんとした組版で読める」ことと同時に「コミックも
読める」のが大きなポイントなわけだ、たぶん。

でも、本という体裁にこだわっていながら、装丁っていうものが存在しないし、
判型が固定だし、(シグマブックは)いくら記憶型液晶で電池寿命が長いって
言ったってモノクロ液晶だし、そもそも紙の質感がないわけだし、そのあたり
にどうも「専用端末」の限界を感じてしまう。本をデジタル化したものという
よりは、PDAやケータイで読むテキストと、紙の本との「中間」のようなイメ
ージを持ってしまう。

本っていうのは、あらゆる意味で印刷とは切っても切れない関係にある。コン
テンツが電子書籍になってしまった以上、それは「本ではない」とも言えるの
だ。そこを「いや、それでもこれは本なんです」と言い張り、魅力的に見せて
いくには、かなりの知恵と労力が必要だと思う。シグマブックのサイトから、
そういったものを感じ取れないのが残念だ。

「本」という体裁に徹底的にこだわった、シグマブック用のソフトケースなん
かあったりすると面白いかもしれない。本の上製本をそのまま再現したものを、
コンテンツと同時に限定で販売したらいいかも。もしくは「三省堂書店」と書
かれたカバーがあると、雰囲気が出るかもしれないぞ……などとくだらないこ
とを考える。そういう「気分の面」での盛り上げ方もあると思うんだけど、ど
うだろうか?

それにしても、いくら初物とは言え37,800円(税別)……そして別途SDカード
リーダー/ライターも必要という現実。シグマブックに興味を持った人の多く
が「様子見」だろう。何か背中を押してくれるようなプロモーションを、メー
カーや応援団の方々には期待したい。「東京国際ブックフェア」の出展社リス
トに松下電器産業の名前があるので、ちょとだけ期待して出かけることにしよ
う。

・ここが本家
http://www.sigmabook.jp/
・ブックフェア
http://web.reedexpo.co.jp/tibf/

【すがい・げん】http://www.macforest.com/
前後8インチホイールの折りたたみ自転車を購入するも、天気の悪い日が続き
ストレスがたまる。「どこにでも自転車とともに現れるヘンな人」を目指す計
画は、出ばなをくじかれた格好だ。

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■展覧会案内
ルリユール工房生徒作品展 2004
<http://www2.odn.ne.jp/reliure/ >
───────────────────────────────────
会期:3月30日(火)~4月4日(日)13:00~19:00
会場:池袋コミュニティ・カレッジ ルリユール工房(東京都豊島区南池袋
1-28-1 池袋西武イルムス館 9F TEL.03-5949-5494 芸術係直通)
内容:ヨーロッパの伝統的な製本工芸を中心とした本作りの工房で、2003年中
に作られた受講生たちの作品を展示いたします。あわせて工房内の設備や道具
も御覧いただけます。スタッフによる説明もありますので、ルリユールに関心
のある方、これからルリユールを始めてみたいと思っている方のみならず、本
が好きな方、ルリユールって何?と思われた方も、どうぞお気軽にいらして下
さい。とにかく美しい本がいっぱいです!

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■展覧会案内
イノウエ教授のピエゾグラフ特別講座展
<http://www.epson.co.jp/osirase/2004/040319.htm >
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会期:4月16日(金)~4月24日(土)11:00~19:00 4/23は15時 日月休
会場:エプソンピエゾグラフギャラリー京都(京都市下京区五条通高倉角堺町
21 ウエダ南ビル3F TEL.075-344-8259)
内容:セイコーエプソンは、画家で成安造形大学教授の井上直久氏の協力を得
て、「イノウエ教授のピエゾグラフ特別講座展」を開催する。同社が提唱する
最新プリント技法「ピエゾグラフ」によるプリントに、様々な画材で加筆して
オリジナル作品を完成させる技法を、イバラードシリーズをはじめとする作品
で多くのファンを持つ井上氏の作品制作過程を通じて解説する展覧会。玄光社
「イラストレーション」140号(2003年3月号)~145号(2004年1月号)に、井
上氏のピエゾグラフ技法を紹介する記事「“イバラード”イノウエ教授のピエ
ゾグラフ特別講座」が連載された。本展覧会はこの連載記事をギャラリーで実
際の作品を用いて再現するものである。上記連載を一冊の技法書としてまとめ
た「”PiezoGraph Technique” Book Series 01」を同社より発行、会場で頒
布(価格2,000円・税込み)する。
・井上直久のイバラードの世界
http://iblard.com/

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■特報・セミナー案内
デジクリ主催「デジタルクリエーション大学院セミナー」開催!
http://www.dgcr.com/
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主催:デジタルクリエーターズ
内容:グラフィックデザイナー、イラストレーターの海津宜則さんによる
Adobe Illustrator、Photoshopをツールとした総合デジタルクリエーション・
セミナー。
日時:4月9日(金)13:00~17:00
会場:大阪・メビック扇町
対象:原則として、大学や専門学校、その他で教育に携わる方に限る。
受講料:10,000円~5,000円(受講者数による変動制)最少催行人数12名、こ
のときの受講料は10,000円、20名で7,500円、定員30名に達したときの受講料
は5,000円。先着順、4月5日正午締切、それ以前に定数に達したとき締切。
申し込み・問い合わせ:デジクリ編集長あてにメールください。個別に対応し、
講義内容などをお知らせします。また受講者数、受講料金額は毎週月曜日に個
別に報告します。
問い合わせ先:tdo@green.ocn.ne.jp サブジェクトは「大学院セミナー」

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■編集後記(3/26)
・デザインから印刷まで、最先端のワークフローで知られる制作会社を訪ねた。
PDF/X-1aの活用でまったく新しいデジタルワークフローが可能になり、コスト
と時間を大幅に節約することに成功したという。かつてDTPの業界では、理屈
では簡単にできると言いながら、じつはけっこう裏技をつかってというケース
もよくみられたものだが、どうやら今度こそホンモノらしい。中心となるのは
世界標準のPDF/X-1aファイルフォーマットだ。理屈からいって、商業印刷物の
制作にかかわる諸問題を根本的に解決する方法である。ただし、その理屈を実
践に結びつけるには、Mac OS X、Adobe CS、OpenTypeフォント、キャリブレー
トされたモニタ、プリンタなどの制作環境と、この新しいワークフローで行こ
うと決断する経営者が必要だ。でも、この新世代ワークフローにのらなくても、
現状のまんまでも仕事は当分続けられる。なんだか、DTPの初期のころみたい
な、やるのか、やらないのか迫る(?)雰囲気も。いずれにしても面白くなっ
てきた。アドビのサイトに27ページにわたる「Adobe PDFワークフロー PDF/X
-1aの手引き」が掲載されている。お勉強してみましょう。     (柴田)
http://www.adobe.co.jp/print/main.html

・webは制約が多いし、技術面の勉強が必要。(自分デザイン面の弱さは棚に
あげておくが)個人でするなら、できなくてもいいけど、何でも知ってないと
ダメ。お客さんが何を求めているのかを把握しないといけない。アクセスを増
やしたいならアクセスを増やす仕掛けを知っていないとダメだし、映像を流し
たいと言われたら、だいたいの技術は頭に浮かぶようにしておかないと。世の
中の流れを知っておかないと、お客さんの的はずれな提案に意見できない。売
りたいという商品が魅力のないものなら、魅力あるようにストーリーや画面作
らないとダメだし、売る対象を一緒に考える必要もあるし、場合によっては売
るのを諦めてもらうこともある。見た目は悪くなっても、文字を大きくするこ
とだってあるしさ。/お客さんの素人な質問に、裏付けのある返答をしないと
納得してもらえない。「大きな画像をのせたいんです」「わかりましたスライ
スします」で、単純に細かく細かくスライスすればいいってもんじゃないでし
ょう? プロセス食っちゃうから、結局待たされることになる。となると、お
客さんのサーバに合わせたスライス枚数を考える必要があるわけで。お客さん
に「もっと細かく」と言われて、はいはいお客様の言うとおり~は不親切なわ
けで。 (hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
SOHO起業家として生きる 1489号
Web Designing 2004年4月号 1489号

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 <mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 <mailto:kanda@knn.com >
リニューアル  8月サンタ <mailto:santa8@mac.com >
アシスト    吉田ゆうみ <mailto:yoshida@days-i.com >

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