[1570] 幻(Vision)

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1570    2004/07/26.Mon.14:00発行
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   1998/04/13創刊   前号の発行部数 18682部
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<私はもっと息子と会話する必要がある、父として。>

■電網悠語:Ridual開発記編(59) 
 幻(Vision)
 三井英樹
 
■デジクリトーク
 バカの柱
 GrowHair

■展覧会・イベント情報
 「夢みるタカラヅカ展 TAKARAZUKA:The Land of Dreams」
 夏休みこどもCG教室 講師:喜多見康

■インフォメーション
 新潟・福井 豪雨被害への義援金・ボランティア募集情報


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■電網悠語:Ridual開発記編(59)
幻(Vision)

三井英樹
https://bn.dgcr.com/archives/20040726140500.html

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仕事に火が付くと、子供の顔すら見られない日が続く。平日はしかたがないか、と多少の諦めもするが、週末も会えなくなると辛さが増す。私がクタクタで起きてこられない場合もある。成長している子供たちは、その活動範囲も広がっているので、私が家にいても彼らが忙しい時だってある。

子供は私の中で「生活」の象徴だ。子離れ、親離れとかの議論のレベルではなく、同じ屋根の下に住む者を意識することを生活だと思っている。残念ながらその対極にあるのが「仕事」である。その隔たりはかすかに縮まった程度で、まだまだ大きい。

クタクタで、ボーッとした頭で電車に乗る。何のためにこんなに頑張っているのだろうという想いが心の片隅をよぎる。仕事のために生きているのか。それでも、パソコンを前にすると、ガムシャラに進む。進むしかない。

もっと楽に稼げないのだろうか。やはり時々思う。このままで大丈夫なのか。心配にもなる。体力的な意味でもそうだが、我家が周期的に陥る父親不在の状態にも不安が絡みつく。「生活」をどこまで犠牲にして良いのか。

●私にしか得られない報酬

「楽さ」に憧れを持ち始めたら、思い出す人が私にはいる。私は「転職組」なので、様々な上司に出会っている。その一人は、客先に一緒に行く電車の中で、当時はやっていた映画の原書を読み耽っていた。客先でのプレゼンでは、私しか話さない。彼はただ横にいた。帰りの電車も、彼は読書に励む。上司である以上、私より当然高給取りである。彼と直接的に上司、部下の関係でいたのは数か月だったが、彼が何かを「生産」したのは見たことがなかった。

忙しくクタクタになっている状態のときに、彼を思い出す。別に彼を思い出すのは少し特異な点があるからであって、類似系には何人も会ってきている。凄く楽そうで、昔思い描いていた「幸せ」の構図そのもののように見える。

では、あれが「理想」なのか。優秀な部下に囲まれて、仕事は部下に任せっぱなし、素晴らしいクライアントに恵まれて、交渉時の苦労は何もない。朝早くからエライさん会議に出席して、沈黙を守る。判断はできるだけ避け、ワードやエクセルにデータを転記して、多少の概要を記述してイッチョ上がり。帰りがけにアマゾンで流行の洋書を発注して、時にはワインも。定時に帰宅し、子供たちと笑顔の夕飯(話を単純化したいので大幅に誇張)。

多少の妬みを持たない訳ではない。多少羨ましいと想う時だってある。でも、違うだろう。何かが違う。考えれば考えるほど、似合わない。自分のそんな姿を想像したら、ふき出してしまう。成立するとも思えない。そこに自分の喜びが一緒にあるように思えないのだ。楽かもしれないけれど、楽しそうじゃない。そう、自分が全然楽しそうじゃない。私にしか得られない報酬が見えない。

例えば、プロデューサ的な役割で、無理解なクライアントに振り回されているとする。その無理解さを嘆いてもしょうがない。その知恵がないから、私をプロとして雇っているのだ。それが誰にでも楽にできるなら、私である必要はない。自分達のサイトをどうすべきかを理解し自分で企画を進められるのであれば、他人に頼むこともない。

議論が収束しないのは、議論のナビゲーションをしている私のスキル不足なのだ。だから議論がまとまり、方向性が決まったとき、誰よりも喜んでいるのは私だ。それが私への報酬なのだ。そしてそれは他の誰に与えても等価値な種類のものではない。私だからこそ喜べる唯一の報酬であることが多い。

●当たり前でしょ……!?

労働力や労働時間に対する報酬を金銭的なものに求めるなら、Web屋は割が合わない職種に当たるだろう。求められるスキルが多岐に渡りすぎるし、想定される賃金相場が低い。企業とエンドユーザを結びつけるスキルは、一言で語られるような種類のものではない。まだまだ雇う側がその価値を正当に評価できていない時代なのかもしれない。

Web屋に身をおくものとして、自分が得ている報酬が正当かどうかは悩む。その報酬の大きさは、喜びの大きさと、生活を支えていく資本の二軸を持つ。喜びの大きさは仕事の規模感に比例する場合も多い、チームメンバとのコミュニケーションの質にも比例する。が、やはり生活できなくては話にならない。霞を喰って生きていく訳にはいかない。

何故、生活に支障が生じるか。経済的問題も無視できないが、時間という要因も大きい。「デザイン」と称せられる作業量を正確に見積もることができていない。例えば、DB提案をする際に、オラクルとサイベースとMySQLとその長短所を見極めたいから、ちょっと作ってみてくれるかと言われて、一所懸命作りこむシステム屋はいない。

でもデザインは、ちょっと作ってみてくれで作業が発生する。赤を青に変えただけのバリエーションではない。デザインが緻密な情報デザインに根ざしたものであれば、そうそう発想は生れない。でも「やってよ」の一言で、担当者の幾晩かが消えていく。

こうした壁に対して、成功している(あまりこうした呼称は好まないが)大手のWeb屋は、事実上コンサルティングの色彩が強くなっている。自分達のやっていることの本質をクライアントに納得してもらっていくという方法だ。

しかし、そうした方法は誰もができる訳ではない。発言する前に、発言しても良いというステータスが求められるという構造的壁にも突き当たる。

さらにもう一つの壁がある。現状を「常識」だと思う、諦める、「壁」である。クライアントととの交渉は長時間が当たり前でしょ。終電なんて関係ないでしょ。デザイナは寝ないで二案三案出すのが当たり前でしょ。Web屋が求めるほどクライアントは即決できないのは当たり前でしょ。二転三転しても、良いもの作るのが当たり前でしょ。疲労しきった頭からのアイデアは、品質と言う形でクライアントに被害を与えることも忘れて、現状追認はまかり通る。

●本来の姿を夢想する

聖書を学ぶと「幻のない民は滅びる」という言葉に出会う。「幻」は"vision"の訳である。信仰的色彩を除いて、分かり易く言えば、「現状で満足している人たちは滅びる」と言っている。「大志を抱け」と肯定的に意訳しても良い。Web屋が夕飯を子供と一緒に食べて何が悪い。ぐっすり寝て、映画も見て、アイデアの引き出しに蓄財しても悪い事はない。短時間でクライアントとのニーズが見極められる会議(形態)があっても不思議ではない。終電を逃してからでないと帰れない生活とはオサラバできる。誰もが言い切ることはできないが、幻に見ることは可能だ。

現状を追認するところからは、何も新しい状態は生れない。先日、午前様で帰り着いたら、中一の息子が置手紙をしていた。「水を冷やしておいたから飲んでね」。冷蔵庫の冷えたペットボトルが輝いて見えた。生活を犠牲にする現状を肯定する訳にはいかない。私はもっと息子と会話する必要がある、父として。

今、仕事に追われながら、本来の姿を夢想している。どんな仕事のやり方が理想なのか、それを諦めていないか、考えること自体諦めていないか。幻を見ない私は潰されるぞ、と言い聞かせながら。

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
恋焦がれたデジクリ夏休み。学生以来の嬉しさ。最近、ネガティブな話が続いています、もう少し持ち直したら、楽しい話がしたいです。

・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
http://www.ridual.jp/

・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
http://member.nifty.ne.jp/mit/MilkAge/


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■デジクリトーク
バカの柱

GrowHair
https://bn.dgcr.com/archives/20040726140400.html

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もし電柱の声を聞く能力があったなら、外を歩くと相当騒がしいに違いない。

何しろ奴らは暇なもんだから、通行人を仔細に観察しては、噂話に花を咲かせている。「あのコ、タンクトップなんて着るようになったのね。口紅もアイシャドーも、塗りすぎよぉ。それにあのハイヒール、小さくて歩きづらそうね」「女子大に進学したらしいわよ。私立名門校のサークルに入ったとかで、はじけちゃったみたいね。土曜なんか、深夜におぼつかない足取りで帰ってきたわよ」「あらあら。ついこの前までは、おとなしくて真面目そうなコだったのに」「今に鼻ピアスとか しだすんじゃないかしら」「彼氏は顔ピアスとかね」「ほほほほ……」かしましい。たまったもんじゃない。

電柱。気になる存在である。残念ながら私はまだ声が聞けるレベルにまでは至っていないので、何を考えているのかいまひとつ分からないのが、もどかしい。せめて、その姿から何か語りかけてくるものを読み取れないか。というわけで、電柱ウォッチングがマイブームである。どこでも流行ってなくて、一人で盛り上がってるから、マイブーム。

●「バカの壁」と「I'll (アイル)」と

きっかけは、たまたま時をほぼ同じくして、電柱の登場するものをニつ読んだこと。

ひとつは養老孟司氏の「バカの壁」。よく「話せば分かる」というが、話しても分からないときがある。それは、聞いちゃいないときである。人は、周囲にあふれ返る情報の中から、関心の度合いに応じて取捨選択して取り込んでいる。言い換えると、五感を通じての入力に対して、関心度に応じた係数を掛けて、行動への出力としている。だから、価値のある情報だと思って与えても、受ける側に関心がなければ係数がゼロになっており、その人は何の影響も受けない。こういうふうに情報をブロックしようとする心理機構が「バカの壁」である。いわゆるオタクとは、ある特定の狭い分野に関しては係数がやたらと高いのに、それ以外のことにはほぼゼロになっている人たちのことである。……てなことが書いてあった(もちろん私の読解にも妙な係数がかかっている)。

この本は300万部も売れたというから、読んだ方も多いと思うが、「ハテ、電柱なんか出てきたっけ?」という感じなのではなかろうか。実は、「係数がゼロになっているのが正しいこともあり、外を歩いていていちいち電柱に反応していたのではしょうがない」というくだりがある。

それはその通りで、さらっと読み流してどうってことないところだが、たまたまもうひとつのものを読んでいたために、引っかかった。

浅田弘幸氏のコミック「I'll (アイル)」である。これもまた、電柱がテーマというわけではない。神奈川県は国府津(こうづ)にある高校のバスケットボール部で、ライバルどうしの立花茜(たちばなあかね)と柊仁成(ひいらぎひとなり)が、他のメンバたちとともに、一途ながんばりや勝利だけでなく、不和や挫折を通してバスケへの思いを深めていき、より高いところを目指していくという、スポ根青春ものである。バカの美学というものについて教えられる。絵がすごーくきれい。

電柱は絵の中に時おり描きこまれているだけなのだが、ことごとく傾いている。それが気になった。電柱って傾いてたっけ?

この作者は、明らかに電柱に対する係数がゼロではない。傾いた電柱にちょっとユーモラスなものを感じ取っている。あるいは、せかせかした人たちからは見向きもされない物に、共感と慈しみの念をこめて描いているようにも見える。

傾いた電柱の描きこまれた住宅地の絵からは、なんだか長旅から帰ってきたときのような懐かしさが漂ってくる。それと同時に、こんな何でもない日常の光景に何か心を揺さぶるアートの要素があったのだということを示されて、「やられた」という気分にもなった。どうやら電柱への係数がゼロになっていては、美術のセンスもゼロなのかもしれない。

●国府津とシリコンバレーと

正直言って、私は今まで、無機質なものにあまり関心がなかった。趣味で写真を撮り歩くことがあるが、花咲き草木生い茂る自然の風景の中では電柱のような人工の建造物はしばしば雰囲気をぶち壊す、目障りなものでしかなかった。

桜が満開の折、土手の桜並木はそれはそれは見事な咲きっぷりを呈していたが、惜しむらくは、その桜並木に沿う形で等間隔に電柱が植わっていた。その醜悪ぶりには嫌悪感をおぼえた。ここへ電柱を据えることに決めた人間は、そういうことをして何も感じないのだろうか。そういう感性の欠落した人間が、権力をもって世の中を動かしているのであろうか。夜中にこっそり切り倒してやろうか。後で「あの電柱を切り倒したのは私です」と告白すれば、大統領になれるかもしれない。

ネイチャーだけでなく、ネイチャンを撮ることもあるが、やはり美少女と電柱を比べれば、前者にばかり関心が行ってしまう。こんなことではいけない。美少女も電柱も同じように愛せるようにならなくては、真の悟りを開くには至らない(その前に煩悩を何とかしたい)。

そう言えば、L.A.Story というコメディー映画(1991年)では、スティーブ・マーチンが、ハイウェイ脇の電光掲示板からの甘いお誘いメッセージ(何故か彼にだけ読める)に応えて、柱に抱きついていたっけ。こだわりからの解脱もその域まで行けたら……。

桜や美少女とは調和しなくても、電柱は電柱の声を発しているに違いない。それが聞こえるようになりたいもんだ。

というわけで、国府津に行ってきた。電柱は傾いているか? おーおー、傾いちょる、傾いちょる。電柱をまっすぐに立てちゃいかんという条例でもあるのかと思えるほどだ。どれも、これも。いい感じに条例を守っている。

国府津は湘南の海沿いにある、何もない田舎町。アイルの中でも、中学限りでバスケをやめると言い出した立花が、「おもしれえ事なんていくらでもあんだよ。凄まじいほどの青春を謳歌したおしてやらあっ!!」と町へ飛び出して行くが、やることなすこと裏目に出て、腐った気分で戻ってくる。「おもしれえ事なんて、別にねえじゃん」そんな町である。

ちょっと意外だったのが、自然が豊かだったこと。川があり、野原があり、富士山がきれいで、山ではみかんの花が咲いている。そんなの、漫画では全然描かれてなかったぞ。代わりに、自動販売機とか交通信号機とか塀とか金網とか。いい感性してる。係数のかかり方が全然違うんだね。

この町に一番特徴的なのが、海岸の上を走るハイウェイ。これがなければさわやかなビーチであったであろうに。日陰の砂浜、じめじめして、ごみがたまって、汚らしい。人生をまっすぐに歩んでいない人たちが好んで集まってきそうなとこである。実際、アイルの中でもしばしば重要な場面として登場する。

この漫画に感化され、私の中で、電柱に対する係数が増大していった。日本で一番傾いている電柱はどこにあるのだろう、なんてことが頭を掠めた。電柱オタクへと傾きつつあるのかも。

先日、出張でアメリカに行ってきた。行き先はシリコンバレー。日本語で言うと、豊胸の谷間である(意訳)。ただし、"valley"を「谷間」と訳すのは誤訳に近く、たとえうんと遠くでもいいから、相(あい)対する二方向に山が見える平地を valley というのである。この段で行けば、京都はテンプルバレー、小田原はカマボコバレーであってよい。たとえペチャパイでもバレーはあるのである。そういう予備知識なしに行ったので、シリコンバレーのあまりの貧乳ぶりに驚いてしまった。

サンフランシスコからサンノゼに向かうハイウェーから見えた電柱がすごかった。あれは傾いてるなんてもんじゃない。電柱が電線を吊っているのか、電線が電柱を支えているのか分からないほどである。両脇から仲間の肩に支えられ、引きずられていく泥酔オヤジさながらの格好。ここまで来ると「早く直せよ」レベルである。

アメリカはセキュリティ対策やらイラク攻撃やらで使い果たして素寒貧、電柱を直す金も残ってないのだろうか。こんなことでは今に国が丸ごとあの電柱のように傾くだろう。そうなったら、両隣りの電柱は日本とイギリスであることを覚悟せねばなるまい。きっと重いぞ、このヨタレ電柱は。

今回のアメリカ出張で一番深く印象に残ったのが、あの電柱であった。

電柱はにぎやかにメッセージを発している。それが聞こえるのは、バカの道を究めた者だけに与えられた特権である。

・GrowHair
仕事楽チン収入安定の税金ドロボー公務員よりは少しだけマシな、給料ドロボーサラリーマン。今回の米国出張は、たった2時間の会議のために4日費やして行ってきたのだが、時差ボケの調整に失敗して、肝心なときにぐーすかぴーすか寝てしまった。バカにつける薬は売ってないものか。
< http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/2967/
>

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■展覧会案内
「夢みるタカラヅカ展 TAKARAZUKA:The Land of Dreams」宝塚歌劇に魅了された芸術家、そして時代
< http://www.operacity.jp/ag/exh53.html
>
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会期:7月24日(土)~9月26日(日)10:00~19:00 月休 8/1・9/21休 9/20開館
会場:東京オペラシティアートギャラリー (京王新線・都営地下鉄新宿線乗り入れ 初台駅東口下車 徒歩5分以内 東京オペラシティビルに直結)
内容:宝塚歌劇90年のあゆみ、現代作家による新作展示(西山美なコ、蜷川実花、森村泰昌、やなぎみわ、横尾忠則)
料金:一般1,000円、大高生800円、中小生600円

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■イベント案内
夏休みこどもCG教室 講師:喜多見康
< http://www.idec.or.jp/digi/cg_school/index.html
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日時:8月9日(月)13:00~16:00
会場:デジタルハリウッド横浜校(横浜市西区北幸2-4-3 GM21ビル2階)
主催:デジコンフェスタ横浜実行委員会
協力:アジアグラフィック、イーフロンティア、ワコム、エプソン販売
対象:横浜市内に在住または在学する小学生 保護者同行、付き添い
定員:20名先着(定員になり次第締切)
内容:ソフトは、ペインターエッセンシャル、マジカルスケッチ2、ハードはFAVO、PX-G900、PM-G800などを使用。

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■インフォメーション
新潟・福井 豪雨被害への義援金・ボランティア募集情報
情報提供者:フクシマユウコ@福井県鯖江市
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立て続けに起こった豪雨により、新潟と福井で、甚大な被害がでています。ニュースや新聞での報道は、日に日に少なくなっていきますが、本格的な復旧作業はこれからです。

私が住んでいる福井では、越前漆器の産地「河和田地区」や越前和紙の「今立地区」など貴重な産地の被害も甚大で、職人さんたちが作り上げた作品が泥にまみれて、もう作品・商品としての価値をなくしてしまっています。また原料そのものも、倉庫で泥だらけに……。

家をなくした方も沢山いらっしゃいます。着の身着のままで、避難所に身を寄せている方も。仮設住宅の建設なども、今後急ピッチですすむそうですが、相当な時間がかかりそうです。

一足先に被害を受けた新潟の情報と合わせて、復旧に必要な義援金とボランティアの募集情報をまとめました。みなさんのご協力を、どうかよろしくお願いします。

<新潟>
・ボランティア募集
< http://www.pref.niigata.jp/content/kinkyu/genchi_vo.html
>
・義援金受付
< http://www2.pref.niigata.jp/niigata/webkeiji.nsf/d92f8fc6935d9f1b49256525003b25bf/49256b2c0011ba5b49256ed3000ef32b?OpenDocument
>
<福井>
・ボランティア募集
< http://info.pref.fukui.jp/danken/npo/sv/svukeire.htm
>
・義援金受付
< http://www.pref.fukui.jp/0718/mimai.html
>

<応募受付中のプレゼント>
『デジカメユーザーのための Adobe PhotoshopCS 活用術 for Windows』
『Dreamweaver 効率的サイトデザイン術』
『Smart Web Design』『Final Cut Proパーフェクトガイド』
すべて本誌#1567号。締切は7月28日(水)14時。


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■編集後記(7/26)
・熱帯夜が続く。わたしは暑いのは一向に平気なほうだったが、だんだんそうでもなくなってきたのは歳のせいか。いまは、エアコンと扇風機と、窓あけのいずれかを使って寝室の暑さをしのいでいる。エアコンはよく効く。効き過ぎて体に悪いような気がするので、せいぜいお休みタイマー1時間くらい。ふと気がつくと暑いので、足許の扇風機の首を振らせる。扇風機はタイマーがなくなってしまったが、なんの対策も立てないままなので、何時間風を送ってもらっているのかはわからない。その次はもう明るくなったころ、窓を少し開ける。北からの風が入ってかなり気持ちがいい。でも、問題は寝室は外の通路の音がよく聞こえることだ。近くに外との出入り口があり、この扉の開け閉めの音がうるさい。深夜、早朝もかまわずバタンバタンと開け閉めし、大声上げて足音高くエレベーターへ向かう無神経な人も少なからずいる。まあ仕方がない。人生いろいろですから。結局、一番の恩恵を被っているのは犬のハニー号で、涼しい部屋でのうのうと安眠している。玄関に寝かせようとしたが、鳴いて鳴いて、とうとうあきらめて寝室に置いてやっているのだが、しつこく鳴いてみるもんだと、本人いや本犬は思っているに違いない。(柴田)

・TVで紹介されるのを拒む人。先日紹介したマッサージの先生は腕が良くて、広島や伊勢から大阪まで通う人たちがいるし、いつも予約でいっぱい。サイトはなく、隠れ家的なところなのでここで紹介できないのが残念だ。扱う技術についてTVで紹介されていたので、見ましたよ~と話したら「皆で反対したのに流されちゃって困るのよ」と。「えっ。だって宣伝になるじゃないですか。」「宣伝して、興味本位の一見さんが増えてどうなるの? 昔からのお客さんを大事にできないじゃない。」「はぁ。」「技術を認めてくれたお客さんからの口コミで来てくださった方ならいいのよ。そうじゃないと意味ないの。譲って雑誌ね。読者がセグメントされているから。来て欲しいお客さんが来てくださるの。」(hammer.mule)

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