[1645] 正義は全うされなければならない

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1645    2004/11/25.Thu.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18187部
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          <このコラムは冗談です>

■笑わない魚(135) 
 正義は全うされなければならない
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(46) 
 幼稚園園長のお話し
 茂田カツノリ

■セミナー・イベント・展覧会案内
 JPC conference 2004
 サブリンの企業向けFlashサイト デザイン・インターフェイス考察
 辰巳四郎「音のない叫び-70年代イラストレーション」展



■笑わない魚(135)
正義は全うされなければならない

永吉克之
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今は「正義のため」「正義を行なう」といった言葉が、鳥肌が立つほどそらぞ
らしい響きをもつ時代である。この言葉がもはや現実感をともなわないからだ。

われわれは「正義などかつてあったのか」「錯覚ではないのか」「“性技”の
間違いではないのか」などという悪魔の囁きに耳を貸すようになってしまった。

「力こそ正義」なら跳梁跋扈しているが、良心にもとづいた正義はいまや絶滅
の縁にある。「青春」「友情」などと同じように、「正義」という言葉までも
幻想語として葬り去られようとしている。いや、それどころか皮肉で使われる
ことすらある。そらぞらしい話をするなと言う場合、「そんな正義な」などと
言われるまでになってしまった。

この言葉を赤面せずに言える人間はいない。車の運転中にこの言葉を使ったた
めに赤面し、検問で呼気検査をされたという、本当のようなウソの話がある。

歯の浮くようなセリフを平然と言う政治家ですら誰一人言わなくなった。過去
10年間、この言葉が人の口から発せられるのをただの一度も聞いたことがない。
多分、誰にも信じてもらえないばかりか、うさんくさい奴だ、いかさま師だと
思われてしまうからだろう。

実際、ある人が「正義(まさよし)」という名前のために、タクシーの乗車拒
否や飲食店での入店拒否にあうのを警戒して「政吉」に変えたそうなのだが、
おかげで周囲からは「まさきっつぁん」と親しみを込めて呼ばれ、幸せな余生
を送っているらしい。心暖まる話である。

この際だから顔を真っ赤にして言わせていただくが、正義はある。そして私は
正義の味方だ。そこで人間社会の縮図ともいえる野球を喩えにとって、正義と
いうものの構造、圧力、有効性、粘着力、価格設定などを検証したい。

●野球における正義とは

シーズンもとっくに終って、アンタイムリーな話題だが、プロ野球を観戦して
いて腹が立つことのひとつに審判の誤審がある。際どい判定なら、人間のこと
なれば過つこともあらん、と大目に見ているが、テレビのスローモーションで
見ると明らかにセーフなのをアウトと判定されると、しかもそれによって巨人
が有利になったりすると、大目に見るのを中止することにしている。

そして、それと同じくらい腹が立つのが、明らかな誤審によって得をした選手
の態度である。自分でタッチアウトされたと判っているのに、人の過ちにつけ
こんでノウノウと塁に残っている。その浅ましいさは目をおおうばかりだ。

真のスポーツマンなら審判に対して「どこ見てんだよ。あの二塁手はベースの
50cmも前で俺にタッチしたじゃないか。こんなもん10km先から見てもアウトっ
て判るぞ。しっかりしてくれよ、大将」と訴えてベンチに退き下がるべきだ。

また、野球解説者が「これは、いい球だ」と太鼓判を押すようなストライクを
審判が無法にも「ボール」とコールしたときも、バッターが正義を愛する市民
なら「ちょっと待った。いくらなんでも今のがボールってんじゃピッチャーが
可哀相だろ。いったい何年審判やってんだよ、この馬鹿野郎!」と、退場覚悟
で抗議するはずである。

野手が打球をワンバウンドでキャッチしたのに、審判がノーバウンドだったと
判断して、打者がアウトになってしまうことがたまにある。それによってその
野手は得をしたわけだが、彼の心のなかの正義の灯火が消えていないのなら、
誤審をした審判を突き倒し、「今はワンバウンドがあったから打球はヒット!」
と判定をくだして、打者に進塁するように指示を出すべきだ。

こんな正義感にあふれた選手の行動には、相手チームも誠意をもって応えなけ
ればならない。自分のチームが守りにあるとき、さきほどの誠実な選手が打っ
た球が凡ゴロでも、野手はその球を捕って客席に放り込んでホームランにする
などの恩返しをすべきである。もしそれがホームランと認められなかったら、
また審判を突き倒せばいい。

そしてその恩返しに恩返しするために、相手チームの監督は「貴チームの選手
の気高い精神には感服した。この試合の勝ちは譲ろう」と宣言し、試合の途中
であろうが何であろうが、審判の制止を無視して選手とともに球場を去らなけ
ればならない。

さらに恩返しの恩返しに恩返しするために、勝ちを譲られたチームは次の対戦
で、大暴投を空振りしたり、球を打ったら三塁に走ったり、卓球のラケットを
持って打席に入ったりするなど、あからさまな八百長をして相手を勝たせてや
るのが、まことの勝負師の姿であり、それが正義というものである。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
前回のコラム中の「欧米人の鼻かみ」に対して、海外経験がおありという四人
の方から異口同音のご意見をいただいた。要約すると「欧米では、レストラン
などでも鼻をかむことは不作法にあたらず、日本人を見下しているという筆者
の考えは偏見だ」というものであった。

まず当のコラムを『モンティ・パイソン』の際どいコントのようなものだと考
えていただくとありがたい。面白いかどうかは別にして、あちこちに冗談が転
がっているのは、読んでもらえば、お分かりいただけると思う。

したがって、外国人が日本人を見下しているということを、わざわざ占領軍の
喩えを使って大袈裟に書いているのも「冗談」だからなのである(ちなみに出
来事はすべて実際にあった)。どうか文章の「空気」を読んでもらいたい。

男女を問わず、大きな音をたててハンカチで鼻をかむシーンは外国映画でもお
馴染みである。またわずか一年間とはいえ海外生活の経験もあるので、マナー
の基準が文化によって違うことも重々承知している。

ただ、長らく愛読してくださっている読者なら分ってくれるだろうという曖昧
な前提に立って際どいコラムを書いているのは認める。また初めて私のコラム
に接する方に対する配慮をしていないのも認めるが、これは仕方がない。毎回、
冒頭で「このコラムは冗談です」と書くわけにはいかない。

《個展『放蕩息子の乾燥』大阪展のご案内》
会期:12月7日(火)~12月21日(火)
会場:Asian Cafe 伽奈泥庵(大阪市中央区)
時間:11am~11pm(木曜のみ~7pm)
※夜間、ライブのスケジュールが入っている場合はチャージが必要になります
ので、予めサイトなどで確認してください。
★初日は19時よりオープニングイベントですが、たいそうなものではなくて、
単にギターで超絶技巧を披露するだけです。友人のギタリストも出演します。
私は前座で30~40分ほど弾くのですが、恥ずかしいので20時ころ来てください。
もちろん、チャージなし!

・伽奈泥庵  http://www.kanadian.org/
・我がサイト http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(46)
幼稚園園長のお話し

茂田カツノリ
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先週に引き続き、幼稚園および幼児教育のお話だ。話の題材は、うちの幼稚園
園長が父兄に向けて話したことを、結構そのままもらってきてるのだが、ま、
お許し願いたい。

●教育の目的と幼児教育

うちの幼稚園では年に一度の、日曜日に行われる参観日が先日あった。さすが
渋谷、ふだんの平日参観日でもかなり父親が来てるのだが、今回は普段あまり
合えないパパトモとも話ができて面白かった。

最初に園長が父母に向かって講演をしたのだが、その話の中に興味深いポイン
トがいくつかあったので、今回はこれをご紹介する。

教育というものには目的があり、それが日本では富国強兵のための良い素材を
作ることにあったそうだ。だからこそ、学校には必ず広い校庭があり、そこで
全員が行進できるようになっている。欧米などでは、別にグラウンドなどない
学校が普通で、スポーツは学校外の場所や、地域のクラブチームとかで行うの
が普通。

だから校庭があるのが当たり前というのは、固定観念なんだそうだ。なるほど、
ものごと簡単に決めつけてはいけない。

そして、幼児教育という部分は現在においては、過去も現在もかなり放置され
ているに等しい状況があるのだそうだ。その証拠に、文部科学省に幼児教育の
専門部署が存在しないことを、園長は問題視していた。

部署として初等中等教育局と高等教育局はあるが、幼児教育は初等・中等に含
まれている。内容が異なるだけに、これは本来おかしいということだ。確かに、
組織的には「おまけ」的な位置にも思え、重要視されてないように見受けられ
る。

・文部科学省組織図
http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki2/04.htm

●幼稚園 vs 保育園

そしてもうひとつ、これが僕が興味深いポイントだと思ったところだが、保育
園と幼稚園の関係。本質としては、保育園は幼稚園にくる前段階を担当するも
のであったのが、いまや修学直前児童の3割が保育園に通ってるのだそうだ。
ちなみに幼稚園は6割で、残りの1割は幼稚園・保育園どっち付かずのような施
設らしい。保育園率は意外と高いのだね、と僕は思った。

園長の話はさらに続くのだが、近年「小学一年生の学級崩壊」がかなり深刻ら
しい。授業中でも校庭にカラスが舞い降りると、誰かが勝手に外に出てしまい、
みんなもどんどんついて行ってしまうような状況なのだそうだ。

これは、みんなで揃って行動する練習をしてきた幼稚園児には少なく、割と自
由に遊んできた保育園児に多い傾向なのだと、園長は説明する。その比率実証
がどの程度正確かは不明だし、幼稚園側の正当性を強調する立場の発言ではあ
るが、それを踏まえた上でも「保育園出身児童が多いと学級崩壊が起きやすい」
という話は、印象としてはわかる気がする。

どっちが良いかというのは簡単には言えないが、授業中に逃亡されては小学校
側はかなわないだろうから、やっぱり何かがおかしいということになるだろう。

●論法のおかしさには引っかかる

というわけで園長の話はためになるのだが、居眠りしてた人も多かった。それ
は、教育者独特の「話のつまらなさ」にあるんだと感じられる。

もしかすると、教育者になるためのカリキュラムには、「話をいかにつまらな
くするか」という訓練が含まれているのだろうか? 自分が小学校のときの校
長の説話を思い出すまでもなく、とにかく教育者とされる方々の話は「つまら
ない」ものだ。その「つまらなさ」の理由が、今回の話で少しだけ垣間見えた
ような気がした。

園長の話においてとても気になったのが「1984年に、とある学会で『生涯教育』
という概念が発表され、学校だけでない教育のあり方についての考えが広まっ
た」「1986年に男女雇用機会均等法が成立し、働く女性が増えた」といった部
分。

要するに、学者とか政治家とかの「セイセイ方」が何かを決めるなり発表する
なりをして、一般大衆はそれにならって、あるいはそのおかげで変化をした、
という理屈だ。これは本当に噴飯物な思考パターンだと僕は思う。

だって、女性が家に籠もるのではなく企業の第一線で働いたり、学校以外でも
何歳になっても勉強したりというのは、社会の機運であったり時代や意識の変
化であり、そうした風潮を受けて法やシステムを整備するのが「センセイ方」
のお仕事であろう。

そうではなく、お偉いひとが決めたのが先で、その結果として世の中が変わっ
たんだと、園長は明確に言っている。これは実に不思議な論法だが、政治家と
か役人とかの意識は、案外そんな程度かもしれない。

で、話の出発点ともなる論理展開にこのような不具合があることが、話全体が
つまらなくなる大きな要因ではないかと、今回僕は思ったのであった。

ただし、たとえば園長は実地での経験をしっかり持っているなど、絶対に学ぶ
べきポイントはあるはず。だから根本的な論理の不具合を我慢して、真剣に話
を聞くべきであろう。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター、あるいはFileMaker 7の執筆が一段
落して、新たな展開をどうもってゆくか悩むただの凡人。
最近ちょっとサボっていた中古マンション内装の話題だが、これについては実
は割と大きな問題にぶつかっているので、近日まとめてご紹介する。もしいま
リフォームとかに取りかかっている方は、若干お話ししておくべきと思えるこ
とがあるので、僕にメールをください。

[有限会社アモニータ]
http://www.amonita.com/

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■イベント案内
JPC conference 2004
<http://www.jpc.gr.jp/jpc/events/2004/index.html>
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日時:2004年12月10日(金)10:30~17:50 受付10:00~ 
会場:TEPIA(テピアホール)東京都港区北青山2-8-44 TEL.03-5474-6111
http://www.tepia.jp/flash/intro/map.html

●JPC conference 2004 タイムスケジュール
日時:12月10日(金)10:30~17:50 (受付10:00~)
10:30~11:30「基調講演」アップルコンピュータ株式会社
11:30~12:00「Adobe Acrobat を活用したPDF/Xワークフロー」百合智夫氏
(アドビ システムズ株式会社 クリエイティブプロフェッショナル部 サービ
スプロバイダーマネージャー) 
13:00~13:40「OS Xとグラフィックソフトで拡張するクリエイティブの世界」
海津宜則氏   
13:40~14:40「ユビキタス時代のクロスメディアマーケティング」
14:55~16:15「グラフィックコミュニケーション進化のために標準化を考える」
横飛剛氏(日産自動車株式会社 マーケティング本部 宣伝部) 
岩藤重人氏(株式会社アサツー ディ・ケイ クリエイティブ・センター) 
竹ノ上蔵造氏(株式会社第一製版 代表取締役) 
海老原進氏(株式会社光文社 広告局広告部 主任) 
川野辺武司氏(大日本印刷株式会社 市谷グループモノづくり21推進本部 技
術第1部 部長)
モデレータ:赤羽紀久夫(PDF委員会副委員長、株式会社グラファイン 代表
取締役 グラフィックワークコンサルタント) 
16:30~17:50「OS Xは使える? どうして使わないの?」
・事例紹介:株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズ クリエイ
ティブ本部IT推進部 次長 前田義治氏
・事例紹介:株式会社毎日コミュニケーションズ「MacFan」編集部 編集長 小
林正明氏
・パネルディスカッション
パネリスト:前田義治氏、小林正明氏、海津宜則氏、大城英一郎氏(株式会社
ドリームデザイン 取締役 R&Dプロデューサー)、ほか交渉中
モデレータ:猪股裕一(JPC理事長、多摩美術大学教授)
展示 12:00~18:00 協賛各社の製品・デモをご覧いただけます。無料。
                    
コンファレンス受講料:JPC会員無料、団体会員:5,000円、一般:10,000円 
パーティ(コンファレンス終了後)参加料:JPC会員無料、一般:5,000円
主催:JPC(NPO法人日本パブリッシング協会)
協力:アップルコンピュータ株式会社、アドビ システムズ株式会社
協賛:エプソン販売株式会社、株式会社きもと、コニカミノルタビジネスソリ
ューションズ株式会社、日本シーベルヘグナー株式会社/X-Rite株式会社
後援:電塾、社団法人日本印刷技術協会、社団法人日本雑誌協会

●JPC conference 2004』JPC会員は受講無料
個人会員年会費 12,000円 (12月からお申込の場合、初年度は9,000円)が、
この機会にお申込いただくと、初年度年会費6,000円でJPC会員にご登録いただ
けます。JPC Conference受講無料に加え、JPCが開催する定例・特別セミナー
の受講無料、他特典が多数ございます。参加申込みのページで入会を受付けて
います。ぜひこの機会に入会を!
http://www.jpc.gr.jp/jpc/events/2004/index.html

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■セミナー案内
サブリンの企業向けFlashサイト デザイン・インターフェイス考察
<http://67ws.minidns.net/news/?itemid=12>
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ROKUNANA WORKSHOP OF MEDIA DESIGNは、デジタルスケープ株式会社大阪支社
提携講座「サブリンの企業向けFlashサイト デザイン・インターフェイス考察」
を開講する。
内容:仕事としてのFlashサイト制作(HTMLの話にも使えます)における問題
点をいかにクリアしつつ、魅力あるサイト作りをするためのノウハウをサブリ
ン流に伝えます。(使用アプリケーション Flash MX 2004)
受講対象: Web制作会社のプロデューサー、Webデザイナー。デザイン、
ActionScriptやCGIなどのWebテクノロジーの話に興味のある方。クライアント
ワークの話に興味のある方。

講師:サブリン
http://67ws.minidns.net/workshop/instructor/saburi.html
日時:12月10日(金)10:00~17:00
場所:デジタルハリウッド大阪校(デジタルエイトビル2F Lab3教室)
定員:30名
料金:8,400円(税込)

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■展覧会案内
辰巳四郎「音のない叫び-70年代イラストレーション」展
<http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2004/g8_0412.html>
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会期:11月29日(月)~12月22日(水)11:00~19:00 水20:30 土日祝休
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルート
GINZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
内容:辰巳氏の急逝から1年、本展では、氏が強い愛着を持っていたと言われ
ている1968年に発表したB全3連作品「1968~のイラストレーション」をはじ
め、1500点以上もの作品の中から70年代の作品を中心に、日宣美入賞作品や未
発表のオリジナル作品を含め、エアブラシ、ペン、リキテックス等で描かれた
イラストレーション原画約200点を展示する。

・第164回クリエイティブサロン
ゲスト/河村要助 下谷二助 山崎英介
日時:12月14日(火)19:00~20:30
会場:クリエイションギャラリーG8 
入場無料 要予約(TEL.03-3575-6918)

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■編集後記(11/25)
・犬の散歩はモノを考えるには最適の時間である。編集後記のネタを決めるの
はたいていこの時だ。煮詰まっていた案件がスカッと解決するアイデアもたま
には出てくる。まだまだ大丈夫、アタマは固くなっていないぞと満足感を抱く
時である。しかし、時々吼えることがある。犬じゃなくってわたしが。年をと
るに従って、なぜか昔のことをよく思い出すようになった。昔のことばかりで
なく、数年前のことも含むのだが。いまさら思い出してもとりかえしのつかな
いことばかりである。ほとんどが、他人から受けた仕打ちについてではなく、
自分のしでかした恥ずかしい行いや、他人に対してやってしまった心ない行為
についてである。会社員時代には、たとえば休日に庭の草むしりをしている時
や外階段をタワシで洗っている時などに、会社や上司に対しての怒りや恨みが
フツフツと煮えたぎっていたことがあった。他人から受けたことに対する思い
ばかりで、自分を省みる余裕はなかった。ところが、いまや自分の反省ばかり
である。恥ずかしい! すまなんだ! 忘れてくれ! なんていう思い出した
くないことをフト思い出しちゃうと、思わず土手の上で声が出てしまうんだな
あ。今はそれで気分転換できるのだが、将来、寝たきり老人になって、本も読
めず、ただただ天井を眺めて昔のことしか考えられない状態になってしまった
ら地獄だろうなあと思うとこわい。スカッと死にたいものだ。(柴田)

・知人の先輩が出るというので、白蓮会館の世界大会に行った。思っていたよ
りレベルが高かった。杉原館長って正道会館の全日本大会にふつーに出てたん
だよな。なのに今はこんなに大きな大会を主催するようになったんだなぁ。パ
ンクラスの美濃輪や、こわいんですけど……な真樹日佐夫らとすれ違うたびに
握手してもらおうっかなぁと思いつつ試合に夢中。強面のお兄さんらはサイン
をもらいに行っていた。ナイフを持った強盗を二階から放り投げた南選手の引
退試合は、悠悠選手の膝蹴り一本で終わってしまった。それまですべて1ラウ
ンドで決着していたくらいの他を寄せ付けない強さがあったんだけど。勝負の
世界は厳しいなぁ。                  (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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