[1656] クリエイターたちの肖像

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1656    2004/12/10.Fri.14:00発行
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        <地道にやるぞと思っても、限界がある>

■映画と夜と音楽と…(239)
 クリエイターたちの肖像
 十河 進

■Workforce of a Freelance(6)
 底なしのローカライズ作業
 新居雅行

■イベント案内
「Ski Jumping Pairs 2」プレミア上映会&真島理一郎氏トークイベント





■映画と夜と音楽と…(239)
クリエイターたちの肖像

十河 進
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●中村獅童が演じる丹下左膳の舞台

久しぶりにカメラマンの加藤孝と呑んだ。電話がかかってきたのが月曜日。そ
の前の週に「カトーくん、どうしてるだろな。電話してみるか」と考えていた
ので、何となく以心伝心みたいな気分だった。

カトーくんは「中村獅童の丹下左膳のポスター見てくれましたか。東京メトロ
の駅にはかなり貼ってあるみたいですから」と電話の向こうで昨日会ったばか
りのような調子で言う。

少し前にテレビで放映した中村獅童の丹下左膳は見た。ともさかりえの櫛巻き
お藤はあまり似合ってはいなかったけれどなかなか好感が持てたし、獅童が河
原を横に走りながら左手で刀を振り回す殺陣もよかった。その左膳を獅童が舞
台でも演じていて、ポスターの写真をカトーくんが撮ったのだった。

このところ芝居のポスターやパンフレットの仕事を意図的に増やしているカト
ーくんは野田秀樹や喰始などの芝居の仕事もしていて、飲み屋で見せてもらっ
たポートフォリオには大竹しのぶから柴田理恵まで多彩な役者のポートレート
があった。

そういえばしばらく前のことだったが、深津絵里が「笑っていいとも」のテレ
ホンショッキングに出てきて「今、芝居に出てるんです」と持ってきたポスタ
ーを貼ってもらっていた。カトーくんが撮影したポスターだった。その苦心談
を聞いていた僕は「笑っていいとも」を見た翌日、カトーくんに電話をした。

基本的に人物撮影が多いカトーくんは、昔、「マリ・クレール」などの女性誌
で映画監督や映画スターの写真を多く撮っていた。アラン・ドロンからダイア
ン・レイン、ゴダールからクェンティン・タランティーノ、淀川長治から蓮見
重彦まで多彩なポートレートが残っている。

作家の写真もよく撮っている。月刊「東京人」で撮影した沢木耕太郎のポート
レートは本人も気に入っていたようだった。亡くなったスーパー・エディター
安原顕とよく仕事をしていて、村上春樹のロングインタビューで写真を撮った
のはカトーくんだった。中公文庫「中国行きのスロウ・ボート」の著者ポート
レートには「撮影・加藤 孝」とクレジットが入っている。

さて、ふたりともかなり酒が入った頃、「続いてますね、デジクリ」とカトー
くんが言う。「今度、丹下左膳のことを書いてくださいよ」と続ける。中村獅
童の丹下左膳の写真を撮るためにDVDボックスで山中貞雄の「百万両の壺」ま
で買って見たという。大河内伝次郎の左膳である。相変わらずの勉強家だ。

昔、日本のペンクラブの会議(だったと思う)に世界から作家を呼んだ時、カ
トーくんは何人かの作家を撮ることになった。僕はカトーくんに青山のコーヒ
ー店「大坊」に呼び出されて、その作家たちについていろいろと話をさせられ
たことがある。

アラン・ロブ・グリエとウィリアム・スタイロンの話をしたのは覚えているが、
他に誰を撮ることになったのかは忘れてしまった。カート・ヴォネガットもき
ていたような気がする。それにしても、ウィリアム・スタイロンと会ったカメ
ラマンというだけで、僕は羨ましくなる。

撮影前に入念な準備をするカトーくんには、いつも感心させられた。それなの
に撮影時間はあまりとれないことが多い。映画のパブリシティで来日したハリ
ウッドスターなど、撮影時間は5分くらいの時もある。それでも、仕事の早い
カトーくんは水準の高いポートレートを仕上げる。

●日活撮影所での出来事

もう20年以上も前のことだ。フリーになったばかりのカトーくんと、カメラ雑
誌に異動になって間もない若き(といっても三十代前半だった)編集者ソゴー
は何年も組んで仕事をしていた。「編集部突撃レポート」という8ページもの
署名記事のコーナーを持ち、様々なことを体験取材した。

麻布にある撮影スタジオでスタジオマンを体験し、渋谷のカメラのドイで店員
を体験し、シグマの会津工場でレンズ作りを体験し、水中カメラマンの中村征
夫さんに弟子入りして水中撮影を体験し、日刊スポーツ写真部に入り西武対日
ハムのナイター撮影を体験し、料理写真の大御所に弟子入りして料理撮影を体
験した。

1983年の秋だった。僕は「映画のスチルマンに入門しよう」とカトーくんに提
案した。「どうせなら日活ロマンポルノのスチルマンがいい」と読者受けを狙
った。日活の宣伝部に電話すると快諾がとれた。しかし「濡れ場には部外者は
入れませんよ」と念を押されてしまう。

映画は正月公開予定の「美少女プロレス 失神10秒前」というタイトルだった。
監督は那須博之、主演は山本奈津子と小田かおるである。監督も女優も「セー
ラー服百合族」で人気が出た人たちだ。那須監督は後に東宝で「ビーバップ・
ハイスクール」シリーズを撮り高い評価を得る。

僕とカトーくんは、多摩川沿いにある調布の日活撮影所に赴いた。撮影所の中
をウロウロしていると、あるスタジオの前に大きな張り紙があり「同時録音中
『マダム・スキャンダル 10秒死なせて』」と書いてあった。五月みどりさん
が豊満な肉体を晒して悶えている姿が脳裏をよぎる。

別のスタジオのドアには「山城新伍監督作品『女猫』」という張り紙があった。
松竹映画「愛と誠」でデビューした早乙女愛が人気も下がり、起死回生のため
にロマンポルノに出演する第一作目であり、山城新伍監督作品としても一作目
だったかもしれない。清純派、早乙女愛の末路を僕は悲しんだ。

感激したのは食堂に案内された時である。「そこにいつも裕ちゃんが座ってビ
ール呑んでたんだよね」とスチルマンの人が言う。「旭は、いつもあそこだっ
た」と指さす。ウワーーーーーーーーーーーーッ、という感じである。しばら
く僕は日活撮影所の小汚い食堂に佇み感慨に耽った。

その日、僕とカトーくんが入れた撮影現場は女子プロレスの試合シーンだった。
スタジオにリングが作られ、エキストラで観客が集められている。ただし、四
方のうちの一方向を埋めるだけの人数しかいない。カメラが別の方向の観客席
を写す時は前に座っていた人と後ろの人を入れ替えていた。経費節減である。

助監督がリングの真ん中で腕を上げて「ここを見て…、ハイ、熱狂する」と指
示を出すと、エキストラたちが実際の試合を見ているように騒ぐ。その撮影現
場をウロウロしている僕をカトーくんがカメラで追う。連載を重ね、何も言わ
なくてもカトーくんは欲しいカットを撮ってくれるのだった。

●写真展に便乗した祭りの準備

今、振り返ってみると、日活撮影所に一緒に出かけた時から数えて、カトーく
んの写真展が実現するのは10年後のことである。

その写真展の実現のためにカトーくんは、ある時から同じ方法論で作品を撮り
続けた。ハッセルブラッドのスクエアなフレームで撮るモノクロ・ポートレー
トだ。人物の間近からバンクライト1灯を当てるだけのライティングだった。
カトーくんの撮る写真はひとつのスタイルを確立し、そのスタイルに彼が次第
に自信を持ち始めたのもわかった。「あの感じで撮ってください」という注文
も増えたようだった。しかし、その作品が溜まり写真展を開けるだけのものに
なったと彼が確信するまでには、4年の時間が必要だった。

六切のモノクロプリント数十点をファイリングしたポートフォリオを抱えて、
彼が僕の自宅までやってきたのは1992年の秋だった。

──写真関連のメーカーギャラリーではやりたくないんです、とカトーくんは
言った。

僕は資生堂のギャラリー担当者に電話をしたり、パルコギャラリーのキュレー
ターを紹介してもらおうとしたのだが、話はうまく運ばなかった。表参道にあ
るスパイラルホールは会場費を聞いてすぐに諦めた。

リクルートの銀座ガーディアン・ガーデンの担当者を紹介してもらい、カトー
くんのポートフォリオを持って会いにいったのは、1993年があけてからのこと
だった。作品を評価してもらい、ギャラリーの写真部門のキュレーターをつと
める写真評論家の平木収さんの推薦文ももらえることになった。

それからは写真のセレクト、伸ばし、案内状の準備、各媒体へのパブリシティ
依頼など、時間に追われる作業がいろいろとあった。プリントの相談に写真弘
社のMさんを訪ね、試し焼きにも立ち会った。それはカトーくんの写真展に便
乗した僕の祭りの準備だった。

1993年6月14日、月曜日。午前中の雨は午後になってあがり、夕方近くには少
し晴れ間も見えた。その夜、銀座・金春湯の前には人が溢れた。向かいにある
リクルートギャラリー「ガーディアン・ガーデン」でオープニング・パーティ
が催されたからだ。会場に入りきれない人々が金春通りにあふれ出していた。

写真展の開催者であるカトーくんはパーティにきてくれた人々に「この写真展
のプロデューサーのソゴーさんです」と僕を紹介してくれた。少し面映ゆい気
がしたが、僕はおそらく自分の人生のハイライトのように、その夜を受け取っ
ていた。カトーくんより舞い上がっていたかもしれない。

「ピアノ・レッスン」の女性監督ジェーン・カンピオン、「ピアノ・レッスン」
の音楽を担当した作曲家マイケル・ナイマン、「ふたりのベロニカ」のクシュ
シュトフ・キェシュロフスキ、「レザボア・ドッグス」で売り出したクェンテ
ィン・タランティーノ、「覇王別姫」のチェン・カイコー…

僕は人々の喧噪から身を引くようにして通りからガラス張りのギャラリーを眺
めた。モノクロームで写しとられたクリエイターたちの肖像が、美しいライテ
ィングの中に浮かび上がっていた。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
年が明けると娘が成人式を迎える。先日、母親とふたりで振り袖を見にいった
らしい。ある夜、カミサンがいきなり「振り袖買いましたから」と言う。値段
を聞いて驚くしかなかった。DMがやたらに届くわけである。それにしても、う
ちの娘も普通の子だったんだなあ…

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■Workforce of a Freelance (6)
底なしのローカライズ作業

新居雅行
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筆者を中心に開発しているオープンソースのメールソフト「Open Mail
Envrionment(OME)」でのローカライズについて、以前にも書いたが、文字コ
ードの扱いそのものでもイレギュラーなことがあれこれ出てくることなどをご
紹介した。今回はまだ手つかずな部分も含めて、ローカライズについてのはま
りポイントをさらに説明をしたい。

●文字コードだけでは済まない

いろいろな文字コードに対応するというのがメールソフトの宿命であるのは、
国際化の上ではすぐに分かることだ。もちろん、Unicodeということへの視野
はあったが、少なくとも、やってくるメールについてはUnicodeになることは
遠い将来にはあるとしても、近々はないのではないかと予測できる。

21世紀を記念して、すべての文字コードがUnicodeになるとかならさておき、
各国の固有のコードはなくならない。もっとも、「そろそろ送信するのは
Unicodeでいいんじゃないか」説もあるわけで、時代はじわじわと動いている
のも事実だ。

Mac OS X自体は内部的にはUnicode化は進んでいるとしても、たとえばテキス
トエディットがUnicodeのテキストファイルを開くときにエラーを出すことが
あるなど、まだまだという状況も見られる。

少なくとも、日本語システムの使用状況を見る限りは、まだまだアプリケーシ
ョンがUnicodeを素直に受け入れる状況とは言えないような気がする。アプリ
ケーションのUnicode対応が進んでいるとは言え、いまだに、Shift-JISでテキ
ストファイルを作る方がスムーズなのである。

ストレージをテキストであると規定したOMEにおいては、メールの文字コード
/文字セットと、保存するメールファイルの文字コード/文字セットも設定が
必要になる。もちろん、カスタマイズできるようにはしたが、よく考えると、
ある日突然、Shift-JISからUCS-2にしました…といったとき、それはそれで
「互換性の問題」が発生しそうでもある。1メール1ファイルは便利なのだが、
そういったところでの新たな問題も発生するのだ。

そこで考えたのは、現在のメールファイルがどんな文字セットで保存されてい
るかをファイルに残すことだ。絶対に100%確実ではないが、メールのヘッダ
(本文とは別に送信される一連のメール属性で、件名や送信日などが含まれる)
に追加すればいいと考えた。

結果的にOMEではヘッダ部分に独自の記述を加えて文字セットと処理した言語
環境を記録している。とはいえ、これはとても場当たり的な方法であることは
まぎれもない。

そうなると、XMLでなんでも保存すればいいではないかという極端な考え方も
もたげるわけだが、XMLになったファイルはプログラムが扱うのはいいとして
も、人間が見るものではない。少なくとも、メールはファイルはプレーンでシ
ンプルなテキストファイルである必要があると考えた。

●結局は言語は文化

組み込むべき機能はたくさんある。どうしても必要な機能はなんとか組み込み、
がんばって国際化してきたが、はたと手が止まった部分がある。送信メールの
行末処理だ。メールの文面は適当な長さで改行を挿入し、なが~い行はさける
べきだとされている。理屈の上では、1,000文字程度までなら1行の長さは可能
であり、メールサーバも1,000文字程度をめどに処理は正しく動くようになって
いる。

ところが1パラグラフって、意外に1,000文字は超えるものだ。1,000文字では
なく、100,000文字なら、行末処理という仕組みは現状ではもうなくなったか
もしれないが、1,000だと結局はやらないといけない範囲にぶちあたる上限な
のである。

RFC的には70バイト程度などとされていてあまり細かい規定はない。もっとも、
70バイトでぶつぶつ切っていると、日本語の場合はえらいことになる。
ISO-2022-JPだと多くは2バイト文字だから、2バイトが前後の行に分かれて文
字にならない。また、エスケープシーケンスの問題もあって「バイト数で行を
区切る」というのはプログラム上ではあり得ない話なのである。

バイト数で切れない事情はそうした技術的なことだけではない。言語に深く根
ざした仕組みをプログラミングしない。日本語だと、当然ながら「禁則処理」
という厳然とした仕組みがある。行末に開きカッコがあってはいけないし、行
頭に句読点があるのはおかしい。きっと、今みなさんが目にしているデジクリ
のテキストでも、編集の方がそうしたことを眉にしわを寄せてやっているんじ
ゃないかと思う。メールソフトではそうしたことを自動的にしたいのである。

一方、英語は英語で行末処理は独自のルールがある。単語を2行にまたがって
は記述しないというルールとも言えるし、2行にまたがるときにはハイフンを
入れるが、その入れる場所も音節で決められて適当に切ることは許されない。
これはこれで難しい。

それで、日本語メールの特徴だが、日本語と英語が混在するのである。日本語
の部分は禁則で、英語の部分は、単語を切らないというルールで運用する。こ
の処理は似ているようで微妙に違うのである。

しかしながら、条件分岐でなんとかならないこともない。日本語と英語の境目
は、半角スペースがあるかように扱えばいいか…などとまだまだその辺りは楽
しいプログラミングの領域である。さすがに、音節でのハイフネーションは対
応していないが、なんとか動いている。

●国際化だから日本語英語だけじゃない

そんなこんなで、ともかく英語まじりの日本語の行末処理はそこそこできたが、
国際化というところでどうしてもつまずいた。もし、Unicodeでの文字処理が
本格的になったとき、日英混在どころの話ではない。中日韓英混在もありうる。

たまたま、日本人は日本語以外では英語がなじみだったこともあって、日英混
合テキストが普通になっているだけだ。まあ、この点に関しても、こうした日
英の混在がいちおうISO-2022-JPとして規格に乗っているというのがある意味
興味深いが、ISO-2022-JPだと、日本語と中国語の混在は仕様にはないのであ
る。(実は、ISO-2022-JP-2がそうした複合言語を切り替えるための仕様では
あるのだが、実際にはほとんど使われている形跡はない。もはやそうした用途
ではUnicodeを素直に使うようになっている。)

つまり、一連の文字列に対して、行末処理はその一部分の言語に応じて対処し
なければならない。そろそろ改行が必要そうだというあたりで、今何語なのか
を判別しながら処理をしないといけないのである。そうか、そういう仕組みを
入れないといけないのか…。もちろん、そうした仕様の入れ込みはJavaでは比
較的やりやすい。

しかし、さすがに挫折した。なぜかというと、韓国語や中国語のそうした行末
処理について、言語独特の事情を知らないからである。逆に言うと、そういう
ことでのアドバイスをもらえる人がOMEの中に入ってきてもらえると大変うれ
しいのであるが、筆者がこれから、中国語や韓国語を勉強して…というのはま
ず無理だろう。

地道にやるぞと思っても、限界がある。ヨーロッパ系言語の微妙な違いや、ア
ラブ系など、言語の多様性は言うまでもないことだ。もちろん、所詮シェアの
低いメールソフトだろうと言われればそれまでなのだが、国際化されていない
という事実には変わりない。

中国語って禁則のような規則はないのでしょうか? そういう基本的な問いか
けからして解決しない。そういえば、ハワイなんかで配られているフリーペー
パーって禁則していないと思ってみたらフォントが一部中国語のものだったの
で、きっと華僑系の印刷会社が作業したんだなと思ったりもするわけだが、そ
んな生半可な知識ではプログラムはできない。

●とにかく仕組みだけでも

そうした強力な壁があって、国際化はまだまだ道半ばだ。ただ、そこで、チャ
ンスがあれば食い込みたいとも考える。ちなみに、改行の問題は送信だけだっ
たが、今ではフローレイアウトという仕組みで、「勝手に改行したものを元に
戻す」みたいな枠組みが浸透し始めている。送信だけではなく、受信というか
メールを参照するという場面でも「改行問題」は発生しそうである。

コンポーネント化というのは、何かあったときに一から作らないで済むという
ことを実現したいからということもある。ともかく、組み込みは無理でも組み
込める仕組みを作るというところがポイントになるだろう。そこをしっかりと
作っておきたいところなのである。

【にい・まさゆき】msyk@msyk.net
トレーナー、コンサルタント、デベロッパー、そしてライターと、あれこれこ
なすフリーランス。アップル公認トレーナーになることができた。一方、
FileMaker Server 7 Advancedに絡む仕事もあれこれ発生しているというのが
身辺の近況だ。
Open Mail Envrionment(OME):http://mac-ome.jp/

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■イベント案内
「Ski Jumping Pairs 2」プレミア上映会&真島理一郎氏トークイベント
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「スキージャンプ・ペア」第2弾が遂に登場。デジハリ各校では、12月22日発
売を記念して、プレミア上映会を開催する。
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協力:エイベックス(株)、イディオッツ
ゲスト(全日程共通):真島理一郎氏(映像作家・イディオッツ代表)
 
【デジハリ東京本校】12月14日(火)19:00~20:30
ゲスト:エイベックス 穀田正仁氏
【デジハリ大阪校】12月19日(日)15:00~17:30
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【デジハリ神戸校】 12月18日(土)14:00~16:00
ゲスト:ワイルドグース 小野修氏
【デジハリ札幌校】 12月23日(木・祝)13:00~14:30
ゲスト:SJP専属アナウンサー 茂木淳一氏
【デジハリ福岡校】 12月26日(日)16:30~18:00
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<応募受付中のプレゼント>
ウェブクリエイターのハローワーク 本誌1655号(12/15締切)


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■編集後記(12/10)
・昨日で、引っ越しから一年経った。正月になっても家中に積まれていた段ボ
ール箱もなくなって、家の中はきれいに片づいている(当たり前、一年経つん
だから)。といっても、仕事部屋に集中させただけなので、この部屋ばかりは
ひどいものである。それでも、真夏に始めたオークションで、わりとスムーズ
に本が処分されていく。まだ山の一部しかなくならないので、早いとこきれい
さっぱり消えて欲しいものだ。本を売りながら、また本を買っている。ブック
オフが近くに二軒もあるというロケーションはナイスだが、まともな書店が一
軒もないのがこの町の最大の欠陥である。でも、食品の安いスーパーや、コン
ビニが多いし、巨大スーパーのイトーヨーカ堂も近い。ドンキホーテもあれば、
ユニクロもある。買い物の便利さという点ではなかなか優秀な、住みやすい町
だ。昨年は節税対策をするひまがなかったので、金持ち扱いされてどえらい税
金や健康保険料をもっていかれた(それは非道な収奪でした)悲惨な今年だっ
たが、来年は絶対だいじょうぶ、さらに住みやすい税金になる予定だ。なぜな
ら、今年はフリーになって最低の年収だったから、確定申告では正々堂々貧乏
人ですよ、って威張って言うのもなんだけど。今年はルーチンワークに明け暮
れて、きちんとした出版企画をやらなかったのが原因である。来年はがんばろ
う。では、みなさんよいお年を(また、やってるわい)。     (柴田)

・ふたご座流星群。13日の夜がピーク。今年は月が邪魔しないらしいのでチャ
ンスである。晴れてくれ~!/住友生命の創作四字熟語が面白い。「前代未納」
を見て、この事件って今年だったんだなどと思い返している。(hammer.mule)
http://www.nao.ac.jp/pio/20041213geminids/  国立天文台
http://www.astroarts.co.jp/special/geminids2004/ アストロアーツ
http://www.sumitomolife.co.jp/jukugo/  創作四字熟語

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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