[1717] 縊り残され花に舞ふ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1717    2005/03/25.Fri.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18363部
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             <「あのバカ…」>             

■映画と夜と音楽と…(249)
 縊り残され花に舞ふ
 十河 進

■Powerbook Publishing Project 
 「ノンプログラマーのためのOME入門ガイド」
 8月サンタ

■展覧会・イベント案内
 05 TDC展と関連イベント



■映画と夜と音楽と…(249 前回は番外でした)
縊り残され花に舞ふ

十河 進
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●喚起的な映像で描かれたアナーキスト群像

その日の早朝、大学時代の友人であるSの奥さんの電話を受けてからしばらく
ぼんやりし、いつもと同じ時刻に家を出た。駅のホームのいつもと同じ場所に
立ち、目の前の看板を見るでもなく見ている時、不意にひとつのフレーズが浮
かんできた。すっかり忘れていたフレーズだった。

  春三月 縊(くび)り残され 花に舞ふ

このフレーズを知ったのは吉田喜重監督の「エロス+虐殺」を見た時だ。もう
34年前のことになる。アート・シアター・ギルド(ATG)というブランドが、
まだ学生たちに威力を持っていた頃の話である。ATG作品というだけで、難解
さを好んだ70年代の若者たちは新宿文化劇場に列を作った。

しかし、僕は伊勢丹と明治通りを挟んだ向かいにあった新宿文化劇場で見た覚
えがない。新宿テアトルか銀座並木座か、あるいは池袋の文芸坐だったろうか、
公開から一年ほど経って見た。

あの時、隣にいたのはSだったはずだ。映画を見終わってから、興奮して「凄
い、凄い」を連発する僕に向かってSはクールに「無意味な難解さだ。単なる
ハッタリだよ」と言い切った。もちろん僕は黙っていなかった。猛烈に反論し
たはずだ。

「エロス+虐殺」は元来、観念的な作品ばかり創っていた吉田喜重監督が難解
さをますます深めていた時期の作品だ。コントラストを高くしたモノクローム
の映像が美しかった。真っ白に飛んだ背景に一本の桜の木。桜の木の下には絞
殺された大杉栄とその甥と伊藤野枝。ヒラヒラと桜の花が舞う。

「エロス+虐殺」は大杉栄(細川俊之)と伊藤野枝(岡田茉莉子)を中心に大
正時代のアナーキストたちを描いたパートと、現代の(もちろん1970年の)若
者たちの虚無的な生態を描いたパートのふたつが時空を超えて交錯する構成に
なっていた。

大杉栄たちの物語も時制は無視された。甘粕憲兵大尉によって取調中に絞殺さ
れる大杉たちのイメージが頻繁に挿入されるが、ヤマ場は日蔭茶屋事件として
有名な大杉のフリーラブが破綻した刃傷沙汰に設定された。大杉と伊藤野枝と
神近市子の三角関係がもつれ、神近が大杉を刺した痴情事件である。

映画では生存中だった神近市子に配慮して名前を正岡逸子(楠侑子が演じた)
としていたが、国会議員だった神近はモデルにされたことで訴訟を起こす。だ
が、後に敗訴した。

日蔭茶屋事件のシーンでは、黒い縁取りだけがくっきりとした白く飛んだよう
な畳の部屋を刺された大杉が這っていく画面が今も僕の脳裏に甦る。そんな喚
起的な映像が続き、一柳慧の前衛的な音楽が印象に残る。

その映画の中で何度かつぶやかれるのが冒頭のフレーズだった。しかし、それ
は絞殺された大杉の辞世の句ではない。大逆事件の犯人とされた幸徳秋水たち
が絞首刑になったことを知った大杉が遺した文の中に書かれたものだ。

大杉は「縊り残された」己を詠んだのである。

●五月の陽光に彩られた最初の記憶

Sと初めて会ったのは、大学の入学式からしばらくたった頃だった。Sと最初に
会話をしたことを想い出そうとすると、その場面をかならず五月の陽光が彩っ
ている。

授業が終わって御茶ノ水駅の新宿方面のホームに立っている時だった。「あん
た、出身どこ?」という訛りのある声がすぐ横から聞こえた。振り向くと、さ
っき教室にいた男だった。「四国」と答えると、「俺、福井」と短く言う。そ
のまま新宿まで一緒の電車になった。

この男、おしゃべりだな──と思ったのは、新宿までゆく電車の中だった。の
べつまくなしに彼はしゃべった。内容は川端康成、大江健三郎、吉行淳之介、
遠藤周作から二年目の長島巨人の開幕からの成績に及んだ。おしゃべりではあ
るが、人見知りの激しい僕はずっと聞き役に回っていた。

もしかしたら、あの時、新宿で映画にいくという僕にSがついてきたのだろう
か。Sとはほとんど一緒に映画を見た記憶がない。一時期は下宿が近くで、勝
手に上がり込んでメシを食ったり本を持ち出したりしていたが、Sはあまり映
画を見なかったから僕が誘うことはほとんどなかった。

大学四年間のSを想い出すと、必ず少し甲高い声が甦る。訛りはとうとう卒業
まで抜けなかった。ずっと皮肉な調子でしゃべり続けた。神保町にあったラド
リオという喫茶店に入り浸り始めたのもSが最初だったかもしれない。

僕らは仏文科だったが「仏文九組ラドリオ一派」を最初に名乗ったのはSだっ
た。「ラドリオ」という同人誌を出すのに熱中したのもSだった。そこにSはオ
ーソドックスな小説を書いた。

僕も「何か書け」と言われて、日活ニューアクションで活躍する原田芳雄への
オマージュを書いた。「アンチ・クライマックス・ヒーロー原田芳雄、スキ、
スキ」と結んだ短文はSの怒りを買い「おまえは『ラドリオ』をバカにするの
か」と喧嘩を売られた。

卒業したのは30年前の三月だ。オイルショックの影響でひどい就職難に陥って
いた時期で、私大の仏文科の劣等生たちにろくな就職先はなかったし、就職活
動をすることにも抵抗がある連中ばかりだった。

「仏文九組ラドリオ一派」の中で、卒業前にまともな就職先が決まっていたの
は僕だけだった。僕は卒業試験が終わってすぐの二月中旬から勤めていた。S
は実家の本屋を継ぐことが決まっていて、恋人だった同級生のTちゃんを伴っ
て故郷に帰った。

卒業した年の秋、僕は故郷で結婚式を挙げ、新婚旅行代わりに京都から金沢に
入り、飛騨高山、上高地を回って東京に帰るルートを選び、途中、福井で降り
て初めてSの実家へ寄った。SとTちゃんが迎えてくれた。Sは地方に閉じこもっ
た鬱屈からか、よりシニカルな毒舌を吐くようになっていた。

●年に一度の電話で繋がっていた

年に一度くらいSは夜に電話をかけてきた。Sは長電話で、なかなか終わらない。
そう酒を呑む方ではないから酔っているのではない。話したくて仕方がないと
いう気分がいつも伝わってきた。

大江健三郎のノーベル賞決定のニュースが流れた夜も電話がかかってきた。そ
んな話をする相手が近くにいないのかもしれないな、と僕は思い長電話に付き
合った。いつまでも文学青年やってんじゃないよ、と口にしたくなる気持ちを
抑えていた。それは僕自身への言葉でもあったのだけれど…

Sが福井の実家に戻り配達を中心にした小さな本屋をやりながら、ずっと大学
時代から変わらずにいることは彼の電話でわかった。十年経っても、二十年経
っても、Sは大学時代と同じようなことを話題にした。

変わったのは僕だった。60人足らずの会社だが、それでも企業という組織の中
で生きてきたのだ。いつまでも学生時代の気分でいられるわけがない。経験を
経れば責任を持つポジションになることもある。嫌でも若いスタッフを使わな
ければならない。僕にすれば、Sの方がよほど羨ましかった。

Tちゃんから久しぶりに連絡があったのは、数年前のことだ。東京の大学へい
かせた息子が留年をしたのを心配して上京したついでに会いたい、ということ
だった。久しぶりに会うTちゃんはずいぶん老けていたが、それはお互い様だ
った。

──あの人が、よく言うのよ。「ああ、俺はもう漱石が死んだ歳を過ぎてしま
った」なんて。その後で「いつ死んでもいい」と口癖のように続けるの。今度、
電話してやって。

──そんなことは俺だって言ってるよ。梶井は31歳、芥川は35歳、漱石は49歳、
とうとう漱石まで追い越したかって思うよ。おめおめと50だ。

そんな会話をしながらも彼女が夫を心配する気持ちは伝わってきたが、いかに
もSらしい韜晦だと僕は思った。そんな甘ったれたことをまだ言っているのか、
と目の前にいないSに向かって言いたくなった。

だが、それも僕自身に返ってくる言葉だった。Sの気持ちは痛いほどわかった。
自分が何も為していないことに苛立ちを感じている、自分の人生に意味を見出
せないでいる…

しかし、Tちゃんの頼みもあって電話した時、Sが「おまえのように安定した出
版社に勤めてる高給取りとは違うんだ」と言った瞬間、「いつまでも甘ったれ
たことを言ってんじゃない」と僕は怒鳴っていた。おまえに俺の人生がわかる
か、卒業から30年、長い時間が経ったんだ…

だが、同じ時間はSにも流れていた。小さな本屋のオヤジをやりながら、息子
と娘を東京の私大に通わせて仕送りもしているのだ。生活の苦労がないはずは
ない。僕にもSが送ってきた30年はわからないのだった。

それが三年前のことだ。だから、その早朝の電話で「あの人、死んだの」とT
ちゃんから言われた時、僕はとまどい現実のこととは受け取れなかった。ぼん
やりしたまま家を出た。

そうして、電車を待つ間にふっと「先を越された」という想いが浮かんできた。
「あのバカ…」と口をついて出た。遥かな昔、五月の陽光に彩られていた18歳
のSの顔が甦った。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
「花に舞ふ」をずっと「風に舞ふ」と記憶していた。今年は花粉が風に舞って
いるのだろう、ひどい毎日を送っている。両目をしばって眠っている。休日は
一歩も出ない。

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■Powerbook Publishing Project 番外編
ノンプログラマーのためのOME入門ガイド

8月サンタ
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今、本誌デジクリで隔週の金曜日に執筆いただいている新居雅行さんといえば、
Macintoshを昔から使っている人ならお馴染みの名前だろう。技術系ライター
としては、目が痛くなるほどのお仕事の実績をお持ちの、パワフルな方である。

・お仕事一覧
<http://msyk.net/works.html>

その新居さんが中心となって開発、無償で提供されているのが、Macintosh用
のメールクライアント、OME(Open Mail Environment=Macintoshメール環境)
である。
・MacOMEオフィシャルサイト
<http://mac-ome.jp/site/index.html>

●普通のMacユーザーにとって敷居が高い

OMEは結構いろんな人に知られている割には、利用者が少ない。それは、GUIに
慣れきっていて、マウス操作と若干のショートカットで全ての作業をこなして
きた普通のMacユーザーにとって、若干敷居が高く、また理解しにくい部分が
多いからだ。

インストールしてはみたものの、なんのメリットがあるのか良くわからなかっ
たとか、受信は出来たけど送信が上手くいかず、その解決法でつまづいたりし
て、直接問い合わせるのも億劫だし結局放置、といった人が多いのではないか
と思う。

私も当然その一人で、その面白さが理解出来て、便利に常用するようになった
のは、最初にインストールしてから一年以上経ってからの、つい最近のことで
ある。

しかしOMEはオープンな開発環境で、いろんな人が、いろんなパートを手助け
しながら、ボランティアで開発している有志のソフトウェアである。私もその
恩恵に浴している以上、折角だし、普及に少しはお役に立てるのでは、という
ことで、全二回程度で、このOMEはどんなソフトで、どのように使うと面白い
のか、プログラマーでもなければエキスパートでもない視点から、解説してみ
たい。

●OMEの何が面白いのか

OMEとは、普通の人が普段目にしている「アプリケーション・ソフト」と違っ
て、まとまったインターフェイスがついていない。あえて言うなら、「コンポ
ーネント」である。

「メールを受信する」「メールを送信する」「メールを閲覧する」「設定をす
る」といった各機能それぞれが小さなアプリケーションで、各開発者達がそれ
ぞれのパートを受け持って開発が続いている。とはいえ、メールを送受信する
といった最低限の部分はすでに実装されているから、すぐにでもメーラーと
して使うことは出来ないこともない。

ユーザーは、その機能群を、自分の必要に応じて、自分の作業環境に組み込み
使うという仕組みである。なので、インストールそのままでは、何一つ、市販
のメールソフトのようには、思うままに使うことはできない。刃や握りの付い
ていない包丁を買ってきたようなもので、自分で研いだり、自分で握りの部分
を加工して取り付けないことには、モノを切ることすらおぼつかなかったりす
る。

多くのMacユーザーはそういうかたちに慣れておらず、ボタンとかプルダウン
メニューとか、パッケージングされた分かり易いインターフェイスに普段接し
ているので、その辺が大きなハードルになっていると感じる。

しかし、OMEには決まり切ったかたちがない分だけ、自分の普段使いの環境に
びたりとはめ込んでしまえる柔軟さがあり、うまく構築してしまえば、ソフト
とソフトの境目を越えた便利さが手にはいるのだ。

特に1メール=1テキストの原則は、文章を記述するのにエディタを常用する全
ての人にとって、大きな意味をもたらす。また、AppleScriptでコントロール
出来る小さなコンポーネントなので、GUIのAppleScriptが実装されるOSX
10.4 "Tiger"の時代には、とても面白い使い方が予想されるのだ。この辺は後
半で詳しく解説したい。まず今回は、とっつきにくい最初の部分からお話しし
よう。

●最初のハードルを越えよう

OMEの最初のインストール作業は、OMEのサイトからパッケージ(dmgファイル)
をダウンロードし、中身をアプリケーション・フォルダにコピーするだけだ。

・詳細は下記のマニュアルの通り。
http://mac-ome.jp:80/site/userrel.html

問題は、最初にメールをダウンロードしてからである。私が感じた最初のハー
ドルは、皮肉なことに、OMEをはじめてつかうときに触れる、このページのア
プリケーション群である。(ただし、初心者は必ず一通り試してみよう! 入
門編としてとても良く工夫されているページである)

・はじめてOMEを使う
<http://mac-ome.jp:80/site/manual/a00.html>

プログラマーならぬ普通の人には、例えばOME_DownloadMails(メールのダウ
ンロード)やOME_BrowserXCoS(メールの簡易ブラウザ)といったものが、OME
の機能を具現化したひとつの例であり、実際には他のやり方、様々な手段でも
OMEを自分の環境に組み込める、ということがとてもわかりにくい。

そして言ってはなんだが、OME_BrowserXCoSが、とてもとっつきにくい(すみ
ません)。普通のメールソフト風の外見がついたOME_GMaiも、今の良くできた
かゆいところに手の届く、純正のApple Mailにくらべると機能充実とはいえな
い。基本的に足りない部分はユーザーが埋めるソフトだし、開発の方はもっと
多くの人に使ってもらって、ユーザーの反応、リクエストが欲しいというのが
現状なので、もっと盛り上げていきたいところなのだが。

なので、お試しで使ってみたはいいが、なんだかインターフェイスがこなれて
いないし、わかりにくい、というところで放置、となってしまうのだと思う。

●私の使い方~Finderに組み込み、Jeditをメーラーにしてしまう

OMEは、単純にひとつひとつのメールはひとつづつのテキストファイルとして、
ユーザー/書類/Open_Mail_Environmentフォルダの中の、InBoxというフォルダ
に保存される仕組みなので、いっそ、そのフォルダをFinderで常時表示してお
けば、中にファイルが増えていくのですぐわかる。

今のシステム10.3のFinderにはサイドバーという、簡単にフォルダやアプリケ
ーションを登録出来る窓の部分があるから、そこにOMEのInBox、ついでに送信
箱であるOutBoxも登録してしまおう。該当フォルダを表示して、ドラッグして
左側のサイドバーにドロップするだけである。

ついでに、メール受信、メール送信、新規メールといった操作もAppleScript
にまとめれば、サイドバーに埋め込んでしまえる。また、システム10.3には、
フォルダにAppleScriptを組み込む「フォルダアクション」という機能がある。
フォルダ内にアイテムが増えたときに、メッセージを表示したり、内容をコピ
ーしたりということが自在に行える。私はInBoxフォルダに、メールが届いた
ら新着メールあり、のメッセージを表示させるように設定した。

と、文章であれこれ書いてもイメージ出来ないと思う。下記のURLに実際の画
像を用意した。Macを起動して、Finderでサイドバーをクリックするだけでメ
ール受信が出来たりする。新規メールをクリックすると、Jeditが立ち上がり、
送受信もすべてJeditから出来る。「Finder、エディタのメールソフト化」で
ある。

・Finderに組み込んだOMEの画面
<http://www.dgcr.com/ome/index.html>

ぴんとくる方は、これだけで「おっ」とわかって下さるかも知れない。次回、
実際のやり方とメリット、Tigerとの組み合わせなどをお届けする。もちろん
これは私なりの使い方で、1000人いれば1000変化がOMEの面白いところなのだ。

【8月サンタ】santa8@mac.com
LondonとLyallとLeCarreを愛する36歳元書店員。某超大手取次社員の経験アリ。
・誌面ではご無沙汰してますが、デジクリにはほぼ毎日関わっております。
明日は"Creator's Table"第二回「オンデマンド海津ヨシノリ」、イベント会
場のepicenterで、皆様をお待ちしております。メールマガジンのその向こう
で、もっと新しい動きをやりたいんです。

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■展覧会・イベント案内
05 TDC展
<http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/>
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会期:4月1日(金)~25日(月)11:00~19:00 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
TEL.03-3571-5206)
内容:この展覧会は、日本のグラフィックデザイン界が主催するコンペティシ
ョンとして世界で最も知られる「東京TDC賞」の最新コンペティションの成果
を見せるもの。9つの受賞作品をはじめ、一般部門、会員部門、インタラクテ
ィブデザイン部門からのノミネート作品、優秀作品、合わせて約80作品を展示
する。

●国際デザインフォーラム「TDC DAY」
<http://www.tdctokyo.org>

「05 TDC賞」授賞式のために来日する海外受賞者を中心とする受賞者レクチャ
ー(第1部)と、この度はじめて審査に加わった後藤繁雄氏を中心にしたシン
ポジウム(第2部)の2部構成。
主催:東京タイポディレクターズクラブ
共催:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
協力:女子美術大学
日時:4月3日(日)12:30~18:30pm(6時間)
会場:女子美術大学杉並キャンパス4号館 4401教室
(東京都杉並区和田1-49-8)
出演(予定)
第1部:アンドレアス・ミューラー、トレヴァー・ジャクソンなどによる海外
受賞者をフューチャーする講演。
第2部:後藤繁雄、中島英樹(予定)などTDC賞審査員によるフォーラム。世界
のグラフィックデザインの動向や東京TDCの2005年度からの方向性を語る。全
席事前予約制。申し込みはTDC事務局までe-mailで(info@tdctokyo.org)

●大阪巡回:dddギャラリー第140回企画展<05 TDC展>
会期:5月30日(月)~6月27日(月)10:00~18:00 土日祝休
会場:dddギャラリー(大阪市北区堂島浜2-2-28 堂島アクシスビル1F
TEL.06.6347.8780)

・大阪dddギャラリーにおけるギャラリートーク
日時:5月30日(月)4:30~17:30
会場:堂島アクシスビル9F 会議室
出演:後藤繁雄+伊勢克也


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■編集後記(3/25)
・先日、ちょっとあいた時間があったので、川口年金センターに出かけた。そ
ういう年齢なのだ。年金見込額、これからの手続き、もろもろの注意などを聞
きに行ったのだ。ここは、電話では相談に応じないとしている。それはけっこ
うだが、どこにも電話番号を掲載していないという不親切な施設である。混雑
していたら待てばいいだけだから、文庫本を1冊持って行った。しかし、その
ときは広い待合いスペースはガラガラ、10秒も待たずに相談窓口に。担当のお
ばさんがコンピュータで照会した回答をプリントアウトして持ってくるまでの
時間が一番長くて、あとの対応はもう短い短い。プリントを見せて、あなたの
額はこれこれと赤鉛筆で囲む。それだけで、あと聞きたいのはなに? フンっ
てかんじ。年金のことなど知らない者が相手なんだから、もうちょっと親切な
対応をして欲しいよなあ。みなさん、こういう不安をお持ちなんですよ、それ
はこういうことで~とか、先回りしていろいろ教えてくれてもいいだろう。年
金加入記録を見れば、プロなんだから教えるポイントだってわかるはずだ。な
にしろ、こっちはなにを聞けばいいのかさえわからない(それだけ無関心だっ
たもので)。いちおう聞いたことには、あっさりだが答えてくれる。しかし、
聞かなければ、もういいでしょお帰ンなさい、という態度がありあり。同級生
の友人は、ここで「そんなことも分からないのか」と言われて「わかんねえか
ら来てるンじゃねえか!」とブチ切れたそうだが、そういう場面は容易に想像
できる。相談センターじゃない。プリントセンターだ。で、肝心の年金見込額
だが、うそでしょうって額だった(もちろん少ないほうで)。それでもいわゆ
る「逃げ水世代」の上の方だからまだマシと考えるべきだろう。わが子どもた
ちの「砂漠世代」なんか気の毒もいいとこ。まあ、そのころの年金制度の姿な
んか想像できないけど。とりあえず、年寄りでよかった。     (柴田)

・三井さん塾。準備があって半分ぐらいしか受講できなかったんだけど、濃い!
メンタル面、人、技術、現場、価値、管理、構築、ユーザインターフェイス、
事例ほかたっぷりの四時間。ほんとに指南塾であった。アンケートではRidual
について知りたいというのが大半を占める。これには三井さんも驚かれていた。
3千円は安すぎるとの声も。私は以前、こういうのを聞くために交通費入れて
30万ぐらいかかったもんな。若い人たちや、いま壁にぶち当たってしまってい
る人たちにも見てもらいたかったんだもん。/告知文の単語の意味がわからず
参加を見送られた企業があるそうな。もったいね~! まさにあなた方のため
のセミナーだったのに! 広報失敗は私の責任だな。期末実施も響いたか。/
仙台の彼、会社に提出するレポの進み具合はいかがですか? 今度はあなたが
仙台で仲間を指南していってくださいね! 三井さんがいなくても、セミナー
内容が仙台で伝わっていくのって素敵。/佐賀の彼、お土産ありがとうござい
ました!/手伝ってくださった皆様、永吉さんと石原さんも来られましたよ、
実は参加者の皆さんも凄いんです、な交流会の皆様、Mebicの皆様、来てくだ
さった方々ありがとうございました!/植木さん。実現お願いします~!/レ
ポートをデジクリに載せないと。→誰か~!/明日26日はいよいよ東京、オン
デマンド海津さんの「お好みリクエスト・セミナー」。活発なセミナーになり
そうだ。                        (hammer.mule)
http://www.dgcr.com/table2005/index.html  リクエストで

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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