[1889] 翻弄されていた一年

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1889    2005/12/21.Wed.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18246部
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        <そのお金をおしゃれにかけたらどうだ>        

■ネタを訪ねて三万歩[11] 
 マイペースだと思っていたら意外と翻弄されていた一年
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[35] 
 Mail.appとウェブメール
 吉井 宏





■ネタを訪ねて三万歩[11] 
マイペースだと思っていたら意外と翻弄されていた一年

海津ヨシノリ
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●大学の怪談

大学での私の受け持ち授業は後期分も終わり、とりあえす安堵しているところ
です。思えば東京でのちょっとした大地震パニックの日に重なった試験の立ち
会いからスタートし、追試験の決定、更にはレポート提出に予定外の緊急助っ
人講師、最後は来期のシラバス原稿作成と、あっという間の一年というべきか
もしれません。とにかく関連した人との出会いや刺激が目まぐるしかったのも
確かです。

どちらにしても別の大学で講師をしている友人達から『向いている』と言われ
ている部分が自分ではよく分かっていませんが、色々と刺激を受けて楽しませ
てもらっているのは確かです。将来的に色々とやってみたいことを今から整理
しておこうと思います。

それに、チャンスがあれば美術系ではない学部で、デザインなどについて講義
してみたい気持ちも生まれてきました。大切なことだと思うんですけどね。美
術系ではない学部で学んでいることにデザインする意識、組み立て方のような
感覚が加わることが重要で必要なことだと強く感じているからです。

ところで専任教員の方達から見ると、教員ではなく学外でデザインなどの仕事
に関わっている人のことを『外の人』と表現するそうです。『学外のプロの人』
という意味なのでしょう。そして私が講師をしている大学ではこの『学外のプ
ロの人』で講師をしている方が多いのが特徴です。それはまるで『外の世界』
と『内の世界』の橋を行き来する旅人のようなものなのかもしれませんね。も
っとも『外の世界』とて仕事内容の違いで一口にデザイナーと括っても、殆ど
交流がなかったりするのが普通な世界。DTP屋、WEB屋なんて表現すらあるくら
いですから、ある意味、外も内も実質的には違いなどないのが現実なのですが、
誰も彼もが麻痺してしまっているのかもしれません。

そもそも大学の中ですら講義時間が違えば一年間まったく会うこともない先生
の方が圧倒的に多いわけです。何かアクシデントでも起きない限り未来永劫出
会うことのない先生がいるんですよ。『水曜日4時限目になると601号室にだけ
現れる先生』なんてほとんど学校の怪談みたいですからね。この先生は『金曜
日4時限目になると601号室にだけ現れる先生』とは時空間が違うので絶対に会
えないわけです。そんな具合に、ちょっと想像力を働かせるとなんだかゾクゾ
クしてきます。

●マクロメディアのセミナー

とにかく自分とは異なる空間なりエリアにいる人は、よく分からないからこそ
誰だって気になるワケです。例えば最後の最後(?)に行なわれたマクロメデ
ィアのパーティーに参加したのは良かったのですが、まったく知り合いがいな
かったのには思わず苦笑い&遠い目状態。こちらの世界では神様仏様とあがめ
られる著名な方が目白押しだったらしいのですが、交遊不足でさっぱり分かり
ませんでした。いや、誤解を招くとまずいので自己フォローしておきますが、
数名のシンパの方達とは交流はあるのですが、その場でお会いすることはなか
ったという事です。

考えてみれば『海津さんはAdobeシンパだから他のメーカーのソフトは使わな
い』と本気で思っている、あるいは信じている方が恐ろしく多いのも笑えない
事実です。もっともMacromediaがAdobeとなってしまうわけですから、あなが
ち間違っているわけでもないんですけどね。結局、普段使える状態にあるソフ
トウェアも、それを生かす仕事に遭遇しなければ使うことが出来ないのが現実
です。それが長く続くと、ある程度流用できる範囲で、仕事に使うソフトウェ
アを固めてしまうようになってしまいます。誰でも心当たりがあるのではない
でしょうか。そうなることは別に悪いことではないし、凄く当然な結果だと思
います。でも私の中では、どこかでそうなりたくないという突っ張りがあり、
まだまだギンギンに燃えたぎっているので、Blogや絵風蔵などで妙なことを書
いたりしているわけです。

そんなわけで、先月お知らせしたFireworksのセミナーが無事(?)に終了し
ました。参加された方へはこの場をお借りしてお礼申し上げます。ところで、
告知の段階ではマクロメディアからの依頼でしたが、結果として当日の日付で
はアドビのセミナーって事になってしまいました。これってもしかしたら歴史
の生き証人ってことなんでしょうね。今年は私にとって最後まで波瀾万丈の年
だったということかもしれません。でも、もしかした来年はもっと色々なチャ
レンジが待ちかまえているような予感がするので、今からワクワク感のボルテ
ージが振り切れそうな感じがしています。

で、肝心のセミナーの内容は告知通りなんですが、後半でFlashを使った部分
が意外と受けてしまったようです。どうやら私が思い浮かべていたように、
『Flashには興味はあるものの、アクションスクリプトはちょと敷居が高い』
と感じている方が意外に多いようでした。基本的な事や、大体の処理は入門書
で解決できちゃうわけです。とにかく、チャレンジあるのみです。しかし、
AdobeとMacromediaが合体したからといって、グラフィックソフトが全てココ
に集結してしまったわけではないですからね。こうなると、私のへそ曲がり的
な部分がメラメラしてくるわけです。

もっとも、私は色々考えている企画を自分から売り込んだりすることはしない
ので、出会いがあればということに尽きます。とにかく、相も変わらず営業は
致命的ですが、更に輪を掛けて話術が下手で、押しが弱い私はこれでも色々と
苦労しまくりですが、これはもうどうしようもないのかもしれません。学生の
方はデザインの勉強ばかりでなく、話し方や交渉術あるいはプレゼンテーショ
ン術を今のうちに学んでおくとよいでしょう。

●私にとって今年騒がしかったソフト達

ということで、私なりに今年の締めくくりを整理してみたいと思います。また、
この連載では基本的にソフトウェアなどの話はほとんどしていなかったので、
今回は特別付録的に今年騒がしかったソフトウェアについて触れてみたいと思
います。さて、私にとってグラフィックソフトウェアで今年もっとも騒がしか
ったのは、あまりにも順当過ぎますが、Adobe Creative Suite 2とMacromedia
Studio 8、それとCorel Painter IXのリリースです。個々のバグなどの問題は
さておき、注目すべき点は多々あります。

まずAdobe CS2ではVersion Cueの仕様が変更になり、非Adobe製品のソフトウ
ェアであってもAdobe Bridge側で統括管理できるようになりました。あのファ
イル管理の便利さが他社のソフトウェアに対しても適応できるという『仕様』
が、もしかしたらAdobe CS2の最大級の殺し文句かもしれないと感じています。
Version Cueそのものも、CS2で圧倒的に使いやすくなりました。これを理解し
てしまうと後には戻れないですね。個人でのワークフローであっても、遍歴や
データ違いを数多く作成しなくてはならないのがデザイナーの宿命です。そし
て、それをいつでも直ぐに出し入れできることが求められるわけですから、使
わない手はありません。

次はMacromediaのStudioシリーズですが、Studio 8からとうとうFreeHandが外
れてしまいました。『だってFireworksがあるじゃないですか!』と言われる
と返す言葉を瞬時に見つけ出せないのですが、Illustrator使いの私としては、
DTPの黎明期からIllustratorの正統なライバルはFreeHandだと信じていただけ
に、少なからず動揺が走りました。何しろFreeHandにはページの概念があり、
イラストだけを作成するというのであれば別ですが、ちょっとしたページもの
のDTP処理が可能なFreeHandの方が圧倒的にお得だからです。

とにかく本来のDrawソフトとしての機能は圧倒的にFreeHandの方が上なのは否
定できません。でも、これほど数奇な運命(Aldus → Adobe → Macromedia
→ Adobe ?)に弄ばれたソフトは今までないでしょうね。私自身がAldus当時
からのユーザーでしたので本当に複雑な思いです。そのFreeHandの次に、
FUTURE WAVE社のFUTURE Splash ANIMATORがFlashとなったことはあまりにも有
名ですが、実はこのFUTURE Splash ANIMATORを私はExpo会場で購入しました。
ですから今でもパッケージは持っています。価格の割にとんでもないことをし
でかしてくれるので、凄く興奮した事を思い出しました。

そしてFireworksを内覧会で初めて見たときも、頭を叩かれるほどビックリし
ました。結構脅かすことが得意な会社だったのかもしれないですね。とにかく
Flashは瞬く間に業界の標準になってしまいました。そんな私もVersion5まで
は頑張って使い込んでいましたが、仕事の依頼がなかったので単に遊んでいる
というだけで、いつのまにかアップデートが滞り、気が付いたらMX 2004の時
代となっていたわけです。

ですから今年になって思い出したように使い始めたため、Version 5からいき
なりMX 2004へタイムスリップしたというわけです。とにかくタイミングよく
Flashの仕事が舞い込んできたのもラッキーだったのかもしれません。お尻を
叩かれると燃えてしまうのは業界人に組み込まれているDNAの為せる技。とに
かく矢継ぎ早というわけでもないのですが、いくつかの仕事が発生したおかげ
で作品を作り始めた年となりました。やはり動くというのは楽しいですからね。
しかもDrawだし。

でもIllustratorデータとの互換でつまずき、当初は少しばかりイライラして
しまいました。仕様が理解できれば対応策はあるのかもしれませんが、そのた
めにデータを作り直さなくてはならないのは辛いコトです。もっとも愚痴をこ
ぼしている暇があったら何か作り上げることの方が建設的です。とにかく色々
と実験を行なういつのもスタイルで随分遊ばせてもらいました。

そして、なんとなく理解できたところでリリースされたStudio 8は、良かった
のか悪かったのかは分かりませんが、勢いに拍車をかけたのは確かですね。気
が付けばそんなこんなで突然のMacromedia『ゴッコ』の集大成として、勢い余
ってFireWorksのセミナーまで引き受けてしまったのも不思議な気がしてなり
ません。更にDreamweaverも学習中です。もちろんGoLive使いなので仕様の違
いにとまどっているだけなのですが、どちらにしてもAdobeとMacromediaの合
併で両方の良い部分がうまい具合にとけ込むといいのですが、作る方も使う方
も暫く時間はかかりそうですね。

次がPainterです。Painter IXは完成度の高かったVersion 6をブチ壊してしま
ったと言っても過言ではなかったVersion 7、8の問題点を改め、原点回帰した
かの仕上がりで、正直それほど期待していなかったために、初めて内容を知っ
たときは興奮してしまいました。原点回帰というよりもVersion 6の正統な上
位Version と表現した方が正しいかもしれません。私はPainter上では鉛筆ま
たはチョークしか使わなかったのですが、今回のバージョンでオイルブラシで
も遊ぶようになりました。何事も、興味を持った勢いを大切にする主義だから
です。

ただ、私の守備範囲だったらAlias SketchBook Pro 2程度で十分なのでは?
という突っ込みが出そうですが、Painterはお絵かきツールの王道ですからね。
ちなみに、そのAlias SketchBook Pro 2もライバルであるArtRageの日本語版
がフリーウェアとしてe-frontierからリリースされてしまった(そのうち有料
になる予感がなんとなく……)のはかなり凄い事件だったのかもしれません。
でも、Alias社は3d Studio MaxのAutodesk社に買収されてしまったので、この
先何が始まるのか予断を許しません。業界はどこに進もうとしているのでしょ
うか。

さて番外編として、3Dソフトの復活事件がありました。3Dといえば、昨年から
ZBrushで騒いでいましたが、モデリングは凄いんですけど、レンダリングはあ
くまでも確認程度なのです。さりとて手持ちの古いバージョンの3Dソフトに
ZBrushのデータを読み込ませる手だてがありません。考えてみれば5~6年アッ
プデートを止めていたのですから、完全に時代に取り残される寸前だったわけ
です。レンタリングは速くなると同時に精度や機能、互換性も高まっているの
で、この浦島太郎状態を打破するために、かつての愛用ソフトであったSTRATA
の最新バージョンであるSTRATA 3D CX 4とShadeの最新バージョンであるShade
8 Professionalを使いは始めました。

ほとんど、思い出したように使い始めたといった感じです。STRATAは相変わら
ず分かりやすいインターフェースなので、機能の割には入りやすいソフトだと
思います。Shadeはその対極ですね。理解できれば鬼に金棒かもしれませんが、
最初のハードルが高すぎるのが難点ですね。ただし参考書や資料は潤沢に溢れ
ていますので、気合いさえあれば何とかなるでしょう。逆に使いやすいのに
STRATAは参考書や資料が皆無状態なのは残念な事だと感じています。

最後は、なんと言っても今年随分助けられたApple製ソフトのことを話さなく
ては終わる事が出来ません。大学での講義用やセミナーなどに重宝している
Keynoteはもう体の一部状態です。アレコレ考えずにサクサク使えるので、一
度使えばもう戻れません。そして今更ながらのGarageBand。私は音楽系はまっ
たくダメ(その割にはバンドをしていたこともある点についての突っ込みはな
し)なのですが、誰しもちょっとしたフレーズは思いつくはずです。それを例
えば机を指で叩いたものを録音し、GarageBandで調整するだけでも、それなり
の音になってしまうのは本当に助かります。映像はなんとか作れても音がなけ
れば説得力は半減してしまいますからね。もちろん本格的な音なら専門家にま
かせてしまえばいいのですが、なんとなく出来るというのは大切です。普段使
っていない脳を刺激しまくらないと退化するだけですからね。そういった意味
で、今年は随分Apple製ソフトに救われました。

そして今拘っているのがMotionとLiveTypeです。基本は制止画という縛りで色
々と実験君を続けています。まっ、これもそんな仕事が発生したら、畳み込む
ように一気にボルテージもあがってしまうんでしょうけどね。とにかく今年は
ネチネチと遊びまくりましたが、来年は更にベットリと遊びまくりたいと思っ
ています。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
私は子供の頃から年末年始があまり好きではありませんでした。まずなんと言
っても慌ただしいのが嫌いです。更に帰省できないコトへの反発みたいなもの
もありました。親族一同全てが東京者という悲しい宿命だからです。もちろん
セレモニーとしての大晦日~正月という節目を楽しむことは嫌いではありませ
んでしたが、前記した嫌いな部分と節目を楽しむ部分が恐ろしいほど拮抗して
いたので複雑な年末年始だったのかもしれせん。そしてそれは今も同じです。

だって根本的におせち料理は金団(きんとん)と雑煮があれば何もいらないよ
い子だからです。子供の頃、母が徹夜でおせち料理を作っているのを見て「大
変だな~」という思いが強すぎたのかもしれません。まっ、それを差し引いて
もお餅が正月の楽しみのひとつでした。でも、今では一年中手に入るようにな
ってしまい、ありがたみも半減以下。青カビの生えた餅を水に浸けてカビを削
りながら鏡開きまで持ちこたえたことが、今では楽しい思い出となってしまい
ました。

コタツもなくなり、アラジンの石油ストーブも処分してしまい、畳の部屋は皆
無。当然、床の間などないから掛け軸を掛ける場所もない私は、別に日本人を
拒否しているわけではないのですが、今は和室でくつろげる生活が出来る事が
悲しいことにステータスになってしまったんですよね。映画ALWAYSの世界が憎
らしいくらいに懐かしくなってきました。

yoshinori@kaizu.com
<http://www.kaizu.com>
<http://graphic.pastel.co.jp/kaizu/>
<http://fmaug.nifty.com/efgra/>

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■グラフィック薄氷大魔王[35] 
Mail.appとウェブメール

吉井 宏
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Mac用のあらゆるメールソフトを渡り歩いた末に、現在はMail.appに落ち着い
ている。ほぼ唯一の不満点は、POPサーバーから不要メールを直接削除する機
能(または必要なメールだけを受け取れる機能)がない、ということだった。
EudoraやEntourageやShurikenPro(PCで使用)では、不要メールをリストから
選んで「サーバーから削除」という機能があるし、MailDeleteという専用ソフ
トも愛用している。Mail.appにこの機能がつけば完璧だよなあ、と思ってたら、
実はあったのだった。

メールボックスを右クリックして「情報を見る」を選ぶ(またはcommand+i)
と、POPサーバーにあるメールがぞろぞろっと一覧表示される。受け取り前の
メールも見えるため、あらかじめ不要メールを選択して削除することができる。
ゴミ箱から消去した「Macから削除されたメッセージ」だけを表示することも
できるので、いっぺんに不要メール削除ができる。別のタブを選んでから「サ
ーバ上のメッセージ」タブを選び直すとリストが再読込されて新しい分が読み
込まれる。

ただし、古い順にしか読み込めないところが惜しい。POPサーバーをウェブメ
ールとしても使うため何年分ものメールが置いてあり、読み込みに何分もかか
って新しいメールが出てくるまで延々待つことになる。泣く泣くPOPサーバー
に保存されるメールを無期限から1週間に変更してこの機能を使ってみたとこ
ろ、非常に快適!! 外出時はAir"HのUSB式端末を使ってるのだが、何十通の
メールを受け取るのに何分もかかったあげく、全部迷惑メールだったというイ
ライラも防げる。

ところで、複数台のマシンでメールする場合、POPサーバーにメールを残す設
定にした上で自分宛に「:BCC」すると便利。「差出人が自分のメール」がフィ
ルタで送信済みフォルダに入るようにしておくだけで、自動的に複数台のマシ
ンのメールが同期されるのだ。僕の場合2台のMacと1台のPCのメーラーの内容
を同じにしておける。ところが迷惑メール削除の手間も3倍。なので、POPサー
バーから不要メール削除の機能が必要だったのだ。

Mail.app最強! となったものの、POPサーバーに過去のメールを貯めておけ
ないということは、POPサーバーをウェブメールとして使えなくなったわけで、
過去の全てのメールが閲覧検索できなきゃ意味ないと思う僕にとっては大問題。

この際、各社がやってる無料ウェブメールを本格的に使ってみようかと。マシ
ン依存じゃなくなるし。ってことで、「Yahoo!メール」「Livedoorメール」
「hotmail」「Gmail」「.Macのメール」を並行して試し中(POPサーバーから
転送してる)。今の感じでは「Yahoo!メール」と「Gmail」が特に気に入って
いる。っていうか、むしろウェブメールをメインにしちゃうほうがぜんぜん便
利らしいぞと思いはじめた。続きは後日。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
デジクリやブログに書いてることからすると、僕の頭の中は3DCGやアニメーシ
ョンでいっぱいみたいに見えるかもしれない。自分自身ですら勘違いしそうに
なるけど、あくまで僕の仕事はイラストレーター。アニメーションは「キャラ
クターを魅力的に見せる」「自前のコンテンツを持つ」がそもそもの目的だけ
ど、現状は初歩段階の試作アニメを作って喜んでるにすぎない。あれだけ時間
を費やしたとはいえ、当然ながらアニメーションによる収入は全くのゼロ。来
年は、軸足の2Dイラストに今まで以上に力を注がなきゃ。……というようなこ
とを考えたのは、最近久しぶりに2Dタッチ指定のイラスト依頼が相次いだから。

これが思いがけず楽しい! ここ1~2年、ZBrushによる3DCGイラストをメイン
にやってきたのだが、PainterやPhotoshopで描く2Dイラストは3DCGのようなも
どかしさがなくスラスラ思い通り自由自在。うわ~2Dイラストってこんな楽し
い仕事だったのか! って感じ。3DCGも好きだけど、イラスト仕事は2Dと3Dを
半々くらいにしていきたいな。あとIllustratorを使ったドロー系イラストの
量産ってのもやりたい。もちろん3Dアニメも続けたいけど、実はFlashアニメ
が作りたくてしょうがない。「ポッドメン!」用の音楽制作もあるし、戦線拡
大しすぎ。んで、もうひとつ隠し球の大きな目標もあったりして。まあ、とり
あえず、98年以来やってない本格的な個展を計画してみようかと。ではまた来
年もよろしく。

HP <http://www.yoshii.com>
Blog <http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/>

<応募受付中のプレゼント>
Web Designing 2006年1月号 本誌1888号(12/25締切)

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■編集後記(12/21)
・昨日の午前中に、「Virtual Beauty EXPO 2005」の作品が名古屋デザイナー
学院から帰ってきた。段ボール箱5つの中に110点の作品が入っている。アルミ
フレームのA3イレパネに入った作品なので、コンパクトでたいした重量ではな
い。わが仕事部屋には、まだまだヤフーオークションに出品を待つ書籍やマン
ガの箱の一部が5つあるので、合わせて10個の段ボールが積まれた。さすがに
圧迫感があるが、作品は原則として今年中に返送するので消えることになる。
そのための段ボール箱を作品の数だけ発注した。作品をエアキャップで包み、
ギリギリの大きさの段ボール箱に入れて送る。なにがギリギリかというと、宅
急便サイズが縦×横×厚みが80センチまで、その上は100センチなのだ。大き
くなると料金が上がる。そこで80センチの箱を設計して、段ボール箱屋さんに
作ってもらうのだ。来週の今頃から、荷造りと発送の作業をわたしの仕事部屋
で、一人でやらなければならない。サイズが規格化されているので、そんなに
大変な作業ではない。これで、「Virtual Beauty EXPO 2005」は終了し、また
来年、EXPO 2006を開くことにした。東京展はギャラリーをレンタルしたので
けっこうなお金がかかったが、大阪と名古屋はデザインの専門学校に協力して
もらったので会場費は無料で、しかも学校からは喜ばれた。展覧会運営は、や
はり作家さんや協力者とのリアルな出会いが醍醐味である。今年も多くの人と
知り合えた。2006では、全国の学校巡業なんてことも実現するかもしれない。
そうなると、久しぶりの小旅行。楽しみである。         (柴田)

・甥の話を書いたら、Tさんからメール。「自分の娘のことを思い出しました。
けど今は全然違います。心配無用ですよ。」悩んでいる妹に早速話してみます。
ありがとうございます!/いまニュースをあまりみたくない。建築、幼児、訃
報、離婚、クリスマス、年賀状、お正月、寒波の話ばかりで、どの局も同じよ
うな流れ。ネタ探しのためにつけていたが飽きてくる。暗い話ばかりを後記に
書きたくないし、明るい話といっても掘り下げにくいものばかり。あ、明日は
「僕の私の塊魂」発売日だったわ。「みんな大好き塊魂」の時は忙しくて予約
引換の最終日に取りに行ったんだけど、今回は三連休中に取りに行きたい。こ
のためだけにPSPを買ってしまう私である。下手の横好きである。周りからは
そのお金をおしゃれにかけたらどうだと言われている。二枚組のサントラも出
るらしいが、これはプレイしてから考えよう。ひさしぶりにオンザウェブに行
ったらTシャツが! 控えめなデザインが素敵だわ。    (hammer.mule)
<http://namco-ch.net/katamari_mi_psp/>  僕の私の塊魂
<http://katamaridamacy.jp/>  オンザウェブ

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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