[1919]遠い日の花火
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1919 2006/02/17.Fri.14:00発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 18144部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<オタクをここまで甘やかして、いいのか?!>
■映画と夜と音楽と…[281]
遠い日の花火
十河 進
■Otaku ワールドへようこそ![22]
アレ喫茶コレ喫茶:メイド喫茶の派生系
GrowHair
チラシ印刷・ポスター印刷・新聞折込チラシ・カタログ印刷・冊子印刷
ポストカード印刷・巻き三つ折り・観音折りなどに対応した印刷サービス
印刷会社はこちらから↓↓↓ 選挙ポスター印刷もあります。
http://www.ddc.co.jp/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ TOKUPRE PR ━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■映画と夜と音楽と…[281]
遠い日の花火
十河 進
───────────────────────────────────
●ときめきたい…
もう10年以上前のことになるだろうか。広告写真の専門誌編集部にいた時に、
ちょうどサントリーニューオールドの「恋は遠い日の花火ではない」というCM
を紹介することになった。長塚京三が課長を演じて、部下のOLに「課長の背中、
見ていていいですか」などと言われるCMである。
女性バージョンは田中裕子が演じていた。弁当屋でパートで働く主婦が、毎日、
弁当ばかり買いにくる研究生かインターンらしき白衣を着た若い男に「毎日、
お弁当ばかりじゃ飽きるでしょ」と話しかけると「弁当…だけじゃないから」
と言われるCMである。
このふたりが自宅へ帰ると夫婦だったりすると面白いな、と思ったりしたのだ
けれど、「中年クライシス」と呼ばれる時期のある種の心理を描いていて、当
時の僕にはとても印象的だった。僕も四十代の半ばを迎えようという時期で、
その課長の複雑な心理が理解できたのだ。
その当時、僕はよくつぶやいたものだ。「そうなんだよ、遠い日の花火なんだ
よ、もう恋なんかできないんだよ」と…
同じ頃だったと思うけれど、「マディソン郡の橋」という小説がアメリカでも
日本でもベストセラーになった。50代の農家の主婦が旅のカメラマンに恋をす
る物語だった。クリント・イーストウッドが映画化し、60代とは思えぬスリム
な躯でメリル・ストリープが恋するカメラマンを演じた。
僕も小説を読んだし映画も見たけれど、おそらく読者の多くは主人公たちと同
年代だったのではないかと思う。50代でも、こんな情熱的な恋をしていいのだ
と、彼ら彼女らは言い聞かせながら読んでいたのではないかと思う。もっとも、
僕は小説にはまったく感情移入できず「いい気なモンだ小説」と名付けた。
ときめきたい…、と思うのは何も若い女性ばかりではない。誰もがそう思って
いるのだ。ありきたりの日常を生きる普通の人々にとって、ときめくことなど
ほとんどない。家庭を持ち、中年と言われる年を過ぎた人間にとっては、まっ
たくないと言ってもいい。あるいは、ときめくことを抑制して生きている。
それでも、きっと人はいつでもときめきたいと思っている。ときめくことは、
生きている実感を感じられるからだ。恋、夢、ギャンブル、スポーツ…ときめ
きの対象は、人によって違うかもしれない。しかし、それは変化のない日常の
中に生まれた非日常であり、ただ過ぎてゆくだけの長い人生の時間の中に生ま
れた充実の瞬間である。
いくつになっても、人はそんな瞬間を待っている。「遠い日の花火」だと言い
聞かせながら、自らをあきらめさせようとしながらあきらめきれず、儚く願う。
願いながら死に向かって生きていく。
●長い人生を生きたふたりの女優
「八月の鯨」は人生の黄昏を迎えた姉妹の物語である。「黄昏」というヘンリ
ー・フォンダ主演の映画も確かメイン州の湖畔の別荘が舞台だったが、「八月
の鯨」も水と森が美しいメイン州の別荘を舞台に物語が展開する。ただし、年
老いた姉妹の別荘は海が望める場所に建っている。入り江があり、岬から美し
く穏やかな海が見渡せる。
「八月の鯨」は、1969年に「ifもしも…」でカンヌ国際映画祭パルムドールを
受賞したリンゼイ・アンダーソン監督が1987年に制作した作品である。姉妹を
演じたのは撮影当時79歳だったベティ・デイビスと93歳だったリリアン・ギッ
シュだ。面白いことに実年齢とは逆に姉をベティ・デイビスが、妹をリリアン・
ギッシュが演じた。
リリアン・ギッシュは1912年に18歳でデビューする。映画の父と呼ばれるD・W・
グリフィス監督に見出され、1919年のサイレント映画「散り行く花」で可憐な
薄幸の少女を演じてスターになる。デビューの年から「八月の鯨」までは、75
年の時間が流れている。それだけ長く女優を続けているのは驚異的だと言うし
かない。
一方、ベティ・デイビスは1930~1940年代に代表作を持った女優である。しか
し、そのフィルモグラフィを見ると好んで厭な女を演じているとしか思えない。
1930年代に評価された「痴人の愛」はサマセット・モーム原作で、文学史上最
悪のヒロインと言われるミルドレッドを演じた。
1940年代の代表作「偽りの花園」の役も計算高い厭な女だったし、1950年代の
代表作「イヴの総て」も若い後輩にスターの座を奪われる中年の傲慢な舞台女
優を演じた。もっとも、そんな強烈な役ばかり演じた結果、何度もアカデミー
主演女優賞候補になり2度獲得し演技派としての名声を確立する。
だが、1960年代に入り老いが目立ち始めると、その醜悪さを逆手にとってホラ
ー映画じみた「何がジェーンに起こったか」「ふるえて眠れ」などの作品に出
演する。いくら老いたといっても美しく撮ってもらいたいだろうに、彼女は毒
々しいメーキャップを施し狂ったような老女を演じる。
1962年の「何がジェーンに起こったか」は往年のライバルだったジョーン・ク
ロフォードと共演し、姉の世話をする妹の役を演じた。同じ家に暮らすふたり
は次第に対立し、嫌がらせが高じる。食事に鼠の死骸を出し、姉の悲鳴を聞き
ながら高笑いするベティ・デイビスの表情は化け物だった。
「八月の鯨」では、目が不自由で我が儘な姉リピーをベティ・デイビスが演じ
た。清純派だったリリアン・ギッシュはその世話をする妹セーラである。彼女
たちはそれぞれの人生を生き、今はふたりだけで身を寄せ合うように暮らして
いる。少女の頃、彼女たちは毎年、夏にはその別荘で過ごしていたのだ。
そんな老女たちの元にも訪れる客がある。元ロシア貴族を名乗る老人もそのひ
とりだ。彼は花を抱えて訪ねてくる。亡き夫を想いながらもセーラはほのかに
ときめく。93歳のリリアン・ギッシュが老嬢ながら少女のような恥じらいを見
せる。
人は、いくつになってもときめきたいのだ。
●八月の鯨は遠い日の花火なのか
目が不自由なためか、リピーは妹セーラに辛く当たる。言葉に刺を含ませる。
訪問客にも偏屈さを顕わにして、毒のある言葉を吐く。ベティ・デイビスが演
じてきたキャラクターを思い出させる設定だ。だが、その言動から彼女の人生
がうかがえる。見えてくる。
そんな姉と仲違いをし、もう一緒に暮らせないとセーラは思う。だが、ふたり
だけの姉妹である。少女の頃からの思い出が甦る。毎年、八月になると現れる
鯨をふたりで入り江の岬から見たことを…
「八月の鯨」とは、人生の夢や希望に他ならない。人生に対しロマンチックな
夢を抱いていた少女時代、漠然とはしていたが確固とした希望に充ちた未来が
彼女たちの前には広がっていた。無限の可能性があった。
だが、長い長い時を経て現実の人生を生きたからといって、今の彼女たちが夢
や希望をなくしているわけではない。今だって素敵な紳士の来訪に胸をときめ
かせる。岬に立ち、「八月の鯨」を待ち望む。
ラストシーン、リピーとセーラは少女の頃、夏に見た鯨の姿を求めて、もう一
度海を見つめる。「鯨はいってしまったわ」「わかるもんですか。そんなこと
わからない…」と会話しながら…
足元もあやしい老嬢ふたりは、「鯨はいってしまった」と自らに言い聞かせよ
うとする。あきらめさせるためだ。だが、「そんなことはわからない」と、一
方の声がする。まだ希望を棄てない。死ぬときまでは、何かが起こる可能性は
ある…
いくつになってもそうなのだ、夢や希望やときめきへの期待がなければ、人は
前に進めない、生きていくことはできない、と僕は老女たちの気持ちに感情移
入しながら思った。夢を喪失し、絶望し、ときめくことはもうないと期待さえ
なくしたとき、人は生きていく意味を失う。ただ、日々をすりつぶすように生
きていくだけだ。
「八月の鯨」を見たとき、僕は37歳を迎えようとしていた。僕はもう人生にと
きめきは訪れないだろうと思っていたし、自分の未来も見えていた。夢は「遠
い日の花火」になっていた。それは記憶の中で美しさを増すだけだった。手の
届くものではなかった。
しかし、ときめいた瞬間の記憶、夢を抱いていた頃の記憶が僕を慰める。子供
の頃の輝くような記憶が僕を癒す。それは黄金色に輝くもやのような中にあっ
て何ひとつ具体的なものは見えないが、幸福感だけを甦らせてくれる。それは
どんな人にもある子供時代の宝だ。
リピーとセーラにとっては、それが「八月の鯨」だったのだ。誰もが「遠い日
の花火」だと言い聞かせながら、「八月の鯨」を待ち望んでいる。いくつにな
っても…、死が訪れるその日まで…
「八月の鯨」が神保町の岩波ホールで公開された翌年の1989年10月6日、ベテ
ィ・デイビスはこの世を去った。81年の人生を生き、60年間を女優として過ご
した。93歳だったリリアン・ギッシュは、それからさらに数年間を生き1993年
に死んだ。99歳だった。
彼女たちにとって、自分の人生はどんなものだったのだろうか。ときめきに充
ちた、いつまでも夢と希望を失わない人生だったのだろうか。彼女たちも実人
生で「八月の鯨はいってしまった」と感じることはあったのだろうか。「恋は
遠い日の花火だ」と言い聞かせることはなかったのだろうか。
【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
日本でワールドカップがあったとき、一試合も見なかった私だが、さすがにオ
リンピックだけは少し見る。開会式もトータルで15分くらいは見た。たまたま
日本選手団の入場シーンだった。イタリア語ではジャパンはJではなくGで始ま
るのですね。それにしても、聖火の点火シーンは凝ってましたね。
デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
<http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■Otaku ワールドへようこそ![22]
アレ喫茶コレ喫茶:メイド喫茶の派生系
GrowHair
───────────────────────────────────
メイド喫茶の派生系とでも言うべきお店が、あれやこれやと出現している。上
を残して「メイドなんちゃら」は以前からだが、下を残して「なんちゃら喫茶」
が活気づいてきている。特に池袋が面白く、最近立て続けに3軒ほど行ってき
た。
●乙女喫茶で愛の旋律
秋葉原がオタクの街ならば、池袋は乙女の街として発展を遂げつつある。ここ
でいう「乙女」とは、「女性オタク」の婉曲表現みたいなもんで、少女漫画な
どを愛好し、授業中、ノートの余白にぱっちりお目目の少女を描くのに余念が
ないような娘たちを指す。特に、BL(ボーイズラブ、男の子と男の子の恋愛も
の)にハマると、「腐女子(ふじょし)」と呼ばれる。
池袋にも、秋葉原にあるような漫画・アニメ関連のお店の系列店が立ち並ぶ通
りがあるが、客層は圧倒的に女性が多く、通称「乙女ロード」と呼ばれ、男性
にとってはちょっといたたまれない空間が形成されている。その近くに、今年
になって、乙女カフェ "B:Lily-rose" がオープンした。メイド喫茶の女性向
け版とでも言うべきお店である。コンセプトは、ずばりBL。男装の麗人が給仕
してくれるという。
<http://lilyrose.bufsiz.jp/>
好奇心と羞恥心が激しく葛藤したが、「メイド喫茶で女性客を見かけるのは普
通のことだから、乙女カフェにおっさんが行ったって悪いはずがなかろう」と
言いくるめた好奇心が勝ち、行ってみた。2月4日(土)、夜の時間帯は男性だ
けでは入れてもらえないので、いつも撮らせてもらっているコスプレイヤーさ
んに一緒に行ってもらった。いい感じに腐ってる乙女である。
60階通りを東急ハンズのところで左に曲がり、しばらく歩いた左手、大通り沿
いの一階にそれはあった。道側はガラス張り。カーテンやスノースプレーによ
る装飾の隙間ごしに中の様子をうかがうと、黒スーツにびしっと身を固めたウ
ェイターが颯爽と立ち働くのが見える。お客さんは、ゴシック系に美しく着飾
った淑女たち。(行ったことないけど)ホストクラブってこんな感じかな?
自己の内部でワイングラスが床に落ちて砕け散るような人格破壊感を覚えつつ、
禁断の扉を開ける。「ようこそ!」の声に迎えられる。低音の、芝居がかった
口調。
5~6人分のカウンター席と、10数人がけの大テーブルと、4人分ほどの小テー
ブル。椅子は赤と黒のが交互に置かれている。大テーブルの末席に着く。壁は
打ちっぱなしのコンクリート。大きなガラス窓には分厚いビロード生地の赤と
黒のカーテンがかかり、赤い薔薇や白い薔薇が挿してある。目くるめくBL空間。
ギャルソンは5人ほどいて、ジャケットだったりベストだったり、シャツの色
は黒だったり白だったり、ネクタイの色は赤だったりグレーだったり。スーツ
は、肩幅などを合わせるため、オーダーで作ったそうで、後ろ姿など、どこと
なく線がなまめかしい。「攻め」と「受け」の役割が服装で区別できるらしい。
妖しさ満点。
10人ほどいる他のお客さんたちは、すでにすごいハイテンションで盛り上がっ
ている。嬉しくてたまらない風情でずっとしゃべっていて、時おり、わっと笑
い声が起きたり、きゃーと奇声を発したりしている。
メニューがまた妖しくて。カクテルの名前が「愛の旋律」「悪魔のささやき」
「禁断の果実」など、ケーキが「薔薇の園」「麗しき休日」「百合の誓い」な
ど。カクテルを頼むと、ギャルソンがシェーカーを客席まで持ってきて、目の
前でシャカシャカしてくれる。
「愛の旋律」は、もちろん少年と少年の奏でる愛の旋律。軽めの炭酸がちょっ
とだけぴりぴりっと。せつなく、甘美。さらに、「禁断の果実」や「真紅のド
レス」をいただき、ほどよく酔いが回りかけたところで、そろそろ、と思い、
店を後にした。「またお会いしましょう!」と送り出される。
現実のホモセクシュアルに興味があるわけではないのだが、乙女の空想上のそ
ういう世界って、なんとなくいいなぁ、とは思える。
●声優カフェで童心に返る
これまた池袋。声優カフェ「もえっ娘」は声優志望の女の子が給仕してくれる
ところに特徴がある。60階通り沿いの右側にある。昨年8月にオープン。
<http://www.moekko-cafe.com/>
行く前に想像していたのは、秋葉原にあるメイド喫茶の老舗 "cure maidcafe"
のようなところだった。というのも、そこでは土曜の夜にメイドさんが、ハー
プとフルートとバイオリンの見事な演奏を聞かせてくれるので、ここもきっと
その派生系で、楽器演奏の代わりに声で芸を見せてくれるのかな、と思ったの
である。
最近、声優の人気の高まりはすさまじいものがある。表芸からすれば無駄に容
姿端麗だったりするが、大規模なコンサートでは声のお芝居を見せてくれるだ
けでなく、歌手顔負けの歌いっぷりを披露してくれたり、トークで笑わせてく
れたりと、総合エンターテイナーの性格を呈している。だから、声優の卵とし
ては、メイド喫茶のようなお店で芸を披露することで、修養の場とするのだろ
う、きっと。
想像するに、店内の造りはヴィクトリア朝時代の大邸宅を模して、上品なくつ
ろぎ空間を演出し、メイドさんはくるぶし丈の黒のエプロンドレスをエレガン
トに着こなし、よくしつけられ、身のこなしも洗練されている。上演の時間に
は、声のお芝居で楽しませてくれる。知性と教養の空間、かな?
全然、違った。
2月9日(金)の夜、乙女喫茶のときとは別のコスプレイヤーさんと行ってみる。
8階でエレベーターを降り、中の見えない重い扉を恐る恐る開けると...。
「ラブやん」という漫画をご存知の方は、そこに出てくる「めがね喫茶『委員
長』」と言えば「げ、それかよ」と思っていただけるだろう。小学校の教室。
小さな机が整列し、座っているのは、机のサイズとの不均衡著しい、大きな生
徒たち。前に立つ先生の姿は、「ラブやん」と違って、アニメキャラのコスプ
レ。
すでに十数人ほど生徒がいて、一番後ろの空いた席に座り、ほぼ満員になった。
机にはマジックで落書きしてある。アニメキャラ的な絵ばかり。前方にはホワ
イトボードとカラオケマシンが置いてある。
コンセプトは「小学校の教室で、先生も生徒も一緒にカラオケを楽しみましょ
う、もちろんアニソン(アニメの主題歌)中心で」ということらしい。童心に
返れるところ。いや、もともと童心の大人が本領発揮するところか。
猫耳カチューシャが渡される。自分につけてみる。似合うと言われ、ちょっと
うれしい。希望すれば、店の用意した衣装を着ることもできる。私の前の列の
女性3人組のうち2人は、メイドさんとロリータになった。
3人の声優さんたちが、代わる代わるアニソンを歌ってくれる。ゲーム「サク
ラ大戦」の主題歌「檄・帝国歌劇団」のサビのところでは、「みなさんご一緒
に」ということで、大合唱になる。音楽の授業みたい。
声のお芝居も見せてくれた。たわいもないほのぼの系コメディー。友人の家に
遊びにいった2人が名古屋料理を振舞われるのだが、何でもかんでも味噌づく
しで、本当にあるのか疑わしいのまで次から次へと出されて、辟易してくると
いう話。声だけでリアリティを演出する芸当、学芸会よりはずっとレベルが高
い。
以前、(株)コーエー主催のイベントでベテランの声優さんたちの寸劇を見た
ことがあるが、一言「寒いなぁ」だけの台詞にさえリアリティを超えたリアリ
ティが感じられてすばらしかった。我々の現実の会話の方が棒読みに聞こえて
きそうなほど。そこまで芸を磨くのは、きっととてつもなく大変なんだろうな。
もえっ娘の娘たちも、がんばってほしいなー。
選曲パネルが客席にも回ってくる。前に立って歌う人もいて、みんななかなか
上手い。もう、誰が客だか店員だか。はしゃぐ子供たち。大騒ぎ。ここは退行
の解放区。心ゆくまで小学生になりきって楽しめる。いやはや、こんな店まで
出現したとは! オタクをここまで甘やかして、いいのか?!
●魔法学院カフェはコスチュームに萌え~
もういっちょ池袋で、「王立アフィリア魔法学院」。ホームページによると、
「コスチュームテーマカフェ」なのだそうで。昨年10月にオープン。
<http://www.afilia.jp/>
背後にファンタジー系のストーリーがあって、それに基づいて作られたテーマ
パークのようなところ。コンセプトはディズニーランドっぽいが、制服のデザ
インがどこかロリっぽかったりして、オタク好みに趣向が寄っている。ああ、
絶対領域の目にまぶしいことよ。あ、「絶対領域」とは、短いスカートの裾と
ニーソ(オーバーニーソックス)のトップとの間に存在する、太ももの露出部
分のことです。絶対的な効力があるかららしい。
地中海にあったとされる、古代魔法文明、アフィリア。現代の科学では解明で
きない多くの謎を秘めた高度な文明で、上下水道をはじめ、飛行技術(箒で?)
まであったと言われる。が、ある日、忽然と姿を消してしまった。
そして、なぜか現代の池袋に突如として出現したのが、「王立アフィリア魔法
学院」。もともと王国の東部に位置する魔法学校であった。学院内のカフェテ
リアで働くのは中等部の2年生、つまり見習いの魔法使い。
この王国の厳しい規律としてある「誰かのための自分」というご奉仕精神を実
践する。カフェを訪れる学内の先輩にまごころいっぱい、一生懸命尽くすけど、
まだ魔法らしい魔法も使えない未熟者たちなので、ときどきドジったりもする。
……ということらしい。
これを見たら、矢も盾もたまらず、今回はひとりで行ってみる。2月12日(日)
60階通りから右へ入った路地の右側、音ゲーで有名なゲーセンの4階。入ると
「いらっしゃいませ、先輩」の声に迎えられる。
初回は「先輩」たる資格を得るための学院証の発行に300円かかる。料金は1時
間フリードリンク制でノンアルコールが1,900円、アルコールが2,900円と、ち
ょっと高め。
内装はハリポタのホグワーツ魔法学校のような重厚さ。ろうそく型の照明で室
内は暗め、分厚い蔵書がぎっしりと並ぶ書棚は壁に描かれた絵。大きなスクリ
ーンには、ヨーロッパの古城と宮殿の映像が流れる。広くて余裕のある空間。
「他国ではコーラとも呼ばれている炭酸飲料」がここでは「ザ・ブラックマジ
シャンソーダ」だったりして、慣れが必要。
制服は期待通り、めっちゃかわいい。「後輩」に放課後の過ごし方を聞いてみ
ると、予想にたがわず、ゲーマーでコスプレイヤーなんだそうで。実は住んで
る世界が、近かったり。やっぱオタクにとってはこの親近感が一番うれしい。
●おまけ
乙女に朗報。3月24日(金)には執事喫茶がオープンするそうで。やはり池袋
に。店名は "Swallowtail"。意味は「燕尾服」ね。
<http://butlers-cafe.jp/>
【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
カメコ。新大久保のメイドバー「エデン」は昨年末をもって中野店に一本化さ
れ閉店。最終日は名残を惜しむ常連客で賑わった。が、2月18日(土)、跡地
に再びメイドバーがオープン予定。わーい! 店名は "Especially Kiss"。
<http://www.e-kiss.jp/>
店長の朔にゃんさんは、ついこの前まで、アフィリア魔法学院の「後輩」だっ
たそうで。
<http://www.geocities.jp/layerphotos/>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(2/17)
・せっかくのオリンピックであるが、そんなに熱中していない。時差のおかげ
で、リアルタイムで見ないから緊張感もない。放送されているんだから、見よ
うと思えば見られるのだが、見ようと思わない。就寝も起床もいつもと全く同
じだ。日本の活躍を期待しているかといわれれば当然イエスなのだが、期待が
はずれてもあんまり落胆しないのは、そもそも過大な期待をしていないからで、
これは精神衛生上にもよい。あるいは、ずるい。メダル確実と騒がれている競
技は、ラッキーだったらねというくらいの期待である。あまり期待されていな
い競技で、日本が健闘していると非常にいい気分である。たんなるへそ曲がり。
NHKの朝のニュース時に、まずそれまでの結果を聞くのだが、トリノにいる押
しの強そうな顔した、明るくうるさいキャスター(男)が困りものだ。芸能慣
れしたかんじで、現地スタジオに呼んだ選手のインタビューもうまいのだが、
スポーツの報道としてはどうかなと思う。もっとクールにやってほしいものだ。
ちゃらちゃらしたタレントをキャスターとして派遣した民放は、はなから見な
いけど。ところで、先日、加藤が金メダルをとれなかったのは策謀かと、半分
ジョークで書いたが、リアルに危険な話になってきた。加藤の直前のレースで
なぜか転倒した外国選手と、加藤が落ちたためメダルをとれた外国選手は同じ
国なのだ。さらに、練習レーンで加藤と接触して刃に傷をつけた外国コーチも
同じあの国のようだ。ああ、いやだいやだ。 (柴田)
・昨日の「ありえない」は、TVドラマで表現するには厳しいという意味。相当
作り込まないと納得できない設定や展開なんだもの。小説やお芝居なら想像力
で補える。/弟が全国ネットのTV番組を見て、神戸空港の問題点を知り憤って
いた。どうして他の番組ではオープン報道ばかりで、問題点を報道しないのか
と。神戸空港は恐ろしくて使えないと。関西のTV局や新聞では前々から指摘し
ていたり、反対運動を報道していて、それでも強引に決行されてしまったとい
う印象が私にはあるんだけどさ。他府県に住んでいた弟に、今にはじまったこ
とじゃないよと伝える。オープン前日にもそういう報道があったし。それより
神戸空港の問題点指摘をオープン当日にやっても意味ないと思うんだけど。建
造を阻止するために報道するならわかるが、もうオープンしちゃったのにどう
すんのよと。解決策を用意するか、安全に運用させたり伊丹か神戸のどちらか
に統一させるために、これからも継続して報道してくれることを祈る。神戸空
港側も検討に検討を重ねた結果だろうから、指摘されている問題点をクリアし
てくれると思いたい。個人的には伊丹が一番アクセスが楽だし便利なので、神
戸は使わないだろうし、関空の利用も控え気味。 (hammer.mule)
<http://ja.wikipedia.org/wiki/神戸空港> 空港反対運動
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行 デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>
編集長 柴田忠男
デスク 濱村和恵
アソシエーツ 神田敏晶
リニューアル 8月サンタ
アシスト 鴨田麻衣子
情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html>
広告の御相談はこちらまで
★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://mag2.com/>、
E-Magazine<http://emaga.com/>、カプライト<http://kapu.biglobe.ne.jp/>、
Ransta<http://ransta.jp/>、melma!<http://www.melma.com/>、
めろんぱん<http://www.melonpan.net/>、MAGBee<http://magbee.ad-j.com/>、
のシステムを利用して配信しています。配信システムの都合上、お届け時刻が
遅くなることがあります。ご了承下さい。
★姉妹誌「写真を楽しむ生活」もよろしく! <http://dgcr.com/photo/>
Copyright(C), 1998-2006 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

←RSSリーダーで受信
■笑わない魚[226]ウチの芝は青いかもしれない/... (TN 2008年11月14日)
■クリエイター手抜きプロジェクト[184]Adob... (古籏一浩 2008年11月08日)
■クリエイター手抜きプロジェクト[184]Adob... (tkish 2008年10月30日)
■クリエイター手抜きプロジェクト[184]Adob... (古籏一浩 2008年10月29日)
■クリエイター手抜きプロジェクト[184]Adob... (tkshi 2008年10月29日)
■おかだの光画部トーク[1]新連載 デジタルガジェ... (TAKAGISM 2008年10月15日)
[2493] 万華鏡写真の可能性... (ジョウジ川上 2008年09月16日)
■映画と夜と音楽と…[388]映画の力を信じていた... (maki 2008年09月12日)
■映画と夜と音楽と…[387]友よ、答えは吹きくる... (かよ 2008年09月05日)
■グラフィック薄氷大魔王[143]電子書籍ビュアー... (押江義男 2008年07月14日)