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[1991] 藤田嗣治展レビュー

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1991   2006/06/14.Wed.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17713部
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            <20世紀画法のデパート>           

■武&山根の展覧会レビュー「藤田嗣治展」
 最後の最後まで日本と外国の狭間で生きたフジタの一生を追体験!
 武 盾一郎&山根康弘

■グラフィック薄氷大魔王[56] 
 バイオType U(前編)
 吉井 宏

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■武&山根の展覧会レビュー「藤田嗣治展」
最後の最後まで日本と外国の狭間で生きたフジタの一生を追体験!

武 盾一郎&山根康弘
───────────────────────────────────
<コンセプト>
最近ようやく美術に関心を寄せる人たちが増えて来ましたが、アートとアーテ
ィストを安易に高尚にもっていってしまってたり、美術の提示のされ方に多少
の疑問も感じていました。もっとアートは分かり易いし、楽しいものだし、生
活にリンクするものなんだと思います。そこで、デジクリを通して芸術をもっ
と知ってもらいたいと、武盾一郎と山根康弘の二人の画家による展覧会レビュ
ーを企画しました。大メジャーな展覧会から、一般的にはそんなに知られてい
ない芸術家の展覧会、現代美術まで幅広くみていく予定です。

武: 行って来ましたよ! 藤田嗣治展。東京国立近代美術館。
< http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html >
山: 人どのくらい来てた?
武: チケット買うところから並んでたよ!
山: 僕が行った時もけっこう混んでたわ。
武: 平日で、雨模様で、空いてるんかと思ったらビックリ。「あ?、混んでる
!)」って出ばなくじかれて、テンション下がったよ。一瞬。
山: さすが日本でほぼ初めての大規模な回顧展やな。

●画家に対する先入観

武: そうだねー、フジタの名前は知っていても実物見たことなかったし。しか
も「藤田嗣治」っていいイメージなかったんですよ。
山: へー。なんで?
武: 「趣味っぽいヌード描いて、戦争に加担した、厭なエリート」っていう先
入観があった。もっと悪い言い方すると「売国奴」みたいなイメージ。
山: 僕にはまったくネガティブなイメージなんてなかったな。6!)7年前かな、
ヌードクロッキーやってたんやけどね、ヌード描く時に誰か参考になる人いな
いかなと思っていろんな作家を見てたんやけど、その時に藤田に出会った。僕
はまず絵にやられたからね。趣味的、という感覚で藤田を避けていた人は多か
ったかもしれへんけど、僕の趣味にはあった(笑
武: 画家というか、芸術家というか、イメージってあるじゃん。で、その「イ
メージ」の方が強くて、作品をしっかり見てもらえない、って画家も多いでし
ょう。例えば「岡本太郎」のイメージって、「爆発おじさん」だけど、そのイ
メージがジャマをして、その後、太郎がホントは何を考えどう作ろうとしてい
たかってのが見えにくくなっちゃうんだよね。
山: 岡本太郎のテレビの印象強いわな。
武: 藤田もそんな感じで、ネガティブなイメージが強過ぎて、「絵の技」の話
まで辿り着きにくいから、今回、藤田の「絵」だけ観ようって思ったんすよ。
山: ふーん。僕はね、古い人好きやったんですよ。絵にしろ文学にしろ。むし
ろ今の人にあまり興味を持てなかった。だから変な言い方やけど、「古い=つ
まり死んだ人」というだけでも、逆に受け入れれたところもあるなあ。
武: あーなるほど、それも面白いねー。
山: 死んでるからオッケーみたいな。
武: 生きてると、やっぱキツイんだ。
山: その人が見えてくる、というかなんていうんかな。直接見れないというか。
武: なるほど、生きてる場合、生きてる人間の方がなんだかんだ言って強い。
死んでいると、わりと素直に作品と対峙出来る、と。
山: そんな感覚かもしれへんな。今はそんな事もないけど。
武: でね、藤田ってつくづく悲しいなあーって思っちゃったのよ。展覧会観て
泣きそうになったのは、シャガール以来だよ。
山: ほう。僕はシャガールあんましやけどね。
武: 俺も、なんか趣味っぽくてピンと来なかったんだけど、90歳になって描い
たのが「イカルスの墜落」なんだよな。長生きしたし、喰えた売り絵画家なわ
けですよ。で、晩年になると明らかに筆のストロークが短くなってくるんす。
山: 「枯れ」ですな。
武: ははは! でだよ、最後に、翼が溶けて落下するイカルスを描くんだよな。
ストロークも短いし、大きな絵を描く体力が追いついてないって感じがしちゃ
うのに、なんか涙が込み上げて来たんすよ。
山: 人生見てしもたんやな。
武: 藤田の展示も言ってみれば、藤田の一生を追体験するようなもんだったよ
ね。初期のいろんな画風にチャレンジ→乳白色登場→メキシコの影響→土着→
戦争画→動物(ちょっと浮遊)→子供→宗教。大胆にテーマを分けて展示して
たのが、見る側からすると、とても分かり易かった。展示での「フジタものが
たり」の作り方が上手かったね。解説文章はイマイチだった感はあるけど。
山: そうやね。見たいものを見せてくれた感じがするな。藤田の伝記は何冊か
読んだけど、伝記で押さえてるとこをそのまま絵で見せてくれた感じ。

●画家の人生、流浪の民

武: 藤田はファーイーストの田舎モン丸出しなんすよ。で、野望だけあってフ
ランスに行って、日本で教わった事はなんてちっぽけなんだ! って一度壊れ
る。ドワーッと画風が変化して行く。20世紀画法のデパート。
山: 画法のデパート?
武: キュビズムっぽいのも描いてるし、極度に風景を単純化しようってのも描
いてる。メキシコに行ったら、「社会主義リアリズム」的な画風になる。
山: つまり当時の最先端の場所に居た訳やね。分かりやすいと言えば分かりや
すい。
武: で、メキシコに行って藤田は「芸術の政治的意味」を考えるようになった
気がする。何しろトロツキーをかくまったバリバリの共産主義者リベラと交流
持つ訳ですから、思想と芸術について青天の霹靂のような刺激を受けたんじゃ
あないだろうか。藤田って「思想」なさそうじゃないですか、もともと。
山: ずっとそうなんちゃうかな。あんまりそういうの考えるの得意やなかった
んやろうね。時代的にそうせんとあかんかっただけで。
武: で、日本に帰って「壁画」とか描いちゃう訳でしょ。メキシコ壁画運動の
影響はバッチリ受けてるんだけど、なんかビミョーにニュアンス変ってる。
山: 政治的思想で動いていた人ではないんやろな。
武: けど、何で戦争画なんか描いたんだろうなあ?
山: ま、藤田のお父さんは軍医やからね。森鴎外の後継。軍からの依頼は藤田
にとって名誉。
武: えええっー! 最右翼ですがな。
山: 思いっきり日本軍。
武: そいつが、(共産党宣言してる)ピカソや(共産主義者の)リベラと出会
って、多大な影響を受けてるんだから不思議だよな。「右翼」、ミーツ「左翼」
だな。
山: 人生わからんねー。
武: 藤田の人生の変遷ってさ、フランスに行って、当時の「芸術」に出会い、
ビックリする。で、いきさつは分からんが中南米に行って「共産主義」にビッ
クリする。で、日本が戦争して「日本の戦争」も見てビックリする。状況の凄
い所を転々と「わざわざ」まわってるんだよね。
山: ビックリする、というか「よっしゃ!」って思ってたかもな。
武: あ?、そうとう興奮したんだろうなあ。
山: それにしても戦争画の責任を藤田一人に擦り付けた他の連中はひどいな。
武: う?ん。なぜ藤田に責任を負わせようとしたんだろう? むしろ、政治的
には無知無能な人だったろうに。
山: そうやね、調子いいから、好戦者と思われたんちゃう? そやから使われ
たんやな。
武: まさに道化そのものだよ。
山: で、捨てられた。
武: 日本という国から。
山: しょうがないからフランス帰化。
武: どこにも居場所のなかった日本人。。。
山: いろいろ考えさせられますな。

●画家の辛いシノギ

武: けど藤田って金に不自由してなさそうな印象があるんよ。
山: フランスに行って最初相当貧乏してるで。
武: ええっ、貧乏だったんだ!
山: ひどかったみたい。だからこそ絵で名を上げるためにはどうしなくっちゃ
ならない、ということをずっと考えたてたんとちゃうかな。
武: 技はある、と。藤田はずっと「何を描くか」というより、「どう描くか」
(画法)をやって来た人のように感じる。
山: 基本的には何でも描ける人やしな。
武: そうなんだよ。そこがなんか、とても悲しくて。
山: 藤田は小さいころから器用でフランスでは最初絵では食えなかったから、
お針子とかモデルとかをやって食ってたみたいやで。
武: そうなんだ。フランスでの写真や自画像なんか観ると、なんかね、前髪揃
えて、ちょびヒゲをたくわえて、ピアスをして、派手な服を着てる姿は、なん
かどう見ても道化だよ。
山: いかに道化るか、パフォーマンスは相当考えてたみたいやね。
武: 考えてたんか。。。
山: 藤田は酒は一滴も飲めないが、パーティー大好きでわざとお茶らけてたん
やな。エンタテイメントとして。
武: そうなんかあ。。。凄いな。
山: それもフランスで成功するための戦略やったんやろな。
武: だからこそ、和風な画風にしたんかな。画風もそうだけど、モチーフにも
硯とか筆とか、和風なものが入ってる。
山: で、その形振りが日本では理解されず、バッシング。
武: 卑屈な道化じみたことしてでも名声を上げたかったんか?、みたいな。
「売国奴だー!」って(笑)

●藤田の絵の確立

山: 藤田が言うには、フランスに行くとまあいろんな人種が集まっているんで
自分が何者かをかなり意識しないとやられてまう、と。
武: ふむ。
山: モジリアニとかと仲良かったんやな。一緒に住んでたんやったか。
武: わはは! 初期の人体フォルムはモジリアニじゃん! 分かり易いよな?。
山: まあそんなもんでしょうけど。モジリアニは売れる前に死んじゃった。
武: おー。
山: それと入れ代わるように藤田の絵が売れだした。
武: なるほど?、おもろいなあ。
山: で、自分は何かを考えた時に、我が国には墨と筆が在る、と。
武: それを使った、と。
山: フランスというまあ当時の美術の主流があってそこに乗っけるためには油
絵というフォーマットは外せない。で、苦心してあの技法が生まれた訳やな。
例の「乳白色の下地」。
武: 下地なんだよなー! 表面の描き方、じゃなくて、支持体、かあ。
山: その下地の上にあの鉄線描。表面の描き方は藤田の生命線やと思いますよ。
下地だけではない、と僕は思うが。
武: あぁ、そうかあ。やっぱ日本人は「線」かあ。。。宗教画はぶっちゃけ興
味なかったなー。フランスに帰化する為の手続きだったんじゃない?
山: そういう面もあるんかもな。でもランスの礼拝堂、絵は好みとちゃうけ
どやってしまうことがすごいな、と思うけど。
武: 居場所のなかった人だから最後は神に抱かれて安心したかったんじゃな
いでしょうか。
山: しかし、藤田はその頃日本から取り寄せた浪曲を聞くのが楽しみやった
らしいねんけど、キリストと浪曲・・・意外と合うんか?
武: ははは。わからん。ひょっとしたら年を食えば分かるのかもよ。
山: 取り合わせの妙(笑)藤田は結局最後の最後まで日本と外国の狭間で生
きたんやな。

●戦争画

武: やっぱり戦争画の展示がとても重要だったと思うよね。乳白色と、黒の面
と、線と、、、ってのが戦争画になると「今までの画法は全てナシねー!」っ
てくらい画風が豹変してる。
山: 画法はかなり変わってたな。藤田に限らず、戦争画はいつ頃かまでは日本
美術のタブーやったみたいやからね。それが多く見れたのは良かった!
武: どんよりと暗い色合いの中で人間達がごろごろと戦闘して殺し合ってる。
あれだけ近いトーンで描き切ってるのは戦争画くらいだしね。それまでの藤田
は割とペタって後ろ(背景)があるか、或は何もないか、じゃないですか。向
こうの方まで続くような風景は戦争画だけだしね。異様だと思った。
山: でも藤田の戦争画でもそうでないのもあるんですよ。
武: へー!
山: なんかもっとひょろっとした感じの。
武: あるんだ。
武: じゃあ、力作が展示された、ってことかな? あと、戦争画で気になった
のは、サインが修正されてるんだよね。
山: 英語に変わってるやつ? あれ、藤田が書き直したんやな。
武: フジタが直したの?
山: これからはこの絵は世界中の人が見るようになる、って言って藤田が書き
直したらしい。
武: へー!。。。
山: それから、藤田は同じ画題で2パターン描いた戦争画もある。一つは外に
見せる用、もう一つはなんなんやろ、自分のためなんかなんなんか、相当凄惨
な絵を描いてたみたい。「秘密だぞ」とか言って、仲のいい絵描きが藤田の家
に来た時に見せてたらしいで。
武: うーむ。軍に依頼されて描いてるんだろうけど、なんつーか、戦争肯定的
に感じなかったんだよあ。。。池袋モンパルナスでさ、戦争画描いた人いたじ
ゃないですか。
山: 誰でしたッけ?
武: 戦後、大バッシングを受けるんだけど、北海道の人だっけな、今は、美術
館が建ってる。えっと名前は忘れた。。。でもね、当時20代。絵が描ければ嬉
しい! って年頃よ。認められたいし、喜んで力入れて描いたと思うんですよ。
でも、藤田の場合、もう60歳くらいでしょ。なんで戦争画描いたんだろう?
山: やっぱりお父さんのことがあるからちゃう?
武: うーむ。。。
山: 軍から直接依頼を受けて戦地に行った。何回か行ってるんちゃうかな。
武: えっ、ちゃんと現場に行ったんだ。
山: 最初はあんまりのってなかったみたいやね。それがひょろっとした絵。ど
うやらノモンハン事件を描いたぐらいから変わってきたみたい。それが2パタ
ーンある絵。
武: うーむ、敗北を描いたのか?
山: 一つは普通の戦争画、もう一つはソ連の戦車に日本兵が踏み付けられてる
ひどい絵だったらしい。
武: うーむ。。。戦争画を観てちと思ったのは、戦意高揚というより、凄惨な
リアリズムが勝ってたっていうか。。。
山: こんなんもある。
< http://www.ippusai.com/hp_home/sunset/fujita.htm >
なんかあれやね、スイートホーム(1996年、武、山根、吉崎で段ボールハウス
に描いた巨大群像画。'96.1.24東京都によって強制撤去)思い出すな。
武: うーん。泣けてくるよ。。。
山: 藤田は喜んでたみたいやけど。
武: ははは。本質的に芸術とは善悪を超越する。それは、結果として、悲劇に
もなるし、きっといい事にもなる。これだけ、バッシングを受けながらも、藤
田の絵がなぜ気になるんだろ? なんか、そういったことをちゃんと「絵」で
現してるからなのかなあ。
山: 藤田には猫の闘争の絵があるけど、見た?
武: あれは面白いね!
山: あれと一緒なんとちゃうかな。戦争画も。
武: むむむう。。。難しいのう。。。
山: きっと燃えてくるんやろ、闘い(笑
武: あー、絵師としてはそうだの。
山: 凄惨な場面の戦争画はさすがに当時公開することはできんかったけど、そ
っちが好きやったんちゃう?
武: うん。それは何となく分かる。戦争画責任を藤田に負わせようとした芸術
家連中は、彼に嫉妬してたんだな、きっと。地位とか名声に対する嫉妬じゃな
くて、「絵道」として。
山: そりゃ嫉妬もあったやろなー。
武: 善悪の問題じゃなくて、藤田はじゃあ、ずっと現場に行って絵を描いてた
んだな。フランス、メキシコ、戦地、と。
山: まあ戦争画の場合はその場で描くわけではないやろうけど。スケッチはす
るんやろけどな。

●子供の絵

武: 戦争画以降の作品になると、もう画法が見えて来ない。
山: なんかもう、おかしなことになってるわな。
武: そうそう!
山: 昔は嫌いやった。そこら辺の絵が。でも今回見て、やばかった(笑
武: まじ俺も。それ以前の絵はさ、いろんな画風を吸収して、表現して行こう!
っていう気概がうんと見えるのよ。で、戦争画でキレちゃったのかなんなのか、
動物描いて→夢を描いて→子供、ってどんどん内向してく。
山: ほとんどヘンリーダーガーやね。あれは。
武: 子供の絵のオンパレードは、完全に心を閉ざしてしまった藤田の狂気が露
出していて凄かったよ。ホントに、ヘンリーダーガー。笑ってる子供いないし。
山: 怖いよなーあの子供たち。
武: 若い頃は、ウケる事考えて、奇抜なカッコして、注目される事を常に考え
て行動して、社交的で、努力家で、で、時代の波にもまれて。。。最後は心を
閉ざした自分の箱庭世界になるのかっ! って思ったら、泣けて来たんすよ。
山: なるほど。寂しいなー。
武: で、(あの恐い)子供達の絵がパラダイスでもあるワケですよ。幸福そう
なんだけど、明らかに狂気。
山: まさに藤田的ユートピアやね。
武: 藤田の精神というか、思想めいたものっていうか、それらはみな子供達の
絵で花開く。
山: 開き過ぎてどっか行ってしまった感もある。あそこにはなかなか行けない。
武: ルックスや画法ではない、境地。
山: だから恐ろしい。
武: 感動しましたねー。
山: あとね、あの子供達の絵でちょっと気になったとこ。何かと言うと「目線」
やね。
武: 目線!
山: ほとんどこっち見てない。っていうか何処見てるかわからん!
武: そうそう!
山: ばらばらなんよ。あれがすげー気になった。
武: 何かから逃げ続けたのか?
山: なんなんやろなー。
武: 「もうこんな人間社会とは一切縁を切りました。」かの?

●あだなはFoufou

山: 藤田のフランスでのサインは子供の絵の時は違うけど Foujitaやった。
武: あー! そうだった! なんでじゃー? フランス語読みか?
山: いや、Fouというのは藤田のあだ名で(Foufou)、キ○○イという意味や
ねんな。
武: キ○○イか。。。。またでた。
山: それを自らの名前としていた。
武: 画家はなぜ、自分を「キ○○イ」と呼ぶのだろう?
山: ほんまにそうなんちゃう?
武: ちがうよー!
山: ま、ほんとにおかしくなってたら絵描けへんからな。
武: そうそう。画家はキ○○イか、脳を分析して科学的に調べて欲しい!
山: そういうことにしとかんとみんな納得せーへんのちゃう? みんな安心し
たい。だ
からわざとそういう人間を生かしておくことによってみんな安心。
武: そっか?。画家自身もそうすることによって、画家然としてられる、と。
山: 免罪符やな。
武: 悲しい免罪符じゃなー!
山: でも人間ってみんなおかしいとこあるわけでしょ。
武: そうそう! けど、今の世だと、変な人間みな捕まえろ! みたいな風潮
もあるからな。。。
山: あれやね、創らないというのはよくないんやろうね。
武: そだねー。藤田はなにしろ、描き続けた。
山: 創らなかったらやっぱりね、なにしてんのかわからんただの変人(笑
武: 子供の絵のあたりが一番モチベーション高そうだよな。あれで、作品作っ
てなかったら、絶対に子供に変態行為をして殺してる。
山: 殺すかどうかはわからんが、ほんとおかしなことになってたかもな。
武: そだね。
山: ま、武さんも変なことしでかす前に描いて下さい(笑
武: 描くがな! 描きつつも変な事するぞー!
山: 子供の絵描いたら? 鏡見て。目玉飛び出てるやつとかな(笑

※東京国立近代美術館の展示は修了
京都国立近代美術館:2006年5月30日(火)?7月23日(日)
< http://www.momak.go.jp/ >
広島県立美術館:2006年8月3日(木)?10月9日(月・祝)

●武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)take_junichiro@mac.com 画家
新宿西口地下道段ボールハウス絵画集
< http://cardboard-house-painting.jp/ >
夢のまほろばユマノ国
< http://www.uma-kingdom.com/ >

●山根康弘(やまね やすひろ)ymn_yshr@ybb.ne.jp
阪神タイガース信者兼画家
交換素描
< http://swamp-publication.com/drawing/ >
SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/ >

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■グラフィック薄氷大魔王[56] 
バイオType U(前編)

吉井 宏
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ソニーのVAIO Type Uを購入した。

実にコンパクト。文庫本サイズ。ちょっと厚みがあるけど、そのせいでぎっし
り感がなくて意外に軽く感じる。520gはiBook12インチの4分の1以下、最軽量
モバイルノートの半分。ただ、4.5インチ(1024x600)の画面は、パソコンの
画面としてはありえないくらい小さく、文字が2mm以下。読むのに努力が必要。
まあ、画面拡大機能や文字を大きく設定すれば、なんとか。

カーソルはスティックポインターボタンで動かせるが、当然ながら付属のペン
で画面を操作するほうがやりやすい。指や爪でもカーソルは動かせるけど、2
mmくらいのクローズボタンを指でクリックしようとしても無理で、「OKボタン」
さえ指ではクリックできなかった。伸縮して倍の長さになる仕掛けのペンは、
いくらなんでも細すぎ。いつもは普通サイズのスタイラスペン(指輪型ならな
おいい)を持ち歩いて操作するほうがいいと思う。

キーボードは、キーが小さくて平らで押しにくいし、ちょっと力をいれないと
押せない。碁盤の目状のキー配列は使いにくいかと思ったらそうでもない。キ
ーを目で確認しながらだけど、割と普通に打てる。デジクリの原稿一本書くの
はしんどいが、ブログのコメントやメールの数本くらいなら十分実用的。

タブレットPCと同じく、立ったまま使えるのも良い。ちょっとファイルを確認
したくなったとき、ノートCPだと座る場所を探さなくちゃならないが、Type U
では思いついたその場で見れるし、歩きながらでもオーケー(試したから本当。
ホールド感がいいし、ストラップ付き)。オプションのGPSユニットがほしく
なった。

家にいるときにType Uで何かしようという気にはならないだろうけど、常時持
ち歩き専用には悪くない。データ作成したりテキストをいっぱい書くのではな
く、「出先でメールやインターネットしたりパソコンのデータを閲覧できる、
高性能PDA」と割り切れるならぜんぜんオーケーだな。・・・というのが購入
直後の印象。

中身はType Tと同じらしい。Core Solo 1.06GHzなのでけっこうキビキビ動く
(HDDは1.8インチなのでちょっと遅いけど)。HDDの代わりに16GBフラッシュ
メモリを使ったタイプも今月中に出るらしいけど、たぶん値段が倍近くするよ
うな気がする。今はHDDタイプでいいや。

超軽量MURAMASAだ、タブレットPCだ、Origamiだと騒いでた僕ですが、Uは以前
から気になっていたマシンなのです。似たようなサイズで脇に大きなカメラの
ついたバイオGTというモデルがあって、カメラがなければ最高だなと思ってい
た。希望通りカメラなしで出た極小マシンが初代バイオU。店頭でいじったと
ころ、画面とキーボードが小さすぎてとても実用にならなそうだった。ただ、
モノとしての魅力は非常に大きくて、ずっとほしいと思っていた。つい最近も、
新宿で中古を見つけて思わず買いそうになったほど。

その後、キーボードなしで携帯ゲーム機のようなType Uが登場。ペン操作の本
体のみではほとんどビュワーとしてしか使えそうになく、まともに使おうと思
えばキーボードやポートリプリケーターなどと一緒に持ち歩く必要があった。
タブレットPCで荷物ガチャガチャ盛りだくさんになった経験から、このType U
はほしいと思わなかった。っていうか、その時点では、僕はType Uをぜんぜん
理解してなかったのかも。                (後編に続く)

オマケ。絵を描けるか試してみた。ペン先とカーソルのズレもほとんどなく、
一応ちゃんと描ける。筆圧感知はない。ただし、描画領域が名刺程度なのとタ
ッチパネルの性能もあって、簡単なメモやラクガキ以上は無理だと思う。まあ、
出先でType Uでスケッチをしなくても、紙やホワイトボードに描いて内蔵カメ
ラで撮れば、保存もメール添付もできるし。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

ワールドカップ初戦、たまたま28インチブラウン管テレビ(98年製)が故障中
で、捨てそびれていた昔の14インチテレビを引っ張り出してきた。普段サッカ
ーなんて見ないくせに、後半戦中盤まで日本が勝ちそうな雰囲気があったので
そのまま見続けちゃったけど、ああ???見なきゃよかった??。28インチテ
レビは今朝修理に来てもらって安くなおった。問題のあるユニットを取り替え
るのかと思ったら、なんとハンダごてを使って基板のICを一個交換。ちょっと
感動。パソコンの修理とは大違い。いきなり大型液晶やプラズマに買い換えな
くてよかった?。アナログ放送終了まで、あと5年持たせるつもりだからね。
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/ >

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(6/14)
・富士写真フイルムの企業メッセージTVCM「PHOTO IS」子供編が好きだ。「イ
マジン」をバックに、シンプルにメッセージするオノ・ヨーコの英語・日本語
が美しい。もちろん、出てくる写真もすばらしい。有名写真家の名前もクレジ
ットされている。「写真を撮ること」「写真で残すこと」の大切さがよく伝わ
ってくる。これはいつも見入ってしまうCMだ。一方、「言葉は未来」「言葉は
思い出」などと、いろいろな人が「言葉はナニナニ」と一言発する場面をしつ
こく積み重ねて、うっとおしかったのが朝日新聞の「ジャーナリスト宣言。」
このところ、虚偽のメモとかNHK番組改変問題とか、人々の信頼を損なうこと
著しい朝日が再生を誓って流したCMらしいが、とにかくうざいのと、朝日がよ
く言うよってかんじで、こんなメッセージで信頼を回復できたかどうかは疑わ
しい。恥の上塗りか。最近テレビで見ないが、二度と出てこないでほしい。見
入って、聞き入ってしまう

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