[1992] レタッチの神様
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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1992 2006/06/15.Thu.14:00.発行
http://www.dgcr.com/ 1998/04/13創刊 前号の発行部数 17716部
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<Macによって全滅>
■デジアナ逆十字固め…[8]
レタッチの神様
上原ゼンジ
■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[109]
子持ちにとってクルマは必須だろうなあ
茂田カツノリ
■セミナー案内 PDF委員会定例セミナー
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■デジアナ逆十字固め…[8]
レタッチの神様
上原ゼンジ
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先日はレタッチの神様、坂本恵一さんのお話を伺う機会があったので、印象に
残ったことを、以下メモ的に書き記しておきたい。
レタッチの一般的な意味としては、写真に手を加える、修正をするといったこ
とを指す。今ならすぐにPhotoshopが思い浮かぶが、元々は印画紙やフィルム
に対して直接手を加えた。たとえば印画紙に写真を焼いた際、埃などにより白
く抜けてしまう部分が出来てしまうことがある。ここに墨などを点描して修正
することをスポッティングと呼ぶが、これは写真現像をしたことのある人なら
誰もが体験するレタッチの基本的なテクニックだ。
印画紙の場合であれば、直接描いたり、削ったり、セピア色に調色したり、絵
の具を使って彩色してしまうということもある。またフィルムの場合であれば、
薬品を使って濃度を変えてしまうことも可能だ。
ただ、坂本さんが関わってきたレタッチというのは、営業写真やブロマイド等
のレタッチではなく、製版でのレタッチだ。坂本さんの喩えで言えば、浮世絵
の絵師がカメラマンやイラストレーター、版木を彫る彫り師が製版でのレタッ
チマン、そして刷り師が印刷ということになる。
印刷をするためにはハンコが必要だが、写真原稿に手を加えハンコを作るため
の作業を行なうのが製版の役割だ。昭和ひとけた生まれの坂本さんが、戦後レ
タッチの職に就いた頃は、まだ製版フィルムもCTPもない湿版法の時代で、刷
りガラスに映ったポジに手を加えるといった工程から経験されている。
当時から4色のカラー印刷というのはあったが、まだカラーフィルムは一般的
ではなかった。ではどうやってカラーの表現を行なったのかと言えば、モノク
ロ写真から四つの版を作り出し、それぞれの版を部分的に薬品や鉛筆を使って
薄くしたり、濃くしたりすることにより色を表現したそうだ。
完全に塗り絵のような作業だが、普通の塗り絵と違うのは、使える色がイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に限られているということ。そして、
それぞれの版自体はモノクロだということ。つまりそれぞれの版が重なった時
の網点数値の組み合わせから色をイメージしなければならない。
たとえば映画のポスターを作る場合であれば、主人公の顔の色、着ている服、
バックの色などをレタッチマンが自分でイメージし、それを網点数値に頭の中
で翻訳し、鉛筆、刷毛、針などを使って四つの版を生み出したということだ。
服や背景の色をどんな色にするのか、ということまで任されていたので、その
創造性と職人技に対し、高い給料が支払われたそうだ。つまりレタッチという
のはただ写真の中の電線を消すようなテクニックのことではなく、ひじょうに
クリエイティブな仕事であったということだ。
●黄色ベタ アカ70の夕日かな
以下、坂本さんのお話しを伺いながらとっていたメモに、ちょこっと解説を加
えてみる。
◇うっすらと化粧をする
5!)10%程度がレタッチの範囲。あまりいじりすぎちゃいけない。
◇墨版をいじるだけで様になる
画像の中で墨版の役割はひじょうに重要。墨版のコントロールがカギとなる。
◇丸投げなら文句を言うな
仕上がりに対するイメージがあるなら、初校で赤を入れるんじゃなく、入稿時
に指示を。後での変更は時間とお金の無駄。
◇黄色ベタ、アカ70の夕日かな
夕日を表現するための網%のこと。レタッチマンの頭の中には様々な色が網パ
ーセントの組み合わせとしてインプットされている。
◇金はそのままだとゴールドにはならない
金色の被写体はYを20%ぐらい上げてやる。そのままだと本物の金のようには
見えない。同じように桜の写真のマゼンタを濃くするのもセオリー。こういっ
た技術は色をマッチングさせるためのカラーマネージメントとは別の、「色演
出」の世界だ。
◇転びの方向
イメージの指示をする場合は「転びの方向」を押さえる。たとえば見本よりも
「少し明るく」とか「赤み抑える」とか、どっちの方向に転ばせたいのか、転
ばせたくないのかを製版に伝えると分かりやすい。
◇ノーマルコースとスペシャルコース
印刷物には制作者のイメージが非常に強く、ハイクオリティーなものが求めら
れる場合と、「普通に見えれば」「おかしくなければ」オーケーな場合がある。
これらを同レベルで語ってしまうとおかしくなる。入稿時には、難易度(一品
生産なのか大量生産なのか)を伝えて欲しい。
◇ポイントは三つぐらいにまとめて
入稿時には制作意図を伝えて欲しい。ただあまり細かく指示されても混乱して
しまうので、方向性を三つぐらいにまとめて指示して貰うと作業しやすい。何
の指示もせず、「健闘を祈る」じゃダメ。
◇Macによって全滅
レタッチ技術というのは、Macの登場によって全滅してしまった。
今回坂本さんにお話しを伺ったのは「図解カラーマネージメント実践ルールブ
ック」等を作ってきたMD研究会が、レタッチ技術をデジタル時代に継承できな
いものかと画策しているからだ。書籍として今秋刊行することを目標に動き出
したばかりだが、刊行時にはまたお知らせさせていただきます。
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
「すぐにわかる! 使える!! カラーマネージメントの本?仕事で役立つ色あわ
せの理論と実践マニュアル」(毎日コミュニケーションズ)が発売中。
< http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-1937-2/4-8399-1937-2.shtml >
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[109]
子持ちにとってクルマは必須だろうなあ
茂田カツノリ
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こんにちは?、数日前に41歳になった茂田です。
10年前も、30歳のときは「なんとなく30代に乗っちゃった」と感じてたのが、
31歳になると本格的30代という気分だったが、いまもそれに近いものがあるか
も。
●都心生活こそクルマほしいのだが
もうさんざん書いてるけど、この4月、我らがアモニータ社用車としてフォー
ドのギャラクシーという、超珍しいミニバンを買った。
よく「渋谷に住んでたら便利だからクルマいらないでしょ」とか言われること
があるのだが、実際はまったく逆。なんせスーパーもホームセンターもなんに
もないところなので、クルマがないと日常生活が成り立たないのだ。
一応渋谷駅には東急フードショーというスーパーがあるけど、ここは場所柄値
段は高いし、通路狭くて子連れなんてとんでもないって感じだし、食材の選択
肢も少ない。
だから週に1回、クルマで30分走ってジャスコまで行くことにしている。これ
なら一家揃っての買い物で気分転換にもなるし、品揃え段違いだし安いし。
駅前にスーパーがあるような街に住んでるならクルマなし生活も可能だけど、
都心部は逆に必須という感じかもしれない。駐車場代はたしかに鼻血がでるほ
ど高いが、食費や交通費が浮くぶんを合計すると結構な額になるから、差額で
鼻血が鼻水くらいにはなるかもしれない。
もちろんIKEA買い物とか、DIY材料とかではクルマは圧倒的な力を発揮する。
てゆうか必須、である。
そもそもどこに住んでいようと、赤ん坊+幼稚園児2名の家族で移動するのは
大変。なんせベビーカーで街を移動するのが難しい。
最近になってようやくベビーカー&車椅子用のエレベーターが増えつつある。
しかしこれも普通の人がガンガン乗ってくるし、ベビーカーに対して譲るどこ
ろか、逆に割り込んで先に乗るような人すらいる始末。
生活道路には歩道のないところが多く、そこを我が物顔で走る車、そして路駐
を避けてのベビーカー移動なんて、冷や汗ものである。
こういうのって、ちゃんと子育てというものに向き合わなかったオヤジ連中が
作っている社会だというのが原因だと思うので、そうした人たちをちゃんと駆
逐するのが僕ら世代の役割と考えている。
だからこそいろんな意味で力がほしくて、会社を大きくしてやろうという考え
につながっているのだ。
子連れじゃない皆さん、お願いだからベビーカーみかけたらしっかり道を譲り、
エレベータが満員になってベビーカーが乗れなくなったら、降りてエスカレー
タ使ってください。
●金はかかるが便利だしなあ
前にも書いたとおりクルマ自体はかなりお買い得で買ったんだけれど、その後
は当然お金がかかる。
タイヤとエンジンオイル交換でまず5万ほど出費。そしてブレーキパッドとロ
ーターも交換したほうがよさげで、これでさらに10万。そろそろ車検通すから
法定費用で10万+整備費で数万円。
ま、それでも新車で手に入らないこのクルマがほしかったんだし、普通の中古
車店で買う額の1/3程度で入手してるんだから、文句は全然ないんだけどさ。
保険が法人名義なので年額8万なのはしょうがないけれど、ガソリンも満タン
で8,000円というご時世だし、このさいあんまりクルマにかかるお金は考えな
いほうがいいかもと思ったりする。
まあ、展示会で幕張や有明に行くときには時間的にクルマが圧倒的に有利だし、
都心部の打ち合わせも、最近はコインパーキングが増えたから結構便利だった
りで、重宝してるのは確かなんだけど。
あと、6/1からの道交法改正のおかげで、渋谷周辺の路駐がかなり減って助か
る。この法改正での報道では、「取り締まりが厳しくなって困りますね」みた
いな論調が多いが、僕はこれが不思議でならない。
僕自身、打ち合わせなどでちょこちょこクルマ移動するが、コインパーキング
が増えてることもあり、駐車場がなくて困ることってあんまりないから。
香港のネイザンロードをみると、あれだけ交通が集中するのによく流れている。
これは路駐がないことと、歩行者に引っかかって詰まる要因となる左折を禁止
している交差点があるなど、取り締まりに実質的な工夫がみられるからだ。
日本の警察も、渋滞要因となる違法駐車はいまよりもっと強烈に取り締まって
いいと思う。あと、どう考えたって大事な車線ふさぐ場所にあるパーキングメ
ーターは、さっさと撤去したり、道路のデッドスペースをもうちょっと駐車場
として活用するなど、工夫の余地はいろいろある。
まあ、そうしたルールを最終決定する立場のひとたちが、そんなに柔軟で迅速
な動きできないのはわかってるけどさ。できない理由を考えるのは一流ってい
う人たちだしね。
まあ、配送のお仕事のひとは大変だろうなあ、とは思う。郵便車と同様、ちゃ
んとした許可制になればいいのに。あと荷さばき所に乗用車止めたら無期懲役、
という法律も必要かもしれない。
* * * * *
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FileMaker7から大きく変わったアクセス権についての解説を交えつつ、電子承
認フローシステムを実際の事例をもとにご紹介いたします。
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子供からヘルパンギーナ、いわゆる「夏風邪」もらってしまった。子供から来
る菌は強烈だなあ。
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http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983 >
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■セミナー案内 PDF委員会定例セミナー
「Adobe Creative Suite 2 & Mac OS Xによるフルデジタルワークフロー
!)プロフェッショナルの役割・責任とPDFの使い方?」
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日時:7月6日(木)13:00!)17:00 (12:30!)受付開始)
会場:アップルコンピュータ株式会社 32Fセミナールーム
< http://www.tokyooperacity.co.jp/access/index.htm >
参加費:JPC会員・団体会員は無料、一般10,000円(税込)
内容:フルデジタルワークフローがいよいよ現実のものとなってきましたが、
デジタル化を本当に活かして仕事を行なっているかというと、疑問が湧いてき
ます。今回は玄光社より発売された、広告・出版・印刷のフルデ ジタルワー
クフローの方法論を示した「Adobe Creative Suite 2 プロフェッショナルブ
ック」< http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?goods_id=569 >を題材に、
デジタルワークをどのように進めるべきか解説を行ないます。
また、このプロフェッショナルブックは、Adobe Creative Suite 2を使用して
PDF/X-1aを書き出し、一方通行でデジタル送稿を行ない印刷しています。編集
者を講師としてお招きし、書かれている内容通りに進行した作業を事例として
紹介して頂きます。さらに、川上から川下のプロフェッショナルが理想的なワ
ークフローに関して議論も行ないますので、グラフィック業務に関連のある方々
にはぜひご出席頂くようお願い申し上げます。
なお、本書は会場でも販売を行なう予定ですが、事前に入手してお読み頂くと、
理解を深めたり質疑応答に役立つと思われます。
■プログラム
13:00!)14:00「フルデジタルワークフローの全体概要」
グラファイン 赤羽紀久生(PDF委員会委員長)
14:10!)15:20「ケーススタディ&座談会で振り返る Adobe Creative Suite 2
プロフェッショナルブック」
玄光社 コマーシャルフォト編集部 川本康氏
グリフ 向井裕一氏
グラファイン 赤羽紀久生(PDF委員会委員長)
15:40!)16:50 パネルディスカッション「フルデジタルワークフローの理想と
は」
モデレータ:電通テック 槌屋匡人(PDF委員会副委員長)
パネラー:リック 清藤信一(カラーマネージメント委員会副委員長)、デジ
タルフォトグラファー 江口友一氏、グラファイン 赤羽 紀久生(PDF委員会委
員長)
16:50!)17:00 質疑応答
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■編集後記(6/15)
・プロ野球ナイトゲームの最初に、「すべてはかんせいのために」というナレ
ーションが入るが、あれは一体何だろう。耳から聞いたら「感性のために」、
画面を見ると「歓声のために」となる。アナウンサーの発音が正しくないわけ
だ。なっちゃないぞ、日テレ。しかし、「すべては歓声のために」というキャ
ッチフレーズは、なんかヘン。主語と述語を言ってみなさい。これは選手の立
場を言っているのか。しかし、すべては歓声のためっていうのもみょうな価値
判断だよなあ。意味分からないコピーの代表である。ナベツネさん、あれはな
あに。ゲームを聞きながら新聞見てたら、たまたま用法間違いの定番「さわり」
が出てきた。さわりってのは、話の聞かせ所のことで、冒頭、イントロのこと
ではない。作家でミュージシャンの中原昌也が新宿タワーレコードで買い物す
るのを密着、というイージーな企画。後の戦利品吟味で、記者「DVDを4枚も、
よく見ようと思いますね」中原「いや、全部見ないから(笑)。さわり見れば
分かるよ」という会話がビミョーだ。「さわり=イントロ」の人には、抵抗な
い会話だ。さすがは作家だ、ちょっと見れば全体が分かるのだねえって感心さ
せられる(かも)。しかし、「さわり=有名な部分」の人には、ヘンにひっか
かる対応だ。さわり見れば分かるよって、分かるに決まっているじゃないか。
言うまでもないだろう。「さわりを再確認して楽しんでいる」とか言えば、も
っともらしいのだが、作家にしては能のない受け答えとしか言いようがない。
思うに、これは物を知らない記者が「さわり=イントロ」と思いこんで書いた
記事なのだ。もっと悪く想像すると、ふたりとも、そして校閲までも「さわり
間違い」をしているのだ。なっちゃないぞ、読売。 (柴田)
・PSP。アップデート後、本体から直接、体験版のダウンロードができるよう
になった。これでスポットに行って照れながらアクセスしたり、パソコンでダ
ウンロードしてメモステに書き込まなくても済むように。ゲーム「ロコロコ」
の新しい体験版では、クリアして出てくるパスワードをサイトに入力すれば、
BGMや壁紙がもらえる。ロコロコは操作の簡単なゲームだけど、操作が簡単な
分タイミングが重要なのだ。体験版だと、ステージクリアすること自体は難し
くないが、キャラクターを探し出す楽しみが追加されていて、子供から大人ま
で楽しめる。ムイムイは三人全員揃ったが、ロコロコは19匹。きっとあそこだ
ろうと、場所はわかっているのだが技術不足で行けない。ゲットしたロコロコ
の数字で、もらえるBGMと壁紙の数が変わってくる。うう、悔しい。/「カズ
オ」の体験版もあり。前からあるパズルゲームなんだけど、BGMとバックグラ
ウンド映像が仰々しくて驚き。 (hammer.mule)
< http://www.locoroco.jp/home/ > 7月3日まで
< http://www.jp.playstation.com/scej/title/kazuo/ > カズオ
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編集長 柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
デスク 濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ 神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >
リニューアル 8月サンタ < mailto:santa8@mac.com >
アシスト 鴨田麻衣子< mailto:mairry@mac.com >
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