[2050] 想像力の限界

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<何とも形容のしがたいデロデロ感>

■笑わない魚[202]
 想像力の限界
 永吉克之

■デジアナ逆十字固め…[20]
 光学レンズ vs 安プラレンズ
 上原ゼンジ

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[120]
 子育て日記〜2006夏:セサミプレイスとか遊び場とか〜
 茂田カツノリ


■笑わない魚[202]
想像力の限界

永吉克之
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●宇宙の規模

9月17日の毎日新聞の余録のなかで、IOK-1という128億8000万光年彼方にある銀河に触れて、筆者はそれを「ビッグバン後、8億年足らずの銀河」と表現していた。8億年といえば1年がなんと8億もある時間である。それに向かって「足らず」たあ、なんて言い草だいと思ったが、宇宙ができて137億年経っていることを考えると、8億年なら「足らず」かなという気もしてくる。

2003年のNASAの観測結果では、宇宙の果ては137億光年の彼方にあることになるが、手許にある1990年の「Newton別冊」によると150億年ということになっている。つまりわずか13年間で13億年分も縮んだことになる。やはり宇宙は収縮しているのだ。このペースでいくと平成152年にはもう宇宙はない。われわれ日本人は、宇宙なしでどうやって生きていくかを真剣に考えなければならない岐路に立たされているのではなかろうか。

しかし128億8000万光年とは、いったいどういう距離だろう。1光年でも、人類にしてみればすでに想像をはるかに超えた距離である。キロメートルに直すと9兆5000億km。私は、光が秒速30万kmとして、いったいどのくらいの距離になるのか計算してみたが、結果、なんと1光年とは、あの速い光ですら1年もかかる距離だということを知ったのだ。

ついこの間まで太陽系の9惑星のひとつで、最も遠い軌道をまわっていた冥王星ですら、太陽からの平均距離が59億kmだから、1光年とはえ、その1600倍以上にもなる途方もない距離なのである。

したがって地球からIOK-1までは、さらにその128億8000万倍だから、
122,360,000,000,000,000,000,000km
に達する計算になる。そしてそれをミリメートルに直すと、
130,150,000,000,000,000,000,000,000,000mm
にもなるが、ミリにしたところで、単にゼロが増えるだけで何の役にも立たないことが、これでおわかりいただけたと思う。

だから冥王星の軌道の半径が128億8000万個並んでいる場面を想像すれば距離感を掴みやすいだろう…ぜんぜんやすくないか。ではなぜ、やすくないかというと、それは「◯◯が◯個分の大きさ」というぐあいに、比較する基準が身近にないからだ。

●ドーム状宇宙

宇宙飛行士以外の人間が、ははあ、そのくらいの大きさねと、なんとなく規模をイメージできる最大のものといえば、せいぜい山脈程度だろう。見る位置によっては、その全体を視界に収めることができるからだ。

そこで認識不可能なほど大きな物の規模を表すのに、よく「東京ドーム何個分」というような言い方をするが、考えてみればこれは不親切というものだ。東京ドームがどれほどの規模か知らない人間にこの基準は役立たない。生まれたばかりで親の名前すら知らない乳児に向かって、「東京ドーム◯個分だよ」と説明しても、乳幼児の立場としてはバブバブと答えるしかあるまい。

それに「東京ドーム=読売巨人」というイメージが固定しているから、同じくドーム球場をホームにしている他のチームのファンは面白くないだろう。たとえば京セラドーム大阪をホームにしているオリックス・バファローズのファンに「地球と太陽の間の距離は、東京ドームを縦に27億個積んだ高さに等しい」なんて説明したら、彼らは太陽が嫌いになるかもしれない。ただオリックスには元巨人の清原がいるから、その辺りちと複雑である。

とはいっても、みな歴としたプロ野球の球場なのだから規模に大差はないはずなので、こういう場合は、
「太陽の大きさは、インボイスSEIBUドーム、京セラドーム大阪、札幌ドーム、東京ドーム、ナゴヤドーム、ヤフードーム(アイウエオ順)のいずれかの球場の11億4000万個分に匹敵する」
と言えば、八方まるく収まる。

いやドームの立場はどうでもいい。つまり人間の認識能力の限界がそのまま想像力の限界になっているわけだが、逆に、その限界を利用することもできる。

「和行、大好きよ」
と、もしあなたの恋人に言われたら、
「ぼくはその10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000倍、仁美のことが好きだよ」
と答えれば、その想像もできない規模の愛に、彼女は何だかよくわからないが、ますます深くあなたのことを愛することは間違いない。ちなみにこの数はゼロが31個ついているので命数法(億、兆などの呼称)では「1000穣」と読む。

●宇宙的視点

「億兆」のレベルで話をしているときに太陽の中心温度が1500万度と聞くと、太陽とはずいぶんセコい天体だなという気がする。表面温度となると、わずか6000度にしかならないらしい。青森県の公務員がチリの愛人のために横領した公金ですら14億円にもなるのだから、太陽の中心温度なら最低でも1000億度にはなるだろうと思っていただけに失望も大きかった。

またK-1ファイターのチェ・ホンマンは身長が218cmだそうだが、そんな1光年の4000兆分の1にも満たない人間にKOされるとは曙も情けない。動作が遅いのが敗因か。1ラウンドのうちに少なくとも7億発はパンチを出せるように、しっかりトレーニングして奮起してもらいたいものだ。

実は、このことは私自身にも言えるのである。デジクリに200回やそこら連載したくらいで、充電期間などと勿体をつけて休載していた自分が恥ずかしい。デジクリが50億号に達するまで休まず連載することを、ここに誓う。

※今回、数字に関する記述はWikipediaの以下の項目を参照した。そしてこれをもとに私が算出した数値もある。検算はしたので大きな誤りはないと思うが、せいぜい粗探しをなさるがよかろう。
「宇宙」「光年」「太陽」「東京ドーム」「命数法」「チェ・ホンマン」

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
前回のコラムで、読者が状況を理解しやすいように、縄文杉がどんな植物なのか紹介しようと思って忘れていた。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%84%E6%96%87%E6%9D%89
>

・無名芸人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz
>
・EPIGONE < http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework
>
・Metabolism< http://www.maxwald.co.jp
>第二、四水曜に掲載中。

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■デジアナ逆十字固め…[20]
光学レンズ vs 安プラレンズ

上原ゼンジ
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最初に私がトイカメラというものを意識したのは、操上和美さんの写真集「陽と骨」(PARCO出版、1984年)だった。2分冊のうちの1冊がモノクロの写真集で、すべてがトイカメラで撮影されたものだった。当時は今のようなブームはなかったし、情報もなかったから、どんなカメラなのかは全く分からなかった。

自分で想像したのは駄菓子屋さんで売っていそうなもの。「科学と学習」の付録に付いてきそうなもの。という感じで何か具体的なカメラのイメージはなかったが、とにかく本当に子供のオモチャだけど一応写る、というようなものを想像していた。

この度の日本一のオモチャレンズを探す旅というのも、何か具体的なイメージがあるわけではない。ただ、もし本当の安っぽいプラスティックレンズを使って撮影すれば、かなりどうしようもない写真が写せるんじゃないかと思ったからだ。

「あなたは何で、どうしようもない写真を撮るために、わざわざ変なレンズを作ってるわけ?」という疑問を持つ人がいるかもしれないけど、さて何故でしょうか?

私もいっつもこんな変なことをやっているわけではない。というか、けっこう細かい性格なので、フィルム現像の時に付く気泡だとか、紙焼きの時のホコリだとか、ピンぼけだとか、ブレだとかが、割と気になってしまうほうだ。

ところが、このどう転んでもきっちりと撮影することの出来ない安物レンズを使っていると、そういう細かいことは置いといて、ズサンというか大雑把になることが出来る。その辺りが自分にとってはやっていて面白いのだ。

それにこういうことをやっていると、純粋に「あっ、写った!」という、原初的な感動を得ることも出来る。「写真とは何ぞや?」などという理屈の部分から離れて、凝り固まった頭を柔らかくしてくれる効果もある。

人から見れば「何? この写真」と思われるかもしれないが、一応フレアが出過ぎれば、フードを付けたり、軟調過ぎれば絞りを付けたりというコントロールはしているので、最終的には追い求めていたイメージもはっきりしてくるはずだ。

●光学レンズとの対決

私が今まで作ってきたレンズの構造は単純。一枚だけレンズを使って撮影するもので、レンズ構成もへったくれもない。この場合収差が補正しきれずに、軟調な描写となる。これがいわゆる「ベス単のフードはずし」や「レンズベビー」に見られるようなソフトなイメージだ。

つまり別にオモチャレンズを使わなくとも、ちょっと変わった感じに撮影することができる。今まではオモチャレンズにこだわってきたわけだが、もしかしたらちゃんとした光学レンズのほうが、私の好みに合っているという可能性もある。そこで光学レンズを買い、100円レンズの代わりに取り付けて、描写を比較してみることにした。

レンズを購入したのは「ケンコー光学ショップ」の「光学レンズアウトレット」コーナー。
< http://ec1.kenko-web.jp/
>

買ったのは次の2枚のレンズだ。

◇接合レンズ
直径23.5mm、焦点距離53mm、税込み851円

◇非球面レンズ
直径22mm、焦点距離38mm、税込み1,754円

安物プラスティックレンズとの比較で言えば、当然今回買った光学レンズの方が、描写能力で勝る。安プラレンズでは色収差がバッチリ出るが光学レンズでは抑えられている。また、ピントも安プラレンズではどこに合っているのやら、良く分からないが、光学レンズにはきちんとピントのヤマがある。

あとは周縁部の描写だが、安プラレンズの方は何とも形容のしがたいデロデロ感がある。これは普通の光学レンズではありえないものだ。というか、こんなにひどい描写というのは、今までに見たことがない。その一点だけでも今回の実験は大成功だったと言ってもいいだろう(ホント?)。

光学レンズのほうも周縁部の描写には問題があった。特に接合レンズの方は、かなりボケて拡散した感じになった。これは構造上の問題なのか値段の問題なのか分からないが、値段が約2倍の非球面レンズのほうがまともだった。

というか、どちらにしてもあまり大きな破綻はない。まあ普通に売っているカメラのレンズに比べれば、はっきり言ってどうしようもない描写だが、ボケた感じも自然できれい。ソフトフォーカスのフィルターを掛けたような感じでもある。

ただ私的にはソフトフォーカスフィルターというのは、あまり好みではない。ポートレイトの撮影や花の撮影でソフトフォーカスフィルターを掛けるのは、はっきり言って気色悪いと思っている。だからソフトフォーカスフィルターを掛けたようなきれいなボケというのは評価の対象とはならない。それよりも安プラレンズのデロデロ感の方に心は傾く。

ということで、厳正な審査の結果、光学レンズと安プラレンズの戦いは安プラレンズの勝利に終わった。後は安プラレンズを使った、格好いい撮影用レンズを作ること。そしてその使い方を極めることだな。

※写真は「キッチュレンズ工房」にあり
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/blog/
>

【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇カラーマネージメント情報室
< http://d.hatena.ne.jp/cmi/
>
◇ZEN STUDIO
< http://www.k5.dion.ne.jp/%7Ecolor/
>

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[120]
子育て日記〜2006夏:セサミプレイスとか遊び場とか〜

茂田カツノリ
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ども、あいかわらず頭痛増幅中の茂田です。なんとか克服せにゃ…。

●子育ては相変わらず楽しんでます

最近ちょっと子育てのこと書いてないけど、相変わらず楽しんでるのは確か。第1子の娘はこないだ6歳になり、幼稚園の年長、つまりあと半年で小学生である。ひとりで小学校まで通うのかと思うと、もうお父さんは心配で心配で……(略)。

しかし、さすが女の子は思慮深いというか、周囲への気遣いは怠らない。先日も弟につねられて顔に傷が付いちゃったとき、僕らには「ちょっと自分でひっかいちゃった〜」とウソついてかばうあたり、もうなんともいい子である。

第2子の息子は幼稚園の年中。昔から寝起きがよく、目が覚めた瞬間に立ち上がって全力疾走できるのが特長。毎朝、僕に容赦なくフライングボディープレスをかましてくれる。

この息子は反抗期真っ最中なのだが、反抗期になる前からとにかく自分の主張を曲げない。その頑固さはある種敬服に値するとともに、ああ、僕の遺伝子を継いじゃったなあとも思う。あんまり言うこと聞かないでカミさんが怒ってるのを見ると、なぜだか僕が謝りたくなってしまう。

第3子の息子はこないだ6カ月に到達。とにかくいつもニコニコ愛想を振りまき、おとなしくて、何かをじっと観察している。夜中に目が覚めても、ひとりで「ほえ〜っ」とかしゃべってたりする。

ただ、ショッピングカートだけはどうも苦手のようで、ちょっとでも揺れるとビビって「ほえ〜っ」と泣き出してしまう。ま、すぐ慣れるかな。

●いろいろお出かけしたこの半年間

子供3人ともなると、まさに「うじゃうじゃ」という感じで楽しい。しかし移動は大変だ。渋谷のいまのマンションに住み始めたとき、まあ住宅ローンもあるし駐車場高いしとクルマを手放したわけだが、その結果としてどうしても出不精になっていた。

もちろん、「クルマなくて出不精というのもやだから、頑張って出かけよう」とは意識してたのだが、実際クルマなしの2年間を思い返してみると、あんまり出かけてない。1年めは子供がトビヒだったし、2年めはカミさん妊娠してたしというのもあるけど、それ以上に億劫になってしまう事情もある。

渋谷駅まで歩くと、子供に気遣いをしないバカ者たちがぶつかってきたり、歩きタバコの先がこっち向いてたりして、そいつらを排除しながら進むのは大変。まあそれでも、六本木などよりはずっと歩きタバコ率は少ないと思えるんだけどね。

帰りが遅くなってタクシーにといっても、まず運転が荒くて不安だし、前の客のせいでタバコ臭かったりするし。都心住まいだとタクシーって便利なんだけど、もうちょっとクオリティ上がらないかなあ。正直、乗りたくないもの。

てな調子で第3子誕生後に、マンション駐車場をまた貸ししてもらって、中古車を購入したのが4月。赤ん坊は一応、免疫力などを考えて1カ月はウチにいたほうがいいことになってるようだけど、息子はその1カ月を過ぎたらもう出かけまくりで、クルマで京都だの伊豆だの行っている。

週末は、晴れてれば公園、雨ならショッピングモールと出歩いてるので、もうクルマなきゃ生きていけない。

もちろんCO2排出とか都市の空間利用効率とかを考えると、公共交通機関を利用したいとは思う。でも、たとえばベビーカーで駅のエレベータ乗ろうとすると横から割り込まれたり、わざわざぶつかってきたりというのが絶えないので、いい加減いやになったというのもある。

あのさ、エレベータというのは車椅子やベビーカーなど、エスカレーターを利用できない人が優先されるべきだと思うんだけど。なんで先に並んでいるのに横から割り込まれたおかげで、ようやく来たエレベータに乗れないなんてことがこうもしょっちゅう発生しなきゃならないんだ。

●東京セサミプレイス

てなわけで毎週クルマでガンガン出かけるという、子持ち家庭の典型のような行動をしている僕だが、先日は秋川(「あきがわ」ね)の東京セサミプレイスに行ってきた。

・東京セサミプレイス
< http://www.sesameplace.co.jp/
>

僕はてっきり、セサミストリートのキャラクターが出てきてショーやったりという、牧歌的な施設を想像してたんだけど、実際はさにあらず、かなり体力を使う遊具があって、子供たちが自然の中でヘトヘトになるまで遊ぶ、というところだった。

僕も楽しく遊んだが、翌日腰痛になったことは言うまでもない。子供たちも思いっきり体を動かせて良かったが、そっちが楽しすぎてショーは全部見逃した。また行かなきゃ。

思いっきり走り回れるし、遊具はよく工夫されてて危険も少ないから、幼稚園児から小学校2年生くらいまでの子には、ちょうどいい施設だと思う。ただし入り口の長い長いエスカレーターにしてもレストランにしても、ベビーカーでの移動はまったくといっていいほど配慮されてないのには気をつけよう。僕も相当苦労した。

すごく良い施設なんだけども、こうしたオペレーション上の明らかな配慮不足で、たぶんリピーターが確保できてないのではと思える。おかげで連休中に行ったにもかかわらず、割と空いていた。

あ、でもベビーカーの不便さという点を除けば、とってもいい施設でお勧めだよ。体力的に釣り合う友達同士で行くのが必須ね。

東京ディズニーランドって、幼稚園児は乗れないものも多いし、パレード見て楽しいかもしれないという程度。それよりも体をおもいっきり動かしている姿のほうが、より子供らしくて親としても嬉しい。ディズニーランドは、小学生になってからのほうが楽しめるかな、と思う。

さあて、来週は立川の昭和記念公園にでも行くかなっと。

●イベント
「FileMaker Fun Night! AppleStore銀座」
10月15日(日)17:00〜18:00 ←5時スタートっすよ間違えないでね〜
< http://www.sevensdoor.com/event.html
>
FileMaker ユーザのためのマンスリーイベント「FileMaker Fun Night!」は、なんだか最近ジワジワとお客さん増加中。前回も60名ほどご来場いただき、用意した1周年記念プレゼントの特製ボールペンがほとんどなくなるという嬉しい状況。ということで今回もノウハウ満載・Tips満載でお届けしますので、ぜひぜひご来場ください。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webコンサルタント/プランナー & FileMakerデータベースデザイナー。
いまの会社(アモニータとレクレアル)をもう1ランク成長させたいんだけど、僕には何かが足りないと感じている41歳。結局、ビジネスってその人の器の大きさにあった規模にしかできないのかなあ。成長したいなあ。

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
< http://www.amonita.com/
>
[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
< http://www.recrear.jp/
>
[Max_blog —“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
< http://www.maxwald.co.jp/
>
[mixi —“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
< http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983
>
[mixi —“IT戦隊ネラレンジャー”コミュニティ]
< http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=265398
>

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■編集後記(9/21)

・犬の散歩の時に道で出会うと、必ず寄ってきて「いいねえ、しあわせな犬だよねえ、一日に三回も四回も散歩するんだよね」と言うおばあちゃんがいる。よく脱走騒動を起こした黒犬を飼っていた人である。若くて元気いっぱいの犬の散歩は年寄りには無理である。とうとうめんどうが見切れなくなって、親戚にもらわれていった。新築中の家にも巨大犬がいた。この二頭がいつも吠えていたから、このへんは防犯上とてもいい環境だった。相当うるさかったけど。その巨大犬は、家を建てる間に仮住まいしている家で病気で死んだ。ということも、おばあちゃんから聞いた。二頭がいなくなったが、いまはうちのハニー号がやたら吠えるようになった。歳をとって抑制がきかなくなったのか、とにかく家の前の歩道を通る犬や人にやたら吠えかかる。ずいぶん離れた所にいても、ハニー号の声を確認できるのだ。けっこういい声(親バカ)。「犬がうるさい」と、マンションで問題にならないかと妻は心配しているが、かつての二頭の吠え合戦に比べればまだおとなしいから大丈夫だと思う。昨日は、孫娘の自転車にくっついてマンションの回りの歩道を何周もしていたら、おばあちゃんが寄ってきて「お子さんはいくつ。よく遊んでやってるねえ」と言う。「いや、孫なのよ」と応じると目を丸くして「え、お子さんかと思ってたよ」と言う。本当にそう思っていたようだった。彼女は、わたしの母と同じくらいの年齢で、90歳を超えた夫がいるという。とかなんとか、いくらでもしゃべりたいそぶりだ。マンション住まいは、地域との交流はまったくない。こういうお年寄りと路上の立ち話もおもしろいものだ。今度会ったら、こう言われるに決まっている。「いいねえ、しあわせな犬だよねえ、一日に三回も四回も散歩するんだよね」、三回ですってば。(柴田)

・こうなりゃ、麻生さんには外務大臣続投してもらいたいなぁ。町村さんも素敵だったけど。編集長の後記に「女性は安倍?」とあったけど、(政策云々をいま細かく議論しないとして)私は麻生派なのだ。一年前の後記でも麻生さんのことを書いてるぐらいだ。人間的に深みがあるし、機転がきくし、下々のことがわかってくれそうだし、面白そう。インタビューや街頭演説をもっと聞いてみたいと思っちゃうもんね。口がひん曲がっていることだけが気になるけど。総理大臣としてプーチンの横に立っているところを見たかったなぁ(笑)。谷垣さんは自転車乗りだし、安倍さんはメルマガでの文章が良かったし、どちらも好きなんだけど面白みに欠けるんだもん。いぶし銀のこれからの活躍に期待だっ。(hammer.mule)

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この国を守る決意
安倍 晋三 岡崎 久彦
扶桑社 2004-01-22
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保守の論理 「凛として美しい日本」をつくる 国防 美しい国へ どこで日本人の歴史観は歪んだのか 安倍晋三 安倍家三代

by G-Tools , 2006/09/21