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[2054] 避けて通れないネットワークトラブル

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<少しはパソコンから離れなさいというお告げ>

■ネタを訪ねて三万歩[20]
 避けて通れないネットワークトラブルという踏み絵
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[69]
 iWebと.Mac
 吉井 宏

■所幸則×MOGRA対談 part.2
 トコロさんのホントのトコロ
 高村征也×所幸則×清田直博

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■ネタを訪ねて三万歩[20]
避けて通れないネットワークトラブルという踏み絵

海津ヨシノリ
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昨年10月にリニューアルオープンした絵風蔵は、7月10日以降休止中です。これは、2007年3月31日をもって@ニフティーが提供するフォーラム・コミュニティサービスが終了する事に影響しています。つまり、安定した場が確定するまでの不安定な気持ちでは、原稿をアップ出来ないというわけです。

もっとも、実際に閉鎖されるまではまだ時間がありますが、モチベーションという意味では激しく下がってしまいますからね。勢いという潤滑油は何事にも必要です。それにしても、コミュニティー戦略で何度もチャンスを逃してしまった@ニフティーが、老舗のコミュニティー暖簾とでもいうべきフォーラム・コミュニティサービスをたたむのを見るとは思ってもみませんでした。それほど世の中は目まぐるしく変化しているということですね。

●Blogが突然閉鎖された日

しかし、感傷に浸っている場合ではなく、9月4日(3日という説もあり)に私がBlogで利用しているサーバーにアクセスが異常集中してしまい、他の共存しているサイトに影響が出てしまうので、やむなく閉鎖という大事件が発生しました。調べたところ、私が利用しているBlogに問題のアクセスが集中していたようです。アクセスは当然外国からのスパムというわけです。私のBlogを閉鎖することで、サーバーにある他の多くのサイトが救われるためでした。なお、正確には私のBlogではなくて、我々のBlogとなります。実はこのBlogを使っているのが吉井宏さん、菊池美範さん、諫山研一さんと私の4人だったからです。

この件に関しては、すでに吉井さんがデジクリでネタにされていますのでご存知の方も多いと思いますが、表示だけが復帰したのが21日でしたので、ネット的に考えるとかなり長期化してしまいました。実は、復旧直後は新規発言やコメントも問題なかったのですが、それは無法状態であったためで、直ぐに閲覧しか出来ない状態となってしまいました。そして、完全復帰には時間がかかるという知らせを受け、それではどうしようもないので新しい場所にBlogを作成することにしました。もともと利用していたのはMovableTypeでしたので、フリー版を落として自分のサイト内に構築すればいいと軽く考えていましたが、かなりコアな専門知識が求められるので止めました。

そのため、新たな場所を求めてさすらいの旅に〜という切り出し方だと格好が良いのですか、ここはすんなり吉井さんのおすすめで落ち着きました。ということで、原稿執筆時点ではすでに完成していますが、まだコンテンツをまったくアップしていない状態なので、正式なオープンは今月末ぐらいになると思います。

つまり次回のネタですね。詳しくはホームページにて告知いたします。また、今までのBlogはバックナンバーとして温存させますが、よほどのことがない限り新しいBlogをメインとするつもりです。今までのBlogも一度だけ場所を変更していますので、あまり頻繁に場所替えするのも問題ですからね。これを最後にしたいと思っています。

●無意識に浸透してくるネット呪縛

ところで、ネタをアップ出来ない間の私はというと、不思議なことに妙な解放感を感じていました。要するに、情報を作り、書き込むという呪縛あるいは宿命からの解放です。いや、もしかしたら脅迫概念からの離脱かもしれません。吉井さんは、逆に書き込みしたい症候群に悩まされていたようですが、私は呪いが解けた村人Aといった状態でした。そのため、無関係なiWebなどの更新も止まってしまいました。

もちろん、Blogは嫌々行なっていたわけではありません。むしろアップしたいネタは山のようにありました。しかし、一定のリズムが長期間続いてしまうと、自分でも気がつかないうちに自己暗示的な呪縛にがんじがらめになってしまったのかもしれません。もしこれが15年ほど前だったらパニックになっていたかもしれません。私にもネット依存症の時代がありました。半日でも繋がらない状況になれば、大惨事の状況下に置かれたような混乱をしていたからです。

今から思えばバカみたいな話です。15年ほど前、神戸に3日ほど旅行にでかけた際、ノートパソコンとモデムを持参したものの、モデムが壊れたのでわざわざ日本橋の電気屋まで出かけ、新しいモノを購入してからホテルに戻り、部屋の電話のモジュラーコードをつなげてニフティーにアクセスしていました。もちろん、重要な案件などあるはずもないのに。でも、当時の友人達は大なり小なり似たようなことをしていました。ある意味で、それが踏み絵のようになっていたのかもしれません。踏み絵は早めに体験しておくべきですね。

とにかく、頻繁にメールをチェック、あるいは掲示板等へ直ぐにレスポンスを書かないと落ち着かないといった症状が出ている方は要注意です。これは携帯電話でもそうですね。実際にやり取りしている情報の9割ぐらいは、取り立てて意味のあるものではないはずです。それとも、それは私だけなのでしょうか。とにかく携帯は10年以上前から持っていますが、さりとてそれほど使い込んでいません。しかし、案外なんとかなってしまうものです。なにせ、こんな私ですら、仕事で携帯コンテンツを作ったりしているわけですから、世の中は面白くできています。

●展示会やイベント三昧

で、話を戻すと、突然呪縛から解放されてしまった私は、かなり好き勝手に色々な展示会やイベント三昧の生活をしていました。多くのクリエーターや教職員の方々との懇談の機会を得ました。それは私にとって大変興味深くユニークで実りのあるものでした。もしかしたら、Blog閉鎖事件は、知らず知らずのうちに呪縛にはまってしまった私に対して、少しはパソコンから離れなさいというお告げだったのかもしれません。調子に乗った私は、横浜にて悲願だったケーキバイキングにもチャレンジしましたが、これは案外とお告げの主からのご褒美だったのかもしれません。ちなみに、ケーキは8個で降参してしまいました。そんなわけで、色々な刺激は私の活動にしっかりと反映されます。

そんな結果のひとつがセミナーというわけです。9月11日、アップルストア銀座でのセミナーに参加してくださった皆さん、ありがとうございました。次回以降も私流の画像処理講座を続けていきますので、気軽に参加してください。また、今後はPhotoshop以外のツールも積極的に利用してみる予定です。ということで次回は10月30日、その次は11月27日と、毎月の開催となりました。今後もこのペースの予定ですが、年末年始と春休み、そして夏休みはお休みすると思います。この時期はアップルさんの特別イベントが目白押し状態ですから。

さて、9月11日のセミナーではMacBookProにインストールしたPhotoshop CS2を使用しました。次回以降も当分このパターンで行なうつもりです。巷ではインストールすら出来ないという噂が蔓延しているようです。パフォーマンスは期待できないと伝え聞いていましたので、正直それほど期待していなかったのですが、実際に自分でMacBookProをゲットし、Adobe Creative Suite 2をインストールしたところ、少なくとも頻繁に使っているIllustratorとPhotoshopに関しては何も問題は発生していません。そう断言できます。他は、MacBook Pro上ではそれほど頻繁に利用していないのでまだ結論付けることは出来ませんが、今のところコレといったトラブルには遭遇していません。

●MacBook Proは使える

さて、IllustratorとPhotoshopですが、パフォーマンスもメチャクチャ遅いということはなく、充分実用に耐えられる範囲であると感じています。ノートタイプマシンの宿命であるハードディスクの増設が出来ない点を考慮し、パーテーションにて仮想記憶用のエリアを作成し、そのエリアをPhotoshopやIllust ratorの環境設定にて仮想記憶ドライブとして指定することでパフォーマンスは激変しますので、工夫すれば更に高速に作業を行なうことが可能です。ただし、Version Cueだけは利用できません。これはAdobe Creative Suite 3(?)に期待するしかありません。どうしようもないでしょう。

実は雑誌の原稿用に最速のMacProを2週間ほど使う機会を得ました。3GHz QUAD XEONでメモリー4GBというお化けです。もうこうなると不沈空母のような世界。今まで唯一不満であった内蔵ハードディスクの搭載数も2基から4基に変更されているので、激しく欲しくなります。確かに現在G5を使っている人にとっては次狙いかもしれませんが、G4を使っている方にとっての買い替えは好機だと感じています。さらにWindowsが本格的に使えるのも魅力です。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

学園祭の季節が近づいています。今年は覗いてみたい学校の学園祭が11月3日前後に集中しているので、希望通りに全てを見学するのは無理かもしれません。

個人的には見学者でいるよりも展示側、イベント実行側でいたいのですが、見た目も年齢的にもそれはかなり難しい(学生に紛れ込むのはという意味)状況ですからね。さりとてセミナーで全国行脚(学園祭的なノリと勝手に感じている私)するのはもっと可能性は低いので、見学で甘んじているといったところです。要するに、学園祭のノリが好きなのです。昔から私は。ただし、お祭り男とは意味が違います。

そんな中で今年は、ある専門学校の学園祭イベントの企画の一つに関わりました。当初は間接的な紹介といった関わり方だったのですが、担当者が突然入院手術という状況になってしまったので私が動くことになってしまったというわけです。業界の大御所と呼ばれている先生方に助けていただき、どうにか形になることが出来て安堵しています。仕切りはいやな仕事ではありませんが、想定外の突発というのはやはり大変な作業ですからね。

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://fmaug.nifty.com/efgra/ >
< http://web.mac.com/kaizu/ >

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■グラフィック薄氷大魔王[69]
iWebと.Mac

吉井 宏
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第42回「iWebはスゴスギル」の補足&続きです。
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20060222000000.html >

4か月も前のアップデートですが、「iWeb 1.1.1 アップデートは .Mac に公開された Blog と Podcast へのコメント、および検索機能のサポートを改善します。また iWeb 1.1.1 は .Mac へのサイトの公開に関する問題を解消します。」というわけで、.Macに公開した場合に限ってコメントが可能になり、トラックバックはないものの、普通のブログとしての機能は備わったことになる。テンプレートの種類も倍増。テキストが画像扱いになってしまう問題も解消。

.Macに加入してさえいれば、写真やテキスト、ムービーやポッドキャストなどの「発信したいコンテンツ」を、ややこしいことなしに超カンタンに公開できるのがiWeb。コンテンツを発信する際の大きなハードルであるウェブ制作のノウハウのほとんどをパスできるというのは素晴らしい。テンプレートに沿ってコンテンツをはめ込んでいけば、わかりやすい明快なデザインのウェブサイトが出来上がる。

他のiLifeアプリ(iPhotoやGarageBandなど)、iTunesと直結しているので、M acを使い込んでいる人ほどコンテンツのハンドリングが楽で、制作がスムーズだ。発表したいコンテンツを持っているのにウェブ制作の壁(時間的、技術的制約)に阻まれている人には最適。必要なのは「割り切り」だけ。

やはり、本格的に利用せねばもったいない! と思っていたところ、思わぬ落とし穴があることがわかった。.Macの転送量は標準で10GBで、それ以上の転送量になったらサイトは停止する。Appleから「転送制限による無効措置をとる」との通告メールが来るそうだ。Appleのディスカッションボードで、ちょっと人気の出てしまったサイトの管理者が「一か月にたった2日しか公開されてない状態になった」と嘆いていた。それも、一か月に2日間ではない。半月ごとに5GBという仕組みになっているらしく、1日と15日に「有効になったことがある」だけなのだ。

例えば、ホームページを見に来た人が100MB分のコンテンツを見れば、100人が見たらもう10GBに達してしまう。人気サイトなら本当に一日もかからず停止してしまうはずだ。100MBなど大きすぎるだろうと思うかもしれないけど、まとまった数のビデオキャストやムービーが置いてあれば100MBはあっという間。コンテンツが10MB分しかなくても、1,000人の訪問でアウト。

僕はたまたま転送量無制限のサーバーを使っていたので、そういう制限があることを知ってちょっとびっくり。検索してみると、転送量制限があるのはごく普通のことのようだ。重いファイルをどっさり置いて無制限に転送するとサーバーや回線に負荷がかかり、他のユーザーが迷惑するからだ。

もちろん、ムービーなどの大きなファイルは別サーバーに置く手はあるが、それではiWeb+.Macの魅力が半減してしまう。まあ、追加料金を払えば、標準で「容量1GB/転送量10GB」のところ、「2GB/25GB」、「4GB/250GB」とアップできる。1万円をプラスして転送量250GBにすれば、大人気サイトに大きなムービーを置き放題とかしなきゃ大丈夫だろう。とはいえ、転送量制限のためにアクセス数やファイル容量を気にしなきゃならないのは本末転倒な気がする。ブログやビデオキャストをやっていれば、日毎にどんどん容量は増えていくんだし。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

18日ぶりに本家ブログのサーバーが復活しましたが、このままBloggerの新ブログに居着くことにします。旧ブログはアーカイブとしてしばらく存続させます。Toy関係の告知とか盛り上げをブログでやりたかった時期なだけに、書くところがなかった時期はキツかった。ほとんどブログ禁断症状。ところで、CDも発売された「たらこキューピー」のCMソング(買ってないです)。どうも違うな〜と思ってたら、最初に感動したバージョンとアレンジがぜんぜん違うのだった。最初のバージョンの厚い和声コーラスの偏執狂的切迫感に圧倒されたのだが、最近のバージョンの歌はほとんどユニゾン。ちょっとつまらない。

HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

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■所幸則×MOGRA対談 part.2
トコロさんのホントのトコロ

高村征也(MOGRA代表)×所幸則(MOGRA写真部長)×清田直博(MOGRA監督)
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所幸則「天使に至る系譜スペシャルエディション 所幸則 8×10(六つ切)
原版ポジフィルム写真展」
< http://www.mogra-tokyo.jp/gallery_9.html >
会期:9月18日(月)〜9月30日(土)12:00〜24:00
会場:MOGRA(東京都渋谷区神宮前6-9-6 TEL.03-6277-5530)
・集大成となった写真集「CHIAROSCURO 天使に至る系譜」が本としての美しさを追求し、芸術性の高い仕上がりをめざした。今回は、まさにその場に居合わせた人を引き込む空間世界を作ってみようと思う。8×10(六つ切)のポジを吊るすという普通ではあり得ない見せ方で、光と闇を操り、僕の脳で描かれた映像を透過原稿によりリアルに再現する初の試みです。(所幸則)
・サイトに「所幸則×MOGRA対談」part.1がある

●「天使に至る系譜」に至ったいきさつ

高村:天使に至る系譜に至った(笑)いきさつというのは?
所 :いやー。天使に至る、だからもともとは天使ではないんですけどね。ビビットな作風からファンタジーに移るきっかけがあったんです。ファッションビルの広告なんかやってた頃ブルータスから「裸の絶対温度」の依頼がきて、ヌード写真とかには興味なかったんだけど打ち合わせにきてたADに君脱がない? って言ったらいいよ、私の体見てみる? ってすぐ脱いじゃって」
清田:その人すごい男気ありますね!
高村:世の中そういう理解がのある人が多いといいんですけど。
所 :僕の写真はいやらしくならないからね。彼女もぼくの作風がすきだったし、それをわかってたんだと思うよ。そのあたりからファンタジーやりだしったって感じかなあ。それと、もともと指輪物語とか好きでああいう村に住みたいなあってのはあったんですよ。実は指輪物語辞典に推薦文とか書いたりしてて。もう一人は荒俣宏さんだった。でも僕が読んでたのって13年ほど前かなあ、そん時ってぜーんぜん流行ってなかったすから。
清田:かなり先取りですね。
高村:ファンタジーに対してどういう考えをお持ちですか?
所 :発想が自由ですよね、目に見えるものに縛られない。
高村:想像の世界というわけですね。勝手に星に名前つけて結んで物語のっけるみたいな。大昔の人って頭の中がファンタジーだったのかもしれないですね。
所 :子供の頃ってそうですよね。
高村:きっとそうやって遊んでたんですよね。想像力がうみだすおもしろさで。
所 :何もイメージがない時代にファンタジーをつくるのは簡単だとおもいますね。今はファンタジーへの先入観、定義があるから自分で最初から作るのは難しい。
高村:音楽も70年代で出つくしたっていう話あるじゃないですか。昔よりもっと新しい事や概念を打ち出すのは難しいと思います。
清田:やったもん勝ちってのはありますからね。あたらしい価値観をまわりが真似しだすっていうのは凄いことだと思います。
所 :何かに似ることを恐れずにやればいいと思うんですよ。見て聞いたことを自然に吸収して、それが自然に作風に反映されればいい。出つくした、出つくしたって放棄するのはちょっとヨクナイネ。
高村:だから今はそれを繋ぎ合わせるっていうのがスタンダードですよね。
清田:コラボレーション、Wネーム。
高村:やたらめったら「音と映像」とか。
所 :こういう話を大学生のとき聞いたんです、NASAは常に世界一新しいことをしていないといけない。ずっと昔は100人に一人の天才を待つっていうスタンスだったんだけど、今の時代アメリカはそれを待てないから、100人の秀才を集めて一つの答えを出す、それを聞いて僕も同じような事をしてみたんです。優秀なカメラマンを5人集めて、アイデア出し合って撮るっていう。面白かったんだけれど「撮影に5人で来るのか?」と言われて、それはカメラマンの世界では通用しないってわかりました。ハハハッ。
清田:経費5倍ですからね。
高村:バンドもそうですね。大所帯バンドの運営は難しいと思います。
所 :だからソロになっていくケースって多いですよね。
高村:DJ文化の発展も一人でできるってのがかなりポイントだったと思います。だからDJ何某ってのがやたら増えましたね。何でも量産がすぎると安っぽくなるってのはありますけど。
所 :5人チームをやめて東京に出てすぐは2人でやってたんです。
高村:カメラマンユニット。当時としては珍しかったんじゃないんですか?
所 :海外ではピエール&ジルとかいましたけどね。でも、主に絵コンテを僕が描くからシャッターを押すのも僕になっちゃうとか、エアブラシを使いたいけど、相方に遠慮したりで結局分裂。一人でやったとたんにブレイク。カメラマンにはNASA方式は通用しなかったって事ですね。ハハッ。
清田:コラボっていうのは、自分でやりたい事がはっきりしている人同士でないと駄目ですね。
高村:役割分担をしっかりしないとね。
所 :そうだね。
清田:所さんの写真って、カメラマンというよりもっと作家的な印象をうけますね。
所 :最初に頭の中で物語をつくって、モデルに聞かせて撮るんですよ。
高村:なるほど、ストーリーがあるわけですね。
清田:そうして撮った写真の上にCG等で効果をつけていくという。ほんと先駆けですね!
所 :最初はアナログでやりましたね。暗室やエアーブラシ、当時Macも容量ちっちゃくて全然使えなかったから。
高村:そうなんですか。でもアナログからそういう発想をしていく方が、実験的でおもしろかったりするかもしれないですね。デジタルだとコンピュータに頼りすぎるかも。
所 :僕の作業って、デジタルっていってもPCを道具にしてるだけで、やってる事はアナログなんです。PCっていうだけでボタンぽんでしょ!? って人いまだにいますよね。ボタンひとつで簡単にやってると思われたらホント困っちゃうよね。ハハッ。
清田:逆に、PC使うから凄いってのもいるよね。
高村:PCを使える事が凄いのか、その人がやっている事が凄いのかって話ですよね。ギターフレーズにしてもPC使って音のサンプルを組んで、あたかも誰かが弾いてるように聞かせる事が出来ますが、それが出来たからって良い音楽とはかぎらないですからね。それをはき違えると、PCやってんだか音作ってんだか? って話になるわけです。
所 :どういうモノを作るかが問題ですからね。
高村:ホントは作品の過程なんてあんまり関係ないんですよね。
所 :以前、パルコで展覧会をやった時に、3時間で作った作品のポストカード1,800枚売れた事があるんです。思い入れがあったものより、そっちの方が人気があったみたいな。
高村:作品がいいか悪いかは、すべてみる人が決めるわけですからね。
所 :苦しんで時間かければ必ずいい結果になるとはかぎらないからね。
清田:悩んでるってことはイメージがないんですよね。それをやるのに物理的に時間がかかる場合は別ですけど。迷ってばかりで軸がぶれるってことも結構あるし。
所 :展示に関しては軸がぶれるってことはなかったの?
清田:カメラマンが光の台でフィルムをチェックする、あのイメージはすぐ浮かびました。あとはやはり時間的な問題だけですね。
所 :なるほど。
清田:まあ、あんまたいしたことしてないですけどね(笑)それがシンプルでいいかなあ、って。
高村:難しい事しようと思うとろくなことにならないからね。

●なんでMOGRAの写真部長に?

所 :単純におもしろそうだなっと。いろんな面白いことやりそうだし。時々カメラマンをめざす18、19の子と話すことがあるけど、なんだか重いんですよね。私はやれると思えるっていう才能がない」
高村:恐怖感と不安が先行して、逆に難しくしてしまってるかもしれないですよね。
清田:所さんのMOGRA参加でモチベーション上がりましたよ。
所 :僕が仕事でポートレートを撮る人っていうのは皆成功してて、自信がある人ばかりですけどね。一瞬でも成功をした人、そういう人と会うとエネルギー感じますよ。
清田:環境って大事ですよね。まわりにそういう人がいてほしい。
高村:逆に、自信ないやつにはついていけないかもしれない。鳥の群の先頭のやつが何時も迷ってたら末端は困りますからね。ふりまわされてどうしていいかわからなくなる。
所 :あ、それわかる。ハハハッ。仕事でクライアントが何をしたいのかはっきりしてないと困る、みたいな。最近のアートディレクターも自信たっぷりにクライアントを押さえ込めないのが多いね。
高村 マチガイない!って言えるのは凄いことですよ。

(まだまだ続くもよう、、、、)

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■編集後記(9/27)
・安倍新内閣がスタートした。内閣の顔ぶれを見て、いろいろな人が勝手にいろいろなキャッチフレーズをつけると思うが(なかでも田中真紀子がなんというか楽しみ)、わたしは「しっかりやりたいつもり内閣」としたい。なにしろ、安倍首相の話には「しっかり」がやたらに出てくるので気になって仕方がない。先日もなにかの折りの演説で9回も記録したのであった。もちろん、しっかりやってもらいたいけど。昨日の夕方、テレビで流れていた新大臣たちの挨拶をちょっとだけ見たが、高市早苗、話がうまい。原稿に目を落とさず、会場全体を見回しながらよどみなくしゃべる。かつての美人議員で毀誉褒貶の人だが、けっこういいかもという印象だった。でも、したたか、場慣れし過ぎで、なにかと「ま」を挟む政治屋的な話し方(「ま、考えておきます」といった感じ)は直した方がいいと思う。さすがに麻生太郎は抜群の安定感で、外務大臣を留年したと冒頭でジョークを発するスピーチはよかった。後半は聞き逃したが、朝日新聞記者を軽くあしらっていたそうで痛快。読売新聞の似顔絵入り閣僚紹介ページで、「舌禍は数知れず、『口の悪さで敵を作る』と懸念される」とされていて、そういうキャラクターは大好きである。安倍政権は短期で倒れるという政治ジャーナリストの予測もあり(あまり当たらない予測も多いが)、もしそうなったときは次は麻生太郎かも、という線は興味深い。同じ閣僚紹介ページで、塩崎官房長官を「人を見下した言動が多く、人望に欠ける」と評しており、ここまで言うかという感じもするが、まさしくそういう印象で、今までになかったタイプで逆に期

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