クリエイター手抜きプロジェクト[103]Photoshop CS/CS2編 ファイル名に対応するEPSファイルを配置する
── 古籏一浩 ──

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改訂第4版 Java Script ポケットリファレンス今回は、ファイル名に対応するEPSファイルをPSDファイルに配置するスクリプトです。ABC.psdファイルにはABC.epsという名前のEPS画像をラスタライズして配置します。単純にラスタライズしてペーストしているだけなので、位置の調整を行ないたい場合には、以前に掲載したスクリプトと組み合わせてください。

MacOS XでPhotoshop CSでは、フォルダ名またはファイル名に日本語が含まれると正しく処理されない可能性があります。


使い方は、スクリプトを実行しPSDファイルがあるフォルダとEPSファイルがあるフォルダを選択するだけです。なお、PSDファイルは保存され内容が書き換えられてしまうので、安全のため複製を作っておくのがよいでしょう(ちなみに、失敗してもペーストしたレイヤーを削除すれば良いだけですが)。

epsOpt = new EPSOpenOptions();
epsOpt.antiAlias = true;
epsOpt.constrainProportions = false;
epsOpt.width = 256;
epsOpt.height = 192;
epsOpt.mode = OpenDocumentMode.RGB;
epsOpt.resolution = 72;

psdFolderObj = Folder.selectDialog("PSDファイルがあるフォルダを選択");
if (psdFolderObj) {
epsFolderObj = Folder.selectDialog("対応するEPSファイルがあるフォルダを選択");
if (epsFolderObj) {
psdFileList = psdFolderObj.getFiles("*.psd");
for (i=0; i< psdFileList.length; i++) {
temp = psdFileList[i].name;
filename = temp.substring(0, temp.lastIndexOf("."));
epsName = epsFolderObj+"/"+filename+".eps";
flag = true;
try { open(new File(epsName), epsOpt); } catch(e) { flag
= false }
if (flag) {
activeDocument.selection.selectAll();
activeDocument.selection.copy(true);
activeDocument.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
open(new File(psdFileList[i]));
activeDocument.paste();
activeDocument.close(SaveOptions.SAVECHANGES);
}
}
}
}

ラスタライズするサイズは以下の2行で指定しています。

epsOpt.width = 256;
epsOpt.height = 192;

この2行を削除するとIllustratorで制作したサイズが適用されます。サイズが固定されていない、したくない場合には削除してください。ラスタライズする解像度は以下の行で指定します。

epsOpt.resolution = 72;

ドキュメントのカラーモードはRGBにしていますがCMYKにしたい場合には

epsOpt.mode = OpenDocumentMode.RGB;



epsOpt.mode = OpenDocumentMode.CMYK;

にしてください。

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
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改訂第4版 Java Script ポケットリファレンス
古籏 一浩
技術評論社 2006-10-18


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改訂新版 JavaScript 例文活用辞典
古籏 一浩
技術評論社 2006-10-20

by G-Tools , 2006/10/01