[2137] コンパクトシフトトイレンズ

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<特に第3子は孫のようにかわいい>

■デジアナ逆十字固め…[34]
 コンパクトシフトトイレンズ
 上原ゼンジ

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[135]
 僕は「子供を作る機械」か?
 茂田カツノリ

■泰国パパイヤ削り[X8]
 エロ本配送完了。
 白石 昇

■ブックガイド&プレゼント
 世界のスティルライフフォトグラファー(COMMERCIAL PHOTO SERIES)
 Dreamweaverプロフェッショナル・スタイル


■デジアナ逆十字固め…[34]
コンパクトシフトトイレンズ

上原ゼンジ
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工作が面倒くさそうなので避けていたことがある。コンパクトデジタルカメラにトイレンズを付け、しかもシフトさせてしまうという工作だ。一眼レフの場合は100円ショップで買ったレンズを取り付けることにすでに成功している。

最初にやったのは、表彰状を入れるような紙筒を使い、フタの部分をスライドさせることによりピント合わせを行なう方法だ。次にやったのは、ウェットスーツの素材にもなる薄いゴム生地を使いシフトさせる方法。そして最終的にはカッコイイ手作り蛇腹の開発にも成功した。

この蛇腹レンズの完成写真はブログにも載せてあるのだが、最近「どちらで手に入れることが出来ますでしょうか。入手先、価格などお教えいただければ幸いです」というメールをプロカメラマンからいただいてしまった。もちろんこんなものは売ってないですねえ。ぜひ作ってみていただきたいと思います。

なぜコンパクトカメラで試さなかったのかと言えば、レンズをはずすことができなかったからだ。カメラのレンズの前に別の凸レンズを付けるとどうなるかというと、クローズアップ撮影ができるようになる。だから、虫眼鏡を使ってクローズアップ撮影をしてみましょう、というような実験は昔からある。

しかし、問題は近くのものにはピントが合うのだが、遠景にピントが合わなくなってしまうということ。これではちょっとつまらない。たぶん凹レンズをどこかにつければいいんだろーなー、と思いつつ放っておいた。

ところが最近工作に使い始めた粘着ゲル(PLUSのリピタック)が、かなり使い勝手がいいので、これを使えばなんとかなりそうな気がしていた。試しに100円オペラグラスを分解して取り出した凹レンズをリピタックでカメラのレンズ前に取り付けてみる。もちろんレンズに直接貼るのではなくリピタックをドーナッツ型に切ってレンズの周囲に貼るのだ。

何度も貼ったり剥がしたりが簡単にできるので、仮止めにはちょうどいい。そしてその先には手に持った凸レンズをかざしてみる。すると遠景にもピントが合うことが確認できた。

「なんだ、簡単にできるじゃん」。「レンズ設計のすべて」とか「写真レンズの基礎と発展」とかレンズ関係の本をいろいろ買ってみたけど、そんなの必要なかった。カメラを支えておく手と凹レンズを支えておく手、そして凸レンズを支えておく手の三本があれば、もう少し早く気づいてのだが……

●まず蛇腹を試す

どう工作をするのかは決めていた。蛇腹でレンズを取り付けるのだ。コンパクトカメラに蛇腹が付いていたらカワイイんじゃないだろうか。カワイイ物大好きオジサンとしては、ぜひともチャレンジしてみたい工作だ。で、蛇腹を取り付けるIXYのレンズの辺りのサイズを測ってみる。レンズの先に付けるとなると24mm角になることが分かった。随分と小さい蛇腹だ。

まず、Illustratorで図面を作る。これができるだけでもIllustratorを習得しておいた価値があった。若い頃はロットリングを使って版下を作ったもんじゃがのう。

プリントしようと思ったら黒い紙がなかったので、とりあえず白い普通紙に出力してみる。そして5mm間隔で山折り谷折りを繰り返して蛇腹を作り上げるのだが、これはけっこう手先の器用さが要求される。ブレードランナーにちっちゃい折り紙を折る男が登場するが、まああれぐらいですよ。

以前一眼レフ用に蛇腹を折った時にはそんなに大変とは思わなかったが、この小さな折り紙ではけっこう時間がかかってしまった。折りが完成すると、蛇腹の前後に凸レンズと凹レンズを付ける。そして最後に粘着ゲルを使ってカメラに取り付ければいい。

うーむ、イマイチ(笑)。白い紙じゃなくて、黒にすれば良かった……。黒ければカメラの蛇腹っぽいが、白じゃあねえ……。試作品といえどもあまりにいい加減だと愛情が湧かない。しかもピントが合わないんですけど(苦笑い)

時間をかけてオレは何をやっていたんだ。ぢつと手を見る……。いや、手を見たってしょうがないね。なんか改造する気もおきない。ものすごいダメージ。グッタリ……。それにこんな面倒臭い工作は人にもすすめられないな。さてどうしよう。

もっと簡単な工作はないだろうか。小さい蛇腹を折るのはナシだ。もうちょっと柔らかい素材を使えば、シフトさせることもできそうだ。何かフニャフニャしたような素材はないだろうか? たとえばウェットスーツに使うような薄いゴムの生地……。

私はおもむろに工作材料箱をたぐり寄せ、中からゴム生地をむんずと掴みだすと工作を始めた。まず、2センチ幅の帯を作る。そしてレンズの鏡筒にくるりと巻いてテープで留める。そして先の方に凸レンズをテープで留める。レンズ側には凹レンズが粘着ゲルで付けてある。これで完成。所用時間は5分。

では、テスト撮影開始。今度はピントも合って、ちゃんと写った。あんまりカッコよくはないんだけど。念願であったコンパクトデジタルカメラのシフトトイレンズが出来上がった。方向性は間違っていない。あとはもう少しカッコよく工作できれば、大きな広がりを持つこととなるだろう。

【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇キッチュレンズ工房
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/blog/
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[135]
僕は「子供を作る機械」か?

茂田カツノリ
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どうも、ようやく風邪が抜けて普通に仕事できるようになった茂田です。

柳沢厚生労働大臣の「女性は産む機械・装置」発言については、中には「不適切だが辞任するほどではない」みたいな意見もあるようだ。

しかしかつての日本で女性がどう扱われてきたかということ、そうした扱いをしてきた世代そのものである柳沢氏の発言であることを考えると、問題はとても大きいと思う。

政治運営のテクニカルな面で考えれば、さっさと大臣辞めればよかったのにね。そして次期政権でどっかのポストに返り咲けば、そのときはもうみんな忘れてるし。

女性が産む機械なら、僕は「子供作る機械」ってことかな。

●社会をシステムとしてとらえたんだろうけど

発言の主旨は、社会をひとつのシステムととらえて、その中での少子化という問題という論調だったのだろう。もちろん、そうした観点は必要だ。必要だけれど、それは人というものをひとつの部品としてとらえる考え方だから、言い方には気をつけなきゃならないとは思う。

たとえば、「サラリーマンは歯車」という言葉はよく聞く。勤め人側がそう言うのは全然かまわない。しかし社長が「ええと、きみたち歯車には頑張ってもらわないと」なんて言ったら、そりゃ失礼だ。柳沢氏は、そのへんの認識がすごく甘いんだと推測される。

さらに考えると、社会をシステムととらえ、人はそのシステムを構成する部品だととらえること自体の問題も、考えなきゃならない。もちろんそういう観点は必要だが、そういうのは学者や実務側がやることであって、政治家が人々の前で話すことじゃない。

現実問題、子供がほしいと思っても、まず経済的に大変だし、女性はある意味仕事でのキャリアを捨てることが強要されてしまう。男だって、まっとうに子供の顔見る生活ができてる人のほうが少ない。

男が家庭や子育てに気持ちが向けられないというのは、これはかなり僕の妄想に近いかもしれないが、軍国主義教育のために作られたのではないだろうか。戦争をするためには、男の気持ちをそうした部分から遠ざけた方が有利だと、ある時代に考えられたのでは、と思う。

そして現代では、資本家側が労働力を搾り取るだけ搾り取るために、仕事より子供を優先する態度をとったら会社では冷遇されちゃうような風潮を作り上げたのではないだろうか。そういう意味では、残業代割増を25%→50%にするという法律は、考え方としては正しい。

しかし現実的には、大企業から中小企業に仕事を投げるときに、定時の範囲での労働で間に合わない納期を求めるなら、受託側企業の残業代保証の意味で金額が割り増しされる、というルールでも確立しとかないと、意味はないだろうけど。

●辞任せず頑張ってもらいたい

しかし本音でいうと、柳沢大臣には辞任せずに頑張ってもらいたい(原稿執筆時点ではやめてないが、危ないとは思う)。

なんで辞任してほしくないかというと、いまの自民党政治、もっと言うと、いま権力を握っている方々というのの本音があの程度だ、ということが明確になってくれるからだ。だから野党も、辞任要求なんてしちゃダメだ。

そうじゃなくて、地方選挙だろうが国政選挙だろうが、自民党に投票するということは、柳沢氏のような人にこの日本の運営をまかせる、という意思表示になるんですよ、それでいいんですか? ということを皆に問えばいい、と思うんだが。

さらにいうと、投票に行かないことも、自民党を応援することとイコールだ。野党もこういったあたりをもっとしっかり表現すべきじゃないかなあ。

●自民党政治は崩壊したけど受け皿がない

しかし、厚生労働大臣があんな発言しちゃうなんて、世も末だ。実際、自民党政治の世は、末なんだと思う。少なくとも宮崎県民はそういう意思を示した。

昨年に行われた和歌山県知事選では、民主党がなんと候補者を立てられず不戦敗。本当は無名の女性串本町議を推す声があって、宮崎の結果みると「やっぱ出ておけばよかった」と思った人も多いだろう。

で、保守王国といわれた宮崎でのあの結果は、いち地方選挙の結果というわけではなく、誰にも変えることのできない大きな潮流のひとつではないだろうか。

極論だが、自民党を支持することと、巨人を応援することは根底ではイコールだと僕は思っている。そして巨人のほうは、2006年シーズン前半では一時的にではあるが快進撃してたのに、そのときの視聴率もすごく低かった。もう、ちょっと強くなったぐらいじゃダメなのである。

そして自民党も近々コケる。しかし、その受け皿は、残念ながらいまんとこない。民主党にその力はないしね。てゆうか、民主党って実は鳩山氏が演じている壮大なヤラセで、「自民党以外だと、こんな情けない政党しかないですよ〜」って思わせてるだけなんじゃ、とかも思ったりする。

真面目に政治に取り組んでる皆さん、ごめんなさい。しょせんは負け組の遠吠えですっ。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
FileMakerデータベースデザイナーで、Webコンサルタントで、3児の父。子育てが楽しくって、特に第3子は孫のようにかわいい。ずっと赤ん坊のままでいてくれたらいいのに、って本気で思うくらい、かわいい。
で、この4月から、一番上の子が小学生になる。もうドキドキである。大丈夫かな〜。

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■泰国パパイヤ削り[X8]
エロ本配送完了。

白石 昇
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白石昇です。

トラブルが片づいてしまうとあたしは話が早いひとなのです。だってそもそもあたしったら単純なバカだしいやむしろバカが仕事なワケです藝人として藝風的にそれはもう。

とりあえずあたしは朝から奪還を手伝ってくれた二人がいる宿に再び行きました。そしてまたしても二人の力を借りて二十個はあろうかという段ボール箱をトゥクトゥクと呼ばれるオート三輪タクシーに積みこみ、二人に礼を言ってから、郵便局に行きました。そして、その箱にいちいち長崎の住所を書き込んだ荷札貼っていったのです。荷札はひと箱につき一枚。ですので二十枚書かねばなりません。かなり疲れました。

しかしそれよりも何よりもいくら船便だといっても重量は全部で三〇〇キログラム以上もありますから、送料はけっこうかかります。すなわちその分だけさらに損益分岐点が遠のいてしまうのです。

これが全部手売りとかネット販売で売れたなら、今回の奪還作戦にかかった費用は回収できるのでしようが、書店売りだけだと全部売れてもやばいかもな、といった感じです。もしかしたら最悪の場合、あたしの翻訳著作権料も出ないかもしれません。

まあでもそれはそれでその時になって考えればいい事なのです。今考えても仕方がありません。とりあえず送ってしまったらあたしは明日、長崎に戻ってバイトを再開しながらエロ本を売っていくしかないのです。それでいいのです。

何しろあたしは運良く物価が高い日本という国に生まれたのです。だから、時給七〇〇円のバイトを四ヶ月くらいやれば、三千冊分の出版費用なんてすぐ返せます。たった数ヶ月で借金返してきれいな身体に戻れるのです。

しかしそこであたしは大事な事を忘れていたことを思いだしました。思い出して良かったです。思い出さなければ明日、あたしは日本に戻れないのです。

あたしには明日、日本に戻るためのチケットがまだなかったのです。バンコク発の往復チケットの復路分を使ってきたのですからあるわけがありません。あたしはすかさずまたタクシーを拾って、友人が働いている旅行代理店へと向かったのです。その人は今回の翻訳でいろいろとカになってくれた人でした。だから、今回はどうしてもその人からチケットを買っておきたいと思ったのです。

代理店まで行って、いろいろありましたけど、何とかトラブルは全て片付きました、と報告してあたしは明日発の飛行機の切符を売ってもらいました。一年オープンの往複チケットです。そうなのです。あたしは一年以内にまたバンコクに戻って来て、ウドムさんと一緒に仕事しなければならないのです。昨日そう約束したのです。だから往復チケットなのです。

チケットを手にした私は渡し船でチャオプラヤ川を渡ってバスに乗りました。まだタ方でしたが地元に着くと、港で練り物の串焼を何本か買い、さらにアパートに戻って一階の雑貨屋で象ビール大瓶四本と氷を買い込んで来ました。

そしてそれを飲み食いしながら荷物のパッキングをし、目覚し時計を午前三時頃にセットしまいました。夜の七時頃までにつまみの串焼きをすべて食べ終え液体二・五リットルほどの象ビールの体内におさめてしまっていました。そうしてあたしは気持ち良く眠りについたのです。

そして翌日、気持ち良く目を覚ましました。朝日がまぶしいです。え、朝日?午前三時に起きる事になっていたあたしが朝日を浴びているというこの状況は何? あたしはあわてて時計を見ました。あたしが乗る予定の飛行機が離陸する時間までは三十分を切っていました。
(つづく)

【しらいしのぼる】< http://www.mag2.com/m/0000012912.htm
>
言語藝人。昭和44年5月1日長崎県西彼杵郡多良見町生まれ。『抜塞』で第12回
日大文芸賞を受賞。訳書にノート=ウドム・テーパニット『エロ本』『gu123』。

バックナンバー
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■ブックガイド&プレゼント
世界のスティルライフフォトグラファー(COMMERCIAL PHOTO SERIES)
< http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?goods_id=634
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玄光社刊 A4変型判・188頁 定価3,360円(税込)
ISBN978-4-7683-0238-5
※立ち読みページ
< http://www.genkosha.com/read/cps/65-0036/index.htm
>

『世界のファッションフォトグラファー』に続き、『世界のスティルライフフォトグラファー』をお届けします。物言わぬ「ブツ」が相手のスティルフォトは、アイデアとセンスとテクニックが勝負。ディオール、シャネル、ブルガリ、ナイキなど世界のメガブランドの広告、「VOGUE」「Numero」「ELLE」などトップマガジンの口絵を手掛けるスティルライフフォトグラファー9人に現地インタビュー。

美しく並べられたジュエリー、時計、バッグ、シューズ、化粧品…。高速ストロボで一瞬を捉えたゴージャスでセンスに溢れた写真が見る者の心を捉える。そこにはファッションフォト以上にファッショナブルな世界が描き出されている。彼らのアイデアの源になっているもの、撮影技術、使用機材、撮影現場の雰囲気も見せます。

・掲載フォトグラファー
Andrew Bettles アンドリュー・ベトレス
Stephen Lewis スティーブン・ルイス
Robin Broadbent ロビン・ブロードベント
Carlton Davis カールトン・デイヴィス
Isabelle Bonjean イザベル・ボンジョン
Marcel Christ マーセル・クリスト
Helmut Stelzenberger ヘルムート・ステルゼンバーガー
Fabrice Bouquet ファブリス・ブケー
Fabien Sarazin ファビアン・サラザン

●本誌を玄光社よりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は2月17日(土)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に2月下旬掲載予定です。
< http://www.dgcr.com/present/list.html
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■ブックガイド&プレゼント
Dreamweaverプロフェッショナル・スタイル
< http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-2216-0/4-8399-2216-0.shtml
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毎日コミュニケーションズ刊 B5変形・287頁 定価2,520円(税込)
ISBN4-8399-2216-0

・企画編集のCSS Nite鷹野雅弘氏のコメント
2006年12月に開催したCSS Niteのスペシャルイベント「CSS Nite LP, Vol.2」が、そのまま書籍になりました。Dreamweaverの書籍は初心者向けのものばかり。もう一歩踏み込んで実務に役立つ内容が詰まっています。特にDreamweaverの使いこなしの「キモ」であるテンプレートまわりは、過去の書籍では語られなかった内容です。

・毎日コミュニケーションズ・角竹輝紀氏のコメント
もはやWeb制作にかかせないツールとなったDreamweaverですが、機能を習得すればすぐ仕事に活用できるかといえば、そうではありません。実際の業務や案件に応じた「使いこなし方」や「テクニック」が必要とされます。本書はDreamweaverの機能や操作ではなく、活用の局面による章立てを行い、テーマ別に、実践的なトピックを厳選。豪華な著者陣16名が、それぞれの得意分野のトピックを担当しています。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は2月17日(土)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に2月下旬掲載予定です。
< http://www.dgcr.com/present/list.html
>

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■編集後記(2/8)

・今まで新聞の連載小説はほとんど興味がなかったが、さいきんは沢木耕太郎の恋愛小説「声をたずねて、君に」を読むことがある。突然声が出なくなったディスクジョッキーの「僕」が、失われた声を探す旅に出る話だ。ここ数日の、バーで隣に座った老人から和菓子をすすめられたり、旧五千円札にかんするみょうな話を聞く場面がおもしろい。紙幣に描かれた富士山の湖面に映ったかたちが異様で、じつはそれはモーゼの十戒で知られるシナイ山であるという。また、五千円という文字の両側に描かれたのは菊の紋章を真っ二つに割ったかたちだという。「これは秘密結社の陰謀なのです」と老人。「すべては日本を崩壊させようという意図のもとに陰謀が遂行されているのです」だって。出た〜、ユダヤの陰謀説! 沢木耕太郎がこういう怪しげなものを持ち出した理由はそのうち分かるはずだが、なかなか興味深い。紙幣にかかわる怪説を思い出した。国会議事堂拾圓札の秘密は、はるか昔に雑誌「太陽」かなんかで見たような記憶がある。うろ覚えだがこんな具合。このデザイン、一見して「米国」と見えまいか。次に左側、国会議事堂の窓には十字架が見える。日本人戦犯の処刑がイメージできる。前庭の木の繁みらしきものは戦艦大和の沈むところである。右側の囲みは鉄条網で、菊のご紋章を中に閉じこめている。鉄条網の間にはシラミがいる。大きな鳥が翼を広げているがこれは戦勝国側を意味し、下には食われた日本人の骨がちらばっている。きわめつけは、¥10の置かれた図柄が人の横顔に見える。これはアメリカのMPで、菊のご紋章すなわち皇室を監視しているのだ。裏面の規則正しく置かれた雲か花のような小さなパターンの数が、アメリカの州の数だか一つ多いだかで、日本はアメリカの一番新しい州を意味する。もっとなにかあったかな、忘れた。で、旧五千円札をチェックしようと財布を見たが、あ、…コインしかないではないか。(泣)(柴田)
< http://www.dgcr.com/photo/kiji/20070208/10yen > 国会議事堂拾圓札

・F-siteセミナーで、タナカミノル氏が、クリエイターってかっこいいイメージがあるけど、実態は個人事業主だったり〜というような話をしながら出した画像で会場中が爆笑。ある方が、生後数ヶ月の赤ん坊をだっこしながら、モニタに向って仕事をしている姿だった。笑いのほとんどは、同意のあるある笑いだったと思う。しかし子供の成長を見ながら仕事ができるのって幸せだと思うのだ。残業してへろへろになって、いつも子供の寝顔しか見られない人だっているもの。私自身には子供はいないが、甥三兄弟らがしょっちゅう家に泊まるので、同じような姿で仕事をすることがある。生後数ヶ月ならまだ仕事はやりやすい。問題は寝返りをうつようになった頃、はいはいをしはじめる頃からあと、そして病気の時。だからいくら中断されても、短時間で集中モードに入れるようになってきたよ。/個人的には、機械に例えた発言自体に怒りはないが、肉体的に難しくて苦しんでいる人をのぞいて、そうでない人たちがどうして子供を「積極的に作ろうとしない」のか、わかっていないんじゃないかと。皆の意識を変えるのは難しいけれど、そのために環境を整備していくことだけはできるわけで。偉い人たちは電車に乗って、街を歩いて、若い人たちのいるお店や場所に出て、いろんな職業の友人を作り、身分を隠して話してみるべきじゃないかな。子供を育てているお父さん、お母さんらの苦労話を聞いてみる、ううん、実際に何ヶ月か働きながら子供を育ててみたり、若い人の読む本や雑誌、ネット、テレビやラジオにも接するべきなんじゃないかな。本当は核家族化をやめて、祖父母や兄弟も一緒に子供を育てる昔のようにしなきゃ難しいかもしれない。死や生に接する機会が少なくて、壁にぶつかるし、悩みも大きいだろう。シングルマザーだとノイローゼになるかもしれない。フォクシーの社長さんの本に、保育園や親に預けられない時、休みがちになったデザイナーに子連れ出勤を認めたっていう話が書かれてあった。赤ちゃんがいるからといって仕事ができないような余裕のない職場ってどうだろうとも提言されていた。会社は社会の縮図でもあるわけだから、子供がいない社会なんてないと思いませんか、と。この本には仕事との両立のため、子供を産む時期に悩んでいる人への言葉もあったよ。(hammer.mule)
↓タイトルに惑わされないで

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前田義子の迷わない強運哲学
前田 義子
小学館 2004-03
おすすめ平均 star
star潔く、シンプルに
star何を迷っていたのだろうか?