[2179] ショートアニメ制作顛末1 準備篇

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<夕方の数時間をスタバでねばるのが日課に>

■グラフィック薄氷大魔王[89]
 ショートアニメ制作顛末1 準備篇
 吉井 宏

■武&山根の展覧会レビュー
 秘湯! 湯河原湯けむり 美人妻殺人事件
 (※題名と内容が異なる場合があります)
 武 盾一郎&山根康弘


■グラフィック薄氷大魔王[89]
ショートアニメ制作顛末1 準備篇

吉井 宏
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「三月末まで未曾有の大勝負状態に突入します」ということで連載をお休みしてましたが、実はまだ終わってません〜。っていうか、半分まで行ってません。ずっとやってみたかった形の仕事が同時に二つ来て、どちらも大きなステップアップになりそうなので全力を注いで大勝負と思ったわけですが、二つのうち一つが終わっただけ。もうひとつは五月末まで猶予になりました。

何をやってたかというと、ショートアニメを作ってました。Web上のショートフィルム映画祭「CON-CANムービーフェスティバル」に協賛のオリンパス株式会社の依頼で、30秒のアニメを三本作りました。僕を含めて五組の作家のアニメが各ショートフィルムの冒頭にランダムに流されます。一か月ごとに切り替わり、三か月で三本が流れます(CON-CAN映画祭は、出品作二本が先日のアカデミー賞短編部門にノミネートされたほどレベルが高いらしい)。

CON-CANムービーフェスティバル
< http://www.con-can.com/
>

オリンパスのサイトでは直接見れます。ただ、他作家の作品にくらべて音声レベルが少し低いようなので、近々修正して再アップ予定。また、三本シリーズとしてのタイトル画面も追加する予定。

オリンパスわくわくタウン
< http://www.olympus.co.jp/jp/fun/webanime/
>

昨年からいくつかアニメーション仕事はやったけど、あくまで全体の1パーツ。「作家」として自分のアニメ作品を作るのは初めて。最初に「supported by OLYMPUS」を入れ、製品や環境保護などのオリンパスの理念に関連する内容を一部盛り込む以外は何をやっても自由という、ありえないくらい制約無しの好条件。やるぞ〜!

(ここから実況記録的に書きます)

三月末が締め切り。はたして3DCGアニメ三本を一か月間で制作できるのか?アイディアをまとめて絵コンテにするだけでも一週間以上かかりそう。もちろん一人で全部やるのはキツそうなので、少なくとも、声優さんと効果音制作、音楽制作は専門家に依頼するつもり。CG部分はなんとか一人でやるつもりだけど、最終的には3ds Maxを使えるアシスタントを雇えばいいかなと。クリエイター派遣の会社をあたればなんとかなるだろ。

で、他のいろいろを片付け、3月5日くらいから本格的に制作準備スタート。30秒という短いショートアニメはどういう構成にすればいいんだろうと、とりあえずHDDに何千本もため込んであるWebムービーを見てリサーチ開始。30秒CMが参考になりそう。ところがリサーチとか言って、結局見るのと整理にハマって数日をムダに。(動画管理・閲覧ソフトを使うのだが、iView Media ProとiVideoを使っていて不満もあり、iDiveが良さそうと思って今回購入。ところがこの三本が本当にどれもこれも一長一短。これで一本書こうかな)

30秒は短いようで長く、長いようで短い。一発芸的なものでは持たせられないが、キャラクターに感情移入してもらうために手の込んだ描写をするわけにもいかない。単にキャラクターが動くだけでなく、ちゃんと笑いやサスペンスやドッキリを盛り込みたい。四コママンガネタでは短いけど、1ページマンガくらいのボリュームがちょうどよさそうだ。

全世界向け配信ということもあって、日本語のセリフはつけたくない(字幕をつけなきゃならないので)。でも声はつけたい。声があるのとないのではムービーの印象がぜんぜんちがう。ピングー語か原始人語みたいな感じにしたい。

僕の3DCG技術的に無理のない舞台設定も考える。白バック+コントの大道具程度の舞台にキャラクターふたつくらいを芝居させるのが理想。キャラクターだけ3Dで、他は全部書き割り(Painterで描いて板ポリゴンにマッピング)というのも扱いやすそう。

キャラクターは、僕が普段作ってるような何だかわからない宇宙人みたいなものでなく、動物を擬人化したものが良さそう。というのは、ライオン、カバ、タヌキなど、動物キャラクターは瞬時に一定の性格イメージを読み取ってもらえるため、ややこしい説明が不要。「擬人化された動物キャラクター」というだけで、どんな種類のアニメなのかも最初から理解される。つまり、見る人が戸惑いを感じる要素が格段に少なくなり、鑑賞体勢を作品冒頭から整えてもらうことができる。短いアニメにはだんぜん有利。

以上のような条件から、以前作った「べークマ」というクマと小鳥が主役。舞台は書き割りの森。動きで見せるカートゥーン的ドタバタアクション。という枠組みが決定。ようやくストーリー作成に取りかかる。

ノートに思いつきの断片を書きつけていく。アイディアはいろいろ出るのに、一本分につながったストーリーにまとめるのがとてもむずかしい。一日中ウンウン言いながらああでもないこうでもないと部屋でのたうちまわる。

場所を変えてみた。近所に出来たスタバで何時間もねばる。タバコが吸えないスタバは普段は寄りつかないのだが、喫茶店で何時間もねばって考える場合、たいていタバコの吸いすぎで気持ち悪くなっちゃうので、スタバは逆に好都合。二階の席はとても居心地がいい。数時間いても客の入れ替わりがほとんどない。みなさん長居。上から二番目のサイズのコーヒーなんて初めて頼んだ。あんな巨大サイズ飲めね〜よと思ってたのに、二時間もいるとすぐなくなっちゃうもんだねえ。保温タンブラーがほしくなった。四〜五日ほど夕方の数時間をスタバでねばるのが日課に。

基本の一本目がまとまり、その線で他二本を考える。シリーズの三本を違和感のないようにするのもむずかしい。3月10日すぎになってようやく絵コンテにまとめるところまで漕ぎついた。残り20日間で完成できるのか???

ところで今回の僕的テーマ。よく、「無難にまとめられているが、ヘタでも破綻していてもいいから突出したものがほしい」という評があったりするが、これの対極。つまり、「多少おとなしく無難でも、破綻がなくシロウトっぽくなく、緻密できっちりまとまったショートアニメを作りたい!」ってもの、です。

つづく。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

ITmedia newsで知った47(ヨンナナ)という携帯電話向け音楽配信。これの「着うた専用曲」というコンセプトに超ナットク。だらだら無駄に長い曲よりも、ワンコーラスで完結する緻密な曲がいい。

ITmedia news < http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/06/news089.html
>
47(ヨンナナ) < http://www.yonnana.jp/
>

HP < http://www.yoshii.com/
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

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■武&山根の展覧会レビュー
秘湯! 湯河原湯けむり 美人妻殺人事件
(※題名と内容が異なる場合があります)

武 盾一郎&山根康弘
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●プロット01
<午後2時。武@新宿区高田馬場、山根@静岡県伊東市。山根→武にTEL>

山: もしもーし!
武: はいよー。
山: あー武さん、今、ちょっと現場仕事で伊東に来てんねんけど。
武: 伊東? 遠いなあ、そりゃ。ご苦労さん。
山: 湯河原来て下さい!
武: はあ?
山: 温泉は入りましょう!
武: 温泉・・って俺、今高田馬場に居るんだぜ!
山: ええやん! ちょうど僕と武さんの真ん中らへんやし。
武: 真ん中って。。。ってか、俺金ないぞ!!
山: 16時間美術館のギャラが一人1万円出たんでそれ持って待ってますんで。じゃあ午後6時に湯河原で!!
武: おいまてよー!!
・16時間美術館
< http://swamp-publication.com/archives/2007/03/16swamp_live_pu.php
>

●プロット02 <午後6時。武&山根@湯河原>
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y01
>

武: ったく信じられねーな! って来る俺も俺だけどさぁ。。あー、長かった。湯河原着いたゾー! ったく、もしもーし、山根〜。
山: あーどうも。もう観光案内所で宿もとったで。
武: マジかよっ! それにしてもこの男ノリノリである・・・。

●プロット03<午後8時。武と山根、居酒屋「村長」でしたたか呑む>

●プロット04 <午後9時。うめや旅館>

武: 着いたなーっ!
山: ここか。お、出迎えまでしてくれてる。
武: 旅館なんて何億年ぶりだ?
山: こんばんは〜。うーん、なかなかすごい佇まいやな。。
武: ちょっとボロいな。。そこがまたいいんだけど。
旅館の従業員: 「ではこちらへどうぞ」
山: 一番安いとこ取ったからね。ん? 階段で行けって?
旅館の従業員: 「お部屋はこちらでございます」
山: エレベーターはないのか。。部屋は「初音」ですか!
旅館の従業員: 「お風呂は上の階でございます。24時間やっておりますので。どうぞごゆっくり」
山: いやー、ついたついた! わはは!
武: うおーっ! ふとんが敷いてあるっ!! なんか、生々しいな。
山: 生々しいって、いったい何を想像しとんねん。
武: いやっ、べつに、その…(モジモジ・・・・)。
山: きもいわ!
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y04
>
武: 記念に一枚写真撮っとくか。ちょっと待って。。。おしっ!(カシャ!)
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y05
>
山: ヤバすぎる。。
武: 一杯飲むかっ!
山: ま、飲んでから風呂行くか。
武: 取り敢えず、(トクトク…)。そんじゃ、乾杯っ!
山: お疲れ〜。(グビッ)ってそればっかりやな。
武: もう、呑むしかないだろ。
山: ここまできて飲まへんっちゅうのもそれこそ意味ないしな。さ、風呂行くで、風呂!
武: あー、風呂かー、めんどいなー。
山: 絶対気持ちいいから早く行った方がいいって!
武: ここまで来て、温泉つからない手はないよな。行くか!
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y07
>
山: 風呂やー! 貸し切りやん! っていうかここ、客、他におるんか?
武: いないんじゃないのか?すごいなガラガラって。ちょっとコエー。
山: 大丈夫かな。。まあええか。(ザッブーン…)あーきもちいーなー。。皮
  膚が再生していく。。
武: おっ! 広いねーっ!(ゆっくり腰をおろしながら)うぉーーーーーっ! 気持ちえええええええええっ! い〜〜〜〜〜〜っ! ごくらくごくらく。いやぁ、来て良かったなーっ!
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y11
>
武: ふいーっ!
山: さあ風呂も入ってさっぱりしたし、本格的に飲みますよっ!
武: うーっす!
山: かんぱーいっ!《〜以後、武・山根記憶無し〜》
(武・山根、記憶を失っている状態での会話。焼酎はボトルじゃなくて一升瓶にするべきだったと、酒が足りないので山根が文句を言っている。)
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#yt
>
そして、湯河原の夜は更けて行くのだった。。。

●プロット05 <翌朝8時。部屋にはフロントからの電話の音が>
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y15
>

プルルルル、プルルルルル!
武: ・・・・・・・(ガチャ)はい。あ、朝ご飯ですか、はい。3階の大広間ですか。わかりました。(ガチャ)。ういー、ヤマネー、朝だぞー。
山: ふゎ〜。二日酔いだ〜。もうちょっと寝たい。。
武: 何言ってんだ。起きろっつーの、朝メシ抜かすわけにはいかんだろ!
山: ふぃ〜。わかりましたよ。ああしんど。
武: 大広間はここか。
旅館の従業員: 「おはようございますー。只今お味噌汁をお持ち致します」
山: あーおはようございます。あれ、他にも客はいたんや。1、2…5組か。
武: そんないたんだ(笑 けど、男ふたりって客はいないな。
山: まあ、そうやろな(笑 いただきます!(モグモグ)。なんか飯喰ったら元気出てきた!
武: ところで、今日は何処行くんだ?
山: そうそう。今日はこれから小田原城に行きます!
武: 小田原城っ! なんで?
山: ん? わからんけどなんとなく(笑
武: なんとなくかっ!
山: その前にここら辺ちょっと歩きますか。天気良くて良かったよ。空気うまいなー。いいもんやね〜。お、武さん。美術館がある。
武: 行ってみるか?
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y17
>
山: だいたい僕らはレビューを書かんとあかんねんから。行きましょう!
武: そだな。
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y19
>
山: 湯河原美術館。なになに… ○○展…。
< http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/museum/museum01.html
>
武: うーん…、ビミョーだ。。。
山: うん。そんな時間はない(笑)小田原にいきましょー!
武: そだな、小田原城行ってみよーっ!
山: (駅に向かって歩く)お、武さん。かぼちゃ美術館っていうのがある。
< http://cabocha.org/
>
武: ん、草間彌生? なんで?(http://ja.wikipedia.org/wiki/草間彌生)

山: なんででしょうね(笑)だいたい僕らはレビューを書かんとあかんねんからね。美術館行きましょう!
武: (しばし歩く)おー、かぼちゃ美術館こっちって矢印があるぞ。
山: こっちですか。ん? あれ? どこ?
武: なんだか人がいっぱい並んでる。。。けど、これは、、、寺?
山: 迷った! うん、時間はない! 小田原に行きましょー!
武: 美術館は全てスルーかっ!
山: 僕が悪いんじゃない。美術館が悪い(笑
武: しかし湯河原駅まで辿り着くんか?
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y20
>
山: ようやく駅着いた! 電車来てまう。はよ切符買ってくださいよ、武さん。もー、スイカでもパスモでも買って下さいよ。
武: ほいほい。ちょっと待ってよ。
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y26
>
山: ん…。電車こーへんな(笑
武: 来ないな。。。。
山: こんなに待つんか…。
武: 時刻表見てみるか。あれ、本数少なっ!
< http://www.jreast-timetable.jp/0704/timetable/tt1618/1618021.html
>
山: そうか…。ここは都内ではない…。
武: 都心に慣れちゃうと20分も電車待てないよな。けど、東京が特別なんかもなあ。
山: そうやな。こっちがほんまなんかもな。。

●プロット06 <午前11時。小田原>
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y27
>

山: で、小田原(笑
武: うおーっ、小田原着いたー。湯河原より都会っ(笑
山: けっこうでかいな〜
武: 小田原城、コッチだ。
山: お、祭り? 露天がいっぱい出てる。
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y30
>
武: 桜もまだ咲いてるねー! とりあえず、ビールとお酒を買おう!
山: また酒かい!
武: 城ですよ。呑むしかないでしょう。って、城ってどこなんだ?
山: そうやな…ってそうか?(笑)。城はあっち。あれ、記念写真撮ってくれるみたいやで。
武: ホントだ、鎧兜の人が居る!
山: これは行っとくべきやな(笑
武: すいませーん、写真撮って下さいー。
鎧兜のおじさんたち: 「はーい、2人? じゃあここ座ってね〜。はいっ。」
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y34
>
山: うーん。すごい写真。。
武: わはは! ヤバいな。写真も撮ったし、いざ小田原城。
山: 天守閣見えてきたぞ。ミョーに楽しくなってきた。ん…なんかいますよ。猿?
武: ここは、動物園かっ!
山: うおっっっっ! 象がいる! 象がっ!
武: うわーーーっ! なんでーっ?
山: でけー!
武: 城の下に象。桜の下に象。シュールだ。。。
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y37
>
山: なんでもありやな…。むこうには孔雀もいますっ!
武: 凄いな、ほんとに動物園なんだ(笑 けど、小田原城と何か関係があるんだろうか?
山: なんやろ。。わからんけど、まあ、おもろい(笑
武: ほいじゃあ、いよいよ天守閣に登ってみるか!
山: 行きましょう!

●プロット07 <小田原城内>
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y39
>

武: うほっ、有料じゃんか。大人400円。
山: あ、武さん払っといてください(笑
武: しゃーねーな、「すいません大人ふたり。」城の中は撮影禁止なんだな。
山: うわー、城なんて大阪城以来やな。おおー、いろいろ展示してる。
武: おもろいねー。なになに、小田原城攻め、豊臣軍22万、北条氏が6万の兵。
山: 武器がいっぱいやね。ほう。痛そうやなー。
武: 実際、これで突かれるのヤダな。なんだかんだでこの時代に生まれなくて良かったかも。。。
山: 武さんは最初に突っ込んでまっ先にやられてたんやろね(笑
武: 戦地に着く前にくたばりそうだよ(笑
山: これはなんやろ。仇討の許可書?
武: すごいな、仇討ちの為に全国を旅したんだ。
山: お上から許可を貰って仇討するんか。
武: すごいよなあ。。。法律。。。
山: これもすごいで、木象嵌(もくぞうがん)。板はめ込んで描いた絵。どーなってんのかよくわからんぐらい、うまいこと作ってる。
< http://www.yoseki-honma.com/zougan.htm
>
武: 違う木をはめ込んだ跡が全く分からない。そもそもはめ込む意味があるんだろうか? てなぐらいだ(笑
山: 寄木細工もあるで。これにしても大工にしても刀工にしてもやっぱ職人はすごいもんやな。
< http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/industry/jibasan/zibasan-yosegi.html
>
武: 何がどうなってるんだ? ひるがえって無意味っぽい。。。(笑
山: そうこうしてるうちに一番上に来てしまった。やっぱり土産売り場か(笑
武: ホントにみやげだ(笑 神業職人工芸品を見たあとにこれ、か。。。(笑 おーっ眺めはいーねー!
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y42
>
山: この周りを22万人で囲まれるんか。。どないせいっちゅうねん。
武: あの海一面に船がいるんだぜ
山: 遊びに来てる訳やなしに攻めてきてる訳やからね。かなわんな。
武: キン○マ縮み上がるな。さて、そろそろ小田原城を降りましょうか。
山: 堪能してしまった。美術館とはちょっと違う面白さやな。
武: もりだくさんだったねー、小田原城。ハラ減ったから、焼きソバでも喰おう!
山: 焼そば300円!
武: 東京より安いぞ! なにしろ靖国神社前は焼きソバ450円だったからね
< https://bn.dgcr.com/archives/20060912140100.html
>
山: 武さんの願いが叶ったな(笑
武: わはは! こんなところで叶うとはな。
< http://japan.swamp-publication.com/?eid=524052#y46
>

●プロット08 <小田急ロマンスカーに乗り、新宿へ>

武: もうこうなったら帰りは小田急ロマンスカーで座って帰ろう!
山: やっぱり旅は電車の中で駅弁と酒やな!
武: そうだな、なにがいいか? 小田原干物にする?
山: これうまいよ。押寿司。
武: 押し寿司かっ! いいねー。じゃあそれと、あと日本酒だね。
山: ついでに竹輪も買っとこう。
武: いーねー!
山: 7号車の7のCと。ここやここ。いやー、なかなかミョーな旅やったねー。
武: よっこらせ。まさか湯河原まで来るとは思ってもいなかったよ(パカッ←ワンカップを開ける音)
山: かんぱーい。お疲れ〜、ってほんま何回やっとんねん。
武: 飲みっぱなしだな。
山: いつもとかわらんかったりして(笑
(ロマンスカーは新宿に向けて発車する)
武: …ところで、展覧会レビューはどうするんだ?
山: へ? 展覧会レビュー? なんやったっけそれ?
武: 「武・山根の展覧会レビュー」じゃなかったっけ、このチャットは。
山: そうやったっけ? わはは。でも書いたやん。美術館行こうとして行かなかったこととか(笑
武: そっか。んじゃ、カンパーイ!
山: かんぱーい! はっはっは!
武: うめーっ! 楽しかったねー!
山: たまにはこういうのもないとな。
武: いつものような気もするが。。。
山: かんぱーい!(笑
武: ういーっす!(笑
(ふたりを乗せたロマンスカーは夕日をあびながら新宿へ向かうのだった。その後ふたりは新宿のしょんべん横丁でさらに飲んだことは説明するまでもない)

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/グラフィックデザイナー兼画家】
・新宿西口地下道段ボールハウス絵画集
< http://cardboard-house-painting.jp/
> take.junichiro@gmail.com
※サイケデリックコミカルパンクバンド「電気醤油」のベース助っ人します。
4.29相模大野レモンパイ < http://lemon1969.com/lemon.html
>

【山根康弘(やまね やすひろ)/阪神タイガース信者兼画家】
・SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/
> yamane.yasuhiro@gmail.com

(追伸)
●プロット09 <午前2時。埼玉県某駅前、花壇の中>
武: Zzzzzzzz、Zzzzzzzz。。。。。ん? 雨? ・・・・・・うそーっ!!

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■編集後記(4/11)

ビルダーバーグ倶楽部-世界を支配する陰のグローバル政府・秘密結社とか陰謀とか、そのたぐいのトンデモ話が好きである。だから、当然「ビルダーバーグ倶楽部 世界を支配する陰のグローバル政府」なんて怪しげな本は読まずにはいられない(ダニエル・エスチューリン著、バジリコ刊)。この本は、超絶のパワーで「グローバル政府」を策定する「ビルダーバーグ会議」を暴露するために書かれたものだ。ビルダーバーグはジョージ・オーウェルが描いた「1984年」の全体主義体制を凌ぐ、「新たな世界秩序」を目指しているという。黒幕は全西欧諸国のエリートたちによる陰のグローバル政府で、米国政府、EC、そしてWHO、国際連合、世界銀行、IMFなど主だった国際機関はその支配下にある。ビルダーバーグの秘密計画として、世界統一宗教の創設、国際機関の権限強化、マインドコントロールによる全人類の統制、「脱産業下のゼロ成長世界」の創造、教育の統制、世界政府の樹立、人口40憶削減等々が挙げられている。途方もない話だが、本書で指摘する内容はともかく、ビルダーバーグ会議は実在する。まことに興味津々の大陰謀レポートだが、構成がどうしようもなく散漫である。用字用語が統一されていないし、同じような記述が何度も出てくる。編集者不在か。読んでいていらいらさせられた。せっかくの好材料、日本の研究者を加えたまともな編集をしてもらいたかった。これではトンデモ本群にラインアップされても仕方がないだろう。(柴田)

NHKみんなのうた「ハーイ!グラスホッパー ~グラスホッパー物語2 春編~」・走り回っていた甥二号(二歳)が、止まってテレビに見入った。料理番組の後にやっていた「みんなのうた」の「ハーイ!グラスホッパー 〜グラスホッパー物語II 春編〜」がはじまったからだ。歌がはじまろうが、子供番組がはじまろうが、興味のないものにはそっぽ向く子どもたちだが、これは好きみたいだ。で、同じように見ていたらノッポさんが歌っていてびっくりした。ミュージカル仕立ての作りで、曲も画面もキューン(キューンといったらキューンなのだ。見ればわかる)。ノッポさんはおじいさんバッタの役。へぇ、と思っていたらその日の夜、メイキングがやっていて途中から見た。完成まで8か月。「クインテット」の宮川彬良さんが音楽監督で、「ニャッキ!」の伊藤有壱さんが映像。作詞はノッポさんで、曲や演技に関してもそのこだわりから作家さんたちと議論する。これは第二弾で、昨年放送した第一弾は8か月のロングラン放送だったそう。ノッポさんって24年間もしゃべらずノッポさんを演じ続けたんだって。うちの妹は、しゃべるノッポさんを見た時はショックで、子供の時じゃなくて良かった〜と言っていた。確かに。72歳になられても元気にタップを踏まれる姿、がんこな感じを見ながら不思議な気持ちだったよ。(hammer.mule)
< http://www.nhk.or.jp/minna/new_song/new_song.html
>  みんなのうた
< http://www.nhk.or.jp/minna/backnumber/bk05_12_01.html
>  第一弾
< http://www.nhk.or.jp/ningen/
>  ノッポさん 72歳の詩
< http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0330.html
>  これも
< http://www.asahi.com/culture/column/rakugo/rakugoroku/TKY200607070472.html
>
しゃべるノッポさんは落語流
< http://www.nopposan.jp/
>  ノッポさん公式
< http://ja.wikipedia.org/wiki/
>  「高見映」で検索


photo
ビルダーバーグ倶楽部-世界を支配する陰のグローバル政府
ダニエル・エスチューリン 山田 郁夫
バジリコ 2006-11-07
おすすめ平均 star
star粗い作りの本だ。写真も消えていて非常に残念だ。

ロスチャイルドの密謀 最高支配層だけが知っている日本の真実 世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘 マネーを生みだす怪物 ―連邦準備制度という壮大な詐欺システム 日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」