[2284] WebのカラーマネジメントとsRGB

投稿:  著者:


<僕みたいな中途半端の人の画像は全滅>

■グラフィック薄氷大魔王[106]
 WebのカラーマネジメントとsRGB
 吉井 宏
 
■ショート・ストーリーのKUNI[33]
 占い
 やましたくにこ

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 「ITコンテンツクリエイター養成講座」
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■グラフィック薄氷大魔王[106]
WebのカラーマネジメントとsRGB

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20071003140500.html
>
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画像はすべてAdobeRGB(1998)色空間で扱うということに統一して数年。印刷物はAdobeアプリの「プリプレス日本」設定で作業することでほとんど何も問題なくなったけど、Web上のカラーマネジメントはほとんど気にも留めていなかった、っていうか気にしてもしかたないものだと思っていた。数日前、sRGBプロファイルを初めて使ってみたら「あれ? そうだったんだ〜」と気がついたことと、それをブログに書いたら数人の方にアドバイスのコメントをいただき、それをまた検証したりとかのいろいろがありました。

Webデザインを仕事にしている人たちには常識でしょうけど、それを初めて理解するまでの七転八倒をお楽しみください〜。

きっかけはiWebの画像が暗くて変だったこと。iWebで作成したサイトの画像の色がおかしいのはうすうす気がついていた。最近The Daily Work作品をiWebで構成してアップすることが多くなり、それに合わせてせっかく.Macの容量アップを購入したのに、この変な色は何なのだ?? と我慢ならなくなり、実験してみた。

modoで作成した画像をAdobeRGBとsRGBにカラー設定を変えてmodoを使ったモニタのプロファイルで読み込んでそれぞれのプロファイルに変換したものを、プロファイル付きと無しでjpeg保存したものとWeb書き出しでjpegにしたものを……

iWebでレイアウトしたもの
< http://web.mac.com/hiroshiyoshii/test/Photos.html
>

そのままDreamweaverで並べたもの
< http://www.yoshii.com/test070930/test-1.html
>

Mac/PCどのブラウザ(Safari、Safariベータ、Firefox、IE7)で見てもやはりiWebの画像はプロファイルのあるなしに関わらず、かなり暗く表示されるようだ。っていうか、iWebでレイアウトしてる時点ですでに暗いのだが。う〜ん。どういうことなんだろ。コメントしてくれた人によるとiWebの画像はなぜかプロファイル無しになってるとのことで、Dreamweaverのプロファイル付き画像をあらためて同じようにiWebで構成してアップしてくれたところ、色は暗くなってなかった。

もしかしてと、ソフトウェアアップデートをかけてiWebを最新版の2.02にして同じ素材とやり方でページを作ってみたところ、
< http://web.mac.com/hiroshiyoshii/test2/Photos.html
>

暗くならない! なんだ、プロファイルが取れて変な色になるのはiWebの不具合だったのかー!!

次にこれ↓をテストしてみたところ、
< http://www.yoshii.com/test070930/test-2.html
>

FirefoxとIEではsRGBだけが元の色に近い感じで表示された。つまりsRGBのプロファイルしか効かないようだ(SafariではAdobeRGBも近い色になる)。やはりこれ常識だったのかな。やはりWebに使う画像にはsRGBのプロファイルをつけるのがいいらしい。

で、その後、新たな事実が判明。

いろんな色を含む画像を作ってiWebの色をちゃんと検証してみようってことで、AdobeRGB、sRGB、AppleRGBの三種類のプロファイルをつけた画像を配置。(右のnonPとついた画像は保存の際にプロファイルを埋め込みしなかったもの)
< http://web.mac.com/hiroshiyoshii/colortest/Photos.html
>

なんと! どの画像もプロファイルがsRGBに置き換えられてる(プロファイル無し画像はそのまま無し)。sRGBに置き換えられた画像は、Photoshopのプロファイル変換でやったように、見かけの色はほぼ同一に揃ってる。

これ、やはりAppleもWebではsRGBが標準であるという前提で、iWebではプロファイル付き画像(つまり作成時の色空間が明確な画像)はsRGBに変換してアップロードされる、ということなのかな? もしそうなら、Appleアプリのおせっかい機能の一環ではあるけど、なかなか理にかなってるんじゃないでしょーか。

で、おもしろいのが、PhotoshopでsRGBに変換してプロファイル無しで保存したものは、ブラウザ上ではsRGBプロファイル有りと同一に見える(なぜかSafari2でだけ微妙にちがう)。ということはやはり、カラーマネジメントを考えなくてもPCやモニタがsRGB空間であるかぎり、Webにアップした画像は同じくsRGBで表示されて何も問題がない、という証拠のようだ。

まとめると、「意識してsRGBプロファイルをつける人」と「PCでぜんぜんカラマネを使ってない人」の両極端の人がWebで正しく表示させられるようです。僕みたいな中途半端の人の画像は全滅。ホームページやブログの画像のほとんど全部がAdobeRGBプロファイル付きか、AdobeRGBを変換せずにプロファイル無しで保存したもの。総入れ替えだ〜。

詳しい経緯↓
iWebの画像の色< http://yoshii-blog.blogspot.com/2007/09/iweb.html
>
iWebの画像の色2< http://yoshii-blog.blogspot.com/2007/10/iweb2.html
>

まだ実験始めたばかりなので、思い違いや知識不足もたぶんあります。また書きます。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

前回の文章、読み返したら全編怒りまくってた。忙しくて心がすさんでたようです。すみません。ところで、多羅尾判内楽団というのがありまして、大瀧詠一氏が77年頃にやってたエレキバンド。85年頃にレンタルCD(コミックソングや音頭を集めた4枚組のうちの1枚が多羅尾判内楽団vol.2だった)を録音したカセットテープは持ってて大好きだったのだが、vol.1とvol.2が1枚のCDになって最近発売された。ベンチャーズというか加山雄三的というかそんなエレキインスト集です。中でも「太陽の渚NO.1」という曲がノリノリで大好き。2004年にGarageBandでマネして作った曲↓。
Surfer's Super Wheel
< http://www.yoshii.com/music/Surfer's%20Super%20Wheel2.mp3
>
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

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■ショート・ストーリーのKUNI[33]
占い

やましたくにこ
< https://bn.dgcr.com/archives/20071003140400.html
>
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ぼくの彼女はとても泣き虫だ。三日に一度はしくしく泣きながら電話をかけてくるので、ぼくは気の休まるひまがない。

「あたしよ。しくしく」
「どうしたんだい、ぼくのキューティーパンプキンちゃん」
「いま、ネットで占いをしてたの」
「うんうん、それで?」
「占いの結果をみたら、『あなたはいまの恋人と別れることになるでしょう』と出たのよ、しくしく」
「いまの恋人って」
「あなたに決まってるでしょ、大風呂敷広げほうだいさん!」

断っておくが、ぼくと彼女はネットで知り合った。キューティーパンプキンも大風呂敷広げほうだいもハンドルネームだ。

「怒らないでくれよ、キューティーパンプキン。その占いっていうのは?」
「いくつもの質問があって、それのひとつひとつについて、三つの選択肢からひとつ選ぶの。」
「つまり、その質問のひとつひとつが運命の分かれ道ってわけだな。キューティーパンプキン、君はどこかで選択を間違った。『1』を選ぶべきところで『3』を選んだ。『2』を選ぶべきところで『1』を選んだとか、そういうことだね。君がどんなふうに答えたか教えてくれるかい?」
「いいわよ、しくしく」

「最初の質問は『あなたの休日の過ごし方は』」
「うん」
「選択肢は 1:おしゃれをしてデートに出かける 2:会社の仕事のやり残した分を片付ける 3:お昼まで寝て、午後はパジャマ姿でネットざんまい」
「で、どれを選んだんだい?」
「1に決まってるじゃない! あなたとデートをするのよ! そんなこともわからないの、しくしく」
「ごめんごめん。ぼくが悪かった。次の質問は」
「『レストランに恋人と行きました。あなたが注文するのは?1:恋人と相談して決める 2:恋人にすべて決めてもらう 3:自分の好きなものを注文する』」
「で、どれを選んだんだい?」
「3に決まってるじゃないの! そんなこともわからないの、しくしく」
「ごめんごめん。次の質問は?」
「『恋人からプレゼントをもらいましたが、あなたの好みと少し違います。あなたはどうしますか? 1:喜んで受け取る 2:受け取るが、さりげなく好みでないことを伝える 3:受け取るが、その場で捨てる』」
「どれを選んだんだい?」
「もちろん3よ! そんなこともわからないなんて、どうかしてるわ! しくしく」

「ああ、ご、ご、ごめんよ、怒らないでおくれ、キューティーパンプキン。次の質問は?」
「『恋人が風邪をひいて寝込んでいます。あなたは? 1:ケーキを持ってお見舞いに行く 2:花を持ってお見舞いに行く 3:うつるから行かない』 3を選んだわ」
「次は?」
「『宝くじで100万円当たりました。あなたは? 1:恋人にすぐ知らせ、賞金を分け合う 2:恋人に知らせるが、賞金は1万円だったという 3:当たったことは言わない』 3に決まってるわよね」
「つ、次は?」
「『恋人がほかの異性と歩いているところを目撃してしまいました。あなたは? 1:その場で怒る 2:そっとその場を去り、ひとり悩む 3:どうせ自分の方が魅了的だから気にしない』 これも3ね」
「…次は?」
「『あなたがほかの異性と歩いているところを恋人に目撃されました。あなたは? 1:仕事仲間だと説明する 2:人違いだと言う 3:開き直る』もちろん3だわ」

ぼくはだんだん心配になってきたが、そんなことは言わなかった。

「次は?」
「『地球最後の日、あなたがすることは? 1:恋人と静かに過ごす 2:家族や友人とパーティー 3:いままで食べたことがないものを食べ歩く』これ、すごく迷ったのよ。ねえ、大風呂ちゃん、あたしがどれを選んだと思う?」

急にふられて、ぼくはあせった。どれだろうか? 当然「1」であってほしいが、その確率は低そうだ。いや、地球最後の日なのだから、ここはやはり、でも。いやひょっとして。ぼくの頭脳は最適解を求めて12倍速で回転し始めたがそれを途中でさえぎり、
「2か3ですっごく迷ったのよ! パーティーもすてきだし、でも、最後となったら食べたいものがあるじゃない? ○○堂のスイーツも、××屋の松花堂弁当も食べたことないんだもん。で、とてもつらい選択だったけど、3にしたのよね。これってひょっとして重要なポイントかしら?」

知るか!

「えーっと。これで質問は全部おしまい。で、結果が『あなたはいまの恋人と別れることになるでしょう』だったの。しくしく」

ぼくはこの事態をどう考えるべきか、しばし悩んだ。誰が作ったのか知らないが、この設問はあまりにもあからさまだ。占いといえるかどうかもあやしいレベルだ。結果がどう出るか、だれでも推測できてしまう。これに素直に回答する彼女も彼女じゃないか。でも、現にしくしくと泣いている彼女を前にして(電話だけど)ぼくはなんとかしたかった。ぼくの頭脳はまたしても20倍速で回転を始めた。

すると、ぼくは思い至った。

ひょっとして…この占いは当たってるかもしれないじゃないか?!

「ねえ、ぼくのキューティーパンプキンちゃん」
「ん?」
「その占いは三つのうちから選ぶだけだった? ほかに入力した事柄はなかった?」
「うーん、と…もちろん、最初に名前を入れておくのよ。あたしと、そして、あなたの」
「そのとき、間違えたりしなかっただろうね? いや、万一の場合だけど」
「そんなこと間違えるわけないでしょ! ひどいわ! あたしを信じてないのね! しくしく」
「いや、だから、万一の場合だと…」
「いいわよいいわよ、確かめてみるわ。えっと…あら?! ほんと。あなたの名前を『大風呂敷ひろげまくり』にしていたわ!!! 『大風呂敷広げほうだい』に直したら…ああ、なんてこと! 回答はそのままなのに、今度は『あなたと恋人は永遠に幸せに暮らせるでしょう』ですって! ありがとう!ああ、うれしくて涙が出るわ、やっぱりあなたとあたしはベストカップルなのね! しくしく」

うれしそうな彼女の声を聞きながら、ぼくもうれしかった。たとえ地球最後の日にいっしょに過ごせなくても、宝くじが当たったことを教えてくれなくてもかまわない。ぼくと彼女は占い通り、永遠に幸せに暮らすだろう。ぼくは電話口でいつまでもにこにこしていた。でも、恋人のハンドルくらいちゃんと覚えておいてもいいんじゃないかい? と、口の中でつぶやきながら。

【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
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■セミナー案内
「ITコンテンツクリエイター養成講座」
< http://www.meditam.org/seminar/ITcreator/index.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20071003140300.html
>
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力のあるコンテンツクリエイターにとっては、デビューしやすい時代がやってきました。日本政府も知的財産戦略、コンテンツ振興法で、クリエイターを後押ししています。世界にはばたけるチャンスが今ここに。漫画アニメゲーム音楽など、コンテンツ産業に、クリエイターとして参加するには? 自分の作品をいかにプレゼンし、どのような市場をめざすかを実践的に参加型講義で理解していただきます。(サイトより)

日時:平成19年11月30日(金)10:00〜17:00
場所:伊丹市立産業・情報センター6階 マルチメディアホール(兵庫県伊丹市宮ノ前2-2-2)
定員:先着50名
受講料:3,000円(昼食費込み)
申込・詳細:サイト参照

内容:
「コンテンツ産業の現状」
山田博一(伊丹産業振興シニアアドバイザー/イベント業務管理者協会地域本部広報担当)

「インターネットを用いたコンテンツ公開とクライアントへの提案」
山本俊夫(メディア工房 studio OAK代表)

「携帯コンテンツ配信の現況」
金田哲郎(NTTドコモ関西協賛MCTP元副代表)

・ランチミーティング

「出版・アニメーション作成講座」
青木治道(出版会社 青心社社長)

「映像コンテンツ制作講座」
浅尾典彦(夢人塔代表・映像プロデューサー)

「プレゼン営業力向上講座」
岡崎律任子(OFFICE空間装飾代表)

「プレゼン実践実習」
松井敏行(イベントプロデューサー)

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■セミナー案内
「デザイン戦略セミナー」
< http://www.liaison-center.net/archive/2007/schedule_009.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20071003140200.html
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戦略的デザインは日本やその他のアジア地域でも非常に重要なトピック。イリノイ工科大学インスティチュート・オブ・デザインは戦略的デザインをテーマとした様々な研究を行っている。最新研究報告とそれらを踏まえた「アジア地域のデザイン戦略」についてディスカッションを行う。(サイトより)

日時:10月26日(金)13:00〜17:30
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F TEL.03-6743-3779)
料金:12,000円
詳細・申込:サイト参照

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■イベント案内
「世界創造都市フォーラム 2007 in OSAKA」
< http://gcoe.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/news/20071024forum.html
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< http://www.senri-f.or.jp/creative_city/
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< https://bn.dgcr.com/archives/20071003140100.html
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グローバル化と知識情報社会への移行の中で、映像・音楽・美術など文化コンテンツを活かした新たな「創造産業」がクラスターを形成し、ハイテク技術者やアーティスト、クリエイターなどの「創造階級」が好んで暮らす「創造都市」の発展に大きな注目が集まっています。欧米に発したこの「創造都市」の波は、日本や経済発展の著しい東アジアの都市や地域にも達し、大阪をはじめ日本国内では札幌、横浜、金沢、名古屋、神戸などが、また、アジア諸地域では香港やシンガポール、上海、ソウル等が「創造都市」を政策目標に掲げており、その数は急速に増加しています。「世界創造都市フォーラム 2007 in OSAKA」では、こうした都市間の競争の深化を念頭に置きつつ、個性を際立たせた創造都市がネットワークを組んで発展する可能性について、国内外から研究者・都市政策担当者を招き、連携フォーラムやシンポジウム、ワークショップといった多様な形態で多面的に議論するとともに、交流を深めます。(サイトより)

「創造都市連携フォーラム」
日時:10月24日(水)13:30〜17:15
会場:大阪国際交流センター2F 大会議室さくら(大阪市天王寺区上本町8-2-6 TEL.06-6772-5931)
コーディネータ:佐々木雅幸(大阪市立大学大学院創造都市研究科教授 都市研究プラザ所長)、チャールズ・ランドリー(シンクタンク コメディア代表)
パネリスト:ボローニャ市(イタリア・ユネスコ音楽都市)、モントリオール市(カナダ・ユネスコデザイン都市)、サンタフェ市(アメリカ・ユネスコフォーク・アート都市)、上海市(中国・大阪市姉妹都市)、大阪市都市政策関係者

国際シンポジウム「新・都市の時代─創造都市の発展と連携を求めて」
日時:10月25日(木)〜26日(金)9:30〜16:30
会場:大阪国際交流センター2F 大会議室さくら
内容:シンポジウムの概要説明と問題提起、総合討論
「創造都市と文化的多様性」
「創造都市における芸術家の役割」
「創造都市と創造クラスター」

ワークショップ「メディアアートと大阪の可能性」
日時:10月27日(土)14:00〜16:00
会場:大阪市役所 玄関ホール(大阪市北区中之島1-3-20 TEL.06-6208-8181)
内容:CGアーティスト河口洋一郎による最先端のメディアアート作品の上映と世界のメディアアートの最新動向に関するトークセミナー。大阪におけるメディアアート創造の潜在力について、また、それが大阪を創造都市とするための起爆剤になるのかどうかを、参加者と一緒に考える。

詳細・申込:サイト参照(10/12締切)

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■編集後記(10/3)

おおきく振りかぶって (1)・わが母校、埼玉県立西浦高校、おっとまちがい浦和西高校の記事が新聞ローカル版のトップに大きく掲載された。ひぐちアサの描く高校野球漫画「おおきく振りかぶって」(講談社)アニメ版のワンカットが2008年版学校案内の表紙を飾っていて、受験生のあいだで静かな人気を呼んでいる、という。この漫画は読んだことがないが、06年には文化庁の「日本のメディア芸術100選」にも選ばれた名作らしい。作者は舞台となる西浦高校(=浦和西高校)のOGで、硬式野球部を取材して漫画のネタに使い、またさまざまな支援をしているらしい、えらい。漫画家の山本鈴美香(「エースをねらえ」はモデルが母校)、絵本作家の筒井頼子、サッカーの西野朗、それに恐縮です・梨本勝(同級生!)など著名な卒業生を知っていたが(ストリートから生まれた芸術家・武盾一郎もそうだった!)、Wikipediaを見たらほかにも有名な人がたくさんいた。残念ながらここしばらく、学力では低下の一途をたどっているようだが、わたしの在学した時代はまだまだ「屈指の難関校」(ほんとか?)のうえ、自主自立の精神を基本にしたウルトラ自由な校風で、しかも共学だから人気は高かった。まさに理想の学園でしたよ。そこに行って遊びほうけたから今日のわたしがあるわけだ。ああなつかしい。ところで硬式野球部はとっても弱いが、今年は県予選でシード校相手に善戦していた。漫画ではどうなんだろう。さっそくブックオフに走らなければなるまい。(柴田)
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=15245485
>  おお振り
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=15212231
>  浦和西高校

TAKARAZUKA personal book 2007 柚希礼音 (タカラヅカMOOK)・「おおきく振りかぶって」はアニメを見た人から面白いと聞いたことがある。見るのはとびとびなのでストーリーは評価できないが、格闘技にも応用できそうな「なるほど」とうなずけるようなエピソードがあったらしい。詳しく聞いておけばよかった。/私の母校は私立なのでスポーツ選手がいっぱい。オリンピック競技だとバレーボールやシンクロが強い。毎年届く学報には受賞・活動報告がずらり。中学の担任が、体の弱い私には近いところが良いだろうとすすめてくれたところ。うちの母親も私も高校には皆目興味がなく(というより無知)、自分の学区にどんな高校があるのかすら知らなかったから、すすめられるままに受験したが、入ってからの集団生活が結構大変だった。女が怖いとはじめて知った場所でもあった。女子高生や女子中学生に憧れる男性陣に、女子校の先生に憧れる男性陣に強く言いたい。女の集団は怖いぞ(笑)。純粋で? 純粋だから余計に怖いんじゃないかっ! 無邪気な子供が笑顔で何やるか考えてみろ〜(笑)。お嬢様の多い学校で(金銭感覚の違う人たちがいっぱい)、言葉遣いなどはきれいなほうだったし、万引きが見つかったら、自主退学処分(そのぐらい悪いことする人がいない)、下品なふるまいや下ネタはあんまりなかった気はするけど、教え方の下手な先生や、人の気持ちのわからない先生(甘えた先生)に対する態度ってきつかったよ。プライドの高い人も多かった。私立のいいところは、先生方が長くいらっしゃるところ。学報に担任の先生が掲載されていたらなつかしい気持ちになるよ。/タカラヅカ星組スターの柚希礼音さんが後輩だとは。タカラヅカファンの友人らに評判を聞いてみようっと。(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?&oldid=15204476
>  ここ




photo
TAKARAZUKA personal book 2007 柚希礼音 (タカラヅカMOOK)
阪急コミュニケーションズ 2007-04-26

宝塚おとめ 2007年度版 (2007)

by G-Tools , 2007/10/03