■Episode of ガテン系デザイナー[6]二代目に注意/相子達也
これまで困ったクライアントの話をいくつか書いてきましたが、どうやら困ったさんには傾向があるようです。私のクライアントはほとんどが中小零細企業様でしていわゆる同族企業というのが多く、二代目が実務の決定権を持っています。この「二代目」が実に曲者。
彼らは、大学卒業後に同業他社で修業をしてきてから親の会社に入るというのが通例になっているようです。ホントにそんな必要があるのかは疑問ですが、まぁ、それはそれでいいでしょう。問題は親の会社に入ってからです。当然のように最初からある程度のポストに就きます。
しかし、社内の事情に詳しくありません。他社で鍛えられたからと、十数年勤めている社員さんに対しても上からの目線でものを言います。当然みんなから「バ○息子」などと呼ばれ嫌われていきます。そもそも会社自体、二代目が居ようと居まいと業務を行なって来ているので二代目はそんなに必要ありません。システムが出来上がってますから。
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まともな人なら、ここでハタと気が付くはずです。「おれなーんにもやってない?」と血の気が引くでしょう。しかし、子供のころから甘やかされた筋金入りのワガママ二代目は自分に責任があるなんてこれっぽっちも思いません。重症です。
嫌われてしまうので、社員とのコミュニケーションが少なくなります。会社でなんの仕事やっているのか分からなくなります。次第に仕事のことは考えなくなります。お金(ないとこもありますが)と時間があるので、ゴルフやったりなんとか協会やらなんとか会議所やらの会員になって浪費を始めます。そんな状態なのに自分は地元の名士だと勘違いしていて、集まるたびに変な主張大会になります。
「地域のために働こう」おー立派立派。で、なにやるの?
「NPO法人を起ち上げよう」必ずそれ言うけど、何のために?
「子供を守るために立ち上ろう」パトロールすらやってないじゃない。
そんな中に巻き込まれると大変です。
「協力して新規事業を起ち上げないか?」何をやるんですか?
「一緒に〜夢〜を追いかけようじゃないか」結構です(涙目)
具体的な話は一切出ないのが驚きです。
しかも類は友を呼ぶというか、おんなじような皆さんが集まっているのでお互いの傷(?)を舐めあう。あーキモチワルイ。「分かってない人間を相手にするのはさ、疲れるよ」分かっていないのはアンタだ。
会社のサイト制作を依頼されて、打合せをしても全部人がやってくれると思っているので、適当なことをぺらぺらと言うだけです。最初の指示通りにラフを作っても「あれーこういうふうに作ってって言った? おれ」自分の発言にも責任を持ちません。
担当者が居る場合はまだマシです。担当の方は必死でがんばってくれます。二代目との間に入って理不尽な要求にも堪え、まぬけな指示にあきれることもなく、罵詈雑言の嵐の中をくぐり抜け、脅しにも屈せず、あらゆるパワーハラスメントをはねのけて仕事をしてくれます。
思わず目頭が……ホントお疲れ様です。
●建設現場報告 現場トラブル二本
◇現場水没
川の護岸工事です。片岸を含め川の半分ぐらいまでの幅で長さは30メートルくらいを鋼矢板で囲んで中の水を抜きます。川底を掘って護岸ブロックの基礎を打っていきます。作業は水面下2メートルほどの位置。しみ出てくる水はホースの直径8インチのポンプで汲み上げます。つまりポンプが止まると水没です。
こういう現場は電気がないので発電機を持っていき、1000リットル入りの燃料タンクも設置します。これで燃料さえ切れなければ大丈夫と思っていたのですが、災難は意外なところから来たのでした。
季節は冬、雪の予報です(河川内の工事は降水量・流量が少ない冬がメインです)。ただでさえ足場が悪いので、雪が降ると作業は中止になります。近年まれに見る大雪で20センチほど積もったでしょうか。翌日現場に行ってびっくり。そう、雪は水なのです。川が増水して現場が見えません。完全に水没してます。8インチポンプを3台入れて汲み上げ開始。数時間後、泥に埋もれて見る影もない現場と数匹の鯉が姿を現しました。捕獲作戦開始です。
◇水道管破裂
水道管は工事中によく破裂します。切ってしまうというのが正解かもしれません。細いのをよく引っかけます(笑)。水道管が埋まっている地面を機械で掘っていくんですから、危険性はかなり高くなっているわけです。
とある現場で、パイプラインを埋設するため道路を掘っていた時のこと、そこは地盤が砂目で安定しません。わき出す水をポンプで汲み上げると一緒に砂も汲み上げてしまい、堀山がどんどん崩れていきます。しかも悪いことにここには太さ150ミリの石綿管が通っています。石綿管なので叩くと割れます。実にスリル満点の現場です。
それは隣り合った他社の現場で起きました。堀山が崩れて道路表面の舗装が落下、石綿管直撃、後は言うのも恐ろしい。150ミリの石綿管から吹き出す水の勢いはものすごいです。アッという間に堀山は水没し、壁がどんどん削られていきます。10分もしないうちに幅6メートルの道路は消えて隣り合った水田と一緒になっていきます。
吹き出す勢いで溜まった水は、流れるプールのように渦を巻いています。現場監督の顔は真っ青。この世の終わりみたいな表情です。道路を復旧し、壊れて水没していく水田も補償しなければなりません。ああ大赤字まさに悲劇。壊れた場所の上流・下流の制水弁を閉めて水を遮断。県道は5メートルに渡ってなくなり通行止め、つながっている私達の現場も水没です。彼らは徹夜で県道の復旧を行いました。一塊のアスファルトが甚大な被害を生むのです。
【あいこたつや】aitatz@gmail.com < http://www.ggrafix.jp/ >
最近、ガーデンデザインの仕事を多くいただいてます。ラフを見てもらう時にわかりやすくするため、最初から3Dで作るようにしてます。変更・修正が多いので使い勝手の良いSketchUpが便利。
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