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■音喰らう脳髄[42]ネズミ翔ける/モモヨ

今年最後の原稿なのでつい気張ってしまったが、どう気張ったところで現実は『偽』の一年、泥のような一年であることに変わりはなく、それだけじゃない。ここにきて『偽』に『銃』が加わった。いや惨状を数えていればきりがない。

むしろ、何かいいことを数えるべきかもしれぬが、それも思い当たらない。結局、『そんなの関係ねぇ』一年だったのか……。だから忘れてしまえばいい、わけでもない。

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年金の問題が象徴的だが、根本的に、根底から物事を再構築、再検証していかなければならないものがあちこちに見える。いわゆる、役人と政治家がぐるになって国民を騙しつづけた果ての残骸である。こうしたものが見え、そして私達が息をし続ける以上は、目をそむけていい問題ではない。目をそむけているだけではやすまないのだ。

この冬、東京下町に住む私の生活圏内で、また一つ、古くから経営していた工場がなくなった。経営者夫婦は、工場を閉めて、近所のアパートに引っ越したというが、今年になってからこうして自宅などを売らざるを得ない世帯がやたらと多い。税金の重圧があり、そのうえに国も役人もあてにならない、そんな気分が頑張る気をそいでしまうのであろうか。

いずれにしても私たちは生きる。そして、私たちの目に映る事象が惨憺たるものと見えれば、それは、私たちそれぞれに課せられた宿題なのであろう。見えたものを一つ一つ考え、対処していく、私にはそれしかできないが、それでいい。とにかく、どんなに暗い世であっても地上を生きていくことである。

来年の干支はネズミ。
小さくてもいい。
とにかく走りつづけるのみである。

Momoyo The LIZARD 管原保雄
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ロックンロール・ウォーリアーズ Live’80
リザード
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