■映画と夜と音楽と…[365]蒼ざめた馬を見た人々/十河 進
先日、長い間、気になっていた映画を見た。「日曜日には鼠を殺せ」(1964年)というフレッド・ジンネマン監督作品だ。中学生の時に学年誌の映画紹介の記事を読んで以来ずっと見たかったのだが、とうとう40数年、見る機会がなく今に至った。DVDが発売になったので、いつでも見られると思っていたらワウワウで放映してくれたのだ。
驚いたのは映画のタイトルが「BEHOLD A PALE HORSE(蒼ざめた馬を見よ)」となっていたことである。「ヨハネ黙示録」第六章第八節の有名なフレーズであり、その出典も映画の冒頭で明らかにされる。「蒼ざめた馬を見よ。これに乗るものの名を死…」というもので、60年代カルチャーに触れた人にはおなじみのフレーズだろう。
僕が高校生の頃、晶文社からロープシン(サヴィンコフ)の「蒼ざめた馬」という本が出ていた。その頃、五木寛之さんが「蒼ざめた馬を見よ」という小説で直木賞を受賞した。そのフレーズの意味はよくわからなかったが、僕も「蒼ざめた馬を見よ。これに乗るものの名を死といい、黄泉これに従う」という言葉のカッコヨサにまいったものだった。

←RSSリーダーで受信







![Web Designing (ウェブデザイニング) 2008年 03月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31G7UvgnLrL.jpg)


