■映画と夜と音楽と…[372]ウォルター・マッソーの丸い鼻/十河 進
●ジャック・レモンとのコンビで売れたウォルター・マッソー
我が家の近所に僕が秘かに「ウォルター・マッソー」と名付けた人物がいる。背の高い大きな人で、そういう人にありがちだが、少し猫背である。もちろん顔はウォルター・マッソーによく似ている。ウォルター・マッソーに似ているためには団子鼻であることが第一条件だが、その人の場合は顔の輪郭も目のあたりも実によく似ている。
そのウォルター・マッソーさんとは、よくバスで一緒になっていたのだが、最近、あまり見かけない。本家のウォルター・マッソーは8年前に亡くなったけれど、近所のマッソーさんは僕より数歳上だろうから、リタイアして通勤しなくてもよくなったのかもしれない。
ちなみに、僕がウォルター・マッソーを初めて見たのは、中学生のときにリバイバル上映されたオードリー・ヘップバーン主演の「シャレード」(1963年)だった。その映画で初めて見たという意味では、ケイリー・グラントもジェームズ・コバーンもジョージ・ケネディもそうだったのだけれど…。

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