[2343] アラン・ドロンの紺のセーター

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<私は、心がなくて、人が好き>

■映画と夜と音楽と…[358]
 アラン・ドロンの紺のセーター
 十河 進

■うちゅうじん通信[13]
 うちゅう人の新年の抱負
 高橋里季

■展覧会案内
 失われた文明「インカ・マヤ・アステカ展」
 「ゆっくり生きる。What Is the Real Nature of Being?」


■映画と夜と音楽と…[358]
アラン・ドロンの紺のセーター

十河 進
< https://bn.dgcr.com/archives/20080111140400.html
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●七十を過ぎたアラン・ドロンがテレビに登場した

昨年、小冊子に載った鹿島茂さんのエッセイ「往年のスーパースター」をたまたま読んだら、アラン・ドロンについて書いてあった。フランス文学者の鹿島さんはよくパリへいくらしいが、ある日、パリの映画演劇案内誌に載っていた「Sur la route de Madison」という劇の主演がアラン・ドロンとミレーユ・ダルクだと知って見にいく。

それは「マディソン郡の橋」を劇化したもので、アラン・ドロンがキンケイドを演じ、フランシスカをミレーユ・ダルクが演じた。ドロンは七十歳を過ぎているし、ミレーユ・ダルクだって七十近い歳だ。しかし、ミレーユ・ダルクはダンスしながら一気にドレスを脱ぎ捨てるシーンがあり、その瞬間、「場内に『ウォーッ!』という叫びがこだました」という。

昨年、「冒険者たち」(1967年)の40周年アニヴァーサリーエディション・プレミアムというDVDが発売になった。「冒険者たち」の公開40周年を記念したもので、完全デジタルリマスター版だった。その中には「監督インタビュー」や「ジョアンナ・シムカスが語る『冒険者たち』の思い出」などが入っている。やはり「冒険者たち」のファンは、大勢いるのだろう。

昨年の秋のことだった。カミサンに「今日の『スマスマ』にアラン・ドロンが出てるわよ」と教えられ、慌ててテレビを見た。もうほとんど終わりかけていて最後の料理判定だったが、髪は真っ白になっていたものの、とても七十とは思えない昔のイメージを維持したアラン・ドロンが、スマップのメンバーと会話していた。

ドロンは『SMAP×SMAP』に出るためだけに飛行機でやってきたらしい。昔は何度も来日したが、公式の来日は久しぶりではないだろうか。ドロンは、スマップのメンバーにアラン・ドロン・ブランドの腕時計をプレゼントしていた。アラン・ドロン・ブランドは香水なども出しているという。

そんなことで、現在のアラン・ドロンを見て懐かしんでいたら、暮れにワウワウが「刑事フランク・リーヴァ」というシリーズを放映してくれた。2004年の制作らしいので、1935年生まれのアラン・ドロンは七十前だが、すっかり老けたドロンが現役の警視として活躍するドラマだった。

おそらくフランスのテレビで放映されたときは、一回が二時間枠だったのだろう。一回分の内容が充実していた。それが六回続くシリーズである。何とミレーユ・ダルクが出演している。主人公の昔の恋人役である。昔、ドロンは「サムライ」で共演したナタリーと離婚した後、ミレーユ・ダルクと一緒に住んでいた。実生活を連想させるキャスティングである。

ミレーユ・ダルクは「恋するガリア」(1965年)で日本でも一躍人気が出た。スレンダーな肢体で売り出した人だ。ツィッギーほどではなかったが、当時のファッションリーダー的な存在だった。僕はリノ・ヴァンチュラ主演「女王陛下のダイナマイト」(1966年)という映画が大好きなのだが、そのヒロインを彼女が演じていた。

●フランスで放映されたシリーズ・ドラマ

「刑事フランク・リーヴァ」はいかにもフランス的な刑事物で、懐かしいテイストにあふれていた。主人公フランク・リーヴァは、若い頃にマフィアに潜入した刑事で大物のボスたちを逮捕する。しかし、そのため多額の賞金をマフィアにかけられ、海外での逃亡生活を余儀なくされる。彼の周辺にいる人たちにも危険が及びそうだったからだ。

二十五年後、かつての同僚で今は警察庁長官になっている友人(何とジャック・ペランである)に呼び戻される。パリ警視庁の警視だったフランクの弟が、捜査中にギャングたちと撃ち合いになり殺されたからだった。美人の署長や最初は彼に反発する若手の刑事たちを従えて、伝説の警視は弟を殺した犯人を追いつめていく。

「刑事フランク・リーヴァ」では、若い頃のドロンの写真が何度か使われる。美人署長がド・ゴール空港にフランクを迎えにいくときに持っている写真は、若い頃のドロン。美貌である。また、フランクはマフィアに潜入しているときに愛し合った女性がいて、その女性が彼の子を産んでいたのを初めて知るのだが、その娘が持っている両親の写真にはニヤリとした。

それは、若いドロンと女優が頬を寄せて抱き合っているアップだった。見覚えがあるぞと思って調べたら、「太陽はひとりぼっち」(1962年)のときのスチール写真である。「太陽はひとりぼっち」ではモニカ・ヴィッティと抱き合っているのだが、その女優の方だけを合成で入れ替えた写真だった。

若い頃のアラン・ドロンは刑事役より犯罪者役の方が多かった。刑事役で印象に残っているのはジャン・ピエール・メルヴィル監督の遺作「リスボン特急」(1970年)と「フリック・ストーリー」(1975 年)くらいだろうか。「太陽がいっぱい」(1959年)「地下室のメロディー」(1962年)「サムライ」(19 68年)「仁義」(1970年)など、魅力的な犯罪者の役はいくらでもある。

僕がアラン・ドロンの映画を初めて見たのは、1964年の秋のこと。リバイバル上映された「太陽がいっぱい」が、さらに二番館に落ちてきたときだった。おそらく、アラン・ドロン人気が最高潮を迎えていたのは、その数年前のことである。「太陽がいっぱい」の日本公開は1960年。主題曲がヒットチャートの一位を獲得した。初来日のとき、羽田空港は大騒ぎだったらしい。

「太陽がいっぱい」ですっかり犯罪者ドロンにまいった僕は、その後の封切り映画は欠かさず見にいった。その結果、ハリウッドに進出し、アン・マーグレットと共演した「泥棒を消せ」(1965年)やディーン・マーティンと共演した「テキサス」(1966年)という愚作まで見る羽目になった。

アラン・ドロンが賢明だったのは、ハリウッド進出を失敗だったと自覚して、とっととフランスに帰ったことである。それからの数年で「冒険者たち」「サムライ」「さらば友よ」「仁義」など、人々の心に残る名作を次から次に世に送り出した。ドロンは三十代に入っていた。

●ドロンが着ていた紺のセーターのようなもの

今も僕の手元に「映画の友」別冊「世界のスター100人集」という雑誌がある。1966年9月10日発行になっている。そのカラーグラビアにアラン・ドロンが載っている。彼は濃紺の丸首セーターのようなものを着て袖をまくり上げ、火のついたたばこを持ち、ブルーの瞳をカメラに向けている。

僕は中学三年生で、「名誉と栄光のためでなく」(1966年)という映画を見たばかりだった。フランス落下傘部隊の兵士を演じたアラン・ドロンはかっこよかった。フランス落下傘部隊がアルジェリア戦争で悪名を馳せたことを知るのは後のことである。

さて、僕はその別冊のグラビアページを見て、紺色の丸首のセーターを着たアラン・ドロンに憧れ、「おお、紺のセーターなら持っておるぞ」と思い出し、紺色のセーターを押入の衣装箱から出してきた。冬になると僕は、そのセーターをいつも厚めの襟付きシャツの上から着ていた。しかし、ドロンの着方がひどくかっこよく見えた。僕は下着のシャツの上にそのまま着てみた。

その恰好で、階下の父母の部屋にある鏡台の前に立った。当時、僕は痩せてはいたが、両顎がひどく目立つ顔をしていた。要するにエラの目立つ顔だ。そこからなまっ白い首が伸び、丸首のセーターになる。今から思えば、首とエラばかり目立つ姿なのだが、僕はドロンと同じように少し袖をまくり上げ、悦に入っていた。母が入ってきて「何しょんな、今頃からセーターなんや着て」と言った。「ドロンや」と僕は答えた。母には通じなかった。

九月だった。さすがにセーターは暑くて、外に着ていくには早すぎた。十月になれば大丈夫だろうと考え、しばらく待つことにした。そんな頃、仲のよかったKくんが足を折って入院した。Kくんも映画好きで、映画雑誌もいろいろ買っていた。時々、僕らは買った雑誌を交換した。Kくんの家には立派なステレオがあり、僕は「ヨーロッパ映画音楽集」といったLPレコードを聴かせてもらったりした。

Kくんの見舞いには夕方からいくことにして、僕は紺のセーターを着た。「世界のスター100人集」を見舞い代わりに持っていこうと思った。Kくんが入院していたのは、市内の西にある赤十字病院だった。僕の家からは自転車で三十分ほどかかった。僕は、暮れかかった西の空を見ながら自転車を走らせた。

当然のことながら、病院に着いたときは汗だくだった。拭いても拭いても汗が流れ落ちてきた。九月の末で、病院には冷房が入っていなかった(その頃は夏でも冷房は入っていなかったかもしれない)。セーターの裾を広げて、僕は風を入れた。下着はぐっしょり濡れていた。

見舞いに持ってきた雑誌で扇ぎながら、廊下を歩いた。外科病棟は少し離れた場所だった記憶がある。歩いているうちに、汗も少し引いてきた。それでも、僕が病室を覗いたとき、Kくんは「どうしたん。ものすご汗かいとるやないか」と言った。僕は「自転車とばしてきたんや」と答えた。それから「これ、貸してあげる」と「世界のスター100人集」を渡した。

「映画の友」別冊「世界のスター100人集」の巻末には、登場したスターたちのファンレター宛先一覧が載っていた。すべて英語表記である。優等生のKくんは、そのページを見てひどく喜んだ。彼は、以前、「拳銃無宿」と「大脱走」でファンになったスティーブ・マックィーンにファンレターを出したことがあると言っていた。

パラパラとページをめくっていたKくんの手がアラン・ドロンのところで止まった。「かっこええやろ、ドロン」と僕は言った。「ソゴーくんはドロン・ファンやからな」とKくんが言った。「同じカッコやで」と、僕はちょっと照れながら言ってみた。Kくんはしばらく僕を見ていたが、納得したように言った。

──それで、こんな季節からセーター着とったんか。ドロンが着とるんは、毛糸のセーターやないで。トレーナーや。綿でできとるんや。汗もよう吸い取る。コットンパンツに薄手のトレーナーなら夏でもオーケーや。

当時の僕は、トレーナーを知らなかった。スエットシャツなんて言い方は、まだ存在もしていなかった時代だ。Kくんは笑わなかったが、笑われた方がマシだった。僕は恥ずかしさに包まれると同時にひどく落ち込み、傷心を抱えて帰りの自転車のペダルを漕いだ。早く帰って、セーターを脱ぎ捨てたかった。後から後から汗が背中を流れた…。

それも、遙かな昔の話だ。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
正月に「のだめカンタービレ」一挙放送を何気なく見ていたらハマッてしまいました。二夜連続特番も見て、サントリーホール凄いなあ、とため息をついています。それ以来、手持ちのモーツァルトやブラームス、ベートーベンを聴いています。ラヴェルのピアノ曲を買いにいかなきゃ。「のだめ…」のコンピ盤を買った方がいいかもしれませんが。

●305回までのコラムをまとめた二巻本「映画がなければ生きていけない1999-2002」「映画がなければ生きていけない2003-2006」が第25回日本冒険小説協会特別賞「最優秀映画コラム賞」を受賞しました。
< http://www.bookdom.net/shop/shop2.asp?act=prod&prodid=193&corpid=1
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■うちゅうじん通信[13]
うちゅう人の新年の抱負

高橋里季
< https://bn.dgcr.com/archives/20080111140300.html
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明けまして、2008年「うちゅうじん通信」のスタートだわ!
イラストレーターの高橋里季です!

占いによると、私には「心がない」、だから私は一生かけて心を作って行くんですって。失礼しちゃうっていうか、笑っちゃうっていうか。私ね、人間がキライなんだけど、占いによると「人が大好きな生まれ」なんですって。

でもね、私は「占いが当たっていない」と思ったことがない。きっと、自分の思ってる方が勘違いで、占いの方が当たってるんだと納得してしまうの。だから「私は、心がなくて、人が好き」なのだ。どっちにしても、「私って」って考えているのは大好き。人のことは分らないことが多いので、自分のことをあれこれ考えている時が楽しいのかも? そして、今年はとっても良い運気らしいので、なんでもがんばってみようと思っています。

今年の「うちゅうじん通信」は、、、そういえば、「うちゅうじん通信」というタイトルは柴田編集長によるもの。素敵な題名だな〜と思うけど、出会った頃の柴田さんは、私のことを「里季さんは、アンテナがピッと立ってる宇宙人じゃなくて、タコ足の宇宙人だね〜」と言っていたような、、、。

でも、まあ宇宙の話は大好き。去年は、量子、素粒子とかの読書をどこから手をつけようかくらいは、決められるようにしようと思っていたんだけど、わからないことだらけ。「え〜? アメリカで中止になったと思ってた大型ハドロン衝突型加速器がジュネーブで2007年運用開始予定? もう始まってるのかな〜?」「え〜? 超光速で移動する星? 超光速って???」ということは、ヒトは、ブラックホールを研究して、超光速で移動できるようになるんでしょうか?

「量子色力学を研究するのに、こんな大きなコンピュータが、部屋いっぱいに必要なの〜? いったい どんなにたくさん計算するんだろう???」とか驚いているうちに、ヒトの脳の話やips細胞の話で、ヒトの身体って、すごいんだな〜と面白くなったけど、わからないことが増えるばかり。物理や化学の言葉が頭の中で混ざってしまって。

わからないことだらけでも、自分のパソコン環境を整える勉強するより、宇宙とか「グルーオンって、何?」って調べてる方が、好き。でも、これは昔からで、画材店に行っても、自分がいつも使う用紙の名前も覚えていないので、「アクリル絵具でB3で描きたいんですけど、水張りしなくてもいいやつで、ええと、表面は中くらいの目で、滑りがいい感じで、、、あ、それです。それ。え? 5枚しかない? じゃ、似たので あと5枚欲しいんですけど、なんかありませんか?」でやってきた訳だし。

でも、普通はそうじゃない? クリームシチュウ作りたいんですけど緑の野菜、きれいなのありませんか? 買えない時もあるし、下ごしらえの仕方まで教えてもらって「事前に塩ゆで3分レンジで、、、食べる直前に飾るように、、、」って親切な店員さんだな〜とかの時もある、、、。

あ、でもね、シチュウ類はなんでも、缶詰めのマッシュルーム(薄切りじゃなくてまるごとの)入れるとおいしくなります。ホントなんにもない時でも、とりあえず、カレーとかにも、、、。

もとい。科学の話とは違って宗教の本は、あんまり「新しい発見」を気にしなくても大丈夫だから、なんとなく、わかったような気がするわ。もちろん、遺跡からの古い女神像の発見とかで、形の違いから、「エル」のルーツを勘違いしていたかも? とかいうことはあっても、私にとって大事だったのは、ゾロアスターの善悪と中国の陰陽の発展型を感覚的に8種類くらいは可能性として想像できること。昨年の興味は、日本的な哲学宗教理念の発展型の傾向みたいなこと。

そういえば、お正月って、みんなが少し神様のことを想っている雰囲気が大好き。もしも神様がいなくても、私は神様のことを想うんだろう。それは、どうしてかと言えば、ヒトが、複雑なシステムだからだと思うの。とても複雑なことが、ちゃんと動いているのを年の始めにね、みんなが「おめでとう」とか言葉にして言ってみたりするのって、幸せ。

学生の頃、ナチスの逆卍のペンダントをつけて、先生にたしなめられていた友だち。「デザイナーのつもりで、身につけるモノも選べよな〜」という先生。でも、デザインを学び始めた頃って、どんな形も偏見なく、美しいモノは美しかった。美しい逆卍を、歴史のせいで使えないなんて、悔しかった。洋の東西もない、友だちの気持ちは、良くわかったわ。「ペンダントなんだから、くるっと廻せば、ちゃんと卍。」

そういう美しい形の中から、自分の使う形を選べるように、信仰の形を勉強すると、自由になる。星の形、燭台の本数、色の意味。宗教の本を読むと、「全部、自分で決めて良いのだ」という自信がつく。世界と関る為に、太古の昔から、どれだけ多様な、、、そして、ある限界のある、、、その限界の微妙ささえ知っていれば、とても自由に、実は、「自分で決めなくてはならない」のが宗教観世界観だと思います。それは、自分の目の形に合うマスカラを選べる女かどうか、くらい大事だと思うの。どんなに情報を集めても、お手本のない領域で迷い始めて、やっと自分に近づいた感じがします。

たとえばカバラの生命の樹も、エヴァンゲリオンの形より、ネックレスだったら、こういうアレンジで良いんだし、そのほうがカワイイし、ほら、まるで、誰にもわからないピュタゴラスの好きな形って、こうだったかもしれない。金色にしたら、宇宙人が落として行ったアクセサリーみたい。とかね。

つけマツゲの形もイロイロ試したけど、私は、上瞼にラインを一本、この形で引くだけが一番お気に入り。だけど新しいメイクは、いつも試してみるわ。というように、現実のイメージを持っていると、自由な絵が描ける。「20歳のこういう女の子ならこういうマツゲがかわいい。私が今20歳で、日曜日にウキウキした気分だったらこういう風にすると思うな。」っていう自由。

お洒落も、知れば知るほど、自由に迷うことができるようになると思うし、自分なりのTPOを楽しむこともできるようになると思います。そんなふうに、21世紀の私の宗教観世界観には、やっぱり宇宙のことも、素粒子のことも、興味のあることは、もちろんモードやトレンドも、眺めているだけでも大切だと思っています。だって、私の絵に社会的な価値があるとすれば、「現代を生きている高橋里季が描いているっていうこと」だと思うの。

処世術の本はいっぱい売られているけれど、実は、その中から自分に合うのを見つける方法っていうのは、自分にしかわからないのかも。そういう時には、自分の意志だけじゃなくって、なんとなく神様に与えられた感じがあると思います。

私の好きな魔法のひとつをデジクリ特別伝授。「お願い事を100回唱えると叶う」と信じてみて。唱えるお願い事の言葉は、100回同じで間違えちゃダメなの。そうするとね、その呪文って、絶対に叶うんだと思うと、わりと考えるのが大変。

たとえば「今年中に結婚したい」って、お願いしてもね、「どんな人とでも、今年中に結婚できれば、それでいいの? イヤな結婚が現実になっちゃうかもよ?」でも、欲張ってあんまり長い呪文だと覚えるのも大変だしね。すごく自分の気持ちに整理がついて、いろんな覚悟もできるし、この魔法を使うことが出来た時点で、本当に目標達成! っていうことを私は時々、やってみています!

あ! そうだった! お正月、神様に手を合わせている私の後ろでオレンジ色の発光が3回あったそうで、「あれは、いったい何だったのか?」と見ていた友だちが怖がっていましたが、「でもまあよくあることだし」「良いことありそう!」な始まり。ですが、この連載の主旨は、あくまでクリエイティブで行くつもりです(^^)/ だんだん文章も上手になると思うので、2008年、よろしくお願い致します!

【たかはし・りき】イラストレーター。 riki@tc4.so-net.ne.jp
・高橋里季ホームページ
< http://www007.upp.so-net.ne.jp/RIKI/
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■展覧会案内
失われた文明「インカ・マヤ・アステカ展」
〜世界遺産の宝庫 中南米三大文明〜
< http://www.okayama-digital-museum.jp/kikaku/Inca_Maya_Aztec.html
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< http://www.3bunmei.jp/index.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080111140200.html
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会期:1月11日(金)〜3月16日(日)10:00〜18:00 1/15・21・28、2/4・12・18・25休
会場:岡山市デジタルミュージアム(岡山市駅元町15-1)
入館料:一般1,200円、大学生・専門学校生・65歳以上1,000円、中高生500円
内容:南米のインカ、中米のマヤとアステカという中南米を代表する三つの文明に焦点をあて、そこに生きた人々が営んだ文明のロマンと不思議を、約220点の日本初公開の文化財で紹介する。

講演第1回「失われた古代文明−マヤ・アステカの世界」
日時:1月13日(日)14:00〜16:00
講師:杉山三郎 愛知県立大学外国語学部教授
講演第2回「アンデスのミイラが語ること」
日時:1月19日(土)14:00〜16:00
講師:篠田謙一 独立行政法人国立科学博物館人類第1研究室室長
会場:岡山市デジタルミュージアム 4階講義室
定員:80名(事前の申し込みが必要。TEL.086-898-3000)
聴講料:500円

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■展覧会案内
「ゆっくり生きる。What Is the Real Nature of Being?」
< http://www.ashiya-web.or.jp/museum/01top/f_top.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080111140100.html
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会期:1月12日(土)〜2月24日(日)10:00〜17:00 月休(1/14・2/11開館、1/15・2/12休館)
会場:芦屋市立美術博物館(兵庫県芦屋市伊勢町12-25 TEL.0797-38-5432)
観覧料:一般300円、大高生200円、中学生以下無料
内容:速さを念頭におかない遅さ、いいかえれば、速度を気にすることのない時間の捉え方を実感する機会となることをめざし、赤崎みま、松井智惠、森口ゆたかによる仕事を紹介する。

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■編集後記(1/11)

・年末に障子を張り替えた。前の家は8枚の障子があったので、張り替えは大仕事だったが、いまの集合住宅では幅が狭い障子が2枚だけだ。ホームセンターに行ったら、「麻入りアイロン貼り障子紙」という今まで知らなかった障子紙があった(「貼る」より「張る」がいいと思うが)。紙屋さんでなく、ペンキ屋さんの製品だ。パルプ50%、麻20%、合成樹脂系30%で、特殊熱接着樹脂が含まれている。これで通気性もあるという。水も糊も不要、張るときもはがすときにもアイロンだけでワンタッチ、UVカット加工、強さは3倍、だという。従来はオーソドックスに糊を使っていたが、こんないいことずくめの紙なら即採用だ。紙をセットし、中心から周囲に向かって桟全体にアイロンをかけて接着し、その後周囲を接着する。簡単である。しかし、思うように接着してくれない。心許ない。アイロンで熱を加え、その熱がさめると接着するらしい。うまく接着するコツがつかめぬまま、あっさり障子張りを完了。ピンときれいに張れていないが仕方ない。案の定、新年3日には一部がはがれていたのでアイロンかけ直して修復。いまいち仕上がりに不満だが、とにかくイージーにできるからけっこういいかも。次回はもう1ランク上の紙を使ってみる。(柴田)

キングジム 取扱説明書ファイル12ポケット A5サイズ 茶色 2622・取扱説明書や保証書、付属CDやDVDの整理に困っていた。A4薄めのものや、保証書関連はA4クリアファイルに入れて一元管理できるのだが、パソコン周辺機器の取扱説明書ってA5版で厚みのあるものやCD・DVDつきが多い。ディスクと説明書を一緒にしておきたくて、最初に入っていた透明のビニール袋のまま本棚に入れておくのだが、背表紙のないものだと探しにくいし、美しくないし。キングジムの「取扱説明書ファイル」を見つけた時は、迷わず即購入。A4はもちろんA5版もある。8ミリマチ付きの丈夫なファイルで、CD-ROM類を入れるポケットあり。底辺につけるゴムやシール、ディスク取り出し用のピンなども一緒に入れておいた。すっきりー! 他にはないのか? シリーズの「領収書ファイル」は、いま使っている蛇腹式のファイルケースで十分だな。と、調べていたらこの「取扱説明書ファイル」は、2006年の「ステーショナリーオブザイヤー」なんだって。1/9のリリースによると既に100万冊突破! ううむ、行きつけの大型文房具店には置いてなかったぞ。み、見逃していたのかっ……。(hammer.mule)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/trend/zoom/20061023/119380/
>
あっ!
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/24/news073.html
>
遅れてたのね、私
< http://www.kingjim.co.jp/products/file/tsf/tsf.html
>
取扱説明書ファイル
< http://www.kingjim.co.jp/products/file/tsf/
>  パイプ式も出た
< http://www.kingjim.co.jp/news/0801/p-tsf.html
>  新色
< http://www2.elecom.co.jp/accessory/manual-file/
> エレコムからも