■映画と夜と音楽と…[387]友よ、答えは吹きくる風の中に…/十河 進
今年の本屋さん大賞は「ゴールデン・スランバー」で伊坂幸太郎さんが獲得したが、これはビートルズの曲からタイトルをとっている。「Slumber」は「うたた寝」「眠り」などと訳されるが、僕には「黄金のまどろみ」という訳がぴったりくる。「至福のとき」につながるイメージだ。僕は「ゴールデン・スランバー」しか読んだことはないのだが、伊坂浩太郎さんの小説のタイトルには気になるものが多い。その中でも「アヒルと鴨のコインロッカー」は、その単語の関連のなさが気になり、それでも何となく語感がよく耳について離れない。印象に残る。
映画版「アヒルと鴨のコインロッカー」は、昨年の夏に映画館でひっそりと公開されていた。出演しているのが濱田岳、瑛太、関めぐみで、三人が並んでいるポスターが気になった。今年、瑛太はNHK「篤姫」の小松帯刀(肝付尚五郎)役ですっかり有名になったが、「好きだ、」(2006年)が僕の印象に残っていた。そういえば、「好きだ、」でも宮崎あおいと共演していた。
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