[2431] ゴム印作成マニアでもあった私

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<便利なものは取り敢えず捨ててしまってから考える>

■ネタを訪ねて三万歩[40]
 ゴム印作成マニアでもあった私
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[137]
 タミヤプラモデルファクトリー
 吉井 宏


■ネタを訪ねて三万歩[40]
ゴム印作成マニアでもあった私

海津ヨシノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080528140200.html
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●無意識に北北西へ進路を取る

昨年ぐらいまでの私の行動範囲は、二子玉川、自由が丘、渋谷あたりでしたが、最近は飯田橋、池袋、銀座、新宿あたりへと徘徊場所が変わりつつあります。明らかに北北西に進路を取っています。なんとなくこの近辺に出かける事が多くなってきたからなのですが、当然ながら場所が変わると見えてくるものが違ってきます。同じ東京の中なので、それほどの違いはないはずなのですが、かなり違うと感じます。空気も違うし。まっ、私自身も少し(いや、かなり?)疲れ気味ということも影響しているかもれません。

ちなみに徘徊といっても、飲み歩いているわけではありません。宴席にでも誘われない限り、自発的に飲むことは皆無なので。要するに、私はお酒がなくても生きていけるタイプであり、あれば飲むというアバウトな性分といったところです。一応お酒の嗜好は日本酒の熱燗かウイスキーのオン・ザ・ロックです。ビールは乾杯程度。焼酎やカクテル類は嗜みません。それ以外の難しい名前のお酒もパスです。しかし、こうして整理してみると、かなりわがままですね。

話を戻すと、そんな徘徊の習慣に、最近は「衝動的な美術館めぐり」というものが加わりました。東京には沢山の美術館が常時様々な展示を競っているので、気まぐれで立ち寄っても新しい発見があり、とても楽しい気分になります。銀座界隈にひしめいている画廊の大きいのが沢山ある、といった方がニュアンスとしてはいいかもしれませんね。ちょっと乱暴ですけど。とにかく造形科や映像演劇科の学生と触れる機会が多いので、アナログ系の展示には敏感になっています。

もっとも、個人的にはアナログ、デジタルという切り分け方は好きではないし、不毛だと思っていますが、そんな考え方はまだ一般には通用しないみたいですね。そもそも一歩間違えると、どちらに対しても排他的と受け取られかねないので慎重に発言しなくてはなりません。だから、だんだんと文章が面白くなくなってしまうのですが……。

で、私が新しい街で最初にさがすのが和菓子屋さんです。和菓子屋さんは昔から営業している店が多いので、店内のさりげない装飾や、昔の写真等から、その街のかつての息吹を少しだけ感じることが出来るからです。店主が若かりし頃、店頭で撮影した記念写真といえばわかりやすいかもしれませんね。ちょっとした私の拘りといったところです。

●半手書きのカレンダーノート

そんな変な拘り例として、いつも持ち歩いているスケジュール帳があります。学生の頃から、随分色々と使っては一喜一憂の繰り返しでした。そして、数年前から無印良品のポリプロピレンカバーダブルリングウィークリーノートA6・120枚というのを愛用しています。ウィークリー部分が全体の1/3で、残りは無地のノート。また、ウィークリー部分も見開きで右側が無地のノートで、左側が1週間分の項目となっているのでわかりやすくて、一発で気に入りました。ただし、日付はユーザーが書き込むタイプのために少々面倒です。

本当はウィークリー部分が最初から印刷されているといいのですが、そういったタイプはノート部分がなかったりするので「パス」。で、このスパイラル綴にしたのは、色々と紙を貼り付けたりする関係で無線綴だと都合が悪いからです。しかし、週によっては貼り付けなくてはならないメモが多すぎてノートは爆発寸前。そこで思い付いたのが半紙。薄くて丈夫なので、こんな用途にはぴったりです。もともとメモ用紙として持ち歩いており、直ぐに活用できたので、そのままこのスタイルを続けています。

汚らしい状態は否定できませんが、きれいに見せるために作り込むノートでは意味ないですからね。ただ、カレンダーのタマを手書きするのだったら、クロッキー帳にカレンダーを週別に書き込んでしまってもいいかもしれないと考え始めました。そして、カレンダーの部分はゴム印で遊ぶのも面白いかも……と。ついでに、頻繁に登場するメーカー名、あるいは講義のある日の印なんていうのも必要ですね。自分だけに分かればいいわけですから、かなり面白いデザインで遊べそうです。

●むかし拘っていた木版画

実は、高校2年ぐらいからゴム印を随分手づくりして遊んでいました。漫画同人会に所属していた頃は、ステーショナリーやサイン代わりのハンコみたいなものを沢山作っていました。私のペンネームは「のらねこ」。猫が大嫌いな私が、何故こんなペンネームにしたかは忘れてしまいました。とにかく、対で二つ作成した「のらねこ」のゴム印は、今も部屋のどこかに眠っています。

そもそも、小学生の頃から木版画が好きだったことの延長かも知れません。また、幼稚園ぐらいの時、アルファベットと平仮名のゴム印を父に買ってもらった事が、少なからずその後のゴム印も含めた「スタンプ」好きに影響しているのでしょう。色々と組み合わせ、そしてどのような使い方が面白いかを黙々と研究していたことを思い出しました。

木版画といえば、学生の頃、本格的な木版画にチャレンジしようとしましたが、金銭的な問題からシナベニアに甘んじ、思ったとおりにならずに落ち込んだことがありました。別にシナベニアでも悪くはないのですが、細部の処理はさすがに辛いですからね。その後、細部処理の拘りのためにゴム板も使いましたが、ある程度彫りは満足出来ても、刷りの時に絵の具の染み込みが木のような具合にならず、またまた落ち込むという有り様。

でも、そういった問題のある環境での試行錯誤が、結局は思わぬ発見に繋がっていったりするわけです。やはり制約という名の「縛りがあるから工夫しなくてはならない」という訓練は必要ですが、最近は完全に軽視されていますね。ちょっと残念です。便利なものは取り敢えず捨ててしまってから考えるって、素敵な経験だと思います。少なくとも学生さんにとっては。

そんなことを考えていたら、思い出したのがオリジナルポストカード。仕事をするようになってから、自分で撮影した写真を暗室操作で調整し、ポストカードにして不定期に交友関係に送付していた時期がありました。その時、幾つかのオリジナルゴム印を特注して使っていました。デザインしたものをモノクロ原稿として、ゴム印を作成した本格的なものです。そんな部分への拘りは、その後も永遠と続くことになるのです。だから疲れちゃうんですよね。

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今月のお気に入りミュージックと映画
"Anything But Ordinary" by Avril Lavigne in 2002
"プールサイド" by 南佳孝 in 1991
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"How The West Was Won" by Henry Hathaway in 1962 (USA)
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(6月のみ第4月曜日です)
Made on a Macとして画像処理セッション『海津ヨシノリの画像処
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

●低価格DVDの虜

授業で使う資料として、500円を中心に安いDVDを仕込みました。かなりの数です。もちろん全部を使うわけではなく、吟味対象としてなのです。また、ムキになって安いDVDに拘っているわけではないのですが、古い作品はこれでしか見ることが出来ないものも少なくないので、逆に絞ってしまうほうが見付けやすかったりします。ただし、何故か古い日本映画は1000円になっています。とにかく、マニアックな作品がお手ごろに鑑賞できるのは嬉しい限りです。

実は、過去にVHSなどでコレクションしていたタイトルがかなりあったのですが、友人に貸したが最後、二度と戻ってくることはありませんでした。20年ほど前に一眼レフカメラやLPレコード、美術書を貸した途端に音信不通になった某友人達の時と同じです。正直者はおもいっきり馬鹿をみています。学習できていないというか、基本的に性善説で行動している私は、いい年して大人になりきれていないのかもしれませんね。

チープDVDに話を戻すと、アニメ系は日本語吹き替え版でお子様ランチ。それ以外は英語台詞でも、字幕は日本語オンリーという救えない仕様もチープということで我慢。でも誤字脱字がかなり多いのには、思わず「お前もか!」と同情する始末。

で、私は、これら古い映画の背景を舐めるように見ています。その当時の時代・世相がそれなりに反映されているからです。例えば50年ほど前の映画で、病気見舞いなのにいきなりベッドの横でタバコを吸ったりするシーンは衝撃的です。50年後になれば、現在公開されている映画の多くのシーンが不適切表現ありで、公共の場での上映は禁止されてしまうかもしれませんね。

●mixiにあるという「絵風蔵」について

三年ぐらい前からmixiに絵風蔵(えふぐら)が存在するそうです。私はmixiの会員ではないので見ることは出来ませんし、今後も参加する予定はないので、ある意味どうでもよいのですが、「絵風蔵(FGRAPHIC)」と無断で名乗っている神経が理解できません。絵風蔵そのものは商標登録しているわけではありませんが、短時間に苦労してひねり出した名称であり、ロゴタイプやシンボルマークまで作成してニフティーに申請したのは紛れもなく私です。そこで何が行なわれているのかは知りませんが、そこでの活動イコール私の活動と誤解されるのは不快です。少なくともそう感じていた人が数名いました。とにかく前記したように、今後もmixiに入る予定はありませんが、絵風蔵と言えば、現在私自身が公開している絵風蔵Blogだけであることを、ここで改めて宣言させていただきます。

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com
>
< http://kaizu-blog.blogspot.com
>
< http://efgra.blogspot.com
>
< http://web.mac.com/kaizu
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■グラフィック薄氷大魔王[137]
タミヤプラモデルファクトリー

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20080528140100.html
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作業場を確保しなくちゃならない。塗料スプレーやエアブラシをベランダで吹くと、風向きによっては隣部屋を直撃する。なるべくならやりたくない。うちは角部屋なので条件がいいときには吹き放題なのだが、雨や風の日、暑い日、寒い日、夜には作業できない。また、気合いの入り具合や仕事の状態など、よほどタイミングがよくないとダメ。排気付きのスプレーブースも持ってるのだが、部屋でエアブラシするのもできるだけやめたい。

昨年の夏に50個複製したまま放ってあったフィギュア「piyora」。扱ってもらってるショップがタイペイ・トイフェスティバルに出展・販売するため、急遽仕上げることに。が、例によってベランダで作業する気がしない。いつでも安定した状態で使える作業場がほしい!

「レンタル工房」で検索してみると、横浜のららぽーとにある「玄創工房」という時間貸しの工房があった。多数の工房があるうち、「模型小工房」にはエアブラシ&コンプレッサー、ドライブース、集塵ブースなど道具完備。ただ、遠い。うちから片道一時間半くらいかかりそう。
< http://www.gensoukoubou.com/
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また、知人が教えてくれた新しい施設「トレッサ横浜」にもそういう工房があるとのこと。「タミヤプラモデルファクトリー」。タミヤ直営ショップ内にアトリエコーナーがあり、塗装室や撮影室もあるって! ドライブースや各種道具も完備。ショップの中なら、塗料が足りなくなったり道具が必要だったら買えばいい。それは便利だ! ただ、ここも遠い。ららぽーとより近いけど、バスにも乗らなくちゃならないので、トータル移動時間は同程度。問い合わせてみたら、良さそうなので試しに行ってみることにした。
< http://www.tamiya-plamodelfactory.com/
>

大荷物をキャリーに載せて東横線綱島へ。南棟が3月末にオープンしたばかりのトレッサ横浜は、トヨタが母体の巨大ショッピングモールだけど、これについては省略。1Fにあるタミヤプラモデルファクトリーは、初の直営ショップだけあって、品揃えが充実。たぶん、プラモ、ツールからTシャツまで、タミヤブランドのほとんどがあるんじゃないかな。

受付を済ませ、アトリエに入る。かなりカッコイイ。仕切りのある広い机を使える。お客は、ママが買い物中らしい子供が数人いた程度(土日はミニ四駆関係で混雑するそうだ)。工房のマスターとして有名モデラーの長谷川氏(長谷川迷人、と呼ぶらしい)が常駐し、いろんな質問に答えてくれる。

下地のラッカーのエアブラシ作業に取りかかろうとしたところ、重大な誤算が発覚! ここはタミヤのショップなので、当然ながらタミヤ製の塗料しか売ってないのであった。つまり、タミヤの塗料とは水性アクリル系とエナメル系であって、ラッカー系の瓶入り塗料はない。ガーン!

しかたないので、新しく色を調合するのはあきらめ、持参した塗料とスプレーで作業をすることに。スプレーブースはタミヤ製なのだが吸い込み力が弱く、缶スプレーにはほとんど無力。自前のスプレーブースより明らかに吸いが弱い。マスターに聞いてみたところ、このスプレーブースはタミヤ製コンプレッサー向けに開発されたもので、缶スプレーには向かないとのこと。近々、業務用の強力なスプレーブースに交換される可能性大だそうです。一方、ドライブースは単なる小さな食器乾燥機で、つんのめりました。うちには専用のドライブースが二台あるんだぞ。

とはいえ、近所迷惑や部屋の汚れを気にせずにスプレー吹き放題というのは気分がラク。仕事もはかどる。ただ、作業中のフィギュア(底部分に穴を空け、小さな板にアルミ棒で立て、直接手で触らないようにしてある)を3〜4個ずつ持って塗装室とアトリエを往復するのがたいへんだった。50個を三度塗りするには最低でも45往復(90回のドア開閉含む)する必要があるのだ。これで腰をひどくやられてしまった。四時間ほどで疲れ切ってしまい、切り上げることに。

プレミアム会員は有料ロッカー(一か月間有効)を借りられる。試しに来てみただけで会員になるつもりはなかったけど、塗料が乾燥しきってない重いフィギュア50個を持って帰る気になれず、会員登録し、ロッカーに突っ込んで帰途に。

数日後、再びファクトリーへ。前回の反省を踏まえ、東急ハンズで数枚の端切れ板を買ってアルミ棒を差す穴をあけ、7個くらいを立ててラクに運べるようにした。両手で持てば14個を同時に運べる。しかし、ステンシル塗り分けエアブラシ作業を始めたところ、いくつも立て続けに失敗。準備と移動の大変さも相まって、全部ゴミ箱に放り込んで帰りたい衝動におそわれた。気分がダメ。三時間ほどで帰ることに。

まとめ。アトリエ部屋は落ち着いた雰囲気が良い。塗装室はエアブラシ吹き放題。各種工具はもとより、使い捨て手袋やマスクまで用意してあるのもありがたい。うまくすれば手ぶらでアトリエ入りできるロッカーも素晴らしい。店員のおねーさんが、塗料で汚れた道具をていねいに手入れしているのにちょっと感動。こうやって気持ちよく使えるようにしてるんです、って。

ただ、やはり遠い。移動時間と出かける準備と帰宅後の後片付け、加えてファクトリーでの荷ほどきと荷造りなどに時間がかかりすぎ。たった数時間の作業のために結局丸一日を費やしてしまうのは、どう考えても効率悪い。

フィギュア制作が本業なら、もちろん作業場を借りるべきだろうけど、数か月間に数日程度しか使わないのではそんなわけにもいかず。当面は自前のスプレーブースと最大限の筆塗りで何とかしなきゃならない。近所のどこか、町工場みたいなところの隅っこに道具や材料を常時置かせてもらって、必要なときに行って塗装や複製などの「汚れ系」作業をするという感じにできたらな〜。世田谷区あたりで、そういうとこ知りませんか?

日経トレンディネットにくわしい体験記事が。
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080415/1009383/
>

【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com

サザンオールスターズ活動停止。アルバムを聴いたのは「ステレオ太陽族」と「人気者でいこう」の二枚きり(それもレンタルレコードで)で特にファンでもないんだけど。1978年、「勝手にシンドバッド」で出てきたときは衝撃的だった。高校の帰りにいつも寄ってたプラモ屋の有線放送でよく流れてた。その後、ラジオやテレビでヒット曲を耳にするたびに、いいなあ〜、そのうち全アルバムをちゃんと聴こうとか思ってるうちに、活動停止か〜。桑田佳祐氏には特別な才能があるんだろうけど、サザンに限らず思うこと。鮮烈なデビューを飾ってずっと活躍する人もいれば、デビューがパッとせずに消えていく人もいる。大器晩成型の人もいる。ただ、最初を失敗したために活動を続けることができず、仮に数年間続けていたら歴史に残るようなものを生み出すことができたのに、って人もたくさんいるにちがいないのがもったいない。サザンがコミックバンドと誤解されたまま消えていたら、その後の数々のヒット曲は生まれなかったわけで、ぞっとする。続けていられる、というのは非常に重要。
今、Wikipediaで知ったんだけど、「勝手にシンドバッド」のホーンセクションはスペクトラムだったとのこと。どうりで! 僕はそっちのファンでした。

HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

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■編集後記(5/28)

・図書館のバカ女について、以前も書いた記憶があるが、怒りに任せてまた書くのだ。調べ事があって、朝一で図書館に行き、閲覧室のデスクにすわって本を開いていると、木のフロアーを歩きまわる人の動きが耳に障る。耳に障る、どころじゃない! ものすごくうるさい! 音の発生源はカツカツカツと歩き回るヒール女だ(ブーツ女は季節ものだから、いまはいない)。静かな環境の中で大きな音を立てているのだから、本人もわかっているはずだ。だが、なるべく音を殺して静かに歩こうという配慮がない。むしろ誇らしげに堂々とした態度だ。たしかにあなた目立ちますよ。でも、カッコイイと思われているのではない。いい加減にしろと苦々しく思われているのだ。先日はしゃれたカートを引いて歩き回るバカ女がいた。たまたま見なかったが、サンダル女もだらしない音を立てるから図書館向きではない。ばかばかしいけど、履物の規制も必要だ。/仕事しながらiTunesで音楽を聴くことがある。最近お気に入りは、薬師丸ひろ子なのだ。もう何10年も前のアルバムだ。リアルタイムでは聴いていた覚えはない。歌唱力とか声質とか歌詞とか曲とか、みんないいと思うけれど、どこがどういいのかうまく言えない。アルバムのすべての作品が聴いていて快いのだが、まじめに歌詞を検討するとよくわからないものが多い。サッパリ意味不明なのもある。それが薬師丸ひろ子の歌の特徴なのかもしれない。「メインテーマ」は分かりやすいほうだが、「ドアを開いて ひとり 海へ あなた来るまで背中を見ていて」と聴こえて、人物の位置関係、状況に破綻がある。なんじゃこれ〜と思って聴いていたが、先日たまたま歌詞冊子を見ていたら「あなた 車で背中を見ていて」とあり、永年の疑問が氷解したのであった。いまははっきり場面設定を理解し歌を楽しめる。よかった…。(柴田)

・ポストペイ式のICカード乗車券「PiTaPa」を利用している。関西の電車やバスは、これ一枚で乗れるし、後払いで割引などもあって便利。乗車区間はインターネットで一覧表示できるので、あの日の打ち合わせのための交通費は、どこからどこまででいくらだっけ? と後で経理作業をする時に助かる。本当に助かる(強調)。これが東京で使えたら便利なのにと何度思ったかわからない。東京用にはICOCA(Suicaほぼ互換)を使用している。このPiTaPaが、韓国、香港、シンガポールで使えるようになるらしい。関西以外でもPiTaPaが使える日は近い?/と書いた後、SMART ICOCAの良さを教えてもらった。よし変更しようと調べていたら、私のエクスプレスカードはJR東海のものであった。JR西日本のにしなければSMART ICOCAにはできない……。エクスプレスカードはJR東海しかなかったのよ〜。二枚もいらないから解約? フェイスが黒くてかっこ良くて気に入っていたのにな。(hammer.mule)
< http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20080521ke03.htm
>  採用
< http://www.pitapa.com/
>  PiTaPa
< http://www.pitapa.com/area/
>  岡山・静岡でも
< http://ja.wikipedia.org/wiki/PiTaPa
>  Wikipedia
< http://www.jr-odekake.net/guide/icoca/smarticoca.html
> SMART ICOCA
< http://www.jr-odekake.net/j-west/
>  J-WESTカード
< http://expresscard.jp/
>  こっちが先だったのよ