[2462] ヘイリーを通して見るニュージーランド

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<行ってみたい国がまた一つ増えました>

■わが逃走[25]
 東京を散歩してみる。の巻
 齋藤 浩

■伊豆高原へいらっしゃい[18]
 ヘイリーを通して見るニュージーランド
 松林あつし


■わが逃走[25]
東京を散歩してみる。の巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080710140200.html
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なんだか私の周りが鬱病だらけだ。ほんとにたいへんそうな人もいれば、「そりゃ甘えだろー」と思わなくもない人も多い。私は医者じゃないからテキトーなこと言う訳にはいかないから何もコメントしませんが、なんつーか、皆さん気負わずに誠実に生きましょうよ。

さて、かくいう私もナニカに追いつめられているような苦しさを感じる日々を送ってしまい、「こりゃいかん」と気分転換に散歩に出かけました。

あてもなくぶらぶらする散歩も良いのですが、今回は脳をリフレッシュさせるという目的があるので中途半端なことはできません。自ら感動を目指して歩んでいくような散歩をしなければならんのです。

という訳で悩んだ結果、今回の散歩のテーマは、『ほどよい距離に存在することは知っているものの、なかなか行く機会のない建築を見に行く』に決めたのでした。

その存在は知っているものの、実物をじっくり見ていないものってけっこうある。極端な例を挙げれば、東京タワーや雷門だってきちんと建築物として観察したことはない俺なのさ。とはいえ、そんなメジャーどころをいきなり見ると疲れちゃうので、ここは前から気になっていた都内の近代化遺産系をめざしてみることにした。水門やら橋やらいろいろ考えたのですが、気持をシャキーンとしたかったので、シャキーンとしたライト的建築「高輪消防署」を見に行くことにしました。

◆I いかにして向かうか

さて、思い立ったが吉日な訳だが、気がついたらもう3時過ぎ。まあ夏至に近いおかげでこのところは7時過ぎまで明るいからいいか。

お供にはお気に入りのレンジファインダーカメラ『BESSA-T』を連れていくことにした。これに21mmのレンズを付けて撮影すると、大抵の建築物はファインダーに入ってしまう。

さて世田谷から品川へ向かうことになるのだが、そのルートとして最も一般的なのが、三軒茶屋から田園都市線で渋谷に出て山手線に乗り換えるというパターンである。

しかし、休日の渋谷という場所は通過するだけで激しくエネルギーを消耗してしまうので、今回は一旦逆方向である二子玉川まで出た上で大井町線に乗り換え、大井町より京浜東北線で品川へ向かうことにした。二子多摩川から臨む河原風景や大井町線の車窓からの景色は、いかにも休日といった趣で大変よろしい。

やはりいつもと違うルートを行くと非日常感が増す。こんなちょっとした遠回りも、気持をシャキーンとさせるためには大切な要素なのだ。こういう積み重ねが脳を健康にしていくのではなかろうか。

◆II 品川から高輪消防署へ向かう

品川駅高輪口下車。高輪プリンスの脇を抜ける。いかにも宮様の土地を堤義明がホテルにしましたよ感がイイ。いろんな意味で歴史を感じさせる佇まいである。坂道の傾斜角や道の曲がりっぷりなど、平民ぽくないよなあ。

片隅には旧宮様邸も残っているけど、やはりオレ的には高度経済成長期チックなホテル建築に目がいく。ショーン・コネリー扮する007とか似合いそうな、昭和な東京を感じさせるのである。

議員宿舎の脇を抜け、二本榎通りへ出る。しばらく歩くと、あった! 高輪消防署だ!!カッコいい!!! 移築して保存されてるものとは違う現役の力強さがある。実にイイ。コーフンして撮ったのでてっぺんがフレームから切れちゃった。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080710/fig1 >

1933年竣工。設計は越智操。完成当初はさぞかしアバンギャルドな建物だったことでしょう。同時期の建築である根岸競馬場貴賓席や、小菅刑務所なんかと比べて邪悪な感じがしないのもイイ。この時代は、モダニズム的美意識がナショナリズム的なものへと変貌していく時期だと思うので、それぞれの建築の持つ美しさと思想的コワさのバランスを考えながら眺めると楽しい。

◆III 消防署から寺町へ

二本榎通りに沿って歩く。わびさびを感じる商店建築などが、この辺にはまだ多く残っていて嬉しい。しかし車が多く、カメラ片手にふらふら歩くにはやや危険かも。と思い、脇道へ入ってみた。するといい感じに曲がりくねった路地が交差する美しい風景が目の前に現れた。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080710/fig2 >

はい。悪いけどオレはこういう景色にものすごく美しさを感じてしまうのです。自然発生的なというか、なぜこのようなのかたちができたかを推察できる形状の道、これこそその土地の文化であると思うのだ。

たとえ建物がぶっ壊されても(まあできればぶっ壊さないでほしいが)道の形状さえ同じなら孫とじいさんが同じ話題で会話ができる。文化の継承とはそのようにおこなわれるんじゃないのか?

こういった伝統的な町並みをぶっ壊して水平垂直な道を引き直す傾向がみられる昨今ですが、そんな『管理する者にとって管理しやすい町』に愛着がわくはずもない。愛着のわかぬ土地や、会話のない祖父母のために孫は税金や年金を納めてくれるだろうか? ああ、すげえ心配。

ちなみに、私は森を切り開いて地ならしして水平垂直に区切って同じ形の家をコピペしてできたような新興住宅地の出でして、出身地にはまったく愛着がありません。

◆IV 美しい階段

で、てくてくと歩いているうちにまた二本榎通りに戻った。渋い和菓子屋を過ぎた辺りだったか、右手に一瞬スコーンと空が抜けた。何事! と思うと、それはそれは美しい階段の道が! しかもここ、どっかで見たことある!!

なんとそこは、ちょっと前の『タモリ倶楽部』で紹介された由緒正しい階段『保安寺参道』だったのだ!!!
< http://www.dgcr.com/kiji/20080710/fig3 >

イイ。坂道や階段の道って開発されにくい傾向にあるらしい。昔から変わってないであろう、情緒ある景色。いまでは遠景にガンダムみたいなビルが見えるが、昔は海が見えたんだろう。

そうこうしているうちに暗くなってきた。ISO100のフィルムじゃキビシイなあ…と思ったところで36枚撮りきってしまった。デジカメの感覚で撮ると、あっという間だ。

◆V 魚籃坂から田町へ

さらに二本榎通りをてくてくと歩いて、伊皿子交差点を左折、魚籃坂を下る。東京って建物だらけだから地形がいまいち分かりにくいけど、魚籃坂と保安寺参道との関係を考えると、二本榎通りは尾根道ってことになる。なるほどー。とか考えながら細い道へと右折、寺だらけの道をくねくね行くと、いつのまにか慶応大学についた。日も暮れてきたので今日の散歩はこれでおしまい。

田町のコーヒー屋で今回のコースを振り返ってみると、たかだか3時間くらいの行程にもかかわらず非常に充実した散歩であったといえよう。なんて思えた。こんどは「京急に乗って昭和初期の水門を見に行く」をテーマに散歩しよう。などと妄想をふくらませつつ、家路へとついたのであった。

おかげさまで、かなり脳が落ち着いてきました。仕事が立込んでるときこそ、気分転換が必要だなーと思った次第。こんな気分転換さえできないくらい仕事が忙しいこともありますが、まあ、そうなったら自分をうまくコントロールしていくしかないなあ。そうならないようなスケジュール管理と、いざとなったら無理な仕事は勇気をもって断ることも大切なのかもしれません。

さて、今回の散歩での保安寺参道がとても素晴らしかったので、『東京の階段』という本を買ってしまいました。タモリ倶楽部にも出演された松本泰生氏の著作です。大変共感をおぼえました。オススメ。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/
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■伊豆高原へいらっしゃい[18]
ヘイリーを通して見るニュージーランド

松林あつし
< https://bn.dgcr.com/archives/20080710140100.html
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先日、横浜みなとみらいホールで行われた、ヘイリーのコンサートへ行ってきました。ケルティック・ウーマンの一員としてのヘイリーを見てから、すっかりファンになってしまい、いつか直に歌声を聴いてみたいと思っていたのですが、やっとそれが実現したのです。ヘイリーはまさにニュージーランドが生んだ「妖精」です。何故これほど人を引きつける歌声なのか、また歌う姿が美しいのか……その答えは会場で購入したDVDにありました。

DVDは「Hayley Westenra Live From New Zealand」と題されており、2005年ニュージーランドでのテレビ特番を収録したもののようでしたが、ボーナストラックにヘイリーの生い立ちや両親のインタビューが入っており、そこにヘイリーのパーソナルな部分を垣間見ることができます。そして、ヘイリー自身のインタビューを見るにつれ、彼女を生んだニュージーランドという国に興味を覚え、調べてみました。そうすると知らなかった事が色々出てきて、多少ですがどんな国なのか理解が深まった気がします。

まずはヘイリーの音楽活動の歴史を簡単にまとめてみます(多くはDVDからの受け売りですが)。

1987年クライストチャーチでウエステンラ家の長女として誕生。
6歳からピアノ、バイオリン、バレエなどを習い、幼くして「絶対音感」を持つその才能を見いだされる。
同時に7歳からアニーなどミュージカルの舞台を多数経験。オーディションにはすべて合格し、舞台のハシゴをする。
妹、弟と共に路上パフォーマーとしての音楽活動を始めるが、歌声を聞いた観客からCDの要望が高まり、メモリアル録音のCDを配布。これがきっかけで、ユニバーサル・ミュージック・ニュージーランドとの契約をする事になる。
ニュージーランドでは売れっ子のアーチストとなったヘイリーは才能をさらに伸ばすべく、オペラの大御所ディム・M・メイジャーのレッスンを受け、声帯やアゴを使わない歌唱法や、呼吸法をマスターする。
2003年に発売された、初の世界展開のアルバム「Pure」は200万枚のセールスを記録。
2006年〜2007年にかけては、アイルランド出身のグループ、ケルティック・ウーマンのワールドツアーに参加。
ソロでも各国で精力的なコンサートを行っている。

ヘイリーは生まれ持った素質に加え、両親や恩師など周りの環境にも恵まれたと言えます。しかし、一番重要なのは彼女のモチベーションの高さ……幼い頃から、自ら望んでミュージカルのオーディションを受けまくった、というだけあって、どんな壁をも力に変える前向きな性格が、自身の才能を開花させたのではないしょうか。

しかし、ヘイリーは自信家でありながら謙虚さを兼ね備えています。DVDの中でファンの少女達が「どうやったらそんなに歌がうまくなるの?」「ヘイリーのようになるにはどうすればいいの?」と質問しています。それに対してヘイリーは「一つ一つの積み重ねが今の私を作っている」「経験をすべて前向きに捉える事が私のキャリアとなる」という感じの事を言っています(17歳の時点でのインタビュー)。

言葉だけ取り出せば、自信過剰にも聞こえますが、実際は常に他人に負けている、という感覚を持っており、その裏返しとも聞こえます。常に現状に満足しない事でモチベーションを維持しているんでしょうね。

日頃の彼女は、やはり若いだけあって普通の女の子の一面を持っています。幼なじみとショッピングしたり、遊んだり……そんな明るい一面はコンサートの打ち合わせなど、周りのスタッフに対しても良い影響を与えているようで、日本におけるコンサートでも日本人スタッフと非常に良い関係を保ったまま仕事ができたようです。

僕が見たPure Voice Concert 2008ですが、5〜6人のアンサンブルとヘイリーのみで、非常にシンプルな構成のコンサートでした。これはこれで良いのですが、個人的には他に何か趣向を凝らすか、人数を増やしてオーケストラバックにしてほしかったな、という感想です(予算の都合でしょうが)。

そもそも、今回のコンサートは直前に日本でのみ発売されたアルバム「純〜21歳の出会い」のリリースに合わせての来日なので、アルバムの曲を中心に構成する事が、コンサートのコンセプトだったんでしょうね(それにしても、このダサイ日本語タイトルは何とかならなかったものでしょうか)。

今回のアルバムは、日本の有名な曲ばかりを集めたカバーアルバムです。最近のカバーブームに乗った感じはしますが(徳永英明のVOCALIST3は良かった)ヘイリー自身、カバー曲を中心とした活動をしているので、今回のアルバムが特別という訳ではありません。ちなみに僕の好きな曲はプレーヤー、リッスン・トゥ・ザ・ウインド、アイム・キッシング・ユー、サマー・レイン、アクロス・ザ・ユニバース・オブ・タイムなどです……。

実は「アクロス・ザ・ユニバース・オブ・タイム」という曲はテレビ収録のDVD内で、妹のソフィとデュエットしています。妹さんの歳はわかりませんが、まだ幼さが残っていたので、かなり若いはずです。しかし、やはり血筋なのかうまい! 声質もヘイリーと似ていますから、デュエット相手としては最高でしょう。今度是非姉妹でのデュエットソングをリリースしてほしいものです。

コンサートでの趣向の話をしましたが、このDVDでは先住民族の「マオリ族」がテーマとなっています。それもお飾りとしての演出ではなく、本気でマオリを敬愛しているヘイリーの気持ちが良く現れています。そして、僕が見たコンサートでも第一曲目がマオリ族伝承歌「ポカレカレ・アナ」だったのです。コンサートでは必ず、マオリ族の音楽を入れることにしているようですね。

先住民族と言われる人々は南北アメリカ大陸やオーストラリアにもいますが、ニュージーランドのマオリ族は、9世紀頃やってきた先住民で、他の大陸の先住民より歴史は浅いようです。しかし、先にニュージーランドに住んでいた事には変わりなく、後からやってきた西洋圏の人間にとっては、先住民に敬意を払う事で、良い関係を保ちたいという意識もあるのかもしれません。実際はニュージーランドに限らず、多かれ少なかれネイティブと西洋人との間で紛争はあったようですが、力を持った側が一歩引くことが、事をまとめる秘訣なのでしょう。

ただ、大航海時代以後の植民地政策が、今日の世界中の紛争の元を作ったという事は心に留めておかなければなりません。日本も例外ではなく、先日アイヌ民族を独自の文化を有していた「先住民族」と認める決議が国会で成されました。何処まで遡ればその地のネイティブか、という線引きをするのは厳しいですね……いつから日本民族がここにいるのか、というのも曖昧ですし、10000年も遡れば中国人も韓国人も日本人も同じなわけで……将来「民族」という枠組みを気にしなくて済む時代になればと思うのですが。

話はずれましたが、ニュージーランドにおける原住民がいかなる存在か、ヘイリーの音楽を通して垣間見ることができるのです。

そして、僕はオーストラリアには行った事がありますが、ニュージーランドは行ったことがなく、これまであまり興味もありませんでしたが、ヘイリーのおかげで興味を持った次第です。その結果、今まで知らなかった事が色々わかってきました(単に僕の勉強不足なのですが)。

インタビューの中でヘイリーが「女王陛下とは仲良し」と言っています。女王とは言わずと知れたイギリスの「エリザベス女王」です。実は、僕は今までニュージーランドやオーストラリアの国旗に何故イギリスの国旗があしらってあるのか、知りませんでした(単に昔イギリス領だったからだろう、ぐらいにしか思っていませんでした)。

それで調べたところ、ニュージーランドは「イギリス連邦」加盟国である、となっています。イギリス連邦なんですね! それで国家元首がエリザベス女王という事らしいです。イギリス連邦には他に、オーストラリア、パプアニーギニア、フィジー、インド、シンガポール、パキスタン、マレーシア、ウガンダ、ケニア、ナイジェリア、南アフリカ、ジャマイカ、カナダ、キプロス他、約53カ国が加盟しています(パキスタンなどは脱退や資格停止を繰り返し、今年5月に復帰しています)。

恥ずかしながら、こんな巨大連邦がある事を知りませんでした。それでニュージーランド国旗の左上に、イギリスのマーク(ユニオンジャック)があるんですね。しかし、自国の国旗にユニオンジャックを入れているのは、オーストラリア、ニュージーランド、ツバル、フィジーの4カ国だけのようです。これが、女王を国家元首として拝しているのと関係があるのかどうかはわかりませんが(女王を元首としている国は連邦の内、1/3ほどです)。

昨年、何故ニュージーランドのヘイリーがアイルランドのケルティック・ウーマンに参加したのか、すごく不思議でしたが、イギリス連邦を脱退しているとは言え、アイルランドは歴史的にイギリスと密接な関係がある国です。そんな歴史的背景がニュージーランドと似ている部分もあるのかもしれません。

ニュージーランドは日本より少し面積が小さいのですが、ロケーションは良く似ています。南島と北島は日本の本州と北海道の感じに似ていますし、位置も赤道を挟んで反転したような場所にあります。なのに、この違いは何でしょうか。ごちゃごちゃして、富士山を世界遺産にしようにも、ゴミがじゃまでできないような日本と、何処に行っても美しい風景の続くニュージーランド……。映画「ラスト・サムライ」で富士の裾野を表現するのにわざわざニュージーランドでロケをしなければならないというのは、悔しい限りです。

その違いの最大の要因はやはり人口の違いでしょう。日本の1億2800万人に比べて、ニュージーランドは僅か415万人……人間の数より羊の方が多いという話は有名ですが、千葉県の人口より少ない人間が日本国土ほどの面積に住んでいるのですから、国の汚れ具合も違ってきます。しかし、それだけではなさそうです。

1970年代、イギリスがECの一員としてヨーロッパの方を向いたことで、ニュージーランドの経済は悪化、オイルショックが追い打ちをかけて、国の財政はさらに悪化したそうです。そんな状況を打破するために、1980年代、政府主導で強力な改革を行いました。その内容は、国営事業の民営化、公的機関の法人化、学費の大幅値上げ、保護、規制の撤廃、外資の導入、官僚の削減などなど……その結果、国の赤字は解消しましたが、医療制度の崩壊や貧困層の拡大、人材の海外流出など大きな弊害を生みました。

まるで、どこかの国が今直面しているような問題を、ニュージーランドは30年も前に経験していたんですね。そして、その後行きすぎた改革を是正し、格差社会をなくす努力をしています。さらに1990年代後半から自然保護、温暖化対策を積極的に推し進め、観光と自然保護の両立を目指しているのです。

日本が進めるべき指標の一つがここにあると思います。もちろん人口の違い、社会の弾力性の違い、超高齢化社会の問題など複雑な要因は多々ありますが。

ヘイリーの歌声は、まさにニュージーランドの美しい自然、豊かな人間性、歴史的背景を乗せて心に染み渡ります。彼女の歌声を聴いて、行ってみたい国がまた一つ増えました。

しかし、今回のコンサート……僕の前に座っていた人の座高が異常に高い上、デカ頭! その人の頭がステージの大半を隠している、という最悪の席でした。デカ頭を自覚している方、すいませんが映画館やコンサート会場では身を低くお願いします(T_T)。

《ご案内》
7月12日(土)から18(金)まで、僕が所属するE-SPACEの展覧会があります。
お時間がありましたら是非お越しください。

e-space カレンダーイラストレーション展
< http://www.youchan.com/blogs/e-spc/2008/07/esapce.html
>
会期:7月12日(土)〜18日(金)
時間:閉場時間が変則的です。ご注意ください!
12日(土)10:30〜20:00
13日(日)〜15日(火)10:30〜19:00
17日(木)10:30〜20:00
18日(金)10:30〜18:00
会場:銀座伊東屋9Fギャラリー(東京都中央区銀座2-7-15 TEL.03-3561-8311)

【まつばやし・あつし】イラストレーター・CGクリエイター
< http://www.atsushi-m.com/
>
pine4980@art.email.ne.jp

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■編集後記(7/10)

・またまたさなぎちゃんがわが家に。昨日、虫好きの孫2号が発見した。今度は地上高120cmまで這い上がっている。さなぎが反り返る壁から約8cm離れて廃水パイプが垂直に通っていて、いちおうその陰にいるがもちろん丸見えなのだ。急遽さなぎを守る装置を製作する。A4のプラスチック透明書類入れをV字型に開き、直径10cmのパイプを挟んで紐で固定する。中はよく見えるし、野鳥は防げる。上々の出来で家族にも評価が高い。今度はクロアゲハかアゲハチョウか、それともアオスジアゲハか。隣の庭の柑橘類からやってきた幼虫。隣の家の壁には、さなぎがいくつも反り返っているのだろうか。/近所のスーパーのレジのおばさんが、妙なポーズで「ありがとうございます」と言うのを見るようになって久しい。不自然で違和感がある。どこかの宗教の人なのか。そのスーパーのレジの人がみなそうやるわけではない。できればあの人には会いたくないと思うが、空いているレジに行くからあたってしまうこともよくある。昨日の新聞で、その人と同じポーズを見つけた。「気になる!」という連載コラムで、「みぞおち周辺で両手を重ね、ひじを張ってお辞儀する店員を目にする機会も増えた」とある。あ、いるんだ、全国的に。記事によれば、レジ接客の技能検定では減点のポーズだという。そうだろうな。客の手を包み込むように触れて(下から支えるように優しく握って)釣り銭を渡すレジ係もいるという。経験ないけど、客は驚くだろうな。「客の体に触れるのは失礼、絶対やってはいけない」とレジ教育のプロは厳しい。レジ係がお客様にもっと丁寧にという思いで工夫して、オーバーな接客をしているとの分析もある。よし、美人レジがいたらお釣りをもらってみよう、そう思ったわたし。(柴田)

フォーカルポイントコンピュータ ICEWEAR for iPhone 3G TUN-PH-000003・iPhoneはドコモから出るって噂があったのにねぇ。ドコモ2年縛り中である。なのに、iPhoneのビデオガイドを見て「ほほう、文字入力方法が画期的だねぇ、指をスライドすればいいのか、ふむふむ。虫眼鏡もいいねぇ。マイクつきリモコンヘッドフォンは便利そうだねぇ。」などと頷いている。いま使っているP905iなんて、いや、どんな携帯電話だって、Macとのデータ連携なんて考えてくれないから、やっぱり欲しいよなぁ、iPhone。あの小さな板で、シームレスに情報が管理・閲覧できるのっていいなぁ。ダウンロードした音楽がパソコンでも聞けるのっていいよねぇ、IP電話まで使えるのか。iPhoneアプリも増え続けているし、ワンセグ(iPhoneアプリで対応されるかも)や高機能カメラやおサイフなくても、って思っちゃう。日本の携帯電話の機能のほうが遥かに上なのになあ。ほんと画面デザインきれーい。あ、携帯ストラップってつけられるのかしら。貼付け型のかっこいい携帯クリーナーの方がいいのかしら。(hammer.mule)
< http://www.apple.com/jp/iphone/guidedtour/
>
何はともあれビデオガイドを
< http://www.apple.com/iphone/gallery/ads/hallway/
>  CM
< http://jp.techcrunch.com/archives/20080609here-come-the-new-iphone-apps/
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iPhoneアプリ