[2475] 夏だ! Flash Power Session 2008 in OSAKA!

投稿:  著者:


<美味しいとこだけがずらっと並ぶFlash Tipsの満漢全席ね>

■MKチャット対談
 夏だ! Flash Power Session 2008 in OSAKA!
 笠居トシヒロ&まつむらまきお&宇都宮正宗&ミキチョクシ

■グラフィック薄氷大魔王[146]
 KORG DS-10とBeatMaker
 吉井 宏


■MKチャット対談(+ミキマサムネ)
夏だ! Flash Power Session 2008 in OSAKA!

笠居トシヒロ&まつむらまきお&宇都宮正宗&ミキチョクシ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080730140200.html
>
───────────────────────────────────

かさい: まいどー、笠居です。今日はえらい嵐でした>大阪 雷で電車止まりまくりで、さっきようやく帰ってきましたよ

まきお: まいど、まつむらです〜。週末東京F-site来て頂いたみなさま、ありがとうございましたぁ〜 ♪たのしかった♪

かさい: ホンマに楽しそうやったな(笑)

まきお: ちょっとテンション低めでしたが(^_^;) ひさしぶりの大人向けしゃべりは間合いが難しかったよ(^_^;)

かさい: アレでテンション低めですか(笑)二次会とか、かなり盛り上がってたけどw

まきお: 二次会はねぇ〜、なんかあちこちで失礼暴言吐いていたような記憶が……かすかに……orz

かさい: 忘れた方が良いかもしれない(笑)

まきお: 忘れた〜(笑)Flashのイベントはやっぱよいねぇ〜。特に宴会がいい〜(笑)

かさい: とりあえず、オレはFPSの告知だけはできたので満足です(笑)

まきお: そうそう、FPS2008! 今日のデジクリはFPSの正式紹介ですな

かさい: 今回はお休みするつもりだったんですが>MKチャットw 主催者の二人が来てくれるということなんで、やっちゃいますよ

まきお: 先々週読んでない方へ…伝説のFlashユーザーイベント「FPS」が今年4年ぶりに大阪で開かれるのですっ

かさい: FPS=Flash Power Session ですね。Frame Per Second とかけてあるのです。>FPS

まきお: first person shooting gameではないです。いやmarathonは大好きですけど(^_^;)メトロイドも〜♪

かさい: えーと、流しますw これまでは、マツカサで主催してたFPSなんですが、今回は、若い世代にバトンタッチということで、マツカサはスーパーバイザーに退きました

まきお: サンバイザーですか? 夏ですからねぇ〜

かさい: 流しても流しても流れない、○んこのようなボケだな(笑)

まきお: 宿便と呼んでもらって結構(`へ´)さて、その若い衆とやらはどこにおるのかな

かさい: とりあえず、主催の二人を紹介しても良いですか

まきお: よいぞ(`へ´)

かさい: 何様w それでは、今回の主催者ミキくんと正宗くん、どうぞー

チョク: ご紹介あずかりましたミキチョクシです。(固

正 宗: どうもー、正宗といいます

まきお: ふたりあわせて「ミキマサムネ」でーすっ♪

かさい: 日本酒の銘柄みたいだなw

正 宗: 子供に着せるといい感じの服になりそうですね!

まきお: えらい、キレイに持って行くなぁ


●新星! ミキマサムネとはナニモノ?


まきお: そもそも、このミキマサムネは何者なのでしょう?

かさい: そだね、ちょっと自己紹介してもらおう>ミキマサムネ

チョク: はいー。ミキチョクシですー。今はディレクターをやっていますが、もともとフリーでFlashをやっていまして、2004年頃に京都でflasherの会なる、プロジェクタと携帯を居酒屋にゲリラ的に持ち込んでお酒を飲むという迷惑な会を主催してましたーw

正 宗: 謙遜するわけではないですが、ほんとにただのFlash好き、Flashの仕事で疲れたら気分転換にFlashで遊ぶ宇都宮正宗です。flasherの会で「Flash作品を肴に飲む」遊びを覚えてからはさらにFlash中心で人が集まるイベントが大好きな変態です

まきお: いやぁ若い頃のワシをみるようぢゃ(笑)

かさい: そうだ、ミキくんはそういうのやってたね。今もやってるの?>京都

チョク: 当時集まっていたメンバーがほとんど京都から出ていっちゃったので、もうやってないですね>京都Flasherの会

かさい: まぁ、なんつーか、二人とは別々に繋がったんだけどね。そんな感じで、これはマツカサがくたびれたら後釜に良いのでは、と思ってw

まきお: 釜爺と呼んでくれっ(`へ´)

かさい: 菅原文太ほどかっこよくないので呼ばない

まきお: そうだ思い出した、マサムネくんにその話して、ワシはぶったおれたんだ、インフルエンザで(笑)

正 宗: なんと! ぼくのせいだったんですか

チョク: あ、それってAdobeの飲み会のときですよね?>まつむらさん

まきお: そうそう〜。「これからは君らの時代や〜」ばたっ(笑)「まんまとハメた」という話もあるが(笑)

チョク: いや〜とんでもないっす。大変光栄でございますっ

かさい: そもそも、自分が大本だったことを思い出したようだなっw

まきお: はっ(・・)なんか、わしがすごくワガママでやってきたかのようにに聞こえるが……

かさい: 違うのか?

正 宗: えーっと、収拾つかなくなってきてないですか(笑)マツカサさん達が「FPSはやるのが大変じゃ〜」ってなってて、僕らが「あんな面白いイベントやらないのはもったいない!!! MOTTAINAI!!!」ってなって

まきお: よーやくパダワンつかまえたシスマスターの心境です(笑)

かさい: ところで、二人は、これまでのFPSに参加したのは、いつが最初?

正 宗: 僕は2002年頃だったかな? 幻の東京イベントが最初だったんですが

まきお: 来てたんやぁ〜。今のF-siteセミナーの原型になったイベントですね

チョク: ぼくは、FPS2004です。今でもプレゼントでもらったTシャツを大事に持っています

かさい: じゃあ、初回のFPS2001は知らないんだ

正 宗: そうなんですよ! 僕も実際には2004大阪が最初なんだと思います

まきお: FPS2001を知らずに〜、ぼくら〜は〜♪

かさい: 最初は、まつむらさんが「どーしてもA.e.Suckのアニメーション講座をネタに、壮大なオフ会をやりたい!」って始まったイベントなんだよね

まきお: アニメ系のセミナー少なかったしね。まぁ正しくは「えーさくさんを呼んでオフ会するついでに、イベントしよう」だったのですが、とあるおねいさんを二人で待ちながら(けっきょくすっぽかされた)、呑みながら練った企画(笑)

かさい: いまは、その人は某R天の役員ですがw

まきお: あのとき、来てたら出世してなかったかもなぁ(笑)でまぁ、もりあがっちゃったわけね。関西はあの頃、Flashユーザーで比較的よくオフ会やってたので、その延長でわーっ、と

かさい: どんどん規模が大きくなって数百人規模のイベントに

正 宗: 「わーっ」が壮大だったわけですね

チョク: なるほど。「いきおいに任せた」わけですね w

まきお: 「ついうっかり」かな(笑)そのあと、なんで東京でやることになったんだっけ

かさい: F-Siteの主催やってるSIHOちゃんが、「東京でもやりたい!」って

まきお: そうすると、別々の場所で知り合っていた野中さんとかサブリンとかも合流してきたんだっけ? SIHOさんは大阪FPS来てたの?

かさい: どうだっけ? 2002の時も、こうやってチャットに呼んだから、そのときのを見ればわかると思うけど
< https://bn.dgcr.com/archives/20020424000000.html
>

まきお: だっけー? マサムネくんはそんときに大阪から参加だったの?

正 宗: 僕は当時まだ駆け出しだったんですが、その頃お世話になってたFlash-ML(※現flashーjp.com)で「東京で面白そうなイベントやる!」って聞いて会社に無理言って大阪から駆けつけました

かさい: えらいえらいw

まきお: 実際、FPSでつながっていく人が多いよね〜

かさい: 基本的に、講師も受講者もFlashが好きな人が集まるからね

まきお: FlashーJPで発言してたあの人がっ! Bak@Flaのあの人がっ! って感じ

チョク: 京都でFlasherの会をやり始めたのもFPS2004を見てからインスピレーションを受けました

まきお: 2004はでかかった

かさい: ってことでですね、今回のイベントの中身について、語りませんか。まず、参加者が気になるのは、講師陣とセッションのテーマだと思うんだけど

チョク: FPSのテーマは「Flash好き集まれ」で、いろいろと多様化していくFlashを見つめ直し、純粋にflash好きのflash好きのためのお祭りを再現しようと思いました。セッション形式は、かねてのFPSイベントでの目玉である「大喜利」形式で豪華な講師陣をお招きして、flashネタを披露していただきます

まきお: オ・ニ・ギ・リ

かさい: お・お・ぎ・り

まきお: ダ・イ・リ・キ

チョク: だ・し・ま・き

正 宗: (気にせず告知を続ける)まあざっくばらんに言ってしまえば、講師の方のFlashの職人芸をかいまみようと

まきお: うむ、よくぞ惑わされず、己を通したっ

かさい: えー(^_^; 大喜利というと、笑点でおなじみの、出されたお題に回答者が洒落で答えるという、お笑いの問答なんですが、FPSでいう大喜利とは、講師が横一線に並んで、自分の持ちネタのおいしいところを、ごく短時間で次々紹介していく、というとんでもなく贅沢なセッション形式のことを言いますんです

正 宗: Flashで出来ることが増えたぶん、出来るだけ多彩なアプローチを皆さんにお見せすることが出来るか! ということで短時間大喜利形式にしました

まきお: 美味しいとこだけがずらっと並ぶFlash Tipsの満漢全席ね

かさい: そもそも、講師それぞれが、普通ならピンで1セッションもってしゃべるような人ばかりだからねえ。で、誰が来てくれるんだっけ?

正 宗: 誰が来て下さるんでしたっけ?

まきお: えええっ! そんな人がっ!

チョク: あの伝説の講師が復活します

まきお: あんなことやっ! まさかそんなことをっ!(笑)

チョク: マイクをつかんだら話さないあのお二人が壇上にあがります。w

正 宗: 講師陣は本当に凄いです。現在決まっているだけでも「サブリン」「まつばらあつし」「森巧尚」「よしだゆたか」「A.e.Suck」「大重美幸」「ニシダコウジ」「野中文雄」 #敬称略、順不同多彩な顔ぶれの方々がFlash好きなら一度はみておかないと損! なネタをひっさげて参加してくれます!

かさい: いやー、豪華だねえ。巨匠大重さんとかラクガキのニシダさんとか、初参加の講師陣も魅力的だね。で、マイク掴んだら離さないって誰?

正 宗: 僕?

チョク: 僕?

正 宗: ちょうど二人いましたw

まきお: わはは(笑)

かさい: おーい、ボケっぱなしか(^_^;

チョク: (笑)。ええと、「まつかさ」ことまつむらさんとカサイさんには今回壇上にあがっていただいて、大喜利のセッションサイドにまわっていただきます

かさい: オレはカラオケ以外ではマイクハナサーズじゃないですw ってオレらかよっ

まきお: あれ、そうなの? わしは当日、十三でBak@Flaオフやるつもりだったのだが……(笑)

正 宗: マイクはなさない人ばっかりのFPS、どうなることやら☆ですね

チョク: そそ。ちゃんと進行できるのか不安です


●Flash好きのためのFlash好きが集まるイベント


正 宗: もうちょっと宣伝させてください。これだけの講師陣が一同に会したイベントは、Flash好きが集まるFPSならでは! Flashベテランから初心者まで、Flash好きのためのFlash好きが集まるイベントを、Flash好き同士でやってるので、集まる人たちもみんなFlash好きばかり。ネタも魅力ですが、何よりこんだけFlash好きなだけで集まるイベントも滅多にないので是非とも積極的に交流を楽しんでもらいたいです!

チョク: 日時は9月13日(土)。場所はJR新大阪駅徒歩5分の青少年文化創造ステーション(KOKOPLAZA)
< http://www.kokoplaza.net/
>

まきお: で、気になるお値段は〜?

チョク: 参加費は2,500円。交流会は3,500円と破格! 8月13日からFPS2008オフィシャルサイト上で受付開始です!!
< http://www.fps2008.org/
>

かさい: そうそう、当然ですが、壮大な交流会も催されるんですよね

まきお: 万博公園もみじ川広場特設会場でっ

かさい: ちゃうわっ!

まきお: 淀川河川敷でっ! 十三大橋の橋の下でっ

正 宗: 前回からネタを引っ張りすぎです(笑)

かさい: おなじKOKO PLAZA内のお店だよね

正 宗: そうです。会場出てすぐ、同じ建物に河川敷がありますんで………いや、河川敷はないです。会場出てすぐ同じ建物で交流会がありますんで

かさい: 第一線の講師陣や、Flash大好きな参加者同士、情報交換や交流のチャンスですんで、ぜひ参加してくださいねー、別料金ですが(笑)

まきお: 新大阪、淀川近いよぉ〜 西中島南方からすぐだお〜

かさい: キミ専用の会場を淀川に用意してあげるよw ただねー、今回のハコは、ちょっと小さいんですよね。募集人数がこれまでより若干少なめの200人

まきお: は、は、はやく申し込まないと席がなくなっちゃうぅ〜

かさい: なので、参加しようと思う方は、本日オープンする公式サイトをこまめにチェックすることをおすすめしますですよ

正 宗: 僕たちのオモシロオカシイblogもおみのがしなく!!

まきお: そんなもんもあるんか(^_^;)

正 宗: オモシロくはないと思いますが少なくともオカシイのはオカシイです(^^;

かさい: んじゃまぁ、こんなところで、主催代表の二人、最後にご挨拶を

チョク: いろいろとまだまだ未熟者ですが、flash好きなみなさんのために素敵な経験になるようがんばってイベントを盛り上げて参りますのでご期待くださいっ!!

正 宗: イベントに向けて最終調整に入って参りました。たぶんデジクリ読者の皆様、はじめましての方々ばかりかと思いますが、応援頂けると嬉しいです。FPSでお会いできることを楽しみにしてがんばります!

まきお: F-siteでも「東京から行くよぉ〜」って言ってくれている人、けっこういましたよぉ

かさい: 東京もだけど、沖縄から来るって人も結構いるみたいですw作り手側もがんばっていきましょうー

まきお: メーカーやマスコミのイベントとはひと味違う、ノリを楽しんでもらえれば

かさい: 皆さん、よろしくですー


【笠居 トシヒロ/WEBクリエイター・デザイナー、デジハリ大学院客員教授】
< http://www.mad-c.com/
> < mailto:kasai@mad-c.com >
チャリンコでこけました。みんなに「そのおでこどうした?」とつっこまれます。ムスメからは「だっさー」といわれました orz

【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学准教授】
< http://www.makion.net/
> < mailto:makio@makion.net >
東京からの帰り、「ジブリ・レイアウト展」に行ってきました。完全予約制なのでご注意くだされ。カタログが重いのでキャスター付きバックも必須(笑)。

【宇都宮正宗/WEBクリエイター】
< http://utweb.jp/
>< mailto:info@utweb.jp >
夜な夜な変なActionScriptを書いて悦に浸る変態。出来た物は限りなく変だけど、本人ほどは変でもなかったり。

【ミキチョクシ/WEBディレクター、デジハリ大学院客員教授】
< http://blog.chokemiki.com/
>< mailto:info@chokemiki.com >
仕事柄日焼けするので一日中ヒリヒリ(笑)仕事スキルも一皮むけてほしいと願う今日この頃。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■グラフィック薄氷大魔王[146]
KORG DS-10とBeatMaker

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20080730140100.html
>
───────────────────────────────────

●ニンテンドーDSのソフト「KORG DS-10」

KORG DS-10 < http://aqi.co.jp/product/ds10/
>

30年前のモノフォニック(単音)シンセ「KORG MS-10」をDS上に再現したもの。これ、実物持ってました。1オシレータの単純なシンセだけに、音を聴かずにツマミを回していきなり出したい音を作れたくらい使い込んだ(パッチングはよくわからなかったけど)。あれがDSに載るとは楽しいぞ! ってことで3月に予約。先週25日に届きました。

あれ〜? 3トラックしか使えないのか〜。ちょっとつんのめった。シンセはモノフォニック、ドラムは4音。つまり、ドラムとベースとメロディの計たった3トラックだけ。シンセのエディットはMS-10程度にはできそうだけど、2VCOの割にはMS-20ほどでもない。ドラムの音はシンセで作成可能。シンプルなので20分いじったらパッチ以外はだいたいわかった。っていうか、シンプルすぎ。まあ、逆にファイトがわく。機能が限定されてると、限界に挑戦してやろうって燃えます。

1小節単位でパターンを最大16個作っておき、SONGのところに並べて曲に仕立てる仕組み。パターンのコピペの操作が簡単でおもしろい。複数のDSをシンクロさせることもできるので、DSの台数×3トラックという使い方も可能。2台以上持ってる人は相当凝ったことができそう。作った音楽は、DSのイヤホンジャックからパソコンやMD等に録音、という形で出力。

さっそく作ってみた。基本機能を素直に使ってみただけの、ひねりのない試作ですが。
< http://www.yoshii.com/blogger/DS-10-080727.mp3
>

制作時間はスタバで2時間と部屋で2時間くらい。GarageBandならへたすりゃ20分。DTMソフトに慣れてると、1小節のパターン単位での曲作りはけっこう面倒。前の小節を覚えておいて次の小節を作る感じ。コードがついたメロディー主体の曲をささっと作るには向かなそう。逆に、ミニマルテクノみたいなはっきりしたコードやメロディがないものはやりやすいかも。作ったパターンを複製しながら発展させていって、あとで並べて聞かせる感じ。

パターン単位って、シーケンサーだけじゃなく、シンセの音色のエディットまで含めてパターン(エフェクトは曲全体にかかるようだ)なので、曲の途中で音色を切り替えたりできる。

しかし、トラック数と同時発音数が少ないってのは、1981年頃にMS-10とラジカセ2台のピンポン録音やってた頃の感じが蘇ってくる。いろんな工夫ができるんですよ〜。クラフトワーク風だったら相当おもしろくできそう。

というわけで、クラフトワークっぽく2曲目作ってみた。
< http://www.yoshii.com/blogger/yoshii_ds10kw.mp3
>

テーマは「トラック数をなるたけ多く見せる」。ドラムの4音色のうち2つをベースとして使い、シンセの2トラックには高音部と低音部に分けたり定位を変えて4トラック分の音を詰め、計シンセ5つとドラム1つ分の音。2つのVCOの音程をずらして和音を作るとき、ツマミの精度が粗くてチューニングを正確に合わせられず、音がずれてます。制作時間は打ち合わせに行った往復の地下鉄+30分で1時間ちょっとくらい。

やはり「頭に浮かんだ1コーラス分の曲」を作るのは、記憶力と根気の勝負になっちゃう。正直言って、ここ修正しようと思っても面倒なので「まあいいや」ってなっちゃう。DS-10は、行き当たりばったり、デタラメ、出たとこ勝負、で楽しく遊ぶのがいいんじゃないかな。思いつくままパターンを作って並べて楽しんだり、シンセをエディットして音色を変化させてライブで楽しむのがいいんじゃないかなと。あと、カオシレーターみたいなパッド機能もついてるので、即興でおもしろい音が出せて楽しい。

●iPhone/iPod touch用のアプリ「BeatMaker」

< http://www.intua.net/
>

ローランドのSP-555とかAKAIのMPCシリーズみたいな、パッド付きサンプラー(ループシーケンサー?)がiPhone/iPod touch向けに登場。サンプルの音がたくさん入ってて、パッドを叩くだけでも楽しめる。音をエディットすることも可能。タッチ画面だからこそ可能なアプリってところがポイント。

リアルタイムでの演奏・録音は、タッチパッドにちょっとタイムラグがあってむずかしいけど、クオンタイズ機能もあるので、まあなんとか大丈夫。シーケンサー画面で1音ずつ入力も可能。DS-10と同じく、1小節単位のパターンを並べて曲を作れる。エフェクターも満載。画面もカッコイイ。2300円のiPhone用アプリとは思えないほど作り込まれてます。

実は、TENORI-ON騒ぎ(今見たら、抽選販売になってる〜)の直後、腹いせにローランドのSP-555を買っちゃったんだけど、操作がけっこうむずかしいし、パッドに割り当てるための音やループをあらかじめ用意しなくちゃいけない。専用ソフトを使った割り当て作業も面倒。時間を取れなくてほとんどいじってなかった。

BeatMakerでも似たようなことができる、っていうか手軽に見たまま操作できるので、SP-555より簡単に高度なこともできそう。パソコン上の専用ソフトでのサンプル割り当て作業もドラッグ&ドロップで簡単。

フリーのユーティリティBeatPackを使えば、パソコンで自分で用意したサンプルやループをパッドに割り当ててKitを作成、iPhone/iPod touchに転送して使える。まだ開始されてないようだけど、作ったKitをintuaのサーバーにアップでき、他のユーザーとシェアできるらしい。

BeatPackの使い方のメモをブログに書きましたので、参考にどうぞ。
< http://yoshii-blog.blogspot.com/2008/07/beatmaker_23.html
>

16パッドに厳選サンプルを割り当てて完結したKitにするよりも、Kick音を16個集めたKit、Snare集、Hi-Hat集、というようにパーツのセットとして読み込むほうが便利。というのは、BeatMakerのパッド画面で、パッドごとに直接音を読み込めるので。

こちらも試作を作ってみました。
< http://www.yoshii.com/blogger/yoshii_BM-re.mp3
>

ホントに並べただけです。エフェクトも定位も、各音源の音量さえほとんどいじってないです。メインのシンセループとベースの音の他4つはReasonで作ってWAVで書き出して使用。他のドラムやパーカッションの音はiDrum用に集めたドラムの単音サンプル。所要時間はReasonでの作業とサンプル集めと転送に1時間+BeatMakerでの作業に30分くらい(なんで所要時間を書くのが習慣になってるんだ?)。

どちらのソフトも楽しいです。志が中途半端な僕みたいなシロウトは、Beat MakerやDS-10をいじって遊んでるのがちょうどいいかも。SP-555、早まっちゃったなあ。

【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com
突然思いついて、久しぶりにインダストリアルクレイを引っぱり出してきて作ってる最中。温度を上げると軟らかくなる性質の粘土なので、夏は大変。グニャグニャベタベタで臭い〜。

HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(7/30)

・度々書いているが、夏の雷と花火(爆竹)がじつに困る。犬がパニックに陥る。ここ数日、大気が不安定で(という天気予報を聞くと、あーあまたかいと思う)夕方から夜にかけての雷が続いている。テラスにいる犬が、問答無用で網戸を開けて室内に突入するときは、われわれには聞こえない遠雷をキャッチした直後だ(爆竹のときはひとまず悲鳴を上げてから、中に入れてくれと哀願する)。玄関内にリードを短くしてつなぐと、いくら暴れても周囲をひっかくことがないが、床はよだれでびしょびしょになる。その上で足掻くから滑る滑る。吠える吼える。仕方なくそばについていれば、多少静かになるが、雷が近所にいる限り怯え続ける。気の毒である。稲妻が光ってから、雷の音が聞こえるまで何秒かを計り、340mを乗ずると雷の位置が分かると習った覚えがあるが、距離が分かったからってどうすればいいんだ。先日テレビでもっと分かりやすい解説を見た。その秒数から何分後に雷が真上に来るか分かるという計算。いや、計算なんてもんじゃなく、5秒かかったら5分後、10秒かかったら10分後だという。昨夜試したら、だいたいその通りになった。画期的に分かりやすい。聞き間違いじゃないと思うが、ネットで検索してもその話題がみつからないので自信がなくなってきたけど。若い頃、高原をハイキングやサイクリング中に雷が近づいてきて、必死に走って逃げたことがあるが、あれは非常にこわい。高層階に住んで、安全な所から稲妻を鑑賞するのが夢のひとつであった(我ながらヘンな趣味だ)。今なら雷が鳴った時に娘の家に行けば、それは実現するのだが、犬が絶対離してくれないから無理だ。今週土曜日には戸田橋花火大会がある。娘の家はすべてを見渡せる特等席だが、わたしは一階で犬のそばにいるから、ここに来て以来一度もちゃんと見たことがないのだ。(柴田)
< http://www.todabashi-hanabi.jp/
> 戸田橋花火大会

・宇都宮正宗さん、ミキチョクシさんありがとうございました。2001、2004はiMedioさんとデジクリは主催だったんだよなぁ。デジクリは今回は協力だよん。表の話はまつかさコラムにあるので、思い出裏話をば。2001の時はスタッフが少なくて本当に大変だった。スピーカー絡み以外のことはほとんど関わったもん。妊婦さんが参加されるとのことで、作ったマニュアルに「産気づかれたら」項目用意したり。もう小学生なのね。会場の関係でいきなり200人規模の集客しなくていけなくて怖くてしょうがなかった。そんなにたくさんの人が集まるんだろうか、受付フォームにトラブルあったらどうしよう、6割埋まったら集客しているように見えるからどうにかなるって、とかいろいろ考えたり。フタ開けたらすぐに埋まって、会場プランの見直しをしての追加募集。それだけ、まつかさお二人の企画が良かったんだよなぁ。2004の時は体が大変だった。足ぱんぱん、疲労困憊。交流会の後、残務処理していたメンバー(女性スタッフ陣とスピーカーさんのおひとり)とで、二次会会場移動中に見つけた10分マッサージ店に吸い込まれたのは内緒だ! 時効っ! 2001、2004ともにスタッフが優秀な人ばかりで、Flashが好きな人たちが集まっての手弁当での協力で、大変でも頑張る人たちで、だから少人数でもどうにかやっていけたんだと思う。今回も凄く頑張ってはるよん。スピーカーでさえも手弁当だ。毎回外にいて中身ほとんど見たことないので今回ぐらいは見たいなぁ。2001、2004は外にテレビ置いて中継が見られたんだけど今回は無理そうなんだよなぁ。ネタを聞いていたら、見たくて見たくて。お金払って参加したい(笑)。/プレゼントの当選確率高し。応募待つ!!(hammer.mule)
< http://www.fps2008.org
>  FPS2008
< http://www.s-style-arts.info/index.php?ID=249
>  FPS2004のレポート
< https://bn.dgcr.com/archives/20080724140200.html
>
『WebDesigning』最新号と、
< https://bn.dgcr.com/archives/20080724140100.html
>
『あなたにもできるプロワザ商品撮影』