[2480] 北京五輪で世界は中国を起こしてしまった!

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<テレビコンテンツの最大の弱点は「検索視聴」に対応していない点だ>

■KNNエンパワーメントコラム
 北京五輪で、世界は中国を起こしてしまった!
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[177]番外編
 iPhone 3G使ってみました
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[47]
 WebTVライブ放送のMC体験
 HAL_

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■KNNエンパワーメントコラム
北京五輪で、世界は中国を起こしてしまった!

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20080825140300.html
>
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KNN神田です。

北京オリンピックが終わった。毎日、起きている時間に世界のアスリートがくりひろげる祭典。時差が1時間なので、ほとんどリアルタイムに観戦できるのは、シドニー五輪以来である。

シドニーの時は、オーストラリアにいたので、日本のゲームが、全く放送されず、スタジアムに行くしかなく、サッカーを追いかけるだけで精一杯で他の競技は全然わからなかった。当時、柔ちゃんの金メダルも数日遅れで知ったほどだ。今回は北京に行かずに日本で観戦して正解であった。

モニター貸し出し中の全録レコーダーのSPIDERで全試合を記録しているが、
< http://www.ptp.co.jp/spiderzero/
>
完全に視聴時間のほうが足りない。もうすでに一週間前の試合は自動的に消えていってしまう…。保存シーンも、視聴しなければ保存するかどうかの判断ができないのがつらいところだ。おもしろいところだけ、自動で保存できないものか?

今年はテレビドガッチ(民放5社サイト)
< http://dogatch.jp/
>
が提供する
< http://www.gorin.jp/
>

のおかげで、ダイジェストシーンはパソコンで手軽に視聴できるようになった。しかし、NIKEの同じCMが延々と続くのがウザい…。NIKEの担当者も何本か別バージョンを用意すべきだった。

また、ブログにembedしたりして引用できればいいのだが…そんな都合のいいことはできない。ネットコンテンツとしては、テレビ番組コンテンツにはいろいろと課題が残る。おそらく、来月頃にはテレビと同様にこれらの映像は、空気の藻くずとして消え去ってしまうことだろう…。

テレビコンテンツの最大の弱点は、「検索視聴」に対応していない点だと断言したい!

ネットのない時代のテレビはそれでよかった。ビデオに保存しておいて、知人と貸し借りすればよかった。しかし、すでにネットで検索して消費行動を行いはじめた今日、今までの「広告」だけの世界から「販売促進」や「購買機会」の場まで、ネットはすでに提供している。

賢く買い物したい人(スマートコンスーマー)は、テレビショッピングで購入する前に「楽天市場」で調べて、テレビショッピングの7割程度で購入できることをすでに知ってしまっている。もっと時間をかけて検索すれば、さらに安いところを見つけることもできる。送料が無料であれば、電車や地下鉄でおでかけする費用さえ不要になってしまった。リアルな店舗での買い物は「移動欲求」や「ストレス発散」という別の目的になっているのかもしれない。

つまり、すでに僕たちは、「広告認知型購買行動」から「ネット検索型購買行動」を選択しはじめているからである。

例えば、その現象はすでにブログ等で皆さんが実感されているように、継続的な読者よりも、新規で検索で訪問する読者が必ずいることが証明している。ボクのブログの場合は、7割数以上が「東京拘置所」や「セグウェイ」などの特別なワーディングで検索されて訪問されている。

コンテンツとマッチングしていようがいまいが、コンスタントに訪問されている。しかも、ありがたいことに、アフィリエイトを定期的に踏んでくれているので、思わぬ「マイクロお小遣い」が発生している。これらはすべて検索によるものだ。月間約1万5000PVのうち、7割が検索エンジン経由なので、1万PVはボクの事を全く知らない人が検索でやってきていることとなる。

テレビもブログと同様に考えれば、生放送だけの視聴率では、実は半数以上、いやもっと多くの視聴者を捨ててしまっているのかもしれない。

SPIDERの機能でユニークだなぁと感じているのが、「みんなの感想」だ。この機能は、SPIDERのオーナーが気に入ったシーンなどをメモがわりに残しておくと、そのシーンの情報を他のSPIDERユーザーが共有し、その情報をもとに視聴できる。一週間以内ならばすべて録画されているから、そのようなことが実現できるのだ。いわば、テレビコンテンツのSNSのようなものだ。

オリンピックの「口パク」や花火の「CG」などもすぐに知ることができた。閉会式の「ジミーペイジ」やベッカムの出演シーンをダイジェストではなく、本編のそのシーンから再生される。それは一週間分の放送が取りためられているからこそ、可能になった新しいテレビの視聴スタイルだ。

今回のオリンピックでよかったのは、民放ダイジェストは日本のメダルシーンばかりが報道されるが、SPIDERの本編で、日本人の登場しない決勝戦を300倍スピードで黙視検索視聴できたところだ。目視なので大変だが、コマ送りがアナログゆえに機敏で、しかもブロックノイズが発生しない点がいい。情報としては、画質よりもスピードが命であることにとても賛同する。

当初、ハイビジョンでないともう見ることができないと考えていたが、現在ハイビジョンではこれほどまでに機敏に動いてくれるマシーンはないだろう。あくまでも画質よりも情報マシンとしてテレビを見た場合、画質は妥協できた。もちろん、今まで同様、HD保存するものはHDで別のマシーンで保存している。

この数週間、世界の超人たちのプレーをほとんど逃すことなく視聴できたことにとても感激できた。そして、ようやく今日から普通の生活に戻れる。しかし、問題はこれから発生していくことを、まだボクたちは真剣に考えていない…。

●崩壊への道のカウントダウン

1964年の東京オリンピックの頃の日本を想像してみてほしい。中国は、まさにその頃の日本の高度成長そっくりなのである。

今まで魚を主食としてきた日本に、西洋食が入り、肉を食するようになる。和式トイレが洋式トイレと変わる。東海道新幹線開通、ホテルの建築ラッシュ、そして1970年の万博開催、日本列島改造論、土地バブル、インフレ、オイルショックへと続いた。

日本の常識だけで動いていたのが、世界を知ることができ、そして必死に勤勉になってキャッチアップし続けたのが、現在のニッポンの姿である。マスメディアが重要な情報源として万人に、同じ情報を配信し、国民が一致した世論を形成してきた。

そして、それに今回の中国には、「ネット」という最大の人民のツールが加わっている。国家による統制など、あっという間になくなってしまうことだろう。13億もの人民が、贅沢への高度成長期へと、北京五輪を機に、一気に走りはじめたのである。

「食」の世界では、中国を筆頭に贅沢化がはじまり、一斉に世界的な高級食品需要が高まり、食品による戦国時代がすでに始まっている。石油も同様だ。ハイブリッドとかエコとか生易しいことを言っている間に、中国の人たちがマイカーを持ち始めた段階で、崩壊への道のカウントダウンがすでに始まっている。

さらにそこに投機マネーが流れることによって、儲ける人たちがいるから、さらに希少価値で高くなる。富裕層は石油が300円台に突入しても乗り続けるからだ。そして、恐るべき「超格差社会主義国家」が形成される。一割の富裕層としても、日本国民全員に等しい人たちがすべて億万長者だと考えられる国が2000km圏内に存在しているのだ。

これは日本の一般人にとっても脅威だ。老齢化する日本は、中国の富裕層にとっては、おいしい市場である。老人大国となった日本は、若手の労働力を海外に委ねるしかなくなり、コンビニや居酒屋でしかいなかった中国人たちが、一斉に、店舗に、ホテルに、タクシーに、主要な産業に流入してくる。そして、企業や法人、学校、さらに、官庁にまで登場し、日本語、北京語、英語、スペイン語が入り交じる国際国家へと進化する。

もしかすると、増えた移民を対象とする自治区も登場し、過疎に悩む自治体は、土地を貸与し収益に向けるかもしれない、華僑自治区とか、ポルトガル自治区、ヒスパニック自治区などが登場するかもしれない。

そこまでは考えすぎかもしれないが、眠れるライオンを、ついに世界は起こしてしまったことは事実だ。


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■クリエイター手抜きプロジェクト[177]番外編
iPhone 3G使ってみました

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080825140200.html
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一か月近く前に発売されたiPhoneですが、仕事の都合で購入しました。今回は使ってみて感じたことなどを書いてみます。多くの人が書いてあることと重複することもありますが、個人的な感想ということで。

購入した翌日に東京に出張だったので、早速iPhoneを持って特急あずさに乗車。待っている間にメールチェックできるのですが、メールのタイトルだけでなく本文の先頭も表示してくれるのは便利です。

せっかく電車に乗ったのだから、グーグルマップとGPSがどんなものなのかをチェック。特急電車だけあって速度が速いため、表示位置は15m〜20m近くずれます。建物があると電波の都合上、5mくらいずれることもありました。

それよりも困ったのが、長野県辰野町を越えたあたりから電波が弱くなって、圏外になってしまったりすることでした。電波が来ないと、iPod touchと同じなので私としては役立たずなものになってしまいます。

山梨県甲府にくると問題なく電波が拾えますが、すでにこの時点でバッテリーが半分近くまで消耗。家を出るときには100%だったはずなのに。この後も某社に行ってまわりにみせびらかす(?)ために使わないといけないのに、このまま使っているとバッテリーアウトになってしまいます。仕方なく一旦使うのをやめました。

感覚的にはバッテリー1%にたいして1分、つまり100%なら1時間40分くらい持つといったところでしょうか。iPod touchにはバッテリーを仕込んだケースがあるのでバッテリーを気にせずともよいのですが、さすがにiPhoneは発売されたばかりで、そういうケースはありません。試しにiPod touchのケースに入るかなと思ってやってみましたが、厚みが異なるため全く差し込むことができません。

バッテリーに関しては、補助ケースなどで改善できるでしょうけど、電波が来ないのは困ります。山に行った場合、グーグルマップが表示できなかったら意味がありません。近くの山に行ってみたところ、霧ケ峰高原あたりは非常に電波状態が良好でした。高ボッチ/鉢伏山あたりは全く駄目(普通の携帯でも駄目なことがあり、遭難しちゃう人もいます)。

・霧ケ峰高原
< http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=%E9%9C%A7%E3%82%B1%E5%B3%B0%E9%AB%98%E5%8E%9F&sll=36.5626,136.362305&sspn=30.773534,35.683594&ie=UTF8&z=17&iwloc=A
>

・鉢伏山
< http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C%E3%80%80%E9%89%A2%E4%BC%8F%E5%B1%B1&ie=UTF8&ll=36.166012,138.070464&spn=0.030385,0.034847&z=15
>

もし、あらかじめ行くところが分かっているのであれば、グーグルマップを表示させておくことで、電波がなくてもある程度キャッシュされナビとして利用することができます。でも、グーグルマップが進行方向に向かって回転してくれないのはいまいちかも。Safariなら手軽に回転させる機能があるのですが。

iPhoneは結構画面が大きいので、ちょっとしたデジタルフォトフレームとしても使っていたりします。写真はたくさん入るので便利と言えば便利です。

iPhoneにはカメラ機能が入っていますが、うまくやるとワイコンなしで広角撮影ができます(広角といっても、横または縦方向のみですが。つまり片方だけの広角撮影なので撮影画像は縦長になります)。やり方は簡単で、iPhoneを持ったまま、素早く自分自身を回転させながらシャッターを切るだけです。

そんなことしたら画像が流れてしまったりするのでは? と思う人もいるでしょうけど、タイミングによってはちゃんと広角でぶれることなく撮影できます。失敗すると画像が斜めに流れてしまいますが。結構面白いのでやってみるとよいかもしれません。
< http://www.openspc2.org/iPhone/snapshot/
>

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

休み明けでつらい、仕事がつらい、悩んでいる人は↓気晴らしにどうぞ。
プログラマ・SE向け −難題のプロジェクトに挑む気概−
< http://www.openspc2.org/serif/0001/
>
誰にもまねできないSE・プログラマの生き様
< http://www.openspc2.org/serif/0002/
>
SE・プログラマ・マネージャー −仕事の流儀−
< http://www.openspc2.org/serif/0003/
>
SE・プログラマ・マネージャーの努力と夢
< http://www.openspc2.org/serif/0004/
>

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[47]
WebTVライブ放送のMC体験

HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20080825140100.html
>
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●Stickamって、面白い

先月の末、「横浜EIZONE 2008」の中でのライブ放送「EIZONE STATION」は、ジョイントワークスがStickamとローランド協力のもとに行った実験的WebTVです。このシステムを用いれば、インターネット上で簡単にパーソナル放送局を作れます。放送局とはいっても、映像や音声を垂れ流すだけではなく、テキストチャットを利用し、視聴者を巻き込んだ相互通信をしながらライブ放送が出来る、非常に面白いシステムです。

これは、インターネットに繋がったパソコンとWebカメラさえあれば、簡単に参加型個人テレビ放送局を作りライブ発信することが出来るシステムです。さらに、そのアーカイブもネット上に残せるので様々な活用が考えられます。個人で自分の作品発表の場を作ることが出来ることから、若手のお笑い芸人さんやアナウンサーを目指す人が情報発信するとか、ファッションショーを生中継してしまうとか、「EIZONE STATION」のようにイベントをそのまま発信するなど、手軽にできます。

そして、面白いのはアーカイブにもテキストチャットの内容が表示されるので、そのテキストと相互性を楽しむことも出来てしまいます。キーステーションを設定しておき、他にノートパソコンを一台持てば、無線LANを使って様々な場所からの中継さえも可能になるのです。

「EIZONE STATION」では、赤レンガ倉庫から離れたZAIMで行われていたワンデイワークショップを中継したり、子供エイゾーンステーションを体験学習したりと、様々な実験的な放送を行いEIZONEのトップページはもちろん、Stickamのトップページでも公開し、6日間で2万アクセスを超え、Sitckam.jpでのトップランキングを勝ち取りました。

EIZONEは夏の横浜目玉イベントです。体験型の映像祭で、最先端のアニメーション・CGなどのデジタルコンテンツを発信しています。今年で3回目になりますが、EIZONEは前身にクリエイティブフェスタというイベントがあり、私はその時からお付き合いをさせていただいています。様々な団体、企業、学校の作品が赤レンガ倉庫一号館に集結し、とても一日では見終えることが出来ない数の、見応えある展示や上映を行っています。

その中で「EIZONE STATION」は、会場からイベントの様子やクリエイターのトークステージなど、リアルタイムで発信するジョイントワークスとStickam Japan !の運営によって展開された、視聴者も参加できるインターネット放送局です。

●へなちょこパーソナリティー体験

「EIZONE 2008」期間中、ワンデイワークショップ講師の他に、「EIZONE STATION」ではパーソナリティーとして登場させてもらいました。これまでのEIZONEではゲストとしての出演で、MCの進行に流れを任せ、頭に浮かんだことをそのまま口にしていれば良かったのですが、ゲストを招く立場に立ち、話を進行していかなければならない状況は、考えても見なかった難しさを痛感する羽目になってしまったのです。

クリエイタートークステージでは、明和電機、ラジカル鈴木、foolish fish、Pマン、久多@麩羅画堂、YOUCHAN(敬称略)等々、その他数多くのクリエイターを招きました。私は、裏方とクリエイタートークステージのパーソナリティーとして参加させてもらい、あまり出番はないと思っていました。しかし、スケジュールの変動する現場です。何があるか分かりません。のんびり観客側に回っていたら、急遽ロバート・ハリス氏とのトークを任される事になってしまったのです。

ロバート・ハリス氏はFM放送J-waveのパーソナリティーとしてFMラジオというメディアの面白さを引き出した人で、最近では旅行記の執筆活動、さらにはアート活動にも興味を持たれているとのこと、本領のパーソナリティーは私の及ぶところではありません。放送前の30分間くらい様々な話をし、情報を収集して臨もうと思ったのですが、本番になると、いや、もう、どうしてよいのやら。

放送開始。はじめに「横浜赤レンガ倉庫一号館、エイゾーンステーションからお送りします」の定形文を言わなければならないのですが、その文章をへなちょこな私の口が廻らず、何を言っているのか分からない状態におちいってしまいました。いきなりスタートにつまずいてしまった私の脳は、何とか修復しようと口を動かすのですが、しどろもどろ。

一度落ち着きをなくしたとたん、全身の血中ヘモグロビン値が上昇し、取り込んだ酸素が活性酸素となり脳細胞を傷つけはじめ、さらに余計なことを口走り、ハリス氏の流ちょうな話にまで茶々を入れ、はじめは微笑していたスタジオ内スタッフも嘲笑を通り越し、困惑し、表情が硬くなり、会場の観客達の発する悪態は大きなウェーブとなり、私をめがけて襲ってきたところをここでくじけてなるものかと、サーフボードを持ち出して上手く切り返し、騒然となった会場をのろのろと進み始めた所へ、紙つぶては飛ぶは、椅子は飛ぶは、机はひっくり返るは、最後には火炎瓶までが投げつけられ、それを両手で受け止めた私はカリビアンダンサーさながらそれを振り回し、ロバート・ハリス氏が奏でるガムランのリズムと共に旅に出るのでありました。
< http://www.stickam.jp/video/178307078
>

・ジョイントワークス
< http://www.jointworks.net/
>
横浜・神奈川を拠点に、デジタルコンテンツ制作会社・SOHO・クリエイターの活動支援やネットワーク形成を行う。クリエイティブ系イベントの運営サポート、デジタルワークショップ等もおこなう。

・Stickam Japan!
< http://www.stickam.jp/
>
スティッカムはPCと通信環境、WEBカメラ(PCに出力できるDVカメラ)があれば、無料登録だけで誰でも簡単にライブ配信ができるサービスです。遠くのお友達とのビデオコミュニケーションや、自分の放送局を作って番組を配信したりできます。また、他の人の配信を見て、配信者と気軽にコミュニケーションをとることができます。テレビとは一味違った、リアルタイムの双方向コミュニケーションをやってみよう!

●ロバート・ハリス氏とスナフキン

クリエイタートークステージ前に、ロバート・ハリス氏に名刺を出したところ「ボクはカードを持たないので」と、幼少時代の彼の写真をポストカードにしたものを取り出し、表面に携帯電話の番号を書き込み「代わりにこれを」と渡してくれました。この写真は彼の3才か4才の頃のもので、白楽にある実家の洗面所の中のおまるに座って、アラジンと魔法のランプの絵本を読んでいる写真で、幼い頃の自然なかわいさがにじみ出ています。

ロバート・ハリス氏は、終わりなき旅路・イタリア編として「知られざるイタリアへ」を東京書籍から出版したばかりで、その本をバッグから取り出して見せてくれました。パラパラと本をめくった中で目に留まったのが、プロローグに「スナフキン」と書いてあるところでした。このスナフキンはもちろんムーミン谷のスナフキンで「なぜスナフキンなのですか」とお伺いしたところ、僕の心の中にはスナフキンのような存在があり、常に人生を旅している自分を目指しているとのことで、外して見せてくれた彼の指輪の内側には、芝生の上で寝ころび空を仰いでいるスナフキンが浮き出ていました。

●セロリの梅味きんぴら

さて、さて、そんなロバート・ハリス氏のイタリア紀行に合わせて、今回はイタリアンテイストの料理をご紹介していきます。はじめは、セロリの梅味きんぴらです。料理名はイタリアンというより和風な感じがするのですが、オリーブオイルを使ったところがイタリアンテイストということでご勘弁を。使用食材はセロリ2本、梅干し1コ、大葉2枚、オリーブオイル大さじ1です。

セロリは筋を取り千切りにして。梅干しは種を抜きペースト状にしておきます。フライパンにオリーブオイルをひき、梅ペーストを炒め、セロリを加えて、しゃきしゃきした食感が残るように炒めます。最後に、千切りにして水にさらしておいた大葉を散らして完成です。この料理は、さっぱりしたオリーブオイルとセロリの軽やかな風味と歯触りの良い食感、それに梅の爽やかな酸味がマッチした、じめっとした日本の夏を吹き飛ばしてくれる爽快感のある一品です。

・セロリの梅味きんぴら
< http://www.dgcr.com/kiji/20080825/01 >

●桃とレタスと生ハムのサラダ

さてもう一品、今が美味しい山梨産の桃とレタスと生ハムのサラダです。セルバチコのほろ苦さと、さわやかな香りがとても美味しいサラダです。

セルバチコはイタリアの野菜で、ルッコラの原種らしく最近では時々、スーパーの野菜売り場でも目にするようになりました。今回使った物は、わがやの庭先に栽培しているもので3年ぐらい前に園芸店で苗を購入したものです。かなり強い植物で一度植えておくと次々に増えていくので冬場を除き、ちょこちょこ食卓に登場します。

調理は簡単、桃を適当な大きさに切り分け、レタスと生ハムと共に器に盛りつけます。その上に庭から採取したセルバチコをそえるだけ。セルバチコがなければルッコラをちぎって載せても良いでしょう。ドレッシングは特別なものではなく、レモンを搾り塩とオリーブオイルとブラックペッパーをかけるだけ。これで最高の風味を引き出すことが出来ます。この時期お薦めの料理です。冷たく冷やしたスパークリングワインなどと共に、爽やかな晩餐はいかが。

・セルバチコ
< http://www.dgcr.com/kiji/20080825/02 >

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>

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■編集後記(8/25)

奇蹟の輝き・夏休み中、お盆にふさわしい映画「奇蹟の輝き」をビデオで見た。「医師のクリス(ロビン・ウィリアムス)は愛する子どもを亡くして悲嘆に暮れていたところ、自分も事故で命を亡くして天国へ。しかし、地上に遺してきた愛妻アニー(アナベル・シオラ)が悲しみのあまり自殺して地獄に墜ちてしまったことを知った彼は、妻を救出しに地獄へと向かう…」(Amazonの解説)という、とんでもないファンタジーである。ここでは、いままで色々見聞してきた死後の世界が、想像していた通りにビジュアル化されているではないか。死後の世界についての考え方は、日本も西洋もほぼ共通であるようだ。天国らしき世界で、彼はその世界のガイド役である黒人青年(後にこの男は先に死んだ息子であることがわかる。よくわからんが)から、彼の妻が自殺したことを知らされ、「よかった、彼女の苦しみは終わった、いつ会える?」と聞くと「自殺した者は行く所が違うんだ。そう決められている。人間には与えられた一生の旅がある。その旅を全うしなかったものは地獄に落ちる」と答えが返ってくる。この考えは世界共通か。そこで彼は、新たなガイドとともに地獄へ向かう。描かれる地獄の様相はまさに期待通りだ。結果として、彼は妻を救い出し、また人間に転生する(らしい)。このへんのメカニズムが理解できないし、そもそもこんな死後業界の掟破り(?)が許されるとは思えない。意味不明のハッピーエンドだ。二人の俳優の夫婦愛の演技が辛気くさくて退屈で、度々はさみこまれる現世でのエピソードもくどく、セリフも抽象的。お盆でなかったら(?)投げ出していただろう。ただし、SFXは非常にいい出来だと思う。それは認めないわけにはいかない。(柴田)

・バレエ2。週一の趣味バレエだけれど、あなどるなかれ、だんだんと自分の体の動かし方がわかってくるよ。何か月経ったころだったか、先生に「やっと体がついてくるようになったね。自分でも変わったのがわかるでしょ?」と言われたことがあった。最初の頃、先生の言われることはなんとなくわかるものの、体がいうことを聞いてくれない。手足がばらばらに動く。歩こうとして、右手右足を同時に出すようなぎくしゃく感に似ている。用語を覚えるのにも一苦労。今は先生の言われることはわかるし、手足を個別に管理できつつある。ま、優雅さがなく、体が堅いのと筋力がないので、足があがらない、体が落ちる、曲がらない、キレイじゃないという致命的な欠点はあるが、用語(習ったもの限定)を並べてもらったら、どういう踊りになるのかわかるよ。バレエの難しさ。たとえば片足で立つパッセという動きは、軸足は体ごと地面に突き刺す感じ、突き刺すわけだから膝は曲がらない。けれど体は上に引き上げる。頭の上から抜けるように。上下の動きの差は丹田の部分にきゅっと集める。足は膝や足の付け根から持ち上げるんじゃなくて、脇から持ち上げる感じ。軸足を地面に突き刺すようにすると、足だけ上げようとするより楽に上がる。バランスは脇でとる。手は背中から生えているような感じ。脇にピンポン球が入っているような気持ちで、二の腕の内側(下側)で支え、肩甲骨の下を意識。肘は下向きにせず、横(後ろ)にし、肩から手先まで水滴が流れ落ちるようなカーブ。これらを全部しようとしたら肩に力が入り、息を止めてしまいがちなのだが、肩の力は抜き、首まわりはすっきりさせる。あと、顔の位置だの、足は付け根から開くだの、足の甲を伸ばしバナナ足にならないようにだの、まだまだいっぱい意識しないといけない箇所はある。先生方の美しさには遠いのだが、ちょっとはマシになってきてるよ。こんなのを大人になってから習えるなんて想像できなかったよ。面白いよ?。オススメ!(hammer.mule)
< http://ameblo.jp/mimi-ballet/entry-10108874233.html
>  そうなのよー
< http://homepage3.nifty.com/bottomless/CS/430etc/02070600phasse.htm
>
この足