[2503] CGAが広告を変える?

投稿:  著者:


<ちゃんと目に合った眼鏡をかけましょうね>

■KNNエンパワーメントコラム
 CGA(Consumer-Generated Ad=視聴者が作る広告)が広告を変える?
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[181]FileMaker + Photoshop編
 Yahoo!ショッピングのデータベースからPDFカタログを生成する
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[51]
 眼鏡とやわらか煮豚
 HAL_

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■KNNエンパワーメントコラム
CGA(Consumer-Generated Ad=視聴者が作る広告)が広告を変える?

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20080929140300.html
>
───────────────────────────────────
KNN神田です。

ドキュメンタリーでは、「視聴者目線」が一番リアリティを持っている。「ブレアウィッチプロジェクト」のハンディカメラのブレは、映画の世界を日常レベルに落とし込んだ怖さを生み出し、「クローバーフィールド」では、計算されつくした臨場感を演出している。

この2作品の特徴は、カメラの撮影者として、観客を映画に参加させるからだ。通常、映画の世界では、肩越しショットで、関係性を見せるために、そこにはいない神の目線で状況を客観的に見せている。だから、観客は、冷静に関係性を見つめながら映画を見ることができる。

しかし、カメラマンの視点になったとたんに、等身大で、映画の世界に観客は引き込まれてしまうという法則性が生まれた。

また、映画の文法的には、映画では必ず最終的にタネあかしをすることがお約束だったのだが、解説されない映画が増えてきた。

スピルバーグの「宇宙戦争」では、何も状況がわからず、逃げ回るだけ。「クローバーフィールド」も、どうしてこんなことになったのかがまったく説明されない。ナイト・シャラマンの「ハプニング」も、事件の原因について一切説明されない。

パニックの現場では、懇切丁寧に説明されるわけがないというのが、米国市民も「911」以降、それを理解した。マスメディアや解説者の解説も、政府の発表も本当に真実であるという確証をコンシューマーは得る方法を持ち得ていないからだ。

むしろ、下手な解説よりも、事象で何が起きたかを読み取らなくてはならないほうが真実らしくなってきているからだとも言えよう。そして、それをコマーシャルの世界に置き換えてみたらどうだろうか?

日用品ならいざ知らず、高額商品をコマーシャルだけで購入する人はすでに皆無になっている。まず、購入する前にネットで検索してみるという行動をとるはずだ。

そこでも、当然、数社のサイトから、個人のブログ、関連する映像と、購入する前の調べ作業から、すでにショッピングという楽しみはスタートしている。

サイトを検索する中で、競合製品を知り、価格を知り、すでに購入したユーザーたちの意見を参照し、もしも飽きたら、オークションで売ればいくらくらいで売れるのかまで…。

テレビのコマーシャルで見たというのは、すでに、ブランド感や、企業の認知、アテンションまでの仕事までなのかもしれない。

そんな中で、最近、視聴者が作るCGA(Consumer-Generated Ad)という傾向が気になったきた。

以前から、勝手広告とかマッド広告という名で、著作権侵害をしながらというのは多々あったが、メーカー公認というスタンスがふえはじめた。

一番最初の展開は、「不都合な真実」の著者でもあり、元米国副大統領であり、アルバート・ゴア氏の「CURRENT.TV」である。
< http://current.com/
>

CATVとネットの融合であるこのサイトでは、企業公認の勝手広告を推奨しており、勝手広告コンテストを何度も開催している。自然環境に関する広告コンテストでは、キャメロン・ディアスがプレゼンターをつとめた。
< http://jp.youtube.com/watch?v=SqDdGmAc-k8
>

そして番組はCATVでオンエアーという出口があるので「VCC(Viewer Created Content)」が登場した。
< http://current.com/uploads
>

同様にCNNでも視聴者投稿型ニュースとして、CNN iREPORTERを作る。
< http://www.ireport.com/
>

さらに、CURRENT.TVは、コマーシャルまで作ることができる「VCA(Viewer-Created Ads)」が登場している。
< http://current.com/ads
>

ブログの登場によって、誰もが毎日膨大な文章を書く事によって、プロ顔負けの文章家が登場したように、映像の世界も近いうちに、プロ以上のクリエイティブを持った映像作家が登場してもおかしくないだろう。

現在は、広告主や広告代理店がコントロールしやすいような形で、メディアでの公開となっているが、近い将来その障壁は、正しいものが勝つという論理に変化するかもしれない。

いい製品はあがめ立てられ、広告やマーケティングの力で売れている製品はひきずり落とされるという構図だ。

人々は、検索エンジンでキーワードを打ち、企業サイトよりも、購入した人のコメントや、解説記事を好んで読み、その製品やサービスを購入した後の自分の姿により近い情報を好んで得るようになっている。

2007年から、全米最高額のスポット料金である、スーパーボウルのCMに流れるのが、コンテストで有償した素人の映像だ。

フリトレー社のドリトスの勝手広告だ。3億円もの放映料金を支払って流されたCMだが、話題を呼ぶ事には成功したようだ。
< http://jp.youtube.com/watch?v=HUFvJNQ0bnM
>

さらに最近の傾向として、顕著なのが、企業からのレスポンス(CM)動画である。動画共有サイトでのユーザーの勝手な投稿に、プロが答えるという動画である。CMというカテゴリーではないが、結果としてはCMと同じ効果を及ぼすので、ボクはレスポンスCMと呼びたい。

タイガーウッズのゲームのバグに対して、タイガーウッズまでひっぱりだした
EA Walk on Water TigerWoods
< http://jp.youtube.com/watch?v=FZ1st1Vw2kY
>

サムソンの携帯のパッケージを開ける時のワクワク感を表現した
Samsung Omunia Unboxing
< http://jp.youtube.com/watch?v=QQlzX7EyIwU
>

これらは、企業からの回答を見せてくれる。日本でもシマンテックが、中川翔子でネットムービーをアップしだした。

テレビ広告業界が、電波料をいただけないビジネスモデルがすでにスタートした。企業は動画共有プラットフォームと自社サイトへの誘導があれば、CM効果と同じことが低予算で生めることを学習しはじめた時、テレビの一流クリエイターたちは何をなすべきなのか?

日本の最高級のポジションにある地上波放送のステークホルダーが、米国のCA TVに駆逐された状態が、インターネットで起きないとはいえなくなってきた。

CMの未来はどうなっていくのだろうか? クライアント視点を、消費者視点にどれだけ向けられるのかが、一番大切なポイントであることは確かである。

2008年10月9日に以下のセミナーを開催する。

■「ネット動画はCMの世界をどう変えるのか?」
 〜CGA(Consumer-Generated Ad)の時代へ〜
< http://www.tvblog.jp/event/archives/2008/09/
>

日時:10月9日(木)18:30〜20:45/セミナー 21:00〜22:30/懇親会
会場:東京ミッドタウン カンファレンスホール
費用:セミナー5,000円 懇親会3,000円
協賛:CNET JAPAN
申し込み:
< http://www.tvblog.jp/tvnetevent/200809/form.php
>

《ゲストスピーカー》

株式会社エニグモ
filmo プロデューサー 有田智治
< http://www.enigmo.co.jp/
>
消費者参加型CM制作ネットワーク「filmo(フィルモ)」
< http://filmo.tv/
>

芸者東京エンターテイメント株式会社
代表取締役CEO/ファンタジスタ 田中泰生
< http://www.geishatokyo.com/
>
< http://www.geishatokyo.com/entertainment.html
>

株式会社ムービーインパクト
代表取締役 神酒大亮
< http://www.movieimpact.net/
>
Youtubeの勝手広告チャンネル
< http://jp.youtube.com/user/000521
>

株式会社リクルート
メディアテクノロジーラボ チームリーダ 長友肇
コマーシャライザー
< http://cmizer.com/
>

株式会社メタキャスト
< http://www.metacast.co.jp/
>
チーフヴィジョナリー井上大輔
Mitter
< http://mitter.jp/
>

KandaNewsNetwork,Inc.< http://www.knn.com/
>
〒251-0037 神奈川県藤沢市鵠沼海岸7-10-12 グランドソレーユ105
KandaNewsNetwork,Inc.
代表取締役 神田敏晶
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[181]FileMaker + Photoshop編
Yahoo!ショッピングのデータベースからPDFカタログを生成する

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080929140200.html
>
───────────────────────────────────
仕事の関係で、Yahoo!ショッピングに出店している店のお手伝いをすることになりました。でも、まあいつクビになるかは分かりませんが。

すでにあるページの修正などを行ったりしているのですが、10年前に戻ったような感覚です。というのも、Yahoo!ショッピングでは使えるタグなどが非常に限定されるため、結構ベタベタにタグ内にスタイルシートを書かないと駄目なことが多いためです。

でも、まあせっかくなのでデジクリのネタに使えるものがないかと探したらありました。

Yahoo!ショッピングの場合、商品のデータをCSV形式でダウンロードできる(一般的にはできて当たり前なのかな)ので、これを利用してPDFカタログを生成しようというのが今回のネタです。

CSV形式のデータなので、ダウンロードしてしまえばスクリプトで一括変換ができるはずです。が、データ項目が多い上に分からないものもあるので、一度ファイルメーカーに読み込ませて、不要データの削除などを行った後に変換するようになっています。

PDFカタログの生成といっても、CSVデータをHTMLファイルに変換するだけです。HTMLファイルではPDFカタログにならないのでは? という人もいるかもしれません。そこはブラウザの「印刷機能」を使って処理すればできあがりです。カテゴリごとにページを分けたい場合にはスタイルシートで可能です。このスクリプトではHTMLタグ(構造)だけなので、見た目に関しては全てスタイルシートで変更することができます。

変換するスクリプトは、以下のようになります。このスクリプトはPhotoshop CS1,CS2,CS3,CS4(CS4でも多分大丈夫)で動きます。Photoshopでなくても、AfterEffectsや他のAdobeソフト(Acorbatと旧マクロメディア製品を除く)であれば動くはずです。

TAB = String.fromCharCode(9);
LF = String.fromCharCode(10);
filename = File.openDialog("Tab区切りテキストファイルを指定してください");
if (filename) {
fileObj = new File(filename);
flag = fileObj.open("r");
if (flag == true){
savefilename = File.saveDialog("保存HTMLファイル名を入れて下さい");
if (savefilename){
savefileObj = new File(savefilename);
flag = savefileObj.open("w");
if (flag == true){
// 書き出し
savefileObj.write('< !DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" >');
savefileObj.write('< html >< head >');
savefileObj.write('< meta http-equiv="content-type" content="text/html;charset=shift_jis" >');
savefileObj.write('< title >商品一覧< /title >');
savefileObj.write('< link rel="stylesheet" href="main.css" type="text/css" media="all" >');
savefileObj.write('< body >');
savefileObj.write('< h1 >商品一覧< /h1 >');
savefileObj.write('< p >価格は通常価格でセール価格ではありません。< /p >');
while(!fileObj.eof) {
text = fileObj.readln();
if (!text) break; // 改行のみの場合はファイル末尾として終了させる
var tData = text.split(TAB); // タブ区切りなので個別に配列に格納
// ■カテゴリ(path)、名前(name)、商品コード(code)、価格(price)
var categoly = tData[0];
var iitemName = tData[1];
var itemCode = tData[2];
var itemPrice = tData[3];
var dispFlag = tData[4];
if (dispFlag == "0") continue;
if (categoly.length > 2) {
categoly = categoly.replace(/:/g, " > ");
savefileObj.write('< /table >');
savefileObj.writeln('< h2 >'+categoly+'< /h2 >');
savefileObj.writeln('< table border="1" bordercolor="black" cellspacing="0" cellpadding="2" width="800" >');
savefileObj.write('< tr >< th width="48" >画像< /th >< th width="80" >商品コード< /th >< th >商品名< /th >< th width="100" >価格< /th >');
}
var aURL = 'http://store.shopping.yahoo.co.jp/●●●●/'+itemCode+'.html';

savefileObj.writeln('< tr >< td_height="48" >< img_src="
http://a248.e.akamai.net/f/248/37952/1h/image.shopping.yahoo.co.jp/i/j/●●●●_'

+itemCode+'"_width="48"_height="48" >< /td >< td_align="right" >'+itemCode
+'< /td >< td >< a_href="'+aURL+'"_target="tonyaItem" >'+iitemName
+'< /a >< /td >< td_align="right" >'+itemPrice+'円< /td >< /tr >');
}
savefileObj.write('< /body >< /html >');
savefileObj.close();
}else{
alert("保存ファイルに書き込めませんでした");
}
}else{
alert("保存ファイルが開けませんでした");
}
}
}else{
alert("ファイルが読み込めませんでした");
}


上記スクリプトで●●●●となっているのは店名が入ります。店名がdgcrなら

http://store.shopping.yahoo.co.jp/●●●●/

http://a248.e.akamai.net/f/248/37952/1h/image.shopping.yahoo.co.jp/i/j/●●●●_


 ↓

http://store.shopping.yahoo.co.jp/dgcr/

http://a248.e.akamai.net/f/248/37952/1h/image.shopping.yahoo.co.jp/i/j/dgcr_


のようになります。
あと、今回は文章では説明しにくいため以下のURLに手順を用意しておきました。

< http://www.openspc2.org/projectX/FileMaker/0001/
>

実際にどのようなカタログが生成されるかは、以下のページでPDFを閲覧およびダウンロードして確認することができます。

< http://footage.openspc2.org/tonya/catalog/
>


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

ハイビジョン映像素材で、CG素材に関しては容量の都合で別サーバーに移動させました。不景気になったせいか、かなりアクセスが多くなってます。
・ハイビジョン映像素材(フリー)
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>

最近は、いろいろ書いてます。

●jQueryで作る“Amazon風”インターフェイス
< http://ascii.jp/elem/000/000/173/173575/
>

●asahi.comの開閉パネルをJavaScriptで再現
< http://ascii.jp/elem/000/000/171/171566/
>

●iPhoneゲーム自作工房9 - レースゲームを作る
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/22/iphonegame9/
>

あと、10月10日に行われるグーグルのHackathonに行く予定です。
< http://googlejapan.blogspot.com/2008/09/google-geo-7geo-api-hackathon.html
>

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[51]
眼鏡とやわらか煮豚

HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20080929140100.html
>
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●眼鏡は衣装の一部です

十数年前から眼鏡を着用する事が多くなりました。これは乱視用の眼鏡ですが、常用するわけではなく眼鏡自体が気にいって一本作り、再びすぐに二本目を作り、数年後にも二本作り、二年ほど前にさらに一本眼鏡を追加しました。この眼鏡たちは全てひと目でデザインの違いが分かるもので、それらを掛け替えながら楽しんでいました。

いちばんはじめに作った眼鏡はアニエス・ベイの眼鏡で、レンズ自体が円形に近い、逆おにぎり型の大きなレンズのものです。この眼鏡の形はかなり気にいっているのですが、流石に古さが見え、樹脂で出来たツル部分が白く濁ってしまっています。

最近は横長のレンズが多く、こういった形のものはほとんど目にしなくなりましたが、神保町にジョンレノンの写真が大きく飾られている古い眼鏡屋さんがあり、こちらには丸形のレンズ眼鏡が置いてありました。とは言っても一年くらい前に確認したので、今もお店があるのかどうか不明です。もし現存していれば、いちどは入ってみなければと考えています。

二本目の眼鏡はひと目見て気に入りその場で購入したものです。これも丸形の眼鏡ですが、透明のレンズの上にサングラスが上下にパタパタと開くように出来ていて、ドライブにはもってこいの眼鏡です。以前書いた、韓国焼き肉屋のおばちゃんに笑われた眼鏡です。このサングラスは左右が別々に開くようになっていて面白いのですが、ハンドルを持っている時、トンネルに入ると左右二回開かなくてはいけないので、不便きわまりないのです。

三本目は今までとは全く違うものをと考えて、フレームが青く太い角形の眼鏡を購入しました。これはまるでクラークケントのような眼鏡で、電話ボックスに入って外すとネクタイを外しスーツを脱ぎ捨てたくなります。でも、何時もジーパンにシャツ姿の私は、残念ながらシャツを脱ぎ捨て空を飛んだ事はありません。四本目は赤いツルですがなるべく目立たない眼鏡を購入し、五本目はツルが真っ直ぐなところが気に入ったレイバンの眼鏡です。

お気に入りの眼鏡五本、そろそろまた欲しくなる。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080929/01 >

さて、そんな手持ちの眼鏡も流石に寄る年波には勝てず、合わなくなりつつあります。というのは、手元が徐々に見えづらくなってきたという事です。また、眼鏡屋で購入するのも良いですが、しっかり検眼をしてからの方が良いだろうと、今回ははじめに眼科医のドアをたたきました。

●20年ぶりの眼科医

眼科医が眼鏡屋さんと違うところは、検眼は病理学的にも行ってくれるだろうとの期待からです。近くを探し、ちょっと大きめの眼科医に行きました。でも、やってくれたのは眼圧と網膜の直視のみという感じでした。それよりも時間をかけたのが眼鏡屋さんで行う検眼と同じもので、眼鏡を作った事のある人ならば分かるSFチックな眼鏡をかけて、レンズを替えていくという例のあれです。でも、それをやって下さるのは医師ではなく眼鏡屋さんの派遣らしいのです。これを医師の検眼を挟んで二回行いました。まあ、特に病的な症状があるわけではないので、そんなものなのでしょう。

でも、検眼はとても丁寧にやってくれ、今かけている眼鏡が合っていないという事が分かりました。私の目は左右が上下にずれているらしく、遠くの物を見るための視力矯正にはプリズムを仕込まなければならず、安い眼鏡屋さんだとプリズムすら知らないところが多いので注意して下さいとの事でした。このプリズムがないと、上下の狂いを調整しようとして目と脳に負担をかけるらしく、ドライブをすると肩のこりが激しいのは、そのせいらしいです。

今回、眼科医に勧められて作ったのは中距離用の眼鏡です。これは、仕事用の眼鏡です。仕事では主にディスプレイを見て作業しますが、最近では見づらい事が多くなりました。通常はディスプレイから50センチは離れて作業をしているのに、気がつくと顔を近づけてしまっています。元々、本を読む時でも一般的な距離よりも長く40センチは離して読む癖もあったという事もあり、50センチから1メートルくらいに焦点を合わせた眼鏡を作りました。これは最後に作った眼鏡フレームのレンズだけを交換してもらったのですが、とても具合が良いのです。

新しい眼鏡をかけた時は、はじめ非常に違和感を覚えました。中距離が見えすぎるせいで、くらくらするのです。でも、これが通常の見え方で、今まではぼやけた世界を見ていた事になるわけです。さらに、遠距離は以前と変わらないぼやけた見え方なので、その違和感に脳が戸惑いを覚えたのです。病院では、遠くが見えなくても良いのなら常用してもいいと言われたのですが、なかなか慣れる事が出来ずにいました。

しかし驚いた事に、その眼鏡をかけて仕事に根を詰めていても肩のこりが起きなくなったのです。それを感じてからは、なるべくこの眼鏡を手にして歩く事にしています。やはり、歩いている時には大きな違和感があるのでかけずにいますが、本屋さんで捜し物をしたり、ショッピングで値札を見たり、そういう時には大きな力になります。眼は人間の大切な器官です、なんと網膜では一億八千万個もの視細胞が毎日働き、情報を送り続けています。目の負担をなるべく軽くするためにも、ちゃんと目に合った眼鏡をかけましょうね。

●目に良いビタミンB1たっぷりの豚肉

さて今回は、目に優しいお料理「柔らか煮豚」をご紹介します。

まず500グラムの豚肉を二本用意しました。最近ではスーパーマーケットできっちり縛られている肉があります。これは型くずれを起こさないのでとても良いです。もちろん、国産のものをご用意下さいね。我が家では十年以上前から、ほとんどの生鮮物は国産と決めています。もちろん、加工冷凍食品は購入した事がないので、中国から来た農薬入り食品事件が発生しても、まったく不安なく過ごしていられます。

それから、玉ネギを中くらいの物一個、リンゴ一個、大蒜二欠け、もちろん大蒜も国産を用意します。国産のニンニクはちょっとお高いですが、中国産とは香りと辛みが違いますね。安い時に買い置きをしておきます。収穫時期は6月前後ですが、今年は高かったですね。そして調味料は醤油80cc、日本酒80cc、味付けは好みですが、この分量は薄味系ですね。でも、旨みたっぷりに出来上がるので、このまま美味しくいただけます。

まず、テフロンのフライパンにオイルを引かず、火を付けて豚肉に焼き色を付けます。この時よけいな油が出たら、キッチンペーパーなどで拭き取ってしまいましょう。これが下準備です。別に厚手のナベを用意して、玉ネギとリンゴのざく切り、ニンニクそして調味料を入れ、下準備した肉を入れます。蓋をして火は中火、沸騰してきたら弱火にして40分間煮込みます。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080929/02 >

豚肉が煮上がったらいったん鍋から取り出して、残った煮汁をリンゴと玉ネギをつぶしながら煮詰めていきます。これが野菜とリンゴの甘みだけを生かしたソースになります。調理は本当に簡単ですが“嘘だ”と思うくらいに肉質が柔らかくなります。そして醤油と日本酒だけを使ったにもかかわらず、美味しい甘みのあるソースまで完成します。この煮豚は、リンゴと一緒にしっかり煮込んだおかげなのか、箸を入れると崩れるくらいの柔らかさ、そのためソースの絡みつきがとてもよいのです。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080929/03 >

この肉はそのままスライスし、ソースをかけていただいても美味しいのですが、たっぷり敷いた野菜の上にのせて食卓に出すと豪華さが増します。そして野菜と共に頬張ると、肉とタレがほどよく野菜に絡みつき、ドレッシングいらずのサラダになります。サラダとはいっても主菜として通用する逸品です。さらに、余った煮豚は翌日丼飯にしてもなかなかよろしいのですよ。雑穀ご飯に水菜とレタス、柔らか煮豚と香菜、温泉卵を乗せて、たっぷりソースをかけ昼食に。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080929/04 >

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>

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■編集後記(9/29)

すきま (角川ホラー文庫 く 1-2)・またホラーである。倉阪鬼一郎「すきま」(角川ホラー文庫、2008)を読む。この文庫はB級およびそれ以下の作品もあってバラエティに富むのだが、「すきま」はあまりおすすめできない"珍品"である。郊外の中古住宅に引っ越して来た家族。都内に勤める夫は帰って来ないことが多く、妻と幼い娘と猫だけが家にいる。もちろん家は「いわくつき」である。あまりにお約束通りの設定で、筋はすぐに予想できてしまう。しかし、徐々に怪異と恐怖が迫って来るというのに、全然ハラハラドキドキさせてくれないのはどういうことだ。一方、聖域修復師なるキャラクターが登場する。修復するのは聖域の建造物ではなく、霊的な聖域それ自体だという。その設定はちょっと期待できるのだが、クライマックスともいうべき第六天魔王との対決シーンはさっぱり意味がわからない。難解な漢字をいくつも投入し(もちろんここでは表示できない)、それを大きなサイズで見せたり、見開きですきまなくびっしり埋め尽くしたりのギミックに興味があってこの本を手に取ったのだが、本当に意味のある表現なのかよくわからない。途中で投げ出さずに読み終えたのだからまあいいか。口直しに、「選考委員への挑戦か!? 挑発的作風、注目の第10回日本ホラー大賞受賞作!」と宣伝される遠藤徹「姉飼」(角川ホラー文庫、2008)を読む。姉とは縁日で売られていた、体を串刺しにされ髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫んでいる女のようなフリーク、それに魅せられた男の話だ。異様で不気味で不快で、"想像を絶する"と表現しても陳腐ではない設定とビジュアル、これは映像化不可能。むちゃくちゃエグイ、口直しになんかなりません。この作家は本物だろうか。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404384302X/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「すきま」を見る。評価星1つ。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048734997/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「姉飼」を見る。レビュー26件

・タイガーウッズの映像で爆笑した。なるほどバグじゃないわ。/金曜日の間違い。「ゲドゲド」ではなく「ゲトゲト」でした。/「アドビ」の名前が新聞一面にあってびっくりした。元社長の脱税絡み。アドビ歴十数年なので、不祥事なのに一面扱いがなんだか嬉しかった。/セレッソ大阪vs.サンフレッチェ広島に行って来た。チケットを貰ったのだ。J1昇格が決まっているサンフレッチェと、目指すセレッソ。サンフレッチェの応援団の多さにびっくり。ホームであるセレッソの方が多いことは多いのだが。タオルや旗を振り、チームカラーの布を客席の間に縦に下ろす。歌って手拍子してジャンプ。Jリーグはこうやって応援するのか〜と思いつつ。チャンスを何度も逃すセレッソと、活かすサンフレッチェ。ミス連発のセレッソと手堅いサンフレッチェ。どう見ても実力差。近くでゴールが三度も観られてラッキー、ってそれ全部サンフレッチェのやん! そしてサンフレッチェが勝ち、J2優勝まで決めてしまった。そうかアウェイなのに紫の軍団が多かったのは優勝を祝うためだったのか。これで今日のネタは大丈夫だと出かけたのに、セレッソの試合運びがあまりにもつまらなくて、後記にするのがためらわれるほど。あ、私が好きなリラックマの「ここらでひとハナさかせてみますか」のボードに吹き出したよ。あと、後ろの席の年配のご婦人。ご夫婦での会話が最高。妙に詳しくて、ヤジもうまくて、ツッコミつき解説を聞いている気分に。セレッソが勝ってたら、たぶんこのお母様には握手を求めていたわ。ずっと頷いていたもの。(hammer.mule)
< http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080927-OYT1T00781.htm
>一面
< http://m.cerezo.co.jp/pc/detail.php?game_id=155
>  ミスです
< http://www.sanfrecce.co.jp/
>  優勝決定の報告、お礼